地域のちからコブ
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静かな住宅街の瀟洒なコンサートホール。
優しい木の香りとステキな音楽が
ここからあだちの街に流れていきます。
想いを形にする…言うのは簡単だが、現実社会の なかでは難しいと感じることの方が多いのではない だろうか。今回の取材先である「わたなべ音楽堂 ベ ルネザール 」のオーナー渡邉啓乎(わたなべひろこ) さんは、自分の夢を実現させた、しなやかで芯の強 さを持った女性(ひと)だった。 わたなべ音楽堂 ベルネザール は区役所近くの 静かな住宅街の一角にあり、板塀を使った入口は隠 れ家サロンといった雰囲気を感じさせる。ベルネザー ルは 教会のように響くホール という想いを込め てつけられたものだ。ホールの中は、木の香りと高 い天井、窓から見える木々…ここに素晴らしい音楽 が流れると想像するだけで、うっとりとした気分に なる。音響のよさが一番の自慢で、シューベルトの 末裔がわたなべ音楽堂を訪ねたとき「日本にこんな に素敵なサロンがあるなんて!」と驚いたほどだ。 そんなわたなべ音楽堂は、2006 年 10 月にオープ ンし今秋で 6 年目、ご主人が好きだったクラシック を中心に様々なコンサートを行っている。キッチン もあり、パーティつきのコンサートも開催できる。 そのサロンもオープンにこぎつけるまでは大変な 苦労があった。早くにご主人を亡くし、子育て、仕事、 家事、親の介護と多忙な日々を送ってこられた渡邉 さんが、ふとこれまでを振り返り、これからの人生 を考え始めていた頃、留学中だったピアニストの娘 さんが、目白のサロンでコンサートを開催したこと が縁でサロンの魅力を知った。目立たない住宅の一 角、素晴らしい音楽を享受できる空間、人々と語ら う心安らぐ時間…こんな世界があったんだ!と心が 高鳴ったそうだ。そこから渡邉さんのサロン行脚 がはじまり、様々なオーナーと交流をする機会が 増えた。それぞれ魅力的で個性のあるサロンに触 れ「我が家にも駐車場がある!」と思い立ったとか。 そこから女性起業家塾で学びながら専門家にアド バイスを受け、サロンの建築のための準備を進め た。ところが現実はとても厳しく何度もあきらめ かけたが、ある素晴らしい設計士との出会いから 話が進み、実現にこぎつけたそうだ。 音響をよくするために天井は 5.5m 以上にするこ と、木を使うこと、近所に迷惑をかけないこと、 という 3 つの条件でこのサロンが設計された。 「ここでは毎日違う交流があって、いろんなご縁 が生まれる。演奏家同士、来場者と演奏家・・・。そ の広がりが私の一番の宝物。」「私って、こういう ことが本当は好きだったんだ!って後から気付い たの。」造ること以上にサロンを維持、運営してい くことは大変だが、それを微塵も感じさせない渡 邉さん。その想いの強さとパワーに魅力的な笑顔 が重なる。 「地域や社会にお世話になってここまでやってこ れた。その恩返しをしたい。」と語る彼女は、地域 に根ざし、みんなが集って楽しめる場として、コ ンサート以外にも、太極拳や学習などにもサロン を提供しながら、足立区から文化の香りを発信し 続 け て い る。地 域 のちからコブとし て、こ れ か ら の 活 躍が楽しみだ。 特 集23
わたなべ音楽堂 ベルネザール オーナー 渡邉啓乎さん アットホームな雰囲気の ホール入口 金工作家 光本岳士氏制作のオブジェ 木のぬくもりがやさしいコンサートホール コンサート赤松林太郎プロデュース しょうしゃ イラスト:広報ボランティア武井文子地 域 の ち か ら コ ブ I N D E X
1 2 3 4 5 6 7 8 10 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 わたなべ音楽堂 ベルネザール オーナー 渡邉啓乎さん 木のパズル・ペーパークラフト制作者の堀田直樹さん 「FP・家計の応援隊」代表 中島真由美さん 安心堂会長 丸山寛治さん おもちゃの病院「トイ・ドクターズ」世話人 小林保男さん 岡根屋酒店四代目ご主人、遠田裕 さん明子さんご夫婦 鳥海工業株式会社社長 小松健さん 仕事づくり体験に参加の高校生のみなさん 地域のちからコブ MAP パフォーマー・パーツさん 地域の大黒柱 おやじバンド合戦に参加されたみなさん 歌舞伎愛好家 志村道夫さん スマイル農園で野菜づくりをする食談会の皆さん ㈱横山商店 専務取締役 横山剛さん イラストレーター なかだえりさん キャラクターの着ぐるみ制作者 佐野健一郎さん フリースタイルポップバンド SHIGEKI のボーカル 松尾茂樹さん こども動物教室 アニマルシップ 横井恵さん・高部敏充さん 編集後記見た目はやさしい木のパズル。
動物の愛嬌に惑わされてはいけません。
今回の地域のちからコ ブは、千住宿歴史プチテ ラスで 4 月 1 日∼ 10 日ま で開催された、堀田直樹 「木のパズル・ペーパーク ラフト展」で堀田さんに お話を伺いました。ギャ ラリーの中では、ペントミノやペーパークラフトの動 物たちが所狭しと勢ぞろい、お客様を迎えていました。 ペントミノとはあまりなじみの無い言葉ですが、ソ ロモン・ウォルフ・ゴロムというアメリカの数学者が 1953 年に考案した、ポリオミノという正 方形をいくつか繋げたユニットで空間を 埋めるパズルのひとつです。5 つの正方形 をつなげた 12 種類のユニットで長方形を 作るのがペントミノです。答えは何種類 もあるそうです。ちなみに TV ゲームで有 名なテトリスのテトロミノは 4 つの正方 形をつなげた7種類のユニットからなっています。また、 立体ペントミノは、立方体を 5 つ平面上にならべてつ くられています。今回の木の動物たちはこの立体ペン トミノで作られています。 堀田さんは建設会社に勤められていましたが、当時 から立体ペントミノにハマってしまい、コツコツと形 作れるパターンを記録していったそうです。定年後は 一級建築事務所を開きましたが、今ではほとんどペン トミノづくりに時を費やしているそうです。 