6.CODELCO:
Corporación Nacional del Cobre de Chile
(コデルコ)
1.企業概要 本社 チリ・サンチャゴ 主要事業〔鉱種〕 銅鉱山・製錬 〔Cu,Mo,etc〕 従業員数 17,936 人(2006 年末) ※請負人員を含め推移は下表のとおり。 決算日 12 月末日 主要関連会社 (パートナー)Sociedad Contractual Minera El Abra:チリ, El Abra 銅山操業, 49%(Phelps Dodge51%) Minera Gaby SA. :チリ, Gaby 銅山操業, 99.99%(Inv. Copperfield 0.01%)
Minera Pecobre S.A.:メキシコ, Sonora 州における銅探鉱開発,49%(Penoles51%) Sociedad Contractual Minera Puren:チリ,金の探鉱開発, 35% (Mantos de Oro) Exploraciones Mineras Andinas S.A. :チリ,探査, 99.9%(Inv. Copperfield 0.1%) Institute de Innovacion en Mineria y Metalurgia S.A.(IM2) :チリ, R&D, 99.99% Alliance Copper Limited:チリ,銅精鉱湿式精錬技術開発, 50%(BHP Billiton)※06 年解散
Biosigma S.A.:チリ,硫化銅鉱湿式精錬技術開発, 66.67%(日鉱金属)
Geotecnica del Norte S.A. .:チリ,地熱開発, 50.1%(ENAP:チリ石油公社)※05 年売却 Inversion Tocopilla Ltda.:チリ,発電持株会社, 49%(ベルギ-,スペイン,チリの電力会社) Electroandina S.A. チリ/水力発電, 実質的に 66.75%(Tocopilla)
Inversiones Mejillones S.A.:チリ,港湾・発電投資,実質的に 66.75%(Tocopilla) Complejo Portuario Mejillones S.A. :チリ, Mejillones 港建設管理, 99.90%
2.財務状況 (mUS$)
年度 2006 2005 2004 売上高 Operating income〔①〕 17,077 10,491 8,204 当期純利益 Net income for the year〔②〕 3,339 1,780 1,134
売上高利益率〔③=②/①〕 19.6% 17.0% 13.8% 資産 Total assets〔④〕 13,033 10,739 8,833 流動資産 Current assets 4,622 2,795 2,039 負債 Total liabilities〔⑤〕 8,503 7,795 5,960 流動負債 Current liabilities 2,072 2,200 1,031 純資産 Net assets〔⑥=④-⑤〕 4,530 2,944 2,873 探鉱費 Exploration Spending Totals ※ 36 47 34 ※探鉱費はアニュアルレポートによる。 〔参考〕 国庫納付額 8,334 4,442 3,009 収益税 5,195 2,214 1,334 法律第 13,196 号税(売上の 10%を軍事費に拠出) 1,226 782 556 配当金 1,857 1,389 1,003 その他 56 57 116
銅価(¢/lb :LME grade A) 305.3 167.1 130.1 総コスト (¢/lb ) 115.6 97.8 81.3 純カソード生産コスト 68.4 38.0 55.7 キャシュコスト 37.4 11.6 31.7 正規従業員数 17,936 17,880 16,778 請負人数(操業) 24,028 24,951 19,929 請負人数(建設) 5,678 7,890 8,683 CODELCO: 財務状況の推移 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 0% 5% 10% 15% 20% 25% 売上高 当期純利益 売上高利益率 (mUS$)
3.主要鉱産物の生産・開発状況 〔※鉱山名(所在国,権益比率):生産量は権益分〕 年度 2006 2005 2004 ‘06 年の世界シェア等 銅鉱(kt) 1,783.0 1,831.2 1,840.0 第 1 位(12.1%) Codelco Norte(チリ第Ⅱ州、100%) 940.6 964.9 982.8 〔Chuquicamata〕 〔634.0〕 〔676.1〕 〔691.8〕 〔Radomiro Tomic〕 〔306.6〕 〔288.8〕 〔291.0〕 El Teniente(チリ第Ⅵ州、100%) 418.3 437.4 435.6 Andina(チリ第Ⅴ州、100%) 236.4 248.1 239.9 El Abra(チリ第Ⅱ州、49%) 107.1 103.2 106.8 Salvador(チリ第Ⅲ州、100%) 80.6 77.5 74.9 銅地金(kt) 1,993.3 1,889.3 1,567.1 電気銅計 1,684.7 1,651.0 1,341.8 第 1 位(10.1%) 電気銅(溶錬-電解) 1,131.0 1,098.0 775.0 Chuquicamata(Codelco Norte)※1 650.0 650.0 660.0 Potrerillos(Salvador)※1 105.0 113.0 115.0 Ventanas※1 376.0 335.0 335.1 SX-EW カソード 553.7 553.0 566.8 第 2 位(22.1%)
Radomiro Tomic(Codelco Norte)※1 306.6 288.8 291.0
Chuquicamata(Codelco Norte)※1 120.0 140.0 150.0
EL Abra(49%) 107.1 103.2 106.8 FCX(旧 Phelps Dodge:51%)
Salvador※1 20.0 17.0 15.0 El Teniente(煙灰+坑内水)※1 0.0 4.0 4.0 RAF(乾式精製銅)El Teniente 161.3 162.4 149.8 銀鉱(t) ※参考:RMG データ 370 380 320 第 13 位(1.9%)企業として第 12 位 Chuquicamata(チリ第Ⅱ州、100%) 190 200 180 Andina(チリ第Ⅴ州、100%) 80 80 60 El Teniente(チリ第Ⅵ州、100%) 60 60 50 Salvador(チリ第Ⅲ州、100%) 40 40 30 金鉱(t) ※参考:RMG データ 2.6 2.7 2.4 Chuquicamata(チリ第Ⅱ州、100%) 1.3 1.4 1.2 Andina(チリ第Ⅴ州、100%) 0.6 0.6 0.5 El Teniente(チリ第Ⅵ州、100%) 0.4 0.4 0.4 Salvador(チリ第Ⅲ州、100%) 0.3 0.3 0.3 ◎参考:輸出銅量(kt) 1,678.4 1,800.8 1,843.9 電気銅 輸出量(kt)※2 1,133.7 1,324.3 1,390.0 粗銅 輸出量(kt)※2 147.3 75.9 75.5 RAF 輸出量(kt)※2 137.4 150.1 119.3 精鉱 輸出分中銅量(kt)※2 260.0 250.5 259.1 モリブデン鉱(kt) 27.204 36.567 32.324 第 2 位(14.6%) Codelco Norte(チリ第Ⅱ州、100%)※2 17.781 26.826 24.271 Salvador(チリ第Ⅲ州、100%)※2 1.366 1.248 1.154 Andina(チリ第Ⅴ州、100%)※2 3.308 3.244 2.980 El Teniente(チリ第Ⅵ州、100%)※2 4.749 5.249 3.919
※1:MEG データによる。 ※2:Cochilco 資料(ANUARIO Estadisticas del Cobre y Otros Minerales 1997-2006)による。
4.沿革
チリにおける銅生産はスペイン統治時代以前にも痕跡があり、例えば、Chuquicamata の採掘は Tiwanaku 文化時代(紀元前後~AD1200 年)に相当する今から 1300 年前に遡ることができる。
