滋 賀 大 学 教 育 学 部 紀 要 人 文 ・社 会 ・教 育 科 学, No.33 p.p.105-141,1983 105
教 育 の場 の保 障 に関 す る調 査 研 究 (1)
一 就 学 指 導 の性 格 と課 題 一窪 島
務
Research on School Placement of the Handicapped Children
Tsutomu KUBOSHIMA 1.問 題 設 定 と研 究 の 目的 1979年 度 か ら施 行 され た養 護学 校 教 育 義 務制 はそ れ ま で長 期 にわ た って教 育 の外 に放 置 され て き た 障害 の重 度 ・重 複 す る子 ど もた ち に も法 的 形式 に お い て権 利 と して の 障害 児 教 育 を整 備 す る こと に な っ た。 獲 得 され た法 的 形 式 は1960 年 代 か ら の 障 害 児 の 発 達 保 障 を め ざす 教 育 実 践 ・教 育運 動 と い う いわ ば下 か らの実 践 ・運 動 に支 え られ て実 現 した点 にお い て 、人 権 論 的 法 形式 を 中心 的 論 点 に進 め られ て きた ア メ リカな どの動 向 に比 べ 教 育 実 践 論 的 、発 達 論 的 方 向 を 基 軸 に展 開 さ れ て き た特 徴 を持 って い る。1) 養 護学 校 教 育 の義 務 制 施 行 に よ って大 局 的 に は 戦 後 日本 の 国民 教 育 制 度 の 形 式 的 制度 的 欠 落 が 埋 め られ 、 一 元 的 義 務 教 育 制 度 が 実 現 した と 言 っ て よ い 。近 年 の 学 校 教 育 にお ける す さ ま じ い ば か りの学 力 問題 、非 行 問 題 、 人格 的問 題 の 普 遍 化 現象 は 、 国民 教 育 学 と障 害 児教 育 学 の双 方 に た い して共 通 の実 践 的 、 理 論 的課 題 提 起 を して い る よ う に見 え るが 、共 通 の 問題 に た い す る共 同 の 研 究 は 未 着 手 と い っ て よ い 現 状 に あ る。 ま た養 護 学 校 教 育 義 務 制 施 行 は障 害児 の発 達 保 障 を め ざす教 育 実 践 、運 動 を力 に実 現 した とい っ て も そ の 内実 の創 造 は多 く を今 後 の課 題 と して残 して い る。 新 た に学 校 教 育 法 の障 害 児 教 育条 項 の完 全 充 実 と い う方 向 か 改 革 か と い う 障 害 児 教 育 制 度 の将 来 的 展 望 につ い て の 問題 の 検 討 をせ ま りつつ あ る。 と こ ろで 、 実現 され た養 護学 校 教 育 義 務 制 の 「内実 を大 き く規 定 す る」 とい わ れ る就 学 指 導 を め ぐ る問 題 が 障 害 児 教 育 全 体 の あ り方 を め ぐっ て ひ とつ の 争 点 に な っ てい る。 子 ど もの 健 診 と診 断 の全 て を否定 す る極 論 か ら 、「親 の(学 校)選 択 権 の最 優 先」 を主 張 す る議 論 が あ る。 こ こで の 「親 の 選 択権 」 の主 張 と は 、就 学 指 導 をめ ぐる問 題 状 況 を"行 政 側 の 学 校 指 定 権 優 先 の 原理(振 り分 け指定 権)と 父 母 に よ る学 校 選 択 権 優 先 の原 理 の 対 立"2)と と らえ る と こ ろ が ら出 発 す る。 こ う した主 張 は認 識 論 的 に は ど うい う教 育 が子 ど もに 適 して い るか な ど護 れ に もわ か りは しな い とい う不 可 知 論 の 立 場 に立 っ て いる こと に よ るの で あ る が 、 問題 を"行 政 側 の 措 置 権優 先"か"父 母 の 学 校 選 択 権 優 先"3) とい う単純 な 図式 に収 斂 させ る 時 そ の 図式 は は た して 現実 に適 合 的 か ど うか が ま ず 吟 味 さ れ ね ば な らな い 。 そ の際 、 まだ 不十 分 な 障害 児教 育 の 諸 制 度 、 諸条 件 を前 提 に して 「選 択」 が主 張 され る な ら ば現 状 肯 定 の 議 論 とな る。 ま た 「選 択 」 が 子 ど もの 障害 や発 達 の 状 態 、 傾 向 等 々 に か か わ りな く普 通 学 校 の 普 通 学 級 を 「選 択」 す る こ と を意 図 して主 張 され て い るな ら ば、現 実 に親 が 教 育 条件 を選 択 す る可 能 性 が 少 な い状 況 の 中 で ます ます狭 い選 択 を父 母 に迫 って い く こ 1983年9月1日 受 理
106 窪 島 と に な ろ う。親 の 「選 択 権 」 の根 拠 た る子 ど も の発 達 、 教育 へ の権 利 が就 学 に あ た っ て ど う理 解 され るべ きか と い う問題 が しっ か り立 て られ ね ば な ら な い 。他 方 、 「就 学 指 導 の科 学 化 」 を 主 張 す る立 場 にお い て も画 一 的 、非 科 学 的 就 学 指 導 へ の 批 判 の基 礎 とな る 「就 学 指 導 の 科学 性 」 の 内実 、根 拠 は必 ず し も明 らか で は な く、父 母 、 行 政 、学 校 の"合 意"が 強 調 され る傾 向 が あ る 。 障害 児 教 育 諸 学校 、 障 害 児学 級 の性 格 、普 通 学 級 と の関 連 等 につ い て そ れ ぞ れ をど う性 格 規 定 す る か と い う こ と と と も に、就 学 指 導 に お い て "合 意"の も と と な るべ き一定 の"基 準"が 存 在 す るの か 、 存 在 す る とす れ ば い か な る 内容 の もの で あ るべ きか が 回 避 され る こと な く議 論 さ れ る べ きで あ る。 2.研 究 の 対 象: A市 に お い て1978年 度 か ら1982年 度 の あ い だ に初 等 教 育 段 階 の 義 務 教 育 諸学 校 で教 育 を受 け て い る児 童 の う ち 、特 別 の 教 育 的指 導 の必 要 性 と教 育 措 置 が 検 討 され た者 を対 象 と す る 。 ま た関 連 す る乳 幼 児 健 診 、障 害 児 の 早 期 発 見 、 治療 、保 育 の シ ス テム につ い て も把 握 しよ う と した 。 3.研 究 の 方 法 ・手 続 き これ ま での 就 学 問 題 研 究 の特 徴 と して 、① 就 学 問題 の 研 究 の 量 自体 が 多 くは な い 。② その 中 で は就 学 手 続 の解 説 、 概 説 が 多 い 。③ 障 害 児 教 育制 度 の 全 面 否 定 とか か わ って就 学 手 続 き その もの を 、 さ ら に は健康 、 発 達 診 断 の全 て を否 定 す る議 論 もあ る。 ④ 実 態 に即 した調 査 研 究 は少 な くかつ 方 法 論 的 に弱 点 が み られ る 。 そ の弱 点 の主 な も の は 、1)一 時 的 、単 発 的 で あ り、教 育 、 発達 の根 本 で あ る時 間 系 列 を捨 象 して継 時的 で ない こ と4) 2)入 学 時 点 の 発 達 が 正 確 に把 握 され て い な か っ た り、IQな どの非 科 学 的 指 標 に もとつ く非 発 達 的 研 究 で あ る こ と 3)統 計 的概 括 的 手 法 に よ る場 合 、個 別性 と統 合 さ れ . に くい傾 向 4)個 別 ケー スが 扱 わ れ る場 合 、 個 々 の ケ ー ス の問 題 点 が 一 般 化 され就 学 指 導 全 体 の否 定 に短 絡 的 に結 合 す る こ とが あ る な ど 、 全 体 構 造 と の 連 関 の 把 握 が 不 十 分 で あ る こ と 5)対 象 児 の 全 数 が 把 握 され な い こ と、等 が 指 務 摘 され る 。 本 研究 で は これ らの全 て に完 全 に対 応 す る こ と はで きて い な いが 、特 に方 法 論 上 の 要 点 と し て 重 視 した点 は次 の 諸点 で あ る。 ① 本研 究 を地 域 教育 研 究 の一 環 と して位 置 づ け る。従 っ て 、学 校単 位 、相 談 ケ ー ス に限 定 せ ず 、地 域(A市)全 体 の子 ど もを対 象 とす る 。 ② 障害 児 教 育 を受 け て い る子 ど も だ け で な く要 検 討 と さ れ た子 ど もの全 数 を把 握 す る。 ③ 乳幼 児 期 か らの発 達 を対 象 児1人 ひ と り に つ い て 遡 及 的(retrospective)に 把 握 し、 発 達 と就学 指 導 の関 係 を個 別 ケ ー ス に も とづ い て 正 確 に把握 す る。 そ の た め 、乳 幼 児 の 健 診 カル テ、 発 達相 談 の記 録 等 を使 用 す る。 ④ 就学 後 に特 別 の教 育 の必 要 性 が 検 討 され た子 ど も も全 て対 象 に加 え る 。 ⑤ 対象 児 の現 時 点 で の発 達 と学 力 の状 況 を 把 握 す る 。 そ の ため 、 障害 児 学 級 入 級 児 の全 員 と普 通学 級 在 籍 児 の 可能 な もの につ い て個 別 の 発 達 検査 を実 施 す る。 ⑥ 就学 指 導 を受 けて 普通 学 級 に就 学 した子 ど もの 学 習 、集 団 関 係 を把 握 す る た め調 査 を実 施 す る。 こ う した方 法 論 上 の意 義 と 問題 点 につ い て は 後 に 考 察 す る。 使 用 した資 料 ① 乳 幼 児健 診 カル テ(妊 娠 、出 産 時 の様 子 、 新生 児訪 問 、3か 月健 診 、8か 月 健 診 、3 才 児健 診) ② 「乳 幼 児 特 別 管理 票」(発 達 ・教 育 相 談 の 記録) ③ 適正 就 学 指 導 委 員会 資料(1977年 度 ∼1982 年 度) (生育 歴 に関 す る資料 、保 育 所 、 幼 稚 園 、 通 園施 設 か らの 資料 、在 学 中 の要 検 討 児 に つ い て の学 校 か らの資 料 を含 む) ④ 発 達診 断 、保 護 者 に対 す る イ ンタ ビュ ーの 記 録(発 達 診 断 実施 期 間1983年2月 ∼3 月 、一 部5月 、 イ ン タ ビュ ー は1983年7月 実 施) ⑤ 適 正 就 学 指 導 委 員 会等 の検 討 を経 て通 常 の 学 級(普 通 学 級)に 在 籍 す る子 ど もに 関す る調 査 」(調 査 期 間 1982年12月 ∼1983年 1月)
