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就職氷河期における本学国際言語学部の就職活動の実態と成果要因 : 2006年度調査との比較を踏まえて

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全文

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就職氷河期における本学国際言語学部の就職活動の

実態と成果要因 : 2006年度調査との比較を踏まえ

著者

内田 智大

雑誌名

研究論集

93

ページ

85-103

発行年

2011-03

URL

http://doi.org/10.18956/00006132

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就職氷河期 における本学国際言語学部 の就職活動 の実態 と成果要因

一2006年 度 調 査 との 比 較 を 踏 ま え て 一

内  田 智  大

要   旨   本 稿 は 本 学 国 際 言 語 学 部 の2009年 度卒 業 生 を 対 象 に 質 問 票 調 査 を 行 い 、 彼 らの就 職 活 動 の 実 態 や 就 業 意 識 を 明 らか にす る と共 に、 就 職 活動 者 の 行 動 、 留 学 経 験 、 社 会 人 と して必 要 とさ れ る 基 礎 能 力 な どが 、 就 職 活 動 の成 果 と どの よ うな 関 係 に あ るか を考 察 した。 本研 究 か ら発 見 さ れ た 第 1の こ とは 、2009年 度卒 業 生 の 就 職 活 動 は 金融 危 機 の 影 響 を受 け て、 極 め て 厳 しい もの で あ り、 平 均 の 内定 獲 得 数 は1.1社 以上 も減 少 した上 に 、 「資 本 金 」 や 「従 業 員 数 」 で 測 られ る大 企 業 へ の 就 職 率 も大 幅 に下 が っ た。 第2に 、 回 答 者 は 「内 定 を 獲 得 す る ため の 重 要 な要 素 」 と して 「留 学 経 験 」 を 低 く位 置 づ けて お り、 留学 経 験 の 優 位 性 を 企 業 に ア ピ ール で きな くな って い る 。 第3に 、 「就 職 活 動 の 自己 評 価 」 を規 定 す る変 数 と して 、 「就 職 先 の 満 足 度 」、 「留 学 ダ ミー」、 「就 職 ガ イ ダ ンス 欠 席 ダ ミー」 が 有 意 な変 数 と して 発 見 され た 。 ま た、 大 企 業 へ 就 職 す る た め の 有 意 な 変 数 と して 「体 力 ・バ イ タ リテ ィ」 が 確 認 され た 。 キ ー ワ ー ド:就 職 氷 河 期 、 就 職 活 動 、 社 会 人 基 礎 能 力 1.は じ め に   2008年 秋 の ア メ リカの 証 券 会 社 リーマ ン ・ブ ラザ ース の 破 綻 に よ り、 日本 経 済 を 含 め た 世 界 経 済 は 一 気 に冷 え込 み を 見 せ た 。 この ア メ リカ発 の 金 融 危機 は 銀 行 、 証 券 、保 険 な どの 金 融 部 門 だ け で は な く、 自動 車 に 代 表 され る よ うな 製 造 業 部 門 に も大 きな 打 撃 を 与 えた 。 この よ うな 状 況 の 中 、 各 国 の 政 府 は 積 極 的 な 財 政 出動 政 策 や 金 融 緩 和 政 策 を 講 じ る と共 に 、 中 国 や イ ン ド とい った 新 興 諸 国 が 旺 盛 な 需 要 を 回 復 し た こ とで 、 世 界 経 済 は 何 とか   "第 二 次 世 界 大 恐 慌" を 回 避 し、 持 ち直 した か に 見 えた 。 しか しそ の 後 、 ギ リシ ャ国 債 の ソ ブ リン リス ク問 題 、 ア メ リカ経 済 の 先 行 き不 透 明性 、 中 国 の 引 き締 め 政 策 な どに よ り、 世 界 経 済 は 再 び 予 断 を 許 さな い 状 況 にあ る。   日本 は2009年8月 の 衆 議 院 選 で 政 権 交 代 が 実 現 され 、 自民 党 に 代 わ って 、 民 主 党 の鳩 山 政 権 が誕 生 した 。鳩 山首 相 は 国連 の 温 暖化 会 議 の 中 で、 二酸 化 炭 素 の 削減 に 向け て積 極 的 な リー ダ ー

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シ ッ プを と り順 調 な 滑 り出 しを 見 せ た が 、 そ の 後 、 米 軍 の 普 天 間 基 地 の 移 設 問 題 、 首 相 自 らの 贈 与 税 の 隠 蔽 疑 惑 、 逼 迫 す る 日本 の 財 政 状 況 を 省 み ず 迎 合主 義 とも言 え る予 算 の 策 定 、 実 施 な どで躓 き、2010年6月 に 辞 任 に 追 い 込 ま れ た。 鳩 山政 権 を 引 き継 い だ菅 政 権 は 法 人 税 率 の 引 き 下 げ 、 規 制 緩 和 、 自 由貿 易 協 定 の 早 期 締 結 、 イ ン フ ラ輸 出の 促 進 政 策 な どの 成 長 戦 略 を 掲 げ 、 日本 企 業 の 国 際 競 争 力 を 向上 させ よ う と 目論 ん で い る。 しか し、 急 速 な 円高 、 需 給 ギ ャ ップの 拡 大 に よ るデ フ レ不 況 、 参 院 選 の 敗 北 に よ るね じれ 国 会 な どに よ り、 日本 経 済 に は ま す ま す 暗 雲 が 立 ち込 め て お り、 そ れ か ら抜 け 出す 見 通 しが 全 く立 たな い の が 現 状 で あ る。   厳 しい 経 済 状 況 の 中 、 日本 企 業 は 人 件 費 が か さむ の を 恐 れ て 、 大 卒 を 含 め た 新 卒 の採 用 数 を 大 幅 に縮 小 して い る。 ま た 、 日本 企 業 は 高 い 円高 水 準 、 法 人 税 率 の 高 さ、 国 内市 場 の 拡 大 の 限 界 とい った 要 因 か ら、 生 産 ・サ ー ビス 拠 点 を 海 外 へ 急 速 に 移 して お り、 国籍 に こだ わ らな い採 用 の グ ロ ーバ ル 化 を 進 め て い る。 この よ うな 売 り手 に とって 厳 しい 労働 市 場 の 中 で 、 本 学 国 際 言 語 学 部 の2009年 度 卒 業 生 の就 職 内定 率 も89.2%と 、 前 年 度 の 内定 率 よ りも7%程 度低 くな っ て い る。 また 、 低 い 内定 率 に加 え、2009年 度卒 業 生 の就 職 希 望 率 も70.8%と 、 前年 度 の 希 望 率 よ りも10%程 度 下 が って い る。   本 稿 の 研 究 目的 は 、 本 学 国 際 言 語 学 部 の2009年 度 卒 業 生 を 対 象 に 質 問 票 調 査 を 行 い 、 彼 らの 就 職 活 動 の 実 態 や 就 業 意 識 を 明 らか に す る と共 に 、 学 生 の 行 動 形 態 、 留 学 経 験 、 社 会 人 として 必 要 とされ る基 礎 能 力 が 、 就 職 活 動 の 成 果 と どの よ うな 関 係 に あ るか を 考 察 す る こ とにあ る。 実 は 、 本 学 国 際 言 語 学 部 の 就 職 活 動 の 実 態 に 関 す る調 査 は3年 前 に も実 施 し、 そ の 結 果 は 拙 稿 (内 田 、2007)で ま とめ て い る。 今 回 も同 じ よ うな 調 査 を行 お う と した 理 由 と して 、 金 融 危機 後 の 氷 河 期 に就 職 活 動 を 行 って い た 学 生 と、 金 融 危機 の 起 き る3年 前 の 売 り手 市 場 の 中 で 活 動 して いた 学 生 とを 比 較 して 、 時 代 的 要 因 が 彼 らの 就 職 活 動 に どの よ うな 影 響 を もた ら した か を 考 察 して み たい か らで あ る。   本 論 は5節 構 成 で あ るが 、 第2節 で デ ー タの 収 集 方 法 を 説 明 した 後 、 第3節 で は 就 職 活 動 の 実 態 と企 業 の 採 用 条 件 に 注 目す る と共 に 、 就 職 活 動 に お け る留 学 経 験 の 有 利 性 を 検 討 す る。 ま た、 学 生 の 就 業 意 識 に つ い て も少 し触 れ た い 。 第4節 で は 、 就 職 活 動 の 成 果 要 因 を 明 らか に し た 先 行 研 究 を レ ビ ュ ー し た後 、 本 学 国 際 言 語 学 部 の 学 生 を 対 象 に 、 就 職 活 動 の 成 果 として 仮 定 した 就 職 活 動 の 自己 評 価 や 大 企 業 へ の 就 職 が 、 どの よ うな 要 因 に よ って 規 定 され て い るか に つ いて 計 量 分 析 を 用 いて 確 認 す る。 そ して 、 最 後 の5節 で 本 論 を ま とめ る こ と とした い 。 2.デ ー タ の 収 集 方 法  調 査 対 象 者 は 、 キ ャ リアセ ン タ ーに 内定 報 告 書 を 提 出 しに 来 た 学 生 で 、 且 つ 就 職 活 動 を 終 え る と意 思 表 示 を 行 った 学 生 で あ る。 そ の 学 生 に 質 問 票 を そ の 場 で 渡 し、 記 入 して も ら った 。 但

