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�� 表紙写真:2004年度日本建築学会全国設計競技の受賞作品 詳細は8頁をご覧下さい  (撮影・本学建築学科4年 遠藤 和郎) TASHIRO KAN

建 築 学 科

田 代   侃 教授

本 学 後 援 会 理 事 会 の 動き

 本学後援会の秋の理事会が,10月2日(土)正午から香澄町キャ ンパス大会議室で開催されました。  齋精一会長ほか役員,各県支部長および事務局関係者23名が 出席され,4月に行なわれた総会決定にもとづく平成16年度事 業計画の中間執行状況が報告されました。さらに後援会が重要 な柱と位置づけている今年度の父母懇談会実施状況やアンケー ト結果を踏まえて,来年度に向けての審議・検討が行なわれま した。また秋の支部幹事会の開催を要請し,各支部の方々には 当日の検討を踏まえ,各県ごと支部幹事会で報告,周知をお願 いしました。  ご父母各位の一層のご理解とご援助を賜りますよう,紙面を 借りて,お願い申し上げます。       (後援会事務局)

東北工業大学

同窓会の活動

キャンパス短信

6月17日(木)社団法人照明学会東北支部から,本学の施設「東 北工業大学環境情報工学科」の照明に対して,照明普及賞東北 支部長賞が授与されました。7月2日(金)韓国韓瑞大学校(HANSEO UNIVERSITY)建 築工学科からZaccaria Yoon教授,Seung-Hyun, Shim教授, Lee, Keon Ha教授,Choi, Soo Kynug助教授が来学し,本学建 築学科と学術交流の協定を結びました。 ◆8月24日(火)IEEE米国電子情報通信学会より,電子工学科 山之内和彦客員教授が優れた研究業績と学会活動を認められ, 学会の最高の栄誉であるUFFC-Achievement Award(2004年度 業績賞)を受賞されました。詳細は1月号に掲載します。 ◆通信工学科2年大石友矢君(平成16年1月14日逝去)のご遺族 から,担任の中川朋子助教授を通じて,学生用図書「コンピュー タ名著・古典100冊」他51冊の寄贈(9月27日(月))があり,「コー ナー」を設置しました。多くの学生に利用されております。 ◆9月に本学人間科学センター高橋克明教授が,D. H. ロレン ス戯曲「回転木馬」を翻訳し出版しました。(リーベル出版,定 価:本体1,700円),このたび学生用の図書として,本学図書館 に寄贈がありました。 ◆9月23日(木)建築学科4年梅津洋輔君が「第8回JIA東北建 築学生賞」に応募し「優秀賞」を受賞しました。平成16年度郵政互助会教育振興基金奨学生として建築学科4 年戸枝由希子さん,環境情報工学科4年丹野幸司君が選考され, 10月4日(月)に賞状および奨学金の授与式が行なわれました。 ◆工業意匠学科(昭和53年卒),松本有氏(株式会社フォルム代 表取締役)がデザインした「ペット用キャリーバック」が「グッ ドデザイン賞・IF賞」を受賞しました。 ◆11月27日(土)本学香澄町キャンパス9号館3階Tohtech Memorial Hallにおいて,第5回日本コミュニケーション学会 (CAJ)東北支部研究大会(本学 宮曽根美香助教授が実行委員長) が開催されます。 同窓会ニュース8号 (今年7月発行) 第20回定期総会

「秘密のベールに包まれた

伝説の大豪傑」

 「人は外見では量れない」とはよく言ったものです。本学建 築学科創設当時からの教員であり,建築構法や建築生産などの 講義を担当している田代侃教授もその一人ではないかと思いま す。先生は茫洋とした人柄で知られ,柔和な風貌をお持ちです が,実は「地獄の二丁目と謳われた山岳部に入学し,部活で工 学部に所属し,建築学科の裏表に君臨した」と東北大学で代々 言い伝えられている謎の怪人(失礼)であり,かの新田次郎の 山岳小説のモデルにもなったほどの「伝説の大豪傑」だったの です。さらに先生には,例えば,いつごろ学部を卒業したか(同 期生には,元オフコースの小田和正もいたというが計算が合わ ない),本学に赴任する前は何をしていたのか(日本大学生産工 学部の教員だったらしい)などを始めとして,未だ秘密のベー ルに包まれている部分が数多くあります。  そんな先生も定年のゴールが視野に入るようになったのを機 に,次の人生の計画を練り始めたとか。しばしば中国大陸に出 かけるのはそのせいでしょうか。「地平線を見ている人」とい う表現がありますが,不毛の議論の最中に盲点をピシッと衝い てハッとさせられることもしばしばでした。やはり先生には山 岳とか,大陸とか,スケールの大きさを表わす言葉がよく合う ような気がします(そう言えば,最近,仙人に似てきた)。  先生の定年までの年数があまりないとすれば,残される者と して,やるべきことがたくさんあったことに慄然とします。一 度でいいから酔いつぶされる前に先生の酔った顔を見てみたい, 一度でいいから歌を聴いて優越感を味わってみたい,一度でい いから山スキーで転んだところを見て笑ってやりたい,一度で いいから怒った顔を見て安心したい。それから,あれも,これ も。30年以上のつき合いなのにベールを暴ききれていない。 (建築学科講師 最知 正芳) ※最知講師は長年,田代教授(建築材料研究室)の下で助手を務めていました。  8月28日(土),仙台国際ホテルにおいて,東北工業大学同窓 会定時総会(第20回)が開催されました。  秋元会長の挨拶の後,平成15年度の事業・決算・監査報告が 行なわれました。主な事業内容として「在学生支援」,「同窓会 ニュース編集活動」,「同窓会ホームページのリニューアル方針・ 内容」および,「東北工業大学一番町ロビーの共同運営事業」な どが報告されました。引き続き,平成16年度の事業計画案と予 算案が提案されました。新たに支部総会などの恩師および役員 派遣を目的とした「職域支部への支援と行事」と,また同窓会 が益々の活性化を図ることを目的に「役員の改選」が提案され, 承認されました。  総会終了後の懇親会は,大学関係者や後援会役員を来賓に迎 え,190名の参加のもと盛大に開催されました。先生方や卒業 生同士の久しぶりの再会に,会場のあちらこちらで思い出話や 情報交換が行なわれていました。  また,今年6月に職域支部として設立した「ユアテック東北 工大高校・大学同窓会」から,母校への支援として,寄付金の 寄贈が行なわれました。さらに,今年は第20回記念企画として 後援会青森県支部事務局長の小笠原英次氏(芸名東岳)が津軽 民謡を披露されました。  今後,同窓会はさらなるネットワークの拡大と結束を強めな がら大学や後援会との連携や本学および在学生への支援も充実 させていきたいと考えております。今後とも同窓会へのご理解 とご協力をお願いいたします。     (同窓会運営委員会)

工 大 広 報

No.226

東北工業大学広報委員会

〒982-8577 仙台市太白区八木山香澄町35―1 TEL022(229)1151 ホームページアドレス ����� ������������������� 2004年11月22日発行 理事長交代  本学の岩崎俊一学長は,9月1日付理事長に就任いたしました。 任期は平成16年9月1日から平成17年12月3日までとなっています。  工藤寛前理事長は,12年10ヶ月間法人の発展に尽力されました。  去る8月31日(火)仙台国際ホテルにおいて「理事長工藤寛氏を 送る会」が開催されました。 編集後記   実りの秋に入りました。本誌でも,学生と教職員の充実した活動を,学内 はもとより学外へも力強く発信していくよう,いっそうの努力をしていきます。 学内にはたくさんのニュースがあり,そのすべてを紹介できませんが,紙面 を有効に使うことを心がけたいと思います。 (「工大広報」編集委員会)

