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Research Report by Shared Research Inc. 目次 SR レポートの読み方 : 本レポートは 直近更新内容 業績動向セクションから始まります ビジネスモデルに馴染みのない方は 事業内容セクショ ンからご覧ください

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Academic year: 2021

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シンクロ・フード|3963

COVERAGE INITIATED ON: 2018.04.05 LAST UPDATE: 2018.05.10 当レポートは、掲載企業のご依頼により株式会社シェアードリサーチが作成したものです。投資家用の各企 業の『取扱説明書』を提供することを目的としています。正確で客観性・中立性を重視した分析を行うべく、 弊社ではあらゆる努力を尽くしています。中立的でない見解の場合は、その見解の出所を常に明示します。 例えば、経営側により示された見解は常に企業の見解として、弊社による見解は弊社見解として提示されま す。弊社の目的は情報を提供することであり、何かについて説得したり影響を与えたりする意図は持ち合わ せておりません。ご意見等がございましたら、[email protected] までメールをお寄せくだ さい。ブルームバーグ端末経由でも受け付けております。

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目 次

SRレポートの読み方:本レポートは、直近更新内容・業績動向セクションから始まります。ビジネスモデルに馴染みのない方は、事業内容セクショ ンからご覧ください。 要約 --- 3 主要経営指標の推移 --- 4 直近更新内容 --- 5 概略 --- 5 業績動向 --- 6 四半期実績推移 --- 6 2019 年 3 月期会社予想 --- 9 中長期見通し --- 10 事業内容 --- 12 ビジネスモデル --- 12 主要事業 --- 19 市場とバリューチェーン --- 32 SW(Strengths, Weaknesses)分析 --- 37 財務諸表 --- 38 損益計算書 --- 38 貸借対照表 --- 40 キャッシュフロー計算書 --- 42 過去の業績およびニュース --- 44 過去の業績 --- 44 ニュース&トピックス --- 45 その他の情報 --- 47 沿革 --- 47 企業理念「食の世界をつなぐ」の背景 --- 47 コーポレートガバナンスおよびトップマネジメント --- 48 配当方針 --- 48 大株主 --- 49 従業員数 --- 49 企業概要 --- 50

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要 約

事業概要

◤ 同社は、国内の飲食店経営者に対し、インターネットを経由して、出店準備から退店・廃業まで、飲食店におけるラ イフサイクルの全フェーズで必要となる情報をマッチングさせるプラットフォーム運営企業である。同社が運営する 複数のサイトに、飲食店経営者(同社では「ユーザー」と称す)、店舗向け不動産業者、内装業者、食材仕入業者、 飲食店志望の求職者が無料で会員登録をし、サイト内で登録者間のマッチングが行われる。また、登録した業者はサ イト内で自社の広告出稿が可能で、同社の主たる収入はこの広告出稿料である。過去4年間の平均売上高成長率は年率 20.7%、経常利益で同52.3%と高成長を続けている。過去2年間の営業利益率の平均は40.3%と高水準である。 ◤ 事業セグメントは、飲食店のライフサイクルに合わせ、「運営サービス」(売上高構成比は70~80%)と「出退店サー ビス」(同15~20%程度)とに分類されている。前者は運営中の飲食店経営者向けのビジネスで、求職者や仕入業者 に関する情報を扱う。この大半が「求人ビジネス」で、飲食店経営者による従業員およびアルバイトの求人広告であ る。広告は同社サイトの1つである「求人@飲食店.COM」に掲載される。後者は新規開店時や退店・廃業を予定して いる飲食店経営者に対するビジネスで、不動産業者や内装業者が飲食店経営者向けに広告を出すことで収益となる。 ◤ 同社の収益は、登録済みの飲食店経営者に対し、登録済みの各業者や求職者の需要と供給とのマッチングの際に発生 する。有料サービスは大別して3種類で、1番目は、上記のような飲食店経営者や各業者の広告出稿である。この場合、 広告を出稿した結果、求人募集が成功したり、不動産売買・仲介が成功したような場合でも、追加的に成功報酬は徴 収しない。2番目は、マッチングが成功した場合にのみ発生する成功報酬型の有料サービスである。現在のところ、仕 入業者が仕入先の登録飲食店を見つけ、無事仕入が成功した場合に仕入業者から同社に支払われる成功報酬と、居抜 き情報や飲食M&Aビジネスで、マッチング成功した場合の売り手や買い手から徴収する手数料がある。3番目は、厨房 備品のEC販売である。どのマッチングの組み合わせを有料化するかは、同社が登録者の需要や規模、事業環境などを 勘案して、戦略的に決定している。

業績動向

◤ 同社は2018年3月期から連結決算に移行した。2018年3月期の連結通期実績は、売上高1,377百万円(前期比30.9%増、 2017年3月期個別決算実績との比較、以下同様)、営業利益は595百万円(同32.1%増)、経常利益は570百万円(同 34.7%増)、純利益は364百万円 (同37.6%増)となった。同社は、2019年3月期通期見通しとして、売上高1,846百 万円(前期比34.0%増)、営業利益661百万円(同11.0%増)、経常利益661百万円(同15.9%増)、当期純利益444 百万円(同22.1%増)を計画している。 ◤ 同社は、2017年12月時点では中期経営計画を発表していない。しかし同社は、出店と退店が繰り返される飲食店経営 においては、支援ビジネスへの需要は根強いと考えており、中期的には、既存ビジネスの深耕とサービスエリアの拡 大によって、成長を維持する方針である。既存ビジネスについては、新店舗立地を対象とした物件検索サービス、店 舗の居抜き情報、飲食M&Aなど強化を図る。とりわけ、同社は、経営権を売買の対象とする飲食M&Aを次の成長分野 として注目しており、他社との事業連携の可能性も含めて実績作りに注力している。同社は、2018年3月期にサービ スエリアを拡大した。上期には東海地域、次いで下期には九州・沖縄と北海道・東北地域で、まず求人サービスから 開始している。さらに、同社は、海外展開を目的とした事前調査も始めている。

同社の強みと弱み

SR社では、同社の強みとして、1)飲食店経営に関する情報を網羅し総合的に提供できる利便性、2)求人広告掲載の価 格競争力、3)サービスエリア内の飲食店経営者における高い会員化比率、を考えている。一方で同社の弱みについては、 1)個々のサービスでの低い参入障壁、2)低コスト志向の飲食店には不向きな求職者登録、3)求人広告収入に偏重した 収益構造、と考えている。

