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アウトルック

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Academic year: 2021

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(1)

日経平均株価は円安・業績評価の回復で年内26000円も視野

9月の日経平均株価は貿易問題の一服や政治リスクの後退で急伸、一時1月高値を突破

 9月の日経平均株価は軟調スタート。9/7には 北海道地震、日米貿易交渉をめぐるトランプ 大統領の強硬発言を受け、8/31から6日連続 で計562円下げ、22307円と2週間ぶり安値に  その後はトルコ利上げによる新興国懸念一服 で反発、9/14には23094円と2/2以来の高値に  9/17には米国の対中関税第3弾の税率が予 定の25%から年内は10%になると伝わり、貿易 問題をめぐる材料出尽くし期待が台頭。9/20 には安倍首相が3選、9/26には米自動車追加 関税の回避見通しが強まり、政治・業績面から 日本株見直しが加速、9/28には24120円と1月 高値に迫った。月間では1254円(5.5%)上昇

【見通し】

日経平均株価は目先、10月下旬に本格化する企業の9月中間決算発表をにらみ業績見直し

の動きが再台頭、年末にかけ次の節目25000円超を視野に一段高となる展開が見込まれる

電機、情報通信、サービス、陸運に強気。米自動車関税上げの回避で輸送機を中立に上げ

(ポイント)

19/3期利益見通しは貿易問題一服による上期収益実勢の反映と想定比円安で最大10%程

度の上方修正余地。今回の決算発表では3%~5%程度の上方修正が進むと予想する

9/28現在、日経平均株価採用銘柄の予想PERは13.9倍とアベノミクス相場下の平均レンジ

14倍~16倍の下限近辺。現状、14倍で24300円台、15倍で26000円台。決算で通期利益予

想の上方修正が鮮明となれば、レンジ中心の15倍26000円台への到達見込みが強まろう

リスクは、①中国景気失速と早期の米利上げ打ち止め観測による1ドル=100円の円高、②米

自動車関税引き上げ、③19年10月消費再増税による景気悪化懸念の強まり、等。これらの

場合、日経平均株価は1000円級の下げで先行き20000円割れリスクが浮上する可能性も

アウトルック:日本株

(18年10月号)

投資情報部 95 100 105 110 115 120 125 130 135 140 12000 14000 16000 18000 20000 22000 24000 26000 28000 30000 15/1 15/7 16/1 16/7 17/1 17/7 18/1 18/7 (1ドル=円) (円) (年/月) 日経平均株価、ドル円、米長期金利、米景況指標 (日次:2015/1/5~2018/9/28) 日経平均株価(左目盛) 200日移動平均線(左目盛) 同▲20%(左目盛) 同+20%(左目盛) ドル円(右目盛) 46 50 54 58 62 66 70 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 15/1 15/7 16/1 16/7 17/1 17/7 18/1 18/7 (%) (年/月) 米10年国債利回り(左目盛) 米ISM製造業景況指数(右目盛) (注)米ISMは月次 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

(2)