堀田さん手作りのペントミノの特徴は、一つ一つの 立方体の角を面取りして繋げているために、通常だと 平面になってしまう面が、立方体の集合と分かり、組 み立てられたパズルに凹凸の表情があらわれてオブ ジェとしても楽しめる点です。墨田区吾妻橋の発明家 ショップ「トキメキ」にある大きめのペントミノは、 白木の外材を使っていますが、面取りから接着まで自 ら行いメーカーに納めています。また少数ですがチー クやカリン、パイン材など角材をホームセンターなど で購入、自ら立方体に切断するところから始めるオー ダーメイドの小型立体ペントミノは、その色彩や木目 の美しさもあって工芸品のようです。 22 種類の動物パターンの作り方を著した「アニマ ルパズル ペントくん」(ちてき出版)の著作もある 堀田さんは、手作りの立体ペントミノにより全国発明 大会で「東久邇宮記念賞」を受賞しています。今回の 展示でも、同様に知的所有権協会に属した 発明家の方々の作品も何点か出品されてい ました。 会場は旧日光街道沿いにあり、観光の方 も多く訪れます。 先日、お爺さんに連れ られた小学生 2 人がパズル遊びに夢中、お 爺さんにせかされ帰って行ったけど、すぐ 「こんにちは∼」と戻ってきて遊びはじめたんだ と 楽しそうに語っていらっしゃいました。 すぐ結果を求める昨今ですが、大人も子供もじっく りひらめきが降りてくるのを待つ楽しい時を、堀田さ んはパズルを通して提 供しています。 あなたも頭と手を使 い、木肌の触感と木目 の美しさ、色彩を楽し みながら贅沢な時間を 過ごしてみませんか。 ■ ペントミノに興味のある方ご連絡お待ちしています。 なおき工房 080-5092-7744 足立区江北 3−23−2124
動物のペーパークラフトを前に制作 者の堀田直樹さん(会場にて) 12種類のユニット で構成されている 立体ペントミノ。 チーク材で色も木 目も美しい。 パッケージはポケ ットに入る大きさ もあり、旅先でも 楽しめる。助さん!家計さん!
「FP・家計の応援隊」の出番ですぞ!
今回の地域のちからコブは、足立区で活動している ボランティア団体 FP・家計の応援隊 代表の中島さ んとメンバーの本間さんにお話しを伺いました。 FP・家計の応援隊 は、日本 FP 協会が一般消費者 向けに主催している『FP フォーラム』が千住で開催さ れた時に知り合ったメンバーが中心となり、4 年ほど 前に設立。メンバーは主に足立区に在住もしくは在勤 されている方々が常時10人ほど。プロのFPだけでなく、 社会労務士、行政書士、FP に関係のない仕事をしなが ら資格を持っている方など、30 代から 60 代までの幅 広い年代の方が集まって、足立区で保険の見直し、相 続税や資産などの無料相談会を開催しています。 応援隊を組織したきっかけは『FP フォーラム』が単 発的なイベントであり、イベント終了後の相談者への フォローアップが難しいと感じていたメンバーが「気 軽に何回も相談できる場所を提供するにはどうしたら よいか」と考えたことでした。そこで、その考えに共 鳴したメンバーが自分たちで団体を立ち上げ、継続的 にフォローしようということになり、足立区の仲間が 集まりました。団体名も親しみ易さを感じてもらうた め FP・家計の応援隊 という名にしたとのことです。 FP・家計の応援隊 のマスコットは『助さん、家計さん』 です。強きを挫き弱きを助ける助さん、格さんのごとく、 皆さんの大事な資産を守る強力な味方になりたいとい う思いが込められたものです FP・家計の応援隊 は月 1 回毎回テーマを決め前半 は講義方式、後半は個別相談ということで生涯学習セ ンターにて無料講習会を開催しています。開催当初は 広報が行き届かず、また「何か保険や債券を押し付け られるのではないか」など疑いの目などもあって、な かなか人が集まらず苦労したようですが、最近では参 加者に活動の内容を理解してもらえるようになり、リ ピータも増え、常に10人ほどの方が相談にみえるよう になりました。 「施設代や印刷代など費用がかかるのになぜ無料で 活動しているの?」とよく聞かれるそうです。「FP・ 家計の応援隊」はメンバーにとって「楽しみながら自 己実現を図る」ことができる場所であり、「保険や資 産についての相談は友人や知人にもなかなか相談しに くい」、「ゆっくり、じっくり安心して相談できる場所 がない」と言う方に『何度でも相談できる場所を提供 したい』という思いがあるからです。 FP・家計の応 援隊 では誰に縛られることなく、自分の持っている 資格や経験を活かし、相談者に真に役立つ情報やアド バイスを提供することができます。相談された方から 「今までぼんやりしていたことが、相談したことによ り光が見えてきた」などのメールをいただいたりする と、活動していて良かったとしみじみと思うそうです。 来場された方から感謝の言葉をいただくことが、メン バーの活力の源であり、だからこそ無料で開催してい るとのことです。話をお伺いしてその熱い志を感じま した。悩みはやはりまだまだ広報が行き届かないこと です。もっと多くの方に FP・家計の応援隊 を知っ ていただき、悩みを軽減できる一助になればと願って います。次回の開催は6月2日です。ぜひご利用下さい。 詳細はホームページ http://sukesan-kakeisan.jp/defau lt.aspx をご覧下さい。また生涯学習センターの講座 として『ファイナンシャルプランナー 3 級資格取得応 援』が 7 月 1 日から始まります。講師は FP・家計 の応援隊 のメンバーがそれぞれの専門分野を担当し ます。資格取得を目指す方のみならず、暮らしに関す るお金のこと、例えば自分の財産をどのように管理し たらよいかなどにも役に立ちます。5 月 26 日からの 申込みですので、そちらもぜひご参加下さい。25
「家計の応援隊」代表 中島 真由美氏 “FP・家計の応援隊”のメンバー “FP・家計の応援隊”講座の様子 “FP・家計の応援隊”マスコット4
足立のものづくりの、元気のシンボル。
球体でも棒でも何にでも印刷できる「なんでもくん」。