本格的な銅産業の発展は、1900 年代前半の Braden Copper 社、Guggenheim 社及び、後の Kennecott Copper 社、Anaconda Copper 社など米国系大資本による Chuquicamata、El Teniente、 Salvador 等の大規模斑岩銅鉱床の開発に始まり、1900 年代前半のチリ銅産業は米国を主体とした 外資系企業に支配されていた。その後、外資による搾取状態を打開すべくナショナリズムが高揚し、 米国系銅山の接収がなされ、現在の CODELCO の母体となった。チリ近代鉱業史は、CODELCO の歴史そのものとも言える。
<CODELCO の略史>
1904年 :・米国の Braden Copper Co.は El Teniente の開発に着手。(同社は後の Kenecott Co.) 1905年 :・政令 1,854 号により Braden Copper Co.による El Teniente(旧坑があった)の開発を承認。 1910年 :・同じく米系 New York Guggenheim 社のチリ現地子会社 Chile Exploration 社は、
Chiquicamata の開発に着手。
1915 年:・Chile Exploration 社、Chiquicamata 露天掘採掘開始。
1923 年:・Chile Exploration 社が米国の Anaconda Copper 社に売却される。Anaconda Copper 社は Salvador の操業も開始した。
1927 年:・Anaconda Copper 社は、Potrerillos(Salvador)の採掘を開始したが第 1 次大戦にて Salvador 休山。
1951年 :・その後も外国資本による銅の探鉱開発が行われたが、チリにとっては搾取状態であった ため、銅生産の 20%をチリ政府が得ることに関しワシントン条約を締結した。しかし、銅鉱山か らの税収確保と投資促進を目的とした一連の動きは、当時ほとんど実を結ばなかった。 1955年 :・チリ議会は、「新処理法」と呼ばれる法律 11,828 号により、米国による銅価決定の独占権
を終結させた。また、同法により Departamento del Cobre(銅局)が設立された。銅局は銅の 生産と販売、及びそれらの計画管理を担当した。これが後に CODELCO の母体となった。 1959 年:・Potrerillos の北東 20km に新鉱床 Indio Muerto が発見され、同地域の鉱山操業が継続さ
れることとなり、現在の Salvador となる。
1964 年:・Edualdo Frei 政権が誕生し、銅産業への政府の直接介入が図られた。
1965 年:・銅局は、“銅会社(Corporacion del Cobre)”に組織改革された。これにより銅の生産と販売 の権利をチリ政府自身が所有することとなった。 1966年 :・Edualdo Frei 政権において法律 16,452 号により外国企業は、チリ政府が 51%の権益を所 有する共同企業体を形成して銅生産を行う事と規定した。 (※“銅会社”の設立と共に一連の動きは、“チリ・ナショナリズム(Chilenizacion)”と呼ばれる。) 1970 年:・チリ政府は外資系企業との粘り強い交渉により相次いで合弁協定を締結し、同年 1 月まで に 4 大銅山のうち El Teniente、Chuquicamata、Salvador の権益 51%、Andina の権益 30% を確保するに至った。 ・Andina 鉱山会社は、サンチャゴの北北西 80km(標高 3,700~4,200m)に位置する Cerro Blanco 銅山の操業を開始。(1920 年まで採掘されており再開発) 同年 9 月に Allende(アジェンデ)政権が誕生すると社会主義経済を目指した急進的な改革を 次々と断行し、憲法修正によって国内の財産及び天然資源の排他的利用を主張した。 1971 年:・Allende 政権下、チリ国会は憲法 17,450 号により銅鉱業についても 100%国営化を決定し、
その権益は新しく組織された Sociedades Colectivas del Estado(英名 Collective State Companies)に引き継がれた。このため、合弁会社の権益保有外資企業との間で補償問題 が発生することとなった。
1973 年:・クーデターにより誕生した Pinochet(ピノチェト)軍事政権は、補償問題の解決に乗り出すとと もに、2 つの組織(“Corporacion del Cobre”及び“Sociedades Colectivas del Estado”)の整 理・統合を図った。この際、役割分担による生産部門制が認められた。
1976 年:・Pinochet 政権は、政令第 1,350 号により新たに“CODELCO Chile”を設立し、 “Corporacion del Cobre”が管理していた大型銅山に操業対象を再定義した。
1980 年代:・CODELCO は、既存鉱山の生産能力維持、拡大を目標として投資を行ったが、鉱石品 位の低下によって次第に競争力を失った。国営企業としての投資の制約、つまり、新規鉱 床開発に巨額予算を投入することが事実上認められていなかったことも業績悪化の要因 の一つであった。
1992 年:・5 月、法令 19,137 号(Law of Joint Ventures with third Parties)の公布により、自社の所有 する鉱区において国内外の民間企業との共同探鉱開発が可能となった。さらに、本法によ って ENAMI(チリ鉱業公社(中小鉱業新興公社))への中小規模鉱床の譲渡が認められ、 柔軟な鉱区管理及び事業リスクと機会のシェアが可能となった。
1994 年:・CODELCO 初の外国企業との銅山開発合弁事業として Cyprus Amax(99 年、Phelps Dodge に吸収合併)と El Abra 銅山の操業を開始(Cyprus Amax51%,CODELCO49%)した。 1995 年:・CODELCO の将来への発展を保証し合う労使協定締結。
1998 年:・Radomiro Tomic 銅山(SX-EW)の生産開始及び同生産部門の設立。初めてのチリ 100% 独自による銅山開発となった。
2000 年:・8月、Alliance Copper 社を BHP Billiton(当時 Billiton の Bio-Cop 法を基礎とする)と双方 50%を出資して設立。銅精鉱バイオリーチング・プロトタイププラント建設に着工(カソード生 産能力 2 万 t/y、投資額 60mUS$、今後 6 年間の投資額 200mUS$)
2001年 :・国への貢献増大、近代化等長期計画に係る労使間協定に署名。
・7月、銅硫化鉱のバイオリーチング技術研究のため日鉱金属との間で Biosigma 社を設立。 2002 年:・1月、CODELCO の Disputada de Las Condes 社の買収提示額は 1,000~1,200mUS$と
報じられる。3月に撤退。(結局、Anglo American が 1,300mUS$で Exxon Mobile から買収) ・3月 Chuquicamata、Radomiro Tomic 両生産部門を Codelco Norte 生産部門として統合する
ことを発表。
・8月、Mina Sur に新規鉱量 85mt(品位 Cu 1.5%)確認を発表。04 年末までの投資額 200m US$以上、マインライフは 10~12 年とされる。
・12 月、El Teniente に固形廃棄物処理センター(CMRIS)を竣工。 ・銅価低迷に対処して生産計画を 10 万t減に修正。
2003年 :・9月、Alliance Copper 社、プロトタイププラント試験操業を開始。 ・9月、Ventanas 製錬所の買収額(373mUS$)に関し ENAMI と合意。
2004 年:・ENAMI の Ventanas 製錬所の CODELCO への譲渡が、4月下院、8月上院、11 月修正が 下院差戻し承認、更に 12 月憲法審議会の承認を経て決定。(正式譲渡:05 年5月1日) ・8月、中国 Minmetals と銅鉱床の共同開発に関し交渉を開始の大統領承認を得た。 ・Biosigma 社、新種の硫黄・鉄酸化バクテリアを確認。 ・銅、モリブデン価格の高騰を受け、3,301mUS$という最高益を計上。第一カテゴリー税(法 人所得税) 975mUS$は、総額 2,380mUS$の 40%相当に達した。 2005年 :・5月1日、Ventanas 製錬所が正式に ENAMI から譲渡される。6月にはカソード生産量倍 増の拡張計画構想を発表。