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し、 デ ー タの サ ン プル 数 を で き るだ け 増 や す た め に4回 生 の ゼ ミナ ール 担 当 者 の 一 部 に も協 力 して も らい 、 内定 報 告 書 を ま だ 提 出 して い な か った 学 生 に 質 問 票 を 配 付 し、 そ の 回 収 を 行 った 。 そ の 結 果 、 有 効 サ ン プ ル数 は 合 計130名(男33名 、 女97名)で あ り、 偶 然 に も3年 前 の 調 査 時 の サ ン プル 数133名(男29名 、 女104名)と ほ ぼ 同 じで あ った1)。2010年1月1日 時 点 で の 国 際 言 語 学 部 の 内 定 者 数 が325名 で あ る こ とか ら、 ア ン ケ ー トを 回 収 で きた 割 合 は40%で あ る。 質 問 票 の 枚 数 は3ペ ー ジで あ り、 計29の 質 問 か ら構 成 され て い る。 質 問 内容 は 、 就 職 予 定 企 業 の 概 要、 就 職 の活 動 内容 、就 業 意 識 、基 礎 能 力 の 自己 評 価 、語 学 力 、留 学 経験 、キ ャ リア セ ン タ ー に対 す る評 価 な どか ら構 成 され て い る。 質 問 票 の 無 回 答 欄 を 回 避 す るた め に 、 記 述 欄 の 質 問 を 極 力 少 な くし た。 尚、 調 査 は2009年4月 か ら2010月1月 に か け て 実 施 した 。 3.就 職 活 動 の 実 態 と企 業 の 採 用 条 件   就 職 した 企 業 の 特 質 は 、 表1に 示 され て い る。 卒 業 生 の 就 職 先 を 業 種 別 で 見 れ ば 、 「製 造 業 」 が18%と 最 も多 く、 「ホ テ ル ・旅 行 」 が11%、 「旅 客 」 が8%と 続 く。 前 回 の 調査 で も、 「製 造 業 」 に就 職 した学 生 が 最 も多 か っ た。 「製 造 業 」 の 中 で も、 製 薬 や 医療 機 器 メ ー カ ー に就 職 した 卒 業 生 が 目立 って い る。 これ らの 業 界 は 日本 の よ うな 成 熟 社 会 に お け る健 康 ブ ーム の 高 ま りか ら、 比 較 的 不 況 に強 い こ と、 ま た政 府 も成 長 産 業 として 位 置 づ け て い る こ ともあ り、 就 職 先 として 選 ん だ者 も 多 か った と推 測 され る。 「ホ テル ・旅 行 」、 「旅 客 」 の ビジ ネ ス 環 境 が 良好 で は な い に もか か わ らず 、 これ らの業 界 は 外 大 生 に とって 相 変 わ らず 人気 の業 種 で あ り、3年 前 の 調 査 時 と大 きな 変 化 は 見 られ な い 。 しか し、2008年 に 起 きた 金 融 シ ョッ クの た め に 、 「金 融 ・保 険 」 業 界 に就 職 した 卒 業 生 の 割 合 は 前 回 と比 べ て 、 半 分 近 く下 が って い る。   雇 用 形 態 は9割 が 「正 社 員 」 で 採 用 され て お り、 この 数 字 も前 回 とほ ぼ 同 じで あ る。 しか し、 景 況 が 厳 し い 「旅 客 」、 「ホ テ ル 」 業 界に お い て は 「契 約 社 員 」 とい った 非 正 規 社 員 として採 用 され て い る者 も 目立 つ 。 多 くの 日本 企 業 が バ ブル 経 済 の 負 の 遺 産 で あ った過 剰 な 雇 用 、債 務 、 設 備 の 整 理 に よ うや く 目途 を 立 て た に もか か わ らず 、 こ こに きて 再 び 、 固 定 費 用 が か さむ 正 社 員 の 採 用 に慎 重 な 姿 勢 を と り始 め て い る。

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表1就 職 企 業 の特 質 (単 位:人(%)) 製 造 業:23(18)ホ テ ル ・旅 行:14(11)旅 客:10(8)ア パ レル:6(5)卸 売 り ・商 社:18(14)  小 売:13(10)  金 融 ・保 険:9(7)  物 流:5(4)  情 報 通 業   種 信:4(3)建 設 ・住 宅:4(3)医 療 ・美 容:4(3)外 食:4(3)教 育:2(2) 公 務 員 ・農 協:9(7)  そ の 他:5(4) 雇用形態 正 社 員:117(90)  契 約 社 員:11(8)  派 遣 社 員:2(2) 50人 未 満:9(7)  50―99人:15(12)  100-299人:24(18)  300-999人:32 従業員数 (25)  1000人 以 上:40(31)  評 価 不 可 能 お よ び 不 明:10(8) 1000-5000万 円 未 満:22(17)  5000万 一1億 円 未 満:27(21)  1-5億 円 未 満:15(12) 資 本 金 5-10億 円 未 満:10(8)  10億 円 以 上:44(34)評 価 不 可 能 お よ び 不 明:12(9) (注1)括 弧 内の 数 字 は 全 体 に 対 す る割 合 で あ るが 、 小 数 点 第1位 を 四 捨 五 入 した た め、 合計 の数 字 が 必 ず し も100%に な って い な い 箇 所 もあ る。 (注2)「 公 務 員 ・農 協 」 の 従 業 員 数 、 資 本 金 は 評 価 で きな い の で 「評 価 不 可 能 」 の 項 目に 入 れ た。 ま た、 「不 明 」の 項 目に は筆 者 が帝 国バ ン クの企 業 便 覧や イン タ ー ネ ッ トな の で調 べ たが 、 わか らなか った企 業 を入 れ た。   就 職 した企 業 の 規 模 に 注 目す れ ば 、 従 業 員 数 で は 「1000人以 上 」、 資 本 金 で は 「10億円以 上 」 の 企 業 に就 職 した 者 の 割 合 が 最 も高 い 。 しか し、 前 回 の 調 査 で は 従 業 員 が 「1000人以 上 」 お よ び 「300-999人」 の 企 業 に 就 職 した 者 の 割 合 は 合 わせ て77%で あ った が 、 今 回 は56%と 大 幅 に 低 くな って い る。 それ に対 し、 「50人未 満 」 と 「50-99人」 の 小企 業 に就 職 した学 生 は 合 わ せ て 19%に も上 り、 前 回 よ りも9%も 高 くな って い る。 資 本 金 で 見 た場 合 に お い て も 、 「10億円 以 上 」 お よび 「5-10億円 未 満」 の 企 業 に就 職 した学 生 の 割 合 は42%と 、 前 回 よ りも13%も 低 くな っ て い る。 この 要 因 として 、 大 企 業 が 新 卒 採 用 を 控 えて い るの と同時 に 、 学 生 側 の ほ うで も厳 し い 就 職 活 動 の 状 況 を 認 識 し、 大 企 業 以 外 の 中 堅 ・中 小 企 業 に も 目を 向け て 、 内定 の 獲 得 を 最 優 先 した こ との 現 れ で あ る と推 察 で き る。   表2は 、 就 職 活 動 の 状 況 が ま とめ られ て い る。年 に6回 行 わ れ る就 職 ガ イ ダ ンス の 出席 状 況 で は 、 「毎 回 出席 」、 「ほ とん ど出 席 」 と回答 した学 生 は 合 わ せ て62%に も上 り、 そ の数 字 は 前 回 の 調 査 と比 較 して2296も 高 くな って お り、 学 生 が就 職 活 動 の厳 し さを認 識 して い る表 れ で あ る。 ま た 、 学 生 の6割 近 くが 就 職 活 動 を3回 生 の12月 ま で に始 め て い る が 、 「3回 生1-3月 」 に分 類 され て い る者 で も、 多 くは 企 業 選 考 が 本 格 的 に始 ま る前 の 「1月」 と回 答 して い る。 こ の 数 字 は 前 回 よ りも20%近 くも上 が って お り、 就 職 活 動 の更 な る早 期 化 が 見 られ る。 企 業 は採 用 の タ イ ム ス ケ ジ ュ ール に関 して こ こ何 年 か は 変 え て お らず 、 「不 況 に よ る採 用 絞 り こみ 」 と