印刷というと紙の平面にするものと思っているかも 知れませんが、曲面や凹面、凸面、あるいは布類、革類、 プラスチック、金属、ガラス等の素材に、はたまた棒 状のものにでも簡単にプリントできる魔法のような印 刷機があるのをご存知ですか?それが画期的なパッド 印刷機「なんでもくん」。これを開発したのが、足立区 江北にある株式会社安心堂の会長、丸山寛治さんです。 その発明にまつわる興味深い話、次々と生み出される ユニークな発明品、足立区での精力的な活動などにつ いて丸山さんにお聞きしました。 パッド印刷は凹面にあるインキを弾力性のあるシリ コンゴムのパッドに付着させ、そのインキを転写させ る伝統的な印刷技法ですが、これを専用の大型パッド 印刷機でなく、誰でも手軽に使える低価格の簡便な機 械でできないかという発想から開発されたのが「なん でもくん」。紙はもちろんのこと、プラスチックの球体 でもスポンジでも葉っぱでも線香でも、どんなものに でも印刷できる革新的な機械ですが、驚いたのはこれ を開発した丸山さんは印刷職人ではなく、もともとは 印刷とはまったく畑違いの証券マンでした。10 年間勤 めた証券会社を辞めた後に、親戚の会社で手がけてい た赤電話の度数計(の曲面)に文字が印刷されるのを 見て、自身でも UV インキ(UV とは紫外線のことで、 このインキを照射して乾燥させる。油性インキとは違 い、熱に弱いプラスチックなどの素材に印刷できるた め応用範囲が広い)によるパッド印刷の会社を立ち上 げたそうです。電話がプッシュホンに移行して仕事が 激減する中で、窮余の策として開発した「なんでもくん」 は、低コストであらゆるものに印刷できるため、時代 の景気に左右されることなく、多種多様なニーズに応 えて、現在では 2000 社を超える多彩な業種の企業を 顧客として獲得しています。 この「なんでもくん」、厚いものでも薄いものでも 簡単に印刷できる「じざいくん」に続いて丸山さんが 新たに開発したのが、近々発売の「はんこ屋さんごっ こ」。太陽の光を使って誰にでもあっという間にハン コが格安で作れるこの商品は、平成 23 年度 TASK も のづくり大賞(TASK とは台東区、荒川区、足立区、 墨田区、葛飾区のこと)にて見事、大賞を受賞しており、 現在販売会社からの問合せが殺到しているそうです。 丸山さんは千住高砂町(現在の足立一丁目)生まれ ですが、戦災に遭って梅島へ引越し。梅島第一小学校 →足立第四中学校→江北高校へと進んでいきました。 なにもなかった子供時代から興味があったのがものづ くりで、それが現在の仕事の原点となっているとのこ と。「なんでもくん」でも「はんこ屋さんごっこ」でも、 丸山さんが実際に笑顔で作業する姿を見ていると、そ んなものづくりの情熱が伝わってくるようです。最近 では子どもたちにものづくりの喜びを伝えたいと、実 体験もしてもらう工場見学を受け入れており、つい先 日も宮城県仙台市柳生中学校の生徒が修学旅行の際に 見学されたそうです。 足立区ブランドにも認定されている安心堂の「なん でもくん」ですが、丸山さんはこれにとどまることな く、足立区の異業種交流会、未来クラブの会長として 活躍されています。区制 80 周年の今年 10 月に開催 される<あだちメッセ 2012>では、その中心的な役 割を担い、これまで以上に規模の大きなイベント、活 発な交流がかわされる場にしようと、現在、エネルギッ シュに動き回っている足立の元気印です。 特 集26
安心堂会長 丸山 寛治さん (www.nandemokun.net/) 太陽光で製版し、あっという間にハンコが完成。 TASKものづくり大賞を受賞した「はんこ屋さん ごっこ」。 デコボコした石の上でもこの通り。 球体でも棒にでも、なんにでも印 刷できる「なんでもくん」。 線香の上や様々な 形状のボタンにも 印刷。 5大切なおもちゃを再生する「おもちゃの病院」
ヒューマンな技術屋集団「トイ・ドクターズ」
子どもの頃大切にしていたおもちゃが動かなくなっ たり、音が出なくなったりして、泣く泣く捨てた記憶 はありませんか?また自分の子供のおもちゃが壊れて しまっても捨てることもできないし、子どもが悲しがっ てぐずついて困ったりした経験はありませんか?そん なときおもちゃを甦らせ、あなたに笑顔をお届けする のが「おもちゃの病院」です。ここでは無償(部品の 交換が必要な場合は部品代のみ)で修理しています。 プラレールやリモコンカー、アンパンマンキーボード やリカちゃん人形など、大概なものは修理可能です。 今回は足立区で「おもちゃの病院」を開催している 技術屋ボランティア集団「トイ・ドクターズ」のドクター で世話人の小林保男さんにお話しを伺いました。 小林さんは以前、印刷会社にて働いていましたが定 年を前に今後の人生を考えていたとき、偶然新聞の片 隅に載っている記事が目に留まりました。それは新幹 線浜松変電所所長の記事でした。足立区在住の方で優 れた技術を持ち、引く手あまたにもかかわらず現役を 引退し、おもちゃの修理のボランティアをしていると いう内容でした。 この記事を見た瞬間小林さんは「自分が捜し求めて いたのはこれだ!」と直感したそうです。すぐに連絡 をとり、その方が活動している荒川おもちゃ図書館に 行きました。いまでも覚えているのは初日におもちゃ 図書館に行ったときのことです。目の前には人間の背 丈ほどある大きなカゴ 7 つに山と積まれた壊れたおも ちゃです。「ああ!こんなにたくさんのおもちゃが壊れ ていて困っているのだ」と思い、ひとつでもふたつで も直してあげ、子どもたちが喜ぶ姿を見たいという思 いを抱いたそうです。以来 18 年間ボランティア活動を しています。そんな小林さんの元には感謝の手紙が沢 山届いています。なかには宛先が「足立区おもちゃの 病院」だけで小林さんのお宅に届く手紙もあるようで す。そんな便りが何よりも元気の源です。 しばらくの間二人で活動していましたが、やがて全 国各地で同じような活動をしている方々がいることが 分かりました。そこで各地で開催されたとき応援に 行ったり、応援を頼んだりしているうちに気の合う仲 間が増えていきました。60 歳代、70 歳代のいわゆる 現役を退いた人たちで、頑固さと職人的なワザと、 ヒューマンなやさしさをもった、いわば おもしろ集 団 に属している方々です。