・5 月、Alliance Copper 社、バイオリーチングプラント建設(Chuquicamata 砒素含有精鉱及び 煙灰を対象、投資額 328mUS$)に関する環境影響調査結果を COREMA(第Ⅱ州環境委員 会)に提出 ・5月末日、中国 Minmetals 社と鉱石引取、Gaby 権益等に関する契約締結。 ・5月下旬、NTT との提携(データ通信技術の鉱業生産への適用)を発表。 ・7月、CODELCO 総裁は、Salvador の鉱山部門を 2008~11 年間に閉鎖し、製錬所を継続 する構想を発表し、各方面で大きな反響を呼び、政府筋も年末に大統領選挙を控えており、 極めてタイミングの悪い発表と不快感を表明。
・8月、COCHILCO は、2004~08 年間の CODELCO の鉱業投資額は 6,973mUS$と発表。 ・9月、CODELCO 総裁は、Salvador 現地で従業員に対して、同鉱山の採掘を更に 15~20
年継続するため、総額 550mUS$の投資計画を検討中で鉱山も社宅も閉鎖しないと説明し た。また、Potrerillos 製錬所の強化のため、San Antonio 及び Inca de Oro 両鉱床の開発を 含む一連のプロジェクトを検討中であり、1 年以内に明確な結論を出すとの考えを表明した。 これに関し、鉱業大臣は、本件など新規プロジェクトは次期政権のもと CODELCO の次期 役員会で決定されるとした。
計画をチリ国家環境委員会(CONAMA)に提出
・11 月、鉱山技術サービス会社 CMS Technology 社の権益 70%(残り 30%は保留)を ABB 社(スイス・スウェーデン、電気・自動化技術会社)に売却、また、地熱発電会社 Geotermica del Norte 社(ENAP(石油公社)と 2001 年設立)に有する権益 51%を Enel(イタリア)に売却する決 定を発表。 ・12 月、CODELCO 役員会が Chuquicamata 鉱山坑内採掘のための初期資金計画 (40mUS$)を承認。経営審議会が Minmetals 社との長期売鉱契約の締結を承認。 2006年 :・1月、Gaby Sur の開発計画を役員会承認。 ・3 月 8 日、Minmetals は中国開発銀行を通じてニューヨークの CODELCO の銀行口座に 440mUS$の支払いを実行。
・3 月 11 日、Bachelet 新政権が発足、総裁職は Villarzu 氏から Arellano 氏に交代した。 ・4月、Arellano 新総裁は、年金基金等民間資本の導入の考えを否定し、11.7bUS$を投じて
現在の年産銅量 1700ktを 2015 年までに 2600ktとする増産計画の継続の方針を表明。 ・4 月 10 日、NTT と鉱山情報通信モニタリング会社 MiCoMo(Mining Information,
Communication and Monitoring S.A.)を設立。
・5月、BHP Billiton と共同で設立した Alliance Copper 社の試験プラントに基づく商業プラン トの建設をコストの問題から実用化は無理として断念。
・6月、CODELCO Norte は現政権下で新規開発計画が無いこと、Alejandro Hales 鉱床(旧 名称 Mansa Mina:2006 年後半から開発開始、2009 年生産開始の当初計画)は 2011 年以 降に塩漬けになることを発表。 ・7 月 23 日、Chuquicamata で鉱石運搬用ベルトコンベア坑道の側壁が崩壊しコンベアを損 傷、9 月 15 日に修復工事完了。 ・10 月、Alliance Copper 社の解散を発表。 ・10 月、Andina 鉱山にバイオリーチング試験プラント(5mUS$)を建設。
・10 月、Alejandro Hakes(旧 Mansa Mina)の生産開始の延期(2009⇒2011-12 年)を発表。 ・11 月 17 日、中国における中国企業と合弁による 100kt/y 規模の銅製錬所建設構想が報 道された。 2007 年:・1月、遠隔鉱山操業技術に関する合弁会社 MIRS 社を Kuka 社、日本企業と設立決定。 ・1月 30 日、Anidina 第 I 期拡張工事の起工式を大統領を招いて実施。 ・2月、BHP Billiton、Antofagasta と共同によるチリ北部における風力発電検討開始を発表。 ・2月 12 日、チリ大蔵省、CODELCO の 2006 年度の利益の内、713mUS$の資本化を発表。 ・2月、チリ政府からの生産コスト抑制要請を受け総裁が計画書提出予定と報道された。 ・3月2日、Radomiro Tomicで火災が発生し変電設備の被害があったが 20 日に復旧完了。 ・3月、Chuquicamata の坑内掘採掘は 2019 年より開始(12,000t/d)と発表。 ・4月、Calama 市街地付近で Toki 鉱床群を対象とした探査(ボーリング 82 孔)を開始。 ・5月 10 日、Andina で下請従業員約 100 名による道路封鎖など過激なデモ行為発生。 これは 2006 年 10 月に施行された「請負事業及び短期労働者派遣事業法」が遵守されて おらず、銅価高騰に伴う特別手当の支払いがなされていないとしたもの。 ・5月、El Teniente の深部開発(1500mUS$)を 2009 年から着手する旨を発表。
・5月 18 日、Radomiro Tomic 鉱山でヒープ積上機械の車軸破損の重大事故発生し、ヒープ を作り直さないパーマネント法に切り替え。
・5月 22 日、Calama 市街地・Toki 鉱床群を対象とした探査により把握した新鉱床を Miranda と命名。 ・5月 23 日、Anidina において BioSigma が実施したバイオリーチング法によるパイロットプラ ント試験でカソードの生産に成功した旨を発表。 ・6月 21 日、El Teniente で選鉱廃さい 90m3の流出事故が発生。原因は水門のチェーンと鍵 が盗まれ、水門が開放されたため。 ・7月、El Teniente におけるモリブデン精鉱回収増強プロジェクト(現在の尾鉱から回収)の 環境影響評価書を CONAMA(チリ環境委員会)に提出。
・8月 9 日、海水淡水化プロジェクトの検討と 2008 年半ばまでのプラント建設判断を発表。 ・8月 12 日、下請従業員削減の検討開始を発表。(6月 25 日から1ヶ月続いた下請従業員に よるストに対処したもの) ・8月 26 日、El Teniente の使用済み選鉱廃さい堆積場2箇所の補強工事に関する環境影響 評価書提出が公表された。 ・9月5日、チリ国会は CODELCO の生産コスト上昇に関する調査委員会を設置。 ・9月 11 日、チリ最大の石炭火力発電所計画 Farellones(800MW)に関する環境影響評価書 を CONAMA に提出。
・9月 13 日、Gabriera Mistral 銅山(旧 Gaby)の生産計画の上方修正して発表(2008 年 150kt、 2009 年以降 165kt) ・10 月 11 日、BioSigma 社は開発したバイオリーチング法を使って 2010 年よりカソード生産 (100kt/y)を開始する方針を総裁が発表。 ・10 月 12 日、チリ衛生監督局は、Andina、El Teniente、Salvador、Ventanas の4事業所で排 出基準を大幅に超えた排水を放流しているとして 10,000~30,000US$相当の罰金を科した と報道された。
・10 月 26 日、ブラジル Para 州で Caraiba 社との共同探鉱により把握した Boa Esperanza 鉱 床を入札に掛けた結果、権益を Caraiba 社に 80mUS$で売却する旨を発表した。 ・11 月4日、Chuquicvamata のピットで地滑りが発生したが、48 時間内に復旧し生産に影響 ない(7 日発表)。 ・11 月 14 日、12 月 16 日両日、チリ北部で地震が発生した。各銅山への影響は小規模で Codelco Norte では 11 月は約5時間後に通常操業に戻り、12 月の停電は1時間程度で生 産への影響はなかった。
