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誰もがよく知っているインフルエンザ ( かからない はまれ ) しかし 専 家といわれる もよく分からないこと 多いインフルエンザ 1

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全文

(1)

新型インフルエンザ等対策特別措置法における

指定公共機関に係る説明会

基調講演

新型インフルエンザに関する

最近の動向について

インフルエンザってなんでしょう?

川崎市衛⽣研究所 岡部信彦 平成25年1⽉9⽇ 資料1

(2)

誰もがよく知っているインフルエンザ

(⼀⽣かからない⼈はまれ)

しかし

専⾨家といわれる⼈もよく分からないこと

多いインフルエンザ

(3)

かぜ

⾵邪(⾵)

感冒

寒冒

流⾏性感冒(流感)

=インフルエンザ

(4)

かぜの主な症状

はなみず

くしゃみ

せき

頭痛・さむけ

このような病気に

「かぜ」という名前がつけられた

(5)

典型的なインフルエンザ

のど・⿐だけのはなかぜ症状ではなく ⾼熱、痛み、だるさなど全⾝の症状がでる 症状が強い *この様な病気に 「インフルエンザ」という名前がつけられた さらにわかってきたこと 合併症が起きやすい 肺炎・脱⽔症・熱性けいれん まれではあるが、幼児の急性脳症など・・・

(6)

普段のインフルエンザ

(季節性インフルエンザ)

ほとんどの⼈は、⾃然に回復する⾼齢者はかかりにくいが、かかると肺炎(⼆次性細 菌性肺炎)をおこし、死に⾄る可能性が⾼まる幼児では⼊院数が増える。 わが国では、まれではあるがインフルエンザ脳症を 発症することがある(年間数百例、致死率10〜1 5%)流⾏の規模が⼤きくなれば、健康被害者数も増える

(7)

しはぶき、⾵、流⾏⾵邪

増鏡: ことしはいかなるにか、“しはぶきやみ”はやりて、⼈多く失せたまふ⼤鏡: ⼀条法皇 32歳 寛弘8年6⽉(1011年)「しはぶきやみ」のために死去享保元年(1716年): 江⼾では熱病のため8万余⼈が1カ⽉に間に死亡. 貧乏⼈の死骸は寺で仏事を⾏ったあと菰に包み品川沖へ流し⽔葬にした。享保18年(1733年): 海内⾵邪では⼤阪市中で33万7415⼈が流⾏かぜに かかり、2623⼈が死亡 流⾏は江⼾へ移動し、⼈々は藁⼈形で疫病神を作り、 鉦や太⿎を打ちならし、はやし⽴てながら海辺で疫病神を送った。 ただし、これらは6⽉7⽉の流⾏であったこともある。

(8)

1784(天明4)年 天命飢饉+悪性⾵邪流⾏ 死者数3万⼈ 天下の横綱⾕⾵も、悪性⾵邪にかかり 本場所を休んでしまった ⾕⾵もやられたはやりかぜ 江⼾時代の⼈々ははやりかぜがくると 「たにかぜ」とよんだ 医療⽣始(天保六年:1835) 印弗魯英撒(いんふりゅえんざ) 明治:流⾏性感冒(流感) インフルエンザウイルスの発⾒ 1933年(昭和8年)

(9)
(10)

我が国における感染症サーベイランスネットワーク

Local Med. Ass.

Local Commi t t ee

Cent ral Commi t t ee

WHO, CDC, PHLS, et c Communi t y 保健所 地⽅衛⽣研究所 ⾃治体・都道府県等 臨床現場・医師 検疫所 医師会 厚⽣労働省 国⽴感染症研究所

(11)

インフルエンザンは感染症です

感染症とは

うつる病気である広がる可能性がある正しく知っている必要がある 誤解すると、 いつの間にかうつってしまう。 うつらないものをうつると考えてしまう。

⼈が動くことによって広がる病気である

→ 現代⼈にとって宿命とも⾔える !

10

(12)

新型インフルエンザの拡大 2009.4.-12.

インフルエンザは、⾜の速い流⾏性疾患である: 福⾒秀雄

(13)

スペインインフルエンザの拡がり: 1918-19

? 01/19 03/18 04/18 06/18 05/18 06/18 06/18 ?

C.W. Potter, Textbook of Influenza, 1998

(14)

感染症予防の基本:感染経路の遮断

(1メートル前後)

結核、はしか、⽔ぼうそう、ペストな

(15)
(16)

通勤ラッシュ 空港

催し物会場

(17)

インフルエンザ 最近(15年くらい)の進歩

ワクチンによる予防の⾒直し 特に⾼齢者への定期接種検査法の進歩 簡単に「インフルエンザウイルス」の診断治療法の進歩 抗インフルエンザウイルス薬の登場 16

(18)

インフルエンザワクチンの⽬的

感染を完全に阻⽌は出来ない

重症化予防

軽症化

⼊院機会の減少

死亡の機会の減少

17

(19)

⾼齢者におけるワクチン効果

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 37.5度以上 死亡者数 ワクチン接種 未接種 18

(20)