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主 要 経 営 指 標 の 推 移

出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 **同社は2018年3月期より連結決算を開始したため、前期比は前期単独決算実績との比較となっている。 損益計算書 13 年3月期 14 年3月期 15年3月期 16年3月期 17年3月期 18年3月期 19年3月期会予 (百万円) 非連結 非連結 非連結 非連結 非連結 連結 連結 売上高  497 553 650 849 1,052 1,377 1,846 前期比 - 11.4% 17.5% 30.7% 23.9% 30.9% 34.0% 売上総利益 - - - 753 958 1,234 前期比 - - - - 27.3% 28.8% 売上総利益率 - - - 88.7% 91.0% 89.6% 営業利益 - - - 321 451 595 661 前期比 - - - - 40.5% 32.1% 11.0% 営業利益率 - - - 37.8% 42.8% 43.2% 35.8% 経常利益 79 128 188 323 423 570 661 前期比 - 62.5% 46.9% 71.9% 31.1% 34.7% 15.9% 経常利益率 15.9% 23.1% 28.9% 38.0% 40.2% 41.4% 35.8% 当期純利益 49 79 124 210 265 364 444 前期比 - 61.7% 57.8% 68.8% 26.1% 37.6% 22.0% 純利益率 9.8% 14.2% 19.1% 24.7% 25.1% 26.4% 24.1% 一株当たりデータ 期末発行済株式数(千株) 0 0 0 240 2,905 8,867 26,601 EPS 0.1 0.1 0.2 0.3 3.7 13.7 16.7 EPS (潜在株式調整後) - - - - 3.6 -DPS(一株当たり配当金) 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 BPS(一株当たり純資産) 0.2 0.3 0.5 0.8 22.8 27.1 貸借対照表 (百万円) 現金・預金・有価証券 - - - 650 1,949 2,224 流動資産合計 - - - 720 2,022 2,321 有形固定資産 - - - 14 11 21 投資その他の資産計 - - - 41 60 89 無形固定資産 - - - 2 0 130 資産合計 230 377 485 776 2,093 2,562 買掛金 - - - 8 5 5 短期有利子負債 - - - 0 0 2 流動負債合計 - - - 218 295 387 長期有利子負債 - - - 0 0 3 固定負債合計 - - - 7 7 12 負債合計 92 161 144 226 303 399 負債純資産合計 230 377 485 776 2,093 2,562 有利子負債(短期及び長期) - - - 0 0 5 キャッシュフロー計算書 (百万円) 営業活動によるキャッシュフロー - - 119 261 370 444 投資活動によるキャッシュフロー - - -13 -5 8 -153 財務活動によるキャッシュフロー - - 106 257 378 291 財務指標 総資産経常利益率(ROA) 41.8% 42.1% 43.6% 51.2% 29.5% 24.5% 自己資本利益率(ROE) 42.9% 44.4% 44.6% 47.1% 22.6% 18.4% 自己資本比率 59.9% 57.4% 70.3% 70.9% 85.5% 84.4%

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直 近 更 新 内 容

概略

2018年5月10日、株式会社シンクロ・フードは2018年3月期通期決算を発表した。 (決算短信へのリンクはこちら、詳細は2018年3月期決算の項目を参照) 過去の会社発表は、ニュース&トピックスを参照

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業 績 動 向

四半期実績推移

出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 **同社は2018年3月期より連結決算を開始したため、前期比は前期単独決算実績との比較となっている。 第4四半期(1月から3月)に売上高が膨らむ季節性 同社におけるビジネスには季節性があり、第4四半期における売上高が他の四半期における売上高に比べて数%高めにな る傾向がある。これは、飲食店の開業数が3月から4月にかけて増加する傾向があるからである。それに対応して、人材 に対する需要が高まる時期に備えた求人広告掲載依頼が、2月、3月に増加する。例えば2017年3月期決算の場合、第1四 半期から第3四半期までの売上高が、年間の売上高に対して24%程度で推移しているのに対し、第4四半期は同28.3%と、 約4%程度高めになっている。同様に営業利益をみると、第1四半期から第3四半期までが年間の営業利益に対して24%程 度(ただし、当期は第3四半期にコスト増があり、この期のみ同21%台となっている)で推移しているのに対し、第4四 半期は同29.8%と約5%高めになっている。 さらに、同社のサイトには出店を準備している飲食店経営者向けに、不動産物件や内装工事などの情報も掲載されている ために、売上高、営業利益も飲食店の出店タイミングに影響される。なお、残る第1四半期、第2四半期、第3四半期はお おむね同じ水準で推移することが多い。 四半期業績推移(累計) (百万円) 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 1Q 1-2Q 1-3Q 1-4Q 進捗率 通期会予 売上高 - - - 849 249 507 755 1,052 324 662 1,006 1,377 108.4% 1,270 YoY - - - 30.8% - - - 23.9% 29.9% 30.6% 33.3% 30.9% 20.7% 売上総利益 - - - 753 226 461 685 958 291 593 902 1,234 YoY - - - 27.3% 28.6% 28.6% 31.6% 28.8% 売上総利益率 - - - 88.7% 90.7% 91.0% 90.8% 91.0% 89.8% 89.6% 89.6% 89.6% 販管費 - - - 432 116 241 369 507 150 302 455 639 YoY - - - 17.4% 29.3% 25.1% 23.3% 25.9% 売上高販管費比率 - - - 50.9% 46.5% 47.6% 48.9% 48.2% 46.3% 45.6% 45.2% 46.4% 営業利益 - - - 321 110 220 316 451 141 292 447 595 123.3% 483 YoY - - - 71.6% - - - 40.5% 27.9% 32.4% 41.4% 32.1% 7.2% 営業利益率 - - - 37.8% 44.3% 43.4% 41.9% 42.8% 43.6% 44.0% 44.5% 43.2% 38.0% 経常利益 - - - 323 109 198 289 423 141 267 423 570 124.3% 459 YoY - - - 72.8% - - - 31.1% 29.3% 35.1% 46.1% 34.7% 8.4% 経常利益率 - - - 38.0% 43.8% 39.0% 38.3% 40.2% 43.6% 40.3% 42.0% 41.4% 36.1% 純利益 - - - 210 69 122 182 265 88 168 268 364 126.0% 289 YoY - - - 69.2% - - - 26.1% 26.7% 38.2% 47.3% 37.6% 9.3% 純利益率 - - - 24.7% 27.8% 24.0% 24.1% 25.1% 27.2% 25.4% 26.7% 26.4% 22.8% 四半期業績推移(3ヵ月) (百万円) 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 売上高 - - - - 249 258 248 297 324 338 344 371 YoY - - - 29.9% 31.3% 38.8% 24.8% 売上総利益 - - - - 226 235 224 273 291 302 309 332 YoY - - - 28.6% 28.6% 37.8% 21.8% 売上総利益率 - - - - 90.7% 91.2% 90.3% 91.7% 89.8% 89.4% 89.7% 89.5% 販管費 - - - - 116 125 128 139 150 152 153 184 YoY - - - 29.3% 21.3% 19.7% 32.9% 売上高販管費比率 - - - - 46.5% 48.6% 51.5% 46.6% 46.3% 44.9% 44.4% 49.6% 営業利益 - - - - 110 110 96 134 141 150 156 148 YoY - - - 27.9% 37.0% 61.8% 10.4% 営業利益率 - - - - 44.3% 42.6% 38.9% 45.1% 43.6% 44.5% 45.3% 39.9% 経常利益 - - - - 109 88 92 134 141 126 156 148 YoY - - - 29.3% 42.2% 69.7% 10.2% 経常利益率 - - - - 43.8% 34.3% 37.0% 45.1% 43.6% 37.2% 45.3% 39.8% 純利益 - - - - 69 52 60 82 88 80 100 96 YoY - - - 26.7% 53.4% 65.6% 16.3% 純利益率 - - - - 27.8% 20.3% 24.4% 27.7% 27.2% 23.7% 29.1% 25.8% 16年3月期 16年3月期 17年3月期 17年3月期 18年3月期 18年3月期 18年3月期

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Coverage 四半期別売上高の推移 四半期別営業利益の推移 出所:会社データよりSR社作成 **同社は2018年3月期より連結決算を開始しているため同期は連結実績。 四半期ごとの登録ユーザー数(左グラフ)の推移と登録不動産業者数(右グラフ)の推移 出所:会社データよりSR社作成

2018年3月期実績(2018年5月10日発表)