2008 年:・1月2日、El Teniente 選鉱用水量拡張計画に係る環境影響評価書が CONAMA に提出さ れた旨が報道された。
・1月 10 日、Anillo 銅鉱床探鉱プロジェクト(チリ第Ⅱ州)に関しカナダ系 Fortune Valley Resources 社と探鉱契約締結。(4年間の探鉱投資 3mUS$、その後2年間に F/S 実施によ り FVR 社が 65%の権益を取得できる。有望な銅鉱床の場合、CODELCO は 70%まで買 戻せるが金鉱床の場合はその権利はない。) 5.事業内容 CODELCO は、鉱業省の管轄下に組織され、チリ政府の認可を得て事業を実施(投資・事業計画 等の監査は COCHILCO が担当)している。 チリにおける金属鉱業関連政府機関及び公社 組織名 設立年 機能・役割 チリ銅委員会
COCHILCO 1976 年 鉱業分野における政府行政支援 ・ CODELCO 及び ENAMI の投資計画の監査・監督 ・ 鉱業関係政府機関・民間企業の国内外での活動支援 等 地質鉱山局 SERNAGEOMIN 1957 年 鉱山開発の振興 ・ 基礎地質情報の提供(地質図、鉱床・鉱徴図など) ・ 鉱業権の管理及び、認可に関する支援、統計資料発行 ・ 鉱山保安監督 ・ 環境影響評価調査書の監査 等 チリ銅公社 CODELCO 1976 年 国有 5 大銅鉱山の操業・発展及び国有鉱区での探査・開発 ・ 既存鉱山の操業、生産性向上 ・ 所有鉱区における探査・開発の推進 ・ 外資はじめ民間企業との探査・開発の合弁事業 等 鉱業公社 ENAMI 1960 年 中小非鉄金属生産業者の振興 ・ 最低価格を保証した中小鉱山からの優遇買鉱と選鉱・製錬 ・ 中小鉱山に対する資金援助、技術援助、技術移転 ・ CODELCO より取得した有望な中小鉱床の探査、開発 等
同社の経営は、鉱業大臣、財務大臣、労働組合により推薦され大統領により任命された 3 名及び 大統領が指名した 2 名で構成される計 7 名の役員により行われている。また、国営企業ではありなが ら、他の国営企業が適用を受ける規定及び法律は特に明記されていない限り適用されないなど民 間企業的な性格を有しており、経営の効率化が図られている。 財政面では、運営準備金、運用金、現金資金を含む特別会計システムにより運営されており、収 支は米ドルで決済され、毎年 9 月 1 日までに鉱業省、財務省により予算案の認可を受ける。同社の 事業利益には、通常法人税 15%及び加算税 40%が課せられるほか、法令 13,196 号の規定により 国防税(輸出額の 10%を国防費に拠出する)が徴収される。 2005 年の事業成績は、銅価高騰を受け、売上高 10.5bUS$(‘04 年度 8.2bUS$:28%増)、国庫納付 額 4.4bUS$(同 3bUS$:48%増)、当期利益 1.78bUS$(同 1.13bUS$:57%増)と各財務指標は過去最高 額を記録した。
CODELCO は、世界最大の銅生産を継続しており、2005 年産銅量 1,831kt(’04 年度 1,840kt: -0.5%)はチリ計 5,321kt(同 5,413kt)の 34%、世界計 15,076kt(同 14,714kt)の 12.1%を占め、副産物 のモリブデン精鉱中含有量 37kt(同 32kt)も世界計 178kt(同 162kt)の 20.5%を占め第1位である。
生産拠点は、従来の 4 つの生産部門(Codelco Norte、Salvador、Anidina、El Teniente)に 04 年よ り ENAMI より譲渡された Ventanas が加わった。鉱山機械部門(Talleres)は、売却された。02 年 3 月、 Chuquicamata と Radomiro Tomic の隣接する生産部門は統合され Codelco Norte となっている。 Codelco Norte は、Gaby はじめ新規開発プロジェクトを含め、第Ⅱ州における全ての鉱業資産やプ ロジェクトを統括する CODELCO 最大の生産拠点である。
各部門が管轄する鉱山・製錬所
生産部門・(合弁)名 所在州 鉱山・製錬所名 (OP:露天掘、UG:坑内掘)
Codelco Norte (コデルコ・ノルテ)
Radomiro Tomic 銅山(ラドミロ・トミッチ:OP,SX-EW) Chuquicamata 銅山(チュキカマタ:OP,SX-EW+精鉱) Mina Sur 銅山(ミナ・スール:OP,SX-EW)
Chuquicamata 銅製錬所(自溶炉+Teniente 炉,電解) El Abra
(エル・アブラ, 49%) ※合弁
第Ⅱ州
El Abra 銅山(OP、SX-EW,Phelps Dodge51%)
Salvador
(サルバドール) 第Ⅲ州
Inca 銅山(インカ:UG)
Campamento Antiguo 銅山(カンパメント・アンティグオ:OP) Damiana Norte 銅山(ダミアナ・ノルテ:OP)
Potrerillos 銅製錬所(ポトレリージョス:Teniente 炉,電解) Ventanas (ベンタナス) Ventanas 銅製錬所(Teniente 炉,電解)
Andina (アンディーナ) 第Ⅴ州 Rio Blanco 銅山(リオ・ブランコ:UG,精鉱) Sur-Sur 銅山(スール・スール:OP,精鉱)
El Teniente (エル・テニエンテ) 第Ⅵ州 El Teniente 銅山(UG,精鉱+SX-EW(坑内水・煙灰)) Caletones 銅製錬所(カレトネス:Teniente 炉,乾式精製・アノード)
現状の外資企業との合弁鉱山事業は、92 年の CODELCO 法改正(法令 19,137 号公布)によって 可能となっているが、94 年にチリ第Ⅱ州にて生産を開始した El Abra(当時 Cyprus Amax、99 年の企 業買収により現在 Phelps Dodge)SX-EW 銅山のみである。チリ第Ⅲ州にて 94 年より金の生産を開始 した Agua de la Falda(当時 Homestake、現 Barrick Gold)は、02 年に休山しているが合弁会社はい まだ存続している。
Codelco Norte の資源量の現状数値は、銅量ベースでは Andina や El Teniente と同レベルの数値 になっているが、探査成果である新規鉱床は数多く、今後更に増大する可能性もある。銅埋蔵量(資 源量:銅量ベース)は、275mt(El Abra を除く)を有し、年産 2mt としても 100 年以上に相当する。
資源量(mesured+Indicated+inferred+broken/stock: 2006 年 12 月 31 日時点) 鉱山・プロジェクト名 所在地 鉱量(mt) 品位 Cu(%) 銅量(mt) Codelco Norte 18,899 0.51 96 Gaby(開発準備中) 第Ⅱ州 2,953 0.33 10 Salvador 第Ⅲ州 3,559 0.41 15 Andina 第Ⅴ州 15,076 0.57 86 El Teniente 第Ⅵ州 19,606 0.57 112 合 計 60,093 0.53 318 埋蔵量(proven+probable:2006 年 12 月 31 日時点) 鉱山・プロジェクト名 所在地 鉱量(mt) 品位 Cu(%) 銅量(mt) Codelco Norte 2,034 0.83 16.9 Gaby(開発準備中) 第Ⅱ州 568 0.41 2.3 Salvador 第Ⅲ州 60 0.65 0.4 Andina 第Ⅴ州 1,567 0.84 13.2 El Teniente 第Ⅵ州 1,703 1.03 17.5 合 計 5,932 0.85 50.3 操業銅山の生産量と操業コスト (2006、05 年) 生産 Cu 量(kt) 生産 Mo 量(kt) 操業コスト(¢/lb) 生産部門名称 所在地 資源銅量 (mt) 2006 年 2005 年 2006 年 2005 年 2006 年 2005 年 Codelco Norte 第Ⅱ州 96.4 941 965 17.781 26.826 22.8 -16.8 Salvador 第Ⅲ州 14.6 81 78 1.366 1.248 97.2 112.5 Andina 第Ⅴ州 85.9 236 248 3.308 3.244 53.0 36.1 El Teniente 第Ⅵ州 111.8 418 437 4.749 5.249 58.4 45.2 (参考)El Abra 第Ⅱ州 107 103 合 計 308.7 1,783 1,831 27.204 36.567 37.4 11.6 伸倍率 0.97 0.74 3.22 投資額の推移 (mUS$) 年度 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 投資額 Investment 1319 1,845 893 639 713 472 504 プロジェクト開発 316 507 346 501 418 277 299 機材交換・設備維持・保守 74 42 56 26 113 79 98 環境・保安・福利 96 73 58 62 118 66 71 R&D 90 85 33 28 42 37 21 探鉱 Exploration 36 47 34 22 23 13 15 鉱山開発/延滞金 509 538 273 その他(含 Ventanas 買収費) 198 553 93 生産コストも世界的な競争力を有しており、2004 年の銅生産キャッシュコストは、モリブデンのボー ナスもあり 11.6¢/lb(’04 年度 31.7¢/lb、’03 年度 42.7¢/Lb)と過去最低値を更新した。 