⾼齢者におけるワクチンの効果

0 10 20 30 40 50 60 70 発症 37度 以下 37度以上 38度以上 39度以上 死亡 ワクチン接種 ワクチン未接種 19

(21)

1,7151,711 1,519 979 796 612 554511474 30 71 41 (19) 71 (8) 147 (6) 342 (3) 633 (126) 871 (189) 1,040 (260) 1,481 (18) 2,074 (431) 2,082 (150) 2,518 (640) 2,550 (293) 2928 (481) 2,696 (245)2,313 (274) 2,960 【予定】 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 使用量 未使用量 第14回インフルエンザワクチン需要検討会資料より (万本) ( )は未使用数 *1996年以前の未使用量については不明 インフルエンザワクチン製造量推移 1985~2011 1本1mL 換算 20

(22)
(23)

抗インフルエンザウイルス薬

アマンタジン (シンメトレル)リマンタジンオセルタミビル(タミフル・経⼝)ザナミビル (リレンザ・吸⼊)ペラミビル (ラピアクタ・静注)ラニナビル (イナビル・吸⼊)T-105(経⼝) 22

(24)

よくあるご質問

Q:

新型インフルエンザは本当にくるのか?

(25)

過去のパンデミック

過去のパンデミック

1900 1850 1950 2000 1847 1889 1918 1957 1968 42 年 29 年 39 年 11 年 香港インフルエンザ以来、 40年近くパンデミックは発生していなかった 香港インフルエンザ以来、 40年近くパンデミックは発生していなかった 1918: “スペイン型インフルエンザ” 2~4千万人の死亡者(日本39万人) A(H1N1) 第一次世界大戦 1957: “アジア型インフルエンザ” 2百万人の死亡者 A(H2N2) いざなぎ景気、長嶋ジャイアンツへ 1968: “香港型インフルエンザ” 百万人の死亡者 A(H3N2) 三億円強奪事件 * 24

(26)

よくあるご質問

Q: 新型インフルエンザは本当にくるのか? A: パンデミック(地球規模での流⾏)は、 再び起きるでしょう おきないという保証はありません 25

(27)

よくあるご質問

Q: 新型インフルエンザは本当にくるのか? A: パンデミック(地球規模での流⾏)は、 再び起きるでしょう おきないという保証はありません Q: いつ? 26

(28)

よくあるご質問

Q: 新型インフルエンザは本当にくるのか? A: パンデミック(地球規模での流⾏)は、 再び起きるでしょう おきないという保証はありません Q: いつ? A: 遺伝⼦の変化には正確な周期性がない いくつか握っているさいころを 振り続けているようです 27

(29)

よくあるご質問

Q: 新型インフルエンザは本当にくるのか? A: パンデミック(地球規模での流⾏)は、 再び起きるでしょう おきないという保証はありません Q: いつ? A: 遺伝⼦変化には規則性がない いくつか握っているさいころを 振り続けているようです Q: 規模は?致死率は? 28

(30)

流⾏規模の想定

全人口の25%が新型インフルエンザに罹患すると想定 米国疾病管理センター(CDC)の推計モデル(FluAid2.0,Meltzerら) 医療機関を受診する患者数:1300万人~2500万人(中間値 1700万人) さらに過去のパンデミックのデータを基に死者数等推計 病原性 入院患者数 死者数 中等度(アジアインフルなみ) 約53万人 約17万人 重度(スペインインフルなみ) 約200万人 約64万人

* 29

(31)

流⾏規模の想定

全人口の25%が新型インフルエンザに罹患すると想定 米国疾病管理センター(CDC)の推計モデル(FluAid2.0,Meltzerら) 医療機関を受診する患者数: 1300万人~2500万人(中間値 1700万人) (通常のインフルエンザ 1,800万人) さらに過去のパンデミックのデータを基に死者数等推計 病原性 入院患者数 死者数 中等度(アジアインフルなみ) 約53万人 約17万人 重度(スペインインフルなみ) 約200万人 約64万人 (現在の年間総死亡数約100万人) *抗インフルエンザ薬やワクチンによる影響,現在の衛生状況、医療状況等については考慮されていない。

30

(32)
(33)

よくあるご質問

Q: 規模は?致死率は? A: スペイン型インフルエンザなみ?⼤?⼩? 明確な回答はありませんが 侮って⼩規模に備えることはないでしょう しかし、現実的な対応もまた必要です 32

(34)

インフルエンザウイルスは ヒトだけのものではない⿃類(動物)も インフルエンザウイルスにかかる⿃がかかるインフルエンザウイルスと、 ⼈がかかるインフルエンザウイルスとは ウイルスの遺伝⼦の構造が違う → リセプターが異なる (⼈にかかりにくい) 33

(35)

ブタは⼈インフルエンザの感染も受け る(呼吸器にレセプターを持ってい る)

(36)