教育 の場 の 保 障 に関 す る 調 査 研究 (1) 107 ⑥ 障害 児 が 在 籍 す る普 通 学 級 児 童 に対 す る社 会 測 定 調 査 の 結 果 、(調 査 の実 施 期 間 :1982年12月 ∼1983年1月) 4.調 査 の 結 果 1)A市 の 一 般 的 特 徴 A市 は2つ の 大 都 市 の 中 間 に 位 置 し 、1960年 代 以 降 急 速 に 人 口 が 増 加 し た 都 市 で あ り(図1) 面 積8.00k㎡ に1982年7月1日 現 在 、 世 帯 数 16,136、 人 口 総 数51,136人 が 住 む 人 ロ 密 度 6,392人(1㎞1当 り)の 超 過 密 地 域 で あ る 。 1972年10月 に 市 制 施 行 し、15才 以 上 の 就 業 者 の 産 業 分 類 で は 総 数22,538人 中 第 一 次 産 業489人 (2.2%)、 第 二 次 産 業8,128(36。1%)、 第 三 次 産 業13,919人(61.8%)の 典 型 的 な 現 代 的 都 市 型 タ イ プ の 地 域 で あ る 。 第 三 次 産 業 の 比 率 は 全 国 平 均 よ り更 に 高 い 。(第 三 次 産 業 の う ち 電 気 ガ ス 水 道 と 公 務 部 門 を 除 い た 非 物 質 的 経 済 活 動 の1980年 の 全 国 的 比 率 は51%で あ る がA市 で は 58.2%で あ る)5) 急 激 な 人 口 増 加 と 同 時 に 人 口 移 動 も 激 し く 毎 年4,000人 前 後 の 転 入 、 転 出 が あ る 。 年 齢 別 人 口 構 成 は30歳 代 と5∼14歳 代 に ピ ー ク を 持 つ 型 を 示 す 。 人 口 構 造 で は0∼ 14歳 が26.6%を 占 め 児 童 の 占 め る 割 合 が 高 い 。 急 激 な 若 年 人 口 の 増 加 に 伴 い 小 学 校 が 次 々 建 設 さ れ た 。 市 内 に は1872年 に 創 立 さ れ た 小 学 校 が1校 あ っ た が 、1964年 に 第2番 目 の 小 学 校 が 建 設 さ れ て 以 来 、1971年 、1973年 、1975年 、 1980年 と 相 い 次 ぎ 現 在6校 の 市 立 小 学 校 が あ る 。1982年5月1日 現 在 の 児 童 総 数 は6,011人 で う ち3校 が1,000人 を超 え る 大 規 模 校 で あ る 。 ・中 学 校 も1947年 、1975年 、1982年 と 建 設 さ れ 現 在3校 の 中 学 に2,529人 の 生 徒 が 学 ん で い る 。 2)1978年 度 か ら1982年 度 の 間 に 入 学 し た 児 童 の う ち 「特 別 な 教 育 的 配 慮 」 の 必 要 性 が 検 討 さ れ た 児 童 表1は1978年 度 か ら の 適 正 就 学 指 導 委 員 会 (A市 の 場 合 名 称 が 「適 正 就 学 推 進 委 員 会 」 と さ れ て い る)で 何 ら か の 検 討 に 付 さ れ た 児 童1 人 ひ と り に つ い て の 実 態 と 就 学 後 の 経 過 に つ い て の 一 覧 表 で あ る 。 適 正 就 学 指 導 委 員 会 で の 判 定 と 実 際 の 就 学 状 況 と の 関 係 を11の タ イ プ に 分 け 表 示 し た 。 表2に 表1を 数 字 化 し て 示 した 。 適 正 就 学 指 導 委 員 会 の 判 断 と実 際 の 教 育 措 置 の く い 違 い(タ イ プV、 班 、 、皿)を 就 学 の 時 点 で み る と 、1978年 度3名 、1979年 度3名 、1980年 度5名 、1981年 度7名 、1982年 度6名 、1983年 度3名 と な っ て い る 。 各 年 度1割 か ら3割 の く い 違 い が あ り そ の 理 由 の ほ と ん ど 全 て が 親 の 不 同 意 に よ る も の で あ る 。 ま た タ イ プnの 普 通 学 図1 A市 にお け る国 勢 人 口 の推 移(各 年10月1日 現 在) 人 口(人) 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 4,712 5,188 5,959 6,874 9,177 9,423 10,506 8,072 12,734 20,730 36,988 50,6(>4 45,886 一 九 四 五 一 九 四 〇 一 九 三 五 一 九 三 〇 一 九 二 五 一 九 二 〇 一 九 八 〇 一 九 七 五 一 九 七 〇 一 九 六 五 一 九 六 〇 一 九 五 五 一 九 五 〇
108 窪 島 務 表1 A市 にお ける 就学 指 導委 員 会検 討 児 の処 遇 状 況(1983年7月 末 ま で) タ イ プ 判 描 一 定 置 1978年 度 入 学 児 1979年 度 入 学 児 1980年 度 入 学 児 1981年 度 入 学 児 1982年 度 入 学 児 1983年 度 入 学 児 尚 童 ㎞}心 臓 尚15伽 心 臓,筋 ジ ス 恥42伽} 二分育つい ☆ 隔72傾 口唇口蓋裂 ぬ102圃 心 臓 尚122ぽ} 心 臓 ☆ Nq43囲 心 臓 隔73匝 厚 Na103(f) CP 尚123【f[ LCC ☆ 1 曲_蛇目 日 馳44じn[ 薙 聴 Nn 740n 夢 血124伽 ゆ心 臓 隔76伽 心 臓 尚77{f 難 聴 ぬ2 ω 54障入→転 出 Na 17M 転出 闘α45【f[56障入 ☆ 恥78ぽ 58障(判) 甑104章n ㎞125悶 隔3 岡 54陥 入 → 転 出 恥18傾 58障(病)入 ㎞46〔f[ 58障(判) →58② 障㈱)入 ぬ1051ρ 58② 障入 ☆ ㎞126圓 ぬ4 圃 55障 入 Na 47 M ☆ 恥79圓 ☆NMIO6(r) n 並_並日 目 晦48圃 55①隣人 Nn 80(n ぬ107圃 58障入 ☆ 崇 恥49圃 鹿81圃 58障(判) 隔50的 55② 障入 尚82伽 晦51圃 56隙人 ☆ 甑52岡 56障 入 ㎞5 ω 54 養(判) 面19ゆ 恥53の 56養(判) 崇 甑83αn 晦108圃 隔127仲1 ☆ ㎞6 ㈱ Na 201n 隔54圃 隔84伽 ☆ 隔109ケn[ 恥128圃 Na 7 (m) 恥21伽 58普入 ☆幾 甑55圃 馳85〔f 恥129伽} ☆ 皿 障 一 陣Na 8 {f) 54 養(判) ぬ22ゆ 53猶 予 ☆崇 恥5帥n) Na 231m ☆娠 Na 57(f) 崇 尚24伽 56養(判) 恥25面 56養(判)※ 晦9 〔f[転 出 ☆ Na 26『n ☆ Nn 581ml 隔110㈲ Na1301f1 死 亡 ☆ IV 養 一養 Nalo M ぬ27ゆ ぬ59の 融111〔f[ 恥131〔f[ ぬ60ゆ} ※ Na112{回 恥113倒 隔11圃 54障入 ☆ Na 61圃 恥86仁n 58障 入 Na114{fl 恥132{rn} ☆ 晦62圃 Na 871t1 ㎞115ω ぬ133㈲ V 障 一音 Nα63倒 難聴,籍 のみ障 距88剛 NQ116(() 籍は就学時か ら 融134圓 →58衛 も普 へ 57②隣人58音入 ぬ64の 掩1170n} ☆ 隔12圃 53転 出 隔28ぽ 58養 入 恥65圓 距89ぽ} hh118剛 (病)筋 ジ ス VI 養 一障 血13㈲ 57墨 入 ぬ29〔f 馳go圃 尚119陣} ☆※ ma 301f) 57養 入 晦91圃 トb92[n ☆ 、ヨ 養 一普 田 聾 血31{fI ろ う学校 Na1201il ろう学校 隔135㈲ ろう学校 盲 晦136圓 ろう学校 Na141fl 54障(判) Na 321t 58障(判) ☆ 恥66山 58陣 入 四α93圃 →58聞 入 Na 331[1 55障(病)入 恥67圓 5849(判) 晦94圃 3年 転入 蝦 就学後ぬ15回 55障 〔病)入 馳34{n 55障(病)入 ㎞68仁nl 55②転入 漁 →58障 入 IX の適就 →56,9死 亡 隔35{n 55障(病)入 →56降 人 NOS Iml58経過観察 検討児距140圃 56障 入 →55①転出 隔69圃 57障 入 ぬ96圃 58経過観察 晦141圃 55隙 人 晦36圃 55障(病)入 →58普 へ →57② 転 出 甑37剛 56障入 ぬ3帥u} ㎞70國 ☆ 随97圃 ☆トh121⑳ 聴覚障害 ☆ 血137圃 養(判)☆ X 転出等 甑39㈲ ☆Na 71(11 国a980n} 恥138{n 養(判) 馳40圃 隔99圃 ☆ 陶139〔n 聴覚障害 ㎞41㈲ 尚1㎝f[ 難 聴 ☆ 猶 予 恥101ほ) 養(判),訓 練 の 刈 免 除 ため1年 猶予→57落入 ☆ 注1)資 料 は各 年 度 適 正就 学 指 導 委 員 会 記 録 お よ び筆 者 の 独 自調 査 を総 合 し た もの に よ る。 2)「 判 定 一 措 置 」 の 項 は、 例 え ば 「普 一 瞥 」 は適 就 委 に よ り普 通 学 級 適 当 と判 定 が あ り、か つ 、 普 通 学 級 へ 就 学 し たケ ー ス を示 す 。 ま た、 「54降人 」 は昭 和54年 度 に障 害 児 学 級 に 入級 した こ と 、 「58障(判)」 は 昭和58年 度 か ら障 害 児 学 級 適 当 と判 定 が あ っ て,何 らかの 理 由 で 入 級 しな か っ た こ と を示 す 。 3)同 じ 「普 一 音」 で あ る タ イ プ1とHは 、1は 心 臓病 等 で 就 学 前 か ら経 過 観 察 に な っ て い た ケ ー ス で 就 学 時 に は 問 題 に な ら な か っ た ケ ース 及 び 、 発 達 上 問 題 の な い ケ ー ス。 タ イ プHは 、経 過 観 察 を必 要 と しつ つ 、普 通 学 級 へ就 学 した よ う な ケー ス 。 タイ プVと 区 別 が つ け難 い もの も含 ま れ る 。 そ の区 別 は適 就 委 記 録 に よ っ た 。 4)タ イ プXの 「転 出 等」 は 、 転 出 ま で の経 過 が不 明 な もの 、 お よ び就 学 直前 の 転 出 を含 む 。 5)ケ ー スNO.の 次 の()内mは 男 、 fは 女 を示 す。 6)※ は、 就 学 直 前 の 転 入 お よ び就 学 後 の転 入 を示 す 。 7)☆ は早 生 れ を示 す 。 8)「 養 」 は養 護 学 校 を示 す 。 「養 入 」 の全 員 が 障 害 種 別 に か か わ らず 、同 地 域 に あ る 同 じ養 護 学 校 へ