総じてコスト減の状況の中、Salvador は従来よりキャッシュコストが最も高く、05 年度 112.5¢/lb と (04 年 68¢/lb)と前年比 65%上昇となった。02 年の銅価低迷期に閉山の検討が報じられ、2005 年7 月末、鉱量枯渇のため2011 年閉鎖に関する総裁発言が波紋を呼び、更に 15~20 年継続するため 総額 550mUS$の投資計画を検討すると弁明されたが同生産部門の合理化対策は、今後も継続さ れるものと考えられる。 ※資源量: "mesured"+"Indicated"+"inferred" +"broken/stock" (Cut-off grade:0.2%T-Cu)
<各生産部門の状況> 1)全体・本社:
・資産倍増計画: CODELCO 社は 2000~06 年間に資産価値を倍増する目標を掲げており、各 生産部門の生産設備増強等を実施している。
・Mejillones 大型製錬所計画: Antofagasta 市北 30km の港町 Mejillones に、大型製錬所(年産カ ソード 880kt、アノード 430kt、総投資額は約 1bUS$)建設計画があり、2000 年頃より検討を開始し、 02 年初めより F/S 及び基本設計を行い、03 年 1 月には COREMA から環境影響評価調査書の 認可を得たが、その後、精鉱市場の再検討を理由にペンディング状態にある。本件は Ventanas の拡張計画も踏まえた上で見直しがなれるものと予想される。 ・2004 年、探査部門を分離して子会社化した。 2)Codelco Norte 生産部門
・Norte Mina Sur(ミナ・スール北部)拡張計画: 2005 年 11 月、新規のヒープリーイングプラントの開設 に伴い、Mina Sur と Chuquicamata 間の鉱区の鉱石を開発する計画が決定された。SX-EW カソ ード年産 120kt/y、総投資額は 411mUS$で 2005 年度は鉱山開発、排水導水トンネルに向けら れた。2006 年にヒープリーチング操業が開始され、Mina Sur 及び Chuquicamata における SX-EW カソード生産能力 129kt/y を確保した。
・2 次残渣ダンプリーチング計画: 2006 年第 1 四半期中に第 4 フェーズが完了し、初年度の SX-EW カソード生産量は 26kt であった。
・電解精錬所のパーマネントカソード化プロジェクト: No.2 電解工場を対象とし、コスト減としつつ 年産カソード量 855kt/y とする。総投資額 171mUS$で 2007 年に完了予定である。
・EIMINCO(選鉱場増強計画): Chuquicamata の選鉱処理能力は 180kt/d であるが、Ministro Alejandoro Hales 新規鉱山開発(旧 Mansa Mina 鉱床)に伴う粗鉱 50kt/d と合わせ計 230t/d の 処理能力に増強する概念設計が 2005 年に完了した。MAH 鉱山は操業開始 10 年間、露天掘に より生産開始は 2007 年末と計画される。04 年には処理技術に関する実操業スケールの試験が 実施された。 ・Chuquicamata の坑内掘への移行計画: 2005 年度、Chuquicamata の深部硫化鉱の坑内掘計 画に係る検討が開始されており、2006 年は Alejandro Hales など近隣の開発待ち鉱床との統合も 含めて検討が継続された。
・Gabriela Mistral(旧 Gaby)銅山開発プロジェクト(第Ⅱ州・Calama 市の南 120km・Antofagasta の東
203km): 同鉱床はチリ第Ⅱ州のChuquicamata 銅山の南約 110km に位置し、酸化鉱を主体 とする斑岩銅鉱床で1996 年 CODELCO 自身の広域探鉱により沖積層下部に完全な潜頭の形 態で発見された初の探鉱成果である。 2005 年度の開発計画の見直しにより埋蔵量と生産年数等が微修正された。アニュアルレポー トによれば 05 年度末時点の埋蔵量 580mt、品位 Cu0.41%と見積もられ、露天採掘、年産 SX-EW カソード 150kt、ライフ 14 年が計画されている。2005 年度は基本設計が完了し投資に関する協議 が実施された。開発工事は 2006 年2月に開始され、開発期間 23 ヶ月、生産開始は 2008 年1月 の予定で、開発費は当初の 746mUS$から 898mUS$に修正された。 2005 年 5 月末日、北京で Minmetals 社と銅供給と資金提供に関する協定が締結された。 CODELCO は本鉱床開発に民間資本を導入する方針で、既に中国 Minmetals 社に権益の 25% 取得できるオプションを付与しており、残り24%は公開入札することになっている。Gaby 鉱 床の開発によりCODELCO の銅生産量は約 10%増加する。
2006 年3月、同鉱山開発と SX-EW プラント建設(150kt/y、総投資額は 870mUS$)が承 認された。2006 年5月、詳細設計と剥土とプラント用地の整地工事の外注、主要設備の調達 が開始されるとともに、開発会社Minera Gaby Mining Company が設立された。現状は酸化 鉱のみを対象としているが、今後下部の硫化鉱資源の開発可能性もある。2006 年度は下部硫 化鉱を対象とした探査が開始された。
・Chuquicamata 市の Calama 市への移転計画: Chuquicamata 市の Calama 市への移転プロジェ クトは、Chuquicamata 製錬所の環境規制を達成することが目的で 3500 名の従業員と 480 名の関 係者を Calama 市に移転するもので 2004 年の投資額は 93mUS$でプロジェクトの完了は 06 年
12 月の計画であったが 07 年に遅延しているが同年に完了の見通し。移転跡地は鉱山施設やず り堆積場として活用される。
3)Salvador 生産部門
・製錬所の拡張・近代化計画: 反射炉から Teniente 炉への転換は 2003 年に完了した。精製所に おいては電解槽の改善を含めた改善計画が 2006 年内に完了した。
・San Antonio プロジェクト: 2004 年、Potreroillos 製錬所の南東 8km、標高 3,200m に位置する Potreroillos 鉱山(旧称 Mina Viejo)の残存資源の採掘と選鉱プロジェクトでその検討を開始し、 05 年度も継続された。 ・Pampa Austral 尾鉱堆積場:2005 年、第 4 次建設計画が承認された。堆積容量を 5000 万 m3上 積みするもので 2006 年に完成し 2011 年まで使用可能となった。この措置は今後の生産及び 閉山計画と関連している。 4)Anidina 生産部門 ・拡張計画フェーズ1: 採掘と選鉱の処理能力を 92kt/d とするためのプロジェクトで、2004 年は概 念設計、尾鉱堆積場の環境認可を得るための設計、既存鉱床深部の試錐探鉱が実施された。 05 年度は基本設計段階に入った。2013 年頃までに現状の処理鉱量を3倍とする拡張計画 この検討結果を基に、2006 年末、580mUS$の投資額が承認された。
・Nueva Andina 計画:2014 年から鉱石処理能力を 200kt/y 増強する構想であり、2005 年度に概念 設計が開始され、探鉱試錐が継続された。2006 年には既存ピットの周辺探鉱が実施された。 ・環境対策: 05 年度、ずり浸透水の導水・回収プラントの建設工事を開始した。
