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〈論
説〉
1)通 勤 困 難 者 の た め の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー
一情報通 信技術 の社会 政策的 な活 用策 一
佐
藤
孝
治
目 次 1.は じ め に 2.大 都 市 圏 に お け る 通 勤 混 雑 の 現 状 と 問 題 点 (1)大 都 市 圏 の 通 勤 混 雑 の 現 状 (2)通 勤 困 難 者 の 現 状 (3)通 勤 困 難i者 の 問 題 へ の 対 応 (4)通 勤 混 雑 に 対 す る施 策 3.テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の 導 入 事例 と成 果 (Dテ レ ワ ー ク セ ン タ ー 導 入 の 背 景 (2)テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の 導 入 事 例 と成 果 (3)志 木 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス に お け る勤 務 実 験 4.テ レ ワ ー ク の 有 効 性 と 今 後 の 政 策 課 題 (1)テ レ ワ ー ク の 有 効 性 と留 意 点 (2)通 勤 困 難 者 の た め の テ レ ワ ー ク と 政 策 課 題 5.結 語 補 論:テ レ ワ ー ク普 及 に お け る 公 的 機 関 と 企 業 の 役 割 1.は じ め に 21世 紀 を間近 に控 え,日 本 の経 済 ・社 会 環境 が急 速 に変 化 す るなか で,高 齢 社 会 の到来,女 性 の就 業意 識 の変化,障 害者 雇 用 の促進 等 の社 会 的要 請 に関 す る早 急 な対 応 が求 め られて い る。 ま た,企 業 の あ り方,個 人 の価 値観 の変 化 に 伴 い,個 人 の ライ フ ス タイ ル に応 じた新 た な勤 務 形 態 や働 き方 が 望 ま れ て い る。 一 方 で,近 年,情 報通 信 技 術 の発 達}一 般 家 庭 へ の情 報 通信 機 器 の普 及 な ど64商 経 論 叢 第33巻 第2号 0235) に よ り,個 人 レベ ル で の 情 報 化 が 急 速 に 進 展 して お り,就 業 形 態 の 多 様 化 へ の ニ ー ズ の 高 ま りか ら今 後 テ レ ワ ー ク が 急 速 に普 及 す る こ と が 予 測 さ れ て い る 。 こ こ で い うテ レ ワ ー ク と は,「 本 来 勤 め る べ き場 所 と して 割 り 当 て られ た ヘ ッ ドオ フ ィ スが あ り な が ら も,毎 日 そ こ に通 勤 す る か わ り に,定 期 的 あ る い は 不 定 期 に 自 宅 や サ テ ラ イ トオ フ ィ ス等 で 勤 務 す る こ と」((社)日 本 サ テ ライ トオ フ ィ ス協会1997年1月)と して 定 義 さ れ て い るが ,情 報 通 信 機 器 の 利 用 に よ り 口∫能 と な った ・ 個 人 が 最 も仕 事 を しや す い場 所 に分 散 して の 就 業 と して 把 握 す る方 が 理 解 しや す い と考 え られ る(佐 藤,1996年2月) 。(社)日 本 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス 協 会 の 試 算 に よ る と,週1回 以 上 テ レ ワ ー ク を実 施 して い る ホ ワ イ トカ ラ ー正 社 員(定 期型 テ レワー ク人[】)は,1995年 に は39 .6万 人 と推 計 され,西 暦 2000年 に は90万 人 か ら160万 人 に な る と予 測 さ れ て い る。 週1回 未 満 実 施 も 含 め た総 テ レ ワ ー ク人 ロ は,1995年 に は94.7万 人 と推 計 されf2000年 に は約 200万 人 か ら380万 人 に な る と推 計 され て い る。 テ レ ワ ー ク は,ま す ま す 深 刻 化 す る大 都 市 の 通 勤 混 雑 問 題 を 改 善 す る だ け で な く,職 住 近 接 に よ る余 暇 の創 出,個 人 の ゆ と り と 豊 か さ の実 現 ,企 業 の 災 害 時 の リス ク分 散 な ど の 効 果 を もた らす と考 え られ る。 ま た,社 会 政 策 の 観 点 か ら も高 齢 者 や 女 性 だ け で な く,障 害 者 に も新 た な雇 用 機 会 を 提 供 す る こ とで , 健 常 者 と障 害 者 な どが 相 互 に 助 け合 う ノ ー マ ラ イ ゼ ー シ ョ ンの実 現 に もっ な が る もの と期 待 さ れ て い る。 この よ う に テ レ ワ ー ク は,勤 労 者 だ け で な く,企 業, 社 会 に対 して 大 きな 雇 用 効 果 を も た らす こ と が 予想 さ れ て お り,更 な る普 及 推 進 に 向 け て 今 後 の 政 策 展 開 が 必 要 と さ れ て い る。 本 稿 の 目的 は,通 勤 困 難 者 の 負 担 軽 減 を 実 現 す る た あ に ,テ レ ワ ー ク の効 果 や 現 状 の 問 題 点 な ど を 検 討 して,今 後 の テ レ ワ ー ク推 進 の た め の 政 策 的 な 課 題 を 明 らか に す る こ と で あ る。 第2章 で は,通 勤 困 難 者 に 対 す る テ レ ワ ー ク推 進 の 背 景 と して,大 都 市 圏 に お け る通 勤 混 雑 の 実 態 通 勤 混 雑 緩 和 へ の 取 り組 み の経 緯,通 勤 混 雑 に 対 す る施 策 の現 状 を 明 らか に す る。 第3章 で は,通 勤 困 難 者 対 策 と して の テ レ ワ ー ク の 有 効 性 に 着 目 し,既 存 の テ レ ワ ー ク セ ン タ ーの 導 入 事 例 の現 状 と成 果 な ど に っ い て 検 討 す る と と も に,志 木 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス
(234) 通 勤 困 難 者 の た め の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー65 (テ レワー クセ ンター)に お け る通 勤 困 難 者 の た め の 勤 務 実 験 の 結 果 か ら勤 務 上 の メ リ ッ トや デ メ リ ッ トな ど を 整 理 す る。 第4章 で は,テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の 有 効 性 と留 意 点 を 明 らか に した 上 で,通 勤 困 難 者 の た め の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の あ り方 に っ い て 政 策 課 題 を提 起 す る。 最 後 に,繍 で は,1997年2月 末 か ら3胸 め にか け て の 米 カ リフ ォ ル ニ ァ 州 と首 都 ワ シ ン ト ン及 び 周 辺 地 域 に お け る テ レ ワ ー ク に 関 す る調 査 を も と に, 連 邦 政 府,州 政 府s地 方 政 府 な ど の 公 共 部 門 が テ レワ ー ク の普 及 に 政 策 面 で 直 接 的 に関 与す る と と も に,公 的 資 金 を投 入 して っ く られ た テ レ ワ ー ク セ ン ター で 連 邦 政 府 職 員 な ど が 参 加 した テ レ ワ ー クが 本 稼 働 して い る と い う実 態 を 通 じ て,公 共部 門 の 役 割 や 政 策 的 な 課 題 を 検 討 す る。
2.大
都 市 圏 に お け る通 勤 混 雑 の現 状 と問 題 点
(1)大 都 市 圏 の 通 勤 混 雑 の 現 状 首 都 圏 を 中 心 と した 大 都 市 圏 に お け る通 勤 混 雑 の 現 状 は,勤 務 地 と居 住 地 の 関 係,通 勤 人 口 の 動 向,通 勤 距 離 と通 勤 時 間 な ど の要 因 に よ っ て 明 らか に な っ て い る。 勤 労 者 の勤 務 地 が 都 心 部 に集 中 す る一 方 で,地 価 高 騰 な どの 要 因 に よ り勤 労 者 の 居 住 地 は 大 都 市 周 辺 部 へ 外 延 化 して お り,通 勤 距 離 は ま す ま す 長 く な る傾 向 に あ る。通 勤 人 口 の 変 化 を 見 る と,1980年 か ら1990年 ま で の10年 間 で,首 都 圏 全 体 の通 勤 者 数 は146.5万 人 増 加 して い る。 特 に,勤 務 地 集 中 が 激 しい 都 心23区 を 着 地 と す る 通 勤 者 数 は,1985年 か ら1990年 ま で の5年 間 で 80万 人 と急 増 して お り,通 勤 混 雑 に一 層 拍 車 を か け て い る。 一 方,勤 労 者 の 通 勤 距 離 及 び 通 勤 時 間 は,遠 距 離 ・長 時 間 化 す る傾 向 に あ る。 1990年 に お け る 首 都 圏,近 畿 圏,中 京 圏 の通 勤 距 離 及 び 通 勤 時 間 分 布 を 見 る と,首 都 圏 の平 均 通 勤 距 離 は24km,平 均 通 勤 時 間 は65分 と な って い る。 ま た,片 道 通 勤 時 間 が60分 未 満 の 通 勤 者 は,近 畿 圏,中 京 圏 で50%を 越 え て い る の に対 し,首 都 圏 で は約40.0%と10ポ イ ン トも少 な くな って い る(佐 藤1996 年3月)。 ま た,通 勤 時 間 帯 は ピ ー ク時 間 帯 に 集 中 す る傾 向 に あ り,通 勤 混 雑 が か つ て66商 経 論 叢 第33巻 第2号 30分未満 30分∼ 塒 間未満 塒 間∼1時 間 秣 満 1時 間 半∼2時 間 表満 2時 間以1. 図 一l r O204() 通勤 に対 す る不 満 とそ の理 由 60gogooozo 40 % so so 0233) goo ■ 不満 の割 合・(%)■ 通勤時閻が長い■■通勤が混雑する 出 典=労 働 省 編 「平 成6年 版 労 働 白書 」,1994年7月 図 一2朝 の 通 動 に 対 す る 疲 労 感 % 204060 仕 事に差 し芝えるほ どの疲労を感 じる それ ほ どで は な い が 、 しか し疲 れ る