大学院だより

第2クラブ棟 完成

学外で学ぶ

(インターンシップ/単位互換制度/教育実習)

特集:最先端技術は今

「東北工業大学一番町ロビー」開所1周年

遠藤和郎君ダブル受賞おめでとう

就職状況

第29回工大祭

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大 学 院 だ よ り

 めまぐるしく移り変わる現代のハイテク社会。東北工業大学大学院では,こうした時代のニーズにいち早く対応し,より高度で最 先端の知識を修得する工学研究科博士(前期)課程2年間と,さらにオリジナリティのある自立した研究活動を行なう博士(後期)課程 3年間を開設しています。  大学院は自分では気づかない能力や個性を模索する場でもあり,自己を再発見し,新しい能力を開発して社会に貢献できる可能性 を広げます。大学学部4年間の課程を修め,さらに本格的に専門的な能力を身に付けたいと意欲を燃やす学生を対象に,各専攻とも 多彩な分野と徹底された研究環境が用意されています。  また,大学院において学位を得ると,将来はより高度な技術職や研究職などへの道も開けてきます。大学院の入試は,博士(前期) 課程は9月の1期募集(推薦含む)と3月の2期募集の年2回を設定しています。博士(後期)課程は3月のみの募集です。

電子工学専攻

土木工学専攻

デザイン工学専攻

環境情報工学専攻

通信工学専攻

建 築 学 専 攻

◆電子工学専攻には,1)電子物理工学部門,2)電子デバイス・ 材料工学部門,3)電子計測・制御工学部門,4)電子・光子応 用工学部門の四つが あり,16名の教員が 大学院生の研究指導 と授業を担当してい ます。現在,大学院 博士(前期)課程1年 に5名,2年に7名 の学生が在籍し,日 夜勉学と研究に励ん でいます。 ◆高度の技術を身につけた大学院生は就職の面でも有利です。 本年3月に博士(前期)課程を卒業した5名の学生は全員電子工 学関連の企業に就職し,エンジニアとして活躍しています。ま た来年3月に卒業予定の7名の学生のうち,就職希望者は5名 で,4名は企業に,1名は高校の講師に内定しています。あと の2名の学生は博士(後期)課程に進学し,さらに高度の技術者, 研究者を目指す予定です。 ◆表彰関係では,杉田愃教授と山之内和彦教授が各々IEEE Magnetics Society の 2004 Achievement Award(平成16.1), IEEE Ultrasonics Freguency Control Society の 2004 Achieve-ment Award(平成16.8)を受賞いたしました。 (専攻主任・教授 杉田 愃) ◆「将来を担う人材の育成」  本専攻は創設以来,人間社会・文明を支える社会基盤整備の 学問と技術の先導的役割を果たすべく,科学技術の進展,社会 の変貌をにらみな がら基本的な学問 に重点を置いた研 究・教育を行なっ ています。  今日,地球上で の人間活動はさら に高度化,高密度 化し,環境・資源 問題が地球環境負荷低減・生態系保全という地球規模の次元に 拡大する一方,各地域での物質文明への依存度の差が顕在化し ており,科学・技術あるいは工学への信頼性が著しく低下し, 社会の建て直しが課題とされています。その解決のためにも一 日も早く信頼を回復すべく,人間活動・文明を持続的に支える 基盤の整備・維持・管理の技術とその基本となる学術の進展お よびそれを担う人材の育成が求められています。「土木工学専攻」 は,それを研究・教育目標とし,質の高い社会資本形成を導く 学理・方法論を総合的かつ専門的に考究し,自ら問題を発掘し, 解決する能力を持つ研究者・技術者を教育・養成することを目 的としています。 (専攻主任・教授 伊藤 孝男) ◆環境情報工学専攻は開設2年目を迎えました。本専攻は,私 たちの周りをとりまくいろいろな環境問題を最新の情報技術を 活用して,その問 題に適切に対処で きるような幅広い 高度な技術を持っ た研究者・技術者 を育成することを 目 標 に し て い ま す。 ◆この9月には環 境情報工学科(開 設4年目)で教育を受けた本学科の学部学生が初めて大学院の 入学試験(平成17年度)を受けられるようになり,4名の志願が ありました。そのうちの1名は推薦を受けたため筆答試験免除 で,他の3名は筆答試験の難関を見事クリアして全員合格にな りました。 ◆現在在籍している本専攻の学生は,本学他学科と他大学から 進学した学生です。博士(後期)課程2年1名,博士(前期)課程 2年4名,同1年2名の大学院生が日夜研究に励んでおります。 なお前期課程2年次学生は就職活動もあり,大変なようですが 現在(10月13日)4名中3名の就職先が内定しております。 (専攻主任・教授 田頭 功) ◆通信工学専攻が目指していることは,通信情報工学の技術者 と研究者に要求される高度な技術力と総合力および豊かな創造 力を有する人材を育成することであります。 ◆本専攻は,1992年に開設され,これまで修士65名,博士5名 を送り出し,各分野でそれぞれ活躍中です。 ◆今 年 8 月 2 6 日 (木)・27日(金)に は,電気関係学会 東北支部連合大会 が,本学を開催校 と し て , 香 澄 町 キャンパスにおい て 実 施 さ れ ま し た。一般講演発表 会では,教員の発 表はもとより,本専攻の大学院生6名と通信工学科4年生2名 が「電波伝搬・アンテナ」「コンピュータグラフィックス」「パ ターン認識」「光量子エレクトロニクス」の各分野で,それぞれ 日頃の研究成果を発表しました。また,本専攻および電子工学 専攻の大学院生らは,各会場で座長のアシスタントとしても働 き,この2日間,研究発表の雰囲気を直に肌で感じ取り,これ からの研究活動に貴重な経験をしました。 ◆本専攻修了者の就職先は,メーカー,ソフトウエア産業,エ ンジニアリング,教職と様々です。高い専門基礎知識を持ち, 応用開発能力に優れ,行動力が旺盛であるとの評価を得,求人 側は,採用に積極的です。  進学者が増え,大学院がますます活性化され,研究教育が一 層充実することを期待しています。 (専攻主任・教授 宮崎 清則) ◆デザイン工学専攻は平成12年4月修士課程が,平成14年には 博士課程が開設され,博士(前・後期)課程が整いました。 ◆前期課程では1年生が4名,2年生が5名,後期課程では3 名の大学院生 が各々の指導 教 授 の も と で,活発で充 実した研究活 動を行なって おります。現 在,デザイン 工学専攻は産 業デザイン計 画,環境造形計画,福祉デザイン計画,生活デザイン科学の四 つの部門で構成されています。指導教授・助教授,総勢11名の スタッフが全力を挙げて各々の大学院生と身近に接触し指導し ています。 ◆扱う内容は,インダストリアルデザイン,地域産業にかかわ るデザイン,インタラクションデザイン,環境造形デザイン, 空間デザイン,ユニバーサルデザイン,エルゴデザイン,生活 環境にかかわるデザイン,生活文化にかかわるデザインとその 領域は非常に幅が広いです。これらをトータルに把握しながら 各スタッフが各々の専門分野でオリジナリティのある指導を心 がけております。是非,専門的な能力を身につけたい意欲ある 学部学生には進学を勧めたいと思います。 (専攻主任・教授 二瓶 博厚) ◆「生涯教育の場としての大学院」  現在,建築学専攻の後期課程には3名の学生が在籍しており, それぞれ博士学位請求論文を執筆するために日夜研究に励んで おります。高度な研究を進めて,研究者を養成することは勿論 大学院の大切な機能の一つでありますが,すでに大学学部の課 程を終えて実社会 の第一線で活躍し ている技術者に, 先端の技術を習得 してもらい,より 一層高度なキャリ アを身につける場 を提供することも 重要な役割の一つ です。我国では建 築士の資格をはじ めとして,一度その資格を取得すると更新のためのチェックも なく,そのキャリアを問われることもありません。これは他の 分野においても言えることです。建築家や技術者の活躍の場が 拡がるにつれて,個人のキャリアを重視する諸外国の制度とず れていることが認識されるようになり,我国の資格制度も変わ る機運にあります。  建築学専攻では「建築実務演習」と名づけた科目を前期課程 のカリキュラムに組み込み,Web教育と,本学の一番町ロビー を活用した開講形態を採るなどの工夫を凝らし,社会の要求に 応えていくことを計画し,本年度から実施することになりました。  まだ開講科目も少なく試運転の段階ですが,本専攻の意図す ることと,完成後の姿を伝えるものです。下記の建築学科のホー ムページをご覧下さい。 ホームページアドレス  http://www.tohtech.ac.jp/aa/master/toppage.html (専攻主任・客員教授 鈴谷 二郎) 電気関係学会東北支部連合大会での発表風景 大学院セミナー風景 ドームの風洞実験 安定処理土の分析風景 ハイテク・リサーチ・センターでの実験風景 電子・光子応用工学実験風景

