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コンテキスト指向に基づくスマートリモコンシステムの設計 − 空調機器を対象にして −

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Academic year: 2021

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コ ン テキスト 指向に基づく スマート リ モコ ン システムの設計

空調機器を 対象にし て

2017SE068澤木健吾 指導教員: 野呂昌満

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はじ めに

セ ン サ類の小型化やICT技術の発展に よ り コ ン テ キ ス ト 指向シ ス テ ム は一般に も 普及し つ つ あ る . コ ン テ キ ス ト 指向システム は予め置かれる 環境を 想定し , 条件分岐に よ っ て 環境に適応する . 条件はべン ダによ り そのも の, ま たは記法が固定さ れて いる . 今後コ ン テキスト 指向プロ グ ラ ム がよ り 環境に適応し た振る 舞いを する ためには, よ り 多数のセン サと それら が測定する コ ン テキスト を 扱う 必要 がある . 多数の機器, セン サでの同期を と っ た動的な 振る 舞いは想定が難し い. 条件や条件の記法が固定さ れて いる こ と で対応でき る 環境に限界が生じ , セン サの数が増え る ほど 条件分岐に 関わる 想定と そ のプロ グラ ム が増え る.従 来の方法では多数の機器での動的な 振る 舞いの実現が困難 であっ た. 本研究では機械学習の利用によ り , 多数のデバイ スを 扱 え る よ う にな る のではな いかと 考え た. 多数のセン サを 扱 い, 取得し たセン サ値を 学習用データ と する こ と で複数の 機器を 扱う こ と が可能にな る と 考え る . 本研究の目的は, コ ン テキスト 指向アーキテク チャ と 機 械学習コ ン ポーネ ン ト の関係に つ いて 考察する こ と であ る . こ の関係を 明ら かと する ために, 身近な 空調機器と そ れを 管理する スマ ート リ モコ ン を 題材にアーキテク チャ を 設計し た. 本研究で取り 扱う 技術課題を 「 コ ン テキスト 指 向アーキテク チャ におけ る ソ フ ト コ ン ピ ュ ーティ ン グコ ン ポーネ ン ト の位置づけ の明確化」 と 「 アーキテク チャ の定 義」 の2 つに定めた. 本研究を 通じ て コ ン テキスト 指向アーキテク チャ に機械 学習コ ン ポーネ ン ト を 組み込んだアーキテク チャ の一例が 示さ れる .

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背景技術

2.0.1 コ ン テキスト 指向 コ ン テキスト 指向は文脈に依存する 振る 舞いを モジュ ー ル化する ためのプロ グラ ミ ン グの方法である . こ の時コ ン テキスト と は, 時間や場所と 共に変化し プロ グラ ム の実行 に影響を 与え る 外部環境やシステム の内部状態である . 一 般的にコ ン テキスト に依存し た振る 舞いはシステム の支配 的分割に対する 横断的関心事と な る[3]. 2.0.2 PBRパタ ーン PBR(Policy-Based Reconfiguration)パタ ーン は江坂ら の提案し て いる 静的お よ び動的に 再構成を 行う 自己適応 のためのアーキテク チャ パタ ーン である [4]. PBRパタ ー ン はオブジェ ク ト (Object)と 動的再構成を 行う 指針と な る ポリ シー(Policy), 再構成後のオブジェ ク ト 群を 代表す る ア ス ペク ト オブジェ ク ト (AspectObject), こ のア ス ペ ク ト オブ ジェ ク ト のイ ン ス タ ン ス 生成を 行う フ ァ ク ト リ (Factory)から 構成さ れる .

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コ ン テキスト 指向に基づく スマート リ モコ ン

のア ーキテク チャ 設計

3.1 ア ーキテク チャ の定義 空調機器を 管理し , 自動で利用者にと っ て 最適な 室内環 境, 特に 空気に 関し て 調整を する シス テ ム を 想定し た . 3 つのデバイ ス ま た はAPIを 使い, 計7つのセ ン サ値を コ ン テ キ ス ト と し て 扱う . 一定時間ごと に セ ン サ値を 取得, 蓄積し 機械学習に利用し て 最適な 機器の設定や動作を 判断 する . 判断に従いスマ ート リ モコ ン に命令を 出し , 赤外線 信号を 空調機器に送信する こ と で動作する . 設計の円滑化と 保守性を 維持する ためMVCモデルを 使 い静的構造を 以下の図1のよ う に設計し た. 図1 機械学習コ ン ポーネ ン ト を 有し た コ ン テ キ ス ト 指向 に基づく スマ ート リ モコ ン アーキテク チャ 静的構造 アーキテク チャ のそれぞれのコ ン ポーネ ン ト について 説 明する . ● スマ ート リ モコ ン システム: スマ ート リ モコ ン システ ム のメ イ ン メ ソ ッ ド に ついて 記述さ れて いる . MVC モデルにおけ る Controllerと な る . ● モデルコ ン ポーネ ン ト : セン サ類を ま と めたコ ン ポー ネ ン ト . MVCモデルにおける Modelと なる . 想定し た3つのデバイ スま たはAPIが含ま れて いる . –「 室内環境」 の室内温度セン サ, 室内湿度セン サ. –「 天気」 の外気温情報, 外湿度情報, 天気予報情報.「 バイ タ ル」 の心拍セン サ, 体温セン サ. ● 測定値変化率: 取得し たセン サ値を 蓄積. 測定値の変 化率を 算出する . 1