たいした疲れはないド
コ・
疲れ を感 じない [=]40分以 卜■60∼80分 ■■90分以i 出典:通 勤事情の改善等に関する研究会 「通勤事情の改・善等に関する調査研究報告書」,1992年3月 な く深 刻 な 問 題 と な って い る。1990年 度 に お け る 首都 圏,近 畿 圏,中 京 圏 の 中 核 都 市 の 交 通 量 に つ い て,ピ ー ク1時 間 集 中 率 を 見 る と,終 日交 通 量 の お よ そ 半 分 が ピ ー ク1時 間 に 集 中 して い る。 こ の よ う な 長 時 間 化 す る通 勤 時 間 に 対 し,通 勤 時 間 が1時 間 を 越 え る と約85%の 勤 労 者 が 通 勤 時 間 に対 して 不 満 を 示 して い る。 混 雑 した 中 で の 長 時 間 通 勤 の 結 果 ,多 くの 勤 労 者 は通 勤 疲 労 を 実 感(232 通 勤 困 難 者 の た め の テ レ ワ ー ク セ ン ター67 図一3年 齢 階級別女 性 の労働力 率 % ⑪ ( 父 U 70 kiO 50 4(} zo … 一一一昭 和60年 一 一一 平 ♪戊7年 出典:総 務庁統計局 「労働力調査」 して い る。「通 勤 事 情 の 改 善 等 に 関 す る調 査 研 究 報 告 書 」 に よれ ば,通 勤 時 間 が 90分 を越 え る勤 務 者 の 場 合,「 仕 事 に 差 し支 え る ほ ど の疲 労 を感 じ る」と 「そ れ ほ ど で は な い が,し か し疲 れ る」 と回 答 した者 の 割 合 の 合 計 は60%に 達 して い る。 ② 通 勤 困難 者 の現 状 大 都市 圏 の通 勤混 雑 問 題 に よ り,高 齢 者,女 性,身 体 障 害者 な どの通 勤 困難 者 は通 勤 を伴 う就 業 を断 念 せ ざ るを得 な い状況 にあ る(な お,本 稿で対象 とする 通勤騰 者 としては,恒 久的な者 として遠購 通勤者滴 齢者・身体轄 者・一時的賭 3) として は妊婦,病 気療 養 者,怪 我治療者,介 護 者 な どが あ る)。 高 齢 者 の 就 業 を み る と,60歳 以 降 も就 業 を希 望 す る者 の割 合 は,1986年 の 64.8%か ら1991年 に は71.8%に 大 幅 に 増 加 して い る。 この 背 景 に は,急 速 な 高 齢 化 の 進 展 と と も に,高 齢 者 自 身 に よ る 自 立 と社 会 参 加 へ の 要 請 の 高 ま り が み られ る。 しか し,有 効 求 人 倍 率 の低 さ や 完 全 失 業 率 の 高 さ を み る と,高 齢 者 の 雇 用 環 境 は依 然 と して 厳 しい状 況 に あ る。 女 性 の 就 業 を み て み る と男 性 と の 間 に 大 き な 違 い が あ る。 労 働 力 率 を 年 齢 区
68商 経 論 叢 第33巻 第2号 0231) 図一4身 体障 害者 の仕 事選 択 の璽視 点 %(N-1U8) 仕 事の 内 容 勤 務 時 間 や 休 日 勤 務 時 間 や 賃 金以 外の 労 働 条 件 機 会や 机 の 配 概 等 の環 境 条件 自 分へ のlil当な評 価 通勤 の 便 会社 の 障 害 者へ の 理 解 人 間 関 係 出典:労 働省 「職場定着推進技法の開発に関する調査研究」,1994年 分 別 に み る と・男 性 の 場 合 は35歳 か ら39歳 の 約98%を 頂 点 と して 台 形 の 曲 線 を 描 い て お り・ 他 の 先 進 工 業 国 と比 較 して ほ と ん ど違 い が み られ な い 。 と こ ろ が,女 性 の 場 合 は20歳 か ら24歳 の74 .1%,45歳 か ら49歳 の71 .3%を そ れ ぞ れ 頂 点 と して ・30歳 か ら34歳 の53 .7%を 底 と す るM字 曲 線 を描 い て い る 。 こ の よ うな 労 働 力 率 のM字 曲 線 は他 の 先 進 工 業 国 に は み られ ず ,ア ジ ア諸 国 の 中 で も例 外 的 に 韓 国 に み られ る だ け で あ る。 この よ う な労 働 力 率 のM字 曲 線 を 生 み 出 す 背 景 に は・ 日本 女 性 の ラ イ フパ タ ー ンが 大 き な影 響 を与 え て い る 。 女 性 は結 婚 出 産,育 児 な ど の理 由 に よ り就 業 を 継 続 す る こ とが 困 難 な 場 合 が 多 く , 子 供 が 成 長 して か らパ ー ト タ イ ム な ど で 再 度 就 業 す る ケ ー ス が 多 く あ る 。_ 方,就 業 を続 け る女 性 管 理 職 に お い て は,組 織 内 に お け る地 位 や 責 任 が 向 上 し た こ とか ら出 産 や 育 児 を 断 念 す る者 も少 な くな い 。 さ らに,身 体 障 害 者 の 就 業 を み る と,身 体 障 害 者 の 総 数 は交 通 事 故 の 増 加 な ど の 要 因 に よ り,1960年 の82 .9万 人 か ら1991年 に は272 .2万 人 と3倍 以 上 に 増 加 して い る。 しか し,同 時 期 の 身 体 障 害 者 の 就 業 者 数 は38 .7万 人 か ら89.4 万 人 と2.3倍 の 伸 び に と ど ま って い る。 ま た,身 体 障 害 者 の 就 業 率 は46.7%か ら34.1%に 低 下 して お り,健 常 者 の約2分 の1の 割 合 で推 移 して い る 。 労 働 省
通 勤 困 難 者 の た め の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー69(230) が ま と め た 報 告 書 に よ れ ば,身 体 障 害 者 が 佳 事 を 選 択 す る際 に重 視 す る項 目 と して 「仕 事 の 内 容 」,「会 社 の 障 害 者 へ の 理 解 」 に続 き,38.9%が 「通 勤 の 便 」 を あ げ て お り,通 勤 問 題 は身 体 障 害 者 が 離 職 す る大 き な 要 因 と な って い る。 総 務 庁 「就 業 髄 基 本 調 査 」(1992千1こ)に よ れ ば 濯 用 者 の う ち介 護 の た め}こ 繍 した 都8.1肱 で,そ の う ち 女 性 が9・ ・1%を 占 め て い る・ ま た・ 日本 経 済 新 聞 の 社 説 に よ れ ば,「 大 企 業 の 役 員,剖 ≦長 の ほ ぼ 半 数 は 3の 介 護 に か カ} わ っ た 経 験 を 持 ち,そ の うち6割 余 り はtol・1らか の 形 で 仕 事 に影 響 が あ る"と 答 え て い る(・ 経 社説,1994年9月27日).介 護 都 「餌 や 排 泄 ・ 入 浴 な ど の 世 話 の 負 担 が 大 き い」,「適 切 な 介 護 の イ坊 が わ か らな い」・ 「仕 事 に 出 られ な い 」 な ど の 精 神 的,肉 体 的 負 担 を 強 く訴 え て お り,時 間 的 制 約 も大 き い こ とか ら, 介 護 を 行 い な が らの 就 業 は極 あ て 困 難 に な って い る。 (3)通 勤 困 難 者 の 問 題 へ の 対 応 麟 な勤 務 者 に と って 樋 め て 大 き な 疲 労 ∫惑 を 伴 う大 都 市 圏 の 厳 し い醐 事 情 は通 勤 騰 都 と って は 就 業 機 会 の 喪 失 に もっ な が りか ね な い も の で あ る。 こ こ で は 企 業 の 通 勤 困 難 者 に 対 す る通 勤 緩 和 措 置 の 実 施 状 況 を み て み よ うn 醐 困 鯖 で あ る妊 婦 に対 して,何 らか の醐 緩 和 措 置 を実 施 して い る企 業 の 割 合 は,9.8%に と ど ま っ て し・る.ま た,「 っ わ り」 で 就 業 が 騰 な 場 合 の 措 置 につ い て,特 に措 置 して い な い 企 業 が8Z.5%に の ぼ って い る(人 事騰 賄 育 児 の た め の 勤 務 時 間 の 短 縮 な ど の 措 置 を 有 す る企 業 は41.3%に と ど ま り, 表一1妊 婦 に対 す る通 勤緩和 措置 の適用状 況
時 制
企業規模
措 置 な 措 置 あ り 30分 ま で 60分 ま で それ以上 不 明 規 模 計 9.8 1.8 3.8 2.0 2.2 86. 500人 以 上 12.7 1.3 4.8 4.2 2.4 86 3.6一
「1正
一 500人 未 満1 9.3 2.0 2.1'86 出典:人 事 院 職 員 局 「民 間企 業 の勤 務 条 件 制 度 ⊥1994年70商 経 論 叢 第33巻 第2号 衷 一2「 つ わ り」 に 係 る 措 置 の 種 類 別 企 業 数 割 合(%)