教 育 の場 の 保 障 に 関 す る 調 査研 究 (1) 109 通 学 な い し寄 宿 舎 入 舎 。 9)タ イ プIXの 「就 学 後 の 適 就 検 討 児」 は市 道 就 レベ ル の もの を示 し、 各 学校 に お け る校 内適 就 で の 検 討 に と どま る もの は含 ん で い な い 。校 内適 就 検 討 児 数 は この 数 倍 にの ぼ る。 か つ 、年 度 途 中 で の 措置 変 更 は多 くの 場 合 、 校 内適 就 レベル で 決定 され る 。 10)NO.75は カ ウ ン トミスの ため 欠 員 。実 数 は140人 で あ る。 表2 表1を 人 数 で 表示 した場 合 、( )は 構 成比 タ イ プ 1978年 度 1979年 度 1980年 度 1981年 度 1982年 度 1983年 度 計 1 1 (5.9) 1 (3.8) 3 (10.0) 5 (17.2) 2(10.0) 3 (16.7) 15(10.7) H 3 (17.6) 2 (7.7) 8 (26.7) 5 (17.2) 4 (20.0) 2(11.1) 24(171) 皿 4 (23.5) 7 (26.9) 5(16.7) 3 (10.3) 2(10.0) 3 (16.7) 24(17.1) IV 2 (11.8) 2 (7.7) 3 (10.0) 0 (0.0) 4(20.0) 2 (11.1) 13(9,3) V 1 (5.9) 0 (0.0) 4 (13.3) 3 (10.3) 4 (20.0) 3 (16.7) 15(10.7) VI 2 (11.8) 3 (11.5) 1(3.3) 4 (13。8) 2 (10,0) 0(0.0) 12(8.6) w 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 0(0.0) 0(0.0) 皿 0 (0.0) 1 (3.8) 0 (0,0) 0 (0.0) 1(5.0) 2 (11.1) 4(2.9) IX 4 (23.5) 6 (23.1) 4 (13.3) 4 (】3.8) 0(0.0) 0(0.0) 工8(129) X 0 (0.0) 4 (15.4) 2(6.7) 4 (13.8) 1(5.0) 3(16.7) 14(10.0) 刈 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 1、(3.4) 0 (0.0) 0(0.0) 1(0,7) 計 17(100.0) 26(100.0) 30(100.0) 29(100.0) 20(100.0) 18(100.0) 140(100。0) 級 判定 の う ち相 当 の もの が 、親 の 不 同意 に よ っ 普 通 学 級 で経 過 観 察 、様 子 を見 る とい う こ と に な っ た もの で あ り、1980年 度 まで に と くに その 傾 向が 強 い と推 定 され る 。適 正 就 学 指 導委 員 会 は その 最終 的措 置 を親 との 合 意 に もとづ い て進 め て お り、 そ の態 度 は今 日 まで 一貫 して保 持 さ れ て い るが 、1980年 度 ま で は就 学 指 導 委 員 会 と しての 最 終 判 定 と教 育措 置 の最 終 決 定 と の関 係 が不 明 に され て お り、適 正 就 学 指導 委 員 会 と し ての 独 自の 専 門 的判 断 が記 され て いな い こ とに よ る。 従 って 、実 際 の く い違 いは もっ と 多 い も の と考 え られ る 。適 正 就 学 指 導 が就 学 後 も継 続 され る機 能 で あ る とす れ ば、適 正 就 学 指 導 委 員 会独 自 の判 断 が は っ き り示 され な い こ と は問 題 と な っ て こ よ う。 しか し この 問題 は委 員 が毎 年 継 続 され て い く場 合 は事 務 レベ ルの 問題 に と ど ま る こ と も あ りう るが 、 や は り委 員 会 の 本質 的 役 割 との 関 係 で深 め られ るべ き もの で あ ろ う 。 次 に 、 就学 後 に発 達 ・学 習 上 の 問題 で教 育 条 件 と発達 の関 係 が検 討 され たケ ー ス を表1か ら 抽 出 した もの を表3に 示 した。1983年 度 就 学 児 につ いて は ま だ就 学 後 の事 態 が は っ き り した 問 題 と は な りえ て いな いの で 除外 して あ る。 同 じ 理 由 か ら タ イ プX「 転 出 児 等 」と ケ ー スが な か っ た タ イ プ 、皿 「養 護学 校 と判 定 され 、 普通 学 級 へ 措 置 」 も除外 した。 これ に よ る と適 正 就 学 指 導 委 員 会 に よ る検 討 児112名 中43名(38。4%)が 就 学 後 新 た に教 育 措 置 の変 更 が必 要 と判 断 され た り、実 際 に変 更 が お こな われ た。 判 定 を含 む 変 更 は タ イプ1、W、 、皿、つ ま り、 心 臓 病 等 で 就 学 前 に手 術 、 訓練 等 に よ り完 治 な い し特 別 の 治 療 を必 要 と しな くな っ た児 童 の タ イ プ、 養 護 学 校 と判 定 が あ り養 護 学 校 へ 措 置 され た児 童 の タ イ プ 、盲 ・聾 学 校 と判 定 され そ の よ うに措 置 され た ケ ー スの3つ の場 合 を除 く全 て の ケ ー ス で 就 学 後 に措置 変 更 の必 要性 が認 め られ た 。但 しタ イ プ 、皿、 ∼皿が皆 無 だ とい うの で は な く、調 査 年 度 の範 囲 内 にお いて 存在 しな い と い うに す ぎず 、 筆 者 は現 中学 生 に 、 タ イ プ 、皿、 、皿と もそ れ ぞれ1ケ ー ス知 っ て い る。 と りわ け タ イ プH は22名 中14名 、63.6%が 就 学 後 教 育 措 置 が 変 更 な い しそ の 必要 性 が判 定 され て い る。 タ イ プV も12名 中4名33,3%、 タ イ プWも12名 中3名 、 25.0%と な っ て い る。 タ イ プIXは 市 適 正 就 学 指 導 委員 会 に と りあ げ られ た も の18名 中15名 、実 に83.3%が 変更 の必 要 あ りと判 定 さ れ て い る。 タ イ プIXは 各校 校 内 適 正 就 学 指 導 委 員 会 か らの 上 申 に よる ケ ー ス で あ り、校 内 適 正 就 学 指 導 の あ り方 とか か わ っ て考 察 され るべ き と こ ろの も の で あ る 。 そ こ での 指 導 の あ り方 いか んで タ イ
110 窪 島 務 表3 就 学 後 の 処 遇 の 数 量 的 変 化 (表1か ら作 成 、1983年 度入 学 児 を除 き、 判 定 を含 む) タイ プ 児 童数 変 更数 比率% 変 更 の あ った 学 年 1年 2年 3年 4年 5年 1 13 0 一 0 0 0 0 0 皿 22 14 63.6 2 7 3 1 1 皿 21 6 28.6 0 3 2 0 1 IV 11 0 一 0 0 0 0 0 V 12 4 33.3 1 1 1 1 0 VI 12 3 25.0 0 0 0 1 2 、皿 2 0 一 0 0 0 0 0 IX 18 15 83.3 0 6 4 3 2 刈 1 1 100.0 0 1 0 0 0 合 計 112 43 38.4 3 18 10 6 6 全 変 更 数 に 対 す る 割 合(%) 7.0 41.9 23.3 14.0 14.0 プIXの 分 母 とな る ケ ー ス は大 幅 に増 大 す る場 合 も あ り得 る。 更 に教 育 措 置 の変 更 の 必 要 性 が 認 め られ た り実 際 に 変更 の行 な わ れ た学 年 を検 討 す る と、 一番 多 い の は2年 生 に進 級 す る時 の18 名(全 変 更 数 の41.9%)、 二 番・目 が3年 生 に 進 級 す る 時 の10名 、23.3% 三 番・目が4・5年 と 同数 で6名 、14%で あ る。 表 に は示 され て い な いが6年 生 で の変 更 も存 在 す る。従 っ て 、2年 ・ 3年 に進 学 す る 際 の変 更 、即 ち前 年 度 にお こな われ る適 正 就 学 指 導 委 員 会 の活 動 か ら見 ると就 学1年 目 、2年 目 で学 習 ・発 達 上 の 問 題 が顕 在 化 して くる ケ ー ス が6割 以 上 と多 い こ とが伺 え る。 そ の うち8ケ ー ス は養 護 学 校 へ 、3ケ ー ス は障 害 児学 級 か ら普 通 学 級 へ 、33ケ ー ス が 障害 児 学 級 へ の措 置 変 更 で あ り、普 通 学 級 か ら障害 児 学 級 へ の 変 更 が 圧 倒 的 に 多 い 。 そ の う ち数 ケー スは再 び措 置 変 更 が お こ な われ 、 も とに も ど って い る。 京 都府 全 体 で も1980年 度 か ら1981年 度 に か け て 精 神薄 弱 児 学 級 と情 緒 障 害 児 学級 だ けで87人 か ら120人 へ33人(転 出 を除 く と実 質40人)が 増 加 して い る 。養 護 学 校 で も5人 の 増加 が あ り 55人 か ら60人 へ 変 化 して い る。6)従 っ て こ う した傾 向 は部 分 的 な も ので な く相 当 に一 般的 傾 向 で あ る こと が伺 え る 。 ま た この 現 象 を どう評 価 す べ き か が重 要 な課 題 と な る。 A市 に お い て措 置 変 更 の あ っ たケ ー ス につ い て の個 別的 検 討 は紙 数 の 都 合 で 別 途 報告 す る 。 3)障 害 児 学 級 在 籍 児 につ いて の検 討 (1)A市 内 障 害 児 学 級 に1982年 度 に在 籍 した 児童 す な わ ち1978年 度 か ら1982年 度 の あ い だ に 就学 した児 童 を取 り出 し、発 達 的 側 面 か らの実 態 を 明 らか にす る 。