収益動向:2018年3月期会社計画に対する達成率は、売上高で108.4%、営業利益で123.3% 2018年3月期の業績は、売上高1,377百万円(前期比30.9%増、2017年3月期個別決算実績との比較、以下同様)、営業利 益は595百万円(同32.1%増)、経常利益は570百万円(同34.7%増)、純利益は364百万円 (同37.6%増)となった。 同社はインターネットメディア事業の単一セグメントであるため、セグメント情報による開示はない。サービス別の売上 高の内訳は、運営サービス1,067百万円(前期比37.1%増)、出退店サービス208百万円(同8.9%増)、その他サービス 96百万円(同23.1%増)となった。 ユーザー、関連事業者の登録状況:順調に増加、有料ユーザー数も伸長 一般社団法人日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査2017年12月度結果報告」によれば、飲食業界に関しては、 原材料価格の高騰や人手不足に伴う人件費等のコスト上昇等があるものの、全体の売上高は前年をやや上回る水準で推移 している。同社の出店開業・運営支援サイトである「飲食店.COM」においては、2018年3月末時点における登録ユーザー 数が129,069件(前期比14.9%増)と順調に増加した。また、重要な経営指標である有料ユ-ザ-数(注1)についても、 7,350件(前年同期比10.1%増)と順調に増加している。 注1:当該事業年度において、「飲食店.COM 店舗物件探し」「求人@飲食店.COM」「飲食店.COM 厨房備品購入」の有料サービスを利用したユーザーアカウント数

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Coverage 財政状態:増収増益に伴う現金及び預金の増加 同社は、2018年3月期より連結決算に移行しており、同期末の連結総資産は2,562百万円となった。個別決算では、総資 産は2,541百万円、前期末に比べて448百万円の増加となった。増加分のうち267百万円は流動資産の増加によるもので、 その主な要因は、現預金の増加(前期比248百万円増加)である。固定資産は252百万円と、前期末に比べて181百万円の 増加であった。増加の主な要因は関係会社株式の増加154百万円である。 2018年3月期末における連結負債合計は399百万円、個別決算での負債合計は375百万円で、前期末に比べて72百万円増 加した。連結純資産合計は2,163百万円、個別決算での純資産合計2,166百万円で、前期末に比べて375百万円増加した。 その要因は利益剰余金合計の増加(前期比368百万円増加)である。 新規の連結対象企業として、株式会社ウィットが加わっている。 過去の四半期実績と通期実績は、過去の財務諸表へ

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2019年3月期会社予想

今期会社予想 出所:会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが、四捨五入により生じた相違であることに留意。 2019年3月期通期会社予想(連結)については、売上高1,846百万円(前期比34.0%増)、営業利益661百万円(同11.0% 増)、経常利益661百万円(同15.9%増)、当期純利益444百万円(同22.0%増)を計画している。 同社は、今後の見通しにおいて、食の世界で革新的なプラットフォームを目指し、以下の3点を推進することが重要だと している。 ① プラットフォーム「力」の強化:飲食店経営における全ての業務機能領域を対象とした新サービスの開発、ユーザー・ 事業者数の拡大、事業者及びユーザーに対するマーケティングデータ・分析結果の提供等、プラットフォームとして の力を更に強固にすることで、ユーザー・事業者にとって唯一無二の存在を目指す。 ② エリア拡大・深堀り:東京本社、大阪支社及び名古屋支社の3拠点において営業体制を強化し、各エリアでのシェア 拡大を図る。また、海外においてはローカライズを念頭に市場調査を行い、「飲食店.COM」のサービス展開を推進 する。 ③ 飲食周辺ビジネスへの展開:連結子会社である株式会社ウィットを中心に、飲食周辺の市場である給食領域への展開、 調理師・栄養士・管理栄養士の転職支援を行う人材サービス等、飲食店.COMのプラットフォームを生かして効果的 に事業を推進する。 2018年3月期実績と、2019年3月期見通しの詳細については、会社取材後に更新を予定している。 上期実績 下期実績 通期実績 上期実績 下期実績 通期実績 上期実績 下期実績 通期実績 上期会予 下期会予 通期会予 売上高 - - 849 507 545 1,052 662 715 1,377 - - 1,846 前年同期比 - - 30.8% - - 23.9% 30.6% 31.2% 30.9% - - 34.0% 売上原価 - - 96 46 49 94 69 74 143 - -売上総利益 - - 753 461 497 958 593 641 1,234 - -売上総利益率 - - 88.7% 91.0% 91.1% 91.0% 89.6% 89.6% 89.6% - -販売費及び一般管理費 - - 432 241 266 507 302 337 639 - -売上販管費比率 - - 50.9% 47.6% 48.8% 48.2% 45.6% 47.1% 46.4% - -営業利益 - - 321 220 231 451 292 304 595 - - 661 前年同期比 - - 71.6% - - 40.5% 32.4% 31.9% 32.1% - - 11.0% 営業利益率 - - 37.8% 43.4% 42.3% 42.8% 44.0% 42.5% 43.2% - - 35.8% 経常利益 - - 323 198 226 423 267 304 570 - - 661 前年同期比 - - 72.8% - - 31.1% 35.1% 34.4% 34.7% - - 15.9% 経常利益率 - - 38.0% 39.0% 41.4% 40.2% 40.3% 42.4% 41.4% - - 35.8% 当期純利益 - - 210 122 143 265 168 196 364 - - 444 前年同期比 - - 69.2% - - 26.1% 38.2% 37.2% 37.6% - - 22.0% 純利益率 - - 24.7% 24.0% 26.2% 25.1% 25.4% 27.4% 26.4% - - 24.1% (百万円) 16年3月期(非連結) 17年3月期(非連結) 18年3月期(連結) 19年3月期(連結)

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中長期見通し

同社は、2017年12月時点では中期計画を発表していない。 しかし、同社は、すでに非連続的な成長を見据えた事業戦略の必要性について言及している。基本戦略としては、 ▷ (1)新規サービスの企画、開発を進めること ▷ (2)既存のサービスのブラッシュアップ ▷ (3)サービスエリアの拡大 の3点を掲げている。SR社では、こうした視点で既存のビジネスをサービス区分別に見直すことで、同社が今後どのよう なサービスを進めるのかの示唆になると考えている。

運営サービスの強化

運営サービスには大別して2つあり、飲食店が店舗スタッフを募集する「求人サービス」と、仕入業者を探す「仕入業者 探しサービス」とがある。 「求人サービス」のエリア拡大 同社の「求人サービス」は、まず関東圏、関西圏からスタートしている。同社は、サービスエリアの拡大については着実 に計画を実行しており、2017年9月に、求人サービスを行う「求人@飲食店.COM」の九州版をリリースした。次いで2017 年12月には、同サイトの北海道・東北版をリリースしている。この2つのリリースにより、同社の求人サービスは、国内 の主要なエリアをカバーしたことになる。 なお、同社の飲食店経営者登録、求職者登録の地域別構成は公表されていない。しかし、SR社では、求人サービスの開 始タイミングから判断すると、2017年12月時点では関東圏、関西圏がメインになっており、九州・沖縄、北海道・東北 地区ではこれから登録が進む、と考えている。今後は、自社求人サイトへのSEO(検索エンジンへの最適化、詳細は後述) などのIT技術やリスティング広告などの広告手法を駆使して、新規エリアでの露出を高め、登録数の増加を図ると思われ る。 仕入情報の利用促進につなげるツール 仕入れに関するサービスについては、「仕入業者探し」と「PlaceOrders」という2つのサービスがある。これらは、仕 入発注があった場合、仕入業者からサービス料を徴収できるものの、飲食店経営者向けにはいずれも無料のサービスと なっている。そのため同社では、無料サービスであるにもかかわらずこのサービスが十分に利用されていないとみており、 今後は利用を促進するための施策を準備しているようだ。 「PlaceOreders」は、従来食材仕入の際に必要となる紙伝票などを作成する必要もなく、食材が必要になればスマートフォ ンから注文できるシステムである。同社では、このサービスを導入した時期が2016年3月であることもあり、まだ飲食店 経営者に十分認知されていない、とみているようだ。同サービスは、発注する飲食店経営者側にとっては、スマートフォ ンへの入力のみで、紙伝票が要らず発注管理が容易というメリットある。また、このサービスを利用した飲食店経営者は リピーターになる場合が多いため、同社としてはこのサービスの伸長を期待している。