この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する

日経平均株価は貿易問題一服にともなう円安・業績評価の回復で年内26000円も視野

 日経平均株価の騰勢は10月に入ってからも変わら ず、10/1には24245円と1月高値24124円を上回り、 1991/11/13(24416円)以来27年ぶりの高値。10/2に は一時24448円、終値で24270円と同高値を更新した  日経平均株価は9/7→10/2の1ヵ月足らずで1963円 (8.8%)上昇(NYダウ同3.3%上昇)、年初来では10/2 時点で+6.6%とNYダウの+8.3%に接近、出遅れ修正が 進んだ。TOPIXは同+0.4%となお出遅れ感があるもの の、短期的には直近急上昇を受けた反動警戒や目 先の利益確定売りで上げ一服となる可能性がある  一方、上げ一服後の日経平均株価は、10月下旬に 本格化する企業の9月中間(19/3期上期)決算発表 をにらみつつ業績見直しの動きが再台頭、次の節目 25000円超を視野に一段高となる展開が見込まれる  9/28現在、日経平均株価採用銘柄の予想株価収益 率(PER)は13.9倍とアベノミクス相場下の平均レンジ 14倍~16倍の下限近辺(10/2時点で14.0倍、株価の 1月高値時にはレンジ中心の15倍台をつけていた)  現状、14倍で24300円台、15倍で26000円台。上期決 算で通期利益予想の上方修正が鮮明となれば、レン ジ中心の15倍26000円台への到達見込みが強まろう  金融を除く東証1部・Q1(4-6月期)決算は前年同期 比5.0%増収、15.0%経常増益。対して上期は会社予 想で同3.9%増収、2.2%経常増益と小幅増収増益。一 方、Q1経常利益進ちょく率は対上期54.6%、対通期 2018年 10~12月 1~3月 4~6月 7~9月 TOPIX (ポイント) 1817 1700~1900 1700~2000 1600~1900 1600~1900 日経平均株価 (円) 24120 22000~25000 22000~25000 20000~24000 20000~23000 (注)予想はみずほ証券エクイティ調査部(9/28時点)。矢印は現値比もしくは前四半期比のイメージ 出所:みずほ証券作成 TOPIX、日経平均株価の予想レンジ 9/28 時点 2019年 70 90 110 130 150 0 500 1,000 1,500 2,000 11 12 13 14 15 16 17 18 19 今期予想EPS(左目盛) ドル円(右目盛) (年) (円) (1ドル=円) (注)2011/1~18/9の想定株価(PER14倍、16倍)は今期予想EPSに各PERを 乗じたもの。今期予想EPSは日経平均株価を日本経済新聞社今期予想 PERで除して算出。19/9(1年後)は来期予想EPS(東洋経済新報社今期 予想EPS×6.8%増益予想)に各PERを乗じたもの 出所:日経NEEDSおよびQUICKのデータ等よりみずほ証券作成 予想EPSは1,737.0円と年初来15.0%増 米減税効果や輸出増で円高影響を吸収 27791 30611 24317 26784 5000 10000 15000 20000 25000 30000 11 12 13 14 15 16 17 18 19 予想PERによる日経平均株価の想定 (月次:2011/1~2019/9) 日経平均株価 PER16倍 PER14倍 (年) (円) 18/9/28 日経平均株価24120円 (年初来+6.0%) 今期予想PER13.9倍 予想PERはアベノミクス 相場下、おおむね14倍 ~16倍で推移 直近 想定 水準 1年後 想定 水準 12/5に直前の減益 予想でPER11.0倍に 8.8 8.3 3.3 1.8 1.2 ▲ 2.0 ▲ 7.3 4.8 7.4 14.5 6.6 0.4 8.3 9.3 15.9 ▲ 10 ▲ 5 0 5 10 15 20 日経平均 株価

TOPIX NYダウ S&P500 指数 ナスダック 総合指数 (%) 日米主要株価指数の 直近パフォーマンス 9/7→10/2 年初来(9/7時点) 年初来(10/2時点) 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成

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27.2%と按分ペースを上回り、実勢として 各9%程度の上方修正余地が生じている  加え、上期の期中平均為替はドル円で 110.3円と会社想定の平均107円に対し3 円程度の円安となり、同期の経常利益を 予想比1%~2%押し上げた可能性がある  通期利益予想は貿易問題一服による上 期収益実勢の反映と想定比円安で最大 10%程度の上方修正余地、上期決算発 表では3%~5%程度の上方修正が進もう  リスクシナリオは、①中国景気失速と早期の米利上げ打ち止め観測による1ドル=100円の円高で今期10% 減益予想、②さらに米自動車関税上げで同15%減益予想、③19年10月消費再増税による景気悪化懸念、 がある。これらの場合、日経平均株価は1000円級の下げで先行き20000円割れリスクが浮上する可能性も