学 校 ご との 障害 児学 級 児 童 数 を学 年 別 に表4に 示 す。 障 害 児学 級 の 平 均 在 籍 数 は通 級 制 の 言 語障 害 児 学 級 と聴 覚 障 害 児 学 級 を 除 くと5.3人 、 最 高7人 、最 低4人 で あ る。 平均 値 は全 国 的 な 傾 向(5.5人)と ほ ぼ等 しい 。 1979年 度 の都 道 府 県 レベ ルの 平 均 値 に よ る全 国 的 な 最 大 学 級 は 、 山 梨 県 の7.6人 、 最 小 学 級 は 滋 賀 県 の3.1人 で あ る7)。A市 の 場 合 学 級 間 の 人 数差 は あ ま り大 き くは な い と言 え る。 しか し 比較 の材 料 を持 合 せ な い が情 緒 障 害 児 学 級 が そ れ ぞ れ5人 の 児 童 をか か え て い る点 につ いて は そ の 多 くが 自閉 症 候群 の児 童 で あ る こ と を考 え る と 多 くの困 難 が 予 測 され る。男女 差 は 男36人 、 67.9%、 女17人 、32.1%と ほ ぼ2対1の 割 合 で あ る 。 各学 級 ご と に男 女 差 を見 る とバ ラ ツ キが 大 き く、男 女 比 が 、6対1、5対1、5対0、 4対0と ほ と ん どが 男 の子 で 占 め られ る学 級 が 4学 級 、逆 に0対5で 女 の子 ば か りの学 級 が1 学 級 あ る 。教 育 指 導 上 問題 と な る こ と も予 測 さ れ ま た親 と りわ け女 の 子 の 母親 は そ の こ とに不 安 を持 っ て い た。 盲 ・ろ う学 校 の2人 は と もに 女 、 養 護学 校 在 籍 児 は男対 女 の比 率 は7対6で ほぼ 同 数 で あ り障 害 児 学級 在 籍 児 に見 られ る よ う な 差 は な い 。 前 述 し た よ う にA市 は毎 年 3,000か ら4,000人 の転 出 、 転入 者 が あ りか つA 市 内 の 障 害児 学 級 に入 級 す る こ とを希 望 して 転 入 して く る児 童 も あ り、(少 く と も5人 は そ う した転 入 児 で あ る。 障 害 児 学級 在 籍 児 の ほぼ1
教 育 の場 の保 障 に関 す る調 査研 究 (1) 111 表4 A市 内学 校 別 学 級 別障 害 児数(1982年 度)上 段 一 男 下段 一 女 学 校 種 別 設置年度 1年 2年 3年 4年 5年 6年 合 計 精 薄 1959 1 0 0 0 2 1 1 0 1 0 1 0 6 7 1 A 情 緒 1972 0 0 0 1 0 0 0 2 0 2 0 0 0 5 5 B 情 緒 1981 0 (1)※ 2 0 1 1 0 0 0 0 0 0 3 4(5) 1(2) 精 薄 1972 1 0 0 0 1 0 0 0 2 0 1 1 5 1 6 C 情 緒 1979 1 0 0 0 1 0 2 0 1 0 0 0 5 0 5 病 弱 1980 1 0 0 0 0 0 1※ 2 0 0 0 0 2 4 2 D 一 精 薄 1977 0 0 0 0 2 0 1 0 1 0 0 0 4 4 0 情 緒 1980 0 0 1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 3 2 5 E 精 薄 1981 0 1 1 1 0 0 1 0 0 0 2 1 4 3 7 F 精 薄 1980 0 0 0 0 1 1 2 0 1 0 0 1 4 2 6 ① 小 計 5 (6) 7 13 13 8 7 36 53 17(18)(54) F 言 語 障 害 0 0 1 1 2 1 2 4 3 7 聴 覚 障 害 0 0 2 1 1 1 2 4 7 3 ② 盲 ・ろ う ・養 護学 校 1 4 0 0 1 3 0 3 0 2 0 1 2 13 ③ 総 計 10 (11) 10 19 19 12 12 82 (83) ④ 小 学校全 在籍児 数 918 988 1,060 1,025 1,034 986 3,147 6,0112 ,864 ⑤ 全 児童数(②+④) 923 988 1,064 1,028 1,036 987 6,026 ① ÷ ⑤ ×100 0.65 0.71 1.22 1.26 0.77 0.71 0.90 ③ ÷ ⑤ ×100 1.19 LO1 1.79 1.85 1.16 1.22 1.38 注1)( )内 は教 育 委員 会 資 料 に よ る。 2)C校 病 弱(身 体虚 弱)学 級4年 の1名 は、 全 時 間 普通 学 級 で経 過 観 察 であ っ た。 3)盲 ・ろ う ・養 護学 校 児童 は そ れ らに在 籍 し、A市 内 に 住 所 を有 す る ものの 数 で あ る。 割 が 「教 育 的 」 転 入 児 で あ る。 そ の他 に ま だ数 名 の 転 入 児 が い る)、 厳 密 な 障 害 児 の 出 現 率 で はな い が一 応 の 目安 と して 全 児童 数 に対 す る障 害児 学 級 在 籍 児 の 比 率 を見 る と、1982年 度 就 学 児 の0.65%か ら1979年 度 就 学 の4年 生1.26%ま で の ひ ら き が あ る 。 盲 ・ろ う 、 養 護 学 校 ま で 含 め る と 、特 別 の 教 育 的 配 慮 を 必 要 と す る 児 童 は 、 1981年 度 就 学 の2年 生1.01%か ら1980年 度 就 学
112 窪 島 務
表5 A市 障 害 児 学級 在 籍 児(1982年 度)の 発 達 的 特 徴
学 年 ケ ー スNa 性 主 障 害 C.A. D-A. D・Q. 発 達 的 特 徴 ・ 1983年 度 早生れ
1. 108 m MR 7=4 5:6 75.0 二次元可逆前後 119 m MR・ 自 閉 6:11 211 30.1 一 次 元 可逆 期 養護学校(判) ☆ 109 m MR・ 自 閉 7:10 2:4 29.8 二次元形成人 107 m MR・Epi 7:3 512 71.3 三 次 元形 成 ∼ 可逆 障害児学級入級 ☆ 116 f 情 緒 ・MR 7:5 5:2 69.7 二 次 元可 逆∼ 三 次 元 形 成 普通学 級入級 一 一 一 2. 89 f 自閉 ・MR 8:7 2:1 24.3 一 次元 可逆 前 後 養護学校(判) 84 m MR・ 自 閉 8=1 6:2 76.3 三次元形成期 ☆ 90 m ' MR 8:10 114 15.1 示 世 数3∼ 一 次 元 形 成 養護学校(判) 92 f MR 8:1 3:1 38.1 二次元形成人 養護学校(判) ☆ 83 m MR 8:9 7:00 66.7 三次元形成人 85 f MR 8:7 5:5 63.1 二 次 元可 逆 ∼三 次 元 形 成 86 m MR 9:1 6:10 75.2 三 次元 形 成 ∼ 可逆 障害児学級入級 91 m MR・Epi 8:8 3=7 41.3 二次元形成中期 養護学校(判) 3. 56 m MR・ 言語 9:6 3:10 40.4 二次元形成中期 55 m 自閉 ・MR 9:5 7:0 74.3 三 次 元可逆 期 ・言 語 理 解弱 45 f MR 9:1 6:2 67.9 二次 元 可逆 ∼三 次 元 形 成 ☆ 68 m MR 9:8 6:6 78.4 三次元可逆 期 48 m 自閉 ・MR 9:7 6:10 71.3 三 次元 形成 ∼ 可逆 51 m MR 9=10 6;5 65.3 三 次 元形成 ∼可 逆 ☆ 65 m MR。 情 緒 9:5 2:8 28.3 二次元形成人 養護学校(判) 52 m MR・Epi 9:10 6:1 61.9 三 次元 形 成期 ∼ 57 f MR 9:10 4:0 40.7 二 次元 形成 ∼ 可逆 69 m MR 8:5 6:9 80.2 三 次元 形 成 ∼ 可逆 普通学級入級 ☆ 53 f Down 9:4 2:6 26.8 二次元形成人 養護学校(判) 54 m MR 9:3 5:10 63.1 三次元形成 期 4, 19 m MR 1016 5=6 52.4 二 次元 可逆 前 後∼ 三 次 元形 成 期 29 f 自閉 ・MR 10:4 2:2 21.0 一次 元 可逆 前 後 養護学校(判) 28 f 自閉 ・MR 10:10 1=11 17.7 一 次元 形成 ∼ 可逆 養護学校転入 24 m 自閉 ・MR 10:9 3:10 35.7 二次 元 形成 入 ∼ 可逆 期 養護学校(判) 25 m MR 10:7 2:7 24.4 二次元形成人 養護学校(判) 37 m MR 10:8 6:4 59.4 三 次 元 形成 ∼ 可逆 94 m MR 10:8 7:0 65.6 三次 元形 成 ∼ 可逆 障害児学級入級 20 m 自閉 ・MR 10:8 614 59.4 二 次元 可逆 ∼三 次 元形 成 期 23 m Down 10:3 5:10 48.8 二次 元 可逆 ∼三 次 元形 成 期 ☆ 21 m 自閉 10:1 10:0 99.2 一 次変 換形 成 ∼ 可逆 普通学級入級 ☆ 22 m 自閉 ・MR 10:11 3:8 33.6 二次 元 形 成入 ∼ 二 次 元 可逆 養護学校(判) ☆ 5. 140 m MR・ 情 緒 10:10 9:3 85.4 三 次 元 可逆 入 一 一 次変 換 可逆 8 f 自閉 ・MR 11:3 3:1 27.4 二次元形成人 養護学校(判) 6 m MR・Epi 11:8 6:4 54.3 三 次 元形 成 期 ∼ 11 m 自閉 ・MR 11:0 5:1 46.2 二次元可逆前後 ☆ 4 m MR・Epi 11:3 7=3 64.4 三次 元 可逆 ∼ 一 次変 換 形 成 141 m MR・ 情 緒 11:2 7:6 67.1 三 次 元 可逆 ・言 語 理解6歳 7 m Down 11:8 5=1 43.6 二 次 元 可逆 前 後 ∼三 次 元 形成 5 f 自閉 ・MR 11:8 2:8 22.9 一 次 元 可逆 ∼ 二 次 元形 成 6 T.1, m MR 12:0 711 59.0 三 次 元形 成 ∼ 可逆 中学校障害児学級 ☆ M.N. m MR 12:7 6=10 54.3 三次 元形 成 ∼ 可逆 〃 M.1. f MR 11:11 5:11 49.7 三次元形成期 〃 ☆ T.H. m. MR 12:9 6:9 52.9 三 次 元形 成 ∼ 可逆 〃 K.O. m MR 12:3 7:0 66.7 三 次 元 可逆 ∼ 一次 変 換 〃 Y.U. f MR 11:11 10:6 88.1 一 次 変 換 可逆 〃 注1)ケ ー スNO.は 表1に よ る。1982年 度6年 生 は1977年 入 学 児 な の で表1に は記 され て い な い。 2)「 主 障 害 」 は も っ と も基 本 的 障 害 と思 わ れ る もの を記 し た。 「MR」=精 神 発達 遅 滞 。 「自閉 」=自 閉症 候群 。 「Epi」=テ ン カ ン。 「情 緒」=情 緒 的 障害 。 「Down」=ダ ウ ン症 候 群 。 3)「 発達 的 特徴 」 は田 中 昌 人 の 「可逆 操 作 の 高 次化 に お け る階層 一 段 階理 論 」 に依 拠 した 。 4)「1983年 」 の項 は 、 それ ぞ れ1983年 度 に な っ て記 載 の よ うに 変 更 した ケ ー ス を示 す 。 5)「 病 弱 学 級」 は 発達 検 査 未 実 施 の ため 除 外 して あ る 。
