ストレージシステムの高性能化に向けたキャッシュ論理分割機能の開発
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(2) 情報処理学会第68回全国大会. 4. 性能評価 本稿で提案したキャッシュ分割機能を用いた 課題 1,2 の解決による性能向上効果を評価する。 4.1. アプリケーション間性能影響の低減 (1)評価方法 ヒット率の高い小サイズリード(例:DB)とヒ ット率の低い大サイズリード(例:ストリーミン グ)という、異なる I/O 特性を持つアプリケーシ ョンがそれぞれ使用する LU を、同一パーティシ ョンに割り当てた場合と、異なるパーティショ ンに割り当てた場合の性能比較により、課題 1 を解決した場合の効果を評価する。 (2)結果 図 2に示すように、異なる I/O 特性を持つ LU を別パーティションとする事で、ヒット率の高 い領域の性能向上という効果が見られた。また、 ヒット率の低い領域に関しても、特に性能低下 は生じていない。これは、本機能により、キャ ッシュヒットを期待出来ない LU が大量のキャッ シュ領域を使用する事で、キャッシュヒットを 期待できる LU が使用可能なキャッシュサイズが 制限されてしまうという影響が低減したためと 考えられる。 相対性能比(IOPSベース). 1.2. て、パーティションごとのパラメータ設定機能 の効果を評価する。 (2)結果 2 種類のセグメントサイズを使用した時の性能 比較結果を図 3に示す。 5 セグメントサイズ:16kB セグメントサイズ:4kB. 4. 応答時間比. ーション間のキャッシュリソース独立性を確保 する事が出来る(課題 1 の解決)。 また、パーティション毎のパラメータ設定機 能により、I/O 特性に応じたパーティションサイ ズやキャッシュ管理単位サイズ等のパラメータ 変更が可能となり、I/O 特性に応じたキャッシュ 制御パラメータの提供が可能となる(課題 2 の解 決)。. 3 2 1 0. 0. 0.5 1 1.5 相対性能比 (IOPSベース). 2. 図 3:I/O 処理性能比較 データサイズに比べてセグメントサイズが小 さい場合、セグメントの有効データ充填率が向 上し、キャッシュ使用効率が大きくなるため、 キャッシュヒット率が向上する。図 3に示した ように、セグメントサイズ小の方が、応答時間 が小さく、また処理性能も向上している。 一方、セグメントサイズを大きく設定した場 合は、小 I/O サイズ(セグメントサイズ以下)の ランダムデータアクセスに関しては、セグメン トを有効データ充填率が低下し、容量効率が低 下する。 このように I/O サイズとセグメントサイズに よって性能は大きく異なる事から、アプリケー ション(I/O 特性)に応じて、セグメントサイズ等 のパラメータを設定出来る本機能は、有効であ るといえる。. 1. 5. まとめ. 0.8. 異なるアプリケーションで単一のストレージ システムを使用する場合の性能向上方式として、 キャッシュ論理分割方式を提案した。また、分 割後の領域に異なるパラメータを設定する事で、 性能最適化を行う事を提案し、性能評価により、 局所性の高いランダムアクセス時に性能向上効 果がある事を示した。. 0.6 0.4. 128kBリード(ヒット率:低). 0.2. 4kBリード(ヒット率:高). 0. 同一パーティション. 別パーティション. 図 2:アプリケーション間性能影響の低減. 4.2. I/O 特性に応じたパラメータの適用 (1)評価方法 キャッシュ上のデータの管理は、セグメント と呼ぶ領域を単位として管理する。セグメント サイズを変化させたときの性能への影響を用い. 1-18. 参考文献 [1]David A.Patterson, et al.: "A Case for Redundant Arrays of Inexpensive Disks (RAID) ", Report no.UCB / CSD 87 / 391, Computer Science Division Department of Electrical Engineering and Computer Science, University of California, Berkeley, 1987..
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