こういった方々が、腕に よりをかけて、自分たちの古きよき時代の想い出を呼 び戻そうと集まり作られたのが「トイ・ドクターズ」 です。 現在、「おもちゃの病院」は全国各地の公民館や住 区センター、文化センターなどで開催。また足立区で も綾瀬にある「足立区子育て支援センター」で毎月第 4 月曜日午後 1 時から開催されています。他の地域で はたくさんのおもちゃドクターがいますが足立区には 小林さんのほか数名しかいません。「トイ・ドクターズ」 の仲間は皆区外の方々ばかりです。小林さんの願いは 足立区に在住している方で「トイ・ドクターズ」の仲 間に入って、足立区で活動していただける方が増える ことです。 そこで足立区生涯学習センターでは 9 月 19 日・20 日・21 日「おもちゃドクター養成講座」を開催します。 おもちゃの修理に興味のある方ならだれでも参加でき ます。そしてボランティア活動を始めてみませんか。 小林さんと一緒に足立区のおもちゃとその思い出を再 生しましょう。多くの方の参加をお待ちしています。 また 10 月 13・14 日のあだちサークルフェア 2012 で も「おもちゃの病院」を開催。ぜひ故障したおもちゃ を持ってきて下さい。 特 集27
2011年クリスマスイベントとして生涯学習センターで開催された「おもちゃの病院」(左) 持ち込まれたおもちゃを修理する「トイ・ドクターズ」の皆さん。(中・右) 「トイ・ドクター物語」小林氏が2001年に作成した今では貴重な おもちゃの病院「トイ・ドクターズ」 世話人の小林保男氏お酒へのこだわりは、
人と人の繋がりへのこだわりです。
珍しいお酒がそろっていることで評判の老舗酒店 を訪ねました。場所は足立区神明一丁目一番地一号。 明治十年創業の「岡根屋酒店」です。高速道路下を 流れる綾瀬川に架かる内匠橋のたもとにありました。 店先の看板に「…品質と旨さで飲んでいる真の日本 酒通の方々ぜひ御来店下さいませ…」とあります。 現在は四代目遠田裕 (おんだひろよし)さんがご 主人です。いただいた名刺にも「失われた味と酒蔵 の真心を探し求めた日本の清酒(サケ)」と書いてあ りました。店内には、二代目遠田長吉さんの名前が 彫られた、明治時代の銅製の看板が掲げられていま す。店奥の棚には、お酒を量り売りしていた時代を しのばせる、陶製の大徳利や古いラベルのビール瓶 が飾ってあります。それでは商品棚へ!初めて見る 銘柄のお酒がびっしり。清酒、焼酎、ワイン、どのコー ナーもご主人自ら、プロとしての舌と喉で選び抜い た逸品ばかり。今では蔵元の方から持ち込まれるこ ともあるとか。噂を聞きつけて、遠方から買い求め に来るお客様もいらっしゃるそうです。さらに店の 一角に「明治からのぬか床で漬けた漬物」を発見。 試食するとさすが 100 年の味、絶品。こちらは奥様 の明子さん担当です。 先ずは創業のお話しから伺うことに。初代半次郎 さんは船頭でばくち打ち。ばくちが好きな茶屋女の おカネさんと惚れ合って一緒になり酒屋を始めたも のの、店はいつも渡世人でいっぱいだったとか。な んとも豪快な創業者です。食糧や雑貨も売るよろず 屋。店名の「岡根屋」は妻の名「おカネ」からつけた由。 当時、店前の綾瀬川には花火見物や浅草から芸者を 乗せた船が行き来し、「岡根屋」はそれらの中継点で 交通の要としての役割を果たしていました。見せ ていただいた古いアルバムの写真は、どれも貴重 な歴史的資料です。当時は畑と田んぼの、のどか な田園。一帯は家も少なく、遠く竹の塚まで見通 せたそうです。今は宅地化がすすみ面影もありま せん。わずかに残された景色は垳川に沿った「神明、 六木遊歩道」が昔のまま、大きな樹木が大地に根 を張っています。「子供のころ神社の祭りの時は店 から電気を引き、水道もトイレも自由に住民のた めに提供した。日頃のお客様への恩返しというオ ヤジの商人としての心意気だったんです。しかし 今では地域に根ざすお店がどんどん失われていく。 ガキ大将がいてみんなで遊んだ、愛も心もあった 昔にはもう戻れないでしょう」とご主人。また、「お 酒がスーパー、コンビニで売られる時代に小売店 をやっていくのは正直大変です。地酒、ボジョレ―、 焼酎、第三ビールとブームは絶えず変化しても、 本物を求めるお客様のためにも頑張りたい」とも お話しくださいました。 最後に夢を語って頂きました。お客さまとの会 話が大好きな明子さん「散歩の途中で立ち寄って、 お茶を飲み漬物をつまんでもらえるような休み茶 屋をやってみたい」。あくまでも旨いお酒にこだわ る裕 さんは「お客様といつまでも酒談議を…」。 この地で、人と人の関わりを大切にするご夫婦の 言葉でした。お話しのあい間にも、近所のお年寄 りや駄菓子を買いに子供達がやってきます。そこ には昔と変わらない、日本の良き商店の原風景が ありました。(広報ボランティア武井)28
60年前、神明下神社祭礼のスナップ 左手奥に見えるのが、当時の岡根屋 酒店。 初代半次郎の時代の大徳利、一升瓶 が出来る前は、樽から量り売りで販売 していた。 4代目ご主人のこだわりの地酒が 棚いっぱいに並んでいる。珍しい 焼酎の一升瓶の棚もある。 岡根屋酒店四代目ご主人、 遠田裕 さん明子さんご夫婦 上、2代目長吉の名が刻まれた 明治時代の看板に仙寿の文字。 下、現在の看板。 地球環境のことを考えたモノづくりが求められる 時代に、新時代の光源としていま注目されるのが LED(発光ダイオード)です。長寿命、省電力で地球 に優しい光である LED は、家庭に社会に浸透しよう としています。この LED に早くから注目し、照明器 具の開発・販売を行っているのが足立区六町にある 鳥海(ちょうかい)工業です。LED 照明の製造だけ でなく、さまざまな社会貢献も精力的に行っている 同社の社長、小松健社長にお話をうかがいました。 小松社長は元々秋田県の生まれ。秋田工業高校を 卒業後は、東京のいすゞ自動車に入社し、車の設計 技師となり、東名高速道路を走る大型バスの設計に 携わり、モノづくりへのこだわりを身に付けるとと もに、仕事の楽しさと厳しさを味わったそうです。 ところがわずか4年後には会社をとびだして、25 歳の時に若くして独立しています。