5)Ventanas 生産部門
・2003 年8月、ENAMI から CODELCO への譲渡(373mUS$)が決定され、04 年 11 月上院から下 院に戻された修正案(CODELCO が Ventanas にて従来どおり中小鉱山の鉱石を制限なしに製錬 する事項を追加)が可決、12 月には憲法審議会で承認され、05 年5月1日付けで正式に CODELCO 傘下の生産部門となった。 ・2005 年 6 月、Ventanas 製錬所の拡張計画を発表した。今後 7 年間をかけて、現在の生産能力を カソード年産 350kt 体制から 700kt 体制に倍増させるもの。この計画が承認されれば、2008 年に 着工、670mUS$を投資する。これにより、Ventanas 製錬所では、従来 ENAMI が受け入れていた Andina 産精鉱、 中小鉱山契約分の精鉱及び、El Teniente 産アノードに 加え、Andina と CODELCO Norte の増産分を受け入れる。この拡張により、平均 25%の生産コスト削減を目指して おり、製錬コストを 13.6¢/lb から 9.5¢/lb に、溶錬コストを 3¢/lb から 2.63¢/lb に引下げる。 ・NEDO-JOGMEC との煙灰処理パイロットプラント(PP)試験:2006 年アニュアルレポートに
“Highligted project”として紹介されている。総額 4mUS$の内、3mUS$が日本側負担、pp処理能 力 1.5t/d。NEDO-JOGMEC による研究協力事業として ENAMI が所管していた 2001 年度より実 施されてきた。煙灰中の砒素を結晶質砒酸鉄として固定化して無害化するとともに含有される銅、 鉛、亜鉛を回収し有効利用する技術の検証を目的とし5ヵ年計画で開始され1年のフォローアッ プを含め成功裡に完了された。 6)El Teniente 生産部門 ・PDT(Teniente 開発計画): 2004 年以降に年産銅量を 350ktから 430ktにするために粗鉱処理能 力を 131kt/d に拡張する計画“PDT”を実行している。5 年間の投資額 932mUS$で、最大の投資 対象となる Colon 選鉱場増強の投資額は 532mUS$で、第 1 フェーズは SAG ミルの増強(24kt/d ⇒65kt/d)からなり 05 年内に運転を開始し設計能力に達している。第 2 フェーズは従来式の磨鉱 設備の増強(54kt/d⇒66kt/d)からなり 06 年半ばに向けて実施される。これらにより Sewell 選鉱 場は完全に閉鎖された。2006 年度は 430kt/y の生産体制を維持するための環境対策関連投資 等が継続された。 ・選鉱場拡張計画:2006 年第 4 四半期、第2フェーズが開始され、2007 年上期までの間に実施 される。
鉄 道 輸 送 能 力 の 増 強 か ら な り 、 総 投 資 額 337 m US$ 。 2004 年 内 に “ Reserva Norte ” 、 “Andestina”、“Pipa Norte”が、05 年9月には“Diablo Regimiento”が粗鉱生産を開始している。 鉄道輸送能力の増強計画は 05 年 12 月に自動運転システムの試験が完了した。
・North Pillar 採掘計画:2006 年内に F/S が完了した。同鉱画は鉱量 38mt、品位 Cu1.32%で粗鉱 生産量 17kt/d の計画で投資額 88mUS$、2007 年開発開始、2009 年半ばに生産開始の予定。 ・Caletones 銅製錬所拡張計画は、PDT の一部をなして 2002 年末に開始され、総投資額 63m
US$(2004 年投資額 26mUS$)で 04 年6月に生産を開始している。2005 年は No.1 廃ガス浄化 プラントの能力復旧その他小規模な改善を行い、年間精鉱処理量 1,250ktを維持した。 2004 年1月、酸素プラントが故障し以後 4 ヶ月間は粗銅生産量が半減した模様。2005 年 4 月15 日には Carén 尾鉱堆積場で尾鉱流出事故が発生し Carén 川とその流域の農用地に被 害が出たと報じられている。安定的に年間精鉱処理能力1.3mt/y を維持し環境規制値を遵守 するためにはNo.1 廃ガス浄化プラントの能力復旧が鍵となる。 7)R&D 現在、IM2 及び BioSigma など関連企業分を含め 77 件の特許が申請されており、既得特許件数 はチリ国内分 21 件、海外 6 件である。 ・ BioSigma(バイオリーチングの先端研究): 2002 年7月、CODELCO66.66%、日鉱金属 33.33%の 出資(資本金3mUS$)による合弁会社 Biosigma 社は、バイオテクノロジーを使ったバクテリアリー チングによる効果的な硫化銅鉱の湿式精錬技術開発を目的として設立された。研究資金額 5m US$は、チリ政府の研究補助金 2mUS$、CODELCO2mUS$及び、日鉱金属 1mUS$の出資より なる。04 年、硫黄と鉄を酸化する新バクテリアの発見という世界レベルの成果があった。これによ り、黄銅鉱など銅硫化鉱のリーチングの効率化や実収率の向上が図られる。平行して、パイロット プラントスケールの研究のためバイオリアクターを備えたバイオリーチングシステムの開発作業が 行われた。以上の成果を受け 2005~08 年度間の試験継続のため出資金を 16mUS$に増資した。 CODELCO Norte に 2500t級のパイロットプラント及び、Andina に 50,000t級のプロトタイプを設 置した。2005 年内にチリ及び海外にて 12 の特許を申請した。
2006 年、単体培養した Licanantay DSM17318 菌が特許申請され、同年に発見された Yagan DSM17947 菌は試験中である。2006 年、3種の菌のゲノムの解読が 95%完了した。その数列の 解析により銅の浸出に関与する重要な遺伝子の解明が可能となる。同年、同社との契約に基づ き、Codelco Norte と Andina の鉱石試料を使ったパイロットプラント試験が開始された。
・ACL(Alliance Copper:銅精鉱のバイオリーチング):2001 年、当時 Billiton(現 BHP-Billiton)と設 立した合弁研究会社で、砒素品位が高く乾式製錬が環境対策上困難とされている Ministro Alejandoro Hales 鉱床(旧 Mansa Mina 鉱床、以下“MAH 鉱床”とする。Chuquicamata の南 10km、 Calama 市の北 6km に位置する)の銅精鉱のバイオリーチングに関する技術開発が進められた。
2003 年、Chuquicamata にプロトタイプの試験プラントをChuquicamata 鉱山内に10mUS$にて設
置し、termofilos 型のバクテリアを使って銅精鉱バイオリーチング法の経済性、環境安全性を操業 スケールでの試験を可能とした。2004 年、年産 18ktベースの生産が Chuquicamata 産銅精鉱を 対象として実施され、硫黄と砒素を酸化し銅を溶解するための termofilos 型バクテリア使用に関 する安定性と再現性を確認した。更に、MAH 鉱床の難処理銅精鉱を mesofilos 型のバクテリアを 使ったバイオリーチング法のパイロットプラント(日処理能力 100kg)により商業ベースのリアクター に関する新プロセスについて試験した。また、本プロジェクトには発生する砒素化合物を砒酸鉄 の形態に固定する処理プロセス(※)も含めた。更に Chuquicamata 製錬所から発生する煙灰をバ イオ処理する試験(銅の溶解と、砒酸鉄生成のための砒素を溶解し酸化)も実施している。2005 年初頭、混合精鉱のバイオリーチング処理プラント(100~150kt/y)の概念設計完了し、第Ⅱ 州Corema から DIA(環境影響申告書)の承認を得た。同年 5 月に本事業の今後に関して協 議がなされ、8 月末に相手方の BHP Billiton が事業参加を休止する期間について覚書が交わ された。この間、概念設計の中で示された経済的課題を改善するため代替の攪拌試験が実施さ
れた。11 月、銅製錬煙灰の酸浸出試験を開始した。
2006 年5月、コストの問題で実用化は無理と判断して商業プラント建設を断念し、10 月、
