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第19回日本助産学会学術集会集録 一般演題 (口演)(その16)

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一 般 演 題 〈実 践 報 告 〉口演16子 育 て 支 援3 60

0市 における新生児訪 問の対象者 か ら見た助産師の対応

(社)大 阪府助産師会 〇 三輪 寿 江 〃 高 田 昌代 〃 大 平 順 子 〃 神 田 淳 子 〃 多 賀 佳 子 〃 政 広 ゆ か り 〃 渡 辺 和 香 1緒 言 昭 和36年 に制度 化 され た新 生 児 訪 問 は、 当初 の 目的 であ る新 生 児死 亡率 の減 少 はお よそ 達 成 され た が 、少子 化 ・核 家 族化 が 進 む 中、 育児 不安 の軽 減や 虐 待予 防 な ど新 た な役 割 を担 いつ つ あ る。 しか し、 受 け手 側の 褥婦 やそ の家 族 に とって は 、面識 の ない助 産師 か らの電 話 や 訪 問 は不信 や 戸惑 い を持 つ こ とで あ り、価 値観 も多 様 化 して い る。 そ の た め 、助 産 師 に は 柔 軟 な対 応 が 要求 され る。 そ こで(社)大 阪府 助 産師 会 が委 託 を受 けて行 って い る新 生児 訪 問 の満 足度 調 査 と同時 に 、 対象 者 か ら見 た助産 師 の対 応 につ い て検 討 した。 更 にそ の結 果 か ら対 象者 が 望む 助 産 師 のイ メー ジが 提 示 され た の で報 告 す る。 II実 践 内 容 平 成15年10月 か ら12月 の期 間 に行 な っ た0市 内全 区 の新 生児 訪 問 対 象者 全 員 の うち、 117名 の(社)大 阪府助 産 師会 新 生児 訪 問指 導 員 が、 訪 問時 に新 生児 訪問 満 足 度 調 査 の 目的 を依頼 書 を用 いて 口頭 で説 明 し、 同意 が得 られ た1,579名 を対象 と した。 返 送 をは が きか フ ァ ック スか の希 望 を聞 いた うえで 、無 記 名 で調査 票の 返 送 を依 頼 した。 返信 が フ ァ ックスの 場 合 に は(社)大 阪府助 産 師会 に着信 した折 に印字 され た発 信 元 を切 り取 り集 計 をお こな っ た 。 助 産 師 の対 応 に は、訪 問 日を決 め る電 話 で の対応 、訪 問時 の 言葉 遣 い 、訪 問時 の 身 だ しな み 、訪 問 時 の子 ど もへ の関 わ り方 と し、 それ ぞ れ の項 目毎 に 「∼ につ い て のお 気 持 ち をお 聞 かせ くだ さい」 と記 した欄 を設 けて 自由記述 方 式 で行 った。 分 析 は 自由記 述 を比 較 検 討 し、 カ テ ゴ リー化 した もの に タイ トル をつ けた。 重 複す るカ テ ゴ リー は複 数 の 分析 者 で検 討 した 内 容 を共 有 す る こ と と した。 III結 果 回収 数 は1,109通 、回 収 率 は70.2%で 、新 生児 訪 問対 象者 の背 景 は 、第1子 が798人72.0%、 次 い で第2子252人22.7%と 続 き、第4子 も7名0.6%い た。訪 問 時 は1079名(98.3%)が 母 親 で あ った 。 対 象 者 の年 齢 は16歳 か ら42歳 で 、 平均 す る と29。7±4.2歳 で あ っ た