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大 学 院 だ よ り

 めまぐるしく移り変わる現代のハイテク社会。東北工業大学大学院では,こうした時代のニーズにいち早く対応し,より高度で最 先端の知識を修得する工学研究科博士(前期)課程2年間と,さらにオリジナリティのある自立した研究活動を行なう博士(後期)課程 3年間を開設しています。  大学院は自分では気づかない能力や個性を模索する場でもあり,自己を再発見し,新しい能力を開発して社会に貢献できる可能性 を広げます。大学学部4年間の課程を修め,さらに本格的に専門的な能力を身に付けたいと意欲を燃やす学生を対象に,各専攻とも 多彩な分野と徹底された研究環境が用意されています。  また,大学院において学位を得ると,将来はより高度な技術職や研究職などへの道も開けてきます。大学院の入試は,博士(前期) 課程は9月の1期募集(推薦含む)と3月の2期募集の年2回を設定しています。博士(後期)課程は3月のみの募集です。

電子工学専攻

土木工学専攻

デザイン工学専攻

環境情報工学専攻

通信工学専攻

建 築 学 専 攻

◆電子工学専攻には,1)電子物理工学部門,2)電子デバイス・ 材料工学部門,3)電子計測・制御工学部門,4)電子・光子応 用工学部門の四つが あり,16名の教員が 大学院生の研究指導 と授業を担当してい ます。現在,大学院 博士(前期)課程1年 に5名,2年に7名 の学生が在籍し,日 夜勉学と研究に励ん でいます。 ◆高度の技術を身につけた大学院生は就職の面でも有利です。 本年3月に博士(前期)課程を卒業した5名の学生は全員電子工 学関連の企業に就職し,エンジニアとして活躍しています。ま た来年3月に卒業予定の7名の学生のうち,就職希望者は5名 で,4名は企業に,1名は高校の講師に内定しています。あと の2名の学生は博士(後期)課程に進学し,さらに高度の技術者, 研究者を目指す予定です。 ◆表彰関係では,杉田愃教授と山之内和彦教授が各々IEEE Magnetics Society の 2004 Achievement Award(平成16.1), IEEE Ultrasonics Freguency Control Society の 2004 Achieve-ment Award(平成16.8)を受賞いたしました。 (専攻主任・教授 杉田 愃) ◆「将来を担う人材の育成」  本専攻は創設以来,人間社会・文明を支える社会基盤整備の 学問と技術の先導的役割を果たすべく,科学技術の進展,社会 の変貌をにらみな がら基本的な学問 に重点を置いた研 究・教育を行なっ ています。  今日,地球上で の人間活動はさら に高度化,高密度 化し,環境・資源 問題が地球環境負荷低減・生態系保全という地球規模の次元に 拡大する一方,各地域での物質文明への依存度の差が顕在化し ており,科学・技術あるいは工学への信頼性が著しく低下し, 社会の建て直しが課題とされています。その解決のためにも一 日も早く信頼を回復すべく,人間活動・文明を持続的に支える 基盤の整備・維持・管理の技術とその基本となる学術の進展お よびそれを担う人材の育成が求められています。「土木工学専攻」 は,それを研究・教育目標とし,質の高い社会資本形成を導く 学理・方法論を総合的かつ専門的に考究し,自ら問題を発掘し, 解決する能力を持つ研究者・技術者を教育・養成することを目 的としています。 (専攻主任・教授 伊藤 孝男) ◆環境情報工学専攻は開設2年目を迎えました。本専攻は,私 たちの周りをとりまくいろいろな環境問題を最新の情報技術を 活用して,その問 題に適切に対処で きるような幅広い 高度な技術を持っ た研究者・技術者 を育成することを 目 標 に し て い ま す。 ◆この9月には環 境情報工学科(開 設4年目)で教育を受けた本学科の学部学生が初めて大学院の 入学試験(平成17年度)を受けられるようになり,4名の志願が ありました。そのうちの1名は推薦を受けたため筆答試験免除 で,他の3名は筆答試験の難関を見事クリアして全員合格にな りました。 ◆現在在籍している本専攻の学生は,本学他学科と他大学から 進学した学生です。博士(後期)課程2年1名,博士(前期)課程 2年4名,同1年2名の大学院生が日夜研究に励んでおります。 なお前期課程2年次学生は就職活動もあり,大変なようですが 現在(10月13日)4名中3名の就職先が内定しております。 (専攻主任・教授 田頭 功) ◆通信工学専攻が目指していることは,通信情報工学の技術者 と研究者に要求される高度な技術力と総合力および豊かな創造 力を有する人材を育成することであります。 ◆本専攻は,1992年に開設され,これまで修士65名,博士5名 を送り出し,各分野でそれぞれ活躍中です。 ◆今 年 8 月 2 6 日 (木)・27日(金)に は,電気関係学会 東北支部連合大会 が,本学を開催校 と し て , 香 澄 町 キャンパスにおい て 実 施 さ れ ま し た。一般講演発表 会では,教員の発 表はもとより,本専攻の大学院生6名と通信工学科4年生2名 が「電波伝搬・アンテナ」「コンピュータグラフィックス」「パ ターン認識」「光量子エレクトロニクス」の各分野で,それぞれ 日頃の研究成果を発表しました。また,本専攻および電子工学 専攻の大学院生らは,各会場で座長のアシスタントとしても働 き,この2日間,研究発表の雰囲気を直に肌で感じ取り,これ からの研究活動に貴重な経験をしました。 ◆本専攻修了者の就職先は,メーカー,ソフトウエア産業,エ ンジニアリング,教職と様々です。高い専門基礎知識を持ち, 応用開発能力に優れ,行動力が旺盛であるとの評価を得,求人 側は,採用に積極的です。  進学者が増え,大学院がますます活性化され,研究教育が一 層充実することを期待しています。 (専攻主任・教授 宮崎 清則) ◆デザイン工学専攻は平成12年4月修士課程が,平成14年には 博士課程が開設され,博士(前・後期)課程が整いました。 ◆前期課程では1年生が4名,2年生が5名,後期課程では3 名の大学院生 が各々の指導 教 授 の も と で,活発で充 実した研究活 動を行なって おります。現 在,デザイン 工学専攻は産 業デザイン計 画,環境造形計画,福祉デザイン計画,生活デザイン科学の四 つの部門で構成されています。指導教授・助教授,総勢11名の スタッフが全力を挙げて各々の大学院生と身近に接触し指導し ています。 ◆扱う内容は,インダストリアルデザイン,地域産業にかかわ るデザイン,インタラクションデザイン,環境造形デザイン, 空間デザイン,ユニバーサルデザイン,エルゴデザイン,生活 環境にかかわるデザイン,生活文化にかかわるデザインとその 領域は非常に幅が広いです。これらをトータルに把握しながら 各スタッフが各々の専門分野でオリジナリティのある指導を心 がけております。是非,専門的な能力を身につけたい意欲ある 学部学生には進学を勧めたいと思います。 (専攻主任・教授 二瓶 博厚) ◆「生涯教育の場としての大学院」  現在,建築学専攻の後期課程には3名の学生が在籍しており, それぞれ博士学位請求論文を執筆するために日夜研究に励んで おります。高度な研究を進めて,研究者を養成することは勿論 大学院の大切な機能の一つでありますが,すでに大学学部の課 程を終えて実社会 の第一線で活躍し ている技術者に, 先端の技術を習得 してもらい,より 一層高度なキャリ アを身につける場 を提供することも 重要な役割の一つ です。我国では建 築士の資格をはじ めとして,一度その資格を取得すると更新のためのチェックも なく,そのキャリアを問われることもありません。これは他の 分野においても言えることです。建築家や技術者の活躍の場が 拡がるにつれて,個人のキャリアを重視する諸外国の制度とず れていることが認識されるようになり,我国の資格制度も変わ る機運にあります。  建築学専攻では「建築実務演習」と名づけた科目を前期課程 のカリキュラムに組み込み,Web教育と,本学の一番町ロビー を活用した開講形態を採るなどの工夫を凝らし,社会の要求に 応えていくことを計画し,本年度から実施することになりました。  まだ開講科目も少なく試運転の段階ですが,本専攻の意図す ることと,完成後の姿を伝えるものです。下記の建築学科のホー ムページをご覧下さい。 ホームページアドレス  http://www.tohtech.ac.jp/aa/master/toppage.html (専攻主任・客員教授 鈴谷 二郎) 電気関係学会東北支部連合大会での発表風景 大学院セミナー風景 ドームの風洞実験 安定処理土の分析風景 ハイテク・リサーチ・センターでの実験風景 電子・光子応用工学実験風景

