<翻 訳 >
(2)
1929-訳
オース トリア共和 国連邦 憲法
一一Bundes‐Verfassungsgesetz in der Fassung von
武 永 淳
第 2 編 連 邦 立 法
A 国 民機会 第24条 連 邦立法は,国 民議会が連邦参議院 と共同 して行 う。 第25条 (1)国民議会 の所在地は,連 邦首都 ウィー ンである。 セリト常事態中たは,連 邦大統領 は,連 邦政府の請求によ り,国 民議会 を連邦領域の他 の場所に招集す ることができる。 第26条 (1)国民議会 は,選 挙年の 1月 1日 よ り前に満18歳に達 している男女の平等, 直接,秘 密かつ個人的選挙権 に基づ き,比 例代表の原貝Jにしたがい連邦国民により選 挙 される。連邦法律によって選挙手続に関す る詳細の規定が定め られ る。 修)連邦領域は,区 域的に閉 じられた選挙区に分割 され,そ の境界は州の境界 を横断す るものであってはならない。同選挙区は区域的に閉 じられた地域選挙区に細分 される。 議員の数は,選 挙 区の有権者 (選挙人団)に 基づ き各選挙区の直近の人口調査の結果 に したがつて主たる住所 を有す る国民の数に,調 査の 日には連邦領域に主たる住所 を 有 していなか ったが,各 選挙区の一の自治体に選挙人証登録 されている国民の数 を加 えての数に比例 して配分 され る。同様に,選 挙区に配分 された議員の数は,地 域選挙 区に配分 され る。国民議会選挙法は,全 連邦領域におけ る最終的確定手続 を定めなけ ればならない。それによって,選 挙 区で選挙に参加 している政党に配分 され る議席の 調整並びになお配分 されない議席の分配が比例代表の原則によってなされ る。選挙人 団の他 の選挙体への編入は認め られない。 [1994/504] ほ)選挙 日は, 日曜 日もしくは他の公休 日でなければならない。選挙事務の開始,継 続94 彦 根論叢 第 313号 ない し終 了 を妨 げ る事 情が生 じた場合,選 挙管理委員会 は,選 挙事務 を翌 日まで延長 もし くは翌 日に繰 り下 げ るこ とが で きる。 “)選挙前指定 日にオー ス トリア国籍 を有 しかつ選挙年 の 1月 1日 より前に満19歳に達 してい るすべ ての男女 は,被 選挙権 を有す る。 6)選挙権 お よび被選挙権 か らの排除は,裁 判所 に よる判決の結果 によってのみ可能 で あ る。 脩)国民議会選挙,連 邦大統領選挙 お よび国民投票 Volksabstimmungの 施行 と管理 の ため並 びに国民請願 Volksbegehrenお よび国民諮 問 Volksbefragungの 審査 に協 力 す るため に選挙管理委員会 が任命 され る。委員会 には,表 決権 ある委員 として選挙運 動 を して い る政 党 の代 表 が属 して い なけ れ ば な らず,連 邦選 挙 管理 委 員 会 Bun_ deswahlbehordeに は, さ らに裁判官 た る地位 にあ るもし くは地位 にあった委員が属 していなければ な らない。選挙法 に よ り規定 され る同委員の数 は,一 裁判官職 出身の 委員 を除 いて 一直近 の国民議会選挙 において確定 した勢力に応 じて,選 挙運動す る政 党 に配分 され る もの とす る。 国民議会選 挙,大 統領選挙並 びに国民投票におけ る外国 での投票 は,選 挙管理委員会 の前 では行 われ る必要はない。外国での投票に関す る詳 細 の規定 は,国 民議会 に よ り議員 の少 な くとも半数 の出席の下 でかつ 3分 の 2の 多数 で もってのみ議決 で きる。 仔)選挙 人名簿は,委 任活動領域 として 自治体 に よって作成 され る。 (1992/470) 第27条 (1)国民議会 の立法期 は,そ の最初 の集会 か ら起算 して 4年 間継続す る。但 し, 新 国民議会 が集会す る 日まで とす る。 像)新たに選 出 された国民議会 は,連 邦大統領 に よ り選挙後遅 くとも30日以内に招集 さ れ る もの とす る。招集 は,立 法期 の第 4年 の満 了後の 日に新 たに選出された議会が集 会 で きるよ うに連邦政府 に よ り指定 され るもの とす る。 第28条 (1)連邦大統領 は,国 民議会 を毎年常会 に招集す る。常会 は, 9月 15日前には じま り,次 年 の 7月 15日 を超 えて継続 しない もの とす る。 [1975/409] 修)連邦大統領 は また,国 民議会 を臨時会 に招集す るこ とが で きる。連邦政府 または国 民議会 の議員の少 な くとも 3分 の 1ま たは連邦参議院が要求す る場合 には,連 邦大統 領 は国民議会 を臨時会 に招集す る義務 を負 う。 その際,国 民議会 は遅 くとも連邦大統 領 に要求 が提 出 されて 2週 間以 内に集会 を行 う。 同招集は,副 書 を必要 としない。国 民議会 の議員お よび連邦参議院の請求に よる臨時会 の招集には連邦政府の提議は必要