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訪 問 日決定 の電話 対応 で は 、540名 の記 述 が あ り、 「明 るい 」 「安 心感 」の あ る話 し方や そ の時 点 で相 談 を兼 ね る こ とが好 印 象 で あった。 訪 問 日時 の 決 め る 際 には、受 益者 の生活 リズ ム を考 慮 す る ことな どを 望 んでい た。訪 問時 の 言葉 遣 い では666名 の記 述 が あ り、 「優 しい・ 愛 情深 い」 「わ か りや す い」や 「上 の子に声 か け」す る こ とが 肯定的 に捉 えて い た。訪 問時 の身 だ しな み で は、548名 の記 述 が あ り、 「平 服 」で 「清潔 感 」 「活 動的 」 と感 じ、感 染 予 防へ の配 慮には批 判 の意 見が あ った。 児 へ のか か わ り方 で は 635名 の記 述が あ り、 「安 全 ・安 心 」 「タ ッチす る」な どの接 し方 や 、 「や さ しい 」印象 な どが 肯定的 に感 じ て いた。 IV考 察 訪 問 日を決 める電話 での 対応 が 、対 象者 に とっ て の第一 印象 とな り、そ の後 の新 生児 訪 問 をス ムー ズ に進 める こ とに繋 が る とい って も過 言 では ない。 中 で も電 話 をか け る時期 か ら訪 問 日を決 め るま での配 慮 に期待 してい る記 述す る こ とが多 い こ とか ら、 出 生連 絡票 を受 け取 り次 第 で き るだ け早 くに電 話 を、 対 象者 の都 合 を尋 ね なが ら、急 を要 してい な けれ ば 電話 の2∼3日 か ら1週 間後 に訪 問 日時 を決 め る こと の配 慮が必 要 で あ る。 また、第2子 以降 の保護 者 に も新 生児訪 問 は必要 で あ るこ とを認 識 しな けれ ばな らない こ とが 明 らか にな った。 また 、専 門家 と して 表 「助産師の言葉遣い」の自由起述 の清 潔感 覚や 感染 予 防 に配慮す る ことを対象 者 は意識 して い た。 従 って、 エ プ ロ ン着 用や 手 指消 毒、 わ か りや す い言 葉 で、対 象者 を理解 しよ うとす る働 きか けな ど、助 産 師 の身 だ しな みや言葉 遣 い が対象 者 との信頼 関係 の確 立 にな り、効果 的 な訪 問指 導 の スキル の1つ に な る と考 える。また、親 が助 産師 の児 へ の かか わ りを傍 で見 る こ とに よ り 「学 習 した 」 「自信 がつ いた」 「愛着 が 高 ま った」とい う感 想 もあっ た こ とか ら、助 産師 に よる新 生児 訪 問 と助産 師 の 評 価 は 高 い と考 え る。 V今 後 の課 題 新生 児訪 問 指導 時 に対象 者 が期 待 す る助 産師 の 対応 が具 体的 に示唆 され た。今 後 新 生児 訪 問 に携 わ るす べ ての助 産師 が活用 で き るよ う、周 知す る体 制 を組 織的 に展開 す る予 定 で あ る。

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一般 演題 〈研 究 〉 口演16子 育 て支 援3 61