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い う情 報 が 先 走 り、 学 生 の 活 動 を 早 め て い る と推 察 で ぎ る。 学 生 が 「就 職 活 動 の 出遅 れ 」 を 避 け たい の は 理 解 で き るが 、 自己 分 析 や 業 界 研 究 を 十 分 に 行 わ ず に 焦 って 活 動 を 始 め て も、 必 ず しも満 足 で き る企 業 か ら 内定 を 獲 得 で き る とは 限 らな い 。 表2就 職活動 の状 況 (単位:人(%)) 就 職 ガ イ ダ ンス の     出席 度 毎 回 出 席:36(28)  ほ と ん ど 出 席(4-5回):44(34) 時 々欠 席(3回):21(16)  余 り 出 席 せ ず(1-2回):19(15) 全 く 出 席 せ ず:7(5)  無 回 答:3(1) 就職活動開始時期 3 回 生9-12  月:77   (59)    3 回 生  1-3 月:45   (35)    4 回 生4-5  月:2  (1) 4回 生6-7月:4(3)  4回 生8-10月:2  (1) 訪 問 した企業数 4社 以 内:4(3)5-9社:4(3)10-19社:18(14)20-29社:25(19) 30-39社:24(18)40-49社:14(11)50-59社:17(13)60-69社:9(7) 70-79社:4(3)80-89社:5(4)100社 以 上:5(4)無 回 答:1(1) 内定の数 1社:81(62)2社:34  (26)3社:10(8)4社:4(3)無 回 答:1(1) 両 親 との 相 談 積 極 的 に 相 談 し た:41(32)少 しは 相 談 した:55(42) ほ とん ど相 談 し な か っ た:19(15)全 く相 談 し な か っ た:11(8) 無 回 答:4(3) 就職活動中の  不安要因 不 況 に よ る 採 用 数 の 削 減:65企 業 ヘ ア ピ ー ル す る 能 力:60 友 人 の 活 動 状 況:23  企 業 ・業 界 に 対 す る 勉 強 不 足:23 希 望 企 業 ・業 界 と現 実 の ギ ャ ッ プ:20  内 定 獲 得 後 の 不 安:18 親 か ら の プ レ ッ シ ャ ー:13健 康 面:3 就職企業の満足度 大 変 満 足:31(24)満 足:76(58)  何 と も 言 え な い:19(15)不 満:4 (3)大 変 不 満:0(0) 就職活動 の 自己評価 後 悔 し て い な い:67(52)何 と も 言 え な い:27(21) 少 し 後 悔 し て い る:30(23)大 変 後 悔 して い る:6(5) (注1)括 弧 内の 数 字 は全 体 に対 す る 割 合 で あ るが 、 小 数 点 第1位 を 四捨 五 入 した た め、 合 計 の数 字 が 必 ず し も100%に な って い な い箇 所 も あ る。 (注2)「 就 職 活 動 中 の 不 安 要 因 」 の 質 問 だ け は2項 目ま で の 複 数 回 答 を 可 と した の で、 全 体 に対 す る割 合 は示 して い な い。

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  訪 問 した企 業 数 は 「20-29社」 が 最 も多 く、 次 い で 「30-39社」 が 続 く。 中 に は 「100社以 上 」 訪 問 した者 もい て 、 前 回 よ りも学 生 の 企 業 訪 問 数 が 増 加 して い る。 訪 問 した 企 業 数 は 多 くて も、 62%の 学 生 が 内定 を1社 しか獲 得 して お らず 、 この 数 字 は前 回 の43%よ り も大 幅 に 高 くな って い る。2社 の 内定 を獲 得 した 者 の 割 合 は 全 体 の26%で あ り、 前 回 よ りも3%低 くな って お り、 前 回 の 内定 獲 得 数 の 平 均 が2.6社 で あ っ たの に対 し、 今 回 の 内定 獲 得 数 は1.5社 に止 ま って い る。 この 数 字 か ら も、"100年 に 一 度"  と言 われ た 景 気 の 低 迷 期 に お け る就 職 活 動 の 厳 し さが 窺 われ る。 但 し、 複 数 の 内定 を獲 得 した学 生 の 内、69%が 最 後 に 内定 を得 た企 業 を就 職 先 として 選 ん で お り、 最 後 ま で 就 職 活 動 を 続 け る姿 勢 の 重 要 性 を 示 唆 して い る。   「両 親 との相 談 」 に 関 して は、 「積 極 的 に相 談 した 」、 「少 しは相 談 した 」 と回答 した者 の 割 合 は 合 わせ て74%で あ るが 、 この 割 合 は前 回 よ り もll%低 くな って い る。 この 明確 な理 由を 見 つ け るの は難 しい が 、 「就 職 活 動 中 の 不 安 要 因」 の 質 問 に対 し、 ち ょ う ど1割 の 学 生 が 「親 か らの プ レ ッシ ャ ー」 を 挙 げ て お り、 厳 しい 就 職 状 況 の 中 で は 親 に 相 談 す る こ とを 躊 躇 って い る ほ ど追 い 込 ま れ て い る学 生 もい るの で は な い か と推 察 され る。   「就 職 活 動 中 の 不 安 要 因 」 で は、 「不 況 に よ る採 用 数 の 削 減 」 と回 答 した 学 生 が 最 も多 い 。 学 生 も新 聞 ・テ レ ビや 大 学 の 就 職 ガ イ ダ ンス な どを 通 じて 、 景 況 の 悪 化 と企 業 の採 用 動 向 を あ る程 度 頭 に入 れ て 活 動 して い る。 不 安 要 因 として 「企 業 ヘ ア ピ ール す る能 力 」、 「企 業 ・業 界 に 対 す る勉 強 不 足 」、 「希 望 企 業 ・業 界 と現 実 の ギ ャ ップ」 も上 位 に 挙 げ られ て い るが 、 これ らの 不 安 を払 拭 す る た め には学 生 自らが 日頃か ら 自己分 析 を行 った り、新 聞や 業界 雑 誌 な どで企 業 ・ 業 界 の 動 向を 注 視 して お くこ とが 必 要 で あ る。 大 学 側 も1回 生 か ら必 須 科 目 として 導 入 され て い るキ ャ リア 教 育 な どを 通 じて 、 学 生 に 自分 の キ ャ リア を 考 え させ る こ との 意 識 付 け を 強 化 し て い くこ とは 重 要 で あ る。 何 れ に せ よ、 学 生 が 不 安 を 感 じ る こ とは 就 職 活 動 に とって 必 ず し も マ イナ ス で は な く、 時 に は 不 安 感 を エ ネル ギ ーに 変 え る こ とも可 能 で あ る。 学 生 の 多 くは 不 安 を 感 じな が ら も、 最 後 ま で 就 職 活 動 を あ き らめ ず に や り遂 げ た 結 果 が 内定 の 獲 得 に つ な が った の で あ る。 最 も避 け な れ ば な らな い 事 態 は 、 学 生 が 不 安 を 感 じて 就 職 活 動 を 途 中 で 止 め て しま うこ とで あ る。   「就 職 企 業 の 満 足 度 」 で は 、 「大 変 満 足 」 お よび 「満 足 」 と回答 した 者 の 割 合 は24%、58% で あ るが 、 これ らの 数 字 は 前 回 よ りもそ れ ぞ れ8%、19% 低 い値 に な って い る。 これ は 景 気 が 低 迷 す る中 で 大 企 業 を 中 心 に 新 卒 の 採 用 枠 を 縮 小 し た結 果 、 希 望 通 りの 就 職 が で きな か った と 考 えて い る学 生 が 増 加 した た め で は な い か と推 察 で き る。 ま た 、 「就 職 活 動 の 自己 評 価 」 の 質 問 に対 して も 「後 悔 して い な い 」 と回答 した 学 生 は 前 回 よ り も9%低 くな っ て い る 。 「就 職 活 動 の 自 己評 価 」 を 「低 い」 と回 答 した学 生 は そ の 要 因 を 、 「自己 分 析 の不 足 」、 「不 十 分 なSPI 対 策 」、 「就 職 活 動 の 出遅 れ 」、 「企 業 ・業 界 分 析 の 甘 さ」、 「狭 い 視 野 を 持 って 就 職 活 動 を 行 って い た こ と」、 「友 人 との 情 報 交 換 の 不 足 」 な どを 挙 げ て い る。

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表3内 定 を獲 得 す るた め の重 要 な要 素 (単 位:人(%)) 積極性 68 学校名 5 自己分析 55 親 や知 人 の コ ネ 5 企 業 ・業 界 研 究 35 留学経験 2 協調性 31 語学力 2 一 般 教 養 16 学業成績 1 ク ラ ブ サ ー ク ル ・ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 13 専攻 1 アル バ イ ト経 験 5 語学 力以外の資格 1 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 5 (注)複 数 回 答 は2項 目ま で 可 と した 。   表3は 、 学 生 が 就 職 活 動 を 通 じて 内定 を 得 るた め の 重 要 な 要 素 として 回 答 した 項 目を ま とめ て い る。 重 要 な 要 素 と して 「積 極 性 」 が 最 も 多 く回答 さ れ て お り、 「自己 分 析 」、 「企 業 ・業 界 研 究 」、 「協 調 性 」 が そ の 後 に 続 く。 この 結 果 は 、 前 回 の 調 査 とほ ぼ 同 じで あ った 。 キ ャ リア委 員 と して 企 業 訪 問 す る とき、 大 部 分 の 人 事 担 当 者 が 望 む 人 材 として 、 「積 極 性 」、 「協 調 性 」 「素 直 さ」、 「明 る さ」 とい っ た人 格 的 要 素 を 第 一 に 挙 げ る。 文 系 の 新 卒 採 用 に 関 して は 、 資 格 な ど の 専 門 的 要 素 よ りもむ しろ、 人 格 的 な 要 素 が 求 め られ て い る こ とが 多 い 。 前 回 の 調 査 と少 し異 な る結 果 と して 、 「一 般 教養 」、 「ク ラ ブ サ ー クル ・ボ ラ ン テ ィア活 動 」 が 前 回の 調 査 よ りも増 加 して い る。 特 に 、 「一 般 教 養 」 は 前 回 の よ うな 好 景 気 時 期 の採 用試 験 に お い て 、 足 き り材 料 と して 使 われ る こ とは 少 な いが 、 今 回 の よ うな 不 景 気 時 期 の 採 用 過 程 に お い て は 、 受 験 者 を 厳 選 す る ため の 重 要 な 尺 度 の 一 つ として 用 い る企 業 も多 い 。   外 大 生 の 企 業 へ の 売 り材 料 の 一 つ で あ る 「留 学 経 験 」 に 関 して は 、 僅 か2名 の 学 生 しか 内定 の 重 要 な 要 素 として 挙 げ て お らず 、 前 回 の 調 査(6名)よ りも更 に そ の 数 は 減 少 して い る。 外 大 以外 の 多 くの 大 学 も最 近 に な って多 様 な留 学 プ ロ グラ ム を用 意 して お り、 企 業 は 「留学 経 験 」 を あ くま で も採 用 の 参 考 資 料 として しか 見 て い な い ケ ース が 増 えて い る と推 察 され る。 また 、 「語 学 力」、 「学 業 成 績 」、 「語 学 力以 外 の 資 格 」 な ど も前 回の 調 査 と同様 、 少 数 意 見 に過 ぎな い。 根 本(2004)は 、 企 業 が 新 卒 に あ らか じめ 専 門 的 な能 力 や技 能 を 求 め て い る場 合 に は 、 「学 業 成 績 」、 「語 学 力 」、 「資 格 」、 「学 校 名 」 は 内定 を 獲 得 す るた め の 重 要 な 要 素 に な る と指 摘 して い るが 、 外 大 生 の よ うな 文 系 の 新 卒 者 に は 余 り専 門 性 を 求 め て い な い と解 釈 で き る。 但 し、 産 業 の 空 洞 化 が 更 に進 み 、 企 業 の 厳 選 採 用 の 傾 向が 今 後 も強 ま れ ば 、 企 業 は 文 系 の 学 生 に 対 して も、 これ らの 要 素 を 採 用 の 尺 度 として 重 視 して ゆ く と考 え られ る。   表4で は 、 回 答 者 が 学 生 時 代 に 最 も打 ち 込 ん だ もの を ま とめ た。 前 回 は この 質 問 項 目を 用 意

