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ハイスクールD×D モンスターでクリーチャーな俺 ID:82333

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Academic year: 2021

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(1)

ハイスクールD×D モ

ンスターでクリー

チャーな俺

(2)

︻注意事項︼

  この PDFファイル は ﹁ハーメルン﹂ で 掲載 中の作 品を自動的 に PDF化 した も ので す 。  小説 の作 者、 ﹁ハーメルン﹂ の 運営者 に無 断 で PDFファイル及 び作 品を引 用の 範囲を 超 え る 形で 転載・ 改 変・再配布・販売 す る こと を禁 じます 。    

すじ

 駒王 学 園 で普 通 の学 生︵ ?︶ だった男が モンスター に !   普 通 に 暮ら していきたいけど 悪魔 と天 使 と 堕 天 使 の戦いに 巻 き 込 ま れ ていく⋮ 。  今日を生 き 抜 くた め に モンスター で クリーチャー な 姿 に 変身 !  見 た 目 は 怖 いし 、喋れ ないけ れ ど楽しく 生 きていきたい 。   そ ん な学 園 の モンスター こと 、門星  剛の物 語 が 始 ま る !

(3)

  目   

  

│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 1話  1 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 2話  11 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 3話  20 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 4話  32 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 5話  41 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 6話  53 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 7話  67 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 8話  79 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 9話  96 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 10話  106 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 11話  121 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ キャラ設定  135 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 12話  139 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 13話  157 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 14話  173 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 15話  190 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 16話  206 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 17話  228 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 18話  245 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 19話  261 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 20話  273 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 21話  284 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 22話  301 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 23話  318 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 24話  333

(4)

│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 25話  344 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 26話  362 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 27話  372 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 28話  380 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 29話  392 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 30話  404 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 31話  415 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 第 32話  427

(5)

1話

   初め まして 、俺 は 門星  剛 ︵ かどほし   ごう ︶ 。  駒王 町に住 ん でいて 、駒王 学 園3 年 生 の学 生 だ 。   こ れ か ら進路 について 考 えていこうとす る 普 通 の学 生 ⋮な ん だけどな 。  実 は 俺 は 人 と 違 う所があ る ⋮ 厨二 じ ゃ ないぞ ?   そ れ は 昔、俺 は火 事 で 顔 に大火 傷を負 ってしまい 生 死の 境を 彷 徨 ったことがあ る。  現代 医療の全 力 で奇 跡的 に 助 かった⋮が 、 残念 なが ら顔 は火 傷 の 跡 で 酷 い 顔 になって い る。  皮 膚 移 植 す る に も グ チ ャ グ チ ャ の 顔 に は 難 し い ら し い の で 仕 方 な く 包 帯 を 巻 い て い る。   そして も う 一 つ 、 ﹁門星君、 またね !﹂ ﹁ 剛 、 また 明日 な ー !﹂ ﹁ ⋮ぁ⋮ぃ ﹂ ﹁ あはは 、 無 理 して 喋ら なくて大 丈 夫だって ﹂ 1

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﹃バイバーイ︵・ω・︶ノシ﹄ ﹁ う ん、 じ ゃ あね !﹂   火 事 と 顔 の 件 が ショック になって 声 が 出 なくなってしまった 。   なので 、 携帯用の ホワイトボード で コミュニケーションを取 ってい る。  同 学年は入学か ら 慣 れ てい る ので普 通 に 接 してく れる が 、  下級生 か ら は体の デカ さと 、 この 風貌 で恐 れられ てい る。   そ の 為 か ﹃駒 王 学 園 の モ ン ス タ ー﹄ っ て 陰 口 も あ る ら し い ⋮ 苗 字 が 門 星 で モ ン ス ター ってか w   え 、審議不可 ?︵ ´・ω・`︶ソンナー   まぁ⋮そ れ以外 は特に問 題 はない 、 と 思 う 。  同級生達 はこの 陰口 に 怒 っていたなぁ 。   特に リアス・グレモリー さ ん と 生徒会長 の支 取蒼那 さ ん の 怒りよ うはすごかった⋮ 。   元 々 彼 女 た ち が 俺 に 対 す る 偏 見 を 無 く そ う と 頑 張 っ て く れ た か ら 同 級 生 た ち が 普 通 に 接 してく れ たか ら な 。   本当に 感謝感激 って奴だね !   だか ら俺も生徒会 の 仕事を 手 伝 った り と学 園 での ボランティア 活 動も してい る。 ﹁感謝 したい ﹂ と 心 の中で 思 ったな らッ !その時 スデ に 行動 は終 わ ってい るん だ ッ ! 2 第1話

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  い や、言 って み たかっただけ 。 ﹁ こ らー !待 ちなさい 変 態共 !﹂ ﹁ ⋮ ?﹂  廊下を 歩いてい る とどこか ら か女子の 声 が 聞 こえ る。   あぁ 、 また彼等か⋮ 確 か兵 藤、 松田 、 元浜の 三人 組だっけ ?   そ ん な アグレッシブ さは 感心 す るよ ⋮い や、 しち ゃダメ か ?   ふと 曲 が り角 で急に 表れ た 例 の 三人 組にぶつか る ⋮すげぇ吹っ 飛ん だな 。  因み に 俺 は 身長 は 2m近 く 、 体 重 は 120㎏ と ヘビー級 ⋮ デブ じ ゃ ないぞ !   あ 、 彼 ら は怪 我 してないかな ? ﹁ げぇ 、モンスター 先 輩 !?﹂ ﹁馬鹿、 そ れ は 禁句 だぞ !?血を 吸 われ て 殺 さ れる ぞ !?﹂ ﹁ロードローラ持 ち 上 げて 落 としてく る ぞ !﹂ ﹃  し   ね   ぇ  よ  ︵ ´°ω °`︶  ﹄ ﹁ ﹁ ﹁サーセン ⋮ ﹂ ﹂ ﹂  俺 は WRYYYYY とか 言わ ないぞ 。   そ れ 絶 対調 子こいて 2回も宿 敵に 負 け るパターン の奴 や !  多分タンクローリー持 ってきて も負 け る ぞ ! 3

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 馬 鹿 な ぁ ぁ ぁ !こ の G O が ぁ ぁ ぁ ⋮ こ の G O が ぁ ぁ ぁ ッ !? か 叫 ん で 粉 々 に な っ て 死ぬで 。  195㎝ の 長ラン と学帽の奴に 要注意 ! ﹁ あ⋮か 、門星 先 輩﹂ ﹃ こいつ ら は 俺 が 説 教す る か ら君達 は 練習 してきな ︵ ´∀`︶ ﹄ ﹁ は 、 はい !﹂ ﹃ 大 会 に 向 けて 頑 張 れ∼︵・ω・︶ノシ﹄   剣 道部 の彼女たち を 帰して 、も う 一仕事 だな 。   振 り向 くと 3人 組が 逃 げ よ うとしたか ら 制 服をガッチリ掴ん で 阻 止 。  伊達 に デカ い体 を していないぞ ー ?  ヒャッハー !O☆HA☆NA☆SHI☆TIME だぁぁぁ ! ﹃ お前 ら 女子 生徒 に 対 す る迷惑行為 は ダメ。ゼッタイ︵`・ω・ ´︶ ﹁ だって 俺 たち モテ ないですし⋮ ﹂ ﹃ そういう 事 す る か ら 余 計 に ダメ な ん だ ろ うが !︵ ゜Д゜︶ゴルァ !!﹄ ﹁ 先 輩 は 興 味ない ん ですか !?女体の神 秘 に !!﹂ ﹃俺 だって男だか ら そ れ は わ か る けど 、 少 しは 理 性 を持 て や。 猿か 、 て め ぇ ら ︵ ゜Д゜︶ y│┗∼∼﹄ 4 第1話

(9)

﹁ 先 輩、 何でそ ん なに 速 く筆 談 が 出 来 るん ですか⋮ 顔文 字ついて る し ﹂ ﹃ 慣 れ だ 。 そして 顔文 字は 可愛 いか ら だ !︵`・ω・ ´ ﹄ ﹁ ﹁ ﹁ そ ん な 理 由 !?﹂ ﹂ ﹃ って 話 が 逸れ た !︵; ´∀`︶ とにかく 、 次 同 じ 事 した ら ⋮ !﹄ ﹁ ﹁ ﹁同 じ 事 した ら ⋮ ?﹂ ﹂ ﹃  本  気  で  怒 る  ︵#^ω^︶ビキビキ﹄ ﹁ ﹁ ﹁ すいませ ん でしたぁぁぁ ッ !! ﹂ ﹂   唸 り なが ら書 いた ら3人 は 土下座 して 謝 った⋮全く 悪 い奴 ら ではないのにねぇ 。   特に兵 藤 な ん て 顔 は 悪 くない ん だか ら行動 さえ改 めれ ば モテる と 思 うのに 。   と り あえず 罰 として 俺 と 一緒 に 花壇 の 植 え 替 え を 手 伝わ せ る刑 に 処 す 。   何だか ん だ 言 ってち ゃん と や って る か ら 本当に も う 少 し 言動 改 めれ ばねぇ⋮ 。   あ 、 こ ら !花 は も っと 丁寧 に 愛情を持 って 植 え ろ !     ふぅ 、スーパー の特 売 に 間 に 合 って よ かった 。   あの特 売 は奥 様方 が 修羅 の 国 の住 人 にな る 場所だか らや ばい わ。   特 売王 と 名 乗 る巨 大な 馬を駆る 奥 様 に 勝 てたのは 運 が 良 かった⋮ 。   こ れ で 買 い物は 少 ししなくて も 大 丈 夫だ 。 5

(10)

