「自然災害は、いつ、どこでおこるかわかりません。 対策を練るにしても何から始めればいいのか戸惑っ てしまう人が多いようです。そこで、この実践編を参 考にしていただき、地域全体で楽しみながら、防災に 関心を深めていただくことにより、災害に強いまちづ くりの一助になることを希望します。」
「自主防災組織
防災訓練」
(実践編)
山陽小野田市
H24.7
目 次
連絡網伝達訓練・・・・・・・・・・・・・・・1
避難所運営訓練・・・・・・・・・・・・・・・2
防災ものしり○×クイズ・・・・・・・・・・・3
防災伝言訓練・・・・・・・・・・・・・・・・4
担架搬送訓練・・・・・・・・・・・・・・・・5
バケツ消火リレー訓練・・・・・・・・・・・・6
粉末消火器取扱い訓練・・・・・・・・・・・・7
炊き出し訓練・・・・・・・・・・・・・・・・8
防災グッズ展示・・・・・・・・・・・・・・・9
応急担架作成・・・・・・・・・・・・・・・10
応急手当(骨折)
・・・・・・・・・・・・・ 11
応急手当(止血) ・・・・・・・・・ 12~13
応急手当(ねんざ) ・・・・・・・・・・・ 14
搬送要領・・・・・・・・・・・・・・・・・15
災害時簡易トイレ・・・・・・・・・・・・・16
きれいな水作成・・・・・・・・・・・・・・17
ちびっ子サバイバル1・2・・・・・・18~19
連絡網伝達訓練
1 実施目的 ・各自主防災組織の連絡網を使用して、末端まで届くのにどのくらいの時間を 要するのか。また、見直す点はないか検証する。 2 実施方法 ・各自主防災組織の連絡網を使用して、訓練開始時間、場所、内容等を連絡す る。 3 準備するもの ・各自主防災組織連絡網 4 実施予定図 1避難所運営訓練
1 実施目的 ・実際に避難所が開設された場合、避難者で、ルールや役割分担を決めれるよ う訓練する。また、名簿の作成等も体験する。 2 実施方法 ・参加された方に避難所用の名簿に記入してもらい、これに基づいて名簿の作 成をする。 3 準備するもの ・避難者用必要事項記入用紙 ・鉛筆、マジック ・名簿作成用紙 ・机 4 実施予定図 2 川 野 太 郎 山 田 花 子防災ものしり○×クイズ
1 実施目的 ・出題者の出す防災のクイズに対して、答えを○か×の場所へ移動して答えて もらい、楽しみながら防災に関心を持ってもらう。 2 実施方法 ・まず、1 か所に集まってもらい主催者が出題する。 ・出題後、30 秒以内に○か×の場所へ移動してもらう。 ・準備する景品の数未満の人数になった時点で終了とする。 3 準備するもの ・問題集 15~20問程度 ・石灰 ・ライン引き ・マイク ・スピーカー ・景品 4 実施予定図○ ×
3防災伝言訓練
1 実施目的 ・言葉で伝える難しさを体験してもらう。 ・緊迫した状況では、メモ等が必要であることを理解してもらう。 2 実施方法 ・10 名程度の列を 2 列作成し、最初の人に見せた文言を口伝えに最後の人に 伝えていき、早く正確に伝えたチームの勝ち。 ・大人チーム同士の競争と子供チーム同士の競争とに分ける。 3 準備するもの ・模造紙(1 チームに 2 枚) ・テーブル ・マジック ・マイク ・スピーカー ・景品 4 実施予定図 4 あ い う え お か き く け こ あ う お か き く け こ担架搬送訓練
1 実施目的 ・二人一組で実施する担架の移動操作の難しさを体験する。 2 実施方法 ・2 人で 10 組程度のチームを作り、担架にスイカもしくはビーチボールを乗 せて、決められたコースを通って次の組に渡す。 ・最後の組が早くゴールしたチームの勝ちとする。 3 準備するもの ・担架(2.4m程度の竹×4本、毛布) ・スイカ、ビーチボール ・椅子 ・ライン引き 4 実施予定図 スタート/ゴール 5バケツ消火リレー訓練