燃 鯛葱 癩
臨 欝
「 璽
一 言「 「5.48
。
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巫 直 董ユニ9.45.7
0人 丞 撞 一L4.58.5 出 典1同L,1994年} (229) 特 に な し -不 明 82.5 一 4.1 ・ 1.1 82.3 4.7 _表 ∼ 一 一3育 児 のため の通 勤緩和 措置 に関 する企業 の実施状 況(%) 1 勤 務 時 間 の短 縮 等 の措 置 を 実 施 して い る 短時間勤 務制度 フ レ ッ ク ス タ イ ム 制 時差出勤 制度 1 所定外労 働の免除 事業所内 託児施設 措 施 な 一 育 児 の た めの勤 務時 間 の 短縮 等 41.3(IOO.Q) (63.1) (15.0) (23.5) (48.4) (4.6)1厚蹄
73.2(100.0) (65、5) (14.7) (22.4)050.1) (3.8)L墜 休
鞭 嚇
8.4(100.0) (41.2) (18.4) τ一 (34.0) i 『}一 凸 一 (33.2) (12.6} r-一 一i-一 出 典:労 働 省 婦 人 局 「女 子 雇 用 管 理 基 本 調 査 」,1994年 表 一4 甲一一』}剛 一『 一一_ 育児のための通勤緩和措置の最長利用期間等別事業所数の割合 C%) 措置の最長利用期間 短 縮 す る時 間 の長 さ 子 が1歳 以f_2 に 達 す る ま で 1日1間以埜L腱 内
計Fが1歳 に 達 す る ま で 子 が2歳 以 ヒ { 無回答秤
日2時
1日2時 間 を 越 え る i 無 短時間勤務 制度 100.0 67.8 5.4 25.8 LO 逆 二z31・8 26.0 1 5.3 3fi.2 5.4 1aa.a53.1 フ レ ッ ク ス タ イ ム 制 時 差 出 勤 制 度 一∼ 團 一㎜『 ∼ {一 一 洲 一 一 100.0 57.6 6.8 ・ 0.9 所定外労働 時間の免除 _.__._ ____L. 1UO.0 「 8i.7 2.9 14.8 a.$ 措 置 を 実 施 して い 58.7 ・ 9L6 無 回 答 5.5 出 典=同1二,1994年 表一5介 護 の ための通 勤緩和 措置 の企 業 に よる実 施状況(%)脇 時間の短
措 置 を 実 施 し て い な い麟 の鞭 を
実 施 して い る 短時間勤 務制度 一定 の時 間 単 位 で勤 務 しな い時 間 を 請求 す る制度 フ レ ッ ク ス タ イ ム 制 出勤 ・退 社 時 間 の 変 更 そ の他 無回答 介 護 の た め の 勤7 .5(100.0)L墾 間の短構
{65.fi) (21.2) (X4.5) 023.2} (10.9) (1.8) 1 92.3 出 典1同},1994年通勤困難者のためのテ レワークセンター71(228) 措 置 を 実 施 して い な い 企 業 が 過 半 数 を 占 め て い る・ 導 入 して い る 措 置 を み る と,「 短 時 間 勤 務 制 度 」 が63.1%,「 所 定 外 労 働 免 除 」 が48・4%・ 「時 差 働 制 度 」 が23.5%,「 フ レ ッ ク ス タ イ ム制 」 が15・ ・%と な って い る・ 措 置 を実 施 した企 業 に お け る措 置 の 内 容 を み る と,取 得 で き る最 長 の 期 間 は い ず れ の 措 置 も 「子 が1歳 に 達 す る ま で 」 とす る牒 の害恰 が最 も多 い・ 「短 時 間 勤 錦1度 」 の短 縮 で き る時 間 の長 さ に っ い て は,1目 「1時 間 以 内 」 とす る企 業 の 割 合 が 36.7%と 最 も多 く,次 に 「2時 間 以 内 」 が31.8%と な って い る(労 働省婦 人局, 介 護 の た め の 勤 務 時 間 の 短 縮 な ど の 措 置 を 有 す る企 業 は7.5%し か な く,そ の 形 態 と し て は 「短 時 間 勤 務 制 度 」 が65.6%,「 出 勤 ・退 社 時 間 の 変 更 」 が 23.2%,「 一 定 の 時 騨 位 で 勤 務 しなL・時 間 を請 求 す る制 度 」 が21・2%・ 「フ レ ッ ク ス タ イ ム制 」が14.5%と な って い る。措 置 を 実 施 した 企 業 の利 用 状 況 を み る と,1990年 度 か ら1993年 度 ま で に,こ れ らの 措 置 の 利 用 を 開 始 した者 が い た 企 業 は14.5%に と ど ま って い る。 (4)通 勤 混 雑 に対 す る 施 策 大 都 市 圏 の厳 しい 通 勤 事 情 へ の 対 応 と して,公 共 交 通 機 関 に お け る輸 送 力 の 増 強 と い うハ ー ド面 で の 施 策 と と も にt時 差 出 勤 制,フ レ ッ ク ス タ イ ム制,サ テ ラ イ トオ フ ィ ス勤 務 制,在 宅 勤 務 制 な ど の ソ フ ト面 の 施 策 も推 進 さ れ て い る.企 業 の 通 勤 対 策 の 導 入 状 況 を み る と,イ ・∫らか の 通 勤 対 策!_施 して い る企 業 は9.5%と な って い る.牒 規 模 男llには大 企 業 を 中 心 に通 勤 文寸策 が 実 施 さ れ て お り,従 業 員 数5000千 人 以 上 の 企 業 に お い て は,「 時 差 出 勤 制 」 が16.8%, 「フ レ ッ ク ス タ イ ム制 」 が39.1%導 入 さ れ て い る。 しか し,「 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス制 」,「在 宅 勤 務 制 」を導 入 して い る企 業 は わ ず か2.6%し か な い(労 働省,1990 輸 送 力 の 増 強 に関 して は漸 線 の 開 発 運 行 本 数 の 増 加 な ど に よ って 対 応 力a 進 め られ て き た が,通 勤 混 雑 緩 和 を輸 送 力 の増 強 で 解 消 す る こ と に は限 界 が あ る。 時 差 出 勤 制 は,法 的 な 強 制 力 が な く民 間 企 業 の 協 力 を要 請 す る程 度 に と ど
72商 経 論 叢 第33巻 第2号 (227) 表 一6
后_強
新線の_体_
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長_
よる総 輸送 力を増 強す る。 1② 時差 出勤制 牒 時刻 をず らす こと1こよ り ,出 購 鵬 を韓 化 し ピー ク時 の混雑 を緩和 す る。 始 業 ・縷 時刻 を各勤 儲 の選択 にまカ・せ る ことに よ 咄 勤 時 間 帯 を 平 準 化 し,ピ ー ク時 の 混 雑 を 緩 和 す る。応 房;不
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和 す る 。回
勤 労 者 の 居 住 地 で 就 業 す る 制 度 で,通 勤 距 離 ・時 間 と も に ゼ ロ と な る。 通 勤 者 総 数 が 減 少 し通 勤 混 雑 が 緩 和 さ れ る iii典:社 団 法人 日本 サ テ ライ トオ フ ィス協 会,1996年 表一7企 業 規模別 通勤対 策 の実施状況(%)「『
∼ ∵ ∵
旨
厩 癬「 幡 。
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[3・・空 ・・人 「繭.・ t 何 らか の通 勤対策 を実 施 した企 業 施策 の種 類(複 数回 答) T フ レ ッ ク ス タ サ テ ラ イ トオ 時 差 出 勤 制 度 イ ム 制 勤 務 制ブ イ ス,麓 度 9.5 ∼_ 4.8'2 .70 .3 -十 一一 一… 一 56.5 16,839.12 .6 i 35.6 8.2123 .5 0.9 20.5 一一一¶ 9.07.6 1.1 『㎜ /lOO∼299人100.0 14.7 7,13.50 .3塵
亙 ∴1・ ・.・
6.1 3.61 .30 .1 出典:労 働省 「賃金労働時間制度等総合調査」,1990年 『{層 ま って お り・ 導 入 が な か な か 進 ん で い な い の が 実 態 で あ る 。 ま た,時 差 出 勤 制 は,ピ ー ク時 の 混 雑 を 減 らす こ と に は効 果 が あ るが ,通 勤 交 通 量 そ の もの を減 らす わ けで な く,勤 労 者 の 遠 距 離 ・長 時 間 通 勤 と い う問 題 を解 決 す る抜 本 的 な 施 策 と な って い な い・ フ レ ッ ク ス タ イ ム制 に つ し・て 塒 差 出 勤 制 と同 様 に 通 勤 交 通 量 そ の もの は減 少 しな い と い う問 題 が あ る。(226) 通 勤 困 難 者 の た め の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー73 ド コ
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低減 ●生 産性 向上 1.有 能 な人材 の確保 1 [} L___.一___一 一一 一 一 一 一 一 図 一5テ レ ワ ー ク セ ン タ ー 導 入 の 背 景誹 憶論
1・ ラ イ フ ス タ イ ル の 変 化ゆ 「i匡
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情報通信技術の発達 i社 会 の ニ ー ズ L-一 一 一 1・ 東 京 一 極 集 中 の 回 避i馴