 も う 、ファンファーレ 流 れ て レベルアップ して も良 いく ら いだ 。   お 、 そうだ 。 この 裏道を使 って 早 く帰 ろ う 。   ここは 暗 くて 廃倉庫 の 近 く を通る道 だか ら 昼 間も不気 味だけど何 も出 ないだ ろ。   お 化 けな ん てないさ 、 お 化 けな ん て 嘘 さ 。 ﹁ お や お や ⋮ デカ くて 食 い甲 斐 があ る 奴が来たねぇ ﹂ ﹁ !?﹂  廃倉庫 の 近 く を通 った 瞬間、薄気 味 悪 い 声 が 聞 こえた 。   甲 高 い男の 声 で も 低い女の 声 で も ない何と も言 えない 声 に全 身 に 鳥肌 が 立 つ 。  逃 げ よ うと 走り出 そうとしたが 、目 の前の ソレ は 俺 の前に 立 ち塞がった 。  緑色 の 肌 に 象 の牙 よりもデカ い 角、 そして 俺よりも巨 大な体 躯。   おいおいおいおい 嘘 だ ろ、 ここは RPG の 世 界じ ゃ ねぇぞ !? ﹁ ⋮ぅ 、 ぁ ﹂ ﹁怖 くて 声 が 出 ないかぁ ? 安心 し ろ、 すぐに 殺 して 食 って やる か らよ ぉ ﹂ ﹁ ⋮ !﹂ ﹁逃 げ る のかぁ ?  ち ょ っとだけ 遊ん で やる ぞぁ♪ ﹂  俺 が全 速力 で 逃 げ るもアイツ はま る で 狩りを 楽し む かの よ うに 追 いかけてく る。  咄 嗟 に 持 っ て い た ス ー パ ー の 袋 を 振 り 向 き 様 に 顔 へ 向 け て 投 げ る も ま る で 効 果 が 無 6 第1話

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い 。   体 力 が尽きてきた 俺 にさ ら に 悪 い ニュース ⋮ 行 き止ま り だ 。  追 い 込 ま れ た⋮ 他 に 逃 げ 道 は !?  辺りを見回 して も 何 も ない 、万事休 すとか 冗談 ではない 。 ﹁追 いかけっこはお終いかなぁ ?  さて 、 どこか ら食 おうかなぁ♪ ﹂  後ろ か ら の 声 に 俺 は振 り向 いた 瞬間 に 巨 大な手に よ って捕まってしまった 。   無 理矢理解 こうに も力 が 違 い 過 ぎてどうに も な ら ない 。   畜 生、も う 駄目 なのか⋮ ? ﹁ 決 ーめ たぁ♪ 頭 か ら 丸 齧り だぁ ﹂ ﹁ ⋮ぁ ﹂ ﹁頂 きまぁぁぁす♪ ﹂   死にたくない⋮こ ん な奴に 殺 さ れる 何て 嫌 だ 。   死にたくない 、 死にたくない 、 死にたくない !  嫌 だ 、嫌 だ 、嫌 だ ァァァァァッ !!   ﹁ あ ゛ あ ゛ あ ゛ あ ゛ あ ゛ あ ゛ッ !! ﹁ な 、 な ん だぁ !?﹂ 7

(12)

 俺 が 叫ん だ 瞬間 ⋮ 顔 が 熱を 帯びて全 身 に 力 が入 り、化 物の手 を 無 理やり抉 じ 開 けた 。  拘 束が 解 けた 俺 は 転 が るよ うに 脱出を す る。  立 ち 上 が ろ う と す る と 体 が ず っ し り と し て い る が そ れ 以 上 に 力 が 満 ち 溢 れ て い る よ うな 感覚 がした 。   いつの 間 にか ゴツ くて 黒 い コートを 着ていて 、 手には 金 属 製 の よ うな グローブを 着け ていた 。  顔 の 包 帯は無くなっていていたが⋮ 待 て 、 ち ゃん とした 皮膚 があ る ?   この 感覚 ⋮火 傷 の 跡 が無い ? 一 体全体どういう 事 だ ? ﹁ お前⋮神器 持 ちかぁ !? ﹁ ⋮ ?﹂ ﹁ 答え ろ ぉぉぉ !﹂   神器って何 ?   そう 思 ったが 化 け物が 俺 に 向 かってきて攻 撃 し よ うとしてい る。   だが 、 どういうことか⋮さっきと 動 きが 遅 く 見 え る ?   こ れ な ら ⋮さっきの パワーを使 えば攻 撃 でき る !  化 物の攻 撃を避 けなが ら、カウンター で 顔面 に 拳を叩 き 込む。   す る とどうだ 、軽々 と 化 け物が吹っ 飛ん でいった 。 8 第1話

(13)

 信 じ られ ない 事 の 連続 だったが 、ボンヤリ してい る暇 はない 。  相 手は 俺を殺 そうとしてい る ⋮な らやり返 して も文句 はないだ ろ ? ﹁ まっ 待 てぇ !来 る なぁ !﹂ ﹁ お ゛ お ゛ お ゛ お ゛ お ゛ お ゛ッ !! ﹁ギャアァァァァァァァァァァァァッ !!﹂  化 物 が 命 乞 い し て き た が 俺 は 声 を 上 げ な が ら め ち ゃ く ち ゃ に 殴 る と 化 け 物 は ま る で 人 形 の よ う に 簡 単 に 壊 れ て い く 。 と っ く に 死 ん で い る の だ ろ う け ど 俺 は 必 死 に 殴 り 続 け た 。 手 を 抜 い た ら ま た 殺 さ れ る か も し れ な い と 言 う 恐 怖 が 俺 の 自 制 心 を 殺 し て い る のだ ろ う 。  気 が 付 いた時には 化 物はま る で ミンチ ⋮ 肉 塊 み たいになっていた 。   何て 力 だ⋮ま る で ︻暴君︼ という よ うな 姿、 こ れ じ ゃ あ本当に モンスター だ 。  自 分 の 変 化 を 改 め て 見 て み る と 思 わ ず 頭 を 抱 え 込 む ⋮ 何 か 後 頭 部 に 違 和 感 が あ る な ?   ま る で レスラー の 覆面 の よ うな作 り ⋮ も しかして 。  マスクを取るよ うな 動 作 を して みる とそ れ は簡単に 取れ て 、 手には白い 肌 の坊主 頭 の 覆面 があった 。   そして 、俺 の格好は ボロボロ の制 服 と 取れ かけた 頭 の 包 帯⋮元に戻った 。 9

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﹁ ⋮ぇ ﹂  声も出 ない 。   この 覆面 で 変身 でき る のか ?   何となくだけどそ れ だけは 理解 できた 。   とにかく帰 ろ うかと 思 ったが体が 言 う 事を聞 かない 。   あ れ だけ 暴れ たせいなのか 、疲れ てそのまま 意識 が 遠退 いてきた 。  倒れ た 瞬間 に 誰 かの 声 が 聞 こえたけど 、も う⋮眠い 。   ﹁ あの 肉 塊は⋮ !﹂ ﹁討伐対象 のはぐ れ悪魔 ⋮何でこ ん な無 残 な 状 態に ?﹂ ﹁部長誰 か 倒れ ています !﹂ ﹁ え 、門星君 ⋮ !?﹂ 10 第1話

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2話

      あ れ ⋮ここどこ よ ?  知ら ない天 井 どこ ろ か 知ら ない場所とか 笑 えないぞ www   う ん、草生や して も意 味ないのは 知 ってい る。   こ ん な 血 と 錆 だ ら けの 遊園 地とか 完 全に ホラーゲーム じ ゃ ないですか や だ ー。   こ れ で 後ろ 振 り向 いた ら 何かがい るパターン だ ろコレ ?   はい 、 く る っと振 り向 いて も 何 も いない │。 ﹁や っほ ー ♪ や っと 会 え │ あべしっ !?   振 り向 いた ら血 塗 れ な ピンクウサギ の着ぐ るみ とか トラウマ だ わ ぁぁぁ !!  思わ ず 顔面を殴り飛 ばしたけど 俺 は 悪 くねぇっ !俺 は 悪 くねぇっ !!  遊園 地とかの着ぐ るみ っぽいけど 血 塗 れ とか子 供 が 見 た ら どうす るん だ !?  モンペ が来 る ぞぉぉぉ ッ !   子 供 が 真 似した ら どうす るん だって ?  知る かぁぁぁ ッ !て め ぇが 叱れや ぁぁぁぁぁ ッ !! 11

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﹁ ひどいじ ゃ ないか ! 僕み たいな 可愛 い キャラ に やる対応 じ ゃ ない よ !﹂ ﹃ お前 み たいな 血 塗 れウサギ な ん て 知り ませ ん︵゜д゜︶ ﹄ ﹁ あ 、 そうか 自己 紹 介 がまだだったね ?  初め まして 、僕 は ロビー君 !  可愛 い 可愛 い 、プリティー で ラブリー で キュート で 皆 に 愛 さ れるマスコット だ よ ♪ ﹂ ﹃ ︵ ゜д゜︶ 、ペッ﹄ ﹁返事 が唾 吐 き !?流 石 にひどい よ !?﹂  血 塗 れ ウ サ ギ こ と ロ ビ ー 君 の 少 し ウ ザ っ た い 自 己 紹 介 を 軽 く ス ル ー し て 本 題 を 聞 か なけ れ ば 。  宿 主とは何なのか ?  あの 覆面 は何なのか ? 俺 の体はどうなってしまったのか ?  ロビー君 は 俺 の 疑 問 をわ かってい る かの よ うに 話 し 続 けた 。  ウザ くなった ら また唾 吐 いて やる。 ﹁ まずは神器についてだけどね ﹂   どこか ら か 取り出 したのか 知ら ないが 巨 大な ホワイトボード で 説明を始める。   普 通 だった ら厨二臭 いとか 思 っていたが 、 先 程 まで 変身 して 化 物 を叩 き潰したか ら信 じ る しかない 。   しかし 、 こいつ 説明 とか 進め方 が 上 手いな 。 12 第2話

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  学校の先 生み たいだな 。 ﹁ ここまでいいかい ?  じ ゃ あ次に 宿 主の神器について 話 す よ ?﹂ ﹃ あぁ 、頼む﹄  俺 の 覆 面 ⋮ い や 神 器 の 名 は ︻ 創 ら れ し 生 物 は 化 物 也 ︼ ︵モ ン ス タ ー・オ ブ・ク リ ー チャー︶   具 現化 さ れ た 覆面 にそ れ ぞ れクリーチャーやモンスター の 力 が 込められ ていて 、 俺 が そ れを被る事 に よ ってその 化 物にな れるら しい 。  俺 が 使 っていた 黒コート の白 ハゲ は ︻タイラント︼ って 名 前 ら しい 。   特性は圧 倒的 な パワー と 頑丈 さ 、 そして リミッター解除 時の戦 闘力アップ だそうだ 。  他 に も覆面 には種 類 があ り、 その時の 状況や俺 の 状 態に よ って 現れる覆面 が 変わる と の 事。   但し 、 タイラント はいつで も出 す 事 が 出 来 るら しく 、 緊 急時はそのまま 変身 でき るら しい 。   しかし 、俺 は 覆面外 せばただの 人間。  外 した時に攻 撃 さ れれ ば ダメージ受 け る し 、 覆面 が破 壊 さ れ た ら変身 が 出 来なくな る か ら注意。  変身シーン は攻 撃 しち ゃ いけないのは 暗黙 の 了解 ではない ら しい 。 13