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「きれいな建物になっただけでなく,設備も充実していて活 動しやすくなりました」 ゴルフ部 環境情報工学科3年 小野寺 俊 「前部室棟に比べると,とても快適です。トレーニング室な どがあってとても嬉しいです」 バスケットボール部 建築学科3年 土井 啓司 「設備が整っていて,サークル活動がしやすくなり快適に過 ごしております」 バレーボール部 電子工学科3年 平親 義暁 「今まで部室がなかった私たちにとって光栄です。部室に恥 じないよう頑張ります」 英会話愛好会 建築学科3年 中村 康一 「前の練習場より広くなり,充実した練習をやっております」 合気柔術部 通信工学科2年 高屋 浩幸 「射撃場が広くてとてもきれいになったので,今まで以上に 練習を頑張ろうと思います」 射撃部 建築学科3年 渡邊 元子 「道場や部室がきれいになって嬉しいのですが,前の場所と 比べて交通が不便になりました」 少林寺拳法部 環境情報工学科3年 内田 友恵 「クラブ棟には道場だけでなくトレーニング室や合宿室など の設備が整い,嬉しく思っています」 空手道部 建築学科3年 津田 康治 「新クラブ棟の完成に部員一同とても嬉しく,ますます頑張っ ていきます」 剣道部 通信工学科2年 阿部 哲也 「とても雰囲気がよく,設備なども充実しており,いつも清 潔に保たれて快適です」 ソフトテニス部 土木工学科3年 山田  史

二ツ沢キャンパスに第2クラブ棟 完成

New  平成16年7月30日(金)に第2クラブ棟が完成しました。大学 の使命の第一は教育・研究を推し進めることでありますが,最 近,岩崎俊一学長は「学生の目線に立った教育」を強く打ち出 しております。これは学生に対するハードとソフトの両面から 支援することが何にもまして大切である,ということであろう と思われます。その趣旨を汲んだ施策の一つとして,第2クラ ブ棟が完成しました。  クラブ棟建設に至る経過は以下のとおりです。平成12年,学 生部を中心にクラブ棟の要望が強まり,詳細な建物計画案が提 案されました。その後,平成15年12月に建設が始まり,平成16 年7月下旬に完成を迎えることができました。この建設の進め 方は,大学として初のプロポーザル方式(質の高い設計者を選 ぶ設計競技)を採用しました。  第2クラブ棟は,建物面積が約2,000㎡であり,公式戦に使 用できる武道場,クラブ部室,会議室,合宿所そしてトレーニ ング室などを備えた本格的な学生のための施設です。平成16年 8月6日(金)に関係者による竣工式,続いて祝賀会が行なわれ ました。  平成16年8月24日(火)・25日(水)に第19回を迎える北海道工 業大学との定期戦で,初めてこの施設が利用され,本格的な使 用が始まりました。学生部としては,これを期に課外活動がさ らに活発化することを期待しております。  なお,トレーニング室には,後援会,同窓会そして学友会の 3団体から,トレーニング器具と設備の寄贈がありました。心 より御礼申し上げます。 (電子工学科 教授 しょうじ ただよし) 学生部長 

庄司 忠良

 このたびは母校の施設であります第2クラブ棟の建設プロ ジェクトに携わる機会をいただき,ありがとうございます。  二ツ沢キャンパスの体育館と2号館の間に位置する本建物 は,部室,射撃場,武道場,剣道場,トレーニング室,合宿 所で構成され,クラブ棟としての機能に加えて,学生,教職 員の日常動線や憩いの場としての機能が必要になると考えま した。  屋上レベルを2号館の1階レベルに合わせることにより生 じたスペースに緑化を施した屋上広場を確保し,2号館から のアクセスとなるペントハウスは眺望を考慮したガラス張り としています。  屋内階段は学生の交流を促すよう,クラブ活動を垣間見る ことができる4層吹き抜けの解放的な階段とし,屋外階段に はトップライトを持つアーチ状の屋根を設け,降雨,降雪時 にも安全な動線を確保しております。  先般行なわれました北海道工業大学との定期戦におきまし ては,見事に勝利をおさめられたとお聞きし,第2クラブ棟 建設の成果が早くも現れたことはまことに嬉しいかぎりでご ざいます。どうか末永くこの施設をお使い下さい。竣工おめ でとうございます。 (東北工業大学経済交流会 副会長 さとう きよたか) 株式会社 東北建築設計監理事務所 代表取締役 

佐藤 清孝

    (建築学科 昭和46年卒業)

第2クラブ棟を設計

 お盆明けより10日間,「国土交通省東 北地方整備局高瀬川河川事務所」で研 修しました。主な研修内容は,小川原 湖および流入河川の水質の現状を調べ 解析するということでした。研修を通 してパソコンの使い方や流入河川の負 荷量の算出方法を改めて学ぶことができ, 実際に現場に同行することで,水生生 物による簡易水質調査や流量観測の野 帳の書き方など,現場でしか体験でき ないようなことを学ぶことができました。 また自然の中での仕事の楽しさ,苦労 を知ることができました。  今回,大学で学ぶことが社会で活か され,大切であるということを改めて 理解できました。これから,この貴重 な体験を無駄にしないように,残りの 学生生活を頑張っていきたいと思います。  8月初めの10日間,「㈱空間環境研究所」 のインターンシップに参加しました。 主に図面整理などの事務所作業から耐 震診断といった現場作業まで幅広く, 建築という仕事に接することができま した。それらの仕事に接したことで建 物を建てていく過程や,その難しさ, 面白さ,ありがたさを知ることができ ました。  今回の研修で,学生として「学ぶこ との面白さ」「自分ができることの可能 性の大きさ」を改めて知ることができ たと思います。社会人の方々と接した ことで,もう一度学生という立場の自 分を見ることができました。そのため 今は,以前よりも積極的に,新しい気 持ちで学生生活を送っています。  今日,空間は多方面から重要視され, またその要求も多様化しています。今 回それを構成する建築・デザインを学 べたことは大変有意義でした。  造形文化概論では,古い歴史を知る ことで発見することが多く,新しい価 値観を見出せました。建築図学の製図は, 完成した時の達成感が格別でしたし, 図法を学べたことは今後様々な場面で 実を結ぶことでしょう。  人はいくつもの可能性を秘めていま すが,自ら行動に移さなければ意味が ありません。幼少の頃から興味のあっ たものだからこそ「できるかできない かではなく,やるかやらないかである」 という意識のもとに学ぶことができま した。今後も多くのことを吸収し,次 なる可能性に結びつけていきたいと考 えています。

