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地域住民の生活習慣病及びQOLと睡眠障害の関連 : 農山村地域と新興住宅地域の比較検討

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Academic year: 2021

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全文

(1)

地域住民の生活習慣病及びQOLと睡眠障害の関連 

: 農山村地域と新興住宅地域の比較検討

著者

佐藤 裕見子

発行年

2014-03-10

(2)

氏    名

学位の種類

学位記番号

学位授与年月日

学位論文題目

佐藤 裕見子

修 士(看護学)

修 士 第171号

平成26年3月10日

地域住民の生活習慣病及びQOLと睡眠障害の関連

農山村地域と新興住宅地域の比較検討

(3)

別紙様式3

論  文  内  容  要

※整理番号

氏   名(ふりがな)

佐藤 裕見子

さとう ゆみこ 修士論文題目

地域住民の生活習慣病及びQOLと睡眠障害の関連

:農山村地域と新興住宅地域の比較検討

【目的】社会的背景が異なる農山村地域と新興住宅地域において、睡眠障害に影響を及ぼす生活習慣 病因子及び生活環境因子、 QOL因子を明らかにし、背景となる環境要因の改善を地域ごとに図る。 【方法】 A市にある農山村地域及び新興住宅地域に居住する住民で、平成24年度特定健診を受診した 者に対して自記式質問用紙による調査を実施した。評価指標はl)Pittsburgh Sleep Quality

Index(PSQl)5.5以上を睡眠障害ありとした。 2)生活習慣病因子は特定健診結果(BMI 最高血圧・最 低血圧 HbAjC・LDLchol・HDLchol 中性脂肪・喫煙の有無・飲酒の有無・運動の有無)及び食習慣

の11項目を、生活環境因子は一人暮らし・要介護者の有無・就業の有無・畑仕事の有無・地域との 関係に関連する計9項目を2倍化した 3)QOL因子はWHO Quality of Life 26 Scaleの全体項目(坐 活満足度・健康満足度)、身体的額域、心理的額域、社会的関係、心理的額域、環境的額域の6額域 の下位26項目に1.全く惑い2.悪い3.ふつう4.良い5.非常に良い、の順に1,2,3,4,5点を配した。 次に生活習慣病因子及び生活環境因子、 QO L因子と睡眠障害との関連をx 2検定、 Fisherの直接確 率法、 t検定、ロジステック回帰分析を用いて検討したO 【結果】調査対象者1,091人(農山村地域520人新興住宅地域571人)のうち有効回答者は614人 (57.2%)であった。生活習慣病因子と睡眠障害の関連については、 65歳未満男女で、農山村地域に おいて飲酒する者の睡眠障害のオッズ比が高かった(pく0. 0l)e 新興住宅地域では最低血圧90mmHg以 上の者が高かった(P〈O. 05)。 65歳以上の男女別地域比較では、農山村地域の女性においてHbAiC S. 5% 以上の者でオッズ比が高かった(pく0. 05),生活環境因子と睡眠障害の関連では、 65歳未満では、農山 村地域で就業している者が低く(P〈O.05)、新興住宅地域では地域が好きでない者が高かった (P〈O.05)。 65歳以上では、農山村地域男性において日常生活でストレスを感じる者が(pく0.01)、新興 住宅地域男性において地域活動をしない者が(pく0. 05) 、新興住宅地域女性において地域が好きでない 者のオッズ比が高かった(pく0.05)c 睡眠障害とQOLとの関連についてIj:、両地域において生活に満 足(P〈O. 01)、健康に満足(P〈O. 01)、治療が必要ない(P〈O.01)、気分が落ち込まない(pく0. 05)において オッズ比が低かった(pく0. 01)。農山村地域では、生活が楽しい(pく0. 05)、夫や妻の関係に満足(pく0. 01) している者でもオッズ比が低かった。 【考察】生活習慣病因子である最低血圧、 HbAjC、飲酒が睡眠障害に影響を及ぼすことが示唆され、 先行研究と同様の結果を得た。飲酒が睡眠障害のリスクとなるのは農山村地域特有の飲酒習慣による もJのと考えられるoさらに、生活環境因子については、就業することが睡眠に良い影響を与えていた。 今回の検討でも、就業することがQO L因子の生活及び健康満足度、娯楽の機会及び必要な物を買え るなどの満足度にも影響を及ぼしていた。 65歳以上男性では、農山村地域で生活にストレスを感じる ことが、新興住宅地域で地域活動をしないことが睡眠障害のリスクとなっていた。各々の地域では、 睡眠障害に影響を及ぼす生活習慣病因子及び生活環境因子が異なること、また65歳以上男性では生 活習慣病因子以上に生活環境因子が睡眠障害に影響を及ぼすことが示唆された QO L因子が睡眠障 害に及ぼす影響については、両地域とも生活及び健康の満足度、治療が必要でないこと、気分の落ち 込みがないことが睡眠障害のリスクを低くしており、先行研究と同様の結果を得た。農山村地域では、 生活が楽しいことや夫や妻の関係に満足することが睡眠障害のリスクを低くしていると考えられた。 【総括】農山村地域と新興住宅地域では、睡眠障害に影響を及ぼす生活習慣病因子、生活環境因子及 びQOL因子が異なることが初めて明らかになった。また、就業の有無、地域-の愛着や地域のつな がりなど生活環境因子及びQOL因子のうち、生活が楽しいことや夫や妻の関係が睡眠障害に影響を 与えることも新規な成績である。しかし、その因果関係を明確にするためには、今後の追跡調査によ る検討が必要であると考えられた0 -方、今回の成績は、地域特性に応じた環境整備ゐ遂行上、有用 であることが期待される。

参照

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