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しなか っ た が 、 幾 つ か の 興 味 深 い結 果 が 示 唆 され て い る 。 「ア ル バ イ ト」 を 挙 げ た学 生 が 最 も 多 く、 次 い で 「ク ラ ブ ・サ ー クル 活 動 」、 「授 業 」、 「友 人 との 付 き 合い 」 が 続 く。 多 くの 学 生 は ア ル バ イ ト経 験 が 内定 獲 得 に つ な が る もの と考 えて 、 そ れ に 打 ち 込 ん で きた の で は 必 ず し もな く、 経 済 的 理 由 に よ って ア ル バ イ トに 時 間 を 割 い て い る。 特 に2008年 以 降 の 経 済 の 減 速 の 影 響 を 受 け 、 失 業 した 親 を 支 えて 学 業 を 続 け て い る者 も増 えて お り、 自 らが 学 費 や 生 活 費 の 捻 出の た め に働 い て い る 。 この こ とは表3の 内 定 を 獲 得 す る た め の 要 素 と して 、 「ア ル バ イ ト経 験 」 を 挙 げ た 回答 者 は 僅 か5名 で あ る こ とか ら も窺 われ る。 「ク ラ ブ ・サ ー クル 活 動 」 は 内定 獲 得 の 項 目 として 上 位 には 挙 げ られ て い な い が 、 この 活 動 は 組 織 の 中 で 人 との 付 き合 い を 学 ぶ と言 う点 で 意 義 が あ る。 活 動 そ の もの が 直 接 、 内定 獲 得 の 要 素 に つ な が って い な くて も、 そ れ は 間 接 的 に 内定 獲 得 の 項 目 として 上 位 に 挙 げ られ た 「協 調 性 」 や 「積 極 性 」 を 学 生 に 身 に つ け させ る機 会 を 与 え る こ とも多 い 。 「友 人 との 付 き合 い」 か ら学 べ る要 素 は あ る意 味 、 「ク ラ ブ ・サ ー クル 活 動 」 か ら学 べ る要 素 に 類 似 して い る。 表4学 生 時代 に最 も打 ち込 ん だ もの (単位:人) ア ル バ イ ト 56 趣 味 ・娯 楽 21 ク ラ ブ ・サ ー ク ル 活 動 31 資格取得の ための受験勉強 19 授業 29 ゼ ミナ ー ル 13 友 人 との 付 き合 い 25 イ ン タ ー ン シ ッ プ 7 就職活動 23 ボ ラ ン テ ィア活 動 3 (注)複 数 回 答 は2項 目ま で 可 とし た。   表5は 、 留 学 経 験 とその 有 利 性 に つ い て ま とめ た もの で あ る 。学 生 の37%が3ヶ 月以 上 の 留 学 を 経 験 して い るが 、 その 内6ヶ 月 以 上 の留 学 を経 験 した者 は46%で あ る。 前 回 の 調 査 で は 、 3ヶ 月 以 上 の 留 学 経 験 者 が45% で あ り、 そ の 内6ヶ 月 以 上 の 留 学 経 験 者 は68%で あ り、 両 方 の 数値 とも今 回 の 方 が 低 くな って い る。 これ らの 数値 が 下 が っ た要 因 として 、 表3の 「内定 を 獲 得 す るた め の 重 要 な 要 素 」 として 「留 学 経 験 」 が 低 く位 置 づ け られ て い る よ うに 、 学 生 も 「留 学 経 験 」 が 必 ず し も 内定 獲 得 の 優 位 な 要 件 で は な い と認 識 して い る ため で は な い か と推 察 され る。 ま た、 就 職 活 動 の早 期 化 に 伴 い 、3回 生 に な って か らの 中長 期 の 留 学 を避 け て い る学 生 も 多 く、 留 学 の 期 間 も短 くな って い る。   「就 職 にお け る留 学 の 有 利 性 」 に関 して は 、学 生 の63%が 「大 変 有 利 」 ま た は 「多 少 有 利 」 と回 答 して い るが 、 この 数 字 は前 回 の調 査 よ り も14%低 くな って い る。 留学 期 間 の短 期 化 が 外 国 語 の 習 得 面 な どにお い て も不 利 に 働 い て お り、 そ の 結 果 、 留 学 経 験 者 は 留 学 経 験 の 比 較 優 位

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を ア ヒ ー ル す る こ とが 難 し くな って ぎて い る。 「留 学 期 間 」 と 「就 職 に お け る留 学 の 有 利 性 」 の 相 関 係数 を 測 定 した と こ ろ、0.3352と 比 較 的 高 い相 関 関 係 が 見 られ た 。 また 、 「留 学 期 間 」 を 「就 職 に お け る 留 学 の 有 利 性 」 で 回帰 分 析 した と こ ろ、5%の 有 意 水 準 で 有 意 な変 数 と して 発 見 され た 。 す な わ ち 、 留 学 期 間 が 長 け れ ば 、 就 職 に お い て も有 利 な 要 素 として 企 業 に 評 価 さ れ る可 能 性 が 高 い こ とを 示 唆 して い る。 この こ とは 学 生 の 留 学 期 間 が 短 くな って きて い るた め に、 留 学 経 験 の 優 位 性 を ア ピ ール で きな くな って い る とい う先 ほ どの 推 察 を 裏 付 け て い る。 表5留 学 経 験 とそ の 有利 性 (単 位:人(%)) 留学経験 有:48(37)      無:82(64) 留学期間 3-4ヶ.月:25(52)5-7ヶ.月:5(10)8-10ヶ.月:13(27)  11ヶ.月 超:5(10) 就職 におけ る留学   の有利性 大 変 有 利:9(19)  多 少 有 利:21(44)何 と も 言 え な い:14(29) 余 り有 利 で は な い:3(6)全 く有 利 に 働 か ず:1(2) 帰国時期の遅れの    不利性 か な り不 利:2(7)少 し不 利:ll(39)何 と も 言 え な い:12(43) 全 く関 係 な い:3(11) (注1)「 留 学 経 験 」 の 有 無 に関 して は、 留 学 経 験 が3ヶ 月以 上 の 者 を対 象 に した。 (注2)「 帰 国時 期 の 遅 れ の 不 利 性 」 は、 帰 国 時 期 が就 職 活 動 と重 な っ た者 の み に 質 問 した。 (注3)括 弧 内の 数 字 は全 体 に対 す る 割 合 で あ るが 、 小 数 点 第1位 を 四捨 五 入 した た め、 合計 の数 字 が 必 ず し も100%に な って い な い 箇 所 もあ る。   「帰 国 時期 の遅 れ の 不 利 性 」 は あ る程 度 否 め な い事 実 で あ るが 、 今 回 の調 査 で 「か な り不 利 」、 「少 し不 利 」 と回答 した学 生 の 割 合 は 前 回の 調 査 よ りも、 それ ぞれ8%、7%低 くな って い る。 これ らの 数 字 が 低 くな った の は 、 留 学 が 就 職 活 動 に大 ぎ く支 障 を ぎた さな い よ う、 遅 く と も3 回 生 の12月 や1月 あ た りま で に 帰 国 して 活 動 を 始 め て い る学 生 が 増 加 した か らで あ る。 大 学 が 取 り組 む べ き今 後 の 課 題 として 、 留 学 の 派 遣 時 期 の 見直 し と共 に 、 他 大 学 とは 異 な った 特 色 の あ る留 学 プ ロ グ ラム の 作 成 が 挙 げ られ る。   表6は 、 学 生 が 就 職 す るに あ た って 企 業 に 望 む 要 素 と、 実 際 に 就 職 す る企 業 に 決 め た 理 由を 尋 ね て ま とめ た もの で あ る。 回 答 結 果 は 両 方 の 質 問 とも 「や りが い 」、 「働 きた い 業 種 」、 「良 好 な 人間 関 係 」 が 上 位 を 占め た。 これ らの 結 果 は 景 気 変 動 に 関 係 な くほ ぼ 前 回 の 調 査 と同 じで あ り、 他 の 項 目に関 して も多 少 の 順 位 の 入 れ 替 えは あ って も大 ぎな違 い は 見 られ な か った 。   宮 沢(1997)は バ ブル 経 済 期 の 「好 調 期 」(1989年)と バ ブ ル 経 済 崩 壊 後 の 「超 氷 河 期 」 (1995年)に お け る大 学 生 の就 職 意 識 の 違 い を 考 察 した。 「好 調 期 」 の 学 生 は 就 職 先 を決 め る