インターンシップに参加して

 本年度の企業研修(インターンシップ)参加者は121名,単位互換制度による他大学からの本学特別聴講学生は7名,本学からの派 遣特別聴講学生は6名に及びました。また,教育実習参加者は76名(東北地区6県・関東地区3県の56校に分散)で,教職担当の教員 が手分けして実習校を巡回指導し,各実習校から本学生の実習への取り組みに対して高い評価を受けました。

他大学からの聴講生

建築・デザインを学ぶ

 教育実習前,私は普段と逆の教える 立場になること,生徒と打ち解けるこ とができるのかといった不安でいっぱ いでした。しかし,明るく元気な生徒 の協力もあり,その不安も自然と薄れ ていきました。  初めて教壇に立った時,40名の生徒 の視線を感じる中で,教えるといった 緊張からイメージしていた授業ができず, 自分にはがゆい思いをしました。45分 という限られた時間の中で伝えたいこ とを相手に伝えることの難しさを痛感 しました。その中で,教師は大変な仕 事であっても,大きな充実感を得られ る職業だと感じました。  2週間の教育実習は,悩んだり喜ん だりの毎日で学ぶことが多く充実した ものでした。この短い間に自分が少し でも成長できたことを信じ,実習を通 しての経験を今後の人生で活かしてい きたいと思います。  教育実習では,2週間と短い時間で したが,教えられる立場から教える立 場に変わり,教師という仕事の難しさ や重要性を日々学ぶことができ,とて も充実したものでした。  一番大変だったのは,授業のことで した。今まで授業を何気なく聞いてい たのですが,指導する立場になるとい ろいろな研究をして準備しても思うよ うに進められず,45分という時間の中 で授業をする難しさを痛感させられま した。しかし未熟だったにもかかわらず, 生徒から「分かりやすかった」と言って もらえた時は,それまでのことを忘れ させる充実感を感じることができました。  短い期間でしたが,教育実習で学ん だことを今後の人生に活かしていきた いと思います。  実習生として2週間,教師の立場で の体験は何もかも新鮮でした。授業で様々 な内容・メッセージを生徒に伝えるこ とは容易ではなく,興味のある話題を 取り入れ参加型の授業になるよう工夫 しました。情報という新導入の教科だっ たので苦労もありましたが任せられる 部分も多く,自ら道を切り拓き,やり がいや教師の責任の重さを実感できた と思います。生徒の多様化とともに教 師は日々力量を高めなければならない ということも学びました。  生徒とのコミュニケーションや楽し い授業だという言葉を励みに,深夜ま で行なった教材研究や授業準備も今で はよい思い出です。  この貴重な経験は,人生の中で大き な糧となり,私自身を大きくしてくれ ると思います。

教育実習を終えて

瀧川 将行

TAKIKAWA NOBUYUKI (研修先:国土交通省東北地方整備局 高瀬川河川事務所)

貴重な体験

永沼 毅也

NAGANUMA TAKEYA (研修先:株式会社空間環境研究所)

改めて実感したこと

建築学科3年 土木工学科3年 東北学院大学 経済学部経営学科4年

渡辺 嘉恵

WATANABE YOSHIE 東北学院大学 経済学部経営学科4年

高井 優子

TAKAI YUKO

山形 真由美

YAMAGATA MAYUMI (実習先:古川女子高校)

充実した2週間

電子工学科4年

齋藤 彩

SAITO AYA (実習先:尚絅学院女子高校)

貴重な経験

通信工学科4年

臼井 健太

USUI KENTA (実習先:石巻市立湊中学校)

教えることの難しさ

環境情報工学科4年 トレーニング室 レッグカールを使う学生 公式戦のできる武道場 射撃場 シャワー室 洗濯・洗面室 体育館と2号館の間に位置する第2クラブ棟 4層吹き抜けの開放的な屋外階段 第2クラブ棟正面 学 生 の 声

(5)

�� �� 「きれいな建物になっただけでなく,設備も充実していて活 動しやすくなりました」 ゴルフ部 環境情報工学科3年 小野寺 俊 「前部室棟に比べると,とても快適です。トレーニング室な どがあってとても嬉しいです」 バスケットボール部 建築学科3年 土井 啓司 「設備が整っていて,サークル活動がしやすくなり快適に過 ごしております」 バレーボール部 電子工学科3年 平親 義暁 「今まで部室がなかった私たちにとって光栄です。部室に恥 じないよう頑張ります」 英会話愛好会 建築学科3年 中村 康一 「前の練習場より広くなり,充実した練習をやっております」 合気柔術部 通信工学科2年 高屋 浩幸 「射撃場が広くてとてもきれいになったので,今まで以上に 練習を頑張ろうと思います」 射撃部 建築学科3年 渡邊 元子 「道場や部室がきれいになって嬉しいのですが,前の場所と 比べて交通が不便になりました」 少林寺拳法部 環境情報工学科3年 内田 友恵 「クラブ棟には道場だけでなくトレーニング室や合宿室など の設備が整い,嬉しく思っています」 空手道部 建築学科3年 津田 康治 「新クラブ棟の完成に部員一同とても嬉しく,ますます頑張っ ていきます」 剣道部 通信工学科2年 阿部 哲也 「とても雰囲気がよく,設備なども充実しており,いつも清 潔に保たれて快適です」 ソフトテニス部 土木工学科3年 山田  史

二ツ沢キャンパスに第2クラブ棟 完成

New  平成16年7月30日(金)に第2クラブ棟が完成しました。大学 の使命の第一は教育・研究を推し進めることでありますが,最 近,岩崎俊一学長は「学生の目線に立った教育」を強く打ち出 しております。これは学生に対するハードとソフトの両面から 支援することが何にもまして大切である,ということであろう と思われます。その趣旨を汲んだ施策の一つとして,第2クラ ブ棟が完成しました。  クラブ棟建設に至る経過は以下のとおりです。平成12年,学 生部を中心にクラブ棟の要望が強まり,詳細な建物計画案が提 案されました。その後,平成15年12月に建設が始まり,平成16 年7月下旬に完成を迎えることができました。この建設の進め 方は,大学として初のプロポーザル方式(質の高い設計者を選 ぶ設計競技)を採用しました。  第2クラブ棟は,建物面積が約2,000㎡であり,公式戦に使 用できる武道場,クラブ部室,会議室,合宿所そしてトレーニ ング室などを備えた本格的な学生のための施設です。平成16年 8月6日(金)に関係者による竣工式,続いて祝賀会が行なわれ ました。  平成16年8月24日(火)・25日(水)に第19回を迎える北海道工 業大学との定期戦で,初めてこの施設が利用され,本格的な使 用が始まりました。学生部としては,これを期に課外活動がさ らに活発化することを期待しております。  なお,トレーニング室には,後援会,同窓会そして学友会の 3団体から,トレーニング器具と設備の寄贈がありました。心 より御礼申し上げます。 (電子工学科 教授 しょうじ ただよし) 学生部長 