く翻訳〉オース トリア共和国連邦憲法(2) 95 とされ ない。 [1982/354] 僧)連邦大統領 は国民議会 の決議 に基づ き国民議会会期 の終 了 を宣言す る。 “)同一 立法期 内にお いて国民議会 の新会期 を開 く際には,作 業 は前会期 の終 了時の状 態 に したが って継続 され る。 国民議会 は,会 期 の終 了時 にお いて作業 の継続 を個別 の 委員会 に委託 す るこ とが で きる。 6)会期 中国民議会議長 は,個 別 の会議 を招集す る。会期 中,国 民議会議事 に関す る連 邦法律 に定め られ た国民議会 の議員数 もし くは違邦政府が求め る場合 に,議 長 は,会 議 を招 集す る義務 を負 う。詳細 の規定 は,国 民議会議事 に関す る連邦法律 が定 め るが, 同法律 は また国民議会 が集会 す る期 限 を確定 していなければ な らない。 [1996/437] に)選出 された国民議会議長が その職務 の遂行 に支 障 を きた しもし くは欠員 とな った場 合 の ため に,国 民議会議事 に関す る連邦法律 は,国 民議会 の招集 に関す る特例規定 を 設 け なければ な らない。 [1975/409] 第29条 (1)連邦大統領は,国 民議会 を解散す ることができる。但 し,同一原因からは 一回のみ許されるもの とする。この場合新選挙は,新 たに選出される国民議会が解散 後遅 くとも100日目に集会 で きるよう連邦政府によ り定め られるもの とす る。 [1932/ 244] (劾立法期 の終 了前 に,国 民議会 は単純法律 に よって その解散 を決議 で きる。 得)第2項 に したが いな され た解散後並 びに任期 満 了後,立 法期 は新 たに選 出 され る国 民議会 が集会 す る 日まで継続す る。 第30条 (1)国 民議会 は,議 員 の 中か ら議長,第 二議長 お よび第二議長 を選 出す る。 像)国民議会 の議事 は,特 別 の連邦法律 に基づ き進 め られ る。 国民議会 議事 に関す る連 邦法律 は,議 員の少 な くとも半数 の出席の下 でかつ 3分 の 2の 多数 に よってのみ議決 す るこ とがで きる。 [1961/155] 得)議会補佐業務 お よび連邦 立法機 関 の領域 での行政事項並 びにオー ス トリア共和国か ら派遣 され た ヨー ロ ッパ議会議員 に関す る同様 の補佐業務 お よび行政事項 の管理 の た め に議会事務 局が任命 され,国 民議会議長 の下 に置かれ る。連邦参議院の領域 につ い ては,議 会事務局 の内部組織 は,本 法 に基づ き連邦参議院 に付託 された任務 の遂行 に あ た って指揮権 が帰属 す る連邦参議 院 の議 長 の 了解 の下 に規律 され る もの とす る。 [ 1 9 9 4 / / / 1 0 3 1 ] 1 4 ) 国民議会議長 には, と りわけ議会事務 局 の職 員 の任命権 お よび当該職 員 の人事 に関
96 彦 根論叢 第 313号 す るその他すべ ての権 限が属 す る。[1997/323] 6)国民議会議長 は,議 会 の任務 を遂行す るため議会 クラブにそれ を補佐す る議会事務 局 の職 員 を配属 す るこ とがで きる。 [1974/444] (6)本条 に したが い国民議会議長 に帰属す る行政事項の執行 においては,同 議長が最高 行 政機 関 であ り,同 権 限 を単独 で行 使す る。命令 を発す る権 限は,専 ら本条で規律 さ れ た行政事項 に妥 当す る限 り,国 民議会 議長 に帰属す る。 [1977/323] 第31条 本 法 にお いて別段 の定めの ない もし くは国民議会 の議事 に関す る連邦法律 に お いて個別 の事項 につ いて別段 の定めのない限 り,国 民議会 の議決のためには,少 な くとも議員の 3分 の 1の 出席かつ投票の絶対 多数 が必要 とされ る。 (1975/409) 第 32条 (1)国民議会 の会議 は公開 とす る。 修)議長 もしくは国民議会 の議事 に関す る連邦法律 に規定す る数 の議員によ り要求 され, 国民議会 に よ り傍聴 人の排 除が議決 された場合,公 開は停 止 され る。 [1988/685] 第33条 国 民議会 お よびその委員会 の公開会議 におけ る審議に関す る事実に忠実 な報 道 は,あ らゆ る責任か ら自由であ る。 B.連 邦参議院 第 34条 (1)連邦参議院 において,州 は以下の規定 に したがいその州民数 に比例 して代 表 され る。 (2)最大 の州民数 の州 は12,他 の柳 J‖は上記州 の住民数 との当該州 の住民数 の比に応 じ た数 の議員 を派遣す る。 その際,比 の数 の 2分 の 1を こえる端数 は,切 り上げ られ る もの とす る。但 し各州 には,少 な くとも 3名 の議員か らなる代表が付与 され る。各議 員 ご とに 1名 の補 欠員 Ersatzmannが 任命 され る。 僧)前項 に よ り各州 か ら派遣 され るべ き議員数 は,連 邦大統領 によ り全般的人 口調査 ご とに確定 され る。 第 35条 (1)連邦参議院の議員 お よびその補欠員 は,州 議会 に よってその立法期 間中, 比例代表 の原則に したが い選 出 され る。但 し州議会 において第二位の議席数 を有す る 政党,複 数の政党が第二位 の議席 を有す る場合 には,直 近の州議会選挙 で第二位 の得 票数 のあ る政党 に少 な くとも 1議 席が配分 され なければな らない。複数の政党が同等 の権利 を有す る場合 には, く じに よ り決定す る。 (2)連邦参議院の議員 は,派 遣す る州議会 に属 してい る必要 はないが,同 州議会 の被選
〈翻訳〉オース トリア共和国連邦憲法(2) 97 挙権 を有 していなければ な らない。 僧》H議会 の立法期 の終 了後 もし くはその解散後,同 州議会 か ら派遣 されている連邦参 議 院 の議員は ,新 州議会 が連邦参議院へ の選 出 を行 うまでその職 に とどまる。 “)第34条お よび第35条の規定 は,連 邦参議院において一その決議 に一般 的に要求 され る多数票 を別 として一少 な くとも四州 の代 表の多数 が改正 を承 認す る場合 にのみ改正 す るこ とがで きる。 第 36条 (1)連邦参議院 の議長職 につ いては,各 州 が半年毎 にアルファベ ヽ/卜 順 に交代 す る。 修)議長職 にあ る州 の筆 頭 に派遣 され て い る代 表が議長 Vorsitzenderとして職務 を遂 行 す る。代理 の任 命 は,連 邦参議院議事規 則が規律 す る。