出退店サービスの強化

出退店サービスは大別して4つあり、「不動産物件情報」「内装業者情報」「居抜き情報」「飲食M&A」に分類される。 前者2つは出店時、後者2つは退店・廃業時に役に立つサービスである。店舗が運営されている限りは継続して利用され

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Coverage る運営サービスと異なり、出退店サービスへの需要が高まるのは、飲食店が出店、または退店を準備する限定された期間 のみとなる。ただし、不動産物件情報のサービス利用者には複数店舗の展開を考えている運営サービスの利用者が多く、 継続的な利用が多いようだ。 現在は不動産業者や内装業者からの広告収入や、居抜き情報の場合は成功報酬が収益源となっている。このサービス分野 のなかで、同社が特に力を入れているのが「飲食M&A」である。 「飲食M&A」を育成、収益の柱へ 「飲食M&A」は、飲食店経営者による事業譲渡の仲介を行うものである。このサービスに関する報酬については、M&Aで 通常採用されるレーマン方式による。つまり、移動する資産に対し一定の料率をかけたものを、売り手飲食店経営者と買 い手飲食店経営者の双方から徴収することなる。なお、同社はM&Aの対象となる資産の規模について、1億円未満を想定 しているようだ。ただし、M&A仲介ビジネスの利益率は高く、同社における他のサービス利用料や広告収入と比較して 高い利益率で報酬を得られる可能性がある。例えば、2017年3月期における同社と中堅中小企業のM&A仲介最大手である 株式会社日本M&Aセンター(東証1部2127)との営業利益率を比較すると、後者の方が約5%上回っている。同社の飲食 M&Aサービスも、一般のM&A仲介と同様の方式で報酬を得るビジネスモデルである。このため、同社にとってはこの事 業を強化することにより、全体の営業利益率を向上させることができる。 しかしながらM&Aビジネスに関しては、2016年12月に開始して以来、まだ数件の実績しか積み上がっていないようだ。 同社は現在のところ、飲食M&Aサービスについては、自前のスタッフにより「居抜き情報ビジネス」で培った物件査定 などの経験を活用して運営を進めている。しかし、M&Aとなると対象が事業全体となるため、物件や付属設備の査定が 中心の居抜き案件とは異なる情報を取り扱ったり、分析したりする必要が出てくる。同社は、今後におけるM&Aサービ スの手法として、自社内でスタッフを強化して単独で行うか、外部企業をビジネスパートナーとして事業連携を組むかの 判断を見極めている段階のようだ。 また、飲食店のM&Aに関しては、飲食店のような規模でM&Aによる事業譲渡、授受が可能であることを認識していない 飲食店経営者がいたり、飲食店を専門的に扱うM&A市場というものもまだない。つまり、事業環境が未整備といえる。 そのため、同社は先行者として、セミナー、メールマガジン、各種メディアコンテンツなどを駆使して、飲食店経営者に 対する啓蒙活動を行っているようだ。

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事 業 内 容

ビジネスモデル

飲食業界の情報を網羅 同社の運営するサイトには、飲食店経営者をはじめ、飲食業界に就職を希望する求職者や、飲食業に関連する各業者がユー ザー登録している。登録者は、2017年3月期末で、飲食店経営者112,300名、求職者74,527名のほか、店舗物件を取扱う 不動産取扱業者1,944社、内装工事業者531社、食材仕入れ業者970社などの業者がいる。いずれも飲食店経営に必要であ るため、求職者や飲食関連の業者が登録することで、同社のウェブサイトには、飲食店を経営するうえで必要な情報が集 まることになる。こうして、同社のウェブサイトには、飲食店経営にかかわる情報が網羅されることになり、飲食関係者 にとっては利便性が高まる。この利便性がさらに登録者を呼び集めることになり、ウェブサイトの登録数が拡大してゆく。 一方、同社にとっては、登録者が増加することだけでは収益にならない。ウェブサイトにある、登録者同士の需要と供給 をマッチさせる有料サービスが登録者に利用されることで、同社に収益が入る仕組みになっている。主要な有料サービス としては、1)飲食店経営者による求職者への求人広告や、登録業者による飲食店経営者へのビジネス広告出稿などの広 告出稿、2)仕入れ業者による飲食店経営者への仕入れ紹介、居抜きの店舗物件紹介、飲食店のM&A仲介などで成約した 場合に発生する成功報酬、3)厨房備品のEC販売、などである。その他、一部有料や無料のマッチングサービスもある。 有料サービスの利用を促進することは収益向上に繋がるが、登録済みの業者の有料サービス利用頻度を上げるのは容易で はない。まず登録数を増やし、その結果ウェブサイトの魅力が高まり、登録者をさらに集め、市場のカバー率を上げるこ とが、同社の成長の基本戦略となる。そして、市場の深耕として、有料化できる新規サービスメニューの導入が重要とな る。 飲食店経営者、各業者の登録数 出所:会社データよりSR社作成 登録者を増やす低コストな仕組み 「飲食店.COM」への登録者の集め方は、同社のウェブサイトを検索されやすいように制作すること、を基本にしている。 この制作には、SEO(検索エンジンへの最適化)と呼ばれる手法を用い、代表的な検索エンジンにおけるソフトウェアの アルゴリズムを分析し、それに最適な状態にするために日々自社サイトを調整することを起点としている。またインター ネット広告、ソーシャルメディアなどの広告も、登録者を増やす手段として用いている。一方、登録を増やすための営業 人員増強などは行っていない。 登録者により有料と無料とを組み合わせたサービス 同社のビジネスは、ユーザーである飲食店経営者の需要に対し、登録者のなかからその需要を満たせる者をマッチさせて 収益を上げるという仕組みである。具体的には、飲食店経営者が新規に出店を希望する場合、サイトに登録している不動 産業者が出稿する広告によって物件を探すことができる。あるいは、飲食店経営者が店舗スタッフを募集する場合、サイ ト内で求人広告を出し、登録している求職者がその広告を見て応募する、といった具合である。下表のように、同社の収 益は、飲食店経営者や業者がサイト内で広告を出稿した際の広告収入である。同社のビジネスでは、物件契約や雇用契約 が成立した場合の成功報酬については、基本的には徴収しない形になっている。 登録ユーザー数の推移(単位:件) 2016/3 2017/3 前年比 飲食店経営者 96,646 112,300 15.5% 不動産業者 1,639 1,944 18.6% 内装工事業者 478 531 11.1% 食材仕入れ業者 638 970 52.0% 求職者 59,708 74,527 24.8%