庄司 忠良

 このたびは母校の施設であります第2クラブ棟の建設プロ ジェクトに携わる機会をいただき,ありがとうございます。  二ツ沢キャンパスの体育館と2号館の間に位置する本建物 は,部室,射撃場,武道場,剣道場,トレーニング室,合宿 所で構成され,クラブ棟としての機能に加えて,学生,教職 員の日常動線や憩いの場としての機能が必要になると考えま した。  屋上レベルを2号館の1階レベルに合わせることにより生 じたスペースに緑化を施した屋上広場を確保し,2号館から のアクセスとなるペントハウスは眺望を考慮したガラス張り としています。  屋内階段は学生の交流を促すよう,クラブ活動を垣間見る ことができる4層吹き抜けの解放的な階段とし,屋外階段に はトップライトを持つアーチ状の屋根を設け,降雨,降雪時 にも安全な動線を確保しております。  先般行なわれました北海道工業大学との定期戦におきまし ては,見事に勝利をおさめられたとお聞きし,第2クラブ棟 建設の成果が早くも現れたことはまことに嬉しいかぎりでご ざいます。どうか末永くこの施設をお使い下さい。竣工おめ でとうございます。 (東北工業大学経済交流会 副会長 さとう きよたか) 株式会社 東北建築設計監理事務所 代表取締役 

佐藤 清孝

    (建築学科 昭和46年卒業)

第2クラブ棟を設計

 お盆明けより10日間,「国土交通省東 北地方整備局高瀬川河川事務所」で研 修しました。主な研修内容は,小川原 湖および流入河川の水質の現状を調べ 解析するということでした。研修を通 してパソコンの使い方や流入河川の負 荷量の算出方法を改めて学ぶことができ, 実際に現場に同行することで,水生生 物による簡易水質調査や流量観測の野 帳の書き方など,現場でしか体験でき ないようなことを学ぶことができました。 また自然の中での仕事の楽しさ,苦労 を知ることができました。  今回,大学で学ぶことが社会で活か され,大切であるということを改めて 理解できました。これから,この貴重 な体験を無駄にしないように,残りの 学生生活を頑張っていきたいと思います。  8月初めの10日間,「㈱空間環境研究所」 のインターンシップに参加しました。 主に図面整理などの事務所作業から耐 震診断といった現場作業まで幅広く, 建築という仕事に接することができま した。それらの仕事に接したことで建 物を建てていく過程や,その難しさ, 面白さ,ありがたさを知ることができ ました。  今回の研修で,学生として「学ぶこ との面白さ」「自分ができることの可能 性の大きさ」を改めて知ることができ たと思います。社会人の方々と接した ことで,もう一度学生という立場の自 分を見ることができました。そのため 今は,以前よりも積極的に,新しい気 持ちで学生生活を送っています。  今日,空間は多方面から重要視され, またその要求も多様化しています。今 回それを構成する建築・デザインを学 べたことは大変有意義でした。  造形文化概論では,古い歴史を知る ことで発見することが多く,新しい価 値観を見出せました。建築図学の製図は, 完成した時の達成感が格別でしたし, 図法を学べたことは今後様々な場面で 実を結ぶことでしょう。  人はいくつもの可能性を秘めていま すが,自ら行動に移さなければ意味が ありません。幼少の頃から興味のあっ たものだからこそ「できるかできない かではなく,やるかやらないかである」 という意識のもとに学ぶことができま した。今後も多くのことを吸収し,次 なる可能性に結びつけていきたいと考 えています。

インターンシップに参加して

 本年度の企業研修(インターンシップ)参加者は121名,単位互換制度による他大学からの本学特別聴講学生は7名,本学からの派 遣特別聴講学生は6名に及びました。また,教育実習参加者は76名(東北地区6県・関東地区3県の56校に分散)で,教職担当の教員 が手分けして実習校を巡回指導し,各実習校から本学生の実習への取り組みに対して高い評価を受けました。

他大学からの聴講生

建築・デザインを学ぶ

 教育実習前,私は普段と逆の教える 立場になること,生徒と打ち解けるこ とができるのかといった不安でいっぱ いでした。しかし,明るく元気な生徒 の協力もあり,その不安も自然と薄れ ていきました。  初めて教壇に立った時,40名の生徒 の視線を感じる中で,教えるといった 緊張からイメージしていた授業ができず, 自分にはがゆい思いをしました。45分 という限られた時間の中で伝えたいこ とを相手に伝えることの難しさを痛感 しました。その中で,教師は大変な仕 事であっても,大きな充実感を得られ る職業だと感じました。  2週間の教育実習は,悩んだり喜ん だりの毎日で学ぶことが多く充実した ものでした。この短い間に自分が少し でも成長できたことを信じ,実習を通 しての経験を今後の人生で活かしてい きたいと思います。  教育実習では,2週間と短い時間で したが,教えられる立場から教える立 場に変わり,教師という仕事の難しさ や重要性を日々学ぶことができ,とて も充実したものでした。  一番大変だったのは,授業のことで した。今まで授業を何気なく聞いてい たのですが,指導する立場になるとい ろいろな研究をして準備しても思うよ うに進められず,45分という時間の中 で授業をする難しさを痛感させられま した。しかし未熟だったにもかかわらず, 生徒から「分かりやすかった」と言って もらえた時は,それまでのことを忘れ させる充実感を感じることができました。  短い期間でしたが,教育実習で学ん だことを今後の人生に活かしていきた いと思います。  実習生として2週間,教師の立場で の体験は何もかも新鮮でした。授業で様々 な内容・メッセージを生徒に伝えるこ とは容易ではなく,興味のある話題を 取り入れ参加型の授業になるよう工夫 しました。情報という新導入の教科だっ たので苦労もありましたが任せられる 部分も多く,自ら道を切り拓き,やり がいや教師の責任の重さを実感できた と思います。生徒の多様化とともに教 師は日々力量を高めなければならない ということも学びました。  生徒とのコミュニケーションや楽し い授業だという言葉を励みに,深夜ま で行なった教材研究や授業準備も今で はよい思い出です。  この貴重な経験は,人生の中で大き な糧となり,私自身を大きくしてくれ ると思います。

教育実習を終えて

瀧川 将行

TAKIKAWA NOBUYUKI (研修先:国土交通省東北地方整備局 高瀬川河川事務所)

貴重な体験

永沼 毅也

NAGANUMA TAKEYA (研修先:株式会社空間環境研究所)

改めて実感したこと

建築学科3年 土木工学科3年 東北学院大学 経済学部経営学科4年

渡辺 嘉恵

WATANABE YOSHIE 東北学院大学 経済学部経営学科4年

高井 優子

TAKAI YUKO

山形 真由美

YAMAGATA MAYUMI (実習先:古川女子高校)

充実した2週間

電子工学科4年

齋藤 彩

SAITO AYA (実習先:尚絅学院女子高校)

貴重な経験

通信工学科4年

臼井 健太

USUI KENTA (実習先:石巻市立湊中学校)

教えることの難しさ

環境情報工学科4年 トレーニング室 レッグカールを使う学生 公式戦のできる武道場 射撃場 シャワー室 洗濯・洗面室 体育館と2号館の間に位置する第2クラブ棟 4層吹き抜けの開放的な屋外階段 第2クラブ棟正面 学 生 の 声

(6)