議長 は,「連邦参議 院議長 Prasident des Bundesrates」 の称号 を, そ の代理 Stellvertreterは 「連邦参靖義院百J議 長 Vizeprasident」の称号 を有す る。 [1988/341] 僧)連邦参議院 は,議 長 に よ り国民議会 の所在地 に招集 され る。議長は議員 の少 な くと も四分 の一 もし くは連邦政府が要求す る場合 には,速 やかに連邦参議院 を招集す る義 務 を負 う。 “》H知事 は,連 邦参議院のすべ ての審議 に参加す る権利 を有す る。州知事 は,連 邦参 議 院議事 規則 の詳細 の規定 に したが い,そ の要望 に応 じていつ で もその州 の事項につ いて聴取 され る権利 を有す る。 [1984/490] 第 37条 (1)連邦参議 院 の議決 のためには,本 法 に別段 の定めがあ る場合 もし くは個別 の事項 につ き連邦参議院議事規則 において別段 の定めが あ る場合 を除 き,少 な くとも 議員 の三分 の一 の 出席の下 でかつ投票の過半数 を必要 とす る。 修)連邦参議院 は,そ の議事規則 を議決 に よ り定め る。 同議決 は,議 員の半数 の出席の 下,少 な くとも投票の三分 の二 の多数 に よってのみなす こ とがで きる。議事規則 にお いては,連 邦参議院の議事運営 の規律 に とり必要 な限 りで,連 邦参議院の内部領域 を 超 え る規定 も定め るこ とがで きる。議事規則 は,連 邦法律 の効 力 を有す る。 同規則 は, 連邦首相 に よ り連邦 官報 において公布 され る。 [1984/490] G)連邦参議院 の会議 は,公 開であ る。但 し公 開は議事規則の規定 に したがい,決 議 に よ り停 止す るこ とが で きる。第33条の規定 は,連 邦参議院の公開の会議お よびその委 員会 につ いて も適用 され る。
戸
98 彦 根論叢 第 313号 C.連 邦会議 第38条 国 民議会 お よび連邦参議院 は連邦大統領 の宣 誓並 びに宣戦布告 に関す る決議 の ため に連邦会議 Bundesversammlungと して合 同 の公 開会 議 で 国民議会 の所 在 地 に集会す る。 第39条 (1)連邦会議 は一第60条第 6項 ,第 63条第 2項 ,第 64条第 4項 お よび第68条第 2項 の場合 を除いて一連邦大統領 に よ り招集 され る。議長職 は国民議会議長 と連邦参 議院議長 に よ り,交 互 に務 め られ る。最初 は前者が務 め るもの とす る。 [1977/323] 修)連邦会議 にお いては,国 民議会議事規 則が準用 され る。 13)第33条の規定 は,運 邦会議 の会議 につ いて も適用 され る。 第40条 (1)連邦会 議 の決議 は,議 長 に よ り認証 され,連 邦首相 に よ り副署 され る。 修)連邦会議 の決議 は,連 邦首相 に よ り職務 として公示 され る。 D.連 邦立法手続 第41条 (1)法律乗 は,国 民議会 に同議員,運 邦参議院 もし くは連邦参議院の三分 の一 の議員 の発議 として並 びに連邦政府の提案 として提 出 され る。 [1992/276] 修)各10万人の有権 者 もし くは各 々三州 の有権 者 の六分 の一 による発議 (国民請願)は , 連邦選挙 管理委 員会 に よって国民議会 に審議 のため に提 出 され なければ な らない。 国 民議会選挙権 を指定 日に有 し,連 邦領域 の 自治体 に主 た る住所 を有す る ものは国民請 願 の有権 者 であ る。 国民請願 は,連 邦法律 に よ り規律 され るべ き事項 に該 当 しなけれ ば な らず,ま た法律発議 の形式 で提 出す るこ とがで きる。 [1994/504] 第42条 (1)国民議会 の法律 の議決 のすべ ては,議 長 に よ り遅滞 な く連邦参議院 に回付 され るべ きもの とす る。 [1981/350] 修)法律 の議決 は,憲 法上別段 の定 め のない限 り,連 邦参議 院が 同議決 に対 して理 由 を 付 した異議 を申 し立 てない場合 にのみ認証 されかつ公布 され る。 僧)前項 の異議 は,運 邦参議 院へ の法律 の議決提 出後八週 間以 内に,同 議長 に よ り書面 にて国民議会 に通知 され なければな らない。異議 は,連 邦首相 に通知 され るべ きもの とす る。 [1981/350] “)国民議会 が,そ の最初 の議決 を少 な くとも議員 の半数 の出席 の下 で繰 り返す場合 に は,当 該議決 は認証 され公布 され るべ きもの とす る。連邦参議院が,異 議 を申 し立て ない との議決 をなす もし くは第 3項 に規定 す る期 間 内に理 由 を付 した異議 を申 し立 てく翻 訳〉 オー ス トリア共和国連邦憲法( 2 ) 9 9 ない場合 には,法 律 の議決 は認証 され公布 され る。 6)国民議会 の法律 の決議 が国民議会議事規則,国 民議会 の解散,連 邦財政法,第 51条 第 5項 の意味 におけ る暫定 的配慮 もしくは連邦資産 の処分,運 邦 の責任 の引 き受 け も し くは転換,連 邦の金銭債務 の締結 もし くは転換 もし くは連邦決算の承認 に該 当す る 限 り,連 邦参議院には協働 の権 限は属 さない。 [1986/212] 第43条 国 民議会 のすべ ての法律 の議決 は,第 42条 に したが った手続 きの終 了後,運 邦大統領 による認証前に,国 民議会 の議決 もし くは国民議会議員 の過半数 の要求があ る場合,国 民投票に付 され る もの とす る。 第44条 (1)憲法律 もし くは単純法律 に含 まれ る憲法規定 は,国 民議会 に よ り議員の少 な くとも半数以上 の出席 の下 でかつ投票の 3分 の 2の 多数 で もってのみ議決 され る。 