1 実施目的 ・火災が発生したときに、みんなで力を併せて消火をすることを学ぶ。 2 実施方法 ・1 チーム 20 人程度のチームを2チームつくり、水を入れたバケツを搬送し、 早く消火板の消火を表示させた方のチームの勝ちとする。 ・大人チーム競技・子供チーム競技 3 準備するもの ・消火板(消防署より借用) ・バケツ×20個 ・簡易水槽 ・笛 ・バケツを運ぶ小学校 4 実施予定図 6粉末消火器取扱い訓練
1 実施目的 ・実際に火を消して、消火器の取扱いを習熟する。 ・消防職員の指導の下、消火を実施する。 2 実施方法 ・粉末消火器を使って、実際に火を消してみる。 ・水消火器を使用して、練習をする。 3 準備するもの ・粉末消火器(期限が切れる前のものを使用) ・オイルパン、ガソリン、灯油 ・水消火器(消防より借用) 4 実施予定図 7炊き出し訓練
1 実施目的 ・核家族化が進む昨今、大人数の料理を作ることが少なくなった。このため、 実際に大人数の料理を作る体験をする。 2 実施方法 ・大なべや、釜で人数分の食事をみんなで協力して準備をする。 3 準備するもの ・ガスコンロ ・大なべ、釜 ・食材の準備 ・割りばし、皿、コップ等 ・テント 4 実施予定図 8防災グッズ展示
1 実施目的 ・防災に関する機器の展示をし、参加者に見て、触って関心を持ってもらう。 2 実施方法 ・業者にも声をかけ、防災商品をもってきてもらい、商品展示を行う。 3 準備するもの ・テーブル ・防災用品(市防災倉庫内機器及び業者展示) ・椅子 4 実施予定図 9応急担架作成
1 実施目的 ・災害時に歩けない人を安全な場所へ移動する手法を学ぶ。 ・身近にあるもので、応用することを学ぶ。 2 実施方法 ・長い棒とシートで担架を作成する。 ・長い棒と衣類で担架を作成する。 3 準備するもの ・2.4m程度の竹を4~6本 ・毛布、トレーナー数枚 ・イス等 4 実施予定図 10応急手当(骨折)
1 実施目的 ・災害時に骨折等した場合、身近にあるもので、応急処置ができるように知識 を身に着ける。 2 実施方法 ・身近にある雑誌、木片、段ボール、割りばしなどを使って応急的な処置を習 得する。 3 準備するもの ・雑誌、木片、段ボール、割りばし等 ・三角巾、バンダナ 4 実施予定図 代用副木に使えるもの 板切れ かさ わりばし 段ボール 座布団 雑誌 11応急手当(止血)
1 実施目的 ・目の前で大量出血している人を見たら、応急的に出血を止めてあげることの大 切さを学習する。 2 実施方法 ・出血を止める方法として、直接圧迫止血法と指圧止血法があることを学ぶ。 ・大動脈の場所の確認 3 準備するもの ・ダミー人形 ・マイク 4 実施予定図 1.傷口を圧迫する(圧迫止血) 傷口に清潔なガーゼやハンカチなどを直 接あて、強く圧迫する。圧迫は止血するま で続ける。包帯があれば、ガーゼやハンカ チの上から強く巻く。 2.傷口を心臓より高くする 傷口を心臓より高い位置にすると、止血 効果がより高まる。 123.止血帯を巻く 圧迫止血だけで止血が十分でないとき や、患部に骨折があるなどで圧迫止血がで きないときは、止血帯を巻く。 巻き方は、傷口より心臓に近い部分をタ オルやスカーフなどの幅の広い布で固く 結ぶ。止血が不十分な場合、棒などを結び 目に差し込み、それを回転させて、血が止 まるまで締め上げ たあとに固定する。 ※ひもや針金のような細いものを止血帯 として使わないこと。神経や皮下組織を損 傷する危険がある。 4.止血帯を巻いた時間を書いておく 止血帯を巻いた時間がすぐにわかるように、 巻いた時間をサインペンなどでひかえておく。 ※止血帯を巻いたまま長時間放置しないこと。 血液が流れず、手足などの組織が壊死する危険 があるので、30 分に1度は血流させる。 13