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際 の 重 点 項 目 と して 「給 与 水 準 」 を挙 げ た の に対 し、 「超 氷 河 期 」 の 学 生 は 「企 業 の将 来 性 」 を 挙 げ た。 一 方 、 筆 者 の 調 査 で は前 回 の 好 景 気 時 や 今 回 の よ うな 不 景 気 時 に 関 係 な く、 「将 来 性 」 や 「給 与 水 準 」 とい っ た項 目を 挙 げ た学 生 は ほ ぼ 同数 で あ る。 そ の 理 由 として 、 バ ブル 経 済 の 崩 壊 を 経 て か らの 日本 企 業 の 長 期 の 低 迷 に よ り、 現 在 の 学 生 は 景 気 変 動 に 余 り関 係 な く、 企 業 の 「将 来 性 」 や 「給 与 水 準 」 に 大 きな 期 待 を 抱 い て い な い ため で は な い か と考 え られ る。 但 し、 一 つ 大 き な違 い は 「そ の 企 業 以 外 選 択 の 余 地 が な い為 」 を挙 げ た学 生 が 前 回 の 調 査(2 名)に 比 べ て 大 幅 に増 加 した こ とで あ る。 今 回 の 内定 獲 得 の 平 均 数 が 前 回 よ り も1.1社 も低 い 1.5社 に止 ま って い る状 況 で は 、 この項 目を 挙 げ た 学 生 の増 加 は理 解 で ぎ る とこ ろで あ る。 表6  就 職 す るに あ た って企 業 に 望 む要 素 と実 際 に就 職 す る企 業 に決 め た理 由    (単位:人) 就 職 す る の に あ た って企 業 に望 む要 素 実 際 に 就 職 す る企 業 に 決 め た 理 由 や りが い 49 や りが い 45 働 き たい 業 種 45 働 きた い職 種 43 良好 な人 間関係 35 勤務地 28 福利厚生 27 良好な人間関係 25 安定性 23 安定性 19 勤務地 22 福利厚生 16 将来性 21 その企業以外選択の余地がない為 14 給与水準 10 将来性 14 労働時 間の短 さ 7 給与水準 10 企業の知名度 3 企業の知名度 5 ノル マ の少 な さ 1 ノル マ の 少 な さ 3 労働 時間の短 さ 3 (注1)複 数 回 答 は2項 目 ま で 可 と し た 。   「就 職 す る にあ た って 企 業 に 望 む 要 素 」 と 「実 際 に 就 職 す る企 業 に 決 め た 理 由」 の2つ の 質 問 に対 す る回 答 を 比 較 す る こ とは 、 就 職 先 の 理 想 面 と現 実 面 との 乖 離 を 見 るに あ た って 有 効 で あ る。2つ の 質 問 に対 す る 回 答項 目が 全 く一 致 しな か った 調 査 対 象 者 の 数 は僅 か21名(全 体 の 16%)で あ っ た。 この 結 果 は 、 本 学 の 学 生 の 多 くが理 想 面 と現 実面 に お い て あ る程 度 まで 一 致 した企 業 か ら 内定 を 獲 得 す る こ とが で きた こ とを 示 唆 して い る。 これ は 、 前 回 の 調 査 とほ ぼ 同 じ水 準 で あ る。 但 し、 選 択 した 企 業 や 業 種 が 卒 業 生 に とって 、 思 って い た 通 りの もの で あ った か ど うか を 判 断 す るの に 一 定 の 時 間 を 要 す る。 回 答 者 が 学 生 時 代 に 考 えて い た 企 業 像 と就 職 後

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の もの とは 大 ぎ く異 な って い る こ とも多 い 。 新 卒 の3割 か ら4割 が3年 以 内に 最 初 に 勤 め た 企 業 を 辞 め て しま う現 状 に お い て 、 今 回 一 致 した 学 生 が 実 際 に 就 職 した 後 も満 足 して働 い て い る の か 、 彼 らの 離 職 率 は ど うな の か 、 離 職 して い るな らば そ の 理 由は 何 で あ るの か 、 とい った 追 跡 調 査 を 行 うこ とは 卒 業 生 の 就 業 意 識 を 理 解 す る上 で 大 きな 意 義 を 持 って い る。 4.就 職 活 動 の 成 果 の 規 定 要 因 (1)先 行 研 究   文 部 科 学 省 か らの 要 請 もあ って 、 大 学 が キ ャ リア 教 育 を 重 視 す る中 、 大 学 生 の キ ャ リア 関 係 を テ ーマ に した 学 術 的 研 究 が 増 えて い る。 就 職 活 動 は 、 何 を も って 成 功 と見な す の か 議 論 の 分 か れ る とこ ろで あ る。 しか し、 今 ま で の 先 行 研 究 を 見 れ ば 、 第1に 内定 を 獲 得 で きた か ど うか 、 特 に規 模 の 大 きな 企 業 か ら 内定 を 獲 得 で き たか ど うか 、 第2に 就 職 予 定 の 企 業 に 対 す る満 足 度 は どの 程 度 高 い か 、 第3に 最 終 的 に 自分 の 就 職 活 動 を どれ くらい 高 く評 価 で き るか 、 とい った 変 数 で 測 って い る場 合 が 多 い。   先 行 研 究 の サ ン プ リン グに 関 して は 、 一 大 学 だ け か ら抽 出 した ケ ース 、 複 数 の 大 学 か ら抽 出 したケ ース 、 複 数 の 大 学 か ら抽 出 し偏 差 値 な どで 類 型 化 した ケ ース の3つ に 分 か れ る。 また 、 研 究 の 方 法 論 として は 、 定 量 的 、 定 性 的 の 両 方 が 散 見 され るが 、 どち らか と言 えば 定 量 的 な 先 行 研 究 の 方 が 多い 。 こ こで は 、 定 量 的 な 先 行 研 究 に 絞 って レ ビ ュ ー して み た い 。   松 高(2009)は 、 京 都 の1大 学7学 部1345名 の 「内定 獲 得 」 の 規 定 要 因 を 考 察 す るた め に11 の 説 明変 数 を 用 意 して 重 回帰 分 析 を行 った 。 そ の結 果 、 有 意 な 変 数 と して 発 見 され た の は 、 「入学 理 由が 大 学 で勉 強 す る こ と」、 「卒 業 後 の 希 望 進 路 が 明確 で あ る こ と」 の2変 数 だけ で あ っ た。 松 高 は この 結 果 を 、 学 生 が 大 学 で 勉 強 に 熱 心 に 取 り組 ん だ こ とが 単 に知 識 を 増 や す だ け で は な く、 課 外 活 動 を 初 め とした 大 学 生 活 の 全 体 に とって も ブ ラス の 影 響 を 与 えて い る と解 釈 し て い る。 ま た、 松 高 は 卒 業 後 の 希 望 進 路 が 明確 で あ る こ とが 就 職 す る とい う強 い 意 識 を 持 た せ て 、 内定 の 獲 得 につ な が る と結 論 付 け て い る。   ま た 、 内 田(2007)は 外 国 語 大 学 の133名 の 「資 本 金 で 測 っ た企 業 規 模 」 お よび 「企 業 の 満 足 度 」 の規 定 要 因 を 考 察 す る た め に13の 説 明変 数 を 用 い て 重 回 帰分 析 を 行 った 。 第1の 発 見 は 、 「留 学 期 間 」 が有 意 な 変 数 と して 発 見 され た が 、 回帰 係 数 の 符 号 が マ イナ スで あ る こ とか ら、 留 学 期 間 が 長 くな る と、 規 模 の 大 きい 企 業 に 入 る こ とが 困 難 とい うこ とで あ る。 第2に 、 「企 業 に対 す る満 足 度 」 を規 定 す る変 数 と して、 「就 職 活 動 の 自己 評 価 」 が 有 意 な 変 数 として 発 見 され た こ とか ら、 後 悔 を 残 さず に 就 職 活 動 を 続 け た 者 が 就 職 予 定 の 企 業 に 対 して の 満 足 度 も 高 い こ とが 発 見 され た。   調 査 サ ン プル を 複 数 の 大 学 に わ た って 抽 出 し、 就 職 活 動 の 成 功 要 因 を 考 察 し よ う とした 研 究