1997年⾹港でH5N1の流⾏時に

初めて、⿃インフルエンザの⼈への直接感染 患者18名、うち6名死亡

*ウイルスの遺伝⼦構造は⿃型

(37)

⿃インフルエンザの⼈への直接感染 *ウイルスの遺伝⼦構造は⿃型

(38)

感染危険因⼦

感染危険因⼦

死亡⿃との直接接触

(OR= 11.0, 2.7-45.4)

病⿃との直接接触

(OR= 9.2, 2.3-37.2)⾶んでいる野⿃を⾒たり、元気な鶏類からの発症例はない院内感染はほとんどない(搬送者の感染発症もない)⾷品としての鶏⾁、鶏卵からの感染発症はない 37

(39)

ヒト型インフルエンザへの遺伝⼦変異

ヒトからヒトへ感染しやすくなるか・・・・

(40)

遺伝⼦の交雑(組み換えウイルスの出現)

(41)

Increased Concern After

Genetic Analysis of 2009

A(H1N1) Virus

(Garten, et al Science 2009)

(42)

米国 カナダ メキシコ 豪州 英国 フランス NZ 日本 集計日 2/13 3/13 3/12 3/12 3/14 3/16 3/21 3/23 死亡数 推計 12,000 429 1,111 191 457 309 20 198 人口10 万対 死亡率 (3.96) 1.32 1.05 0.93 0.76 0.50 0.48 0.15

新型インフルエンザによる死亡率の各国⽐較

出典:各国政府・WHOホームページから厚生労働省で作成 ※尚、各国の死亡数に関してはそれぞれ定義が異なり、一義的に比較対象とならないことに留意が必要。 0 0.2 0.4 0.6 0.81 1.2 1.4 死亡率 41

(43)

⽇本呼吸器療法学会 新型インフルエンザ⼈⼯呼吸器装着例登録2010.1.22まで 88例 (2-83歳 -中央値10歳)死亡 13例 15歳未満 1/48 15歳以上 12/38 成⼈ 38例 妊婦 0 BMI 25以上 16 (⽣存12 死亡4) 25以下 5 (⽣存 5 死亡1) * 妊婦、肥満は死亡の危険因⼦とはなっていない -成育医療センター 中川 聡先⽣ 厚⽣労働省 報告のあった死亡者203例中に妊婦例なし ⽇本⼩児科学会 新⽣児死亡例、NICU管理例はなかった 早産例が多かった 42

(44)

報告数推移と重症例報告件数

報告数の推移と重症例数 (2009-2010年) 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51 53 2 4 週数 (2009-2010年) 重症 例件数 0 2000 4000 6000 8000 10000 12000 総報 告件数 重症例 報告数 報告数の推移と重症例数(2008-2009年) 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 39 41 43 45 47 49 51 1 3 5 7 9 11 13 15 17 週数 (2008-2009年) 重症 例件数 0 2000 4000 6000 8000 10000 12000 総報 告件数 重症例 報告数 総報告数 – 2008-09年:72760件(第39-18週) – 2009-10年:86250件(第27-05週) 重症例 – 2008-09年: 16件 • 0.22/1000件 – 2009-10年:157件 • 1.80/1000件 • 最多報告週 – 2008年:第4週 - 10074件 – 2009年:第48週- 8465件 • 2009-2010年シーズンに重症と報告さ れた症例が多い。 43

(45)

⽇本の新型インフルエンザ

騒ぎすぎ? やりすぎ?患者数はともかく 致死率・妊婦重症化率は、世界最低・・・・ (ウイルスは同⼀)空港などでの検疫強化?⼤規模な学校閉鎖?タミフルなどほとんどが使⽤した?ワクチン?⼿洗い、マスク、うがい? 44

(46)

⽇本の新型インフルエンザ

皆が知っていて注意をした

個⼈衛⽣レベルが⾼い

医療機関への受診が容易

医療費が安い

45

(47)

かつては、⼈々はインフルエンザやウイ

ルスのことがよくわからず、

⼤きな流⾏

となって初めて新しいインフルエンザの

登場に気がつき、なす術がなかった

と⾔

えます。

現代は、早めにそのことが予知され、そ

のことについて⼀定の想定を⾏い、準備

ができる

ようになってきています。

46

(48)

打つ⼿は完璧ではありませんが、

対策⽅法

は着実に進歩

しています。また進歩させて

いく必要があります。

世界中でそのことに気がつき、準備をスタ

ートさせました

この備えは、新型インフルエンザだけでは

なく、SARSのような不明の感染症、再び

やってきた感染症などの対策に使えます

47

(49)

パンデミック対策、さらに重要なこと

新型インフルエンザ

」対策ではなく

「インフルエンザ」対策が重要

(50)

普段から

普段からの

個⼈の健康管理

健康な⽣活

マスク、⼿洗い、うがいなどの習慣

普段の

予防接種

慢性疾患のコントロール

普段のインフルエンザ対策が基本

どこから

正しい情報

を得るか・・・・・

49

(51)

我迷惑 !!

川崎市健康安全研究所 平成25年3⽉〜

参照

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