海外勢が買い越し転換?…円安、アベノミクス継続期待で年内に兆円規模の買い戻しも

 9/21(9月第3週)現在、海外投資家は年 初来4.5兆円の売り越しと同9月までの過 去10年平均0.5兆円買い越しに対し慎重  一方、週次では同週に2,770億円の買い 越しと7月第2週以来の買越額を記録。 続く9月第4週も、円安と自民党総裁選挙 での安倍首相3選による政治リスク後退 で買い越し基調が続いた可能性がある  為替は米利上げと日米景況・金利差拡 大を反映した円安基調が継続。政策面 では10/2発足の第4次安倍改造内閣で 19/10の消費再増税による影響緩和に 向け経済対策が打ち出される見込みだ  例年なら海外勢は8月、9月に売り越し 後、10~12月に計1.4兆円買い越し、こ れにつれ日経平均株価も10~12月に6% 超上昇する傾向がある。例年どおりなら 日経平均株価は年末25000円超が視野 今期予想 来期予想 今期試算 ① 今期試算 ② 売上高・前期比(%) 1.5 2.9 経常利益・前期比(%) 6.0 7.4 純利益・前期比(%) ▲ 1.7 6.8 ▲ 10.0 ▲ 15.0 EPS(円) 1,737.0 1,791.0 1,913.2 1,639.9 1,548.8 [指数想定・時期] 直近 直近 1年後 直近 直近 PER17倍 29528 30446 32524 27879 26330 PER16倍 27791 28655 30611 26239 24781 PER15倍 26054 26864 28698 24599 23232 PER14倍 24317 25073 26784 22959 21683 PER13倍 22580 23282 24871 21319 20134 PER12倍 20843 21491 22958 19679 18586 1ドル=100円前提 (注)業績は指数採用銘柄。今期は実績期の次期、来期は今期の次期。指数想定は各1株当    たり利益(EPS)に株価収益率(PER)を乗じたもの。試算①は今期予想が1ドル=100円前    提で前期比10%減益、②はさらに米自動車関税引き上げで同15%減益の場合。9/28時点 出所:日経NEEDSおよびQUICKのデータよりみずほ証券作成 日経 今期予想 ▲ 0.4 0.4 0.5 0.5 ▲ 0.5 ▲ 1.5 ▲ 1.0 ▲ 0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 (兆円) (月) 月別海外投資家買越額 (月次:2008/1~2018/9) 過去10年平均 2018年 (注)2市場合計。18/5は25日時点 出所:QUICKのデータよりみずほ証券作成 0.5 1.9 ▲ 4.5 ▲ 6 ▲ 4 ▲ 2 0 2 4 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 (兆円) (月) [年初来累計] 過去10年平均 2018年 (注)2市場合計。18/9は21日時点 出所:QUICKのデータよりみずほ証券作成 +1.4兆円 ▲ 0.8 0.2 2.7 3.5 5.5 ▲ 6 ▲ 4 ▲ 2 0 2 4 6 8 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 (%) (月) 月別日経平均株価騰落率 (月次:2008/1~2018/9) 過去10年平均 2018年 出所:QUICKのデータよりみずほ証券作成

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この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する

電機、情報通信、サービス、陸運に強気。米自動車関税上げ回避で輸送機を中立に上げ

 TOPIX主要10業種の9月月間騰落率をみると、 TOPIXが+4.7%となるなか、医薬品(+8.9%)、小 売 、 卸 売 等 が TOPIX を 上 回 り 、 電 気 機 器 (+0.3%)、輸送用機器、銀行等がそれを下回った  医薬品は、米長期金利の上昇が小幅にとどまる なか、世界的な成長株投資の流れが押し上げ。 米国では同じく成長株のハイテク株が規制強化 懸念で売られる一方、ヘルスケア株が買われ、 日本株にも同様の動きが波及した可能性がある  小売は海外進出企業を中心とした直近決算の堅 調、卸売は原油高による収益改善期待が支えに

電機は米ハイテク株同様、半導体関連を中心に 伸び悩み。輸送も米自動車関税引き上げ回避、 1ドル=113円台の円安ドル高進行の割に鈍い

輸送は北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しで 米国向け自動車輸出の数量規制や通貨安誘導 の制限が盛り込まれ、今後の日米協議への影響を含め、収益・供給面での圧迫懸念が残る可能性がある

みずほ証券では、電機、情報通信、サービスに加え、陸運を強気に。そのほか、米自動車関税見送りで輸 送機を中立に引き上げた。一方、19年10月消費再増税による影響懸念で小売、食品を弱気に引き下げ

【参考】米自動車関税引き上げの影響…25%なら2兆円超のコスト増も、企業収益の約5%

日本の2017年自動車輸出は11.8兆円、うち米国向けが4.6兆円 (輸出総額比6%弱)。米関税2.5%→25%なら1.0兆円のコスト増

自動車大手の日本以外からの米国向け輸出台数(154万台)は日 本からのそれ(174万台)に匹敵。自動車部品への関税も加味す ればコスト増は計2兆円超に膨らむ可能性もある