シャンデリアを はじめとする照明器具製造を開始しましたが、大き な転機を迎えたのが 1997 年のことでした。この年、 地球温暖化防止の京都議定書が制定されたのを受け て、「これからは、環境との接点がなくては企業とし ては成り立たない」との思いを小松社長は強くして、 風力や太陽発電などの再生可能エネルギーを使って 発電する街路灯の開発を開始。蛍光灯のポールにソー ラーパネルと風車を取り付けた「風光ハイブリッド 照明灯」は徐々に注目を集め、グッドデザイン賞を 獲得しています。 また再生可能エネルギーを廊下の照明に活かした いという取引先である静岡県の小学校の依頼を受け て、2004 年には蛍光灯型の LED 照明の製造に着手 しました。既存の照明器具を改良せずに使用できる この照明器具は「ECOLUX(エコルックス)」と名付 けられて発売され、安全・安心なランプとして電気 製品の安全性を示す国の PSE マークを取得していま す。省電力で長寿命のこの照明器具を取り付ければ、 電力生産による CO2削減酸化炭素の排出削減を進 め、地球温暖化の防止に役立つとともに、経費削減 にもなるというわけです。東京にとどまらず、神奈 川、埼 玉、静 岡、広 島、秋 田 な ど 全 国 各 地 に ECOLUX を納入し、年間1万∼2万本の LED 照明 器具の売り上げを誇っています。 さらに ECOLUX の中でも青色防犯灯は、犯罪防 止に効果があるとされており、六町3丁目に導入さ れると、実際に犯罪発生の抑止に効果があったとの ことで、テレビ、ラジオ、新聞などさまざまなメディ アで取り上げられ、話題を呼んでいます。最近では 自殺防止にも効果があるとされ、山手線のホームに も設置されるようになっています。 小松社長が心がけてきたのが、常に情報収集をし てさらなる技術を身につけ、次の一手を打つこと。 情熱あふれる小松社長は現在、韓国に置いている生 産工場を中国に移し、中国市場への参入も考えてい るそうです。 小松社長は環境を考えたモノづくりにとどまら ず、足立区においてさまざまな社会貢献を行ってい ます。風光ハイブリッド照明灯を地元の花保小学校 に寄贈し、注目を浴びました。現在では当センター で行っている高校生のモノづくり体験に、「子ども たちが前向きに挑戦し、考えている姿を応援したい」 との思いから協力いただき、足立工業高校生3人に よる<LED による光のオブジェ作り>をサポートし ていただいています。その成果発表と小松社長から の応援メッセージは、12 月 26 日に当センターの4 F 講堂で開催する<高校生チャレンジ祭り>でご覧 いただけます。ぜひ、ご来場ください。29
左側が、つくばエクスプレス六町 駅にある、ダリウス形風力発電機 「ハイブリッド時計塔」。 右側が、同じく足立区六町3丁目 にある青色LED防犯タワー。 足立工業高校生にアドバイスする小松社長 鳥海工業株式会社 小松健社長地球環境を考えたモノづくりを推進。
いち早くLED開発に着手し、今も情熱を傾けています。
(www.chokaikk.com)8 特 集
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高校生が挑んだ、光のオブジェづくりと講師体験。
喜びと苦労が入り交じった成果を報告してもらいました。
高校生による仕事づくり体験の成果報告と交流
足立工業高校の3年生が半年かけて創り上げたのが、 LEDによる光のオブジェ。LEDの光はどう放射するのか、オブ ジェの素材に何を使うのか。地元企業、鳥海工業の小松社 長のアドバイスを受けて、見事完成させたオブジェを点灯さ せながら、その苦心の道のりと成果を報告してくれました。 荒川商業高校、江北高校、足立高校定時制のダンス部員 が、ダンス指導を行なったのが「高校によるヒップホップダ ンス体験教室」。その体験を映像で振り返りながら、荒川商 業の3年生には教える楽しみと難しさを語っていただきま した。また高校生のボランティア団体、キッズウィンドウから は、被災地支援活動の報告がありました。 さらに「若者チャレンジャー」としてお招きした社会人や 大学生によるミニプレゼンでは、さまざまな仕事や社会貢 献に挑んだ興味深い話を聞くことができ、これから社会に出 ていく高校生に大いに刺激をあたえました。 最後に高校生と、社会人・大学生が一緒になっての交流ト ークを実施。世代や環境の違う人々との対話や交流は、高校 生にとって貴重な体験となりました。 「今しかできないことをやるのは素晴らしい」「違った年代 の人と話せてよかった」「人によりやりたいことが違い、自分 でも夢を持っていいんだと自信が持てた」と感想を述べ、高 校生活では得られない収穫のあった一日でした。 高校生を支援していただいた鳥海工業の小松社長から、ものづくりの先輩として ご意見をいただきました。 製作した光のオブジェの前で 足立工業高校の3人 ヒップホップのレッスン風景を振り返る 荒川商業高校ダンス部 司会も担当してくれたキッズウインドウの高校生による活動紹介 足立区内で新しい農業を模索する若者、海外でボランテ ィアに挑む東京未来大学生、新しい図書館像を思い描く 若者、中高生支援に情熱をかける電機大学生、若者の視 点を区の仕事にと挑戦する行政マン、学生時代に IT 会社 を立ち上げた若者によるミニプレゼンが展開されました。 足立高校定時制の皆さんからの ビデオレター 9 ジャンボすごろく 紙コップアニマルづくり ビュンビュンゴマづくり プラバンづくり高校生といっしょにマナビとアソビ
今回も区内外の高校生が参加し、企画や準備、当日運営と 大活躍しました。来場した子ども達は紙コップアニマルづく り、算数ドリルなど、高校生のお兄さんやお姉さんとのアソ ビやマナビを思う存分楽しんでいました。普段はあまり関わ りのない子どもやその親御さんに戸惑っていた高校生も次 第に打ち解け、楽しく触れ合う姿がありました。その高校生 から「(子どもの)お母さんに ありがとう といわれて嬉しか った。」「子どもが喜んでくれてよかった。」「教えるのが難し かった。」の声が。皆さんの成長が楽しみです。 エンディングは荒川商業高校のダンスで締めて いただきました。 キッズウインドウのOGと現役高校 生が司会進行を担当。 交流トークでの内容を記録、発表しました。 足立学園のダンスで高校生チャレンジ祭りの幕が 開きました。 高校生と若い先輩、先生や 当センターの職員と仕事に ついて語り合う交流の場が 設けられ、思い思いの意見 が飛び交いました。 最後に各グループが、それ ぞれ発表しました。高校生チャレンジ祭り