6)NO.107, NO.86, NO.94の3ケ ー スは1982年 度 は普 通 学 級 在 籍 で1983年 度 か らの 障 害 児 学 級 入 級 児 で あ る。
7)「 発 達 的 特 徴 」 の 表 示 に お け る 「入 」 はそ の 段 階 へ入 りか けて はい るが 、 全体 的 に は不 十 分 で あ る こ と を示 す 。
教 育 の場 の保 障 に関 す る調 査 研 究 (1) 113 は 次の と お りで あ る 。 ① ケ ー スNO.50.(f)Down,3年:二 次 元 可 逆 操 作 期 前 後 ②T.E.情 緒 6年:5年 生 の 課 題 は全 て で きな い 。 読 書 力 テ ス ト、計 算 力 テ ス トで は1年 生 の 問 題 に も答 え られ な か っ た。 D.A. 10 9 8 7 6 5 図2 A市 障 害児 学 級 在 籍 児 のCA-DA関 係 4 3 2 1 ×Down症 候 群 ▲ 自閉 症 候 群 ・ その 他 O女 ロ 養 護 学 校 判定 児 一1983年 度 卒業 ● ・ ◎ ● ◎ ● ● ● ● O ● ▲ ● × ● ● ● ● ▲ ● ▲ o ● × ◎ o ● ● ■ ▲ o ● 囹 圄 . 團 ● ▲
團 囹
圄 團 789101112C. A. 注1)DAはK式 発 達 検 査 に よ り算 出 した 。 2)病 弱 学 級 在 籍 児 、未 験 児6年 生1名 と3年1名 を除 く。 名 目的 在 籍 児 も除 外 し た。 3)1983年 障 害 児 学 級 入 級 生 、養 護学 校 転 出児1名 を含 む。 児 の1.85%の あい だ に あ り、平 均1.36%で あ る。 文 部 省 はか って 精 神 発達 遅 滞 児 の 学 齢 児童 中 に 占 め る 割 合 を2.07%、 障 害 児 全 体 の 出 現 率 を 3.69%と して 示 して き た。8)こ れ に 比 べ る と A市 で 障 害 児 教 育 を受 け て い る児 童 の 数 は相 当 に少 ない と言 え る 。しか し低学 年 児 童 の 場 合 は、 表3で 明 らか な よ うに 、2年 、3年 時 に障害 児 学 級 へ の 入 級 児 が 多 い こと を考 え合 せ る こと が 必 要 で あ ろ う。 ま た障 害 児 の 出 現 数 と学 校 教 育 に お い て障 害 児 教 育 を必 要 とす る 児童 の数 と は 概 念 上 同一 で は な く、A市 にお い て も就 学 前 の 治 療 、訓 練 、保 育 等 の結 果 、 今 の と ころ障 害 児 教 育 を受 け ず に い る児 童 が い る こ と も予 想 さ れ 、 特 別 の教 育 的 配 慮 を必 要 とす る児 童 の 範 囲 は早 期 の 障害 の発 見 ・治 療 ・保 育 ・教 育 の 充 実 の 中 で 変 化 して い くも の と思 われ る 。障 害 児 学 級 の 性格 をど う規 定 す るか と もか か わ っ て こ う した 観 点 で の 科 学 的 な 調 査 研 究 が 求 め られ よ う。 ② 障 害 児学 級 在 籍 児 の 発 達 的 検 討 1982年 度 に お け る障 害 児 学 級 在 籍 児全 ケ ー ス の主 障 害 、 歴 年齢 、発 達 年 齢 、発 達 指 数 の関 係 を表5に 示 し た。 同 じ もの を図2に 横 軸 に歴 年 齢 、 縦 軸 に発 達年 齢 を と っ て表 示 した。 発 達 的 特 徴 は田 中 昌 人 の 「可 逆 操 作 の高 次 化 に お け る 階 層 一 段 階 理 論 」9〕 に 依 拠 して 決 定 した。 発114 窪 高 運 年 齢 と発 達 的 特 徴 を比 較 して 見 る と必 ず し も 両者 が対 応 して い な い こ とが わ か る。た と え ば、 ケ ー ス108は 発 達 年 齢5歳6月 と算 出 さ れ通 常 の 発達 の状 態 な ら ば、 田 中 の 「可 逆 操作 の高 次 化 に お け る階 層 段 階 理 論 」 に よれ ば ほぼ 三 次 元 形成 期 の入 口 に相 当す るが 、実 際 は1つ 前 の段 階 の 二 次元 可 逆 操 作 期 前 後(通 常4歳 前 後 頃 の 発 達 的 特 徴)と 判 断 され る。 ま た ケー ス107の 場 合 は発 達 年 齢 は5歳2月 と ケ ー ス108よ り低 く算 出 され て い る が 、発 達 的特 徴 は発 達 年 齢 か ら推 測 され る よ りは高 い と ころ を示 す。 しか し ケ ー ス107は 障 害 児 学 級 へ の 中 途 入 級 の 事 例 検 表6 障害児学級在籍児 の発達年齢階層別人数 発達年齢 人 数 構 成 比(% 1∼2未 満 2 4.0 2∼3 〃 8 16.0 3∼4 〃 6 12.0 4∼5 〃 1 2.0 5∼6 〃 10 20.0 6∼7 〃 13 26.0 7∼8 〃 7 14.0 8∼9 〃 0 0 9-10〃 1 2.0 10∼11〃 2 40 計 50 100.0 平均発達年齢 5歳6月 表7 障害児学級在籍児の発達指数階層 別人数 発達指 数 人 数 構成比 人数 構成比 15∼20未 満 2 4.0 2 4.0 20∼25 〃 4 8.0 25∼30 〃 4 8.0 30∼35 〃 2 4.0 19 38.0 35∼40 〃 2 4.0 40∼45 〃 4 8.0 45∼50 〃 3 6.0 50∼55 〃 4 8.0 55∼60 〃 3 6.0 60∼65 〃 4 8.0 21 42.0 65∼70 〃 7 14.0 70∼75 〃 3 6.0 75∼80 〃 4 8.0 5 10.0 80∼85 〃 1 2.0 85∼90 〃 2 4.0 90∼95 〃 0 0.0 3 6.0 95∼100〃 1 2.0 平均 発達 指 数 53.47 務 討 の と ころ で比 較 的 詳 細 に示 され る よ う に、 知 覚 ない し認知 系 統 に落 ち込 み を見 せ て お り何 ら か の 外 傷 性 あ る い は機 能 的 な脳 障 害 を予 測 させ る。 当 然 の こと な が ら逆 に一 般 に よ く お こ な わ れ る よ う に発 達 的特 徴 を歴 年 齢 にお きか え て も 正 確 な表 現 と は な らな い こ と に な る わ け で あ る 。 表5を 発 達 年 齢 段 階 、発 達 指 数 段 階 に した も の が表6、 表7で あ る 。表6か らう か が え る よ うに 、A市 内 の 障 害 児学 級 で は発 達 年 齢 段 階 で み る と2つ の 大 き な 山 と1つ の 小 さ な 山 が あ る。一 番 大 き な山 は発 達年 齢5歳 か ら8歳 ま で の 層 に あ り全 体 の60.0%を 構成 す る 。 中 で も発 達 年 齢6歳 か ら7歳 まで が13人 、全 体 の26.0%、 4分 の1以 上 を 占 めて い る。次 に大 き な 山 は発 達 年 齢 で2歳 か ら4歳 ま で の層 に あ り、14人 、 28.0%を 構成 す る。 第3番 目 の 山 は 山 と 言 え る ほ どの もの で な いか も しれ な い が 、発 達 年 齢10 歳 か ら11歳 の と ころ に2人 、4.0%存 在 す る 。 全 体 の 平 均 発達 年 齢 は5歳6月 で あ る 。 ま た表 7か ら発 達 指 数段 階 に よ る構成 をみ る と、 発 達 指 数65∼70の 層 が7人 、14.0を 構成 し、 とび ぬ け て 多 い こ と と 、85か ら100ま で の 層 が3人 、 6.0%と 少 な い こ とが 目立 っ た特 徴 で あ る が 、 そ の他 は発 達 指 数5の 区 別 で そ れ ぞ れ2人 か ら 4人 が分 布 を して い る。 批 判 の 多 い 学 校 教 育 法 施 行 令 第22条 の2、 お よ び それ に も とつ く、 文 部 省初 等 中 等 教 育長 通 達(1978年10月6日 、 文 初 特 第309号)「 教育 上 特 別 な取 扱 い を要 す る児 童 ・生 徒 の 教 育 措 置 につ い て」 に よ る区 分 に し た が っ て その 構 成 をみ る と次 の よ う に な る。 上 記 通 達 で は 、 「精 神 薄 弱 児」 の 発 達 程 度 を、 以 前 の 「学 校 教 育 法 お よび 同法 施 行 令 の 一 部 改 正 に伴 う教 育 上 特 別 な 取扱 い を要 す る児 童 ・生 徒 の 教 育 的 措 置 につ い て」(1962年10月18日 、文 初 特380号)等 の 「白 痴」 「痴 愚」 「魯 鈍 」 と い う名称 を 「重 度 」 「中度 」 「軽 度 」 と い う表 示 に 変 え た が そ の説 明の 内 容 に何 ら変 化 は な い 。新 通 達 で は 「重 度 」 に対 応 す る知 能 指 数 は 「25な い し20以 下 」 と して い るが 、表7で は低 い 方 の 20を と って 区別 した。A市 に お け る就 学 指 導 は 文 部 省 の通 達 等 に機 械 的 に依拠 して行 な わ れ る の でな く教 育 的 、発 達 的 側 面 の検 討 を も と に し て お こな わ れ て い る。 「教 育 上 特 別 な 取 扱 い を