それ らの規定 は,(「憲法律Verfassungsgesetz」,「憲法規定Verfassungsbestimmung」) と明示 され るべ きもの とす る。 修)憲法律 もし くは単純法律 に含 まれ る憲法規定 は,そ れが立法 ない し執行 におけ る州 の権 限 を制限す る場合,加 えて連邦参議院の議員の少 な くとの半数の出席の下 をかつ 投票 の三分 の二 の 多数 に よ り付 与 され るべ き連邦参議 院の同意 を必要 とす る。 [1984 /490] 得)連邦憲法の全文改正 は, ま た国民議会議員 ない し連邦参議院議員の三分 の一 に よ り 要求 され た場合 には一部 改正 も,第 42条に したが った手続 きの終 了後,運 邦大統領 に よる認証前に,全 連邦 国民の投票に付 され るべ きもの とす る。 [1984/490] 第45条 (1)国民投票 では,有 効投票の絶対過半数が決す るもの とす る。 (21国民投票の結果 は,公 示 され るもの とす る。 第46条 (1)国民請願 お よび国民投票 は連邦法律 に よ り規律 され る。 (2)国民議会 の選挙権 を有す るすべ ての連邦市民は,投 票権 を有す る。 僧)連邦大統領 は,国 民投票 を命ず る。 第47条 (1)連邦法律 の憲法適合 的成立 は,運 邦大統領 の署名 によ り認証 され る。 修)認証 の提案 は,連 邦首相 に よ り行 われ る。 G)認証 は,連 邦首相 に よ り副署 され るべ きの もとす る。 [1981/350] 第48条 連 邦法律 お よび第50条に掲 げ る条約 は,国 民議会の議決 を援用 して,国 民投 票 にかか る連邦法律 は,国 民投票の結果 を援用 して公布 され る。 第4 9 条 ( 1 ) 連邦 法 律 お よ び 第5 0 条に 掲 げ る条 約 は, 連 邦 首 相 に よ り連 邦 官 報
100 彦 根論叢 第 313号 Bundesgesetzblattにて公布 され る もの とす る。 その拘束力は,明 示 の別段 の定 めの ない場合,公 布 を掲載す る連邦官報 の号が発行 され,送 付 され る 日の経過後 に発生 し, 明示 の別段 の定めの ない場合,全 連邦領域 に及ぶ。但 し,以 上 の ことは,法 律 の制定 に よ り履行 され るべ き条約 には妥 当 しない (第50条第 2項 )。[1964/59],[1996/659] 修)第50条に よる条約 の承 認 に際 して,国 民議会 は条約 もしくは条約 の詳述 された個別 の部分 が連邦官報 ではな く,他 の 目的にか なった方法 で公布 され るべ きこ とを議決す るこ とが で きる。 国民議会 の この種 の議決 は,条 約へ の接近可能性 をその効 力の継続 の ために保障す る公布 方法 を定め なければな らず,連 邦首相 に よ り連邦官報 に公示 さ れ る。 この種 の条約 の拘束力 は,明 示の別段 の定めの ない場合,国 民議会 の議決 の公 示 を掲載 す る連邦官報 の号が発行 され送付 され た 日の経過後 に発生 し,明 示 の別段 の 定 め の ない場合,全 連邦領域 に及ぶ。 [1972/105],[1996/659] 僧)連邦 官報 につ いては,特 別 の連邦法律 が制定 され る。 [1972/105] 第49a条 (1)連邦首相 は,権 限 を有す る連邦大 臣 と共 同で,本 法 を除 く連邦法律 お よ び連邦官報 で公布 され る拘束力 を有す る条約 を連邦官報 においてその現行 の本文 で公 布 に よ り再公示 す る権 限 を有す る。 12)再公示 の際には,以 下 の こ とをな しうる。 1.古 くなった用語使用 を訂正 し,古 風 な文体 を新 しい文体 にあわせ るこ と 2.立 法の現状 に もはや適合 しな くなっている他 の法規 との関係並 びにその他 の触鮪 を訂正 す るこ と 3.後 の法規 に よって廃棄 され もし くは対象 の喪失 した規定が もはや効 力 を有 しない こ とを確認す るこ と 4.短 縮表題 お よび表題 の略語化 を確定す るこ と 5。 条,節 ,項 の表示 お よび個 々の規定 の削除 ない し挿入の際にそれ らを適切 に変更 し,法 規の条文 内での関係 を適切 に訂正す るこ と 6.経 過規定並 びに当該連邦法律 のなお適用 され るべ き以前の本文 をその効 力範囲 を 付 して統合 し,再 公示 と同時に別個 に公示す るこ と は)再公示 の発行 の翌 日よ り,す べ ての裁判所 お よび行政官庁 は,そ の後 に実現 され た 事実に関 しては連邦法律の再公示 された文面に拘束される。 (1981/350) 第49b条 (1)連邦立法者がその規律につ き権限を有す る基本的かつ全オース トリア的 意義 を有する事項に関す る国民諮問 Volksbefragungは,国 民議会がその議員 もしく