乳幼児 を もつ母親 の育児 支援 に関す る研 究

-母 親 の心理特性 と育児 に関す る情報 お よび

解決 策入 手

との関連性-神戸大学大学院総合人間科学研 究科博士課程後期課程 ○ 金 岡 緑 京都大学医学部保健学科 我 部 山 キ ヨ子 I緒 言 先 行 研 究 にお い て 、 社 会 的 支援 ネ ッ トワー ク に関 す る認 知 の 程度 が 、養 育 者 の 問題 解 決 能 力 の 向 上 を介 して 、 育 児負 担感 の解 消や 軽 減 に一 定 の効 果 を及 ぼす 可 能性 が 確 認 され た1)。 そ こで今 回、 母 親 の 心 理特 性 と育 児 に関 す る情 報や 解決 策 の 入 手傾 向の 関 連 を分 析 し、母 親 自身 のサ ポー ト認 知 に関 わ る状 況 を 良好 にす る支援 方 策 に つ い て検 討 す る こ とを 目的 と した。 II方 法 対象 者 は兵 庫 県N市 在 住 の乳 幼 児 を もつ 母親510名 で 、そ の うち、心 理 調 査 項 目に欠 損 値 の な い核 家 族437名(有 効 回収 率85.7%)を 分析 対 象 と した。 調 査 期 間 は2004年8月 か ら9 月 で 、4か 月 ・1歳6か 月 ・3歳 乳 幼 児健 康診 査 を利 用 し 「育 児等 に 関す る調 査 」 と題 した 質 問紙 を事 前 郵 送 し健 診 時 に 回収 した。健 診 種 別 の 内訳 は 、4か 月143名 、1歳6か 月145名 、 3歳149名 で あ った 。 調 査 項 目は 、個 人 的 背 景 因 子 、 心理 特 性因子 、 専 門 職 ・家 族 ・友 人 ・ メデ ィア等16項 目か ら構 成 す る育 児 に 関す る情 報 や 解 決 策 、情 報 入 手 に 関 わ る通 信 機 器 の利 用状 況 で あ る。心 理 特 性 因子 は 、ス トレス 反 応 で あ る精神 的健 康度 評価 のGHQ(General Health Questionnaire)12項 目版 、 特 性的 自己効 力 感 で 成 田 らのSE(self-efficacy)尺 度 、大 日向 と中嶋 らの育 児 負 担 感 尺 度(育 児 に対 す る否 定 的感 情 の認 知 ・社 会 的 活 動 制 限 の認 知 ・母 親 役 割 受 容 困難 感)、 宗 像 の 支援 ネ ッ トワー ク(手 段 的 ・情 緒 的)尺 度 の4因 子 か ら構 成 した。 倫理 的配 慮 と して、 保 健 所 管 理者 に は研 究趣 旨 と対 象 者 の プ ライ バ シー 保 護 等 を 説 明 し同意 並 び に協 力 を得 た 。 対 象 者 に は 目的 、 プ ライ バ シー 保 護 、 協 力 の任 意 性 、 デ ー タは 個 人 が特 定 され な い よ うに統 計 処 理 し研 究 目的 以外 で は使 用 しない こ と等 を文 書 で 説 明 し同意 を得 た。 III結 果 育児 に 関す る情 報 や 解 決 策 の入 手 は 、親 ・友 人 が 最 も高 く75%以 上 を 占め 、保 健 所 ・出産 場所 ・か か りつ け医 な ど専 門職 は27%以 下 で あ っ た。情 報 や 解決 策 の利 用 と心 理 特 性 とを比 較 した と ころ 、 「配 偶 者 」 「親 」 を情報 や 解 決 策 と して利 用 す る者 は 、 自己 効 力 感 が 高 く、ス トレス反 応 が低 く、情 緒 的 ・手 段 的支 援 が 高 か った。加 えて 、 「友 人 」の利 用 者 は 自己 効 力感 が 高 く、「ご近 所 」の利 用 者 はス トレス 反応 が 低 か っ た。 ま た 、「親 」 「育 児 書 ・雑 誌 ・テ レビ」 「パ ソ コン」 の利 用 者 は 「否 定 的 感 情」 が低 下 した 。逆 に 、 「保 健 所 」の 利 用 者 は ス トレス反