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Coverage 主要な有料サービスと無料サービス 出所:会社資料よりSR社作成 出退店を繰り返す飲食業界:同社は既に国内飲食店の約4分の1を会員に ユーザーである店舗経営者の登録数は増加傾向にあり、2018年3月期上期末時点で12万件を超えた。総務省統計局が公表 した2016年の調査結果によると、バー・キャバレー・ナイトクラブを除くベースでの国内の飲食店数は51万件である。 単純な計算になるが、同社サイトにおける飲食店経営者の登録数は、国内における約4分の1をカバーしているという試 算になる。2018年3月期上期の段階では、まだ同社のサービスエリアが関東、関西圏にとどまっていたが、2018年内には、 九州圏や北海道でのサービスが開始されたことから、SR社では今後もユーザー登録件数は増加傾向を続けると考えてい る。 また、同社のサービスは、以下に示す6つのウェブサイトによって行われている。 ▷ 飲食店.COM(https://www.inshokuten.com/home/) 店舗物件情報の提供、厨房備品の販売、食材仕入先の選定支援、求人募集の管理など ▷ 求人@飲食店.COM(https://job.inshokuten.com/) 飲食店の求人ニーズに対応した、専門の求人サービス ▷ 店舗デザイン.COM(https://www.tenpodesign.com/) 新規の出店・改装を考えている飲食店経営者に、店舗デザイン会社・設計施工会社を紹介するサービス ▷ 求人@インテリアデザイン(https://job.tenpodesign.com/) インテリアデザイン・プロダクトデザイン・CADオペレーター等、インテリア業界の求人情報 ▷ 居抜き情報.COM(https://www.inuki-info.com/) 閉店を予定している飲食店経営者に対し、店舗の査定サービスや「飲食店.COM」を通じて店舗の売却先を探せる サービス ▷ 飲食店PR.COM(https://www.inshokutenpr.com/) 新規に開店する飲食店をメディアやグルメ関連のライターなどにPRできるサイト シンクロ・フード(プラットフォーム) ユーザー(飲食店経営者及び出店予定者) 不動産業者 内装工事業者 食材仕入れ業者 求職者 求人 広告 不動産 広告 事業 広告 食材 広告 有料 登録・無料 登録・無料 登録・無料 登録・無料 登録・無料 有料 有料 有料

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Coverage 上記6サイトでどのようなサービスが行われているを概観したのが次の表である。同社は、それぞれのサイトで、飲食店 経営者が飲食店経営において役立つ各種業者や求職者の情報などを提供している。なお、各サイトにおけるトップサイト のイメージは、以下のとおりである。 同社ウェブサイト一覧 飲食店.COM 求人@飲食店.COM 店舗デザイン.COM 求人@インテリアデザイン 居抜き情報.COM 飲食店PR.COM 出所:同社ホームページよりSR社作成 利用者により無料と有料とに分かれるサービス 6サイトにおけるビジネスを列挙し、サービスの対象、有料か無料かで仕分けをしたのが次の表である。これをみると、 6つのサイトで運営するサービスすべてが有料とはなっていない。

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Coverage 登録者向けサービス一覧(2017年3月期) 出所:同社資料よりSR社作成 *2017年3月期時点で有料化されているサービスは色分けしている。 同社のビジネスは、インターネットメディア事業の単一セグメントであるために、セグメント情報に関連付けた収益の開 示をしていない。しかしながら、上記のように複数のサービスが存在するため、提供するサービスの内容に応じて、売上 高をサービス区分別に分解したデータを公表している。 飲食店.COM ・ 出店開業や運営にかかわる各種情報の検索・閲覧 ・ 店舗物件情報の検索、閲覧、取り扱い不動産事業者 への問合せ ・ 店舗物件検索時の検索項目増加による検索性の向上 および検索結果の詳細情報表示 ・ 特別店舗物件の検索・閲覧・問い合わせ ・ 店舗物件情報の登録、管理 ・ 問合せを行った飲食店経営者とのWeb上でのやり取り 有料 ・ 調理道具などの厨房備品、中古厨房備品の購入・据付 有料 ・ 調理道具、中古厨房備品等の販売・納品 ・ 食材仕入先の検索、閲覧、問合せ ・ マッチング結果の閲覧・業者選定・個別商談 無料 ・ 企業情報の登録、取扱商品情報の登録 ・ 飲食店経営者とのマッチングエントリー ・ 飲食店経営者への見積もり提案・個別商談 ・ 仕入先・食材の登録 ・ 食材の発注 ・ 発注履歴の確認 無料 ・ 事業・株式譲渡の相談 有料 ・ 事業・株式譲渡成立時のサービス利用 無料 ・ 売手情報の閲覧 有料 ・ 事業・株式譲渡成立時のサービス利用 ・ 求人@飲食店.COM ・ 求職者に向けた求人情報の掲載 ・ 求職者のプロフィールの閲覧・スカウトの通知 ・ 求職者とのWeb上でのやり取り ・ プロフィール情報の登録 ・ 求人情報の閲覧・応募 ・ 飲食店とのWeb上でのやり取り ・ 検索条件の保存 ・ 条件に合致した求人情報のプッシュ送信 ・ 求人情報の閲覧・応募 店舗デザイン.COM ・ 内装事業者の閲覧・検索 ・ マッチング結果の閲覧・業者選定・個別商談 ・ 内装事業者とのWeb上でのやり取り ・ 企業情報の登録、デザイン・設計作品の登録 ・ 飲食店経営者とのマッチングエントリー ・ 飲食店経営者への見積もり提案・個別商談 求人@インテリアデザイン ・ 求職者に向けた求人情報の掲載 ・ 求職者のプロフィールの閲覧・スカウトの通知 ・ 求職者とのWeb上でのやり取り ・ プロフィール情報の登録 ・ 求人情報の閲覧・応募 ・ 内装事業者とのWeb上でのやり取り 居抜き情報.COM 無料 ・ 店舗査定の相談 有料 ・ 店舗売却成立時のサービス利用 有料 ・ 飲食店経営者からの問合せ・内見依頼 飲食店PR.COM プレスリリース配信 飲食店経営者 無料 ・ プレスリリース(出店告知等)の登録・配信 求職者 無料 求人掲載 飲食店経営者 不動産事業者 店舗売却 内装事業者 有料 飲食店経営者 無料 内装事業者 有料 内装デザイン・設計施工会社探し 無料 求職者 求人応募 求職者 無料 Foodist JOB (求人応募) Foodist Media 飲食店オーナーや飲食店で働く人々、開業希望者等、飲食業界に携わる様々な 利用者へ参考情報を無料で配信 有料 飲食店経営者 求人掲載 飲食店経営者 無料 PlaceOrders 飲食M&A 飲食店経営者 (売手) 飲食店経営者 (買手) サイトおよびサービス名 サービスの内容 無料 有料   飲食店経営者 提供対象 サービス 有料 店舗物件探し 厨房備品購入 無料 有料 食材仕入先探し 不動産 事業者 飲食店経営者 販売事業者 飲食店経営者 食材仕入 事業者

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Coverage サービス区分の内容・説明 出所:会社資料よりSR社作成 サービス区分別にみた売上高の内訳:広告出稿料がメイン 提供されるサービス群における区分の基準は、飲食店のライフサイクルにおける各フェーズに合わせている。すなわち、 運営中の店舗に対するサービス群として「運営サービス」、新規出店時や閉店、廃業などを計画している店舗に対するサー ビス群として「出退店サービス」、その他、飲食店経営に関連した情報提供サービス一般を「その他サービス」としてま とめて区分している。 ここまで運営されるサイト別に同社のサービスを概観したが、同社の開示資料で利用されるサービス区分別に仕分けし直 したのが、次の図である。ここで掲げられるすべてのサービスのなかで、現在有料サービスとなっているものが同社の売 上高に計上されるが、その有料サービスのみをサービス区分別に列挙すると、以下のとおりとなる。 ◤ 運営サービス:飲食店経営者の支払う求人広告出稿料、仕入業者からの成功報酬 ◤ 出退店サービス: 飲食店経営者のプレミアム物件検索利用料、不動産業者、内装業者などの広告出稿料 居抜き情報や飲食M&Aにおけるユーザー双方からのサービス料、厨房備品ECでのユーザーからの手 数料 ◤ その他サービス:飲食店経営者、飲食関連企業(食品、飲料、POSレジ等)を含む広告主からの広告出稿料 上記以外のサービスは無料であるため、サイト運営においてはコストということになる。しかしながら、少数精鋭という 同社の運営方針どおり、同社のサイト運営は少人数で行われていることや、実質的な運営は登録されたデータの管理が中 心ということから、オペレーションコストを吸収して現在の利益率が維持されているといえる。 サービス区分 ・求人掲載、求人応募 ・食材仕入先探し ・食材発注 ・店舗物件探し・立地診断 ・厨房備品購入 ・内装デザイン・設計施工会社探し ・店舗売却・原状回復業者比較 ・事業計画策定 ・事業・株式譲渡 ・広告掲載 ・メールマガジン広告配信 ・プレスリリース配信(出店告知等) ・オウンドメディアによる情報配信 (Foodist Media) ・インテリアデザイン業界の求人掲載、求人応募 その他サービス 広告主に対する「飲食店.COM」等のサイト内の広告 掲載やメールマガジン広告等、飲食店運営・出退店 フェーズに依存しないサービス 飲食店のライフサイクルにおける運営フェーズにおい て、店舗運営業務上、定常的に必要であると想定され るサービス 内容 運営サービス 飲食店のライフサイクルにおける出店・退店フェーズ において、出店準備時及び閉店・退店時に、主に一時 的に必要であると想定されるサービス(定常的に必要 なサービスも含む) 出退店サービス