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L-____.___一 一 一 一一一一 出 典 二社 団 法 人F体 サ テ ラ 朴 オ フ ・ ス協 会 ・1996年 3.テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の 導 入 事 例 と成 果 (1)テ レ ワ ー ク セ ン タ ー 導 入 の 背 景 テ レワ ー ク は,近 年 家 庭 に も急 速 譜 及 して い る パ ソ コ ン・ フ ァ ク シ ミ リ な ど の 情 報 通 信 機 器 を利 用 し海 日決 め られ た オ フ ィ スで な くf期 的 あ る い は 碇 期 に 自宅 裾 住 地 近 接 の オ フ ィ ス等 で 勤 務 す る勤 務 形 態 で あ る・ 主 な勤 務 形 態 と して,サ テ ラ イ トオ フ ィ スや コ ミュ ニ テ ィ オ フ ィ ス な どの テ レワ ー ク セ ン タ ー に お け る勤 務 や 在 宅 勤 務 が あ る.テ レワ ー ク セ ン タ ー は渤 労 者 に通 勤 時 間 の短 縮 に よ る ゆ と り と地 域 社 会 と の交 流 の機 会 を 提 供 し・ ま た ・ 地 域 灘 化 を 促 進 す る た め の 拠 点 と して 導 入 さ れ た が 旧 本 で は余 り普 及 して い な いの が実 態 で あ る。 しか し21世 紀 を間 近 に控 え旧 本 の経 済 ・社 会 環 境 が 急 速 に変 化 す 糾1 で,牒 の あ り方澗 人 の価 値観 な どが 大 き く変化 して きて お り調 人 の ライ フ ス タイ ル に応 じ噺 た 耀 用形 態 や働 き方 が求 め られ て い る・ 今後 の高 騨 会 へ の対応 と して の 高縮 の淵 注 婦 湯 体 障 瀦 な どの社 会参 加 や就 労 の74商 経 論 叢 第33巻 第2号 0225) 促 齪 図 る こ とは通 勤 困瀦 の就 業 襟 の鰍 や臥 の活 力 の発 揮 にっ なカ、 るば か りで な く・蝶 繍 ・ 繊 社会1こと って も多 くの メ リッ トを もた らす も ので あ る。 一 方・ イ ンター ネ ッ トな どの情 髄 信 ネ ッ トワー クの鮪 ∼ コ ンな どの 機 器 の甑 は溜 宅 や 自宅 に近 接 したオ フ ィ スで の勤 務 で あ るテ レワ ー ク飼 能 に して い る・1995年1月17日 の阪 神 嬢 災 の教 訓 と して ,槻 模 災害 時 の リス ク分散 噸 点 か らもテ レワー クセ ンターが湘 され るよ うにな った.こ の よ う婿 景 によ り滴 齢 者 の臨 姥 の雇用 拡 大 ,躰 鰭 者 の雇 膿 会 の 鰍 の場 と して・ あ る いは人顯 災 甜 の リス ク=rの 観点 か らも テ レワー クセ ンターの普 及 が期 待 され て い る。 ② テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の 導 入 事 例 と成 果 こ こ で は・テ レ ワ ー ク セ ン タ ー 噂 入 事 例 と して ,志 木 サ テ ラ イ トオ フ ィス, 醸 野 コ ミュ ニ テ ィ オ フ ィ ス・KSP創 造 型 サ テ ラ イ トオ フ ィス を取 り上 げ て み よ う。 ① 志 木 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス 埼 玉 酷 柿 に つ く られ た志 木 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス は ,1988年5月 に 搬 さ れ た 躰 で 初 め て の 麟 蝶 の 綱 利 用1こ よ る実 験 が 行 わ れ た 本 格 的 な テ レ ワ ー ク セ ン ター(サ テ ライ トオ フ ィス)で あ る .こ の 施 設 は,甜 ゼ 。 ッ ク ス,内 畔 行 ・住 友 信 託 銀 行 ・鵬 搬 ・ リ クル ー ト,住 醜 蜘 究 所 ,NTTの7者 に よ る 姻 実 馳 場 と して 開 設 さ れ た ・実 験 開 始 後 渤 労 都 職 住 近 接 の 実 現 , 異 業X流 に よ る相 互 醗 本 社 と サ テ ラ イ トオ フ ィ 燗 嚇 髄 信 シ ス テ ム の あ り方,地 域 コ ミュ ニ テ ィ との 交 流 な ど の 検 討 が 行 わ れ た 。 そ の 後 ・1991年1月 か ら2年 間 は企 業 を対 象 と した 期 利 用 型 酸 サ テ ラ イ トオ フ ィス と して 事 業 化 され た が ・ バ ブ ル 崩 壊 後 企 業 の サ テ ラ イ トオ フ ィ ス へ の 関 心 が 低 下 した こ と な ど が 原 因 で 採 算 べ一 ス に達 す る ま で に 至 ら な か っ た ・1993年 に は・ ㈱ 志 木 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス ・ビ ジ ネ ス セ ン タ ーが 設 立 さ れ 現 在 調+k究 イ ン キ ュ 娼 ト ,カ ル チfiセ ン タ ー な ど の 業 務 を 行 っ
通勤困難者のためのテレワークセンター75(224) て い る.こ れ らの 業 務 を 行 うた め に,地 元 の 槻 な ど約5・ ・人 が 人 材 鰯 して い るa 赫 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス に お け る撒 を 通 じて ・ 今 後 の 牒 の 勤 務 の1形 態 と して テ レ ワ ー ク セ ン タ 拗 務 は ・∫能 性 が 大 き く・ 「醐 鞘 の 短 縮 に よ る通 勤 疲 労 の 解 消 」,「 舳 時 間 の 増 加 に よ る家 族 との 団 らん や 麟 の時 間 増 加1こ伴 うゆ と り あ る生 活 の実 現 」「地 域 へ の 雇ii会 の実 現 」浪 好 な 就 業 環 境 に よ る 知 的 生 産 性,創 造 力 の 向 上 」 な ど の 数 多 くの メ リ ッ トが あ る こ とが 指 胤 れ て い る。 ② 武 蔵 野 コ ミュ ニ テ ィ オ フ ィ ス 武 蔵 野 コ ミュ ニ テ ィ オ フ ィス は,1989{1朋 凍 京 都 武 醐 制 こ富1ゼ ロ ッ ク ス,三 杯 動 産 旧 本 設 計 の3社1こ よ って コ ミュ ニ テ ィオ フ ィ ス に 関 す る共 同 実 験 の 場 と して 設 立 さ れ た.期 実 験 で1よ・ 参 加 牒 が 燗 ・騰 系 請 報 系 課 縣 の3つ の テ ー マ に つ い て 懸 実 験 を 行 う と と も に・ 参 加 牒 創1心 に,◇ コ ミュ ニ テ ィ オ フ ィ ス に お け る新 し い オ フ ィ ス環 境 の 検 討 ・ ◇ コ ミュ ニ テ ィ オ フ ィ ス の 事 業 化 検 討,◇ 遠 隔 地 勤 務 で の 新 しい コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン シ ス テ ム の あ り方,な ど の 噸 に つ い て の 研 究 を 進 め た・ 実 験 終 一r後 は,富 ぼ 。 ッ ク ス の 職 住 近 接 部 門 機 能 分 散 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス と して 活 用 さ れ て い る0 実 験 の 成 果 と して は,テ レワ ー ク セ ン タ拗 務1こ よ って 生 じた変 化 と して ・ 「醐 時 間 の短 細r仕 事 の 能 率 向 上 」,「業 務 内 容 ・管 理 の 変 化 」 な ど が キ旨摘 さ れ て い る。 当初 期 待 さ れ て い た 異 業 種 との 交 流 は ほ と ん ど行 わ れ な か った 。 ③KSP創 造 型 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス KSP創 造 型 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス は,神 奈)11県 川 崎 市 に あ る 「か な が わ サ 仁 ン ス パ ー ク」(KSP)の 一 角 に設 け られ た 実 験 的 な サ テ ラ イ トオ フ ィ ス で あ る。 NTTデ ー 樋 信,甜 ゼ ・ ッ ク ス,飛 島 建 設 な ど の 参 加 蝶 を 中 心 に ・1991年 か ら1993年 ま で の2鞘 に 洪 同 禾l」用 型 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス と して 実 験 が そナ わ れ た.こ のKSP創 造 型 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス は・ 実 験 終 了 後 の 現 在 樋 営 さ れ て い る。1994年3肋 ら は労 働 省 の外 郭 団 体 で あ る 日本 身 体1轄 擁 用 促 進
76商 経 論 叢 第33巻 第2号 0223)
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表Sテ レ ワ ー ク セ ン タ ー 導 入 事 例 の 成 果「
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'地 域 へ の 雇 用 機 会 住 婦 層 の 活 用) の 実 現 ○ サ テ ラ イ トオ フ ィ ス の デ メ リ ッ ト に 管聯 ら離れていることによる人事評価に対す る不安 1 「 ド ー 一一∼-1季;写禦1鱈.