教 育 の 場 の保 障 に関 す る調 査 研 究 (1) 115 要 す る児 童 ・生 徒 の教 育 的措 置 につ いて 」 に よ. る と、 「精 神 薄 弱 者」 は 、 「施 行 令 の 表 精 神 薄 弱 者 の 項 に規 定 す る程 度 の精 神薄 弱 者 は養 護 学校 に お い て 教 育 す る こと」 と あ り、 「施 行 令 の表 精 神 薄 弱 者 の項 に規 程 す る程 度 に達 しな い 精 神 薄 弱 者 は特 殊 学 級 に お い て 教 育 す る こ と」 に な って い る。 す な わ ち、精 神 発 育 の 遅 滞 が 重 度 ない し中 度 の もの は養 護学 校 、軽 度 の ものが 「特 殊 学 級 」 の対 象 児 と され て い る 。軽 度 の 精 神薄 弱 と は通 達 に よれ ば 「日常 生 活 に差 し支 え の な い程 度 に 身 辺 の 事 柄 を処 理 す る こ と が で き る が 、 抽 象 的 な思 考 は困 難 で あ る程 度 の もの(I Q50か ら75の 程 度)」 と定 義 され る。 さ らに軽 度 の もの の うち社 会 的 適応 性 が特 に乏 し い もの は養 護 学校 対 象 と い う基 準 が学 校教 育法 施 行 令 に示 され て い る。 これ らに対 す る厳 しい批 判 が あ る こ と は よ く知 られ てい る と ころ で あ る。10) A市 にお ける障 害 児 学 級 在 籍 児 の 発 達指 数 区 分 に よ る 構 成 を み る と 、DQ20以 下 は2人 、 4.0% DQ20-50が19人 、38.0% DQSO∼ 75が21人 、42.0% DQ75-85が5人 、10.0% DQ85∼100が3人6.0%で あ る。学 校教 育 法 施 行 令 お よび通 達 に よる基 準 に対 応 させ て み る と 軽 度 児 が42.0%、 中度 児 が38。0%、 い わ ゆ る境 界 線 児 が10.0%を 占 め る。 中 度 児 の38.0%の 高 さが 目立 つ とい う こと に な ろ うか 。 この 点 は さ ら に検 討 を要 す る とこ ろ で あ り、 と りわ け教 育 実 践 か らの検 討 の方 法 を吟 味 す る こ とが重 要 で ある 。 表8 障 害 児 学 級 在 籍 児 の 発 達 的 特 徴 に お け る区 別 、 構 成比 発 達 的 特 徴 人 数 構 成 比 一 次 元 形成 期 以 前 ・1 2.0 一次 元形 成 期 1 2.0 一 次 元 可 逆 操 作 期 4 8.0 二次 元形成期 11 22.0 二次元 可逆 操作期 8 16.0 三次 元形 成 期 16 32.0 三次 元可逆 操作期 7 14.0 一次 変 換 形 成 期 1 2.0 一次 変換 可逆 操 作 期 1 2.0 計 50 100.0 注)表1に お い て2つ の 段 階 に ま た が って 表 示 さ れ た も の は 前 段 階 に 含 め た。 た とえ ば二 次 元 形 成 ∼可 逆 は、 二 次 元 形 成 期 と した 。 表8に 「発 達 的 特 徴 」 を と りだ し 、段 階 別 人 数 と構 成 を示 した。 これ に よる と二 次 元 形 成 期 か ら三 次 元 可逆 ま での 区 分 が ど の 区 分 に お い て も10%を 越 え 、 そ れ らの 合 計 は42人 、84.0%を 占 め る。一 次 変 換 形成 期以 上 の2人 は ケ ースNo. 21とY.U,で あ るが 、 ケー スNo.21は 自 閉症 候 群 で あ り、就 学時 よ り障 害 児 学 級 に在 籍 し、 ほ ぼ 一 日一 時 間 を障害 児 学 級(情 緒 障 害)で"あ そ び""プ レ イ ・セ ラ ピー"等 の指 導 を受 け他 の 時 間 は普通 学 級 で 学 習 を続 け て き た。5年 に 進 級 す る時 点 で担 任 の判 断 と校 内適 正就 学 指 導 委 員 会 の審 議 を経 て普 通 学 級 で全 時 間 をす ごす こ と に し、現 在筆 者 も含 め て 、障 害 児学 級 担任 と現 在 の5年 生 の 担 任 とで経 過 観察 を し、 普 通 学 級 での 学習 が習 得 され る よ う配慮 して い る。 一 面 での 高 い知 的 学 習 能 力 に もか か わ らず、 場 面 の理 解 や対 人 的 、社 会 的 面 に お い て ま だ強 い 自閉 症 的 要素 を残 して い る こ とが 課 題 と な って い る(一 番 で な い と気 が す まな い、 自分 の つ も りが 阻止 され た り、注 意 され た りす る と一 時 的 (5分 ぐ ら い)な パ ニ ッ クに 陥 るな ど)。Y.U. は5年 へ の進 学 時 に障 害 児 学 級 へ入 級 し、1983 年 度 は中 学 校 障害 児学 級 へ 進 学 した 。障 害 児 学 級 へ の 入級 の 理 由 は主 に学 習 の遅 れ で あ る が 、 4年 生2学 期 まで の と ころ で 、特 に 国語 の 力 が 劣 り、 ひ らが な も濁 音 、長 ・拗 音 、 促 音 な ど が 読 め な い こ とが 多 く文 を読 ん だ り文 意 を理 解 す る こ とが む ずか しく、 作文 も理 解 で きな い と い う状 態 に あ っ た。 算 数 も九 九 を半 分 ぐ らい覚 え て い る状 態 で個 別 指導 に は よ ろ こ ん で と りく む が 一 斉指 導 の中 で は集 中 で き ず 、1人 で は何 も しな い で い る 、 とい う様 子 で あ っ た た め 、障 害 児学 級入 級 と な っ た。 この学 校 の障 害 児 学 級 は む しろ親 の働 きか けや希 望 が強 い な か で ち ょう ど設 置 され た と こ ろで あ っ た 。 (3)障 害 児 学 級 在籍 児 中 の養 護学 校 対 象 児 A市 に お け る障 害 児学 級 在 籍 児 の うち就 学 時 に 養 護学 校 教 育 が ふ さわ しい と され な が ら障 害 児 学 級 に入 級 した者 、 あ る い は就 学 後 養 護 学 校 教 育 が ふ さ わ しい と判 定 され た 者 は ケ ー スNo. 5、 8、 24、 25、 29、 53、 65、 89、 90、 91、 92、 118、119の13ケ ー ス で あ る 。先 に表7で 明 らか に され た よ う に、 前 者 の ケ ー ス で は既 に3名 が 養 護 学校 に転 入 して い るが 、後 者 の ケ ー ス 、す
116 窪 島 務 な わ ち 、 就 学 時 に 障 害 児 学 級 が ふ さ わ し い と さ れ て 障 害 児 学 級 に 就 学 し 、 そ の 後 の 発 達 的 経 過 等 か ら養 護 学 校 が ふ さ わ し い と さ れ た 者 の う ち で は 養 護 学 校 へ の 転 入 児 は 皆 無 で あ る 。 よ く 検 討 を 要 す る と こ ろ で あ ろ う 。 表5か ら上 記 ケ ー ス だ け 抜 き 出 し て 表9に 整 理 す る 。No.118は 病 弱 学 級11)在 籍 の 進 行 性 筋 ジ ス トロ フ ィー の 児 童 で あ る の で 除 外 し た 。 表9か ら う か が え る 傾 向 と し て は 、 全 学 年 に ケ ー ス が 存 在 す る こ と 、 発 達 年 齢 で は 最 低1歳 4月 か ら最 高3歳10月 ま で の 幅 が あ り 、 発 達 指 数 で も最 低15.1か ら 最 高41.3ま で の あ い だ に 分 布 し て い る 。 さ ら に詳 し く み る と 、 発 達 年 齢1 歳 代1人 、2歳 代7人 、3歳 代4人 、 発 達 指 数 で は10∼20-1人 、20∼30-7人 、30∼40-3 人 、40以 上1人 で あ る 。発 達 的 特 徴 を み る とNo. 91を 除 い て 全 て が 二 次 元 形 成 に 不 充 分 さ を 持 っ て い る こ と が わ か る 。 従 っ て 発 達 的 に は 一 歳 半 頃 の 節 を 充 分 に 獲 得 し 、 展 開 し き れ て い な い 弱 さ を 持 っ て い る こ と が 予 測 さ れ る 。 実 践 的 に は と り わ け 高 学 年 の 場 合 、 高 学 年 に い た る ま で 発 達 的 に 変 化 が 少 な い こ と や 二 次 元 形 成 の 困 難 さ が 課 題 と な っ て い る子 ど も た ち で あ る 。 精 神 発 達 遅 滞 と結 びつ い た 自閉症 候 群 と い う障 害 を有 す る子 ど もた ちが これ らの ケ ー ス に多 く含 まれ て い る こと も重 要 な傾 向 と言 え よ う。 次 に養 護 学 校 在 籍 児 の 障害 と発 達 の 状 態 を一 覧 表 に して提 示 して お く(表10)。 (4)早 生 れ 児 斉 藤 、 浅 野 は障害 児学 級 入 級 検 討 児 中 に 占め る早 生 れ 児 の 比 率 が有 意 に高 い こ と を指 摘 して い る 。12)A市 に お け る 障 害 児 学 級 入 級 児 中 の 早 生 れ 児 の 比 率 を求 め た と こ ろ表11の よ う にな り全 体 で26.0%で あ った 。適 正 就 学 指 導 委 員 会 で検 討 の 対 象 とな っ た児 童 の 表1の タ イ プHか らXIま で の 全 体 で も24.4%で あ り、 斉 藤 、 浅 野 が平 均 理 論 値 と して採 用 した25.0%に 比 べ て もA市 で の 調 査 は早 生 れ児 の 比 率 が 高 い と は言 え な い。A市 で の 調 査 で は人 数 が 少 な い の で は っ き り した こ とは 言 い が た い。 も っ と多 面 的 調 査 が 必 要 とな ろ う。斉 藤 ・浅 野 に よ れ ば障 害 児 学 級 入 級 児 中 の早 生 れ児 は29.9%で それ ほ ど 高 い と は言 えな い が 、就 学 指 導 を受 け た もの の 全 体 の 中 で は39.6%を 示 し、 と く に高IQ群 で 比 率 が 高 か っ た。 ま た障 害 児 学 級 入 級 適 当 と判 断 され た子 ど もの 中 に お け る早 生 れ 児 は全 体 で 表9 障害 児学 級 在 籍児 中 養 護 学 校 教 育 が ふ さわ しい と判 定 され て い る児 童 (学年 は1982年 度 で示 す) ケ ー ス Nn 学年 性 主 障 害 C.A. D.A. D・Q・ 発 達 的 特 徴 備 考(障 害 児 学 級 在 籍 の 理 由) 5 5 f 自 閉 ・MR 11:8 2=8 22.9 一 次 元 可逆 ∼ 二 次 元 形 成 親 の 希 望で 障 害 児 学 級,健 常 児 との 交流 8 5 f 自 閉 ・MR 11:3 3:1 27.4 二次元形成人 〃 24 4 m 自 閉 ・MR 10:9 3:10 35.7 二次元形成人 ∼ 可逆操作期 " ,菱 護 学 校 に は適 当 な集団 が ない。 25 4 m MR 10:7 2=7 24.4 二次元形成人 〃 29 4 f 自 閉 ・MR 10:4 2:2 21.0 一 次 元 可逆 操 作 前 後 〃 53 3 f Down 9:4 2:6 26.8 二次元形成人 〃 65 3 m MR・ 情 緒 9:5 2:8 28.3 二次元形成人 〃 89 2 f 自閉 ・MR 8:7 2=1 24.3 一 次 元 可逆 前 後 〃 90 2 m MR・ 自 閉 8:10 1:4 15.1 示性 数3∼ 一 次 元形 成 通 学 上 の 理 由等 だ が 真 の 理 由不明