8/14現在、金融を除く東証1部19/3期経常利益予想は42.6兆円 (前期比3.5%増)、うち輸送は6.8兆円(同7.6%減)。2兆円は各5%、 30%程度に相当。全体収益5%減は日経平均株価で1000円級の下 げ要因となり得る 4.6 39% 1.3 11% 0.6 5% 0.6 5% 4.8 40% 2017年自動車輸出の国・地域別 金額(兆円、構成比・%) 米国 EU ASEAN 中国 その他 自動車 輸出金額 11.8 (兆円) 出所:財務省資料より みずほ証券作成 年初来 8月 9月 NYダウ 26458 7.0 2.2 1.9 NY原油先物 73.3 21.2 1.5 4.9 米長期金利 3.06 0.66 ▲ 0.10 0.20 国内長期金利 0.12 0.08 0.04 0.02 ドル円 113.7 0.9 ▲ 0.7 2.4 ユーロ円 131.9 ▲ 2.5 ▲ 1.5 2.4 日経平均株価 24120 6.0 1.4 5.5 TOPIX 1817 ▲ 0.0 ▲ 1.0 4.7 1 医薬品 3385 18.1 1.8 8.9 2 小売 1402 6.0 ▲ 1.5 7.4 3 卸売 1689 4.3 ▲ 0.3 7.4 4 情報・通信 3985 10.8 1.2 6.3 5 機械 1994 ▲ 7.9 ▲ 0.4 5.2 6 化学 2248 3.5 ▲ 0.5 4.6 7 サービス 2322 11.4 3.5 4.5 8 銀行 184 ▲ 9.6 ▲ 2.4 3.8 9 輸送用機器 3091 ▲ 5.0 ▲ 2.3 3.5 10 電気機器 2512 ▲ 4.4 0.9 0.3 (注)業種は時価総額上位10(9月騰落率降順)。現値の単位はドル、1バレル=    ドル、%、1ドル=円、1ユーロ=円、円、ポイント。金利の騰落率は騰落幅    (ポイント) 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 TOPIX業種別騰落率 No. 指数名 現値 騰落率(%)

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【参考】消費増税の影響…前回2014年4月の振り返りと今回19年10月の想定

 2019/10消費増税(8%→10%)実施まで1年。 増税による経済・市場影響が注視される  日経平均株価は前回2014/4の消費増税時、 11ヵ月前の13/4末からこう着。その後、13/7 末から年末にかけ、駆け込み需要期待で20% 超上昇。増税時に10%超安と半値押しし、一 巡後、14/4末から13ヵ月間で40%超上げた  前回と同様なら日経平均株価は18/10末から こう着、19/1末以降に再上昇するイメージだ  一方、株価の振幅は前回比小幅となる公算  政府は前回増税時の結果をふまえ増税影響 の緩和に向け近く経済対策を打ち出す方針  また、増税幅は今回2ポイントと前回比小幅。 家計負担増は教育無償化等もあり、前回比 約4分の1になると試算されている(日銀資料) 14/3 109.5 14/4 101.0 8000 10000 12000 14000 16000 18000 20000 22000 24000 26000 100 102 104 106 108 110 112 114 116 118 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 16/7 17/1 17/7 18/1 18/7 (円) (2005年=100) (年/月) 2014年4月消費増税5%→8%時の消費、株価 (月次:2013/1~2018/9) 消費総合指数・季節調整済み(左目盛) 日経平均株価(右目盛) ② ③ ① ④ 13/4/1 消費増税 1年前 ▲ 1.8 ▲ 4.6 4.5 ▲ 30 ▲ 20 ▲ 10 0 10 20 30 ▲ 6 ▲ 4 ▲ 2 0 2 4 6 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 16/7 17/1 17/7 18/1 18/7 (%) (%) (年/月) 実質GDP・前期比(左目盛) うち民間消費支出(左目盛) 企業収益・前年同期比(右目盛) (注)消費総合指数は18/7まで。GDP、企業収益は四半期(18/6まで)。 企業収益は法人企業統計の金融・保険を除く全産業経常利益 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 ▲ 1.4 ▲ 4 ▲ 3 ▲ 2 ▲ 1 0 1 10 11 12 13 14 15 16 17 18 (%) (年) 物価上昇に対する消費感応度 (月次:2010/1~2018/7) (注)物価上昇は消費者物価指数(食品・エネル ギー除く)・前年同月比、消費は消費総合指 数・前年同月比。感応度は過去60ヵ月ベース 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 期間平均:▲1.4 [消費増税前後の日経平均株価騰落率(%)] ① 13/4→13/7 11ヵ月前→8ヵ月前 ▲ 1.4消費増税の影響懸念 ② 13/7→13/12 8ヵ月前→3ヵ月前 21.7駆け込み需要期待 ③ 13/12→14/4 3ヵ月前→1ヵ月後 ▲ 12.2増税の影響見極め(利益確定売り) ④ 14/4→15/5 1ヵ月後→13ヵ月後 43.8増税の影響見極め(見直し買い) (注)上図と同じデータに基づく。コメントはみずほ証券投資情報部による株価影響の解釈  家計負担増は給付措置等込みで8.0兆円(日銀資料)  実際の物価1.6%押し上げ→消費2% 強押し下げ(推計)  実質GDPは14年4-6月期に前期比マイナスも一時的。 同企業収益も 直前の2 割増益から減速も一時的に  日経平均株価は8ヵ月前から駆け込み需要期待で上 昇、増税時に反落後、見直し買いで再び上昇へ 前回2014年4月消費増税(5%→8%)の振り返り  家計負担増は増税額5.6兆円に対し軽減税率や教育無 償化等で2.2兆円と半減(前回比約4 分の1)(日銀資料)  軽減税率導入で物価押し上げは1%程度に→消費押し 下げは1%未満(教育無償化等がない場合は1% 強)に  業績影響は限定的→株価の振幅は前回比小幅に 今回2019年10月消費増税(8%→10%)の想定 (注)推計はみずほ証券投資情報部 出所:日銀資料等よりみずほ証券作成