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と して 、 永 野(2004)や 下 村 ・堀(2004)の 研 究 が 挙 げ られ る。 永 野 は25大 学 の 約1100名 の 学 生 を 対 象 に、 就 職 活 動 の 成 功 に 影 響 を 与 え る要 因 を 見 つ け るた め に 重 回 帰 分 析 を 行 った 。 就 職 活 動 の 成 功 を 測 る変 数 と して 「就 職 活 動 に 対 す る 自 己評 価 」 を と り、 「大 学 入 試 難 易 度 」 と 「大 学 で の 成 績 」 の変 数 が 及 ば す 影 響 を調 査 した と こ ろ、 両 変 数 と も 「就 職 活 動 に対 す る 自己 評 価 」 に ブ ラス で 有 意 な 効 果 を 与 えて い た。 ま た、 下 村 ・堀 は2大 学 の 文 系 大 学 生 計49名 の サ ン プル を 用 い て 、 「就 職 活 動 に対 す る満 足 度(= 内定 先 の 満 足 度)」 の 規 定 要 因 を 考 察 す るた め に重 回 帰 分 析 を 行 っ た。 そ の 結 果 、 「OB/0Gを 情報 源 」 とした 者 ほ ど 「就 職 活 動 に 対 す る満 足 度 」 が 高 い こ とが 発 見 され た 。   調 査 サ ン プル を 偏 差 値 な どで 類 型 化 した 後 で 、 内定 獲 得 の 規 定 要 因 を 考 察 し よ う とした 研 究 も多 い 。 上 村(2004)は 私 立 大 学 の 入 学 難 易 度 を3つ の ラ ン クに 分 け て 、 そ の 難 易 度 と就 職 内 定 率 を見 た と ころ 、 最 も高 いAラ ン ク の大 学 群 と最 も低 いCラ ン ク の 大 学 群 の 間 に、 内 定 率 に関 して 有 意 な 差 が な い こ とを発 見 し た。 上 村 はCラ ン クの 大 学 で も積 極 的 な 就 職 支 援 活 動 が 、 学 力 の 格 差 を 打 ち 消 す 働 きを して い る と指 摘 した 。 しか し、 この 調 査 で は 学 生 が 就 職 す る 企 業 の 規 模 、 雇 用 形 態 、 業 種 、 職 種 な どは 各 ラ ン ク群 で コ ン トロ ール され て い な い の で 、 入 学 難 易 度 が 内定 率 に有 意 に 影 響 を 及 ぼ さな い と言 い 切 れ な い 面 は あ る。 特 に 、 規 模 を 大 企 業 、 業 種 を 金 融 ・保 険 な どで コ ン トロ ール す れ ば 、 入 学 難 易 度 が 有 意 な 変 数 として 発 見 され る可 能 性 は 高 い と予 想 され る。   苅 谷 ら(1994)は 偏 差値 で 測 った 学 力 で 中 上 位 に 位 置 す る9大 学 の 文 系 大 学 生850名 の サ ン プル を用 い て 、 「業 界 トップ 企 業 、 或 い は大 手 上 場 企 業 」 に 限定 して 内 定 を 獲 得 した学 生 の 特 質 を 発 見 す る た め に ロ ジ ッ ト分 析 を 行 っ た 。 そ の 結 果 、 「大 学 の 偏 差 値 の 高 さ 」、 「面 会 した OB/OGの 数 の 多 さ」、 「最 初 か ら大 手 上 場 企 業 を希 望 して い る者 」 が ブ ラス の 有 意 な説 明変 数 と して 発 見 さ れ た 。 更 に、 苅 谷 ら(2007)は 偏 差 値 で 下 位 に 位 置 す る8大 学269名 の学 生 だ け を 対 象 に、 内定 獲 得 の 有 無 の 規 定 要 因 を 発 見 す るた め に ロ ジ ッ ト分 析 を 行 った 。 そ の 分 析 は16 の 説 明変 数 を 用 意 し たが 、 プ ラス で 有 意 で あ った 変 数 は 「対 人 関 係 能 力 」 の み で あ った 。 そ れ に対 し、 マ イナ ス で 有 意 で あ った 変 数 は 、 「公務 員 試 験 の 受 験 」、 専 門 科 目、 教 養 科 目、 ゼ ミな どを含 む 「正 規 教 育 」、 「会 ったOB/0Gの 数 」 で あ った 。 公 務 員 試 験 を受 け た者 は試 験 勉 強 に 多 くの 時 間 が 割 か れ た た め に 、 就 職 活 動 に 割 り当 て る時 間 が 減 って しま い 、 内定 を 獲 得 す るの に支 障 を きた した と解 釈 され る。 ま た、 「正 規 教 育 」 が マ イ ナ スで 有 意 で あ った とい う こ とは、 大 学 の 授 業 と就 職 活 動 が 両 立 で きな か った とい うこ とを 意 味 す るが 、 大 学 の 授 業 を 真 面 目に 取 り組 ん だ学 生 ほ ど、 内定 が 獲 得 で きな か っ た とい うこ とは あ る意 味 、 大 学 教 育 の 実 用 的 価 値 に 疑 問 を呈 して い る。 更 に、 偏 差 値 の 低 いCラ ン クの 大 学 群 で はOB/0Gに 面 会 す る こ とが 内 定 につ な が る どこ ろか 、 マ イナ ス に 働 く とい う、 通 説 とは 異 な る結 果 を 示 した 。   濱 中(2007)も 偏 差値 に よ って 大 学 を 類 型 化 し、 大 企 業 か らの 内定 の 規 定 要 因 に 関 す る分 析

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を 行 っ た。 濱 中 は 旧帝 大 な どの 国 立 大 学 お よび 偏 差値57以 上 の 難 関 私 立 大 学 を 上 位 群 、 偏 差値 46か ら56ま で の 私 立 大 学 を 中 位 群 、 偏 差値45以 下 の 私 立 大 学 を 下 位 群 に 属 す る 合計 約4300名 の 学 生 を対 象 に 、 「大 企 業 か らの 内 定 」 の 規 定 要 因 を 見 る た め に ロ ジ ッ ト分 析 を 行 った。 そ の 分 析 には13の 説 明変 数 を 用 意 した が 、 い ず れ の 大 学 群 に お い て も有 意 な 影 響 を 与 えて い る変 数 は 僅 か で あ った。 特 に 下 位 群 で は、 「ク ラ ブ ・サ ー クル 活 動 」 だ け が 「大 企 業 か らの 内定 」 に 対 して 有 意 で あ った 。 この 研 究 の も う一 つ の 重 要 な 発 見 は 、 下 位 群 に 属 す る学 生 は 早 め の 活 動 の 開 始 が 必 ず し も早 期 の 内定 獲 得 に つ な が らな か っ た こ とで あ る。 この よ うに 下 位 群 の 大 学 に お い て 有 意 な 変 数 が ほ とん ど発 見で きな か った こ とは あ る意 味 、 大 企 業 へ の 就 職機 会 が 大 学 の 偏 差 値 に よ って 強 く規 定 され て い る とも解 釈 で き る。 (2)デ ー タ セ ッ トと推 計 モ デ ル   本 研 究 にお いて も定 量 分 析 に よ って 、 本 学 国 際 言 語 学 部 の 学 生 の 就 職 活 動 の 成 果 を 規 定 す る 要 因 を 考 察 して み る。 就 職 活 動 の 成 果 を 示 す 変 数 として 、 「就 職 活 動 の 自己評 価 」、 お よび 「資 本 金 で 測 った企 業 規 模 」 を用 い る。 企 業 規 模 を測 る変 数 と して 、 「従 業 員 数 」 で は な く 「資 本 金 」 を 用 い た理 由は 、 派 遣 社 員 、 契 約 社 員 、 嘱 託 社 員 な どの 非 正 規 雇 用 が 増 加 して い る中 、 企 業 が 公 表 して い る 「従 業 員 数 」 に 関 す るデ ー タで は 企 業 規 模 の 実 態 を 正 し く把 握 で きな い と判 断 した か らで あ る。   ま ず 、 モ デ ル 式1で は 回 答 者 の 属 性 、 就 職 活 動 の プ ロセ ス 、 就 職 活 動 の 結 果 に 関 係 した 変 数 が 「就 職 活 動 の 自己 評 価 」 を どの よ うに 説 明 して い るか を 分 析 す る。 被 説 明 変 数 で あ る 「就 職 活 動 の 自己 評 価 」 は 「大 変 後悔 して い る」(=1)か ら 「後 悔 して い な い 」(=4)ま で 、4点 尺 度 に よ る コ ーデ ィ ン グを 行 っ たデ ー タを 用 い る。 一 方 、 説 明変 数 は 以 下 の デ ー タセ ッ トを 用 意 す る。 「就 職 先 の満 足 度 」 は 「大 変 不 満 足 」(=1)か ら 「大 変 満 足 」(=5)ま で 、 「親 との 相 談 機 会 」 は 「全 く相 談 しな か った 」(=1)か ら 「積 極 的 に相 談 した」(=4)ま で 、 そ れ ぞ れ の 尺 度 に よ って コ ーデ ィン グ した デ ー タを 用 い る。 「就 職 企 業 の資 本 金 」 は それ ぞれ 変 数 の 大 き さ に よ って5段 階 に カテ ゴ リー化 した デ ー タを 用 い る2)。「内定 数 」 は そ の 実 数 を 用 い る。 「就 職 活 動 の 期 間 」 は 回 答 者 の 中 で 就 職 活 動 の 開 始 時 期 が 最 も遅 か った2009年8月 を基 準 月の 1と お き、 そ れ か ら遡 って活 動 の 開 始 時期 の 定 量 化 を行 う。 「性 別 ダ ミー」 は ダ ミー変 数 を 用 いて 、 男 性 を0、 女性 を1と お く。「留 学 ダ ミー」 は3ヶ 月 以 上 の 留 学 経 験 の あ る者 を1、 そ れ 以 外 の 者 を0と お く。 「就 職 ガ イ ダ ンス 欠 席 ダ ミ ー」 は 「全 く出 席 せ ず 」 ま た は 「あ ま り出 席 せ ず 」 と回 答 し た者 を1、 そ れ 以 外 の 回 答 は0と お く。   モ デ ル 式2で は 、 企 業 が 一 般 に 新 卒 に 求 め て い る と言 わ れ て い る基 礎 能 力 が 資 本 金 で 測 った 企 業 規 模 を どの よ うに 説 明 して い る か を 分 析 す る。 基 礎 能 力 は11個 の 質 問項 目(「 論 理 的 な 文 章 力 」、 「パ ソ コ ン操 作 能 力 」、 「一 般 教 養 」、 「数 的 処 理 能 力 」、 「人 の 話 を 聞 く傾 聴 力 」、 「目標 設

