‘å‘å“ÁF‹IˆÉ”¼“‡‚É‚¨‚¯‚鎩‘R’nkŠÏ‘ª|ŠÏ‘ª‚Ì–Ú“I‚ÆŠT—v|

Loading.... (view fulltext now)

全文

(1)

P29

大大特:紀伊半島における自然地震観測

-観測の目的と概要-

〇澁谷拓郎・伊藤潔・大見士朗・西村和浩・中尾節郎・平野憲雄・山崎友也・辰己賢一・三浦勉 1.はじめに 大都市大震災軽減化特別プロジェクト(大大 特)において実施されている地下構造調査の目的 は,大都市圏に大きな被害をもたらすと予想され る大地震の強震動予測を高度化するため,震源断 層の深部構造と地震波の伝播経路の構造を推定 することである。京都大学防災研究所が担当する 近畿圏での地下構造調査では,新宮-舞鶴測線に おける人工地震観測(伊藤他,2005)と新宮-河内 長野測線における自然地震観測(本研究)が実施 されている。これらの調査の主眼は,発生が 30 ~50 年以内に迫ってきたと考えられている東・南 海地震とその地震波の大阪方面への伝播経路に あたる紀伊半島の地下構造を詳細に調べること にある。 2.これまでの研究 紀伊半島とその周辺地域の地下構造について, これまで多くの研究がなされてきた。 人工地震観測では,1988 年に河内長野-紀和測 線での観測(爆破地震動研究グループ,1992)が, 1994 年にはその海側延長部での観測(紀伊半島沖 爆破観測グループ,1995a)が行われた。前者の結 果からは,深さ 15~25km に 2 つの反射面と,そ の下方にフィリピン海プレート上面に対応する と考えられる反射面が検出された(吉井他,1990). また,後者の結果からは,深さ 20km までの沈み 込むフィリピン海プレートの構造が求められた (紀伊半島沖爆破グループ,1995b; 西坂他,1996). 南海トラフの海域の地下構造は,主として海洋 研究開発機構により調査が進められている.仲西 他(2003)は,これまでの構造調査をまとめ,南海 トラフ巨大地震の破壊域は,バックストップを形 成する「古い付加体」より深いプレート境界であ るという考えを提示した.Bostock et al. (2002) は,レシーバ関数を P 波から S 波への散乱と解釈 し,北米カスケード沈み込み帯南部のマントルウ ェッジの S 波速度構造を求めた.彼らは,強度の 弱い蛇紋岩化した領域を検出し,これが巨大地震 の破壊域の下限を規定するものであると考えた. このように構造調査により,海溝型巨大地震の破 壊域を推定することができる. 澁谷(2002)は,紀和観測点の広帯域地震波形デ ータのレシーバ関数解析から,紀伊半島南部域に おける地殻とフィリピン海プレートの S 波速度構 造を推定した.Yamauchi et al. (2003)は,近畿・ 中国・四国地方の広帯域および短周期地震計の波 形データのレシーバ関数を用いて,フィリピン海 プレートやその上方の地殻内の S 波速度不連続面 のイメージングを行った.これらの結果は,先に 述べた人工地震の解析結果ともあわせて,地震波 伝播経路の構造推定に有用な情報を与える. 3.自然地震観測の概要 我々は,新宮から河内長野にいたる測線上に, 3 成分短周期地震計とオフラインデータロガーか らなる観測装置を展開している。2004 年 3 月から 展開し始め,現在 12 点が完了し,今年度中にも う 1 点設置する予定である(西村他,2005)。この 測線の近傍にある定常観測点もあわせると,観測 点間隔は約 5km となり,自然地震観測としては非 常に密な配置ということができる。 我々は,この観測で得られる波形データを用い て,主として,Yamauchi et al. (2003)や Bostock et al. (2002)のようなレシーバ関数解析を行い, 紀伊半島下に沈み込むフィリピン海プレートや その上方のマントルウェッジの速度構造を,これ まで以上に詳細かつ鮮明にイメージングしたい と考えている。 伊藤他,2005,本講演会ポスター,P30 紀伊半島沖爆破観測グループ,1995a, 合同大会,J42-06 紀伊半島沖爆破観測グループ,1995b, 地震学会,B22 澁谷,2002, 防災研研究集会 13K-7 報告書,271-277 仲西他,2003, 月刊地球,号外 41, 126-134 西坂他,1996, 合同大会,D42-10 西村他,2005, 本稿宴会ポスター, P28 爆破地震動研究グループ,1992,震研彙報,67,37-57 吉井他,1990, 地震学会,A89

Bostock et al., 2002, Nature, 417, 536-538 Yamauchi et al., 2003, EPS, 55, 59-64

Updating...

参照

Updating...

関連した話題 :

Scan and read on 1LIB APP