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応 が高 くな った 。 さ らに、 携 帯 電話 で メー ル を よ く利 用 す る者 は ス トレス 反応 が 低 く、 自己 効 力感 が 高 く、 社 会 的 活 動 制 限 の認 知 と母親 役 割 受 容 困難 感 が 低 い割 合 を 有 意 に認 め た。 表 1に 示 す 各心 理 調 査 項 目の 相 関 で は全 て の 変数 間 で有 意 な 関連 性 が認 め られ た 。 そ こで 、特 性 的 自己効 力 感 を従 属 変数 に他 を独 立 変数 と し、 ステ ップ ワイ ズ 法 で重 回 帰分 析 を行 っ た結 表1各 心理調 査項 目の相 関分析(Pearsonの 積 率相 関係数) 果 、 表2の よ うに 、 自己効 力 感 に対 し順 に 、精 神 的健 康 度 、母 親 役 割 受 容 困難 感 、情 緒 的 支援 ネ ッ トワ ー ク 、 否 定 的感 情 の認 知 と社 会 的 活 動制 限 が影 響 を及 ぼ した 。しか し、 手 段 的 支援 ネ ッ トワー ク は 、 自己 効力 感 に影 響 を及 ぼ さ なか った。 IV考 察 表2特 性的 自己効力感を従属変数 とした重回帰分析結果 母 子 保 健 領 域 の専 門職 に 相 談 や 援 助 を求 め る割 合 は 少 な く、 む し ろ 「配 偶 者 」 「親 」 「友 人 」 等 の イ ン フォー マ ル な 支援 シス テ ム が 求 め られ て い た 。専 門 職 利用 者 で 「保 健 所 」 利 用 群 に有 意 に高 い ス トレ ス反 応 を示 した こ とか ら、 専 門職 が判 断す る要 フォ ロー 者 が この 中に含 まれ る と推 測 され た 。 一方 、イ ン フ ォー マ ル な 支援 シ ステ ム が、 母親 の社 会 的 支 援 として有 効 で あ る こ とが 改 めて 明 らか とな った 。 つ ま り、 手段 的支 援 の提供 が育 児 に対 す る効 力期 待 を高 め るの で は な く、母 親 へ の身 近 な情 緒 的 支援 が母 親 の コン ピテ ンス に安 心 や 肯 定感 を与 え、 自 己効 力 感 に関 わ る既 存 の育 児 につ い て の信 念 や 行動 に 自信 を もたせ る役 割 を担 うと考 え られ る。 これ には 、親 子 や 夫 婦 関 係 な ど家族 シス テ ムをサ ポー トす る家 族 支 援 や 、 育児 の悩 み や 不安 を抱 え る仲 間 のネ ッ トワー クづ く り、親 に 代 わ る育 児経 験 者 の活 用 等 に よ り、育 児 に関 わ る ネガ テ ィブ な状 況 で も積 極 的 に 対処 し育児 負担感 の低 減 が期 待 で き る。 「育児 書 ・雑 誌 ・テ レ ビ」・「パ ソコ ン」 に よる育 児 に対す る否 定 的感情 の低 下 は 、悩 み の共 有 等 心理 的 効 果 が 得 られ る と推 測 され た、 特 に、 母 親 が携 帯 電 話 等 を用 い た メー ル 交 換 は 、 社会 的孤 立 感 を抑制 し、 自己効力 感 を維 持 ・改 善 す る 中で 、 母親 役割受 容 を促 進 し、育 児 ス トレス を低 減 す る可能 性 が あ る と示 唆 され た 。 V結 論 1.乳幼児 を もつ 母 親 は 、 「配 偶 者 」 「親 」 「友 人」等 の イ ン フォ ーマ ル な支 援 シ ステ ム を選 択 して い る傾 向 が認 め られ た。 2.母親 へ の身 近 な情 緒 的支 援 が 、 育 児 の継 続 ・充 実 に 関 わ る こ とが推 測 され た。 3.携帯端 末 等 の サ ポ ー トシ ステ ム の構 築 が 、育 児 負 担感 を低 減 す る可 能性 が 示 唆 され た 。 文献1) 金岡緑, 藤田大輔. 乳幼児をもつ母親の特性的自己効力感及びソーシャルサポートと育児に対する否定的感情の関連性. 厚生の指標, 49(6), 22-30, 2002.

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一般 演題 〈研 究〉 口演16子 育 て 支援3 62