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定 能 力 」、 「体 力 ・バ イ タ リテ ィ 」、 「忍 耐 力 」、 「情 報 収 集 能 力 」、 「自 分 の 意 見 を 発 信 す る 能 力 」、 「人 を ま とめ る 能 力 」)を 用 意 し た 。 こ れ ら の 質 問 項 目 の 特 質 を 分 類 す る た め に 、  因 子 分 析 の バ リマ ッ ク ス 法 に か け て 因 子 負 荷 量0 .5以 上 の 有 意 な 因 子 を 得 よ う と試 み た 。 そ の 結 果 は 、 表7 に よ っ て 示 さ れ て い る 。   第1因 子 は 「体 力 ・バ イ タ リテ ィ 」、 「忍 耐 力 」、 「人 の 話 を 聞 く傾 聴 力 」 とい っ た 項 目 に よ っ て 構 成 さ れ て お り、 一 種 の 「ス ト レ ス 耐 性 力 」 と解 釈 で き る 。 第2因 子 は 「自 分 の 意 見 の 発 信 能 力 」、 「情 報 収 集 能 力 」 と い っ た 項 目 に よ っ て 構 成 さ れ て お り、 「コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 」 と解 釈 で き る 。 第3因 子 は 「一 般 教 養 」、 「数 的 処 理 能 力 」、 「情 報 収 集 能 力 」 とい っ た 項 目 に よ っ て 構 成 さ れ て お り、  「一 般 的 基 礎 能 力 」 と 解 釈 で き る 。 因 子 分 析 に よ っ て 選 択 され た7個 の 説 明 変 数 で あ る 「体 力 ・バ イ タ リテ ィ 」、 「忍 耐 力 」、 「人 の 話 し を 聞 く傾 聴 力 」、 「自 分 の 意 見 の 発 信 能 力 」、 「情 報 収 集 能 力 」、 「一 般 教 養 」、 「数 的 処 理 能 力 」 に 対 し、 回 答 者 に 「全 く 自 信 が な い 」(=1)か ら 「大 変 自 信 を 持 って い る 」(=5)の5段 階 で 自 己 評 価 して も ら い 、 そ れ を デ ー タ と して 用 い る 。 表7社 会人 基礎能 力に関す る因子 分析 職務満足の項 目 因子1の 因子負荷量 因子2の 因子負荷量 因子3の 因子負荷量 体 力 ・バ イ タ リテ ィ 0.6876 0.2399 -0.0861 忍耐力 0.6309 0.1184 0.1719 人 の 話 を 聞 く傾 聴 力 0.5579 0.1372 0.1116 自分 の意 見 を発 信 す る能 力 0.2491 0.7248 -0.1473 情報収集能力 0.0623 0.5810 0.5432 一 般 教 養 0.2836 0.1366 0.5852 数的処理能 力 0.0803 -0.0770 0.5445 論理的な文章力 0.0371 0.3522 0.0884 パ ソコ ン操 作 能 力 -0.0454 0.0105 0.3189 目標設定能力 0.2997 0.4827 0.0597 人 を ま とめ る能 力 0.3504 0.4563 -0.2680 因 子No. 固有値 寄 与 率(%) 累 積(%) 1      2  33 2.50 1.12 0.66 22.74 10.17 6.03 22.74 32.91 38.95

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  これ に よ り、 就 職 活 動 の 成 果 を 規 定 す る要 因 を 測 るた め の2つ の モ デ ル 式 を 用 意 す る。 (モデ ル 式1) 就 職 活動 の 自己評 価=f(就 職 先 の 満 足 度 、 資本 金 、 従 業 員数 、 内定 数 、 活 動 期 間 、性 別 ダ ミー、       親 との 相 談 機 会 、 留 学 ダ ミー、 就 職 ガ イ ダ ンス 欠 席 ダ ミー) (モデ ル 式2) 資 本 金 で 測 った 企 業 規 模 一f(体 力 ・バ イ タ リテ ィ、 忍 耐 力、 傾 聴 力、 意 見 の 発 信 能 力、       情 報 収 集 能 力、 一 般 教 養 、 数 的 処 理 能 力) (3)推 計 結 果   就 職 活 動 の 成 果 の 規 定 要 因 を 検 討 す る ため に 重 回 帰 分 析 を 行 っ た結 果 が 、 表8に 示 され て い る。 まず 、 「就 職 活 動 の 自己 評 価 」 を規 定 す る変 数 と して 、 「就 職 先 の 満 足 度 」(1%の 有 意 水 準)が ブ ラス の 有 意 な 変 数 として 発 見 され た。 す な わ ち 、 就 職 先 の 満 足 度 が 高 い ほ ど、 後悔 を 残 さず に就 職 活動 を 終 えた 学 生 が 多 い こ とを 示 して い る。 質 問 票 で は 、 「就 職 活 動 の結 果 に 関 係 な く」 を 強 調 して 「就 職 活 動 の 自己 評 価 」 を 回 答 者 に 尋 ね て い るが 、 や は り就 職 先 の 満 足 度 が 高 い と、 最 終 的 には 就 職 活 動 の 自己 評 価 も高 くな る こ とが わ か る。   次 に、 「留 学 ダ ミー」(10%の 有 意 水 準)が 有 意 な変 数 と して 発 見 され た。 「留 学 ダ ミ ー」 の 回 帰 係 数 の 符 号 が マ イナ ス で あ る こ とか ら、 中 長 期 の 留 学 を 経 験 して い る学 生 は 経 験 して い な い 学 生 よ り、 就 職 活 動 の 自己 評 価 が 低 くな って い る こ とが わ か る。 就 職 活 動 の 早 期 化 に 伴 い 、 3回 生 の 後 期 か ら 中長 期 の 留 学 を経 験 す れ ば 、 多 か れ 少 な か れ 就 職 活 動 に支 障 を きた す 可 能 性 が 高 い 。 特 に、 規 模 の 大 きな 企 業 ほ ど採 用 プ ロセ ス が 早 く、 大 企 業 へ の 就 職 を 希 望 して い る留 学 経 験 者 が 採 用 プ ロセ ス に 乗 り損 ね て し ま う と、 致 命 的 な 要 因 に な る こ ともあ る。 そ れ ゆ え、 留 学 経 験 者 の 中 には 留 学 と就 職 活 動 を 上 手 く両 立 で きな か った と考 えて い る者 もい る。 中 長 期 留 学 とい う貴 重 な 経 験 を して も、 そ れ が 就 職 活 動 に とって マ イナ ス の 要 因 に な って い る と考 え て い る学 生 が い る こ とは 、 留 学 プ ロ グ ラム の 内容 を 改 善 す べ ぎ時 期 に 来 て い る こ とを 示 唆 して い る。   更 に、 「就 職 ガ イ ダ ンス 欠 席 ダ ミー」(10%の 有 意 水 準)が 有 意 な 変 数 と して 発 見 され た。 「就 職 ガ イ ダ ンス 欠 席 ダ ミ ー」 の 回 帰 係 数 は プ ラス で あ る とい う こ とは 、 就 職 ガ イ ダ ン ス に 余 り出席 しな か った 学 生 ほ ど、 就 職 活 動 に 対 す る 自己 評 価 が 高 くな って い る こ とを 意 味 して い る。 ア ンケ ー ト票 の 自 由記 述 欄 の 中 で 、 あ る回 答 者 が 「他 人 の 意 見 に とらわ れ ず 、 自分 ら し く活 動 す る こ とが 重 要 で あ る」 と記 述 して い た。 ま た、 別 の 回 答 者 は 「何 よ りも企 業 を 実 際 に 回 って 、 失 敗 を 多 く経 験 す る こ とが 重 要 で あ る」 と述 べ て い た 。 大 学 主催 の 就 職 ガ イ ダ ンス は 、 学 生 が 就 職 活 動 を 開 始 す るに あ た って 貴 重 な 情 報 や ア ドバ イス を 提 供 して い る こ とに 異 論 は な い 。 し か し、 学 生 が キ ャ リア セ ン タ ーに よ るサ ー ビス 支 援 に 依 存 し過 ぎ る と、 主 体 性 を 持 って 活 動 す

