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外来患者の服用アドヒアランスに関する調査報告

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Academic year: 2021

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平成14年12月15日 第49巻 日本公衛誌 第12号 1259

外来患者の服薬アドヒアランスに関する調査報告

カサハラ サトコ 笠原 聡子 オオノユウ コ 大野ゆう子 スゴウ アヤコ 菅生 綾子 目的 慢性疾患の増加や在院日数の短縮化にともない外来で長期にわたり内服治療が必要な患者 が増加してきた。本研究では外来で服薬治療を受けている患者の服薬アドヒアランスについ て検討した。 方法 調査対象は1998年10月のある一日におけるO大学附属病院の外来再診患者のうち服薬処 方をうけているものとした。外来受診時に服薬に関する20項目からなる質問紙調査を行い, 回答のあった943人について,服薬アドヒアランス群とノンアドヒアランス群を判別分析に より比較した。 結果 服薬アドヒアランスの割合は87.9%であった。飲み忘れの理由はついうっかり,外出時の 持参し忘れ,副作用への恐れなどがあった。外来で服薬に関する詳しい説明を受けている人 ほど理解度は高くアドヒアランスも良好であった。94.8%の人が少なくとも一度は服薬に関 する説明を受けているにもかかわらず,76.9%の人が何らかの不安を感じていた。服薬アド ヒアランスが低い人には,飲み忘れないように声をかけてくれる人が身近にいない,服薬に 関する不安がある,服薬に関する説明をうけていない,服薬についての理解度が低い,20歳 代の若い年齢層に多いなどの特徴があった。 結論 O大学附属病院における服薬アドヒアランス率は高かったが,ほとんどの人が服薬に関 する何らかの不安を感じていた。アドヒアランスの予測因子として,周囲のサポートなど患 者の生活と関係のあるものがあげられたことから,患者の生活に適した服薬援助が重要であ るといえる。 Key words : 服薬アドヒアランス,外来患者,予測因子

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