育児 にお け る満足感 ・楽 しみ の 関連 因子 の検討

大坂府立母子保健総合医療センター ○池 内 美 貴 茨城 キ リス ト教大学看護学部 坂 間 伊 津 美 I緒 言 近年 、子 どもに苛 立 ち、育児 ス トレス を訴 え るな ど、育児 に困難 を覚 え る母 親の増 加が顕 著 に認 め られ る。これ までの育児 支援事業 と して重 要 な課 題は 「疾 病や 発達の障 害が無 い事 」 であ った のに対 し、今後 の課題 は 「育児負 担や育 児不安 が少 な く、楽 しく子 どもを育て る生 活 を送 る事 がで きる事」 であ ろ うと成 木 は述 べ てい る1)。そ こで、育児 に満 足や楽 しみ を見 出せ る要 因お よび 育児 を困難 にす る要 因を明 らかにす る こ とを 目的 と した調 査研 究を行 った。 今 回は、育児 の満足感 ・楽 しみ に関連す る要 因を検討 した結果 につい て報告す る。 II方 法 1.調 査方 法:A県 内1保 健 セ ンター におい て3歳 児健 康診査 に来 所予 定の母 親191人 に 、 あ らか じめ健 診予診票 と ともに 自記式質 問紙 を郵 送 し、健 診時 に持 参法 によ り回収 した。 2.調 査 内容:母 親 の基本 的属性 、育児へ の気持 ちに関す る26項 目(4段 階)、生育 家族環 境(4項 目4段 階)、我が子 が誕生す るま での育児経験(2項 目4段 階)、妊娠 ・出産 時の 気持 ち、子 どもの成長 ・発 達に関 する認識 、育児 環境等 で ある。 3.調 査 期間:2001年8∼10月 。 4.倫 理 的配 慮:調 査 目的 に加 え、回答 は任 意 である こ と、調 査票 の管理 を厳 重に行 うこ と、 個 人のプ ライバ シー保護 に最大 限の努力 をは ら うこ とを調 査 用紙 に 明記 した。 III結 果 回収数 は134人 で有効 回収 率は70.2%で あった。 1.対 象者 の属性 平均 年齢は32.2±4.1歳 、子 どもの人数 は2人 以 上が93人(69.4%)で 、1人が41人(30.6%) で あった。 職 業は専業主婦 が113人(84.3%)で あった。 2.育 児 への気持 ち 「子 どもの成長 が楽 しみ と感 じる」が 「よくある」「時 々ある」と答 えたのは133人(99.3%) で あった。 同様 に、 「子 ども と一緒 にい る と楽 しい」は130人(97 .0%)、 「育 児 によ って成 長 してい る」は113人(84.3%)で あった。 しか し一方 で、 「子 どもの こ とが わず らわ しくて

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イ ライ ラす る」(96人、71.6%)、r育児 につい てい ろいろ心配 な こ とがあ る」(88人 、65.7%)、 「子 どもの してい る ことを許せ ない ことが あ る」(87人 、64.9%)と も感 じてお り、母 親が 育児 に肯定的 な感 情 を持 ちなが ら、同時 に否 定的感情 を抱 い てい るこ とが明 らか となった。 3.育 児の満 足感 ・楽 しみに関連す る要因 育児 への気 持 ちに 関する26項 目につ いて主 成分分析 を行 い 、因子負荷 量0。5を基 準に3 因子を抽 出 した。 そ の中で、 「育児 によって 自分 が成 長 してい る と感 じる」 「子 どもの成長 が 楽 しみ で ある」 「子 どもの こ とをい ろい ろ話 した い気持 ちにな る」 「子 どもと→ 猪にい る と楽 しい と感 じる」 「子 どもを うま く育ててい る と思 う」の項 目か ら成 る因子 を 「育児 の満足感 ・ 楽 しみ」 と名付 けた。クロンバ ックの信頼 性 α係数 は0.61で あ り、この加 算得 点を従属変 数 とし、属 性をは じめ とす る独 立変数 との関連 をt検 定 に よ り検 討 した。 「育児 の満 足感 ・楽 しみ 」は、子 どもの発 達に関す る心配 がない(t=―2.78,P<0.01)、 自分 は社交的だ と感 じて いる(t=a18,Pく).01)、妊娠 した時 に嬉 しか った(炉一238,P<α05)、 夫婦 関係 が 良好 であ る←-198,P〈 α05)場合に有意 に高か った。 w考 察 育児 の満足感 ・楽 しみには、子 どもの成長発 達 に関 する母親 の認 識 が大 き く影 響 してい る こ とか ら、母親 が 自分 の子 どもの特 徴や発達 のペース を十 分理解 し、 日々見 守 るこ とがで き るための援助 が必要 だ と考 え られ た。 また 、母親 の 日常生活 にお いて、夫 は精 神 的 に支 えて くれ る最 も身近 な存在 で ある。夫婦 で育児 を してい る とい う実感 や、夫や周 囲の人 々 との関 係 を通 じた 自己肯 定感 の高 ま りは、育児 の満足感 ・楽 しみ の増幅 にっなが る と考 える。 さらに、妊 娠時 の積極 的な喜び が、育児期 の気持 ちに影 響す る ことも明 らか となった。 妊 娠が常 に喜 び と ともに迎 え られ る よ うにす るため助産 師が果たすべ き役割 は大 きい と考 え ら れ る。 今回 、育 児の満足感 ・楽 しみ と対象 者 の属 性との間に有 意な 関連 は認 め られ なか った。 育児 の満足感 ・楽 しみ を構成 する項 目を精練 する とともに、調査 の対 象数 を増 やす こと、 また、子 どもの年齢 に よる相違 を明 らか にす るこ とが今後 の課題で あ る。 これ まで、母 親の 育児 不安 ・ス トレス を軽減 す るこ とを 目的 とした育児支援 の試み が様 々 になされ てきたが 、今後 は、育児 の満足感 ・楽 しみ に もっ と目を向 けた方 向か らのサ ポー ト も検討 され てい くこ とが望 まれ る。 V結 論 3歳 児 を もつ母親へ の質問紙 調査 か ら、1)母 親が 育児 に対 する肯定的感 情 と否定 的感情 を同時 に抱 いてい る こと、2)育 児 へ の満足感 に は、 子 どもの成 長 ・発達 に関す る母親 の認 識、妊娠時 の喜び 、夫婦 関 係の良好 さ等 が関連 して いる こ とが 明 らか となった。 文 献 1) 成 木 弘 子. 公 的 な保 健 サー ビス機 関 で の 育 児 支 援-保 健 所や 市 町 村 で の 活 動. 現 代 のエ ス プ リ. 1996; 342号:1 82-186.

