平成31年度一般入試 化学(後期)
出題意図と解答例
I
A(問1 - 5)
酸化還元滴定を通して、基礎的な実験器具とその実験操作の理解度を問い、また酸化還元に関する知識の習得
度合や、滴定による濃度決定手順の理解、 酸化還元に関する化学反応を定量的に解析できる能力があるかを問
うている。
B(問6 - 8)
実在気体の理想気体からのずれについての理解度を問う内容である。また、構造の似た化合物の分子量の違い
により、実在気体の理想気体からのずれを表す指標
Z と圧力の関係に差異が生じる理由を正しく説明する能力が
あるかを問うている。
II
有機化合物の抽出操作ならびに有機化学と高分子化学の理解度見る。
問1 アニリン誘導体の反応(ジアゾ化・アセチル化)に関する理解度を見る。内容の理解度を確認するため、
アニリンのパラ位にメチル基が置換した化合物について出題した。
問2 フタル酸の反応についての理解度を見る。
問3 芳香族化合物の異性体(オルト, メタ, パラ)ならびにポリエチレンテレフタラート(PET)の合成反応の
理解度を見る。
問4 フェノールの反応ならびにフェノール樹脂の合成反応の理解度を見る。
問5 環状アルケン構造と臭素化反応の理解度を見る。
受 験 番 号
小計
化 学 解 答 用 紙
平成 31 年度後 期 日 程
受 験 番 号 採 点 欄 問 1 器具 (a) 〔記号〕 (い) ホールピペット 器具 (b) 〔記号〕 (あ) 〔名称〕 ビュレット 問 2 〔化学反応式〕 2MnO4- + 5H2C2O4 + 6H+ → 2Mn2+ + 8H2O +10CO2 問 3 赤紫色になる。(赤紫色が消えない) 問 4 ① 問 5 〔計算過程〕 反応式:2MnO4−+ 5H 2O2+ 6H+→ 2Mn2++ 5O2+ 8H2O ----① 滴定に使われたオキシドールは、原液1 mL に相当する。原液の濃度を𝑥 mol/Lとすると、物質量は1000𝑥 mol 。 滴定でのMnO4―の物質量は、16.0×0.020 1000 mol。これらが、①式に従うから、 16.0×0.020 1000 ∶ 𝑥 1000= 2: 5 𝑥 = 0.80とな る。 0.8 〔mol/L〕 問 6 (ア)
分子間力
(イ)体積
(ウ)低
(または、小さ)
(エ)高
(オ)熱運動
問 7 〔計算過程〕 1.0×107〔Pa〕のとき、𝑍 =
𝑃𝑉
𝑛𝑅𝑇
= 0.74
したがって、 V=0.74 × 1 mol × 8.3 × 10
3Pa・L / (K・mol) × 500 K
1.0×10
7Pa
=3.071×10-1 L3.1×10-1 [L] 問 8 曲線 (a)
CH
4 曲線 (b)C
2H
6 曲線 (c)C
3H
8 〔 理 由 〕低圧領域で圧変化に伴う
Z の変化は分子間引力が主な原因であり、Z の負の傾きの程度は、分
子量が大きく、分子間力が大きい分子ほど大きい。
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受 験 番 号