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2 m MR・Epi 8:8 3:7 41.3 二次元形成 中期 健常 児 との 交 流,83年に 養 護学 校 を 考 え る。度 転校 時 92 2 f MR 8:1 3:1 38.1 二次元形成人 〃 119 1 m MR・ 自 閉 6:11 2:1 30.1 一 次 元 可逆 操 作 期 親 の 希 望,学 校 と して も2年 まで は 責 任を も ちた い 。教 育 の場 の 保 障 に 関 す る 調査 研 究 (1) 117 表10 A市 在住の養護学校在籍児の障害 と発達の状態 発 達 の 状 態 ケ 一 就 学 入 養 ・ 護 主 重 入 学 時 現 在 (1983年 度1学 期 終 了時) ス 転 学 学 校 障 複 身辺 自立 発 達段階 身辺 自立 発 達段階 Na 年 度 学 へ年の 害 障 害 移 動 食 排 着 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 運 認 手 社 ⇒ 移 動 食 排 着 コ ミ ュ ニ ケ 運 認手社 事 泄 脱 動 識 指会性 事 泄 脱 一 シ ョ ン 動 識 指会性 .三 正 三 一 一 松葉 づえ 次 次 10 1978 1 CP 『 四 つ ば い 十 十 十 normal 形 常 形 と 十 十 十 normal 変 変 独 歩 換 換 二 二 二 二 二 二 二 二 EEG異 常 十 13 1978 5 MR (服 薬) 独 歩 十 十÷ 三語文以上 形 形 形 形 独 歩 十 十 十 十 形 形 形 形 ねが え り 回 回 回 26 1979 1 レ ン ノ ッ ク ス, 常動行動 (一) お す わ り 一 } 一 一 ア7 7 全 体的にい くぶん退行 ぎみ 。 発作1/M 鮨 しゃぶり) させ た ら (+) 三 二 二 身体 に変形が起 きつ つある。 レ ン ノ ッ 回二杢 首を 支えてお すわ り (+) 27 1979 1 ク ス, 発 作1γM 定 頸1÷} 一 一 一 一 一 ∼ ∼ 好 き な オ モ チ ャに は 腕 が で る(指 一) 3年 の時全 体状況悪 化(薬の影響)股 関節脱 臼す 28 1979 5 MR 自 閉 症 一 独 歩 (多動) マ ン マ ・ノぐ ン ・ イ や 指 さ し(一) 一 可 示 三 主 形 一 形 十 十 十 一 手 さ し(+) 二 形 示 三 ⊥ 形 一 形 一 形 一 一 一 一 一 一 一 一 哺 語(+) 哺 語(+) 29 1979 4 MR 『 独 歩 十 ÷ ÷ こ と ば(一) 形 形 形 形 独 歩 十÷ ÷ こ と ば(一) 可 可 可 可 指 さ し(÷) 指 さ し(+) 甲 CP 軽 度 独 歩 (一) 三 語 文 一 二 可 二 二 装具 をつ 一 三 三 三 58 1980 1 (脳腔 症) MR ハ イ ハ イ (+) ÷ 一 一 平 か ナ 読 (+) 形 前 後 可 形 ィック歩 行けて ス テ 十÷ ÷ 多 語'文 形 形 形 形 一 一 一 ' 独 歩(一) 一 語 文(+) 不一 一 小 独 歩(一) 示一 一 一 59 1980 1 CP MR 押 車(+♪ つ か ま り ÷ ÷ 一 (数語) 哺 語(+) 三 ⊥可 可 三 押 車(+)つ か ま り 十 ÷ 一 一 語 文 形 形 形 形 立 ち(+) 指 さ し(+) 形 立 ち(+) 独 歩 一 語 文(+) 一 一 一 一 二一 一 一 10 1980 2 (転入児) レ ン ノ ッ ク ス 『 (+) 十 十 ÷ (数 語) 指 さ し(+) 可 形 形 形 独 歩 十 十 ÷ 一 語 文(+) 教 誨 形 可 可 可 CP 平 らな所 (+) 一 示 三示二示三示二 平 らな所 一 示 示 示 110 1982 1 MR (心 臓) 段 差 一 一 一 哺 語(一) 三三∼ 三∼ (+) 段 差(÷) ÷ 一 一 楠 語(÷) 可 三 三 三 (÷) 形 一 一 一 一 一 不 不 不 一 刀く一 爪 111 1982 1 MR 一 独 歩 十 ÷ ÷ 哺 語(+) こ と ば(一) 形 三 三 三 主 独 歩 十÷ ÷ 哺 語(+)こ とば(一) 可 三 ⊥形 三 ⊥ 形 形 形 一 一 二 二 独 歩 二二 二 二 112 1982 1 ダ ウ ン症 左足ペルテス氏病 独 歩 十 十 ÷ 哺 語(+) こ と ば(一) 次 元 可 次 元 可形 形 ペ ル テ ス 十 十 ÷ こ とば(+) 発 音 不 明 瞭 形 形 形 形 逆 逆 治 癒 113 1982 1 MR 自 閉 症 一 独 歩 十 十 十 マ ン マ ・ネ ン ネ オ ー ム返 し 一 可雇∼ 二 二 形 示 三 ⊥ 独 歩 十 十 十 二 ∼ 三 語 文 オ ー ム返 し 二 形 二 形 二 形 一 可 (+) 形 形 独 班 示 二 二 二 独 歩 示 二 二 二 131 1983 1 CP 左 足' 5指 合指 症,視 力 (10歩) つたい 歩 き十 ÷ ÷ 三語文 以上 三 二 形 ∼ 可 形 形 (10数 歩) つ た い 十 十 ÷ 多 語 文 三 ⊥ 形 ∼ 可 形 形 (+) 形 歩 き 形 36.1%に の ぼ り相 当 に高 い 。す なわ ち斉藤 、 浅 野 の調 査 で は障 害 児学 級 入 級 児 の 周 辺 に 早 生 れ 児 が 多 い こと を示 唆 して い る。 彼 ら は、学 業不 振児 、発 達 遅 滞 児 が小 学 生 低 学 年 で 早 生 れ と い う ハ ン デ ィ キ ャ ッ プ を も っ て い る と 指 摘 して い る 。 そ れ が 一 般 的 な 傾 向 で あ る か ど う か に つ い て は 更 に 調 査 を 広 げ る 中 で 吟 味 す べ き で あ ろ う 。
118 窪 島 務 表11 障害児学級 児童 中早生 れ児の比率 斉 藤,浅 野 の 研 究 IQ DQ A 市 障害児学級児童 就学指導対象児 障害児学級児童 人 数 % 人 数 % 人 数 % 49以 下 50∼75 76∼85 86∼95 96∼105 106以 上 6/21 4/21 2/5 0/3 1/1 0/0 28.5 19.0 40.0 0.0 100.0 0.0 2/ 3 16/61 42/104 46/113 30/75 15/25 66.7 26.2 40.4 40.7 40.0 60.0 1/2 10/39 16/43 6/23 2/9 0/ 1 50.0 25.6 37.2 26」 22.2 0.0 合 計 13/50 26.0 151/381 39.6 35/117 29.9 斉藤 、浅 野 1980、1982と 本 調 査 よ り作 成 。 分 母 は そ れ ぞ れ の 区 分 内の 全児 童 数 4)普 通 学 級 に 在 籍 し 、 障 害 を 疑 わ れ る 児 童 の 学 習 の 状 況 調 査 結 果 の 概 要 を表12に 示 し た 。 回 答 数 が 少 な い の で 参 考 的 な 傾 向 に と ど ま る で あ ろ う し、 ま た 回 答 に 示 さ れ た 児 童 の 障 害 、 発 達 、 個 人 的 傾 向 等 に も 大 き く か か わ っ て い る 。 し か し今 後 の 実 践 と 研 究 に お い て 留 意 す べ き 点 も い くつ か 示 唆 され て い る と 思 わ れ る 。 回 答 さ れ た 児 童 の 中 に 発 達 遅 滞 の 全 く な い 子 ど も2名(表1の ケ ー スNo.101とNo.102)が 含 ま れ て い た の で こ の2名 を 除 外 し た 場 合 の 集 計 を 表 の 右 側 に 示 した 。な お そ の 他 の10名 は 表1の ケ ー スNo.18、 46、78、80、81、104、105、106、115、117の 子 ど も で あ る 。 以 下 に 若 干 の 特 徴 を 指 摘 す る 。 (1)学 習 に 関 し て は 集 中 で き て い る も の は2 名 と 少 な く 、 他 は 何 ら か の 問 題 行 動 を 示 し て い る 。 そ の 他 の 項 目 で は 「他 の 児 童 が 指 名 読 み を して い る 時 や 教 師 が 説 明 し て い る 時 、 自 分 勝 手 な 発 言 を す る 」 「囲 り の 様 子 が 気 に な り行 動 が 非 常 に 遅 い」 「何 を ど の よ う に し た ら よ い の か わ か らな い の で 教 師 に 必 死 に 教 え て も ら お う と す る 。 だ が3学 期 に 入 り 、 だ ん だ ん 意 欲 も 見 ら れ な く な っ て き た 」 「教 師 の 話 は か な り集 中 し て 聞 け る が 、 板 書 写 し や ノ ー トに 問 題 を や ら せ る 時 は ボ ー と して い る こ と が あ る 」 な ど が 記 述 さ れ て い る 。 学 習 の 到 達 度 で は 全 体 的 に 目 標 の 未 達 成 が 多 く 、 多 く の 子 ど も に 補 習 な ど の 対 策 が と られ て い る 。(2)友 だ ち 関 係 に お い て は 、 約 半 数 が 孤 立 し た り 、 放 課 後 に は 地 域 で 小 さ い 子 ど も と 遊 ぶ な ど も 多 い 。 