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一般 演 題 〈実 践 報 告 〉 口演16子 育 て 支援3 63

地域 に密 着 した子 育て家庭 支援 を考 え る

一小学 生 も参加 で き る学校 で の育児 ク ラブ を実施 して

わたなべ助産院 ○ 渡辺 和香 I緒 言 近 年 わが 国 は 、結婚 形態 の 多様 化、子 育 て環 境 の 問 題等 に よ り、1950年3.65人 で あ った 合計 特 殊 出生 率が1974年 に は、2.05人 とな って 以来 減 少傾 向 に あ る。2003年 に は1.29人 とな り、第2次 ベ ビー ブ ー ム を終 え た頃 か ら少 子化 が 進 ん でい る。そ の 影響 を受 けて現 代 の母 親 は少 子 化 が進 み は じめ た 頃 に生 まれ た 世代 で 、幼い頃 か ら乳 幼児 を 見 て育 つ 機 会が少 な い。そ の 上 、地 域 の 力 が失 わ れ つつ あ る今 、近隣 との積 極 的 な かか わ りも乏 しく、孤 立 した ス トレス の多 い母 親 が増 えて い る。また 地 域 の さ ま ざま な場 所 で 育児 教 室 や サー クル 活 動 が実 施 され てい るが 、 全国 的 に 見 て育 児 不 安 、虐 待 の 減少 には つ な が っ て い ない。 そ うい う背 景 の 中、参 加 した親 た ち が 、 (1)、孤 立 した 育児 か ら脱 出 し、子 育 て に対 す る不 安 の軽 減 をは か る こ と。 (2)、子 育 て情報 の提 供 に よ り、育 児 の ス キル ア ップ を行 な え る よ うにす る こ と。 (3)、児 童 に とっ ては 、小学 校時 代 か ら乳 児 と触 れ あ うこ とで 、少 しで も親 に な る準 備 が で き 、母 性 ・ 育 児 を肯 定的 に と らえ育 児 不安 ・虐 待等 を未 然 に 防 ぐ。 とい うこ とを 目的 に、2000年 か ら小 学校 の ミー テ ィ ン グルー ム を利 用 した 育 児 クラブ(Drop in club)を 実施 して い る。 そ の立 ち上 げ か らの 実践 の経 緯 と参加 者か らの評 価 、4年 が経過 した現 在 の状 況 、今 後 の 課 題 につ い て 報 告 す る。 II実践 内容 月 に1回 、 小 学校 の ミー テ ィ ングル ーム を利 用 し午 前10時 か ら午 後1時30分 まで開 催。 親 は参加 しや す い時 間 に 自由に 来 て 自由 に帰 る こ とが で き る。0∼3才 児 の 子 ど も と親 が平 均 して1回2 0組 程度 が参加 してい る。妊 婦 が参 加 す る こ と もあ る。参 加 者 は それ ぞれ 自 由に過 ご し子 ども と遊 ん だ り、 親 同士 の 情報 交 換 の場 に した り して い る。平 日の小 学 校で 開催 してい るの で 、休 み 時間 に は児 童 の 出入 り が あ り、 「赤 ち ゃん 生む 時 痛 か った?」 な ど親 た ち にい ろん な質 問 を した り、折 り紙 を 折 っ て あ げた りボ ー ル遊 び を した りと乳 幼児 との ふれ あい を楽 しん で い る。 実施 内容 と して は、 ① 参加 者 同 士 の 自 由な 交流、 ② 地 域の 子育 て情 報 の 提 供 、③ 参考 図 書 の 展 示 ・貸 し