(18)

  あ らや だ 世知辛 い 世 の中 。   そして 思 った 事 があ る か ら訊 いて みる か 。 ﹃他 の クリーチャー達 ってど ん なのがい る ?︵・ω・︶ ﹄ ﹁色々 !としか 言 い よ うがないなぁ⋮ 試 しに 会 え るよ ?﹂ ﹃襲 い 掛 かってこない ?︵;゜д゜︶ゴクリ ⋮ ﹄ ﹁ 大 丈 夫 、 大 丈 夫♪ 皆∼宿 主に挨 拶ー !﹂  ロビー君 がそう 言 った 瞬間、俺 の周 囲 に 多 くの 人 影が 現れ た 。   だか らビックリ す るわ !!   そして みん な デカ い 上 に 巨 大な武器 も ってい る 奴とか 多 すぎ や しませ ん かねぇ⋮ 。  囲 ま れ てい る だけで め っち ゃ くち ゃ怖 い ん だけどぉ ! ﹁ 大 丈 夫だ よ ♪ みん な 宿 主の 事を気 に入ってい る か ら襲わ ない よ ?﹂ ﹃怖 すぎて 嫌 だぁぁぁ !。゜︵゜ ´Д`゜︶゜。 ﹄ ﹁可愛 い 僕 がい る でし ょ☆﹂ ﹃ ︵ ゜д゜︶ 、ペッ﹄ ﹁君、 本当は余 裕 あ る でし ょ !? 因み に彼 ら の 姿 は 変身出 来 るよ うにな れ ば わ か るよ﹂  ウザ くなったか ら 唾 吐 いた 、後悔も反省も しない 。   で も親 し みや すい奴で正 直助 かってい る けどねぇ⋮ ウザ いけど 。 14 第2話

(19)

 確 かに 俺 が 変身 した タイラント の 姿 は ハッキリ出 てい る。   手 を 後 ろ に 組 み な が ら 真 っ 直 ぐ 立 つ 姿、 ま さ に 軍 人 の 待 機 状 態 っ て 感 じ で カ ッ コ い い 。  俺 と 目 が 合 うと敬礼したので 俺も 敬礼し 返 す 。  確 かに 見 た 目 は 怖 いが 悪 い奴じ ゃ ない み たいだ 。 ﹁ さて 、 そ ろ そ ろ君 が 目覚める頃 だね 。も し 、 何かあった ら僕を 呼 ん でね !﹂ ﹃ どう や って ?︵ ´・ω・`︶ ﹄ ﹃ こう や って 念 じ れ ば答え るよ﹄ ﹃ こいつ 直接脳内 に⋮ !?  やり取り してい る と 辺り が 暗 くなってきた 。   どう やら目覚めよ うとしてい る のは本当の 様 だ 。  ロビー君 が手 を 振ってい る姿 が 最後 に 見 えた 瞬間、真 っ 暗 になった 。    知ら ない天 井 だ 。   い や嘘 です⋮ 俺 の 部 屋の天 井 です 、 はい 。   どう や ってここへ帰った ん だ ?   あの 裏道 で 倒れ たのは 確 かな ん だったけど⋮夢 遊病 ? 15

(20)

  そ れ か 今 までが 壮 大な ファンタジー な ドリーム が カムトゥルー したか ?   だとした ら 本 を書 いて 賞を取 って夢の印 税生 活ぅぅぅ ! ﹁ おは よ うございます 、門星 先 輩﹂ ﹁ ⋮ぇ ?﹂ ﹁ あ 、 無 理 に 喋ら なくて大 丈 夫です よ ?﹂  俺 の 馬 鹿 な ド リ ー ム が 炸 裂 し た 瞬 間 に 声 を 掛 け ら れ て 思 わ ず 声 を 出 そ う と し て し まった 。   何で 駒王 学 園 の マスコット と 称 さ れる 塔 城 小 猫ち ゃん がい るん ですかねぇ⋮ 。   偶然 和菓 子屋で 会 って 、 そこか ら美 味しいお 菓 子 を 教え 合 うく ら いの 知り合 いだけど 自宅 までは教えていないはずだが ?   あ 、ホワイトボード持 ってきてく れ た 。良 い子だ わ。   じ ゃ なくて ! ﹃ 何でここにい る の ?︵;^ω^︶ ﹄ ﹁ 昨 日、道 端 で 倒 れ て い た 先 輩 を 発 見 し た の で 運 び ま し た 。 そ れ で 今 朝 様 子 を 見 に 来 ま した ﹂ ﹃ そ れ はすまない 事を ⋮え 、運ん だ ?︵;゜Д゜︶ ﹄ ﹁ はい ﹂ 16 第2話

(21)

  い や い や い や い や、気 絶したこ ん な デカ い奴 を運 べ る のは無 理 でし ょw  1 4 0 ㎝ な い く ら い の 女 子 が 2 0 0 ㎝ の 俺 を 運 べ る か を 何 で も 相 談 教 室 に 訊 い て も 無 言 で 切られるわw   で も ⋮ 嘘吐 く よ うな子じ ゃ ない 。 手 段 はどうあ れ お礼はしないとな ! ﹃ そうか 、 あ り がとうな塔 城︵・ω・︶ノ﹄ ﹁小 猫でいいです よ、門星 先 輩﹂ ﹃ じ ゃ あ 俺 の 事も 剛でいいぞ ︵ ^ω^ ︶ ﹄ ﹁ はい 、 剛先 輩﹂ ﹃朝 ごは ん 作ってあげ る か ら待 っててく れ。パン でいいか ?﹄ ﹁フレンチトースト が 食 べたいです ﹂ ﹃ ︵ ゜Д゜︶ゞ リョーカイ !!  相変わら ず 甘 いのが好きな ん だなぁ 。  感 情 に あ ま り 変 化 が 無 い け ど お い し い お 菓 子 を 食 べ て い る 時 に 嬉 し そ う な 顔 を し て い る のが 可愛 い ん だ よ ね 。  可愛 い女の子の 笑顔 の 為 な ら頑 張 る。  誰 だってそ ー す る。俺 だってそ ー す る。   17

(22)

 朝食を済 ませて 色々身 支 度 した 俺 は 小 猫と学校へ 向 う 。  途 中 で す れ 違 う 人 た ち の 目 線 が 痛 い わ ぁ ⋮ 誰 だ ﹁美 女 と 野 獣 ﹂ と か 言 っ た 奴 は ?︵・ 言・︶  小 猫が 可愛 いか ら 大きくなった ら美 女にな る のは 間違 いないけどな 。  野 獣って 言 った奴は アイアンクロー して やる か ら俺 の前に 出 てこい 。  ホラホラホラ︵迫真︶ ︵ ° ° ﹁ あ 、 剛先 輩。今日 の放 課後 に オカルト研 究 部 へ来て もら えませ ん か ?﹂ ﹃オカ研 ? 確 か⋮ グレモリー さ ん と 姫島 さ ん が所属してい る ?︵ ・ω・︶ ﹄ ﹁ はい 、部長 が呼 ん でいますので ﹂ ﹃ あぁ 、わ かった ︵ ・ω・︶b﹄  小 猫が 関わ ってい る か ら 恐 ら く昨 日 の 事 ⋮だ ろ うな 。  悪 い 人 たちじ ゃ ないのは わ かってい る けどと り あえず 行 くだけ 行 って みよ う 。   学 園 に着いて も俺 と 小 猫が 一緒 に登校してい る事 に周 り が 騒 然としてい る。  小 猫 も 特に 気 にしていない み たいだし 俺も気 にしてない 。   彼女と別 れ た 後 に 変 態 3人 組と 遭遇。   何 故 か 怒 り 狂 っ て た 松 田 と 元 浜 が 俺 と 小 猫 が 登 校 し て い る 事 に 腹 立 て て 襲 い 掛 か っ てきた 。 18 第2話

(23)

 速 攻 魔法 発 動 !   両手で アイアンクロー !  俺 の両手と 握力を消費 して 相 手の 頭部 に 激痛を与 え る !! ﹃自分勝 手な 嫉妬 で 他人を 攻 撃 す るん じ ゃ ねぇ !︵# ゜Д゜︶ゴルァッ !﹄ ﹁ ﹁ ぎ ゃ あぁぁぁぁぁ ッ !﹂ ﹁ あ 、 先 輩聞 いてください !﹂ ﹁ ?﹂   兵 藤 がいきな り声を掛 けてきたが両手は 今 塞がってい る ので筆 談 が 出 来ない 。  顔を向 け る とすごい 嬉 しそうな 顔を してい る ので 、良 い 事 があったのだ ろ う 。   どうせ好 み の エロ 本が手に入ったとかそういうのだ ろ う 。   彼女が 出 来たとかそ ん な 爆 弾発 言 が来 るわ け │ ﹁俺、 彼女 出 来ました !﹂   あった よ。  思わ ず アイアンクロー していた手が 緩ん で 二人を落 としてしまった 。  明日 ⋮ 槍 が 降ら ない よ な ?   帰 り に 鉄製 の 傘を買わ ないと⋮ ド○キ で 売 ってないかなぁ ︵ 白 目︶ 19

(24)