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・ コ ミ ュ ニ テ ィ オ フ ィ ス 勤 務 者 の ワー ク ス タ イ ル ,コ ミ ュ エ テ ィ オ フ ィ ス 勤 務 を 前 提 に し た 新 し い ワ ー キ ン グ ス タ イ ル が 形 成 で き な か っ た。 ○ サ テ ラ イ トオ フ ィ ス が 果 た し う る 役 割 '地 域 活 動 の た め の 場 や ツ ー ル rサ ー ビ ス の 提 供'潔
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地域人材の能欄 発と活用
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・潜在 的就労 希望者 に対 す る就業 機会 の創 出 ・通 勤時 間 の短縮 によ る疲労 の軽 減 ・業務 の分 散 によ る効率 化 出 典:社 団 法 人 日 本 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス 協 会 ,1996年通 勤 困 難 者 の た め の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー77(222) 協 会 の 「轄 擁 用 促 進 の た め の サ テ ラ イ トオ フ ィ ス に 関 す る研 究 」 業 の 実 験 が 行 わ れ て い る。具 体 的 に は,障 害 者 を多 く雇 用 す る(株)日 本 ア ビ リテ ィ ー ズ社 が 川 崎 周 辺 地 区 に 居 住 し都 。・へ の 醐 が 騰 な 下 肢 障 害 都 新 規1こ雇 用 し,職 住 近 接 か っ 機 能 分 散 型 オ フ ィ ス と して 利 用 して い る。 こ のKSPに お け る実 験 樋 して,テ レ ワー ク セ ン タ ー が 果 た し う る役 割 と して,「 地 域 活 動 の支 援 」,「地 域 の 雇 職 会 の 拡 大 」・ 「地 域 人 材 の 能 力 開 発 」・ 「地 域 企 業 の 発 展 に対 す る 支 援 」 な どが 上 げ られ て し・る・ ま た・ ㈱ 日本 ア ビ リテ 仁 ズ社 の 実 験 に よ り,テ レ ワ ー クセ ン タ ー利 用 の メ リ ッ トと して ・「,:. 的 就 労 希 望 者 に 対 す る就 業 機 会 の 創 臨 「通 勤 時 間 の 短 縮 に よ る疲 労 の 轍 」・ 「業 務 の 分 散 に よ る効 率 化 」 な ど が 指 摘 さ れ てL・ る・ デ メ リ ッ トと して は濫 督 都 足 に よ る業 務 処 趾 の混 乱 」,「本 社 と の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン不 足 に よ る 情 報 の 不 足 」 な ど の 問 題 が 指 摘 さ れ て い る。 ④ 導 入 事 例 の 成 果 これ らの テ レワ ー ク セ ン タ ー導 入 事 例 に よ り明 らか に な った 勤 務 上 の メ リ ッ トや デ メ リ ッ トに つ い て は,表 一8「 テ レワ ー ク セ ン タ導 入 事 例 の 成 果 」 に 整 理 さ れ て い る。 一 方sテ レワ ー ク セ ン ター 導 入 の 先 行 事 例 に よ り,こ れ ま で に 示 され た 主 な テ レ ワ ー クセ ン タ ー の 普 及 に お け る課 題 と して は・ ◇ 企 業 マ ネ ジ メ ン トの抜 本 的 改 革,◇ 勤 務 者 に よ る創 造 型 人 間 へ の 自 己 変 革,◇ テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の 適 切 な 立 地,◇ オ フ ィ ス 内 セ キ ュ リテ ィへ の配 慮 ◇ 地 域 社 会 へ の 情 報 提 供,な ど が あ げ られ る。 ③ 志 木 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス に お け る勤 務 実 験 ① 勤 務 実 験 の概 要 「通 勤 困 難 者 の た め の コ ミュ ニ テ ィ オ フ ィ ス推 進 に関 す る調 査 」 で は,テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の 業 務 面,生 活 面 で の 効 果 や 問 題 点 を 抽 出 し,通 勤 困 難 者 の た め の 就 業 の 場 と して の テ レ ワ ー クセ ン タ ー の 有 効 性 を 検 証 す る こ と を 目 餅Jに・ 志 木 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス を 利 用 した テ レ ワ ー ク実 験 を 行 っ た・ そ の実 験 に は・ 志 木 市 周 辺 に 居 住 す る遠 通 勤 者,妊 婦,病 気 厳 都 ど の 醐 騰 都 名
78繭 経 論 叢 第33巻 第2号 0221) (男性2名 ・嬉3名)鯵 加 して・1995年1・ 月 か ら1996年2月 ま での5ヶ 月 間 テ レワー クを実施 した。 そ の結 果 a5名 の参 加 者 の うち4名 が志 木 サ テ ライ ト オ フ ィスで の勤 務 を 主 と して行 って お り渤 務 予 定 日の うち9・%以 上 勤 務 す る とい うほぼ予定 通 りの勤 務 実績 で あ った。 ② 勤 務 実 験 の成 果 ア レワー クセ ンター勤 務 上 の メ リッ トと して は ,通 勤 面 で は 「通 勤 時 間 の短 縮 に よ る躰 的 精 神 的 鯉 の緩 和 」,rゆ と りあ る勤 務 の実現 」 ,業 務 遂 行面 で は 「仕 事 の能 率 生 産性 の向 上」,「集 中 した業 務 の遂 行 性 活 面 で は 「プ ライ ベ ー トな生 活 の充 実」・ 隊 族 との 団 ら磯 会 の増 加 」 な どが回答 で あ げ られ て い る・ つ ま り・ テ レワー クセ ンタ働 御 こよ り通 勤 時 間 の短 縮 業 務 効 率 の 向 上・ 余 暇 ・ 家麟 活 の膜 な どの メ1ノッ トが生 じて い る こ とが分 か る .特1こ 蹄 で あ った の は醐 時 間 の短 縮 で渓 験 参 賭 の本社 へ の圃 鞘 は通 勤 形 態 が 変 化 した3名 の平 均 で細5分 で あ ったが ,テ レ ワー ク セ ン タ鋤 御 こ よ り約30分 程度 に大 幅 に短 縮 す る こ とが 可能 に なった。 一 方・ テ レワー クセ ンタ渤 務 上 の デ メ リッ トと して は ,業 務 遂 行面 で 「機 密 獺 の保 勘 「酬 ・ デー タな どの持 ち運 び」,鵬 螂,「 静 か す ぎ る鵬 」 な どが回 答 の 中 で あ げ られ て いたカa,オ フ ィス環 境 や=rwr通 信 機 器 の整 備 社 内 の テ レワー ク擁 体 制 の 問題 と して整 理 す る こ とが で き る .オ フ ィス環 境1こ 関 す る問題 は庵 子 メ ール やBGMな どの活 恥 こよ りほぼ解 消 す る ことが で き た・ 機 密 保 持 の問題 につ いて は・ 麟 の蝶 の社 員 が勤 務 す る と い う環境 にあ り7験 開始 の 当初 に は勤 儲 の なか で4瞠 に懸 念 され て いたが題 要 な事項 につ いて は電 子 メ→ レで連 絡 し電 話 で補足 す る こ とで ,ほ ぼ問題 を解 決 す る こ とが 可能 にな った。 4.テ レ ワ ー ク の 有 効 性 と 今 後 の 政 策 課 題 (1)テ レ ワ ー ク の 有 効 性 と 留 意 点 本 稿 で 取1げ た テ レ ワー ク セ ン タ ー の導 入 事 例 や 志 木 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス に お け る勤 務 実 験 の成 果 よ り・ テ レ ワ ー ク セ ン タ ー勤 務 の 効 用 と推 進 上 の 留 意
(220) 通 勤 困 難 者 の た め の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー79 表 一9テ レ ワ ー ク セ ン タ ー 勤 務 上 の メ リ ッ ト 通 勤 面 の メ リ ッ ト ・視 覚 障 害 が あ り,会 社 側 の 配 慮 で 10時 か ら16時 の 短 縮 勤 務 を 行 っ い る.ま た ・ 混 雑 と は 逆 方 向 の ドり1 通 勤 の た め,身 体 的 に 非 常 に 楽 に1 な っ た 。 ・下 肢 が 不 自 由 で あ る が,自 動 車 通 勤 が 可能 に な り身 体 的 に 楽 に な っ た 。
/
り 1「 III
-・ メt
1業 務計
・ 下 り 出 勤 の た め,精を 持 っ こ と が で き,朝神 的 に も ゆ と りの ス タ ー トを 気 持 ち よ く始 め る こ と が で き た 。 ・従 来 の1時 間 半 あ った通 勤 時 間 が5 分 に大 幅 に短 縮 され,時 間 のゆ と り が で き た 。i ・精 神 的 に も 健 康 的 に も 楽 に な り,家/ 庭 の 主 婦 の 生 活 の 延 長 の よ う な ゆ と り の あ る 勤 務 が 可 能 に な っ た 。 ・ メ リ ッ ト は 特 に 感 じ な い 。 ・足 が 不 自 由 で,通 勤 が 困 難 で あ る と い う問 題 を ほ ぼ 解 決 で き た 。 本 社 勤 務 で 電 車,バ ス 等 の 乗 り換 え も あ り, 齢 最後 まで通勤で きなか つたとi ・通 勤 が 楽 に な っ た こ と で メ リ ハ リ が で き,本 社 勤 務 時 で の 仕 事 に 対 す る 意 欲 が 生 ま れ た 。 一… 不 集 中 で き るので・3・%位 の生 産 性の 翫 き で が 事 仕 で ス 一 ペ イ マ 遂 行 面 の メ リ ヒ 静 かな縣 で集中 して勉強す ること曝
瓢 灘劉
ラ イ ベ ー ト が 充 実 し た 。 が で き,満 足 して い る 。 ・電 話 等 に よ る 思 考 の 中 断 が な く,集 1中 して 仕 事 が で き る 。 1・ コ ミ ュ ニ テ ィ オ フ ィ ス で で き る 仕 事 iと で き な い 仕 事 を 常 に 考 慮 し,優 先 1順位 を っ け な が ら業 務 を 遂 行 す る よ う に な っ た 。_____!