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III結果 参加 者へ のアンケー ト調 査 と、児 童、教 師、保 護 者へ の聞 き取 り調 査 を実 施した。 参加 者か らは、もっと多くの 日にち、時 間 を設 定 してほしいとの意 見 の割 合 が93%と 高 か った。育 児 に対 する不 安 や 疑問 が減っている人 は73%。 友 人 が増 えた人も多 い。また子 どもに対 して余 裕 をもって見 ることがで きるようにな ったなど子 どもに対 する気 持 ちの変 化 のあ る人が 多か った。児童 の 中 にも「こん なか わい い赤 ちゃん を殺 す 人が い るねんなあ」とい う意 見や 、赤ち ゃんが来 ることはうれ しいなどの 肯定 的 な意 見も多 か った。 育児に対する不 安や疑問は減ったか 開催 回数 について IV考 察 Drop in clubへ の参加 に よ り、親 からは 、育 児 に対 する不安 や疑 問が 減り、おお む ね この育 児 クラブに満足 し ているとい う回 答が あり、児 童 、学 校 、保 護 者か らも前 向 きな意 見 が返 ってきた。わ が子 と児 童 が触 れ あうことに関 し ては、ほとんどの親 が肯 定的 に思っていて、児 童 に協 力 してもいい と思ってい る。また、自分 の子 どももこのようにな るのだと、育 児 の見 通しの ようなもの も持 つことがで きてい る。 V今 後 の課 題 この活 動 を4年 間続 け て きて 、そ の 間 に も子育 て 支援 に対 す る考 え は変化 して きた。 この育 児 クラ ブ を 授業 の-環 と して取 り入 れ る動 きや 、区の 子 育て サ ロンネ ッ トワー クへ の 参加 な ど、この クラ ブ も周 りか らどん どん認 め られ て きて い る ことが感 じられ る。今 後 、資金 面 や この 活動 に賛 同 し協 力 して くれ る人の 確 保な ど、い ろん な機 関 とも っ と綿 密 な連 携 を取 り合 い、参加 す る一人 一 人 の親 とて いね い に 関わ って い きたい。児 童 に も乳児 と触 れ あ う経験 を通 して命 の 大切 さ を感 じて も らえた ら と思 う。また それ にか か わ る先 生方や 地域 の 大 人た ちの意 識 も少 しず つ高 め、PTA、 子 ども会 な どに働 きか け なが ら、地 域住 民 や学 校 、親 が 協力 しあ って 、子 育 て しや す い安 全で 安 心 な地 域 に して い きた い と思 う。そ して 、乳 幼児 期 か ら、 学童期 、成 人 期 ま で も見越 した 支援 が で き る よ うに してい きた い。

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