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Academic year: 2021

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概要

1. 今回のねらい 2. 長期と短期 3. 経済諸部門の相互関係 4. 供給の決定 5. 生産関数の典型的仮定 6. 企業の利潤最大化行動 7. 完全競争市場における企業利潤 8. 確認問題

(3)

1. 今回のねらい

• ここまでの講義では、GDP、消費者物

価指数、失業とは何かについて学ん

だ。

• 今回から数回を使って、これら3つの

データが

理論的に

どう決定されるかを

考える。

(4)

1. 今回のねらい

• 今回と次回の講義では

需要と供給の

均衡

を通じた、

GDP

の決定について

学ぶ。

• 特に今回の狙いは

– 経済全体の相互関係をつかむ。 – マクロ経済の供給について理解する。

(5)

2. 長期と短期

• 価格の調整 – 現実にはモノの価格は需給の変化を受けてす ぐ動くだろうか? – 例:需要の増える夏でもコーラの価格は冬とそ う変わらない。 • 実は、価格が伸縮的か硬直的かによって 経済政策の効果など、大きく異なってくる。

(6)

長期と短期の価格伸縮性

• 長期と短期で価格の伸縮性は異なる。 – 長期:価格は伸縮的(古典派的な経済) – 短期:価格は硬直的(ケインズ的な経済) と考えて良いだろう。 • 本講義では、価格が伸縮的な長期の経済 について学ぶ。

(7)

3. 経済諸部門の相互関係

• 需要や供給などの細かいことを学ぶ

前に、まず我々のいる経済を俯瞰し、

様々な経済主体の相互関係について

イメージを持っておく。

(8)

経済における貨幣のフロー循環図

政府 生産要素市場 財・サービス市場 金融市場 所得 要素費用支払い 企業収入 民間貯蓄 消費 租税 政府赤字 投資 企業 家計 政府購入

(9)

経済主体と市場

• 「経済=ヒト・モノ・カネの動き」と言われるこ とがある。 • 前スライドの図を見ると、経済主体同士が ヒトの市場(要素市場、図では労働市場と 一致)、モノの市場(財・サービス市場)、カ ネの市場(金融市場)でつながれているこ とが分かる。 • 経済主体を市場がつなぐことでマクロ経済 が成り立っている。

(10)

4. 供給の決定

• 財・サービスの総生産(供給)は何に

よって決まるか?

– 生産要素の投入量 – 企業の持つ生産技術

• 生産要素:

資本や労働等で製品を作

る。

• 生産技術:一定の生産要素を使って

どれだけの生産量を実現できるか。

(11)

生産要素

• 生産要素とは、財の生産に必要な投

入物のこと。

– 最も一般的なものは資本(K)労働(L)。 – 中間財なども考えられるが、ここでは省 略。

• 経済に存在する資本と労働:

– 、 のとき、資本と労働は完 全利用。

K

L

L L = K K =

(12)

生産技術

• 生産技術とは、生産要素を製品に作

りかえる企業の技術のこと

input→output

)。

• 経済学ではこれを以下のような

生産

関数

を用いて表現する。

)

,

(

K

L

F

Y =

  − = = 1 ) , (K L AK L F Y コブ・ダグラス型生産関数:

(13)

要素完全利用の例

• 仮に経済の資本と労働がすべて使わ

れており、

であるとする。

このときの

K =

生産量

K

は、

L =

L

Y

L

K

F

Y

=

(

,

)

=

  −

=

1

L

K

A

Y

よくある例で言えば:

(14)

三面等価と生産・所得の一致

企業 要素市場 財・サービス市場 政府 金融市場 家計 所得 要素費用支払い 民間貯蓄 消費 企業収入 租税 政府赤字 投資 分配面 生産面 一致! Yは所得とし て解釈できる。 政府購入

(15)

5. 生産関数の典型的仮定

• 規模に関する収穫一定

– すべての要素投入量をz倍にすると、生 産量もz倍になる。

• 限界生産力逓減

– 生産要素を一単位追加的に増やしたと きの生産量増分は、要素投入を増やす たび、段々小さくなる。

(16)

規模に関する収穫一定

• すべての要素投入量をz倍にすると、生産量もz 倍になる。 • よくある例( )で言えば、

)

,

(

zK

zL

F

zY =

zY

L

zAK

zL

zK

A

zL

zK

F

=

=

=

− −     1 1

)