・家 族 と の 団 ら ん の 機 会 が 増 え,家 族 も会 社 に 関 心 を 持 っ よ う に な っ た 。 ___一__⊥____.__ 出 典:社 団 法 人 日本 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス協 会,1996年80商 経 ロ論 叢 第33巻 第2弓 。 0219) 表寸0女 性 の望 ま しい就業 形態 のあ り方(人 ,%)
隔
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」 4,43 女 性 は職 業 を持 た な い方 が 良 い 1 -一一 一 一一一一一_躯_ 一一_______劃,9,
出 典: 結婚 す る まで は職 業 を持 っ 子供 が で きるまで は職業 を 方 が良 い「持 つ方 が 良 い}13霊
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労 働 省 婦 人 局 「働 く女性 の実 状:平 成7年 版」,題上
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1995年鎧 ヨ虻 一
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点 を,企 業,勤 労 者,社 会 に 分 け て 整 理 しよ う。 ① 企 業 に対 す る効 用 と留 意 点 企 業 が テ レ ワ ー ク を 導 入 す る場 合 ,人 材 確 保,コ ス ト,イ メ ー ジ の 向 上 な ど の 面 で 効 用 が 期 待 で き る。 勤 務 者 福 祉 の 充 実 と い う点 で は ,新 た な勤 務 形 態 の 機 会 提 供,勤 務 者 の 通 勤 疲 労 軽 減 な ど の 効 果 が あ る。 業 務 効 率 の 向 上 や コ ス ト の 削 減 に 関 して は,効 率 性 や 生 産 性 の 向 上,勤 務 者 の通 勤 コ ス トの 削 減 な ど の 効 果 が あ る。 次 に 人 材 の 活 用 ・確 保 に っ い て は ,高 齢 者 ・女 性 ・身 体 障 害 者 等 の 活 用,地 元 の 人 材 の 確 保 な ど の効 果 が あ る 。企 業 イ メ ー ジの 向 上 に つ い て は, 対 外 的 な イ メ ー ジ の 向 上 ・従 業 員 満 足 度 の 向 上 な ど が 効 果 と して あ る 。最 後 に, 災 害 時 の リス ク分 散 に関 して ・ 情 報 な ど の 分 散 管 理,災 害 時 に お け る迅 速 な対 応 な ど が 可能 で あ る。 一 方 ,企 業 が テ レワ ー ク を 導 入 しよ う と す る場 合 ,生 産 管 理,雇 用 管 理,コ ス ト,管 理 者 の 意 識 な ど の 面 で 解 決 す べ き様 々 な留 意 点 が 存 在 して い る 。1っ の オ フ ィス に複 数 企 業 の 社 員 が勤 務 す る テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の 場 合,本 社 勤 務 の 場 合 と異 な っ て い る の で,生 産 管 理 面 で は,職 種 の 適 格 性,機 密 保 持,緊 急 時 の対 応 な ど の 問 題 が あ る。 雇 用 管 理 面 で はy労 働 時 間 の 管 理,労 災 保 険 の 適 用,労 働 組 合 へ の 対 応 な ど の 問 題 が あ る。 次 に コ ス ト面 で は ,パ ソ コ ン,電 話 な ど の情 報 通 信 機 器 オ フ ィ ス ス ペ ー ス,什 器 備 品 な ど の 初 期 投 資,運 営 費 な ど の 問 題 が あ る。 最 後 に,テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の 利 用 に 当 た って は ,社 内 の 推 進 体 制 や 管 理 者 の 意 識 改 革 な ど の 問 題 が あ る。 002!8) 通 勤 困 難 者 の た め の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー81 ② 勤労 者 に対 す る効 用 と留 意 点 通勤 困難 者 に と って は,精 神 的 ・身体 的 な ゆ と りの実現,新 たな就 業機 会 の 確 保,時 間 的 な ゆ と りの創 出 な ど の効 用 が考 え られ る。 精 神 的 ・身 体 的 な ゆ と りの実 現 に関 して は,通 勤 に よ る身 体 的負 担 の軽減,通 勤 混 雑 回避 によ る精 神 的負 担 の軽 減 家族 との団 らん機 会 の増 力口な どが効 果 と して あ る・ 新 た な就 業 機 会 の確 保 にっ いて は,職 住近 接 型 の就 業 の実 現 や就 業 によ る自 己実 現 な どが 効 果 と して あ る。 時 間 的 な ゆ と りの創 出 に関 して は・ 余 暇創 出 に よ るゆ と りあ る生 活 や ライ フ ス タイル に応 じた柔 軟 な勤 務 の実 現 な どが効 果 と して あ る・ 一 方 ,テ レワ ー クを実 施 す るに当 た って は,出 社 ・退社 時間 の管 理,業 務遂 行 の方 法 な ど,個 人 の裁 量 に任 され る部 分 が 多 く,各 勤 労 者 の 自己管 理能 力 が 必 要 とされ る し,災 害 時 の危機 管 理 の問題 も検 討 が必 要 で あ る。 ③ 社会 に対 す る効 用 と留 意 点 社 会 に と って は,社 会 福 祉 の充実,大 都 市圏 の通 勤 問題 の改 善,地 域 活性 化 な どの効 用 が考 え られ る。 社 会 福 祉 の 充実 に関 して は,高 齢 者 ・女性 ・身 体 障 害 者 の雇 用機 会 の提供 や生 きが い の創 出 な どが効 果 と して あ る。 大都 市圏 の通 勤 問題 につ いて は,首 都 圏 の通 勤混 雑 の緩和 が大 きな効 果 と して あ る。 地 域活 性 化 に関 して は,地 域 活 動 の活 発 化 や地 域 の人材 の流 出 防 止 な どが効 果 と して あ る0 一 方,妊 婦 や身体 障害 者 な どの通勤 困難 者 が テ レワー クセ ン ター に定 期 的 に 通 勤 す る場 合,交 通 の便,駐 車場 の確 保,周 辺 の環 境 整備 な どが重 要 な問 題 と な る。 ② 通 勤 困難 者 の ため の テ レワー クと政策 課 題 ① 企 業 に と って の政 策 課題 通 勤 困難 者 の たあ の テ レワー クを普 及 させ るため に は・社 会 の要請 ・ 勤 務者 の 二_ズ に応 じ,企 業 側 が積極 的 に利用 を促 す こ とが重 要 で あ る。 1)通 勤 困難 者 に配 慮 した オ フ ィス環 境,勤 務 形態 の検 討 ・導 入 通 勤 困難 者 が通 常 の勤 労 者 と同様 に継 続 的 な業務 を行 う ことがで き るよ
82商 経 論 叢 第33巻 第2号 (217) うに,身 体 障 害 者,妊 婦 な どに配 慮 した レイ ア ウ トな どの オ フ ィス環境 づ くり通 勤 騰 者 に対 す る通 勤緩 和措 置 な どの実 施 を行 う腰 が あ る 。 2)オ フ ィス 立地 環 境 の整 備,設 備 ・機 器 な どの 整備 通勤 困 瀦 が定 期 的 に テ レワー クを続1ナるた め に は,交 通 の便 や周 辺 環 境 な どの良 好 な`r_地環 境 の整 備,情 報通 信 機 器 ・設 備 の整 備 を行 う必 要 が あ る。 3)新 しい時 代 に合致 した勤務 制 度 の確 立 勤務 者 が積極 的 に テ レワー クを行 うこ とが で き るよ うに,人 事 制度 や評 価 制度 の 見直 し,裁 量労 働 時 間勤 務 制 度 の導 入 な ど の適 切 な勤 務 制 度 の 確 itが必 要 で あ る。 4)コ ミュ ニケ ー シ ョ ン方 法 の改善 業務 遂 行 の 円滑 化 渤 瀦 の孤 独 感 ・疎 外 感 の解 消 の た め に も ,電 子 メー一ルの活 用,社 内 情報 の電 子化 ・共 有 化 な どに よ る本 社 とテ レワー クセ ンター勤 務 者 との コ ミュニ ケ ー シ ョン方 法 の改 善 を 図 る必要 が あ る 。 5)危 機 管 理対 策 と して の テ レワー クの積 極 的 導 入 通 勤 問題 対策 だ けで な く災 害 に対 応 した業 務 機能 維 持 の観 点 か ら も ,企 業 自 らが積 極 的 にテ レワー クを導入 し,オ フ ィス機 能 の 日常 的 な分 散 に努 め る必 要 が あ る。 ② 行政 に と って の政 策 課題 通 勤騰 者 の た め の テ レワ ー クを普 及 ・促 進 す るため に は ,蝶 側 渤 労 者 側 の 努力 だ けで な く噺 た な勤務 形 態 を蹴 す る法 律 ・制 度 の整 備 ,基 盤 の整 備 な ど によ る公 的 な 支援 体制 の確 立 が不 可 欠 で あ る。 1)就 業 希 望 の通 勤 困 難 者 の た め の公 的 な テ レワー クセ ン ター の創 設 テ レワー クセ ンターの創 設 を企業 努 力 のみ に依 存 す るの で な く ,通 勤 困 難 者 を始 め と した地 域 住 民 が気 軽 に利 用 で き る公 的 な テ レワー クセ ン ター を,学 校,図 書館,郵 便局,駅 ビル な どの既 存 の公 共 施設 な どを有効 に活 用 す る ことで,居 住 地 近 接 に創 設 す る ことが望 まれ る。 2)通 勤経 路 の バ リァ フ リー化
(216) 通 勤 困 難 者 の た め の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー83 テ レワ_ク セ ンターの利 用 を促 進 す るた め に は,単 な る拠 点施 設 の整 備 の み な らず,通 勤 困難 者 の移 動 を前提 に した生 活 道路 交通 ネ ッ トワー ク の整 備 を行 わ な けれ ばな らな い。 3)通 勤 困難 者 の継 続 就業 の た めの条 件 整備 通勤 困難 者 の テ レワー クセ ンター の利 用 を促 進 す るため に は・通 勤 困 難 者 が継 続 的 に就 業 で きる よ うに,育 児 ・介護 な ど と就 業 を融 させ るた め の施 策 の充 実 や高 齢者 ・女性 ・身 体 障害 者 な どの積極 的雇 用 を行 う企 業 に 対 す る支援 措 置 の実 施 な どの条件 整 備 が求 め られ る。 4)社 会 的 な価 値観 の変 革 勤労 者 が勤務 の1形 態 と して積 極 的 に テ レワー クを活 用 で き るよ うに, 積極 的 なPR活 動 や管 理 者 ・勤 労 者 に対 す る啓蒙 活動 を行 って い か な くて はな らな い。 5)企 業 な どに対 す る優遇 措 置 な ど によ る支 援 テ レワー ク導 入 な どに 関 す る コ ス ト面 の 問題 を解 決 す るた め に・ テ レ ワ_ク を活 用 す る企 業 な どに対 して,初 期設 備 ・運営 費 な どに対 す る税 制 面 で の優 遇措 置 や融 資 な どに よ る財 政 支援 が求 め られ る。 6)社 会 環 境 基盤 の整 備 テ レワー クセ ンターの 立地 環 境 につ い てi情 報 通信 基盤 の整 備,交 通, 飲 食 施設 な どの都 市 機能 の整 備 が求 め られ る。 7)法 律 ・制 度 の見 直 し ・規 制 緩和 勤労 者 が安 心 して テ レワー クセ ンター勤 務 が 行 え るよ うに,労 働 災 害, 雇 用契 約 上 の問 題 に対 して,現 行 の法 律 ・制 度 の見 直 しや規制 緩 和 が必 要 で あ る。 ③ 勤 労 者 に と って の政 策課 題 テ レワ ー クの利 用 につ いて は,企 業 側 に強 制 され る こ とな く,各 個 人 の事情 に応 じて勤労 者 の側 か ら積極 的 に活 用 す る こ とが重要 で あ る。 1)通 勤 困難 者 の就業 の場 と して の テ レワー クセ ン ターの積極 的 活 用 高 齢者,身 体 障害 者,女 性 の通 勤 困難 者 が 自 ら新 た な勤務 の1形 態 と し