3話

    ﹃ 彼女が 出 来た⋮だと ?︵;・ω・︶ ﹄ ﹁ は い !  天 野 夕 麻 ち ゃ ん っ て 可 愛 い 子 が 俺 に 一 目 惚 れ し た っ て 言 っ て く れ た ん で す !﹂ ﹃ ⋮昨 日 の 今日 ですごい 事 が 起 き るもん だな ︵;゜Д゜︶   と り あえず 、 お め でとう兵 藤︵* ´∀`︶ ﹄ ﹁アザッス !  あ 、俺 の 事 は イッセー って呼 ん でください ﹂ ﹃ おぅ 、わ かった 。俺も 剛でいい わ﹄  少 し⋮い や、 かな りビックリ してと ん で も ないこと 考 えていた わ。   こいつは スケベ だが 良 い奴なのは何となく わ かっていたか ら な 、 こ れ で 少 しは 落 ち着 くだ ろ う 。   そして 俺 は ﹁イッセー の スケベ は ワシ が 治 した ︵キリッ﹂ って コメント出 せ る だ ろ う 。   とにかく先 輩 として素 直 に祝 福 して年 上 の 貫録を見 せつけ よ う 。   正 直 に 言 え ば 告 白 さ れ る と か 羨 ま し い の ぅ ⋮ 俺 も 可 愛 い 女 の 子 に 告 白 さ れ た い ︵ ´ 20 第3話

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ω・`︶   こ ん な 顔 だか ら 絶 望的 なのは 知 ってい る けどさぁ 。   おっと 目 か ら 汗が⋮ ︵ ;∀;︶ ﹁日曜日 に デート す る予定 な ん ですけど⋮ デート って 初め てなので正 直不安 で ﹂ ﹃俺もデート した 事 ないか らアレ だけど 、 人付 き 合 いで大 切 な 事 く ら いは教えて やるよ﹄ ﹁マジッス か !? お 願 いします !﹂ ﹃ まずは 待 ち 合わ せの時 間よりも早 く着いてだな⋮ ﹄  俺 が 出 来 る のは 後輩 の デート が 成功 でき るよ うに アドバイス す る事 く ら いだな 。   学 園コメディ な ら こっそ り ついて 行 って 様 子 を見る とかす るん だ ろ うけど 、   そ ん な無 粋 な 真 似は 出 来ねぇ⋮ 門星  剛は クール に 去る ぜ 。  背 中で男 ら しさと 哀愁を漂わ せ る のが ポイントよ ?  イッセー に 人付 き 合 いの常 識程度を 教えてか ら俺 は教 室 へ 向 った 。   あっ松田と元浜 を 放 置 していた !   まぁいい や、俺 に攻 撃 したのが 悪 い 。インガオホー。     ぬ わ ああああああああ ん疲れ た も おおおおおおおおおおお ん !  やめ たくな り ます よ∼授 業ぉ⋮ 。 21

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  い や、やめ ち ゃ駄目 な ん だけどな !︵反語︶   さてさて 、 放 課後 になったか らオカルト研 究 部 に 行 かないとな ∼。   この 門星  剛⋮ 約 束は破 ら ず 、実行 す る事を信 条としてい る !︵`・ω・ ´   当た り 前だ よ なぁ ?   す る と グレモリー さ ん が 俺 の所へ来た 。相変わら ず 綺麗 な 紅髪 ですなぁ ∼。 ﹁門星君、小 猫か ら聞 いたと 思 うけど ﹂ ﹃ おぅ 、今 か ら行 こうと 思 っていた ん だ ﹄ ﹁ じ ゃ あ案 内 す るわ。 ついて来て ﹂   という 事 で 、グレモリー さ ん に ホイホイ とついて来た 訳 だけど 。  他 の 生徒 の 視線 と 声 が 響 く w   おい 、 また 美 女と 野 獣って 聞 こえたぞ ?  野 獣先 輩 って 言 った 後輩、後 で屋 上 で 俺 と決 闘︵デュエル︶ な 。   まさか 誰も使 っていない 旧 校 舎 にあ る とはな⋮ オカルト的 な 雰囲気バッチリ だ わ∼。   あ る意 味 ロビー君み たいなのが 出 て来 るん じ ゃ ないのか ?  も し 後ろを 振 り向 いて何かが 出 た ら顔面パンチ︵タイラントver. ︶ だ 。   慈 悲 はない 。 ﹁ ここ よ。よ うこそ 、オカルト研 究 部 は 貴方を 歓 迎 す るわ﹂ 22 第3話

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 グレモリー さ ん が 如 何に も な 感 じの扉まで案 内 さ れる と扉が 開 か れる。  見事 な 洋館 の 一室 ⋮そしてその中でど ら 焼き を食 べてい る小 猫 を 発 見︵゜Д゜︶   しか もシャワー室も あ る とかここで 暮ら せます わw  家 具 も 充 実 してて 確実 に 俺 の アパートより いい物 件 な ん ですが 、 家賃 おいく ら ですか ? ﹁ あ ら あ ら、よ うこそ 門星君。 お 待 ちしていました わ﹂ ﹃ どう も︵ ・ω・︶ノ﹄   お や、 あの 長 い 黒髪ポニーテール な大 和撫 子は 姫島  朱乃さ ん。  グレモリー さ ん と 合わ せて学 園 の 2 大お 姉 さまが 一室 にい る とは 、 他 の 生徒 がいた ら 大 騒 ぎだ 。  俺 は大 騒 ぎす る程 の 声 が 出 ないか ら静 かだぜ ?   その 分、 脳内 と ホワイトボード はう る せぇけどな !︵^q^Ξ^p^︶ ウェーイww w ﹁初め まして 、門星 先 輩。僕 は木場   祐 斗 と申します 。よろ しくお 願 い 致 します ﹂ ﹃ こ れ はご 丁寧 に 、 こち ら こそ よろ しく ︵ ^д^︶ノ﹄   あ ー確 か 、イケメン王 子って噂の木場 君 か 。  クラス の女子 生徒もよ く 言 っていたな ー。 23

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  爽 や か 笑顔 な イケメン とか⋮ず る い わー︵ ´・ω・`︶   で も いい奴そうだか ら許 そう 、 先 輩 として 許 さなけ れ ば ︵TдT︶ ﹁ ⋮塔 城小 猫です⋮ 今朝 ぶ り ですね ﹂ ﹃ あ 、 そ の 店 は 日 曜 日 限 定 で 美 味 い 羊 羹 売 っ て い る か ら チ ェ ッ ク し と き な  m 9︵゜ д ゜︶ビシッ !﹄ ﹁ !⋮ 情 報 、 あ り がとうございます ﹂  小 猫は 相変わら ずだなぁ 。  頭を撫 でてあげたいが 嫌 が る だ ろ うなぁ⋮ 。  肩車 してあげ る か ら とか 言 って みる か ?   おい 、事 案発 生 とか 言 うな 。   年 齢 は 2 歳 差 だぞ !いい 加減 にし ろ !   と り あえず ソファー に 座る と 姫島 さ ん が 紅茶を 煎 れ てく れ た 。   ど れ ど れ ⋮ 美 味ぇ w  スイーツを合わ せ る とした らケーキも いいがこ れ は スコーン とかが 合 うだ ろ うな 。  今度 作って みる か ?⋮あ 、小 猫がこっち 見 て スイーツ の 予感を察知 したな w ﹁ さ て 、門 星 君 ⋮ 昨 日 は 貴 方 が 廃 倉 庫 近 く の 裏 道 で 倒 れ て い た け れ ど 。 何 が あ っ た の か を話 してく れ ないかし ら ?﹂ 24 第3話

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  あ る 程 度 テ ィ ー タ イ ム が 落 ち 着 い て き た ら 部 長 用 の デ ス ク み た い な 所 か ら グ レ モ リー さ ん が 話 しかけてきた 。   そ れ が本 題 だか ら な 、真面目 に 話 そう 。信 じて もら え る かどうかは別だけど 。  俺 は 鞄 か ら少 し大き め な ホワイトボードを出 してその時の 様 子 を書 いていく 。  買 い物帰 り に 裏道を通 った らデカ い 化 物に 襲われ た 事。  逃 げた末に 追 いつか れ、 捕まって 喰われ そうになった 事。  咄嗟 に神器 モンスター ・ オブ ・ クリーチャー が発 動 して タイラント にな り、肉 塊にな る まで 殴り殺 した 事。   そして神器 を解除 して 倒れ た⋮と 。  説明 し終え る と みん な 真 剣な 表情 で 俺を見 ていた 。   どう やら俺 が 重度 の 厨二病患者 という 目 で 見 てい る訳 ではなさそうだ 。 ﹁ まさか 、クラスメイト が神器の 保持者 だとは夢に も思わ なかった わ ⋮ ﹂ ﹃信 じ る とは 意外 だったな ﹄ ﹁今度 はこっちが 話 す番ね ﹂ ﹃ ほぅ ?﹄ ﹁私 たちは 悪魔 なの ﹂ ︵ ω︶Ξ゜Ξ゜ ピューンッ 25

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︵ ω︶ つ ゜ つ ゜ パシッ ︵ つ ω⊂︶  ゴシゴシ ︵ ゜ω゜︶ ︵;゜ω゜︶ハイィィィ !?  悪魔 ⋮だと ?   て っ き り 同 じ 神 器 持 ち で 化 物 か ら 街 を 守 ろ う 的 な 展 開 だ と 思 っ て い た ら ま さ か の 展 開 !?   え 、 こ れ 神器 授 けたか ら代価 としてお前の命 を頂 くぞ 的 な展 開 にな る のか !? ︵ ︵ ︵ ︵ ;゜Д゜︶ ︶ ︶ガクガクブルブル ﹁ あ ら あ ら ⋮ 部長、門星君 が 震 えています わ﹂ ﹁ え 、 何で ?﹂ ﹁ 剛先 輩、 恐 ら く 考 えてい る事 はないか ら 大 丈 夫です ﹂   あ 、 そうなの ?   さ ら に 話を聞 いて みる とこの 世 界には 悪魔 ・ 天 使 ・ 堕 天 使 の 3勢力 が 争 っていた ら し い 。  ん で 、 この 駒王 町は グレモリー さ ん が次 期 当主として 君臨 ⋮か 。  同級生 がと ん で も ない権 力者 だった 件 について 。 26 第3話