高校生が自ら企画・運営するイベントとして
3回目の開催です。
写真:広報ボランティア金子、ほか荒川 隅田川 中川 新芝川 綾瀬川 毛長川 花畑運河 日光街道 旧日光街道 環七通り 墨堤通り 尾久橋通り 花畑公園 元淵江公園 花保中央公園 東綾瀬公園 中川公園 都市農業公園 桑袋ビオトープ 公園 見沼代 親水公園 舎 人 竹ノ塚 舎人公園 谷在家 西新井 大師西 江 北 高 野 扇大橋 足立小台 西新井 大師前 梅 島 五反野 小 菅 北綾瀬 綾 瀬 亀 有 牛 田 京成関屋 千住大橋 北千住 六 町 青 井 日暮里・舎人ライナー 東武伊勢崎線 つくばエクスプレス 常磐線 千代田線 京成本線 六木 神明 神明南 南花畑 花畑 東保木間 保木間 西保木間 竹の塚 伊興 西伊興 西伊興町 谷在家 皿沼 加賀 鹿浜 宮城 小台 椿 堀之内 入谷 舎人 伊興本町 東伊興 古千谷本町 古千谷 六月 東六月町 平野 中央本町 梅島 足立 梅田 関原 本木 千住 桜木 千住 橋戸町 千住 河原町 千住 関屋町 千住 曙町 千住東 千住 旭町 日ノ出町 柳原 千住 緑町 千住 元町 千住 柳町 千住 龍田町 千住 中居町 千住 宮元町 千住 寿町 千住大川町 千住五 千住四 千住三 千住二 千住一 千住 仲町 本木南町 本木西町 本木北町本木東町 興野 扇 西新井栄町 西新井本町 栗原 西新井 江北 島根 保塚町 北加平町 六町 西加平 加平 佐野 大谷田 中川 東和 東綾瀬 綾瀬 西綾瀬 弘道 青井 一ツ家 谷中 辰沼 西竹の塚 舎人公園 ●舎人地域学習センター ● 梅田地域 学習センター ●中央本町地域 学習センター ●東和地域学習センター ●佐野地域学習センター ●ギャラクシティー ●花畑地域 学習センター ●保塚地域 学習センター ●興本地域学習センター ● 江北地域 学習センター ●新田地域 学習センター ●鹿浜地域 学習センター ●足立区生涯学習センター ●竹の塚地域 学習センター ●伊興地域 学習センター
地域のちからコブ MAP
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ちからコブマークは、活動されている方の拠点に配置しています。 番号は「地域のちからコブ」記事番号に連動しています。 1 23 39 ●足立区役所 24 25 27 30 32 28 31 26 29 38 36 35 34 33 37 新田12 人間の侵入を絶対に見抜く防犯システム。対して、 誰にも気づかれることなく移動することができる大 道芸人。はたして、この男はその防犯システムをか いくぐって侵入できるのか…。そんな対決が人気を 呼んでフジテレビの人気番組『ほこ×たて』に5回も 登場しているのが、<人間離れをした動きをする男> として知られるパフォーマー・パーツさん。1m82cm の長身でありながら、そのスーパースローな動きは 一見すると止まって見えるほど。この番組だけでな く、世界的な IT 企業のコマーシャルで虎のマスクを かぶってしなやかな踊りを披露し、いま大きな注目 を集めています。 パントマイマー、ダンサーそして大道芸人として 大活躍するパーツさんは、東京都公認のヘブンアー ティストであり、週末になると上野公園に現れ、ま た東京ドームにも定期的に登場し、その華麗な演技 を披露しています。パーツさんによれば、大道芸の 醍醐味は<人形ぶり>だそうです。子どもたちが動 かないパーツさんを見て人形かと思っていると、突 然静かに動き出してビックリ。そんな新鮮な驚きを 見せる子供たちを見るのが楽しいと語っています。 パーツさんが踊りの仕事に就こうと思ったのは、幼 い頃にマイケル・ジャクソンの鮮やかなダンスを見 たのがキッカケ。黒人音楽が好きだった母親の影響 もあり、音楽に目覚め、マイケルを見てからはこの 道で食べていこうと決意したそうです。それ以来、 自分なりの踊りを独学で身につけ、18 歳で北海道か ら上京して以来、大道芸を続けています。食えない 時代もあったそうですが、長い年月を経て徐々に注 目を集めていきました。演出家であり振付師でもあ るパーツさんは、最近では東京人形夜という劇団を 立ち上げ、さまざまなダンスや芸をもつ仲間を集め て、子どもからお年寄りにまで楽しめる舞台を創り 上げています。 パーツさんは、実は足立区在住。27 歳の時から西 新井に住み、5年前からは千住に移り住んでいます。 足立に住むだけではなく、地域の人々にもっと自分 のことや活動を知ってもらいたい、地域の人ととも に芸術活動を広げ、足立区の元気づくりにつながる 地域貢献活動をしていきたいと、その夢を熱く語っ ています。 実際に足立区生涯学習センターで、一昨年「男組 教室∼マイケル・ダンスを踊ろう」の講師を務め、 おやじダンサーズが地域で大活躍するきっかけとな りました。また昨年6月には、区制80周年事業の「下 町エンターテイメント」を竹の塚地域学習センター で開催し、プロの芸人と一般の子どもたちが一緒に なって舞台を創り上げ、好評を博しています。 プロになるとかならないとかではなく、ダンスと いう芸術活動を通して、自己表現することの楽しさ、 仲間と汗を流しながら切磋琢磨する厳しさや楽し さ、みんなで一つの物事を創り上げる達成感などを 知ってほしい。その経験が子ども達のこれからの人 生に役立つと信じているとも。ダンスを通しての将 来を担う子ども達の育成にも、パーツさんの厚い志 が感じられます。 今年の夏休みには、当センターで子ども達とプロ のダンサーがつくるステージを目指して、パーツさ んが講師となりダンス・ワークショップを行う予定 です。ぜひご参加ください。 ◆パフォーマー・パーツ◆ 東京都公認ヘブンアーティスト、東京ドーム公式 パフォーマー。演出家・振付師・大道芸人 www.diamondblog.jp/parts/ 特 集