84商 経 論 叢 第33巻 第2号0 215) て ・ 地 元 の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー を 積 極 的 に 活 用 す る こ とが 重 要 で あ る 。 2)自 己 管 理 能 力 の 向 上 テ レ ワ ク の導 入 に あ た って は,自 己 の 裁 量 で 時 間 管 理,業 務 遂 行 な ど を 行 う こ とが 多 く,各 勤 労 者 の 自 己管 理 能 力 を 高 め て い く こ とが 重 要 で あ る。 3)個 人 の ワ ー ク ス タ イ ル の 確 立 新 た な 勤 務 制 度 を利 用 す る に 当 た り,自 己 の 価 値 観 に あ っ た豊 か な ラ イ フ ス タ イ ル の 形 成,本 社 勤 務 時 と異 な っ た 自 己 の ワ ー ク ス タ イ ル を確 立す る必 要 が あ る。 5。 結
語
本稿 で は,就 業 形 態 の多 様 化,社 会 環境 の変 化 を受 け て,通 勤 困 難 者 の新 た な就 業形 態 と して の テ レワー クの あ 肪 につ いて論 じた .戦 後 の 日本経 済 は若 くて 質 の高 い労 働 力 に支 え られ,「 世界 の奇跡 」 といわ れ る発展 を遂 げ た 。 しか し・ 人 口の高 齢 化 や少 子 化現 象 は既 に 日本 社 会 に さ まざ まな影 響 を 与え始 め て い る。 租 税 や社 会 保 険料 な どの増加 に よ る総労 働 コス トの増 加 は ,企 業 の設備 投 資 や研 究 開発 を遅 らせ・ 国 騰 争 力 を低 下 させ る 可會旨性 が大 きい .ま たa若 年 人 口の減 少 に よ り労働 力人 ・ は大 き く減少 す る とみ られ,生 酬 三の低 下 や購 売 力 の哀 退 が現 実 的 な問 題 に な る可 能 性 もあ る。 労 働 力 の減少,そ れ に よ る生 産 性 と負担 能 力 の低 下 を避 け るため に も,高 齢者,女 性,障 害 者 な どの能 力 を 大 い に活 用 す る必 要 が あ り・ その点 力・ら もテ レワー クの公 共政 策 あ るい はネ土会 政 策 的 な観 点 で の検 討 を更 に進 め る必 要 が あ る。 特 に,急 激 な高 齢化 の進 展, 女性 の就 労 意 識 の高 ま りな どの社 会 環 境 の変 化 を背 景 に,通 勤 困難 者 の就 業 に 関 す る早急 な対 応 が求 め られ て い るが,テ レ匹 クに対 す る公 的 な支援 や情 報 通 信技 術 を活用 した雇 用拡 大 策 にっ い て社会 政 策 的 な視 点 か ら本格 的 に検 討 す る こ とが 今後 の課題 と して 重要 で あ る。 補 論 で も述 べ て い るよ うに,ア メ リカで は,1980年 代 半 ば か らテ レワ ー ク (テ レコミューティング)が 通勤 時 の交通 混 雑 の緩 和,大 気 汚 染 の防 止,都 市 計 画,通 勤 困 難 者 の た め の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー850214) 都 市 の成 長管.r・・rど の た め に鞍 な政 策 手 段 と認 め られ てC間 部 門 の努 力 だ けで な く,カ リフ ォル ニ ア州 政 府 や連 邦 政府 な どの公 螂 門 におい て も撒 な 政 策 づ く りや導 入 実 験 が積 鍾 ね られ て きた・ ク リ ン トン政権 で は21世 紀 の 新 た な社 会 資本 整 備計 画 と して の情 報 スーパ ーハ イ ウ ェ傭 想 の も とで漣 邦 政 府 の職 員 を対 象 と した襯 撚 テ レワー クの本格 酢」鱒 入事 業 が働 られ よ うと して い る。 1997年2月 末 か ら3月 初 め にか けて の カ リフ ォル ニ ア州 と首都 ワ シ ン トン 及 び周 辺 地域 にお け る調 査 で も漣 邦 政府 滑1政 府 地 方 政 府 な どの公螂 門 が テ レワ ー クの普 及 に政 策面 で直蘭 こ関 与す る と と もに・ 公 的資金 搬 入 し て つ く られ た テ レワー クセ ンターで連 邦政 府 轍 な どが参 力uした テ レワー クが 本 格 的 に行 わ れて い る とい う実 態 を っ か む ことが で きた・ テ レワー クの甑1こ 当 た って は,韻 のパ ー トナ ー シ ップに よ る推 進 が行 わ れて い ると と もに訟 共部 門 の政策 的 な 仁 シア テ ィブが主 導 酢」な役割 を果 た して い るので あ る・ ア メ リカ にお け るテ レワー ク甑 の ため の政策 形 成 や公共 部 門 の関与 な どか ら多 くの こ とを学 ぶ こ とが で き る。 特 に,◇ 公 共 部 門 によ るテ レワー ク関連 政策 の形 成・ ◇ テ レワー 増 及 のた 励 財 欄 達 ◇ 公 共 部 門 に よ る テ レワー クの実施 手 順 ◇ テ レワー ク推 進 の た め の官 民 パ ー トナ ー シ ップ,◇ 公 共経 済 的 な観 点 力aらの公 的関 与 の 理論 整 毘 ◇ 情 報 社 会 にお け るパ ブ リッ クア クセ スの あ り方・ ◇ テ レワー クに よ る1行 民 生 活 の質 的改 善 な ど の点 を参 考 に しな が ら,今 後 我 梱 で も政策 的 な検 言寸を 具体 的 に進 あて い く必 要 が あ るだ ろ う。 そ の点 で,テ レワー クや テ レワー クセ ンタ_に 関 す る公共 経 済 的 な観点 に よ る理論 的 な位 置 付 けの作 業 が必要 に な る が,そ の作業 にっ いて は今後 の検 討 課題 に した い。 1)本 稿 は,1995年 度 労 鮪 委 託 調 査 と し て,(社)躰 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス 協 会 力喫 施 した 「コ ミュ ニ テ ィ オ フ ィ ス 擁 研 究 委 員 会 」1こ委 賑 と して 参 加 し樋 勤 騰 者 を 対 象 に し た テ レ ワ ー ク 甑 に 財 る 調 醐 究 を 行 っ た が ・ そ の 際 の 織 や 鮪 資 料 な ど を も と に ・A1し た.本 稿 の 嬬 テ キ ス ト(オ ・)ジナ ル)は ・1997年9月2日 か
86商 経 論 叢 第33巻 第2号 (213) ら5日 ま で ・7ン ダ の ア ム ス テ ル ダ ム で 開 催 さ れ た ・th eSec。ndlnternati。nal Wo「kshoP・nTelew・rk"(EU第13総 局 ,Tilbung大 学 な ど の 主催)で 報 告 し た も の で あ る む 2)「 齢:テ レ ワ ー 増 及 に お け る 公 的 機 関 と 蝶 の 役 割 」 は ,1997年2月26日 力、 ら3月7日 ま で(社)日 本 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス搬 礁 の 「米 国 テ レ ワ ー ク視 二_,一:: 創 に コ ー デ ィ ネ ー タ ー と して 参 加 した 際 の ヒ ア リ ン グ や 収 集 酬 を も と に 糠 し た も の で あ る 。 3)遠 距 髄 勤 縦 醐 騰 者 の な か に 含 め る こ と に は 批 判 的 蜆 方 も あ る.た と え ば ・ ア メ リカ の 樋 蘭 の 軸 家 に よ れ ば 遠 距:;::勤 都 遠 距 艦 長 時 間 か け て 繭 す る だ け の 能 力 を 持 っ て い る の で 諺 動 可 能 性 の 人 き 働 瀦 と し て 踊 皐さ れ て い る ・ 英 語 の"M・bile"と し・う表 現 か ら は そ の よ う 媛 け と め 方 力咄 て く る こ と は 理 解 で き る が ・獄 の 我 が 国 に お け る 遠 騨 通 勤 に 伴 う撫 な 問 題 点(麟 ス ト レ 子・舳 時間の少な さなど)鰭 えると通 勤騰 者に含めることが妥当である拷 κ る 。 〈 参考文 献〉 剛 審 議 会調 絵r鹸 情報通 信社 会喘 築 に向 けての政 蘇 題』潤 土庁 緬 . 調整 局言h由」課,1995.7. 財団 法 人灘 繍 蹴 セ ンタ「r械2葺 三大 都 較 通 セ ンサ ス:首 鯛 纏 繍 財 団 法 人運 輸経済 研究 セ ンター,1992 。3. 同・『械2歓 都 較 通 セ ンサ ス:磯 圏纏 編↓ 鯛 法 人醐 経 済研 究 セ ンター, 1992コ3コ 佐辮 治・「テ レワー クセ ンターの展開 と公共政 策 の課題 請 報 化社 会 にお ける都 幟 能の轍 と徽 髄 」・r商 繍 叢 』第3倦 第2号 ,瀬 川大学繍 学 会,199fi .2, pp.1-52ロ 鳳 「阪 神 壌 災 と 醐 及 び 仕 鍛 境 の 変 化:阪 神 膿 災 か 拷 え 硝 鯛 の 通 鱒 胤 『醗 論 叢 』 第31巻 第3号a神 奈 川 大 学 繍 学 会,1996、3,PP.123-164 . 社 団 法 人[体 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス 協 会 ・r轍 型 オ フ ィ ス ・ガ イ ド ラ イ ン融 報 舗 』 , 社 団 法 人 日 本 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス 協 会 ,i995.3. 同 ・ 随 勤 騰 者 の た め の コ ミユ ニ テ ィ オ フ ィ ス に 関 す る実 践 柵 究 報 告 書 』 ,社 団 法 人 日 本 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス 協 会 ,1996.2. 同 ・m本 の テ レ ワ ー ク 人 ・ 調 査 研 究 報 舗:平 成8鞭 版 』 ,社 団 法 人[ヨ本 サ テ ラ イ トオ フ イ ス り1997 .1ゆ 同 ・ 『鍛 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス の 整 備 ・'r=こ 関 す 硝 醜 告 劃 ,社 団 法 人 日 本 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス 協 会,1997 .3. 人 事 院 職 員 局,「 民 間 企 業 の 勤 務 条 件 制 度 」 ,人 事 院,1994.