〈翻訳〉オース トリア共和国連邦憲法(2) 101 は連邦政府の請求 に基づ き,主 委員会 での事 前審査 の後,議 決す る場合,実 施 しなけ れば な らない。選挙 な らびに裁判 もしくは行政官庁 が決定 しなければな らない事項 は, 国民諮 間の対象 とす るこ とはで きない。 12)第1項 の請求 は,国 民諮問の基礎 とな るべ き問題 設定 を含 んでいなければな らない。 それ は,「 はい」 「いいえ」 で回答 で きる問い もし くは二者択一的解決案か ら構成 され なければ な らない。 13)国民諮 問は,第 45条 お よび第46条 を準用 して執行 され るべ きもの とす る。 国民議会 選挙権 を指定 日に有 し,連 邦領域 の 自治体 に主 たる住所 を有す るものは国民諮間の有 権 者 であ る。連邦選挙 管理委員会 は,国 民諮間の結果 を国民議会並 びに連邦政府 に提 出 しなければ な らない。 [1994/504](1988/685) E.連 邦の執行 への国民議会 および連邦参機院の関与 第50条 (1)政治的条約並 びに法律改正 もし くは法律 の補充の内容 を有 しかつ第16条 第 1項 に該 当 しない限 りでのその他 の条約 は,国 民議会 の承 認に よってのみ締結が認め られ る。 その種 の条約 は,州 の独 自の活動領域 の事項 を規律す る限 りにおいて さらに 連邦参議院の同意 を必要 とす る。 [1988/685] 修)第 1項 に該 当す る条約 の承 認の際に,国 民議会 は同条約 が法律 の制定 に よって履行 され るべ きこ とを議決す るこ とが で きる。 ●)第 1項 お よび第 2項 に基づ く国民議会 の議決 には,第 42条 第 1項 か ら第 4項 お よび 条約 に よって憲法が改正 ない し補 充 され る場合 には第44条 第 1項 お よび第 2項 が準用 され るべ きもの とす る。 第 1項 に基づ きなされ た承 認の議決 において,そ の種 の条約 もし くはその種 の条約 に含 まれ る規定 は,「 憲法 を改正 す る もの であ る verfassungs‐ andernd」 こ とを明示すべ きもの とす る。 [1984/490](1964/59) 第51条 (1)国民議会 は,連 邦財政法 を議決す る。審議 は,連 邦政府案 に基づ いて行 わ れ るべ きもの とす る。 修)連邦政府 は国民議会 に遅 くとも会計年度 の終 了10週 前に次会計年度 の連邦財政法案 を提 出 しなけれ│ゴな らない。 得)連邦 財 政 法 は,付 属 文 書 と して 連 邦 の 歳 入 と歳 出 の概 算 (連邦 概 算 Buttdes_ voranschlag),次 会 計年度 につ いての官署 の計画お よび以後 の会 計年 度毎 の財政 執 行 の実質的基礎 を含 む ものでなければな らない。連邦企業体 お よび連邦 の特別 資産 に
102 彦 根論叢 第 313号 つ いては,欠 損補填 のための補助金 お よび連邦 に環流すべ き剰余 を取 り上 げ るこ とが で きる。但 し,こ の場合,当 該連邦企業体 ない し連邦特別 資産 の収入 と支 出は,次 会 計年度 に関 して連邦財政法律 の付属文書 にお いて別 に明 らか とすべ きもの とす る。 “)連邦政府が 国民議会 に連邦財政 法案 を適 時 に提案 しなか った場合,連 邦財政法案 は 国民議会 にお いてその議 員 の発議 に よって も提 出で きる。連邦政府が後 に連邦財政法 案 を提案 す る場合,国 民議会 は同案 に基づ き審議す るこ とを議決 で きる。 (助国民議会 が会 計年度 の終 了前 に次会計年度 の財政法 を議決せ ず,ま た連邦法律 に よ って何 らの暫定措置 もとらない場合,歳 入はその ときの法状 態に したがい調達 され る もの とす る。歳 出は, 1.連 邦政府が連邦財政法案 を提 出 している限 り,法 律上 の規律が有効 となるまで, 但 し,最 長,次 会計年度 の最初 の 4ヶ 月間,同 案 に したがい支 出され るべ きもの と す る。 2,連 邦政府 が,連 邦財政法案 を提 出 していない限 り, も し くは第 1ラ の場合 におい て次会計年度の最初 の 4ヶ 月が経過 した場合,前 年度の財政法 に定め る支 出項 目に したが って給付 され る。 法律 にお いて な され た歳 入お よび歳 出の変更 を考慮 して,第 1号 お よび第 2号 に した が い適用すべ き財政法案 もし くは前連邦財政法の支 出項 目は,許 容 され る歳 出の最高 限度 を形成 し,そ の際,各 月毎 には,支 出費 目の12分の 1が 基礎 として用 い られ る。 義務 の遂行 の ため必要 な支 出は その支払期 限に したが い給付 す るこ とが で きる。 第 1 号 お よび第 2号 の規定 に したが い,連 邦財政法案 もし くは前連邦財政法 に基づ き定員 ポス トは 占め られ,財 政債務 はその とき予定 された最 高額 の半額 まで,一 時的 な国庫 補 強の ため に短期債務 はその とき予定 され た最 高額 まで引 き受 け るこ とが で きる。 そ の他 につ いては,前 連邦財政法の規定が それの定め る歳 出,歳 入 を除いて,準 用 され るべ きもの とす る。 脩)連邦財政法 の策定 お よび連邦 の財政執行 に関す る詳細 の規定 は,統 一 的原則に した が い連邦法律 に よって規定 され る。 同法律 において,特 に,同 会計年度 内に償却 され ない資金 調達 か ら も し くは長期 的 資金 調達 (財政債務 Finanzschulden)か らの拘 束 性へ の同意 と転換 の際,財 政準備 金 の形成 の際,連 邦 資産 につ いての処分 の際お よび 連邦債務 引 き受 けの際の手順並 びに会計検査 院 の会計制度規律へ の関与が規定 され る。 (1986/212)