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 悪魔 と 言 って も羽 根があ る く ら いで 人間 とは 変わら ないのね 。   どう やら悪魔 の 世 界では チェス に 例 えて 悪魔 に 転生 させて 下僕を得 ていく ら しい 。  ん で 、 あの 肉 塊 も 主 人 の 許を抜 け 出 したはぐ れ悪魔 で 悪 さ を す る お 尋 ね 者 だったと 。   ⋮まさか ? ﹃も しかして⋮ 俺も悪魔 に ?﹄ ﹁ 神 器 を 持 っ て い る だ け で 他 の 勢 力 に 狙 わ れ る 可 能 性 が あ る。出 来 れ ば 手 元 に 置 き た い の ﹂ ﹃俺 は普 通 に 暮ら したい 。 そ れ は 人間 であ る事も 含 め てな ﹄ ﹁ この 街 の 人を、クラスメイトを 失いたくないの よ。 お 願 い⋮ ﹂   ⋮   ⋮⋮   ⋮⋮⋮   はぁ⋮ ︵ │ω│︶   そ ん な強い 意志 の籠った 目 は絶 対折れ ないだ ろ うな 。  俺 が普 通 に学校へ 通 え る の もグレモリー さ ん と 生徒会長 のおかげだ 。  親も 火 事 で死 ん で 親戚 には 化 け物扱いさ れ て 遠縁 になった 。   恩 返 し⋮と 思 えば 俺自身 は 納得出 来 る か 。 27

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 覚悟 ? 俺 は 出 来てい る。 ﹃俺 は 醜 い 、声も出 ない 、モンスター と も 呼ば れ、 神器でとうとう 化 物になった ﹄ ﹁ そ ん な 事 は⋮ !﹂ ﹃ ⋮けど 、 そ ん な 俺を人間 として扱ってく れ た 人 に恩 返 し を したい ﹄ ﹁ ⋮そ れ って ?﹂ ﹃俺 で 良 け れ ば協 力 し よ う 、グレモリー さ ん。 ここへの入 部もセット だ ろ ?﹄ ﹁ ⋮えぇ 、 あ り がとう !﹂  俺 は決 意を固め て 返 答す る と グレモリー さ ん は 微笑ん でお礼 を言 った 。   男はねぇ 、 そういう 笑顔 には弱い ん です よ ⋮ 。  化 物 も悪魔も そ ん な 変わり ないしな 。  グッバイ、俺 の ヒューマンライフ。  グレモリー さ ん が 取り出 してきたのは チェス の 駒。   あ る のは 騎士1個、 戦 車1個、 僧侶1個、 兵 士8個 ⋮ 後 は みん なが 持 ってい る という 事 か 。   そ れ ぞ れ 特性があ るら しく 聞 いて み た 。  騎士 ⋮ 速度UP   戦 車 ⋮ パワー・防御UP 28 第3話

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 僧侶 ⋮ 魔力UP   兵 士 ⋮ キング が 定め た敵地での み 女 王、騎士、 戦 車、僧侶 の特性 を得られる。   何こ れ面 白い 。 ﹃ん で 、俺 はど れ ?︵ ・ω・︶ ﹄ ﹁ 戦 車 ね ﹂ ﹁ 戦 車 です わ ね ﹂ ﹁ 戦 車 でし ょ うね ﹂ ﹁ ⋮戦 車﹂ ﹃ です よ ね ー︵ ´・ω・`︶ ﹄   う ん、知 ってた 。  タイラント の 事考 えた ら 絶 対 そうな るよ ね 。  早速グレモリー さ ん が戦 車 の 駒を持 って 俺 に 近 づけ る。   こ れ って 痛 くない よ ね ?  羽 が 生 え る って何か 痛 そうじ ゃ ない ?   ぬ わ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ !? ﹁ あ れ ? 反応 しない ?﹂   しない ん かい !? 29

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 壊れ てい る とか ?  不良品 とか マジ勘弁よ︵ ´・ω・`︶   全 部試 して み たけど全 部駄目 だった⋮ 不良品 じ ゃ ないですか や だ ー。  俺 のあの 覚悟や台詞 が空 回り とかすげぇ恥ずかしい⋮ ︵ノω\*︶  誰も保 存してない よ ね !? ﹁転生 できないのは 仕方 ない わ、 協 力者 として居て もら っていいかし ら ?﹂ ﹃グレモリー さ ん達 に協 力 す る って 言 ったか ら には 、二言 はないさ ︵`・ω・ ´︶ ﹁ あ り がとう 、 あと 私 たちの 事 は 名 前で呼 ん で 構わ ない わ。よろ しくね 、 剛 君﹂ ﹃ こち ら こそ よろ しく 、リアス部長ヽ︵・∀・︶ノ﹄  俺 と リアス は 握 手 を して 今回 の 話 はまとまった 。  悪魔 にはな れ なかったが 、 この メンバー とは 仲良 く 出 来そうだ 。   こ れ か ら は普 通 に 暮ら せ る かどうか わ か ら ないけどね 。  少 し 不安 です わ ぁ 。  ん、小 猫か らメール ?  写メ ?⋮ ﹃俺 で 良 け れ ば協 力 し よ う 、 グレモリー さ ん。 ここへの入 部もセット だ ろ ?﹄   ほ わ ぁぁぁぁぁ !!Σヽ︵ °Д °;︶ノ   あの時の 台詞を書 いて決 め た 写メ がぁぁぁ !!?︵ー言ー;︶ 30 第3話

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 消 してく れ ぇぇぇぇぇっ !限定羊羹買 ってあげ る か ら ぁぁぁぁぁぁっ !! 31

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4話

      おいす ー︵・ω・︶ノ  俺 は 門星  剛 、オカルト研 究 部 に所属したばっか り の 新 入 部員 だ 。よろ しくな !   挨 拶 は絶 対 に欠かしてはな ら ない 、古事記 に も書 いてあ る。   さて 、今俺 がい る のはここ 駅 前です 。  人 が 多 いと 視線 が 痛 いの よ ねぇ 。 おい 、写メ撮ろ うとす ん な !  肖像 権 守れや !︵# ゜Д゜︶ゴルァッ ! ﹁ あ れ ?  剛先 輩 ?﹂  写メを撮ろ うとした バカップルを 睨 ん で 威嚇 ︵迫真︶ してい る と 後ろ か ら声 かけ られ た 。   振 り向 くと 私服姿 の イッセー がいた 。   しっか り服装 が決まってい る という 事 は⋮ 。 ﹃ おぅ 、イッセー。 こ れ か らデート か ?﹄ ﹁ そ う な ん で す よ !ち ゃ ん と 先 輩 の 教 わ っ た 通 り に 待 ち 合 わ せ の 時 間 の 1 5 分 前 に 着 き 32 第4話

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ました !﹂ ﹃よ し 、 偉いぞ ︵  ´∀`︶b﹄ ﹁ ち ゃん と 成功 した ら明日 また報告しますね !﹂ ﹃待 って る ぞ ∼︵・ω・︶ノシ   さて 、 お 邪魔虫 にな ら ない よ うに 俺 は 行 く よ。 じ ゃ あな ﹄  門星  剛は クール に 去る ぜ⋮ 。  俺も可愛 い女の子と デート したいぉ⋮ ︵ ´;ω;`︶   ちくし ょ う 、今日 は 限定羊羹 の フルセット︵小豆、芋、抹茶︶を買 って やる !  誰 に も俺 は止 められ ねぇ !ヽ︵`Д ´︶ノ  ん ? 小 猫か らメール ? ﹁羊羹買 いに 行 った ら店 先に大きい 馬 と筋 肉隆々 な奥 様 がいました ﹂   おい 、 特 売王 じ ゃ ねぇか⋮ !小 猫 、 そいつには手 を出 すなぁぁぁっ !     あぁ 、 ちくし ょ う⋮特 売王め、 あいつまた強くな りや がった 。   あの 気功波を 繰 り出 せ るよ うになったとかあいつ神器 保有者 だ ろ 絶 対w   というか 人間 か ?  本当に 人間 か !? あいつはぐ れ悪魔 とかじ ゃ ないのか !?   何 と か 引 き 分 け た ⋮ そ の 隙 に 小 猫 が 買 え た み た い だ し 少 し 分 け て く れ る か ら い い と 33

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し よ う 。  俺も鍛 えないとなぁ⋮ 隣室 のあの 人 にまた スパーリング お 願 いす る かな 。   さて 、夕方 になっちまったしそ ろ そ ろ 帰 る ⋮か ?   あ れ ⋮公 園付近 の 人 がいない ?   い つ も な ら 犬 の 散 歩 し て い る 人 と か ラ ン ニ ン グ し て い る 人 と か 必 ず い る は ず な の に ?   そ れ にあの時のはぐ れ悪魔み たいな 雰囲気 ⋮ 嫌 な 予感。 ﹃ おい 、ロビー君﹄ ﹃ はいは ー い !可愛 い ロビー君 だ よ ぉ ☆﹄ ﹃ ︵ ゜д゜︶ 、ペッ﹄ ﹃ う ん、も う慣 れ たけどさ⋮とこ ろ で何か用 ?﹄ ﹃近 くに 悪魔 とかい る か ?﹄ ﹃ ち ょ っと 待 ってね⋮ 人間 と 堕 天 使 がい る。宿 主 、 急いだ 方 がいいか も ?﹄ ﹃襲われる てい る のか !?  ロビー君 に 気配を察知 して もら った 瞬間、俺 は 走 って公 園 へ入 る。   す る と 、 そこには光の 槍 に刺さ れ た イッセー と 黒 い 翼 が 生 えた女の 姿。   こいつが 、イッセーを殺 したのか ? 34 第4話