Alliance Copper 社の解散を発表した。2006 年、BHP Billiton の株式を CODELCO が買戻し、 本プロジェクトは終了した。現在、ACL プラントは El Teniente の溶錬炉と転炉煙灰、及び Codelco Norte の自溶炉煙灰の酸浸出処理プラントとして活用されている。
・硫化鉱のバイオリーチング技術開発: 2005 年、低品位硫化鉱のバイオリーチング技術の評価計 画を開始した。年内に普遍性試験、多種原料の適正試験、Andina の Talabre 尾鉱堆積場の尾鉱 の 2000t パイル試験が実施された。Andina は 50,000t のプロトタイプパイルを設計した。
・現位置採掘技術開発: 2005 年、CODELCO 本部と CODELCO Norte は酸化鉱と混合低品位鉱 の現位置における浸出技術開発を開始した。また、深部硫化鉱のバイオリーチング技術の適用 評価も併せて開始した。 ・坑内掘技術開発: 1998 年から継続して CODELCO の新規坑内掘鉱山への実用化のため坑内 掘技術開発を実施している。これには連続的な物質輸送と生産性維持があり、坑内選鉱、ロック バースト対策を講じた鉱画設定などからなる。04 年、Salvador への導入可能性を評価するため、 坑内設備の設計・建設を行った。05 年度は鉱画の前処理技術の有効性が確認され El Teniente と Andina において鉱画面積を 55,000m2とする適用がなされた。低側面型 Sizer MMD 破砕機の 有効性も確認され、3件の特許がチリ、ドイツほか海外で申請された。
・尾鉱濃縮技術開発: 2005 年度、El Teniente と CODELCONorte は共同で尾鉱の濃縮技術開発 を 2006 年度までの予定で開始し、Andina は本研究のため国際入札を行った。本技術開発は用 水の節約、環境影響の最小化、尾鉱堆積場用地の縮減を目的とする。 ・ 製錬技術開発: 2004 年、製錬・精錬事業計画に向け、各製錬所の操業効率を向上させる技術 革新のための調査研究プロジェクトが開始された。具体的には Teniente 炉の生産能力を 3,000t/d に拡大する研究、随伴鉱種を多く含む精鉱を処理する技術革新の概念設計が挙げら れる。2005 年度は、CODELCONorte で概念設計のための研究が実施された。 ・ ・情報通信システム開発: 日本の NTT と同社が有する情報・通信技術を鉱業に応用するプロジ ェクトで 2004 年度に開始された。これまでの調査結果により、次が有望視されている:
①Chuquicamata:CODELCO Norte 本部と Chuquicamata 生産部門間の操業と環境調和シ ステム及び、無線通信システム
②El Teniente:岩盤変移感知システム“BOTDR”
③Andina:Rio Blanco 鉱山における遠隔操作の重機用、写真交信
・MICOMO(鉱山通信・モニタリング会社)の設立: 2006 年 4 月、資本金 3mUS$(出資比率 CODELCO66%、NTT AT17%、NTT17%)にて MICOMO 社が設立され、CODELCO 内部及 びチリ国内及び海外の鉱業会社との通信に関する設計、機材供給、設置、保守を行う。同年、 MICOMO と CODELCO はデータとネットワークに関するロードマップを作成した。これには岩盤 破砕や高山操業そのものの画像技術による遠隔操業技術を含む。デモンストレーションとして Andina の鉱石破砕担当技師が東京の NTT 本社から Andina 坑内の設備の操作を行った。12 月、Andina にこれら関連技術を活用した採掘操業管理センターを立ち上げた。また、Innova Corfo の融資を受けて El Teniente の大規模採掘鉱画の破砕状況のモニタリングに関するシス テム開発を実施中である。 ・選鉱場の自動化: 選鉱場の最新の自動化に関して制御、自動化システム企業である Honeywell と提携している。2005 年度は詳細設計が実施された。
・Kairos Mining S.A.:2006 年、CODELCO40%、Honetwell60%の出資により設立された。同社は 今後 CODELCO の選鉱場の生産性向上と生産コスト削減のための自動化に際してシステムの 立上時あるいは定常的な技術ポートを担当する。
・自動運転ダンプトラック: CODELCO Norte- Radomiro Tomic に GPS を使った最新の自動化運 転システムを搭載した4台のコマツ製自動鉱石運搬ダンプトラックを導入し、無人・自動運転に
関する試験を実施し、良好な結果を得ている。予算額は 3.8mUS$。今後、実操業での使用時間 を増やす。2006 年度は技術的可能性と操業改善効果の評価が継続された。
・自動化/ロボティクス: 2005 年1月、Kuka Roboter 社(独)及び同社チリ法人 HighService 社と CODELCO の操業におけるロボット化の評価に関する契約を交わした。05 年下期、25 の応用案 について検討を実施した。現在は、経済性の検討を行いつつある。2006 年は3社共同出資によ り CODELCO 及び他の鉱業関連企業に対するロボット設計・製作サービスのための新会社設立 の検討がなされた。 ・技術的銅ロードマップ: AMIRA(豪州鉱物調査協会)による8社の主要銅生産企業の共同調査。 国内専門家の人材資源を活用して基礎研究を実施中。 ・ドリリングロードマップ: AMIRA プロジェクトとして 2005~06 年間に実施されドリリング産業界に おける技術課題が整理された。 ・マス・マイニング技術: 豪 Queensland 大学、スエーデンの Lulea 大学と主要8企業との共同プロジ ェクトで大規模坑内掘法の科学的解明と技術開発プロジェクト。IM2 は崩落、事前工事の有無に よる破砕サイズ分布組成モデル作成のための試験を担当した。 ・大規模露天掘技術: 豪 CSIRO と8社の共同プロジェクトで大塊や大規模な亀裂発生メカニズム の解明、防止技術開発と指南書の作成が 2004 年 10 月~06 年 9 月の間に行われ終了した。 8)FONDEF プロジェクト:チリの大学との産学共同研究を 2005 年度から実施している。 チリ大学: ①「鉱区上の被り帯からの抽出物を使った地化学・生物地化学探査技術」 ②「鉱山操業における選択性に関する地質、鉱石品位とその影響の不確実性モデル」 ③「長期銅鉱業プロジェクトへの投資評価法」 ④「南緯 32~36°範囲のチリ・アンデス高山帯の沈込帯における巨大鉱床の環状規制構 造の解明」※2006 年度開始 サンチャゴ大学: ⑤「自立飛行体を使った探査技術」 ⑥「坑内鉱山操業のバーチャルスーパービジョン」 コンセプション大学: ⑦「チリの大規模銅鉱業での銅製錬スラグからの有価金属の商業的回収技術」 Palma Chilena 基金 ⑧「大規模太陽光発電」※2006 年度開始
9)IM2(鉱業・冶金研究所): 1998 年に設立した CODELCO 子会社の R&D 研究所。2005 年は 130 のプロジェクトを有し、その内訳は、Codelco Norte58%、El Teniente21%、Andina11%、Salvador2%、 Ventanas1%、本社 7%であり、本社分には BioSigma 及び ACL 関連を含む。
2006 年度は、豪州 Queensland 大学と共同でハイブリッド応力発破開発研究を行った。2006 年度 は CODELCO の各ディビジョンと 71 のプロジェクトを有する。内訳は Codelco Norte48%、 Andina20%、El Teniente18%、本社 8%、Ventanas3%、Salvador3%であり、BioSigma、Micomo、 ACL、その他技術関連子会社に協力している。同年、チリ国内で8件、海外5件の特許申請を行 い、保有特許件数はチリ国内 47、海外 13 件となった。
6.探鉱戦略 (1) 概要