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Coverage 事業系統図 出所:同社資料よりSR社作成 *求人@インテリアデザイン(上記図では省略)はその他サービスに含まれる。 <運営サービス> <出退店サービス> <その他サービス> 求人@飲食店.COM 飲食店.COM 食材仕入先探し 飲食店 経営者 求職者 食材仕入事業者 求人情報掲載 広告掲載料 食材仕入先探し 問合せ 応募 情報掲載 成功報酬 広告出稿料 飲食店.COM 店舗物件探し 店舗デザイン.COM 飲食店 経営者 不動産事業者 内装事業者 店舗物件探し・問い合わせ 月額料金(プレミアム) 内装事業者探し 問合せ 情報掲載 広告出稿料 情報掲載 広告出稿料 飲食店.COM 厨房備品購入 居抜き情報.COM 販売事業者 不動産事業者 商品発注 購入(手数料) 査定・問い合わせ サービス利用料 商品納品・据付 案件紹介 飲食店.COM 飲食M&A 飲食店 経営者 (買主) 事業・株式譲渡の相談 サービス利用料 売手情報の閲覧 サービス利用料 飲食店 経営者 ( 買主) 広告掲載 Foodist Media 飲食店 経営者 広告主 広告閲覧 問合せ 広告出稿 広告出稿料 情報登録

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Coverage 同社が手掛けるビジネスの中心である飲食店経営者(ユーザー)の登録は、増加基調を維持している。飲食店経営者が同 社の登録会員になるためには同社運営のサイト「飲食店.COM」に登録しなければならないが、その登録は無料である。 またユーザーの登録数は、2012年3月期以来順調に増加を続けており、2018年3月期第2四半期終了の時点で首都圏、関西 圏、東海圏を中心に12万件を超えている。なお同社は、2017年11月にはサービスエリアを九州・沖縄、北海道・東北へ と拡大している。 増加を続ける飲食店経営者登録数 飲食店経営者の登録が順調に伸長している背景として、同社は口コミや紹介、検索、オウンドメディアからの自然流入を 挙げている。同社のサイトは、飲食店経営に関して役立つ情報を一気通貫で提供できるプラットフォームであるため、利 便性が高い。また、会員になるとサイト内の様々なサービスが受けられることから、無料での利用を進めるなかで有料サー ビス利用の機会にも繋がりやすい。 また、同社サイトが店舗用不動産物件の情報掲載からスタートしたということもあり、飲食店経営者が集まれば、そこに ビジネス機会を求める他の不動産業者や、内装業者、食材仕入業者も集まりやすい環境が醸成していく。同社はこのよう な増殖的なシステムを先行的に作り上げたことで、登録者数を伸ばしやすいポジションを得ているといえる。 なお、以下の表は、2012年3月期以降2017年3月期までの、同社における飲食店経営者および出店予定者の登録数の推移 である。該当期間は、同社のサービスエリアがほぼ首都圏と関西圏に限定されている。同社によれば、この2大商圏での 同社の登録会員数は同エリアの飲食店事業者総数に比べて小さく、会員数はまだ伸長する余地があると説明している。ま た、2018年3月期第3四半期以降、同社はサービスエリアを東海、九州・沖縄、北海道・東北エリアへと拡大している。 SR社では、総務省統計局発表による2016年のデータ、上記4商圏での飲食店事業者数および最新の同社ユーザー登録数を もとに、エリアに限定したユーザー登録シェアを算出したところ、約27%となった(「市場動向」の項参照)。今後は、 2018年3月期後半から加わった新しいサービスエリアで、飲食店経営者登録数がどの程度伸びるかが注目される。 店舗経営者および出店予定者(ユーザー)の登録動向 出所:会社データよりSR社作成 登録数の多さを利用したデータベースマーケティングの布石 ユーザー数のカバレッジが上昇してきたことで、同社ではこれを利用したサービス展開も可能となってきている。同社の サイト「飲食店.COM」では、新たなサービスメニューとして、2017年5月より「飲食店リサーチ」を展開している。こ れは、飲食店経営者であるユーザーに対し、店舗経営に関する様々なアンケートを行い、その結果をレポート記事として 紹介するものである。このアンケートに参加したり、アンケート結果(過去のアンケートも含めて)を閲覧できるのは、 モニター店舗としての登録(無料)を行うことが条件となっている。 元来、このサービスの主たる目的は、飲食店経営に関する参考情報を飲食店経営者に対して提供するというものであった。 一方、ここで提供されるデータは、飲食店の「生の声」を商品開発に活用したい食品メーカーや飲食店向けのサービス提 供事業者にとっては、貴重なマーケティングデータである。そのため、サービスを本格化するにあたり、同社は、より柔 軟、かつスピーディーにデータを提供するために、これまでに蓄積した独自ビッグデータの整備や、オンラインリサーチ 機能の拡充等を行っている。すなわち、現時点では無料のサービスではあるが、飲食店経営者の登録が進めば、マーケティ ングデータとしての価値はより高まると考えられる。 ユーザー数の推移 (件) 伸び率 FY03/12 39,727 FY03/13 55,916 40.8% FY03/14 69,399 24.1% FY03/15 82,899 19.5% FY03/16 96,646 16.6% FY03/17 112,300 16.2%

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Coverage 飲食店リサーチ(飲食店.COM) 出所:同社資料よりSR社作成

主要事業

同社の事業内容をサービス区分別にみると、既に飲食店を経営している状況で必要となる情報のマッチング、飲食店を新 規に出店する場合や、退店・廃業を計画している経営者に対する情報のマッチング、飲食ビジネスの情報発信など、大別 して3つの事業分野で構成されている。各サービスは「マルチマネタイズ」構造になっており、飲食店経営者と事業者の 双方から収益を得ることができる。ただし現在のビジネスでは、すべてのチャンネルを収益化していない(「事業内容」 ビジネスモデルの項参照)。また、データ開示の時期が限定的となるものの、収益を飲食店経営者から得るか、不動産業 者や内装業者など関連事業者から得るかで分けた、収益のチャンネル別内訳データも開示している。 「求人ビジネス」を主とする運用サービス部門の高ウエイト SR社では、同社が開示しているサービス区分別の売上高内訳と、チャンネル別内訳データとを統合して以下に示すよう な収益構造のイメージ図を作成した。なお、使用したデータは2018年3月期第2四半期実績である。これによれば、同社 が手掛けるビジネスの大半が、「求人ビジネス」であることが理解できる。「求人ビジネス」は、登録済の飲食店経営者 が店舗スタッフなどの人材を探す場合に、同社運営のサイト「求人@飲食店.COM」に求人広告を掲載することでマッチ ングを行うサービスである。同サイトには飲食店への就職を希望する求職者が自身を登録しており、求職者はこの求人広 告を閲覧して応募する仕組みとなっている。なお、このビジネスのなかで有料のサービスは飲食店経営者が出稿する広告 であるため、「求人サービス」の収益源は広告収入ということになる。 また、次のイメージ図をみると、「求人ビジネス」に次いで大きいビジネスは出退店サービスに属するビジネスで、収益 は関連事業者から得られる。つまり、飲食店経営者が新規出店や退店を計画し、店舗物件情報や内装業者の情報などを探 す際、不動産業者や内装業者が同社サイト内に有料で出稿した物件案内や内装工事に関する広告を閲覧できる。すなわち、 「店舗物件探し」や「内装デザイン探し」などのサービスにおける収入源は、業者からの広告収入ということになる。 サービス導入時期の差に留意 なお、次のイメージ図に記載した各サービスは、サービス開始時期がまちまちである。「店舗物件探し」や「求人ビジネ ス」のように同社の創業時から提供を始めているものもあれば、2017年3月期スタートのインターネットを利用したペー パーレス食材仕入サービス「PlaceOrders」や「物件プレミアム」なども同列に記載されている。そのため、立ち上げ間 もないサービスが今後どのように成長するかという点には留意する必要がある。