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 俺 は急いで 駆 け 寄る と イッセーを抱 き 抱 えて 意識を確認 させ る。  冷 たくなってきてい る、血を 流し 過 ぎたのか⋮ 。   呼吸 も していない⋮死 ん だ 、 のか ? ﹁ あ ら、 結界に 巻 き 込 ま れ たのかし ら ⋮しか もイッセー君 の 知り合 いだったの ?  残念 なが ら 彼は 殺 しち ゃ った わ。 そ れを見 た 貴方も殺 さないとね ?﹂  堕 天 使 が 赤 い光 を 発した 槍を俺 に 向 け る。   たかが 人間 だと 思 ってい るん だ ろ う 、虫を踏み 潰すく ら いのそ ん な 感覚 で 。   そっと イッセーを降ろ して 、俺 は 覆面を 具 現化 させて 立 ち 上 が る。  俺 の中で 衝動 が 起 き る ⋮ 俺 の 良 い 後輩 であ るイッセーを殺 したこいつ を ⋮ 。  叩  き   潰   す  ッ  !  ! ﹁ あ ゛ あ ゛ あ ゛ あ ゛ あ ゛ あ ゛ あ ゛ あ ゛ っ !﹂ ﹁ こいつ 、 神器 を !?  覆面を付 けた 瞬間 に コート と グローブを身 に 纏 い タイラント となった 俺 は吠え る !  堕 天 使 は タイラントを見 て 少 し怯 ん だ 、 こいつは 見 かけ 倒 しじ ゃ ない 。  俺 を 殺 す な ら ⋮ て め ぇ も 原 型 不 明 な 肉 塊 に な る く ら い 殺 さ れ る 覚 悟 が あ る ん だ ろ う なぁ !?  覚悟 はいいか ? 俺 はできて る !! 35

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﹁ 死になさいっ !﹂ ﹁ お ゛ お ゛ お ゛ お ゛ お ゛ っ !﹂ ﹁槍を 弾いた⋮がっ !?﹂  投 げ られ た 槍を拳 で弾くと 俺 は タックル して 後ろ の噴水 諸 共 思 いき り叩 きつけ る。   この 程度 で 済む と 思 うな よ ?   そのまま マウントポジション取 って 殴り続 け よ うとしたが 咄嗟 に空 を飛 ば れ た 。   ちっ !  空 を飛ん だ ら 何 も出 来ねぇ ! ﹁人間如 きが 私 に攻 撃加 え る な ん て⋮ 後悔 なさい !﹂   空中か ら槍を 放た れる。 弾くしか 出 来ないのは歯 痒 い⋮っ !   な ら原始的 に 行 こうか !  槍を 弾いて 近 くに 落 ちていた噴水の大きい破片 を拾 って 投 げ る ! ﹁ そ ん な物に当た る か !﹂ ﹁ お ゛ お ゛ お ゛ お ゛ お ゛ お ゛ お ゛ お ゛ お ゛ っ !﹂ ﹁ え⋮ぐぉっ !?  堕 天 使 が 残骸を砕 いた 瞬間 に ジャンプ した 俺 は 拳を腹部 に 叩 き 込む。   本当は 顔面 にしたかったが 跳躍力 が 足り なかった 。   だが タイラント の 馬鹿力 で 腹パン はかな り効 くはず ! 36 第4話

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  しかし 、 ここで死なないとな る とはぐ れ悪魔より 強いのか も し れ ない 。   決して 油断 はできない 。 ﹁ この 下 等種 族 がぁぁぁ !  ぐっ⋮次に 逢 った ら確実 に 殺 して やる !!  思わ ぬ ダメージを受 けた 堕 天 使 が 表情を 崩すほど 激昂 す る と空 飛ん で 逃 げて 行 った 。  殺気 はすごいが ダメージ が 効 いていた ん だな 。  良 かった⋮こ れ以上 こっち も続 け られる かどうか わ か ら なかった 。  覆面を外 して元の 姿 に戻 る と 疲れ が ズシン と 出 てきた 。  タイラント の パワー と硬さはすごいが扱うのにはかな り 体 力使 う 。  や っぱ り ⋮ 鍛 え る かぁ 。    イッセー ⋮ 俺 が も っと 早 く来 れ た ら助 けてあげ られ たか も し れ なかったのに 。  血溜 ま り の中 、既 に 動 かなくなった イッセー の 許 に歩 み寄 って 目を閉 じさせ る。   ご めん な 、 本当に⋮ご めん な 。   ⋮ ん ? ポケット か ら 何かが 飛 び 出 してきた⋮ チラシ ?   そ れ は 魔 方 陣 が 描 か れ た チ ラ シ み た い な 紙、 す る と 魔 方 陣 が 大 き く 描 か れ 現 れ た の は 。  リアス部長 ? 37

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﹁貴方 ね 、私を 呼 ん だのは⋮あ ら、 剛 君 ?﹂ ﹃リアス部長、 すまない 。イッセー が 堕 天 使 に 殺 さ れ た 。俺 が 駆 けつけた時には も う⋮ ﹄ ﹁ 大 丈 夫 よ、 彼が 私を 呼 ん だ 。 どうせ死ぬな ら私 が 拾 ってあげ るわ﹂ ﹃出 来 る のか ?﹄ ﹁ えぇ 、 だって 私 は 悪魔よ ?﹂  リアス部長 は 不 敵な 笑み でそう 言 うと イッセー の死体 を抱 えて 消 えた 。   全く 、悪魔 ってすげ ー な 。  俺 は 何 故 か な れ な か っ た け ど 。 ⋮ 化 物 で も 守 り た い も の を 守 れ る よ う に な れ る よ な ?   強くな ら ないと⋮ 目 の前で 知 ってい る人 が 殺 さ れる のは も う 嫌 だ 。     その 日 の 夜、 帰った 後 に トレーニングを したのでぐっす り 眠 れ た 。   け れ ど 、目的 は 快適 な睡眠じ ゃ ない 。   夢の中 を 歩いてい る感覚、 念 じ るよ うに 意識 す る とあの 血 と 錆 だ ら けの 遊園 地へとた ど り 着いた 。  ベンチ には 血 塗 れウサギ 着ぐ るみ の ロビー君 が 座 っていた 。 ﹁ あ 、よ うこそ ∼ ♪ や っぱ り 来 る と 思 っていた よ、宿 主 !﹂ 38 第4話

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﹃タイラント の 他 に手 を貸 してく れる 奴はい る のか ?﹄ ﹁ 戦った 後 に ガッツリ 体 を鍛 えてか ら ここまで来 る な ん て 人間辞め てない ?﹂ ﹃ いいか ら 答え ろ。ロビー君﹄ ﹁ う ーん、 前 も言 ったけど みん な 宿 主の 事 は 気 に入ってい る か ら力 は 貸 してく れるよ ?﹂ ﹃ で も、俺 が弱いか ら使 えない ん だ ろ ?﹄ ﹁ そうだね ∼。 特に 精 神 面、心 が弱いと 力 に 喰われるよ ♪ ﹂  グロテスク な 見 た 目 で 怖 い 事を笑 いなが ら さ ら っと 言 い や が る。   まぁ 人間 に 過 ぎた 力 だとは 思 ってい る。   無 暗 に 力を 求 め た ら 本当に 化 け物になっちまうか 。 ﹃精 神 面を鍛 え る にはどうす れ ばいい ?﹄ ﹁ 簡単だ よ、 ここで 皆 と 遊 べばいい ん だ よ ♪ ﹂ ﹃随分 と簡単に 言 ってく れるよ ⋮絶 対グロ い 事 な る ぞ ?﹄ ﹁ 大 丈 夫大 丈 夫♪ タイラント がい る か ら﹂ ﹁ ⋮⋮⋮ ︵サッ︶ ﹂  ロビー君 がそう 言 うと 俺 の 後ろ にいつの 間 にか タイラント がいた 。  相変わら ず敬礼して挨 拶 してく れ た 。 敬礼し 返 す 。   す る と タイラント が 覆面 になって 俺 の 顔 に 覆 いかぶさ る。 39

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 変身 す る と 二 つの 人 影が 俺ら の前に 出 てきた 。  トンファーみ たいな武器 を持 った奴と 巨 大な 斧を持 った奴 。   そ れ ぞ れ丁寧 にお 辞儀 した り、少 し 頭下 げ る だけと挨 拶 してい る。   前か ら思 ったが 意外 と礼 儀 正しい奴 ら だな 。   さて 、 まずは タイラントを満足 に 動 かせ る様 にしないと⋮ ! 40 第4話

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5話

   俺 は兵 藤 一誠。   昨 日 か ら変 な 事 の 連続 で正 直混 乱してい る。  確 かに昨 日 は天 野 夕麻︵ あまの  ゆ うま ︶ ち ゃん と デート した筈 。   しかし 、今日 になって 姿も 形 も ない 。  電話 番 号やメールアドレスも 無け れ ば 誰も 存在す ら覚 えていないという 。   松田と元浜に も 紹 介 した筈なのに 知ら ないの 一点 張 り。  寧ろ おかしくなったのかと 心配 さ れ たとか 心 に来 る ぜ⋮ 。   剛先 輩 な ら ⋮ !   そう 思 って 探 して み て も どこに も見 当た ら ない⋮ 明日 な ら会 え る だ ろ う   そして 気 のせいか 、朝 がすごく怠い 。  月曜日 の怠さだと 思 うけど何か 力 が入 ら ないく ら い 嫌 にな る感覚。   その 代わり に 夕方 にな る と 変 に 力 が 溢れ てく る様 な 気 がす る。   さ っ き ま で 松 田 の 家 で D V D 鑑 賞 会 し て い た け ど 視 力 と 聴 力 が 変 に 研 ぎ 澄 ま さ ら れ てい る。 41

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  何かがおかしい⋮ 俺 の体はどうなっちまった ん だ !?   無 我 夢 中 で 走 っ て 辿 り 着 い た の は 昨 日 の デ ー ト へ 行 っ た 公 園 ⋮ 噴 水 壊 れ て い た っ け ?   そ ん な 事 を 考 え て い た ら 昨 日 の 夢 み た い な 感 覚 ⋮ 気 が 付 く と 後 ろ に は コ ー ト の 男 が いた 。 ﹁ こ れ は数奇な物だ ﹂   男が 不気 味にそう 言 って睨 ん だ 瞬間 に 俺 は 咄嗟 に 逃 げ 出 した 。   全 力 で 走り続 け る ⋮とにかく 逃 げないと や ばい 事 は わ かってい る。  コート の男は 夕麻 ち ゃん の よ うな 黒 い 羽 根 を広 げて 俺 の前に 立 ちはだかった⋮ ! ﹁下 級 な 存 在 は こ れ だ か ら 困 る ⋮ ふ む、 主 や 仲 間 の 気 配 無 け れ ば 消 え る 素 振 り も 魔 法 陣 も 無し 。  貴様、 はぐ れ だな ?  な ら殺 して も 問 題 ないな ﹂  コート の男が光の 槍を出 して 構 え る ⋮ 俺 はまた 逃 げ 出 そうとしたが 槍 が放た れ た 。  同 じ 殺 さ れる 夢な ら あ ん な オッサンより夕麻 ち ゃん の よ うな 可愛 い子の 方 が⋮ !  槍 が 俺 に刺さ ろ うとした次の 瞬間 だった 。 ﹁ う ゛ ぉ ゛ ぉ ゛ ぉ ゛ っ !﹂   獣の よ うな 咆哮 が 聞 こえたと 同 時に 俺 は 誰 かに 抱 きかかえ られ、 地 面 に 転 がった 。 42 第5話