特集 最先端技術は今

高機能圧電アクチュエータと

      センサーの開発研究

 「手ぶれ防止」最近よく耳にする言葉です。普通のデジタル カメラまで,この機能を備えるようになりましたが,この「手 ぶれ」を検出しているのが回転角速度センサーです。このセン サーは以前には「地球ゴマ」の原理で回転機を用いたことから センサーの寿命やメンテナンスなどの問題があるものの,航空 機やロケットの姿勢制御などの用途向けに用いられる非常に高 価なものでした。最近,圧電振動子を利用した振動ジャイロと 呼ばれる可動部を持たない,メンテナンス不要で小型・低価格 なタイプが発展したため,手ぶれ防止をはじめ,カーナビへの 応用,人間の動作センサー,各種機器,計測器の姿勢センサー など,その応用は多方 面に拡がっています。 それに伴って,振動 ジャイロに要求される 性能も多機能化,小型 化など多様になってき ました。  センサーの性能向上 のため,振動ジャイロ の素材として最近では 圧電材料の一つである水晶を利用するのが一般的です。研究室 では,第2期ハイテク・リサーチ・センターの研究課題の一つ として三軸水晶ジャイロセンサーの開発研究を行なっています。 現在実用化されている振動ジャイロは,センサー1個につき一 軸または二軸までの回転角速度しか検出できませんが,三軸ジャ イロでは三方向の角速度変化を1個の振動子を用いて検出する ことができます。しかしこの三軸型は,一軸検出方式に較べて モードの組み合わせや振動子の支持方法などで格段の難しさが 伴います。非常に開発の難しいセンサーですが,完成すれば小 型となり,幾つものセンサーを組み合わせて使うよりも有利と なることから,研究室ではその実現に向けて,現在はコンピュー タを用いた振動子設計やシミュレーションを行なっております。  圧電アクチュエータは,電圧を電気・機械(変位)量に変換す る材料である圧電セラミックスを用いて微小な変位制御を行な うもので,高速制御やサブミクロンオーダー(1mmの1/1000以 下)での位置制御デバイスとして多方面で研究されております。 研究室では圧電アクチュエータの小型化と併せて,ジャイロな どのセンサーと一体化した,センシングアクチュエータなど多 機能なアクチュエータの開発に取り組んでいます。 (たかの たけひろ) 情報通信工学科 教授

 高野 剛浩

環境情報工学科 客員教授

 橋本 功二

第2期ハイテク・リサーチ・センター

研究ガイド

レーザドップラー振動計と駆動装置

環境情報工学科・大学院環境情報工学専攻 講演会

「海洋構造物の寿命延伸のために」

講演中の Dr. David A. Shifler

Naval Surface Warfare Center, USA

講演中の Professor Robert E. Melchers

The University of Newcastle, AUSTRALIA

 本学には,太陽エネルギーから生じる電力を用い,海水を電 気分解して水素を造り,水素を二酸化炭素と反応させてメタン を製造する世界最初の産業規模のパイロットプラントがありま す。これは,海水を電気分解しても塩素を全く造らず酸素を放 出しながら水素を製造しますが,水素の大量輸送法は開発の見 込みもなく,また,燃料電池という小規模な用途以外に水素の 燃焼機器は開発も普及も全くされていませんから,運べず燃や せない水素のままでは主要な燃料として使えませんので,水素 と二酸化炭素から,使い慣れた天然ガスと同じメタンを製造し, 世界に供給するものです。  2003年度からは,洋上浮体での風力発電の電力をこれら世界 唯一の技術と組み合わせて,エネルギー供給を行なうプロジェ クト研究が始まっています。このプロジェクトに参加している 方々の中には,鉄は海の環境に優しく半永久に使えると考えて いる人がいます。しかし,鉄鋼材料は海洋雰囲気ではさびて劣 化し,永久不変ではありません。  そこで,海洋構造物の腐食,防食,寿命決定因子および寿命 延伸に関する現在の知識をまとめるため,国際シンポジウムを 企画し,8月26日(木)から29日(日)まで室蘭工業大学で開催し ました。これに参加したこの分野の著名な研究者2名が,上記 パイロットプラントを見たいと仙台に寄ってくれましたので, その機会を利用して,講演会を行ないました。  アメリカ・洋上作戦センターのDavid A. Shifler博士は,「腐 食制御のための海軍の材料科学・技術」と題して船舶および洋 上構造物の腐食とその対策についてレビューをしてくれました。 オーストラリア・ニューキャッスル大学のRobert E. Melchers 教授は「鋼製沖合構造物の構造信頼性におよぼす腐食の影響」 と題して,これまでのデーターとシミュレーションの研究を紹 介してくれました。 (はしもと こうじ)

開所1周年記念(平成16年10月1日)

ロビー運営委員長 

榎本 幹

「東北工業大学一番町ロビー」 開所1周年

 昨年の秋に「東北工業大学一番町ロビー」が「まちの中の大学」として開 設されて1年が経過しました。この間を簡単に振り返ってみます。  1階のギャラリーは金曜日から水曜日までを一つのサイクルとして,教 員や学生の研究成果・作品の展示などが行なわれてきました。デザイン工 学科や建築学科の学生にとっては自分たちの作品を発表する格好の場がで きたことで制作意欲が高揚されたためか,展示の順番待ちが起きる状況で した。その結果,1年を通してギャラリーでの展示は途切れることがあり ませんでした。  4階ホールでは毎週金曜の夕方を中心に,本学教員による公開講座が開 催され,ディジタル技術,地震対策,色彩,人工知能,インターネット等々 の最新の情報が熱く語られました。このほか,各種の研究会,講習会,会 合などが実施され,利用者も工大高校,同窓会,後援会あるいは企業の関 係者など多彩です。  この1年間で学生,一般市民を含めて,1階のラウンジおよびギャラリー には,6,286名,4階ホールには 3,408名,合計 9,694名の来館者がありま した。ギャラリー利用者の次の言葉が我らがロビーを言い尽くしています。 「通りすがりの人がふらりと立ち寄り,学生たちと会話を楽しんでいく様 子は,市内中心部にあるギャラリーならではの印象です。このロビーが地 域交流の場として機能していることを改めて感じます。」  10月1日(金)には1周年を記念して岩崎俊一学長による特別オープンカ レッヂが4階ホールで,記念祝賀会が仙台エクセルホテル東急で開催され ました。  16時からの岩崎学長の記念特別オープンカレッヂは「磁気記録研究への 提言」と題して,研究のあらまし,地域社会への貢献,新たなる研究理念 という展開で進められました。カラフルなレジュメには新聞に掲載された 記事の切り抜きが豊富で市民の方にも分かりやすかったと思われます。50 名の市民を含む94名の来場者があり,20名ほどが1階の映像で参加され, 祝賀会も学生を含め130名を超える参加者で盛会裡に終了しました。  これからも多くの方々の一番町ロビーのご利用をお待ちしています。 (電子工学科学科長・教授 えのもと まさる) 「オープニング展示」2003.10.1∼10.8 「太陽追尾装置展示」2003.11.14∼11.19 「エジソンランプ展示」2003.12.12∼12.19 「超伝導体のふしぎな世界」2004.2.27∼3.3 「春5月・一番町ロビーで室内楽を」2004.5.1 「知能ロボット展示・デモンストレーション」2004.8.10∼8.11 「1年間のあしあと・パネル展示」2003.10.1∼2004.9.30 聴講者の皆さん 祝賀会 講演中の岩崎俊一 学長 齋精一 後援会会長乾杯の音頭 榎本幹 ロビー運営委員長挨拶 岩崎俊一 学長挨拶 インフォメーションコーナー 志田正男 副学長発起人挨拶 特別オープンカレッヂ (東北工業大学一番町ロビー4階ホール) (仙台エクセルホテル東急)祝賀会 1階ギャラリーの1年間の展示風景から

(7)