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この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する 【参考資料】 投資情報部「日本株ストラテジーマンスリー要約版」(10/1) エクイティ調査部「ストラテジーマンスリー」(9/28) 投資情報部「19/3期Q1決算レビューと当面の日本株見通し」(8/16) エクイティ調査部「みずほプレミアム・ポートフォリオ」(8/3) (三野 博且) 判断 業種 前回から の変更 ポイント ・中間決算、貿易摩擦、1ドル=113円台の為替見通しに依存 ・短期的にはリスクオン継続想定 電機 → ○2019年初めにかけ電子部品・デバイス(半導体関連)の在庫調整が進展と予想 ○米ハイテク株に対する出遅れ感から海外投資家による買い戻し余地 情報通信 → ○情報サービスは景気回復後期の注目業種。人手不足に対応したIT投資が支え △情報通信は通信料金の引き下げ議論が懸念材料も、結論には時間 サービス → ○19年4月の外国人労働者活用促進策で労働市場関連が恩恵を受けよう ○米長期金利の上昇がピークアウトすれば、サービス等グロース系に見直し買い 陸運 ↑ ○値上げ効果等で中間決算での業績が良好になると予想 機械 → △8月の工作機械受注は前月比7%減、前年同月比5%増に鈍化。特に中国向けが各8%減、37%減と不振。中国にお   ける①スマホ産業の設備投資低迷、②昨年来の金融引き締め影響、③米中貿易摩擦懸念、等が引き続き重荷   となる可能性 ○産業用ロボットは省力化ニーズ、「中国製造2025」による政策支援が追い風 輸送機 ↑ ○当面の米自動車追加関税の見送り ○円安、バリュー志向、海外投資家の買い戻しに期待 化学 ↓ △自然災害の悪影響等で訪日外客数の伸び率鈍化、インバウンド関連に逆風 小売 ↓ ×19年10月消費再増税への警戒。前回14年4月に小売株は1年前から不調 食品 ↓ ×原材料高で中間決算が期待できない 中 立 弱 気 (注)東証1部9業種。9/28時点。前回(8/31)からの変更は→(判断変わらず)、↑(判断引き上げ)、 ↓(判断引き下げ)。    ○△×は株価影響のイメージ。○はプラス、△は中立、×はマイナス要因 出所:みずほ証券作成 セクター判断 全体観 強 気 コード 銘柄名 業種名 ポイント 4739 CTC 情報 通信 ①Q1の受注が強く、通信キャリアやインターネット企業からの受注を獲得。得意なITインフラ領域の投資が拡大してお り、好環境を享受する可能性がある、②2020年3月期は5G導入前に通信キャリアからの受注が拡大する可能性があ る、③他のITサービス企業に比較してバリュエーションに割安感がある 6758 ソニー 電機 ①液晶テレビ、デジタルスチルカメラ(DSC)、モバイル等の収益改善、②プレイステーション(PS)VRやネットワーク売 上増等の成長ストーリー、③経営陣によるさらなる事業の選択と集中の可能性 7735 スクリン 電機 ①リストラ効果が奏功し、他の半導体製造装置(SPE)メーカーと同様に利益率改善が見込める。業界環境として、SPE 業界が成熟化し、寡占化メリット(利益率改善、キャッシュ創出)を享受できることも一因、②為替リスク、価格リスクが 限定的である 9076 セイノー HD 陸運 ①継続的な運賃単価の上昇により増益モメンタムが継続、②特積み業界で先駆けて、IT投資や路線のダイヤグラム化 等、生産性向上施策を実施しているため、中長期的には人材や顧客確保の競争力が強化される見込み、③これらの 施策により利益率の改善が示されれば、トラック4社の中でもっとも割安(19/3期みずほ証券予想EV/EBITDA倍率6.0 倍、4社平均8.6倍)とみられバリュエーションの是正につながる 9684 スクエニ HD 情報 通信 ①事業環境の好転:国内ではスマホアプリ市場、海外ではPS4やXbox One等のコンソールゲームの普及拡大により ゲームソフト会社の事業環境は好転、業績ポテンシャルも大きくなっている、②厚みのあるパイプライン:「ドラクエ」、 「FF」、「キングダムハーツ」、「トゥームレイダー」等の同社の誇る有力IPシリーズを「コンソール」および「スマホ」向け へ投入することでの業績拡大の確度が高く、過去最高営業利益の更新トレンドに入ろう、③松田社長は売上高3,000 億円(計画2,700億円)をめざしており、自信もあるとコメント 参考銘柄 (注)銘柄コード順。8/3時点 出所:みずほ証券作成