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Coverage 事業構成のイメージ(2018年3月期上期実績に基づく) 出所:同社資料をもとにSR社作成 「求人ビジネス」偏重 同社の収益は、有料化されているサービスの動向から把握することもできる。同社は、有料ユーザー(同社サイトに登録 している飲食店経営者や関連事業者のうち、有料サービスを利用した登録者)の動向について、有料ユーザー数と有料ユー ザー単価という2種類のデータを開示している。また同社によると、有料サービスを構成しているのは、飲食店経営者向 けの有料化サービスである「求人サービス」と、「物件プレミアム」サービス、「厨房備品の購入(EC)」の3サービス である。ただし、これら以外の有料サービスもあるため、これらの合計と同社の開示している売上高とは完全には一致し ていない。なお、これら3サービスを比較すると、「求人サービス」が最も大きいビジネスであるといえる。 サービス区分別売上高の推移 出所:同社資料よりSR社作成 以下の表は、同社の有料ユーザー数を2013年3月期から追ったものである。四半期ベースでの開示は2017年3月期からと なっているが、期末ごとにおける有料ユーザー数の推移をみると、2013年3月期以降は一貫して有料サービスを利用する 飲食店経営者が増加している。なお、有料ユーザーの地域別構成割合など、詳細なデータは開示されていない。 有料ユーザー数の推移 出所:同社資料よりSR社作成 同社は、有料ユーザーに関するデータとして期間単価データの開示も始めている。開示の対象となっている期間は2016 年3月期以降に限定されるものの、期末時点での比較や四半期ごとの状況をみても、期間単価は上昇傾向にあるといえる。 ただし、同社は、この単価データについても内訳構成については開示していない。なお、ここに示した単価と数量を乗じ ても同社の売上高と一致しないのは、有料ユーザー以外の収入があるためである。 仕入れ、PlaceOrders 求人 物件プレミアム、厨房備品(EC) 広告掲載、メルマガ 等 不動産物件、店舗デザイン 居抜き情報、飲食M&A ユーザ(飲食店) 関連事業者等 運営サービス 出退店サービス その他サービス 仕入れ、PlaceOrders サービス区分別売上高(百万円) 運営サービス 出退店サービス その他サービス FY03/16 - - -FY03/17 778 191 78 有料ユーザー数の推移 (件) 伸び率 FY03/13 2,749 FY03/14 4,379 59.3% FY03/15 5,675 29.6% FY03/16 6,037 6.4% FY03/17 6,674 10.6%

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Coverage 有料ユーザーにおける期間単価の推移 出所:同社資料よりSR社作成

運営サービス:運営中の飲食店に対するサービス

運営サービスは、実際に運営中の段階である飲食店を対象として、ユーザーである飲食店経営者向けに行うサービスであ る。具体的には、店舗スタッフを募集する「求人サービス」と、食材を調達する際に仕入業者を探す「食材仕入先探し」 の2つがある。 運営サービスのフロー 出所:同社資料よりSR社作成

飲食店求人

求人サービスは飲食店経営者の出稿する求人広告収入 このサービスは、店舗の出店時から店舗が運営されている期間中に発生するもので、同社にとってはすべての事業のなか で最も売上高規模の大きいサービスとなっている。また、同社の看板サイトである「飲食店.COM」と並んで求人専門の サイト「求人@飲食店.COM」があり、そこには飲食店に就職することを希望する求職者が登録している。なお、2016年 3月期以降、求職者の登録は継続して増加しており、2018年3月期上期末で約8.5万人となっている。 「求人@飲食店.COM」における求職者登録数の推移 出所:同社資料よりSR社作成 この事業における収入は、飲食店経営者から当該サイトに出稿される店舗求人広告によるものである。求職者の求人活動 は、まずこの広告を見て求人に応募することにより始まる。その後、応募した求職者は求人側の飲食店と面接等を行い、 最終的に合格であれば正式採用ということになる。また、求職者側からの応募に限らず、店舗経営者側から能動的に求職 者のプロフィールを見たうえで、適材と判断した場合にスカウトすることもできる。ただし、この場合飲食店側は「スカ ウト料」を追加で支払うことになる。このシステムは、本人に直接コンタクトを行うことが可能であるため、求人側が欲 しい人材を採用する機会を提供できる。なお、求職者側では、店舗が出稿する求人広告の閲覧や応募は無料である。さら に、人材募集が成立した場合の成功報酬については、同社は飲食店経営者側、求職者側のいずれからも徴収していない。 価格競争力のある求人広告 同社によると、この「求人サービス」で飲食店経営者の求人広告出稿料は、同業他社と比較して低価格に設定されている、 とのことである。そこで、同社のウェブページと、同業他社で求人広告を出稿する場合の費用が明示されているものとを 比較したのが下表である。これによると、飲食業に限定していない一般的な求人広告の場合、広告掲載期間は週単位で5 万円が最低価格であった。また、同社と同様に飲食業専門の求人広告でも2週間単位で4.7万円であった。これらに対し、 有料ユーザーの期間単価の推移 (円) 伸び率 FY03/16 107,780 FY03/17 120,999 12.3% 求人@飲食店.COM 飲食店.COM 食材仕入先探し 飲食店 経営者 求職者 食材仕入事業者 求人情報掲載 広告掲載料 食材仕入先探し 問合せ 応募 情報掲載 成功報酬 広告出稿料 求人@飲食店 求職者登録数 (1000件) 伸び率 FY03/16末 59.7 FY03/17末 74.5 24.8% FY03/18(上期末) 84.8 13.8%

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Coverage 同社の求人広告は1か月単位で1.98万円である。これは、前述の飲食専門の同業他社と同じ条件で比較すると、約4分の1 の価格設定となっている。なお、求人広告の出稿料に関しては価格表を明示していない企業も多く、その場合の価格は個 別交渉によると思われるため、ここでは比較の対象としていない。 求人広告出稿料の比較 出所:同社資料、各社ホームページよりSR社作成 同社によれば、この価格設定でも全体の収益率を維持できるとしている。SR社では、同社がこの比較的低価格を設定で きる背景として、以下の点が寄与していると考えている。まず第一に、同社サイトの登録会員は潜在的な広告主なので、 新たに広告主を募るための営業コストが必要ないこと、第二に同社の従業員は2017年3月期末で48名と少なく、ウェブサ イト管理の主要なコストである人件費が低位に抑制されていること、が挙げられる。さらに、同社の求人サイトでは、飲 食店での就職に前向きな登録者が多いという。 このように、求人広告の価格競争力があり、飲食業への就職意欲の高い求職者の登録を抱えているという特徴により、同 社の「求人サービス」には、飲食店経営者から高い評価を得ている(後述参照)。 求職者のプロフィール:求職の理由(2017年1月時点) 出所:同社ホームページよりSR社作成