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特集 最先端技術は今

高機能圧電アクチュエータと

      センサーの開発研究

 「手ぶれ防止」最近よく耳にする言葉です。普通のデジタル カメラまで,この機能を備えるようになりましたが,この「手 ぶれ」を検出しているのが回転角速度センサーです。このセン サーは以前には「地球ゴマ」の原理で回転機を用いたことから センサーの寿命やメンテナンスなどの問題があるものの,航空 機やロケットの姿勢制御などの用途向けに用いられる非常に高 価なものでした。最近,圧電振動子を利用した振動ジャイロと 呼ばれる可動部を持たない,メンテナンス不要で小型・低価格 なタイプが発展したため,手ぶれ防止をはじめ,カーナビへの 応用,人間の動作センサー,各種機器,計測器の姿勢センサー など,その応用は多方 面に拡がっています。 それに伴って,振動 ジャイロに要求される 性能も多機能化,小型 化など多様になってき ました。  センサーの性能向上 のため,振動ジャイロ の素材として最近では 圧電材料の一つである水晶を利用するのが一般的です。研究室 では,第2期ハイテク・リサーチ・センターの研究課題の一つ として三軸水晶ジャイロセンサーの開発研究を行なっています。 現在実用化されている振動ジャイロは,センサー1個につき一 軸または二軸までの回転角速度しか検出できませんが,三軸ジャ イロでは三方向の角速度変化を1個の振動子を用いて検出する ことができます。しかしこの三軸型は,一軸検出方式に較べて モードの組み合わせや振動子の支持方法などで格段の難しさが 伴います。非常に開発の難しいセンサーですが,完成すれば小 型となり,幾つものセンサーを組み合わせて使うよりも有利と なることから,研究室ではその実現に向けて,現在はコンピュー タを用いた振動子設計やシミュレーションを行なっております。  圧電アクチュエータは,電圧を電気・機械(変位)量に変換す る材料である圧電セラミックスを用いて微小な変位制御を行な うもので,高速制御やサブミクロンオーダー(1mmの1/1000以 下)での位置制御デバイスとして多方面で研究されております。 研究室では圧電アクチュエータの小型化と併せて,ジャイロな どのセンサーと一体化した,センシングアクチュエータなど多 機能なアクチュエータの開発に取り組んでいます。 (たかの たけひろ) 情報通信工学科 教授

 高野 剛浩

環境情報工学科 客員教授

 橋本 功二

第2期ハイテク・リサーチ・センター

研究ガイド

レーザドップラー振動計と駆動装置

環境情報工学科・大学院環境情報工学専攻 講演会

「海洋構造物の寿命延伸のために」

講演中の Dr. David A. Shifler

Naval Surface Warfare Center, USA

講演中の Professor Robert E. Melchers

The University of Newcastle, AUSTRALIA

 本学には,太陽エネルギーから生じる電力を用い,海水を電 気分解して水素を造り,水素を二酸化炭素と反応させてメタン を製造する世界最初の産業規模のパイロットプラントがありま す。これは,海水を電気分解しても塩素を全く造らず酸素を放 出しながら水素を製造しますが,水素の大量輸送法は開発の見 込みもなく,また,燃料電池という小規模な用途以外に水素の 燃焼機器は開発も普及も全くされていませんから,運べず燃や せない水素のままでは主要な燃料として使えませんので,水素 と二酸化炭素から,使い慣れた天然ガスと同じメタンを製造し, 世界に供給するものです。  2003年度からは,洋上浮体での風力発電の電力をこれら世界 唯一の技術と組み合わせて,エネルギー供給を行なうプロジェ クト研究が始まっています。このプロジェクトに参加している 方々の中には,鉄は海の環境に優しく半永久に使えると考えて いる人がいます。しかし,鉄鋼材料は海洋雰囲気ではさびて劣 化し,永久不変ではありません。  そこで,海洋構造物の腐食,防食,寿命決定因子および寿命 延伸に関する現在の知識をまとめるため,国際シンポジウムを 企画し,8月26日(木)から29日(日)まで室蘭工業大学で開催し ました。これに参加したこの分野の著名な研究者2名が,上記 パイロットプラントを見たいと仙台に寄ってくれましたので, その機会を利用して,講演会を行ないました。  アメリカ・洋上作戦センターのDavid A. Shifler博士は,「腐 食制御のための海軍の材料科学・技術」と題して船舶および洋 上構造物の腐食とその対策についてレビューをしてくれました。 オーストラリア・ニューキャッスル大学のRobert E. Melchers 教授は「鋼製沖合構造物の構造信頼性におよぼす腐食の影響」 と題して,これまでのデーターとシミュレーションの研究を紹 介してくれました。 (はしもと こうじ)

開所1周年記念(平成16年10月1日)

ロビー運営委員長 

榎本 幹

「東北工業大学一番町ロビー」 開所1周年

 昨年の秋に「東北工業大学一番町ロビー」が「まちの中の大学」として開 設されて1年が経過しました。この間を簡単に振り返ってみます。  1階のギャラリーは金曜日から水曜日までを一つのサイクルとして,教 員や学生の研究成果・作品の展示などが行なわれてきました。デザイン工 学科や建築学科の学生にとっては自分たちの作品を発表する格好の場がで きたことで制作意欲が高揚されたためか,展示の順番待ちが起きる状況で した。その結果,1年を通してギャラリーでの展示は途切れることがあり ませんでした。  4階ホールでは毎週金曜の夕方を中心に,本学教員による公開講座が開 催され,ディジタル技術,地震対策,色彩,人工知能,インターネット等々 の最新の情報が熱く語られました。このほか,各種の研究会,講習会,会 合などが実施され,利用者も工大高校,同窓会,後援会あるいは企業の関 係者など多彩です。  この1年間で学生,一般市民を含めて,1階のラウンジおよびギャラリー には,6,286名,4階ホールには 3,408名,合計 9,694名の来館者がありま した。ギャラリー利用者の次の言葉が我らがロビーを言い尽くしています。 「通りすがりの人がふらりと立ち寄り,学生たちと会話を楽しんでいく様 子は,市内中心部にあるギャラリーならではの印象です。このロビーが地 域交流の場として機能していることを改めて感じます。」  10月1日(金)には1周年を記念して岩崎俊一学長による特別オープンカ レッヂが4階ホールで,記念祝賀会が仙台エクセルホテル東急で開催され ました。  16時からの岩崎学長の記念特別オープンカレッヂは「磁気記録研究への 提言」と題して,研究のあらまし,地域社会への貢献,新たなる研究理念 という展開で進められました。カラフルなレジュメには新聞に掲載された 記事の切り抜きが豊富で市民の方にも分かりやすかったと思われます。50 名の市民を含む94名の来場者があり,20名ほどが1階の映像で参加され, 祝賀会も学生を含め130名を超える参加者で盛会裡に終了しました。  これからも多くの方々の一番町ロビーのご利用をお待ちしています。 (電子工学科学科長・教授 えのもと まさる) 「オープニング展示」2003.10.1∼10.8 「太陽追尾装置展示」2003.11.14∼11.19 「エジソンランプ展示」2003.12.12∼12.19 「超伝導体のふしぎな世界」2004.2.27∼3.3 「春5月・一番町ロビーで室内楽を」2004.5.1 「知能ロボット展示・デモンストレーション」2004.8.10∼8.11 「1年間のあしあと・パネル展示」2003.10.1∼2004.9.30 聴講者の皆さん 祝賀会 講演中の岩崎俊一 学長 齋精一 後援会会長乾杯の音頭 榎本幹 ロビー運営委員長挨拶 岩崎俊一 学長挨拶 インフォメーションコーナー 志田正男 副学長発起人挨拶 特別オープンカレッヂ (東北工業大学一番町ロビー4階ホール) (仙台エクセルホテル東急)祝賀会 1階ギャラリーの1年間の展示風景から

参照

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