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子どもたちとの練習風景 週末には上野公園にて大道芸を 披露 東京ソラマチの広場でのパフォー マンス。 テレビ「ほこ×たて」の本番前の 緊張のひととき パフォーマー・パーツさん人間離れをした動きをする驚異の大道芸人
足立の人々と手をとりあい、いま超人的な活動を始めています。
13 「地域の大黒柱 おやじバンド合戦」は区民の方が 音楽演奏を通して地域の大黒柱としての存在感を発 揮し、今後、足立区の魅力や絆づくり活動に積極的に 参加していただくことを目的に開催されました。当 日の会場の様子を広報ボランティアがお届けします。 ◆ ◆ 2 月 24 日に生涯学習センター講堂にて「おやじバ ンド合戦」が開催されました。会場は次々と訪れる お客様で超満員。急きょ臨時の席が設けられるほど の大盛況でした。 初めての大会でしたが、多数の応募がありその中 から 10 組がエントリーされました。サブタイトルは 「地域の大黒柱」。その名のとおり区内の元気なオジ サン、オバサンが日頃の練習の成果を発揮しようと 参戦しました。各バンドはそれぞれ個性にあふれ、 独自のパフォーマンスで大いに観客を沸かせました。 日頃は地域の高齢者施設やライブハウス、ホテルな どで演奏を披露しているとのことで、皆さん舞台度 胸は満点。練習も欠かさず行っているようです。二 胡とキーボード、ハーモニカ、エレキギター、生ギ ター、ドラム、パーカッション等、使用する楽器も バンド毎に多種多様です。演奏される曲目も、カン トリー,ジャズ、ラテン、ロック、フオーク、歌謡 曲とお客様を飽きさせません。一組毎に演奏が終わ ると司会の阿里耶さんが代表者にインタビュー、審 査員の講評もあり楽しめました。どの組も「チーム ワークの良さと信頼感」を高く評価されていました。 中学時代の仲間で結成したバンドはアロハシャツ が懐かしさを醸し出していました。一方「青い山脈」 のハーモニカ演奏に合わせ客席では、自然に歌声が 流れます。またリズムに合わせ手拍子、拍手、掛け 声などの応援で聴衆も審査に一役買うといった終始 なごやかなムード。 合戦 ということで 4 本のト ロフィーが用意され、審査の結果が待たれました。 その間、ゲストの市川ジャズバンドがおなじみのナ ンバーを軽快に演奏。美しい女性ボーカルの歌声に しばし酔いしれました。 厳正な審査の末、「ソラウオ」が、初代チャンピ オンに輝きました。男性ボーカルの歌と見事なギ ターテクニック、隣で笑顔いっぱいでリズムをとり ながらパーカッションを演奏した女性とのデュオ チームです。準優勝は抜群のボーカルで魅了した「ジ ザフィナ―ド」が選ばれました。地域のちから特別 賞はサザンの曲を「楽しいぜ∼」と全員ノリノリの 雰囲気が感じられた「B&B」です。その他、審査 委員特別賞にサルサダンスを踊り、自作の歌を聞か せてくれた「ヒデさんBAND」でした。3 時間に 及ぶ催しでしたが、「心から音楽を楽しんで」「お客 様に喜んでいただこう」「地域の仲間と強い絆をい つまでも続けたい」というメッセージが全ての出場 者の演奏や歌声から伝わりました。オジサンもオバ サンも聞いてるお客様もちょっぴり、いや大いに青 春を取り戻し「音楽って本当に素晴らしいな」と思 えた一日でした。 (記事・イラスト:武井、写真:金子 広報ボランティア) 特 集32
音楽の絆を絶やさず、青春よいつまでも。
おやじバンド合戦で足立区のちからコブが結集しました。
優勝:ソラウオ 準優勝:ジザフィナード 地域のちから特別賞:B & B 審査委員特別賞:ヒデさん BAND「退職後は土いじりがしてみたい」「自分で作った野菜 を食したい」。誰もが一度は夢見る畑仕事。そんな夢を 実現しているグループが青井 6 丁目にあります。足立区 立栗島小学校内にあるスマイル農園で野菜づくりをする 「食談会(しょくだんかい)」を取材してきました。 春菊,二十日大根、スナップエンドウなどが青々と育 ち会員の手で次々に収穫されていきます。採れたてのス ナップエンドウを水で洗ってナント生でそのまま口に! 私もいただきましたが…甘い。チョッピリ青い匂い。 作業の合間にお話しをお伺いしました。先ずは会員中 最高齢の笹津さん。「私は数年前までは脳出血の後遺症 で立っているのがやっとでした。食談会に入会し皆さん とおしゃべりしたり、畑の農作物の成長を見に通ってい る内にすっかり健康を取り戻し、今では長時間の作業も 出来るまでに回復しました。土が身体に良かったことも ありますが、人と触れあった事が大きな理由です。ここ に来て様々な年齢の会員と話しが出来ることが健康に なった要因だと思います」。会では育苗(いくびょう) が担当の笹津さん、ご自宅の日当たりの良い二部屋は種 まき専用に占拠されてしまったそうです。「種まきは一 つのポットに種一つという独自の方法で発芽させていま す。間引くやり方より確実に丈夫な苗に育つようです」 と新しい試みに満足そうなご様子です。「笹津さんのお 気に入り野菜は?」の質問に「トマト」との即答でした。 「今年は 6 種類のトマトを植えます。イタリア料理で使 用される調理用トマトも初めて育ててみます」と、Gパン 姿がカッコよく新しい事に挑戦する笑顔が素敵でした。 見渡したところ会員は男性が多いようです。現役時代 の仕事を伺うと「経理」「パソコン業務」「事務職」など 農業とまったく関係ないサラリーマンだった方がほとん ど。まさに「畑」違いのことに夢中になっているようです。 「妻の友人の勧めで入会。仕事はコンピューター専門 でした。人工的なものと正反対の自然に向き合うことに なりました。収穫した野菜を持ち帰り私が調理して妻に 食べてもらっていますよ。」と楠さんは羨ましい奥さん 孝行をしていらっしゃいます。「現役時代はデスクワー ク。まだ入りたてで面白さはこれから。とにかく採れ たてはおいしいです」と入会一年の岩瀬さんも退職後 に見つけた体を使う農作業が楽しみなご様子。「マン ションのベランダで花作りを趣味にしてましたが地面 が恋しかった。