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(210) 89
補 論
テ レワ ー ク普 及 に お け る公 的 機 関 と
企 業 の役 割
1.は じ め に 最 近,テ レ ワ ー ク に 関 す る 話 題 が マ ス コ ミに も しば し ば 登 場 す る よ う に な り,ま た,郵 政 省 ・労 働 省 に よ る ドテ レワ ー ク推 進 会 議 」 に み られ る よ う な 公 共 部 門 の 取 り組 み な ど,テ レ ワ ー クの 普 及 推 進 に 向 け た 動 きが 活 発 に な っ て き て い る。 筆 者 は,(社)日 本 サ テ ラ イ トオ フ ィ ス協 会 が,平 成8年 度 に 実 施 した 「米 国 の テ レ ワ ー ク普 及 に お け る公 的 機 関 と企 業 の役 割 」 調 査 に コ ー デ ィ ネ ー ター と して 参 加 した 。 そ の 目的 は,テ レ ワ ー一ク普 及 にy連 邦 政 府 や 地 方 政 府 な ど の 公 的 機 関 やNGO,企 業 が ど の よ う な 役 割 を 担 い 普 及 支 援 を 行 っ て き た か を 調 査 し,今 後 の 日本 に お け る テ レワ ー ク の普 及 推 進 の た め の 方 策 を 探 る こ とで あ っ た。 具 体 的 に は,カ リフ ォ ル ニ ア の 州 都 サ ク ラ メ ン ト周 辺 地 域 及 び 首都 ワ シ ン ト ンを 訪 問 し,カ リフ ォル ニ ア 大 学 交 通 問 題 研 究 所(デ ー ビス校),カ リフ ォル ニ ア 州 運 輸 局,連 邦 総 務 庁,テ レ コ ミュ ー テ ィ ン グ諮 問 評 議 会(TAC)な ど の機 関 や 組 織 で の 聞 き取 り調 査 と,グ ラ ス バ レー ・テ レ ビ ジ ネ ス セ ン ター(カ リフ ォルニ ア州),連 邦 政 府 直 轄 の ウ ォ ル ドル フ ・テ レ ビ ジ ネ ス セ ン タ ー(メ リー ラ ン ド州) や マ ナ サ ス ・テ レ コ ミュ ー テ ィ ン グセ ン タ ー(バ ー ジニ ア州)に お け る テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の視 察 調 査 を 行 っ た。 以 下 の 内 容 は そ の 調 査 の概 要 で あ る。 2.カ リフ ォル ニ ア 大 学 交 通 問 題 研 究 所(デ ー ビ ス 校) (1)視 察概 要 ① 日 時 2.月27日 午 前10時 一 午 後1時 半90商 経 論 叢 第33巻 第2号 (209) ② 出 席 者 バ ト リ シ ア ・マ ク タ リア ン工 学 部 助 教 授 デ ー ビ ッ ド ・フ レ ミン グ州 人 事局 テ レ ワ ー ク プ ロ グ ラ ム担 当 ② 調 査 概 要1:聞 き取 り調 査 ① カ リ フ ォ ル ニ ア 大 学 交 通 問 題 研 究 所(デ ー ビス校) カ リ フ ォル ニ ア大 学 交 通 問 題 研 究 所(lnstituteofTransp。r# .ati・nStudy)は , 主 に 交 通 問 題 や 交 通 政 策 に つ い て 研 究 して い る研 究 機 関 で あ り ,カ リフ ォル ニ ア大 学 ヴ ァー ク レー校 や デ ー ビ ス校 の研 究 所 の活 動 が 非 常 に 活 発 で あ る 。 サ ン フ ラ ン シ ス コか ら約1時 間 半 の 距 離 に あ る カ リフ ォ ル ニ ア 大 学 デ ー ビ ス校 の交 通 問 題 研 究 所 は テ レ ワー ク に 関 す る調 査 研 究 を 全 米 で 最 も リー ドして い る研 究 機 関 と して 高 い 評 価 を 受 け て い る。 今 回 ,聞 き取 り調 査 を 実 施 した マ ク タ リア ン助 教 授 は テ レ ワ ー ク に関 す る調 査 研 究 の草 分 け 的 な 存 在 で あ り ,連 邦 運 輸 省 や 総 務 庁 の ア ドバ イ ザ ー に も任 命 され て い る女 性 研 究 者 で あ る 。 尽 食 を 間 に 挟 ん で,約3時 間 半 の 聞 き取 り調 査 を 行 っ た。 ② 居 住 地 近 接 型 オ フ ィ ス ・プ ロ ジ ェ ク ト カ リ フ ォル ニ ア大 学 デ ー ビ ス校 の交 通 問 題 研 究 所 で は ,連 邦 政 府 高 速 道 路 局 (theFederalHighwayAdministration)及 び カ リ フ ォ ル ニ ア州 政 府 運 輸 局(th e CaliforniaDepartmentofTransportation)委 託 の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー一の 実 験 的 導 入 に 関 す る調 査 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト(theResidentialArea -BasedOfficeProject:居 住地近接 型 オフ ィス ・プ ロジ ェ ク ト)を 行 って き た。 今 年1月,そ の 導 入 実 験 に 関 す る 中 間 報 告 書 を ま と め た 。 も っ と も多 い と き に は15ヶ 所 の テ レ ワ ー ク セ ン ター で 実 験 を 行 っ た。 カ リフ ォ ル ニ ア州 内 に は そ れ ら以 外 に も州 政 府 や 地 方 政 府 が 関 与 した テ レワ ー ク セ ン タ ー の プ ロ ジ ェ ク トが 数 多 くあ る 。 1月 に 発 表 した 中 間 報 告 書 で は,テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の 利 用 者 の デ ー タ を 集 め て ・ 交 通 問 題 へ の 影 響 に つ い て 分 析 し た 。 テ レ ワ ー ク が 交 通 の 面 で 通 勤 パ ター ンに与 え る影 響 評 価 を行 っ た と同 時 に,仕 事 の 仕 方 に 与 え る 影 響 も 評 価 し た。 こ れ らの 調 査 に よ って 重 要 か っ 興 味 深 い デ ー タが 得 られ た が ,色 々 な 要 因 に つ い て も評 価 を行 う こ とが で き た。 こ の 調 査 で,テ レ ワ ー ク に嫌 悪 感 を 感 じ て い る人 が い る こ と も明 らか に な っ た。
(208) 補 論:テ レ ワ ー ク 普 及 に お け る 公 的 機 関 と 企 業 の役 割91 収 集 した様 々 な デ ー タを も と に}交 通 機 関 に与 え る影 響,労 働 者 の 態 度,管 理 職 の 反 応,テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の利 用 状 況 な ど を検 討 した 。 準 備 中 の 最 終 報 告 書 で は,運 営 上 の 問 題 に つ い て 分 析 を 行 って い る。 具 体 的 に は・ セ ン ター の 立地 条 件,運 営 経 費,施 設 の 形 態,設 凱費 用,マ ー ケ テ ィ ン グ戦 略 な ど を 分 析 して い る。 最 終 報 告 書 も テ レ ワ ー クを 推 進 す る上 で 重 要 な 基 礎 資 料 に な る と 考 え られ るが,97年9月 頃 に 完 成 予 定 で あ る。 テ レ ワ ー クに 対 す る態 度 と い う点 で は,労 働 者 も管 理 職 も好 意 的 な 見 方 を し て い る人 が 多 い。 最 終 報 告 書 で は,途 中 で テ レ ワ ー ク を 止 め て し ま っ た 人 た ち に つ い て も検 討 す る予 定 で あ る。 中 間 報 告 書 で は,現 在 テ レワ ー クを 継 続 して い る人 だ け を分 析 して い るが,継 続 して い る人 は好 きだ か ら続 け られ た と い う こ と もあ る の で は な い だ ろ う か 。 途 中 で 止 め て しま っ た 人 の 理 由 に は・ 仕 事 上 の 理 由 や 管 理 職 側 の 要 求 な ど が あ るが,管 理 職 の ヒ ア リ ン グに 焦 点 を 当 て る予 定 で あ る。 テ レ ワ ー ク に 関 す る管 理 職 の 意 見 を み る と,上 級 管 理 職 た ち は テ レ ワ ー ク を 余 り好 意 的 に捉 え て い な い こ とが 分 か る。 そ れ で テ レ ワ ー ク を企 業 の 組 織 全 体 で 実 施 す る こ と は な か な か 困 難 で あ る。 一 方 で 一 度 は テ レ ワ ー ク を 止 め て しま っ て も ま た 再 開 す る人 もい る の で ・ そ の よ うな 人 に っ い て 分 析 す る こ と が 検 討 課 題 で あ る。 少 し注 意 す る必 要 が あ る こ と は,テ レ ワ ー ク を 行 って い る人 で も9ヵ 月 程 度 で 止 め て しま う人 が 半 分 く ら い い る こ と で あ る。 そ の 理 由 に つ い て も検 討 す る必 要 が あ る。 そ れ が 一 時 的 な の か 恒 久 的 な の か が ま だ よ く分 か らな い。 ギ ル ・ゴ ー ド ンの 報 告 に よ れ ば, 在 宅 勤 務 者 で も1年 か ら1年 半 く ら い で 止 め る人 が 多 い と い う傾 向 が あ る。 そ れ 以 外 に,デ ー ビ ス校 の 交 通 問 題 研 究 所 で は,半 年 か1年 ご と に,テ レ ワ ー ク セ ン タ ー に 関 す る 「状 況 経 過 報 告 書 」を 発 表 して き た。 これ は,カ リフ ォ ル ニ ア州 に あ る個 々 の テ レ ワ ー クセ ン タ ー の 現 状 に関 す る概 況 報 告 で あ る。 こ れ は 限 定 的 な 情 報 で あ る が,個 々 の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の 運 営 状 況 が 貝 体 的 に 分 か る よ う に な って い る。 イ ン タ ー ネ ッ トの ホ ー ム ペ ー ジで も個 々 の テ レ ワ ー ク セ ン タ ー の情 報 を 提 供 して い る。 そ の 中 で 短 い もの で あ る が,各 テ レワ ー ク セ ン タ ー の 現 状 に つ い て 説 明 して い る。