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商 号 等 : みずほ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 94 号 加入協会 : 日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 広告審査番号 : MG5690-181003-22 等により、投資元本を割り込むことがあり、損失を被ることがあります。 ■国内株式の手数料等諸費用について ○国内株式の売買取引には、約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託手数料 をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税 込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○株式を募集等により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。 ○保護預かり口座管理料は無料です。 ■外国株式のリスク ○外国株式投資にあたっては、株価変動リスク、発行者の信用リスク、為替変動リスク(平価切り下げ等も含 む)、国や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります。それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込 むことがあり、損失を被ることがあります。 ○現地の税法、会計基準、証券取引に関連する法令諸規則の変更により、当該証券の価格に大きな影響を与 えることがあります。 ○各国の取引ルールの違いにより、取引開始前にご注文されても、始値で約定されない場合や、ご注文内容が 当該証券の高値、安値の範囲であっても約定されない場合があります。 ○外国株式において有償増資等が行われた場合は、外国証券取引口座約款の内容に基づき、原則権利を売 却してお客さまの口座に売却代金を支払うことになります。ただし、権利売却市場が存在しない場合や売却市 場があっても当該証券の流動性が低い場合等は、権利売却ができないことがあります。また、権利が発生し ても本邦投資家が取り扱いできないことがあります。 ○外国株式の銘柄(国内取引所上場銘柄および国内非上場公募銘柄等を除く)については、わが国の金融商 品取引法に基づいた発行者開示は行われていません。 ■外国株式の手数料等諸費用について ○外国委託取引 国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります。現地でかかる手数料および 諸費用の額は金融商品取引所によって異なりますので、その金額をあらかじめ記載することはできません。詳 細は当社の担当者までお問い合わせください。国内取次手数料は、約定代金 30 万円超の場合、約定代金に 対して最大 1.08%+2,700 円(税込み)、約定代金 55,000 円超 30 万円以下の場合、一律 5,940 円(税込み)、 約定代金 55,000 円以下の場合、約定代金に対して一律 10.8%(税込み)の手数料をご負担いただきます。 ○国内店頭(仕切り)取引 お客さまの購入単価または売却単価を当社が提示します。購入の場合は、購入対価のみをお支払いいただ き、売却の場合も同様に別途手数料はかかりません。 ○国内委託取引 当社の国内株式手数料に準じます。約定代金に対して最大 1.134%(税込み)、最低 2,700 円(税込み)の委託 手数料をご負担いただきます。ただし、売却時に限り、約定代金が 2,700 円未満の場合には、約定代金に 97.2%(税込み)を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます。 ○外国証券取引口座 外国証券取引口座を開設されていないお客さまは、外国証券取引口座の開設が必要となります。外国証券取 引口座管理料は無料です。 外貨建商品等の売買等にあたり、円貨と外貨を交換する際には、外国為替市場の動向をふまえて当社が決 定した為替レートによるものとします。 商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書または お客さま向け資料等をよくお読みください。

参照

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