〈翻訳〉オース トリア共和国連邦憲法(21 103 第51a条 (1)連邦大蔵大 臣は,財 政執行 の際 に,ま ず期 限の到来 した義務 の遂行 に必 要 な支 出,次 に 自余 の予定 され た支 出が,後 者 はその ときに 自由 とな る収 入 に したが ってのみでは あ るが,節 約,経 済性 お よび合 目的性 の原則の下 で給付 され るよ う配慮 しなければな らない。 修)歳入 と歳 出の展 開 を必要 とし, も し くは財政年度 の経過 にあ って全体 経 済の展 開の 本質的変更が明瞭 とな る場合, 1.連 邦大蔵大 臣は,連 邦財政法 において規定 された景気調整 の見積 も り額 の全部 も し くは'一部 を用 い るこ とが で きる。 2.連 邦大蔵大 臣は,連 邦政府の同意の下 に,最 長 6ヶ 月の期 間の暫定的支 出拘束 も し くは最終 的支 出拘束 を,そ れ に よ り連邦 の期 日の到来 した義務 の遂行 が影響 を受 け ない限 りにお いて なす こ とが で きる。 (1986/212) 第 51b条 (1)連邦財政法 にお いて,そ の費 目に基づ いて規定 されていない支 出 (計画 外支 出 au8erplanmaBige Ausgaben)も し くは連邦財政法 の支 出見積 も りの超過 を 必然 とす る支 出 (計画超過支 出 uberplanmanige Ausgaben)は ,連 邦財政法上 の委 任 に基づ いてのみ財政執行 の枠 内で給付 が許 され る。 セ)遅滞 の危険の際 には,連 邦政府 の命令 に基づ いて,連 邦財政法 につ いての予備協議 を付託 され た国民議会 の委員会 の 了解 の下 で,予 期 しが た く不可避 の 1.計 画外支 出は,連 邦財政法 に よ り規定 された総支 出の千分 の一の範囲内で 2.計 画超過支 出は,連 邦財政法 に よ り規定 された千分 の二の範囲内で 給付 が許 され る。連邦財政 法 につ いての予備協議 を付 託 され た国民議会 の委員会 が二 週 間以 内に決定 を下 さなか った場合 には,了 解 が得 られ た もの と見 なす。 13)大蔵大 臣の同意 の下 に,計 画超過支 出が な され るの は,次 の ご とき超過支 出が必要 な場合 である。 1.法 律上の義務 に基づ くもの 2.現 存す る財政 負債 か らの もの 3.連 邦財政法 の有効 となった時″点です でに存在す るその他 の義務 に基づ くもの また は 4.直 接 的にそれ らと関連す る超過給付 もし くは超過収入の結果か らの もの “)国民議会 は,連 邦財政法 にお いて,大 蔵大 臣に第 3項 に掲 げ られた計画超過支 出以 外 に同意 を与 え るこ とを委任 で きる。 当該委任 は,そ の超過 が各観 的条件 を付 け られ,
104 彦 根論叢 第 313号 かつ数字的に規定 され もし くは算 出 され うる とともに支 出が, 1.予 測 し得 ない緊急性 のゆ えに組み番 えが,連 邦概算の支 出区分 を相応に変更す る こ とな しに必要 であ るような支 出 もし くは 2.財 政年度の経過 とともに,全 経済発展 の本質 的変化 が明瞭 であ る場合 に (第51a 条 第 2項 )必 要 とな る支 出 もし くは 3.連 邦財政法 に規定 された全支 出額か らわずかの意義 しか持 たない支 出である限 り にお いてのみ付与 され る。 (5)本条 の諸規定 に基づ く支 出超過 は,節 減 もし くは歳入増加 に よ り補填が保 証 され た 場合 にのみ承 認 され る。 脩)防衛上 の緊急事 態 にお いては,包 括的 国土防衛 (連邦憲法 第 9a条 )の 目的 に関 し 避 け得 ない計画外 お よび計画超過支 出は,一 会 計年度 内において連邦財政法 に よ り規 定 され てい る全支 出額 の総計10%ま で連邦政府 の命令 に基づ き,連 邦財政法 に よ り事 前審議 を付託 され た国民議会 の委員会 の了解 の下 に給付 され うる。 同支 出の補填 が, 節減 もし くは収 入増加 に よって保証 され得 ない限 りでは,連 邦政府の命令 は,必 要 な 補項 を財政債務 の発行 もし くは転換 に よって調達 す る権 限 を大蔵大 臣に付 与す るこ と が で きる。 (1986//212) 第51C条 (1)第51b条 お よび第 2項 に基づ く国民議会 の関与 は,連 邦財政法 に よ り事 前協議 を付託 され た国民議会 の委員会 の責任 であ る。 同委員会 は,国 民議会 が第29条 第 1項 に基づ き連邦大統領 に よ り解散 され てい る場合 ,財 政執行へ の関与が義務づ け られ る常任 の小委員会 に一定 の任務 を委任す るこ とが で きる。連邦財政法 に よ り事前 協議 を付託 され た委員会 ない しその常任小委員会 は,国民議会 の会期外 にお いて も(第 28条),必 要が生 じた場合 には,招 集 され るべ きもの とす る。詳細 の規定 は,国 民議 会議事 に関す る連邦法律 が定 め る。 12)連邦大蔵大 臣は,第 51a条 第 2項 並 びに第51b条 第 2項 か ら第 4項 に したが って と られ た措 置に関 して,国 民議会 の第 1項 に掲 げ られた委員会 に四半期毎 に報告 を行 わ なければ な らない。 それ以上 の報告 は,同 委員会 に特別 の連邦法律上 の規定 に したが って なすべ きの もとす る。 (1986/212) 第52条 (1)国民議会 お よび連邦参議 院 は,連 邦政府 の事務執行 を監視 す る権 限,そ の 構 成員 に執行 のすべ ての対象 につ いて質 問 し,あ らゆ る関運情報 を請求 し,並 びに議 決 にお いて執行 の行使 に関す る要望 を表 明す る権 限 を有 す る。