農業ボランテアの資格を取り区内の農 家の繁忙期の手伝いをしていた関係で食談会の設立に 協力する事になりました」と相原さん。ほとんど毎日 のように畑の見回りをしているそうです。女性会員の 鈴木さんは「夫が病気で倒れ転地療養に群馬の田舎に 通っていました。夫はリハビリで農家の手伝いなどす るうちに徐々に回復し、環境や食が健康に大きく影響 されることに驚きました。私も二年前にこの会を知り 入会。今では自分の心と身体がゼロから 100 に変化し たことを感じています」と体験をもとに効能を語られ ました。 最後に大城会長に食談会を立ち上げた動機やこれか らの抱負をお伺いしました。「50 代の頃仕事の疲れを 癒やす目的で休日にドライブをし、行く先々の道の駅 で新鮮な野菜に出会い農業に関心を持ちました。その 後、茨城県の笠間に農地を借り地元の専業農家の指導 のもと農作物をつくり始めました。平成 23 年に食談 会を結成。第二の人生は仕事のキャリアとは掛け離れ た分野のことをやりたかったし、未知の世界に飛び込 んで一から勉強したかった。この様な会がまだ足立区 にはなかったので、自分で作ろうと思いました。」と 力強いお言葉。今後の抱負は「無農薬、楽な農作業が 会のモットーです。これからも農家の方々のお知恵を お借りしつつ自分たちのやり方を見つけていきたいで す。」と新しい農法の研究もされています。 土からもたらされる「元気と栄養」そして「語りあい」 がいつの間にか「健康」を育てているのだと今回の取 材で実感しました。採れた野菜でバーベキューや芋煮 会などを地域の方や学校の関係者をお招きして開催。 また、「キャベツにつく幼虫を観察したい」など小学 生からの難題にも応えつつ、「土と人」がもたらす「笑 顔」が地域に広がっていきます。(広報ボランテア武井)
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「土」と「人」からもたらされる健康ライフが
地域に広がっていきます。
今回取材に応じていただいた食談会の皆さん 今回収穫された二十日大根と スナップエンドウ 育苗担当の笹津さんと広報ボランティア (食談会提供)間引き作業 (食談会提供)大根の収穫 今年 4 月に歌舞伎ファン待望の新しくなった歌舞 伎座で、こけら落とし公演が始まりました。今回の 地域のちからコブはその歌舞伎で 65 年間、大向う(3 階席)から掛け声をかけ続けていらっしゃる歌舞伎 愛好家の志村道夫さんです。「新しくなった歌舞伎座 は見やすくなったし、役者さんの声もよく通るよ」。 新装歌舞伎座の開場手打式にも行かれました。 志村さんは昭和 10 年梅田生まれ、親の仕事を引き 継いでふすま絵のデザイン・絵付をされていらっしゃ いました。歌舞伎との出会いは 6 歳の時、親に連れ られて行ったのが始まり。家業の合間に歌舞伎鑑賞 に精を出し、高校 2 年から声を掛け始めたそうです。 「当時の大向うは年配の方が多く、一番若かったから よく使い走りをさせれられたものです」と志村さん。 もう一つの道楽が歌舞伎の BGM とも言える 長唄 で、15 年間千住に住む師匠のもとに通いました。親 からは「やるからには、商売人になれるぐらいやれ」 と言われ、冬に一人、荒川で寒稽古もやり、喉から 血を吐いたこともあったそうです。しかし、これが 功を奏して大向うからの掛け声に活かされました。 「長唄の地方の決める三味線の本数(音程)で声を掛 けてくる。だから違和感なく耳に入る」と 4 代目中 村雀右衛門丈から褒められました。また、その名人 級の掛け声は元 NHK アナウンサー山川静夫氏の著書 「大向うの人々 歌舞伎座三階人情ばなし」で、…所 作事(しょさごと 歌舞伎では舞踊のこと)での掛 け声のマが絶妙で、いつも感心している…と語られ ています。舞踊での掛け声は大変難しく、良い掛け 声は踊り手が次の振りに入りやすいそうです。 現在、東京には劇場公認の会は寿会、弥生会、声 友会の 3 組があり、志村さんは声友会の 6 人のグルー プの一人、最古参だそうです。「舞台初日は全員が 揃うけど、私はあんまり声をかけないね、うるさく なるから」と笑っておっしゃる志村さんも、生まれ て初めて声を掛けた時は、緊張で真っ白、中村吉右 衛門か尾上松緑の時だったか、よく覚えていないそ うです。掛け声の初心者に対し、アドバイスを伺い ました。「『成田屋!』、『音羽屋!』など屋号からは じめるのがいいですね。数が多いから間違えないよ うにね。掛け声の長さにも注意、役者さんのセリフ とかぶらないように。また、付木さんの木の音に合 うよう、邪魔にならないようにして下さい」。勇気 を持って、チャレンジしてみてはいかがでしょう。 志村さんの夢は、アルバムに遺した大向うと役者 さんとが写った写真をまとめ、多くの方に見てもら うことです。「大向うの掛け声は、芝居の出来にも 影響することもあります。昔の役者さんは大向うを 大事にしてくれたものです」。 多芸の志村さんは三味線も弾き、文字もお上手で す。足立消防団副団長を歴任、平成 19 年春に瑞宝 単光章を拝受、退団時に請われて歳末警戒本部の大 看板を手書きしたそうです。また、足立区立第四中 学校の卒業証書の筆耕(ひつこう)もボランティア でされたとか。地元足立にその才能を存分に発揮し ていただいています。足立区から志村さんに続く大 向うを、ぜひ育てていただきたいと思います。 最後に掛け声の魅力をお聞きしました。「長年やっ ていても、完璧な掛け声がなかなか出来ないことか な」。足立区が誇れる人財の志村さん、歌舞伎の世 界を彩る一つの重要な要素、 大向うの掛け声 こ れからも完璧をめざして、お元気でご活躍してくだ さい。33
大向うから声掛けして65年、
足立のあしたへもボランティアで一声掛けています。
歌舞伎愛好家 志村道夫さん 弁慶姿の第 11 代目市川團十郎丈と 若き日の志村さん 第 4 代目中村雀右衛門丈から 志村さんの結婚式に贈られた 地紙に描かれた梅 助六の場面を歌にした 第 11 代目市川團十郎丈 の色紙 第 2 代目尾上松緑丈の 長唄から題材をとった 色紙(老松と松の緑)・
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