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● コ ン テキスト : 測定値変化率を 取得. 値に応じ て コ ン テキスト を 決定する . 決定し たコ ン テキスト に応じ て 大ま かな 振る 舞いが決ま る . ● 機能変更ポリ シー: PBRパタ ーン におけ る Policyに あたる . 機械学習コ ン ポーネ ン ト を 導入し 取得し たコ ン テキスト に応じ 機器の細かな 設定を 判断し 行動活性 機にメ ッ セージを 送る . ● 行動活性機: ポリ シ ー から のメ ッ セ ー ジに 基づき 再 構成. ● 再構成コ ン ポーネ ン ト : 再構成さ れる 部分を ま と めた コ ン ポーネ ン ト . MVCモデルに おけ る ビュ ーを 含ん でいる . ・ システム 構成(新)/(旧): 再構成後/前のコ ン ポー ネ ン ト の情報を 保持. ・ 動作ロ ジッ ク: 再構成さ れた機器の動作ロ ジッ ク . ・ UI: 再構成さ れたユーザーイ ン タ ーフ ェ ース. ・ 仮想ボタ ン : 再構成さ れた仮想ボタ ン . ・ 赤外線装置: 赤外線信号を 送信. ・ ディ スプレ イ : 利用者と システム を 繋ぐ コ ン ポー ネ ン ト . MVCモデルにおける View部分と なる . 赤外線信号に よ っ て 動き , 現実世界に 影響を 与え る コ ン ポーネ ン ト と し て エアコ ン , 扇風機, 空気清浄機を 利用し て いる . 本システム において はすべて のセン サが常に動作し て い る ので保守性を 考慮する ため再構成さ れる 部分のみを 再構 成コ ン ポーネ ン ト と し て 分離し て いる . 次に動的振る 舞いを 以下の図2に示す. 図2 機械学習コ ン ポーネ ン ト を 有し た コ ン テ キ ス ト 指向 に基づく スマ ート リ モコ ン アーキテク チャ 動的振る 舞い 図2を 基に し て 動的再構成の振る 舞いに つ いて 説明す る . 一定時間ごと にモデルコ ン ポーネ ン ト は測定値変化率 にセン サ値を 送り , こ れを 蓄積する . コ ン テキスト が更新 し たと き 機能変更ポリ シーがメ ッ セージを 横取る . 機械学 習コ ン ポーネ ン ト を 備え た機能変更ポリ シーがど の機器を ど のよ う に 動作さ せる かを 判断し 行動活性機を 起動する . 行動活性機がシステム 構成を 再構成する こ と で動作ロ ジッ ク と 仮想ボタ ン , UIが再構成さ れる .

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考察

コ ン テキスト 指向アーキテク チャ がよ り 正確かつ柔軟に 環境に適応する にはど の振る 舞いを 活性化さ せる かの判断 がも っ と も 重要と な る . ま たはじ めにで述べた二つの問題 1. 条件や条件の記法が固定さ れて いる こ と で対応でき る 環境に限界が生じ る . 2. セン サの数が増え る ほど 条件分岐に関わる 想定と その プロ グラ ム が増え る . はど ち ら も 再構成の条件に 関わ っ て 起こ る 問題で あ る . よ っ て 機械学習は適応し たPBRパタ ーン のPolicy部分に 置く のが自然と 考え た. Policyは動的再構成を 行う 指針と な る 部分であり , 再構成の条件が記述さ れて いる 部分だか ら である . 本研究のシステム で言う と コ ン テキスト と 機能 変更ポリ シー部分がこ れに当たる . 機械学習によ り 再構成 の条件が生成さ れればその時々 の環境に適応し , 複数機器 を 適切かつ同時に動作さ せる こ と が可能にな る と 考え る . コ ン テ キ ス ト 指向ア ー キ テ ク チ ャ に お け る ソ フ ト コ ン ピ ュ ーティ ン グコ ン ポーネ ン ト の位置づけ に関し て も 同じ よ う な こ と が言え る . コ ン テキスト の変化に応じ て ど のよ う に機器を 構成し , 活性化さ せる かを 判断する 部分に置く こ と が自然である と 考え ら れる .

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おわり に

本研究で はPBRパタ ー ン を 利用し ソ フ ト コ ン ピ ュ ー ティ ン グコ ン ポーネ ン ト を 備え たコ ン テキスト アウ ェ アシ ステム のアーキテク チャ を 設計し た. その後, 設計を 通じ て コ ン テ キ ス ト 指向ア ーキ テ ク チ ャ に お け る ソ フ ト コ ン ピ ュ ーティ ン グコ ン ポーネ ン ト の位置づけ を 考察し た. 今後の課題と し て 提案し た ア ー キ テ ク チ ャ を 利用し た シュ ミ レ ータ を 作成し 実際に動作さ せ検証を 行う 必要があ る . よ り 詳細な ニュ ーラ ルネ ッ ト ワ ーク を 設計し 実験結果 を 検証する こ と で設計の妥当性を 確かめたい.

参考文献

[1] M. Baldauf, S. Dustdar, and F. Rosenberg:A survey on contextaware systemsInternational Journal of Ad Hoc and Ubiquitous Computing, Vol. 2, No. 4,pp. 263277, 2007.

[2] G. Adomavicius and A. Tuzhilin: Contextaware rec-ommender systems Recommender Systems Hand-book, pp. 217253, 2011. [3] 紙名哲生: 文脈指向プ ロ グ ラ ミ ン グ の要素技術と 展 望,コ ン ピュ ータ ソ フ ト ウ ェ ア, Vol. 31, No. 1, pp. 1_3-1_13, 2014. [4] 江坂篤侍, 野呂昌満, 沢田篤史: イ ン タ ラ ク ティ ブシス テ ム のた めの共通ア ーキ テ ク チャ の設計, コ ン ピ ュ ー タ ソ フ ト ウ ェ ア, Vol. 35, No. 4, pp. 3-15, 2018. 2

参照

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