く翻訳〉オース トリア共和国連邦憲法(2) 105 (〕第 1項 に基づ く統制権 は,運 邦政府お よびその構成員 に対 し, また連邦が設立資本, 株 式 資本 ない しは 自己資本 の少 な くとも50%を 出資 し,会 計検査院の統制に服す る企 業体 に関 して もまた存す る。 この種 の資本参加 と他 の財政的 ない しはその他 の経済的 ない しは組織的措置に よる企業体 の支配 も同様 に見 なされ るもの とす る。同様の こと は,本 項 に基づ く諸条件 が存在 す るあ らゆ るその他 の企業体 に も妥 当す る。 [1993/ 508] G)国民議会 お よび連邦参議院のすべ ての議員 は,国 民議会 もし くは連邦参議院の会議 にお いて,連 邦政府 の構成員 に短 い 口頭 の質問 をす る権 限 を有す る。 [1993/508] “)質問権 に関す る詳細 の規定 は,国 民議会議事規則 に関す る連邦法律並 びに連邦参議 院議事 規則に よって定め られ る。 [1993/508](1961/155) 第 52a条 (1)憲法上 の制度 とその行為能力の保護 のための措 置並 びに軍事的国防の確 保 の ための諜報上 の措置の監視 のために国民議会 の常任委員会 は,そ れぞれ常任小委 員会 を選 出す る。各小委員会 には,少 な くとも国民議会主委員会 に代表 され る構成員 が属 さなければ な らない。 修)常任小委員会 は,権 限あ る連邦大 臣か らすべ ての関連す る情報および関連す る書類 の閲覧 を求め る権 限 を有す る。以上 は, と りわけその公表が国家の安全 もしくは人々 の安全 に危険 とな りうる資料 に関す る情報お よび書類につ いては妥当 しない。 僧)常任小委員会 は,国 民議会 の会期外 も,必 要が あ る場合 には会合 で きる。 “)詳細 の規定 は,国 民議会議事規則 に関す る連邦法律 が定め る。 (1991/565) 第52b条 (1)会計検査 院 の統制 の下 にあ る連邦業務執行 での一定 の関係書類 の監督の ため に委員会 は連邦憲法 第126条第 2項 に したが い常任小委員会 を選 出す る。 同小委 員会 には国民議会 主委員会 に代 表 されているすべ ての政党 の構成員が属 さなければな らない。 (功詳細 の規定 は,国 民議会議事規則 に関す る連邦法律 が定め る。 (1993/508) 第53条 (1)国民議会 は,議 決 に よ り調査委員会 を設置す るこ とが で きる。 12)調査 委員会 の設置お よび手続 に関す る詳細の規定 は,国 民議会議事規則に関す る追 邦法律 が定め る。 僧)裁判所 お よびすべ ての他 の官庁 は,証 拠調べ のための同委員会 の求めに応 じる義務 が あ る。すべ ての官公署 は,求 め に応 じ,そ の書類 を提 出 しなければな らない。(1975 /409)
106 彦 根論叢 第 313号 第 54条 [削除1997/2] 第 55条 (1)国民議会 は,比 例代 表の原則 に したが いその 中か ら主委員会 を選 出す る。 修)主委員会 は,国 民議会会期外 (第28条)に も,必 要 のある場合 には招集 され るべ き もの とす る。 僧)主委員会 は,本 法 に規定す る権 限が課せ られ る常任小委員会 を選 出す る。 その選 出 は,比 例代表の原則 に したがい行 われ る。但 し同原則に よる考慮 の際に,小 委員会 に は主委員会 に代 表 されてい る各政党 の少 な くとも一名 の議員が属 さなければ な らない。 国民議会議事 規 則 に関す る連邦法律 は,こ の常任小委員会 が いか なる時 で も招集 され 集会 で きるよ う配慮 しなければ な らない。 第29条 第 1項 に基づ き国民議会 が連邦大統 領 に よ り解散 され てい る場合,常 任小委員会 には,本 法 に よ り国民議会 (主委員会 ) に付与 されてい る執行への関与が義務づ け られ る。 “)連邦法律 に よ り連邦政府 ない し連邦大 臣の特定 の一般 的行為 が主委員会 の了解 を必 要 とす るこ と並 びに主委員会 に連邦政府 ない し連邦大 臣か ら報告 を行 うべ きこ とを確 定 で きる。詳細 の規定 は, と りわけ了解 に基づ か ない場合 につ いて,国 民議会議事 規 則 に関す る連邦法律 が定 め る。 (5)支障のない生産 の保証 ない し重要 な経済物 資お よび生活必需物 資につ いての住民お よびその他 の需要 者 の援護 の ための指導措置に関す る権 限ある連邦大 臣の命令 につ い て,国 民議会の主委員会の同意が予定 されるもの とす るが,そ のような命令の遅滞 と 廃棄に危険がある場合について特別の法律的規律が妥当す る。その種の命令に同意を 与える主委員会の決議は,少 な くとも委員の半数の出席の下で 3分 の 2の 多数によっ てのみ議決できる。 (1997/2) F。 国民議会および連邦争機院協員の地位 第58条 (1)国民議会お よび連邦参議院の議員は,そ の職務 の遂行 にあたっていかなる 委任に も拘束 されない。 [1992/470] 修)連邦政府の構成員お よび政務 次官が国民議会の議員 としての 自らの議席 を放棄 した 場合,行 政の継続的遂行の付託か ら解放 された後,関 係者が八 日以内に選挙管理委員 会に対 して議席の再遂行 を放棄 した場合には,第 71条の事例 にしたがい権限ある選挙 管理委員会によって新 たに議席 を割 り当て られ る。 [1994/1013] (3)この新 たな割 り当てによって,一 時的に除外 されていた議員の議席 を占めてきた国
〈翻訳〉オース トリア共和国連邦憲法(2) 107 民議会議員 の議席 は終 了す る。但 しそれは,後 に国民議会 に入 った国民議会 の他 の議 員 が 同一選挙 区のその議席の任用 にあた り,選 挙管理委員会 に,議 席 を一時的に除外 され た国民議会 議員 に代 わ って遂行 したい との宣言 を発表 していない限 りにおいてで あ る。 [1992/470] │ “)第2項 お よび第 3項 は,連 邦政府 の構成員 もし くは次官が国民議会 の議員への選 出 を受 諾 しなか った場合 につ いて も妥 当す る。 [1994/1013] 第 57条 (1)国民議会議 員 はその職務 の遂行 にあたってなされた投票のゆえに決 して責 任 を問われ るこ とはな く,そ の職務上 な した 日頭 もしくは書面に よる発言につ いては, 国民議会 に よってのみ責任 を問われ る。 