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  おかげで 槍 に刺さ れる ことはなかったが 同 時に危機が 舞 い 込ん できた 。   何故な ら、俺 のすぐ 近 くに白い 肌を した ハゲ の大男が 俺を見下ろ していたか ら だ⋮ 。  め ち ゃ くち ゃ怖 ぇ よ ⋮ !     ︵ ・ω・︶ノ <ウィ∼ッス !   あ 、 すいませ ん。門星 です 。   昨 日 あ れ だけ 腹 に大きい穴が 開 いていた イッセー がち ゃん と 生 きてい る。   どう やらリアス が 悪魔 の 駒を使 って 転生 させた ら しい 。   あ れ、不良品 じ ゃ なかった ん ですねぇ ︵;゜ω゜︶   え 、 だとした ら俺 が 不良品 だって ?  H A H A H A H A H A ⋮ 面 白 い 事 言 っ て く れ た 君 に は 夢 の 中 で 血 と 錆 だ ら け の 遊 園 地であいつ ら と 遊 ぶ権利 を与 え よ う !   あの 遊園 地で 血 塗 れウサギや多 数の 化 物と 握 手 !⋮ただし全 力 で 握り 潰さ れる けど 。  リアス の 部長 命 令 として イッセー と 接触 はしないで 見守 っていて欲しいと 言われ た 。   ど う や ら あ の 堕 天 使 が 自 分 が い た 記 憶 と 記 録 を 消 し た ら し く イ ッ セ ー が 混 乱 し て い る。 43

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 俺を探 していた よ うだが 、残念 なが ら 簡単には 見 つかってあげ られ ないぞ ☆ ﹃宿 主 、 さすがに キモ い よw﹄ ﹃ウザ│︵゜Д゜︶│ッ !!﹄ ﹃新パターン !?   あの ウサギめ、変 な 茶々 入 れ てき や が るよ うになったな 。  ウザレベル が 上 がった ら 着ぐ るみ の 顔を反転 させて 混 乱させて やる。   おっと 話 が 逸れ た 。   まぁ 、俺 が全 部 の 事情を話 したって 訳 が 分 か ら なくな る に決まって る。  下 手 し た ら 俺 が 厨 二 病 と 言 わ れ る ⋮ 後 輩 か ら 冷 た い 目 で 見 ら れ る と か 死 に た く な る ぜ ?  俺 がこそこそと イッセーを見 張っていた ら不審 に 思われる だ ろ う 。   そ う 思 っ て 同 級 生 達 に は 変 態 共 を 更 生 さ せ る 為 に 見 張 っ て い る っ て 伝 え た ら 皆 に 応 援 さ れ た 。   さ ら に は 生 徒 会 長 に す げ ぇ 期 待 し て い る 顔 で 応 援 し て く れ た ⋮ い つ か 本 当 に 更 生 さ せないとなぁ 。 ﹁変 態共 を更生 させ る﹂ ﹁後輩も守る﹂ ﹁ 両 方﹂やら なくっち ゃ あな ら ないってのが ﹁ 先 輩﹂ のつ ら いとこ ろ だな 。 44 第5話

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  放 課後、イッセー達 は松田の 家 で エロDVD鑑賞会 す るら しい 。   う らや ま⋮ ゲフンゲフン !   部長 命 令を きっち り遂行 しないと !   張 り込み には アンパン と牛乳とは 言 うが 、俺 にはお 握り と 緑茶 があ る。   朱乃が用 意 してく れ た ん だけどこのお 握り は 美 味い !  梅 干し 、鮭、 おかかとか シンプル で 最高 です わ。   あ 、イッセー が 出 てきた 。  勘付 か れる と 面倒 だか ら 息 を殺 して 見 張 る ⋮ ストーキングミッション だ 。   こち ら、門星 ⋮ ターゲット が 移動、追跡 す る !   そういえば も しお 巡り さ ん に 追跡 してい る 所 を見 つかった ら 何て 言 い 訳 し よ う⋮ 。  イッセー の奴 、足 が 速 いな⋮ ロビー君 の ナビ が無け れ ば 見 失っていた わ。   ここは昨 日 の公 園 ⋮あいつ や っぱ り あの 堕 天 使 の 事を引 きずってい る のか 。  初め ての恋 人 に 上 げて 落 とさ れる 所か 殺 さ れる とか トラウマ じ ゃ済 まないぞ 。   あの 堕 天 使、今度会 った ら顔面 が 変 形す る く ら い 徹底的 に 殴ら ないとな 。 ﹃他 の子 も遊 びたがってい るよ ? 皆 あ れ は 酷 いって 怒 ってい る し ∼﹄ ﹃ あぁ 、 そ れ はご 愁傷様 な レベル だ わ ⋮てか 意外 と優しいのなお前 ら﹄ ﹃ん ?⋮ 宿 主 、 来た よ !﹄ 45

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 ロビー君 の 声 に 俺 は ダッシュ で公 園 へ 駆 け 出 す 。  や っぱ 見 えない 壁 ⋮結界が 邪魔 してい る。   な ら、変身 だ 。タイラント !  変身 した 俺 は 見 えない 壁 に 向 けて 拳を思 いき り 振 る うと 一部 が 砕 け る。   そこに両手 を 入 れ て 思 いき り広 げ る と何とか体が入った 。  イッセー の 声 が 聞 こえ る ⋮あとは男の 声 ?  堕 天 使 は 他 に も い る のか !?  槍を 放とうとしてい る ⋮ 間 に 合 ぇぇぇぇぇ !! ﹁ う ゛ ぉ ゛ ぉ ゛ ぉ ゛ っ !﹂ ﹁ う わ ぁっ !?﹂  一気 に 跳ん で イッセーを抱 えて地 面 に 転 が る。  イッセー がいた場所には 青 い 槍 が刺さっていた⋮ ギリギリセーフ !!  俺 は 立 ち 上 がって 堕 天 使 が攻 撃 してこないか 警戒 しなが らイッセーを見る。   え 、 何でそ ん な 怖 が る の よ︵ ´・ω・`︶   ⋮あ 、俺今タイラント だった 。   無 表情 で白い ハゲ の大男が 見下ろ していた ら そ りゃ あ 怖 い わ な 。   こいつ 自身 は 真面目 で 良 い奴な ん だぞ ー。 無 口 で 威 圧 感 があ る けど 。 46 第5話

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 プルプル、ボクワルイタイラントジャナイヨー︵棒読み︶ ﹁ 何奴⋮ コート に グローブ の大男 ?   そうか 、貴様 が レイナーレ様 に手 傷を負わ せた奴か !﹂  コート の 堕 天 使 が 槍を構 えなが ら俺を警戒 す る。  レイナーレ ?⋮あぁ 、 あの 堕 天 使 の本 名 か 。  や っぱ り夕麻 は偽 名 か 。  イッセーを騙 して 殺 した奴の 名 前な ん ざ 興 味なかった わ。 ﹁堕 天 使 に歯 向 かった 罪 は 重 いぞ 、レイナーレ様 に 代わ って 殺 して やる !﹂   さて 、パワー な ら 全然 負 け る気 がしないが 堕 天 使 は空 を飛 ぶか ら な 。  タイラント だと スピード と 軽 さが無いか ら こいつの 出 番か ?  左 手に 新 たな 覆面を出 そうとした 瞬間、 向 こう も槍を 放つが 背後 か ら赤 い光が 槍を 弾 く 。   ⋮どう やら必要 無さそうだな 。 ﹁ この子 達 に手 を出 さないで 頂 戴 ?﹂  リアスキタ┃┃┃┃︵゜∀゜︶┃┃┃┃ !!!!!   公 園 突 入 前 に 連 絡 し て お い て 良 か っ た ⋮ ワ ン コ ー ル の み が 緊 急 連 絡 だ と 言 わ れ て い た 。 47

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  えっ 使 い 魔を寄越 せばいいだ ろ って ?  俺 人 間  ︵# ´∀`︶ ﹁ 何奴だ !?  堕 天 使 は 咄嗟 に リアス に 向 かって 槍を投 げて来 る が 小 猫が弾いた 。   え 、 強くね ?⋮あ 、 戦 車 だった わ この子 。   そうには 見 えないけど 小柄 な女の子が怪 力 って ギャップ は 嫌 いではない 。  寧ろロマン だ ! ﹁貴様ら ⋮ぐぉっ !? ﹁ うふふ♪ ﹂   弾き 返 さ れ た 槍を掴ん で 一気 に 向 かってきたが 雷 が 落 ちて 堕 天 使 は 飛 ばさ れ た 。   え 、 朱乃って 雷出 せ る の ?⋮ 悪魔 って何で も あ り なのね 。   何で 部員 の 能力を知ら ないって ?  後 で教え る って 言われ たか ら知ら なかった ん です ー。 ほ ん とです ー。 ﹁赤 い 髪 ⋮そうか 、グレモリー家 の 者 か ?﹂ ﹁御 機 嫌よ う 、堕 ちた天 使 さ ん﹂ ﹁ この 土 地は次 期 当主の 管轄 という 事 は⋮そいつ ら はそち ら の眷属か ﹂  俺 は眷属じ ゃ ない ん ですけどね ー。 48 第5話