小 さ い 子 ど も の 場 合 、 妹 や 弟 で あ る こ と も あ る 。 一 方 、 同 じ学 級 の 子 と遊 ぶ もの も半 数 あ り、 評価 され る。 しか し、 回 答 され た子 ど もの ほ とん どが1、2年 生(1 年一7人 、2年 一3人 、3年 一1人 、4年 一1人) と い う年 齢 的特 質 との か か わ りで の吟 味 が必 要 で あ ろ う。 同 じ学 級 の 子 と遊 ぶ と回答 の あ っ た 6名 の う ち5名 は1年 生 、1名 は2年 生 で あ っ た。1、2年 生 が在 籍 す る学 級 の ソ シオ グ ラム (選 択 関 係)を 作 成 してみ る とい くつ か の 吟 味 す べ き点 を知 る こ とが で き る。(図3、4)① 選 択 の基 準 が 性差 に お かれ て い る。② 障 害 を疑 わ れ る子 ど もが 最 も孤 立 した り、 排 斥 され て い る わ け で は な い。③ 統 計 的 に は知 能 指 数 が 高 い もの が選 択 され 、精 神 薄 弱 児 は排 斥 され る傾 向 が あ る13)に して も、 そ れ ら は年 齢 的 特 徴 、 個 人 的特 性 や傾 向 、 教育 指 導 の あ り方 な ど との 関 係 で 分析 され るべ き もの で あ る 。2年 生 な い し 3年 生 に な っ て障 害 を もつ 子 が い じめ られ る こ とが で て き た と い う報 告 も され て い る。 教 育 実 践 との必 然 的 関 係 を持 ちつ つ こ う した研 究 が さ れ て い く こと も必 要 で あろ う。14) (3>教 育 の あ り方 につ い て 、 ほ と ん ど が何 ら か の 教育 的配 慮 を求 め てお りか つ校 内 の 就学 指 導 の 対 象 と され て い る。(4)他に 、 障害 児学 級 な ど との 交 流 、共 同教 育 は意 外 に も少 な い こ と、 保 護 者 が 障害 児学 級 に た い して 拒否 的 で あ る こ と、 な どが指 摘 さ れ る。 回 答 の あ っ た児童 の うち障 害 児 学 級 な どで 一 定 時 間 特 別 の 指導 を受 けて い る児 童 は1名(国 語 、算 数)だ けで あ っ た 。通 常 の 学 級 の 担 任 の 個 人 的 努 力 に よ る補 習授 業 等 は小 学 校 低 中学 年 ま で は比 較 的 よ くお こな わ れ た と して も 、5・
教 育 の場 の保 障 に関 す る調査 研 究 (1) 119 表12普 通 学 級 に 在 籍 す る障 害 を疑 われ る児 童 の学 習 ・生 活 等 の 状 況(担 任 へ の ア ンケ ー ト調 査) 質 問 項 目 人 数構成比 人 数 構成比 質 問 項 目 人数 構成比 人数 構成比 授 業 中 の 態 度 友 だ ち 関 係 ア, 集 中 して い る 3 25.0 2 20.0 ② 地域(放 課 後)で イ, 注 意 教漫 3 25.0 2 20.0 ア,戸 外 で遊 ば ない 3 25.0 2 20.0 ウ, 教室 を ウ ロウ ロす る 1 8.3 1 10.0 イ,一 人 遊 び が 多 い 2 16.7 2 20.0 工, イ ス に す わ っ て い る が,ボ ー 3 25.0 3 30.0 ウ,小 さな子 と遊 ぶ 5 41.7 5 50.0 と して い るこ とが多 い エ,同 じ学級 の 子 と遊ぶ 6 50.0 5 50.0 オ, 隣 りの 子に チ ョッカ イを 出 し 1 8.3 1 10.0 オ,同 学年 他学 級の 子 と遊 ぶ 0 0.0 0 0.0 ふ ざ ける カ,不 明 0 0.0 0 0.0 カ, そ の 他 5 41.7 4 40.0 教 育措 置 につ いて の 評価 学 力 に つ い て ア,現 在の ま まで十 分 3 25.0 1 10.0 十 分 に達 成 3 25.0 1 10.0 イ,現 在 の まま何 らか の 補助 2 16.7 2 20.0 ほぼ 達成 2 16.7 2 20.0 ウ,基 本的 に障 害 児学 級 4 33.3 4 40.0 算 や や 未達 成 0 0.0 0 00.0 エ,養,盲,ろ う学 校 1 8.3 1 10.0 か な り未達成 3 25.0 3 30.0 オ,そ の 他 1 8.3 1 10.0 数 ほ とん ど未達 成 0 0.0 0 00.0 今 俵の 教育 措置 に ついて 全 く問 題に な らな い 4 33.3 4 40.0 ア,校 内 通 読で 検討 中 9 75.0 9 90.0 十 分 に 達成 3 25.0 1 10.0 イ, 〃 検討 して よ い 1 8.3 1 10.0 ほ ぼ達 成 2 16.7 2 20.0 ウ, 〃 検 討 不 要 2 16.7 0 0.0 国 や や未 達成 1 8.3 1 10.0 保護 者 の子 ど もに 対す る 理解 か な り未達 成 3 25.0 3 30.0 ア,よ く把 握 し て い る 9 75.0 7 70.0 語 ほ とん ど未 達 成 2 16.7 2 20.0 イ,正 しく把 握 で きて い ない 2 16.7 2 20.0 全 く問題 にな らな い 1 8.3 1 10.0 ウ,親 子関 係に 問題 有 り 1 8.3 1 10.0 十 分 に達 成 2 16.7 1 10.0 保 護 者へ の指 導,助 言 責 ほ ぼ 達成 0 0.0 0 0.0 ア,と く に して い な い 5 41.7 3 30.0 や や未 達成 2 16.7 1 10.0 イ,し て い る 5 41.7 5 50.0 体 か な り未 達成 6 50.0 6 60.0 交 流,共 同 教 育に つい て 図 ほ とん ど未達 成 0 0.0 0 0.0 ア,校 内 障害 児学 級 と 0 0.0 0 0.0 全 く問題 に な らない 2 16.7 2 20.0 イ,他 校 の障 害児 と 0 0.0 0 0.0 学 力補 充 の 問題 ウ,し て い な い 8 66.7 6 60.0 ア,放 課 後に 補習 7 58.3 7 70.0 障害 児学 級 に 対 する本 児 の態 度 イ,宿 題で 補 う 5 41.7 5 50.0 ア,か な り受 容 的 0 0.0 0 0.0 ウ,障 害児 学 級へ の 一時 通 級 1 8.3 1 10.0 イ,だ い たい受 容 的 1 8.3 1 10.0 エ,親 に ま か せ て い る 2 16.7 2 20.0 ウ,ど ち ら で も な い 6 50.0 5 50.0 オ,学 習 塾家 庭 教師 1 8.3 1 10.0 エ,だ い た い 拒 否 的 1 8.3 1 10.0 カ,そ の 他 3 25.0 1 10.0 オ、 か な り拒 否的 0 0.0 0 0.0 友 だ ち 関 係 保 護者 の 障害 児 学級 に 対す る態 度 ①学 級 集団 の 中 で ア,か な り受 容 的 0 0.0 0 0.0 ア,一 定 の核 的 役 割を 果 す 1 8.3 0 0.0 イ,だ い たい 受 容的 3 25.0 3 30.0 イ,何 らか の役 割 を果 す 3 25.0 2 20.0 ウ,ど ち らで も な い 1 8.3 1 10.0 ウ,特 定 の 子 ど もとの 交 りが あ る 2 16.7 2 20.0 エ,だ い たい 拒 否的 1 8.3 1 10.0 エ,孤 立 して い る 5 41.7 5 50.0 オ,か な り拒否 的 4 33.3 4 40.0 オ,い じめ られの 対 象 1 8.3 1 10.0 カ,不 明 3 25.0 1 10.0 カ,そ の 他 1 8.3 1 10.0 保護 者 の学 級 行事,PTAへ の態 度 ア,積 極 的 3 25.0 2 20.0 注1) n=12 イ,だ い たい積 極 的 2 16.7 2 20.0 2)構 成 比 は ηを 分 母に 出 した 。従 って 複 数 回答の 場 合100% ウ,不 明,ど ち ら で も な い 3 25.0 2 20.0 を 越 え,無 回 答 の 時 は100.0%以 下 に な って い る 。 エ,だ い たい 非協 力的 2 16.7 2 20.0 3)右 側 は,発 達 遅 滞 のな い2 名 を除 外 した 場合。 π=10 オ,非 協 力的 0 0.0 0 0.0 6年 生 に お い て は担 任 の 仕事 量 の増 加 に と もな い極 め て 困 難 に な る と い う こ とが 現 場 の 声 と し て 聞 か れ る 。 ま た 今 回 の調 査 は就 学 時 に教 育 措 置 が必 要 か 否 か が は っ き り聞 か れ た児 童 だ け を 対 象 に し たが 、 学 力 の レベ ル で み る と これ らの 児 童 と同 様 の 問 題 をか か え た子 ど も が少 なか ら ず存 在 して い る。 そ う した子 ど もを含 め た総 合 的調 査 が 必要 で あ る 。 5)乳 幼 児 健 診 シス テ ム と障 害 へ の 早期 対策 A市 お よ びA市 を含 む 地 域 に お け る乳 幼 児健 診 、健 診後 の早 期 治 療 、保 育 、発 達 相 談 ・指 導 等 の 全体 的 シス テ ム は図5に 示 す よ う に な って
120 窪 島 務 図3 障 害 児 が 在 籍 す る学 級 の ソ シオ ・グ ラムの 例(選 択 関 係一1年 生) 〆 11 図=NO.106 匡ヨ=NO.105 (○ 男 、 □ 女) 太 線 一 相 互 選 択 38 一 / \ \ / / /
圃
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丁 _ 、 //18 / / 8 / 20 12 14 3 2 、\
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∼ 、
飼
/ 6 23 19 37 \ \ 5 一 3 10 31 図4 選 択 関 係(2年 生) 21 3 15 25 26圓=The Handicapped(ケ ー スNO.78>
@=ボ ーダー ライ ンで 普 通 学 級 と判 定(ケ ー スNO.80) 9 19 33 36 28 5 35 14 37 2 10 31 20 6 40 18 22 8 4 12 1 ll 17 13 23 16 24 7 3 圓 34
⑳一 ⑳
32教 育 の場 の保 障 に関 す る 調 査研 究 (1) 121 図5 乙訓管内にお ける母子保健管理体系