(

)

(

)

,

(

  − = = 1 ) , (K L AK L F Y

(17)

限界生産力逓減

• 生産要素を一単位追加的に増やした

ときの

生産量増分

は、要素投入を増

やすたび、

段々小さくなる

• コピー機の例

– コピー機一台+労働者一人:多くのコ ピーが可能。 – コピー機一台+労働者二人:混雑して二 人目の生産力は一人目よりも低くなる。

(18)

限界生産力逓減

Y 0 L ) , (K L F Y = 1 ) 1 , (K F ) 2 , (K F 2 ) 1 , (K F ) 1 , ( ) 2 , (K F K F

(19)

微分としての限界生産力

Y 0 L ) , (K L F Y = 1 L ) , (K L1 F 限界生産力=生産関数の接線の傾き

(20)

6. 企業の利潤最大化行動

• 企業は利潤を最大化するように、生産要 素の投入量を決定する。 • 生産物価格を 、賃金を 、資本レンタ ル料を とすれば、利潤は で表される。 • ここで、競争的企業の仮定を置き、企業に とって 、 は所与の価格であるとする。

P

W

R

PYWLRK W

R

(21)

競争企業の仮定と要素価格決定 W 労働供給 労働需要 競争企業の仮定 • 一企業が非常に小さい • 一企業の行動は市場の需 給に影響なし • 一企業の行動は市場価格 に影響なし(プライステイ カー) P Y 0 財供給 財需要 均衡価格

(22)

企業の利潤最大化行動

• 利潤は 。 • を最大化するように企業は と を決 定する。一階条件は、 RK WL L K PF − − = ( , )

L

K

, 0 ) , ( = −   =   R K L K F P K  0 ) , ( = −   =   W L L K F P L  , ) , (K L R F =  F K L W =  ( , ) 資本の限界生産力(MPK,

Marginal Product of Capital)

労働の限界生産力(MPL,

(23)

「限界生産力=実質要素価格」の意味

• 「限界生産力>実質要素価格」のとき – 要素投入を増やせば、コスト以上に売上を増やすこと が出来る(要素投入を増やせば利潤が増える)。 – 「限界生産力=実質要素価格」まで要素投入を増やす。 • 「限界生産力<実質要素価格」のとき – 要素投入を減らせば、売上の低下以上にコストを減ら すことが出来る(要素投入を減らせば利潤が増える)。 – 「限界生産力=実質要素価格」まで要素投入を減らす。

(24)

7. 完全競争市場における企業利潤

• 生産要素はその限界生産力に等しいだけの実 質要素費用を受取る。 • だけの生産が行なわれるときの、資 本・労働それぞれの実質受取り総額は以下。 , P R MPK = P W MPL = , K MPK  MPL  L ) , (K L F Y =

(25)

企業の利潤

• 企業の実質利潤は以下。 • オイラーの定理 – 生産関数Fが規模に関して収穫一定のとき、 ) (MPL L MPK K Y −  +  = 企業利潤 K MPK L MPL L K F Y = ( , ) =  +  0 ) (  +  = − MPL L MPK K Y or

(26)

参考)オイラーの定理の例

Y L AK L MPL K MPK L AK L MPL L AK K MPK L AK MPL L AK MPK L AK Y = =  +  − =  =  − = = = − − − − − − −                 1 1 1 1 1 1 ) 1 ( , ) 1 ( , Y L MPL K MPK  +  =

(27)

なぜ企業利潤がゼロになるのか?

• ここで置いている

三つの仮定

が鍵

– 収穫一定の生産関数 – 企業の利潤最大化行動 – 競争的市場

• 競争的市場では、

利潤が稼げる限り

企業が参入を繰り返す。結果、利潤

はゼロとなる。

(28)

8. 確認問題

1. コブ・ダグラス型生産関数が、規模に関する収 穫一定を満たすことを示せ。 2. コブ・ダグラス型生産関数が、限界生産力逓減 法則を満たすことを示せ。 3. 価格をP、生産関数をF(K,L)、賃金をW、資本レ ンタル率をRとして、企業の利潤最大化条件を 導出せよ。 4. 完全競争市場&規模に関する収穫一定の生産 関数の場合において、企業利潤がゼロになるこ とを示せ。

参照

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