探鉱予算は、80 年代後半において 2mUS$前後であったが、90 年代に入って業績変動により多少 の増減はあるものの 10~20mUS$で推移しており探鉱重視の傾向が見られる。Gaby は CODELCO の広域調査による初の成果とされるほか、金鉱床では Jeronimo 及び Agua de la Falda、銅鉱床では Opache、Genoveva、Toki、Quetena、Vicky 等数々の探査成果がある。これは、90 年代に入って経営 戦略が見直され、鉱山周辺探鉱のみならず広域調査を実施し始めたこと、及び法令 19,137 号の公 布により国内外の民間企業との共同探鉱開発が可能になったことが影響していると考えられる。2006 年度の探鉱予算は 43mUS$(’05 年 47mUS$、’04 年 33.8mUS$)でほぼ前年度並みであったが引き 締めの感がある。試錐延長計は海外分も含め 100km(’05 年 144km、’04 年 135km)と探鉱量そのも のは減少しており、。その内 70%がチリ国内、残り 30%がメキシコとブラジルで実施された。 (2) 対象鉱種 銅を主たる探鉱対象としている。 (3) 対象地域・探鉱段階 主にチリ国内で独自あるいは外資との共同探鉱を実施しているが、国際化を指向してメキシコ、ペ ルー、ブラジルでも共同探鉱を行っている。2007 年度探鉱予算 35.8mUS$のステージ別、国別内訳 を前年度比較を添えて下表に示す。
2007 年度の探鉱費の内訳 (※( )内の数値は 2006 年度計画額: 出典:Metals Economics Group)
対象国 グラスルーツ: 広域調査 精密調査&F/S レイトステージ: 計 割合 チ リ 19.8(21.8) 4.0(6.8) 23.8(28.6) 66.5(63.6)% ブラジル 7.1(9.5) 2.0(2.6) 9.1(12.1) 25.4(26.9)% メキシコ 2.9(4.3) 2.9(4.3) 8.1(9.6)% 計 29.8(35.6) 6.0(9.4) 35.8(45.0) 100% 割合 83.2%(89.1%) 16.8%(10.9%) 100% (4) 最近の動向 2006 年、多くの地域で Cu-Fe-Au 型鉱床の探鉱を実施し、多くの有望地域や鉱徴地を把握して おり、2007 年に評価がなされる。その中には Andina や El Teniente 周辺地域も含まれる。 ・事業開発計画(PND): 2004 年に立上げた 50 年間を視野に入れた鉱量評価強化計画で、カナダ の鉱量評価基準 CIMVAL に準じて鉱床の広がりを調査し、推定鉱量段階にある鉱量を確定鉱量 への移行を促進する。 ・有望な中小鉱床鉱区の ENAMI への譲渡: 2004 年下期、第Ⅰ~Ⅲ州の有望な 12 鉱区 (51.876ha)を ENAMI に譲渡した。この措置は、政令 19,137 号を基本とし、ENAMI との間で 2000 年に交わされた鉱区譲渡の議定書に基づく。この譲渡の直接効果は、CODELCO のこれら鉱区 管理責任を 05 年9月に終了させ、ENAMI にとっては中小鉱山開発の可能性を与えることにある。 ・探鉱部門分離・探鉱専門の子会社設立: 2004 年、より柔軟に探鉱事業を実施するため、探鉱部
門を 100%子会社“Exploraciones Mineras S.A.”として分離独立させた。
・外資系鉱山企業との共同探鉱: 2005 年度はチリ国内で2件、海外で3件を実施している。
プロジェクト名 パートナー 鉱種
Sierra Mariposa Barrick Gold(旧 Placer Dome:67%) 銅 チリ国内の共同探鉱
(2006 年度)
Vallenar Cemento Bio Bio 銅
※Yaburicoya(Teck Cominco)、San Bartolo(Anglo American)は成果無く 2002 年度終了、Profeta(Phelps Dodge)は 2004 年 度で終了した。Puren(Mantos de Oro)は 2006 年度に金生産に移行(下記参照)した。
プロジェクト名 所在国 パートナー 鉱種
Estado de Sonora メキシコ Peñoles 銅 Gradaus ブラジル Barrick Gold 銅・金 海外の共同探鉱
(2006 年度)
<探鉱プロジェクトと成果の概要>
・Toki 鉱床群(チリ第Ⅱ州): 単独探鉱により、低品位の酸化鉱体 Genoveva の下部に、有望な鉱量 と品位を有する硫化鉱床を把握した。Toki 鉱床群の確認銅量は 18mtとなる見通し。
Miranda(Toki 鉱床群:チリ第Ⅱ州):2006 年、新規鉱体 Miranda を Toki 東方に把握する成果があ った。酸化鉱と硫化鉱からなり地質学的資源量として鉱量 500mt、品位 Cu0.5%が見込まれる。水 平及び深度方向に鉱徴が続いており探鉱余地が相当ある。この新規鉱体の発見により Toki クラス ターの資源量(inferred:予測鉱物資源量)は銅量 20mt 以上と見込まれ、近年における最大の銅鉱 床と見なされる。
・Inca de Oro(チリ第Ⅲ州): 同名の鉱業地帯に位置し、資源量(indicated:概則鉱物資源量) 350mt、品位 Cu0.6%(含 Au、Mo 等量分)である。
・Puren 金探鉱プロジェクト(チリ第Ⅲ州): Mantos de Oro 社と設立した共同探鉱会社 Minera Puren 社は、02 年末に発見された金鉱床 Puren 金鉱床の F/S を 04 年内に完了させていたが 2006 年5 月に生産開始し、生産量は金 17.1t(金等量ベース)。MEG によれば初期投資額は 24.6mUS$、 CODELCO の権益比率 35%、マインライフは2年以上、鉱石は La Coipa 金山で実施とされている。 ・Mocha プロジェクト(チリ第Ⅰ州): 有望な硫化銅鉱床(鉱量 450mt、品位 Cu0.45%)を 2004 年度ま
でに確認したが 2005 年度にリーチング可能な鉱量 50mt、品位 Cu0.4%を把握した。
・Puntillas-Galenosa プロジェクト(チリ第Ⅱ州): Codelco Norte 操業地域から 120km 離れた地域に 低品位の酸化銅鉱床について 2004 年度に3つの鉱化作用の中心を把握し、新たな銅鉱床群と考 えられた。2005 年度の探鉱結果により鉱量 540mt、品位 Cu0.25%が把握された。
・Sonora プロジェクト(メキシコ Sonora 州): 2000 年より Peñoles と共同探鉱会社 Pecobre S.A. de CV を設立し、Sonora 州を主体に銅鉱床探鉱を実施しているプロジェクト。Grupo Mexico の Caridad 銅山付近の鉱区で Barrigon/Flobar 鉱化帯(Candelaria あるいはスカルン型の銅鉱化作用)を把握 しており、資源量は 800mt、品位 Cu0.3%、内富鉱部 100mt、品位 Cu0.51%と見積もられ、2005 年 度の鉱体の形状が明らかとなった。2005 年に Sonora 州以外においても 150 の有望地を把握し、内 5鉱区について試錐探鉱、11 鉱区について初期探鉱を実施した。
2006 年は Flobar 鉱化体の資源量 800mt、品位 Cu0.3-0.4%を確認した。また、新規に Cu-Fe-Au 鉱徴地として Santa Barbara を把握し 2007 年の探鉱対象となる。
・Vale do Curaca プロジェクト(ブラジル Bahia 州): Minera Caraiba S.A.と共同探鉱会社 Vale do Curaca を設立して地質情報解析、物探、試錐により経済的な着鉱を得て、05 年以降に確認試錐探 鉱が実施された。2004 年に把握した Boa Esperanza 鉱床におけるステージの進んだ探鉱の結果、 予測鉱物資源量(inferred)72mt、品位 Cu0.75%、Co165ppm と見込まれた。2007 年 10 月、 CODELCO は Boa Esperanza の権益を競売に掛けた結果、Caraiba 社に 80mUS$で売却した。 ・Gradaus プロジェクト(ブラジル Para 州 Carajas 地域): CODELCO の現地探鉱法人 Codelco do
Brazil 社は、Para 州 Rio Fresco 地域において海外初の単独の鉱床発見の成果を得た。資源量
100mt、品位 Cu0.8%、Co0.03%、内、富鉱部 72mt、品位 Cu 換算 1.1%と見積もられた。
同地域には計 43 の鉱徴地が把握された。2006 年アニュアルレポートには記載なく終了したものと 見られる。
・ISO14001 の取得: 本社探査部門は、既に 2003 年に取得済みであるが、04 年 11 月、子会社の Codelco do Brasil と Exploraciones Mineras S.A.も取得した。