Title
Intraductal chilled saline perfusion to prevent bile duct injury
during percutaneous radiofrequency ablation for hepatocellular
carcinoma( 内容の要旨(Summary) )
Author(s)
大西, 隆哉
Report No.(Doctoral
Degree)
博士(医学)乙 第1433号
Issue Date
2008-11-19
Type
博士論文
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/25310
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氏名(本籍) 学位の種類 学位授与番号 学慢受与日付 学位授与要件 学位論文題目
【36】
大西 隆哉(岐阜県) 博 士(医学) 乙第 1433 号 平成 20 年11月19 日 学位規則第4条第2項該当 Lntraductalch川edsa=neperfusiontopreventbileductinjuryduringpercutaneousradiofrequencyablationfor hepatocellular carcincma
審 査 委 員 (主査)教陵 吉 田 和 弘 (副査)教授 星 博 昭 教授 今 井 篤 志 論文内容の要旨 超音波画像ガイド下に肝の腫瘍部に電極を穿刺し,ラジオ波で焼灼するラジオ波焼灼療法(肌)は,現在,
比較的早期の肝細胞癌炬CC)に対する標準的な治療法として広く普及しつつあ争。mは外科的肝切除に比べ
てはるかに低侵襲であり,しかも比較的小さなものであれば外科的切除と同等の治療効果が期待できる画期的な 治療法である。しかし一方では欠点も報告されており,その代表的なものとして,胆管に近い病変においては, しばしば熱による胆管損傷が起こることが報告されている。HCC患者のほとんどが,背景にウイルス性肝硬変を合併し,肝の予備能が低下しているため,由管損傷,特に胆管狭窄により支配領域の胆汁鬱滞および機能不全が
起こると,重篤な肝不全に陥ることがしばしばある。このため腫瘍が肝門部付近(主要胆管の近傍)に存在する 場合には,これまでmを適応外と考える施設が多かった。本研究では,こうした胆管損傷の高危険群において Rm施行中に胆管冷却を行い,胆管損傷が予防できないかどうかを検討した。 対象と方法①2000年10月から2003年9月までに,岐阜市民病院消化器内科において経皮的超音波ガイド下mを施
行した424例のH∝患者の治療経過を調査し,胆管損傷の発生頻度および危険因子を角新した。結果,阻後の 胆管損傷(狭窄)は13例(3.1%)にみられ,全夙において打所見上月動覿潮干門部胆管の5皿以内に存在して いたなお,この範囲に腫瘍が存在していた症例は28例あり,この群における胆管狭窄発生率は46%(13/28) であった。 ② ①の結果より,打所見にて肝門部胆管の5皿以内に腫瘍が存在する症例をm後胆管損傷発生の高危険 群とし,m施行2∼3日前に5Fr.径の経鼻胆道ドレナージチューブ卸榔)を内視鏡的に留置し,m施行中 冷却生理食塩水を同チューブより点滴注入(intraductalchilledsalineperfusion,ICSP)した。RFAは17G 径Cool-tipを使用し,造影超音波検査によりHCCが全て焼灼されたと判断されるまで繰り返し行った。ENBDは 一連の治療終了翌日に抜去し,その後は腹部超音波検査および造影m検査により3カ月毎に治療効果および胆 管損傷の有無を評価した。 結果 2003年12月から2006年9月までに同施設において経皮的超音波ガイド下限を施行したHCC患者は504例 であり,うち打所見において胆管損傷の高危険群と判断された症例は40例であり,全例に釧BD留置下IGPを 行ったなお,附施行例全体における胆管損傷高危険群の比率は①の検討では6.6%(28/424),今回の期間に おいては7.粥(40/504)であった(有意差なし)。また,①における危険群(control群28例)と今回の対濠期 間における危険群(ICSP群40例)の背景因子甥女比・年齢・Child-Pugh分類・腫瘍の部位・腫瘍径)につい ても有意な差はみられなかった。ENBD留置は全例に可能であり,ENBD留置に伴う偶発症はみとめなかった。 -71一中IGPに使用した生理食塩水は150∼30伽1(中央値200ml),m平均施行回数は1.3回(1∼3回)。全例に腫 瘍の十分な焼灼効果が得られ,偶発症もみられなかった。釧BD留置期間は3∼15日(中央値7日),入院期間10 ∼60日(中央値26日)。また,E鳩D抜去時に同チューブより胆管造影を行ったが,胆管損傷は1例も確認され なかった。Rm後経過観察期間は中央値15カ月(7∼40カ月)で,1例(2.5%)にm3カ月後のm検査で肝内 胆管の拡張を認め,この症例に内視鏡的逆行性胆管造影を行ったところ左肝管の狭窄がみられ,内視鏡的治療(胆 道ステント留置)を行った。したがって,胆管損傷の発生率は,COntrOl群で46%(13/28)であったのに対して, ICSP群では2.5%(1/40)であり,有意な減少がみられた。(β<0.0001)。また,胆管損傷を予防することが,は たして患者の予後に影響を与えるかどうかを評価するため,両群におけるm前と6ケ月後における肝予備能 (Child-Pugh分類)の比較と,生存率の比較を行った。結果,6ケ月後生存率はcontrol群25例(8鍋),ICSP 群37例(93%)と差がみられなかったが,肝予備能悪化例はcontrol群12例(43%),IGP群7例(18%)とICSP 群で有意に少なかった(βの.0294)。 考察・結語 従来,胆管損傷に対する懸念から,経皮的超音波ガイド下mの適応外とされてきた肝門部(主要胆管)近傍 に存在するfKに対しても,ENBD留置下ICSPを併用することにより,安全かつ十分なRFAが可能となることが, 今回の研究より明らかになった。また,胆管損傷を予防することにより治療後の月干弼旨能の低下を防ぐことがで きる可能性が示唆された。 ENBD留置下ICSPの併用によりRFAの適応が拡大でき,より多くのHCC患者が低侵襲かつ効果的な治療法であ るmの恩恵を被ることができるようになると考えられた。 論文審査の結果の要旨 申請者 大西隆鼓は,月瀬田胞癌に対する経皮的超音波ガイド下m施行時におけるm留置下ICSPが胆管損 傷予防のために有用であることを明らかにした。この知見は,mの適応拡大を図る上で重要な意義を有し,消 化器病学・臨床腫瘍学の進歩に少なからず寄与するものと認める。 [主論文公表誌]
Takaya Ohnishi,Ichiro Yasuda,YouichiNishigaki,HidekiHayashi,Kentaro Otsuji,TsuyoshiMukai,
MasamichiEnya,Salem伽払r,NibSoehendra,EiichiTomita,HisatakaMoriwaki:Intraductalchilledsaline
perfusion toprevent bile ductinjury duringpercutaneous radiofrequency ablation for hepatocellular
JournalofGastroenterologyandHepatology23,e410-e415(2008).