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 落 ちた帽子の 埃を 払いなが ら堕 天 使 は ﹁ この子 達 にち ょ っかい を出 すな ら容赦 はしない わ﹂ ﹁今 日 の 所 は 詫 び よ う 、 だ が 下 僕 を 放 し 飼 い に し な い 事 だ な 。我 々 が 散 歩 が て ら に 狩 っ てしまうか も し れん。   特に大男の 方 は 私 の 上司 に歯 向 かったのだ⋮あ り得ん話 ではないぞ ?﹂ ﹁ ぅ ゛ ぅ ゛ ぅ ゛ ⋮ ﹂  堕 天 使 が 飄々 と 語り なが ら最後 に 俺を 睨 む。   散 歩 が て ら か ⋮ な ら 俺 も 同 じ 感 覚 で お 前 ら を 見 つ け た ら 潰 し て い い ん だ と 捉 え る ぞ ?   全く 、喋る事 が 出 来た ら こういう 挑 発が 出 来 るん だけどねぇ 。  返事代わり に唸って 威嚇 しておこう 。 ︵ ﹁・ω・︶ ﹁ ガォー ﹁ ご 忠 告 痛 み 入 る わ。私 の 方 も も し 同 じ 真 似 し た ら 躊 躇 な く や ら せ て も ら う か ら、 そ の つ もり で ﹂  リアス の 目 つき⋮あぁ本 気 だ わ。   学校の時 も一度やる と決 め た 事 には やり通 す 意志 が強かったか ら な 。   この子 達 って 俺も 入ってい るん だ よ ね⋮ 人間 とはいえち ょ っと 悔 しい 。 49

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 心身 の 鍛錬をも っと やら ないと 。 ﹁ その 台詞 ⋮そっく り そのまま 返 そう 。グレモリー家 の次 期 当主 よ。  我 が 名 は ドーナシーク ⋮ 再 び 見 えない 事を願 おう !﹂  堕 天 使、ドーナシーク はそう 名 乗 る と 飛ん で 消 えた 。  ロビー君 か ら気配 が 消 えたと 知ら せが来たのでと り あえず 一安心 だな 。  俺 は タイラント の 覆面を外 して元の 姿 に戻 る。   す る と イッセー が 声を上 げた 。 ﹁ ご 、 剛先 輩 !? リアス 先 輩達も 何で⋮夢だとして も訳 が わ か ら ねぇ よ ⋮っ !? ﹃ あ ∼ ⋮ 落 ち着け イッセー︵;・ω・︶ ﹄ ﹁ さすがにこの 状況 で 落 ち着けない わよ、小 猫 ﹂ ﹁ えいっ ﹂ ﹁デュクシッ !? ﹃ 当て 身 !?Σヽ︵ °Д °;︶ノ﹄  完 全 に 混 乱 し て い る イ ッ セ ー を ど う に か 落 ち 着 か せ よ う と す る が 全 く 聞 こ う と し な い 。  リアス は 仕方 ないという 感 じに 言 うと 小 猫が イッセー の 首 筋に チョップ した 。   恐 ろ しく 速 い手 刀、俺 でなき ゃ見逃 しち ゃ うね ! 50 第5話

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  何かこ れ言 うと 生 きたまま 魚 に 食われ そうだか らやめ とこう⋮ 。 ﹁ 彼は 私 が 預 か るわ。 剛 君も一日 お 疲れ様、 お 蔭 で 助 かった わ﹂ ﹃ 役に 立 つ 事 が 出 来て何 より︵ ・ω・︶b﹄ ﹁ 剛 君も 戦え る のは 知 ってい る けど 、 無 理 して戦おうとしち ゃ駄目よ ?﹂ ﹃ あ れ、気 づいてたか ︵;│ω│︶ ﹄ ﹁部長 として もクラスメイト として も ち ゃん と 見 てい る の よ、私 は ﹂  クスッ と 笑 いなが らリアス は イッセーを抱 えた 小 猫と 一緒 に 魔法陣 へ入 る と 消 えた 。   全く⋮敵 わ ないなぁ 。   あぁいう 事言われる と 断れ ないとか チョロ いな 俺 は 。  ┘︵; ´∀`︶┐ ヤレヤレダゼ ⋮ ﹁ うふふ 、リアス がそう 言 ってく れる のは剛 君 が大 切 な 仲間 だか ら です わ﹂ ﹃ あ れ、 朱乃 も一緒 に帰った ん じ ゃ なかったのか ?﹄ ﹁ せ っ か く で す か ら お 夕 飯 を ご 一 緒 に と 思 い ま し て 。一 日 あ の 子 を 見 守 っ て て お 疲 れ で し ょ うし ﹂ ﹃ お 握りも貰 ったのに 飯も とか⋮あ り がた や あ り がた や︵│人│︶ ﹄ ﹁ あ ら あ ら、 では 私 の 家 へどうぞ♪ ﹂ ﹃ゴチ にな り ますっ !﹄ 51

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  このあと め ち ゃ くち ゃ飯を ご 馳走 して もら った 。  俺より料理 が 上 手くて 美人 と 飯食 え る とか 最高 か よ。  や は り日 本 人 な ら和食 だな 。   お   米  食  べ  ろ  !  ! 52 第5話

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6話

     ドーナシーク襲撃 か ら 次の 日、 夢の中であいつ ら と ﹁遊ん で ﹂ いたので 少 しぐった り して 起 き る。   い や、 体の 疲れ はない よ ? 精 神 的 にぐった り してい る感 じ 。   慣 れ たとはいえ 、 血 と 錆 だ ら けの 遊園 地にい る だけで も人 に よ っては 不 眠 症待 った無 しだ 。  嫌 な年 間パスポート︵ 無 料︶ であ る。  朝 は学校へ 行 くと や た ら と 騒 がしい 。 何か 事件 で も あったのか ?  近 くの女子 生徒を見 た ら この 世 の終 わりみ たいな 顔 だった 。   男子 生徒 は 血 眼 み たいなすげぇ 目 だったし 。   って何だ 、リアス と イッセー が登校してい る だけじ ゃ ねぇか 。 ﹁ 剛 、 お前はあいつ を更生 させ るん じ ゃ なかったのか ?﹂ ﹁ そうです よ、門星 先 輩 !も しかした ら お 姉 さまが アイツ の 毒 牙に⋮ !﹂ ﹃ お前 ら落 ち着け や︵ ´・ω・`︶ ﹄ 53

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  まぁ 、事情を知ら ないとこうな るよ な 。  俺も 神器 も 無くて オカ研 に入ってなかった ら この 状況 は ビックリ す るわ。   てか何で 俺 が 変 態共 を更生 させ る話 が 広 まってい るん だ よ ?   おい 、 いつ 拷 問と 処刑を す る のかとか物 騒 な 事言 うな 。  俺 はそ ん な役 職 に就いた 覚 えはねぇ よ。 ﹁ ﹁ う わ ぁぁ ん、門星も ぉぉぉ ん !﹂ ﹃ う る せぇ !︵#゜Д゜︶ ﹄ ﹁ ﹁ ひでぶぅぅぅっ !? ﹂   松田と元浜が 某 猫 型ロボット に 出 てく るダメガネ の よ うに 泣 きなが ら こっちに来た 。   あま り に 喧 しかったので ダブルラリアット で 黙ら せた 。   何か 最近 こいつ ら俺 に よ く絡 ん で来 る な !?   と り あえず前に 寄 せてきた 苦情を説 教す る か ら 正 座 させ よ う 。   学校に エロ い本と グッズを持 ってく る な ! ︵# ゜Д゜︶ゴルァッ !   ﹁ はい 、 先 輩。約 束の 羊羹 です ﹂ ﹃ すまないねぇ ︵ ´・д・︶ ﹄ 54 第6話

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﹁ そ れ は 言わ ない 約 束です よ ?﹂ ﹁ はい 、 お 茶 です わ﹂ ﹃ すまないねぇ ︵・д・`︶ ﹄ ﹁ あ ら あ ら、 そ れ は 言わ ないお 約 束です わ﹂   放 課後、俺 と 小 猫は 部室 でお 菓 子 を食 べてい る。  日曜日限定 の 羊羹を小 猫に 分 けて もら った⋮ 俺 の好きな 芋羊羹 !  早速食 べ よ うとした ら 朱乃がお 茶を 煎 れ てく れ た 、渋め で 羊羹 と 合 って 最高 か !   しかし 二人 と も 打ち 合わ せして も いないのにその 台詞出るも のなのか ?  因み に リアス は 俺 が 座 ってい るソファ の 後ろ にあ るシャワー室 で シャワー 中だ 。   え ?  何でそ ん な 冷静 にい られる のか ?  少 しく ら いは ラッキースケベ く ら い発 動 して みろ って ?  やめ てください死 ん でしまいます ︵ 社 会的 に ︶  芋羊羹を食 べ終えて ゆ っく り お 茶を飲ん でい る と 誰 かが来た 。   佑 斗 と イッセー だった 。   そういえば佑 斗 が 迎 えに 行 くって 言 っていたな 。   女子たちが 騒 がしかっただ ろ うに⋮お 疲れ さ ん。 ﹁ 何だこの 部 屋は⋮って剛先 輩 ?﹂ 55

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﹁ 先 輩も一 昨 日 入ったばか り な ん だ ﹂ ﹃よろ しくな 、イッセー︵・ω・︶ノ﹄ ﹁ 彼女は 1 年の塔 城小 猫さ ん だ よ。 こち ら は兵 藤一誠君﹂ ﹁ あ 、 どう も ⋮ ﹂   佑 斗 の紹 介 で 小 猫は 羊羹食 べなが ら会釈を す る と イッセーも 挨 拶を した 。   ち ゃん と挨 拶 はしないとな 。   って 顔 に 出過 ぎて る ぞ イッセー ⋮ マスコットキャラ として 人気 だか ら な 小 猫は 。  思 えばここにい る 奴は全 員 何かし ら有名 だ よ な 。   おいおい 、シャワー に 気 づいて 鼻 の 下を 伸ばすな イッセー。   ほ ら、小 猫に イヤら しい 顔 って 突 っ 込 ま れ た www  m9︵^Д^︶プギャーwwwwww   さてさて 、リアス が着 替 え終えた所で 説明 が 始 ま る。  オカルト研 究 部 はあくまで 仮 の 姿、リアス の 趣 味 み たいな も の 。   そして リアス達 が 悪魔 だと 言 う もイッセー は 胡 散 臭 いなという 顔を してい る。   まぁ 俺も同 じ よ うな 反応 だったか ら気持 ちは わ か る。 ﹃イッセー、嘘 くさいと 思 うか も し れ ないが本当だ ﹄ ﹁ 先 輩も悪魔 な ん ですか ?﹂ 56 第6話

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