食材仕入先探し

同サービスは「飲食店.COM」のトップページから、「食材仕入先探し」に入ることでサービスが提供される。同社によ れば、運営中の飲食店が食材の仕入先を新たに探すこともあるため、食材仕入先業者の登録を受け付けているとのこと。 なお、仕入先業者の登録数もデータが取られている2016年3月期以降、増加傾向を示している。 仕入先業者登録数の推移 出所:同社資料よりSR社作成 このサービスでは、基本的には、食材仕入先業者が、登録したサイトにて、飲食店向けに広告を掲載することから始まる。 食材仕入業者は、広告を通じてユーザーとの関係を構築し、食材の取引に繋がってゆくことになる。このサービスにおけ る同社の主な収入は、この広告出稿料となる。 掲載媒体 価格 掲載期間 募集枠 掲載対象 Web求人広告A 150,000円~ 2週間 社員のみ 異業種含む Web求人広告B 50,000円~ 1週間 アルバイトのみ 異業種含む Web求人広告C 47,000円~ 2週間 社員・アルバイト 飲食店のみ 飲食店.COM求人サービス 19,800円~ 30日間 社員・アルバイト 飲食店のみ 45.2% 43.6% 39.9% 30.5% 13.7% 6.0% 4.6% 3.9% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 飲食店が好き スキルアップ 将来独立するための勉強 経験を活かしたい 給与・待遇アップ 余暇を有効に活用したい その他 現在の仕事への不満 登録仕入れ事業者数 (件) 伸び率 FY03/16 638 FY03/17 970 52.0%

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Coverage また「飲食店.COM 」には、飲食店経営者が登録されている仕入先業者リストを閲覧し、探している食材を提供できる仕 入先業者が見つかれば、その業者に発注を行うという仕組みもある。例えば、同サイトには「新規マッチング案件」のコー ナーがあり、例えば「焼肉店を経営しているが、希少部位の肉などの仕入先を探している」といった飲食店経営者の仕入 れに関する要望が掲載されている。同社サイトに登録した食材仕入先業者はこうした情報を閲覧し、条件に合う飲食店経 営者を見つけ出し、そこにアクセスすることができる。仕入先業者が提供できる食材が情報を掲載したユーザーの需要と マッチした場合、その仕入先業者はそのユーザーと取引をすることができる。 食材仕入先探し(飲食店.COM) 出所:同社資料よりSR社作成 飲食店経営者にとっては無料のサービス 飲食店経営者はこのサービスを無料で利用できる。一方、仕入先業者も登録は無料だが、飲食店側からここで発注を得て、 実際に仕入れが行われた場合には、仕入先業者は同社に対して成功報酬を支払う仕組みである。したがって、このサービ スについての同社の収入については、マッチングした際の成功報酬のみである。 同社では、このサービスを利用することで、飲食店経営者には以下に示す3つのメリットがあると謳っている。 ▷ 普段から利用している仕入先業者とは異なる、新しい仕入先との接点ができる ▷ 仕入先を複数持つことで、仕入先業者からのコメントを比較し、食材や配送条件がマッチする業者を選定できる ▷ 匿名で仕入先業者を募集するため、過剰な営業活動がない 仕入実績の向上:仕入発注ツールの導入 同社は、仕入れに関して「PlaceOrders」という新しいサービスを導入している。このサービスは、一言でいえば「食材 の発注ツール」である。具体的には、手元のスマホやPCから発注内容を送信すると、FAXまたはメールの形式に自動変換 された発注書が食材仕入先業者や酒類の卸業者に送られるという仕組みである。 飲食店側が同システムを利用するメリットとして、同社では以下の4点を掲げている。 ▷ 発注の履歴データが残せる ▷ 発注履歴データが残っているため、同一内容の再発注が可能となる ▷ 発注作業を一元管理できる ▷ 紙の発注伝票が不要となるため、紙ベースの管理を廃止することができる

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Coverage 実際に同システムで発注を行った飲食店の反応としては、以下の3点に集約できる。(1)発注時間の短縮、(2)発注漏 れへの対応が楽、(3)FAXの誤発信による仕入ミスの軽減、である。なお将来的には、このシステムにより仕入れが行 われた場合に、同社への収入として仕入先業者からの成功報酬が得られる可能性がある。

プラットフォームの強化策:ブラウザ最適化

成長を目指した露出度を上げるウェブサイト運営 同社の運営サイトにおいて、飲食店経営者のみならず、求職者や不動産、内装業者などの登録者が増加しているのは、サ イトのコンテンツを飲食店にフォーカスし、その経営に関連する最新情報が提供される場として定着させたことにある。 同社としても、飲食店経営者のユーザー登録が増加を続けているのには、同社のサイトが物件情報の登録からスタートし、 その後に飲食店経営関連情報へと対象を拡大したからだと認識している。したがって、今後の成長を維持していくために は、同社の運営サイトを飲食店を経営するための情報のプラットフォームとして、その露出を高め続ける必要がある。 一般的に、ウェブサイトの露出を高めるためには、内容を常に最新の状態に維持することはもとより、インターネット閲 覧者がアクセスしやすい状態に維持することが重要となる。同社は、会員数などの登録状況、マッチングした案件など、 自社サイトに掲載される情報を常に最新の状態にしている。 ブラウザの最適化 さらに同社は、ブラウザ検索への対策として、ウェブサイトの管理にSEO(検索エンジン最適化)の手法を取り入れてい る。代表的な検索エンジンである「Google」や「Yahoo!」などの検索サービスでは、検索表示順位決定のアルゴリズム が見直されることがあり、こうした変更は、検索表示順位の下落にも通じることになりかねない。同社によれば、サイト の管理では常に検索のされ方などのインターネット環境を監視し、同社のサイトが下位で検索されたり、検索漏れになら ないように、毎日解析ツールを利用してモニタリングしているとのことである。また、検索エンジンの最適化については、 「ホワイトハット」と言われる、検索エンジンのガイドラインに基づいた手法で行っている。なお、こうした日々のモニ タリングに加えて、月に1度の企画会議にて、前月の施策に対する効果の確認を行っているとのことである。

SEO:Search Engine Optimization(検索エンジンへの最適化)検索結果でWebサイトがより多く露出されるために行う一連の取り組みのことを指 す。なお、これらのうち検索エンジンのガイドラインに沿った手法を「ホワイトハットSEO」、沿わない形で行うものを「ブラックハットSEO」と いう。後者は、検索エンジンが採用するアルゴリズムの裏をかくような技術によって、Webサイトの検索順位を上げることを目的としている。 また同社では、飲食店経営者と直接コミュニケーションする場合についても、丁寧な対応を心掛けている。例えば、主に 求人広告出稿の際であるが、インターネット広告に慣れていない飲食店経営者に対して、丁寧な出稿アドバイスなどを 行っているという。 高い求人サービスへの評価 以下に示すのは、主に「求人サービス」に対するユーザーからの反応として、アンケート回答の一部を表にしたものであ る。同アンケートに記されている内容によれば、同社求人サイトからの募集における効率やスタッフ対応の良さに対する 回答が多くみられる。それらを集約すると、以下に示す4点となる。 ▷ 求人に対する応募の反響が高く、質の高い求職者が多い ▷ 使いやすいシステムである ▷ スタッフの対応が良い ▷ 安いうえに結果的に採用につながるため、費用対効果が高い

参照

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