2)国民議会議員 は,一 現行犯逮捕 の場合 を除いて一可罰行為 を理 由 としては,国 民議 会 の 同意のあ る場合 にのみ拘禁が認め られ る。 同様 に国民議会議員宅の家宅捜査 も国 民議会 の 同意 を必要 とす る。 (〕さらに国民議会議員 は,国 民議会 の同意 な しには可罰行為 のゆえに,そ れが明 白に 当該代議士 の政治活動 と何 ら関係 しない場合 にのみ当局 に よる追及が許 され る。 当局 は,そ の種 の関係 の存在 に関す る国民議会 の決定 を,当 該代議士 もしくは当該事項 を 委任 され た常任委員会 の構成員の五分 の一が要求す る場合,求 め なければな らない。 その よ うな要求 のあ る場合,す べ ての当局 の迫及行為 は,直 ちに中止 もし くは中断 さ れ るべ きもの とす る。 “)国民議会 の同意は, こ れ らすべ ての場合 において,国 民議会 が追及の任 にあ る官庁 の求めに関 して八週 間以 内に決定 を行 わなか った ときには,与 え られた もの と見なさ れ る。 国民議会 の適時の決議 のために議長 は,当 該請求 を遅 くとも表決 のための期 間 の最終 日の前 日に提 出 しなければ な らない。会議の開催 されない期間は当該期 間に参 入 され ない。 (5)現行 犯逮捕 の場合 には,当 局 は,直 ちに国民議会 になされた逮捕 を通知 しなければ な らない。国民議会 もし くは会議 のない時には当該事項 を委任 された常任委員会 が要 求 す る場合 には,拘 禁 を中止 しない しは追及 を一般 的に控 え られなければな らない。 16)議員 の免責特権 は,新 たに選 出 された国民議会 の集会 の 日をもって終 了す る。 その 時点 をこえて権 限 を有す る国民議会 の機 関につ いては,当 該機能の消滅 とともに終 了 す る。 (n詳 細 の規定 は,国 民議会議事規則に関す る連邦法律が定め る。 (1979/134)
108 彦 根論叢 第 313号 第58条 連 邦参議 院 の議員 は,派 遣 した州議会 の議員 の免責特権 をその職務 の全期 間 にわた って享受す る。 第 59条 国 民議会,連 邦参議院 ない しヨー ロ ッパ議会 の議員 は,同 時 に他 の二代 表機 関 に属 す こ とはで きない。 (1994/1031) 第59a条 (1)公務 員 は,国 民議会 の議席 を得 よ うとす る場合,議 席 の獲得 のため必要 とされ る 自由時間が保 障 され る。 修)国民議会議員 ない し連邦参議 院議員 であ る公務 員 は,そ の請求 に基づ き,そ の委任 の遂行 に必要 な範囲で勤務 を免 除 されない しは退職 す るこ とがで きる。勤務免 除期 間, その俸給 は勤務 関係 にお いて実際 になされ た労務提供 の程 度 に応 じて支払 われ るが, 俸 給 の75%を 超 えては な らない。 この限界 は,勤 務 の免 除 も退職 も請求 しない場合 に も妥 当す る。退職 では,俸 給 は支払 われ ない。 13)公務 員 が その委任 の遂行 の ため以前の職場 に配す るこ とが で きない ときには,過 大 でない同等の活動 一同意が あれば同等でな くともよい一が割 り当て られ る請求権 を有
する。俸給は, そ の公務員により実際になされた活動に応じて支払われる。( 1 9 9 6 /
392) 第59b条 (1)国民議会議員 ない し連邦参議 院議員 に選 出 され た公務 員 の俸給 の統制 に つ いて,議 会事務局 において委員会 が設置 され る。委員会 には以下の ものが所属す る。 1.現 国民議会議長 に よ り指名 され た代 表 2.連 邦参議院議長 に よ り副議長 の同意の下 で指名 された二名 の代表 3.州 の二名 の代 表 4.自 治体 の代表 お よび 5。 以前裁判官職 にあった委員 第 3号 か ら第 5号 の委員 は,連 邦大統領 に よ り任命 され る もの とし,そ の際,連 邦政 府 は,そ の提案 にあたって,第 3号 の場合 は州知事 の共 同提案 に,第 4号 の場合 はオ ー ス トリア 自治体運合 の提案 お よびオー ス トリア都市連合 の提案に拘束 され る。第 1 号 か ら第 4号 までの委員会 委員 は,以 前 に第19条第 2項 の意味での職務 を遂行 したこ との あ る人物 でなければ な らない。委員会 での委員資格 は立法期 とともに終 了す るが, 新委員 の指名 ない し任命 前 に終 了す るこ とは ない。 修)委員会 は,国 民議会 ない し連邦参議院の議員 であ る公務員 の請求 に基づ き,な い し は勤務 官庁 の請求 に基づ き第59a条 の執行 ない し発せ られた法律規定 の施行 にあたっ〈翻訳〉オース トリア共和国連邦憲法(2) 109 て当該公務員 と勤務 官庁 との間に発生す る意見の相違 につ き決定 を行 う。委員会 は, 第87条 第 2項 の意味 におけ る裁判官 と理事 者 ない し委員会 との間の意見 の相違 につ い て並 びに国民議会 ない し連邦参議院の議員 と国民議会議長 との間の第30条 第 3項 の執 行 おけ る意見 の相違 につ いて も決定 を行 う。 脩)公務 員 であ る国民議会 ない し連邦参議院 の議員 は,第 59a条 に基づ く勤務 免 除 ない しは退職 に関 して適用 した規定 お よび同人に よってな され るべ き労務提供 が審査 され た方法 につ いて毎年報告す るこ とを義務づ け られ る。委員会 の調査 には第53条 第 3項 が準用 され る。委員会 は 自ら審議規則 を制定す る。委員会 は,毎 年 国民議会 に一連邦 参議 院議員 に関す る限 りでは連邦参議院 に も一公刊 を予定 しての報告 をしなければな らない。 (1996/392)