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る こ とが 難 し くな って しま う恐 れ もあ る。 重 要 な こ とは 大 学 か らの 支 援 サ ー ビス を 利 用 す る こ とに加 えて 、 学 生 自 らが 積 極 的 に 企 業 説 明会 や セ ミナ ーな どへ の 参 加 を 通 じて 企 業 との 接 触 を で き るだ け 図 り、 自 ら情 報 の 探 索 ・収 集 を 行 うこ とが 就 職 活 動 の 自己 評 価 を 高 め る こ とにつ な が る。 特 に、 「ゆ と り世 代 」 で育 った学 生 は上 か らの 指 示 が あ る まで 動 か な い と椰 楡 され る 中、 自分 の 判 断 で 行 動 で き る学 生 が あ る意 味 で 企 業 か ら求 め られ て い るの で は な い か と考 え られ る。 表8就 職活動 の成果 の規定要 因         被説明変数 説 明変数 就 職 活 動 の 自己評 価    (モ デ ル式1) 資 本 金 で測 った企 業 規 模     (モ デ ル式2) 就職先 の満足度 0.581(5.33)*** 就職先 の資本金 -0.060(-0.87) 一 就職先の従業員数 0.056(0.64) 内定数 0.092(0.92) 就職活動 の開始 時期 0.044(1.33) 親 との相談機 会 -0.125(-1.47) 性 別 ダ ミー 一 〇.028(-0.17) 留 学 ダ ミ ー -0.290(-1.73)* 就 職 ガ イ ダ ンス 欠 席 ダ ミー 0.344(1.74)* 一 定数項 0.771(1.15) 2.549(2.49) 体 力 ・バ イ タ リ テ ィ 0.446(2.37)** 忍耐 力 -0.019(-0.10) 人 の話 を 聞 く傾 聴 力 -0.191(-0.86) 自分の意見の発信能力 -0.132(-0.83) 情報収集能力 0.105(0.52) 一 般 教 養 -0.210(-1.09) 数的処理能力 0.212(1.42) 自由度調整済 み決定係数 0,260 0,021 サ ン プ ル数 130 ll8 (注)***、**、*は そ れ ぞ れ1%、5%、10%の 水 準 で 統 計 的 に 有 意 で あ る こ と を 示 す 。 括 弧 内 はt値 。

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  次 に、 モ デ ル 式2に よ って 、 回 答 者 の どの よ うな 能 力 が 大 企 業 へ 就 職 す るた め の 説 明 要 因 と して 発 見 され る か を 確 認 した と ころ 、 多 くの 有 意 な変 数 は 発 見 で き なか った。「体 力 ・バ イ タ リテ ィ」 の み が5%の 有 意 水 準 で 発 見 され た。 これ は 、 規 模 の 大 ぎな 企 業 へ 就 職 す る には 「体 力 ・バ イ タ リテ ィ」 が 重 要 で あ る とい うこ とが 示 唆 され る。 日本 経 済 の デ フ レ不 況 が 続 く中 、 大 企 業 を 中 心 に市 場 の ウエ イ トを 国 内か ら海 外 へ 移 す 方 向に あ る。 そ れ に 伴 い 、 市 場 だ け で は な く研 究 開 発 拠 点 、 生 産 拠 点 、 販 売 拠 点 さ え も 日本 か ら急 速 に 流 出 して い る。 日本 と全 く異 な る文 化 を 持 っ た異 国 の 土 地 で 働 くこ とは 従 業 員 に 過 大 な ス トレス を か け て い る場 合 も多 く、 企 業 側 もそ れ に耐 え うる だけ の 体 力 を 持 った 人 材 を 求 め て い る と考 え られ る。   今回 、 「一 般 教 養 」、 「数 的 処 理 能 力 」、 「情 報 収 集 能 力」 とい った 項 目に よ って 構 成 され て い る 第3因 子 の 「一 般 的 基礎 能 力 」 は、 大 企 業 の 内定 獲 得 の説 明要 因 と して は 発 見 され な か っ た 。 しか し、 今回 の よ うな 不 景 気 時 期 の 採 用 過 程 に お い て は 受 験 者 を選 別 す るた め の 尺 度 の 一 つ と して 、 筆 記 試 験 を 重 視 す る企 業 が 増 えて い る。 先 の 表3で 示 され た よ うに 、 企 業 規模 を 考 慮 しな い 「内 定 を 獲 得 す る た め の重 要 な 要 素 」 と して 、 「一 般 教 養 」 を 挙 げ た者 は前 回 の 調 査 で 僅 か6名 で あ った の に 対 し、 今 回 は そ の 項 目を 挙 げ た者 は16名 もい た。 就 職 活 動 の 自己 評 価 が 低 い 理 由 と して 、 回答 者 の 中 に は 自由記 述 欄 に お い て「SPI対 策 の不 足 」、 「筆 記試 験 対 策 の 怠 り」 な どを 挙 げ て い た。 新 卒 を 厳 選 採 用 す る就 職 氷 河 期 が 長 引 くな らば 、 「一 般 的 基 礎 能 力」 が 今 後 、 内定 獲 得 の 説 明要 因 に な る可 能 性 が 高 くな るの で は な い か と推 察 され る。 5.結 語   本 稿 は 本 学 国 際 言 語 学 部 の2009年 度 卒 業 生 を 対 象 に 質 問 票 調 査 を 行 い 、 彼 らの 就 職 活 動 の 実 態 や 就 業 意 識 を 明 らか に す る と共 に 、 就 職 活 動 者 の 行 動 、 留 学 経 験 、 社 会 人 として 必 要 とされ る基 礎 能 力 な どが 、 就 職 活 動 の 成 果 と どの よ うな 関 係 に あ るか を 考 察 した 。 筆 者 は3年 前 に も 本 学 国 際 言 語 学 部 で 同 じ よ うな 調 査 を 実 施 した が 、 今 回 の 研 究 は 前 回 の 結 果 と比 較 しな が ら、 時 代 的 要 因 が 就 職 活 動 に どの よ うな 影 響 を もた ら した か を 考 察 した 。 また 、 前 回 とは 異 な る新 た な 分 析 の 枠 組 み を 用 い て 、 就 職 活 動 の 成 果 が どの よ うな 要 因 に よ って 規 定 され るか を 確 認 し た 。   本 研 究 か ら発 見 され た 第1の こ とは 、2009年 度 卒 業 生 の 就 職 活 動 は 金 融 危機 の 影 響 を 受 け て 、 極 め て 厳 しか った 。 彼 らの 就 職 活 動 の 開 始 時 期 は3年 前 の 卒 業 生 よ りも早 か った が 、 平 均 の 内 定 獲 得 数 は1.1社 以 上 も減 少 した 上 に、 「資 本 金 」 や 「従 業 員 数 」 で測 られ る大 企 業 へ の就 職 率 も大 幅 に下 が っ た。 就 職 企 業 の 満 足 度 、 就 職 活 動 の 自己 評 価 共 に3年 前 よ りも低 か っ た。 第2 に、 「内 定 を獲 得 す る た め の 重 要 な 要 素 」 と して 「留 学 経 験 」 が低 く位 置 づ け られ て い る 。 こ の 理 由の 一 つ として 、 留 学 期 間 が 就 職 活 動 の 早 期 化 に 伴 い 短 くな って きて い るが 、 そ れ が 外 国

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語 の 習 得 面 な どにお い て も不 利 に 働 い て お り、 留 学 経 験 の 優 位 性 を ア ヒ ール す る こ とが 困 難 に な って い るか らで あ る。 第3に 、 「就 職 活 動 の 自己評 価 」 を規 定 す る変 数 と して 、 「就 職 先 の 満 足 度 」、 「留 学 ダ ミー」、 「就 職 ガ イ ダ ンス 欠 席 ダ ミー」 が 有 意 な 変 数 として 発 見 され た 。 ま た 、 大 企 業 へ 就 職 す るた め の 有 意 な 変 数 として 「体 力 ・バ イ タ リテ ィ」 が 確 認 され た 。 外 国 語 大 学 の1学 部 だ け を 対 象 とし た本 研 究 は 、 サ ン プル 数 の 少 な さな ど大 きな 問 題 を 残 して い るが 、 こ れ らの 推 計 結 果 は 学 生 の 就 職 活 動 の 実 態 や 日本 企 業 が 直 面 す る課 題 との 関 連 で 、 幾 つ か の 意 義 深 い事 柄 を 示 唆 して い る。   今 回の よ うに 「100年に一 度 の 不 況 」 の 超 氷 河 期 に 就 職 活 動 を す る こ とを 余 儀 な く され た 学 生 は 、 今ま で の 学 生 とは 異 な る意 識 を 持 って 活 動 を す る こ とが 重 要 で あ る。 就 職 活 動 は 大 学 受 験 とは違 って 、 学 生 が 受 験 勉 強 の 参 考 書 に 相 当 す る就 職 活 動 の マ ニ ュア ル 本 を 熟 読 して 入 念 に 準 備 して も、 必 ず しも満 足 の ゆ く成 果 を 得 られ る とは 限 らな い 。 学 生 が 就 職 活 動 に 関 す る手 引 き書 や マ ニ ュア ル 本 を 読 ん で 、 就 職 活 動 の 参 考 に す る こ とは 決 して 悪 い こ とで は な い が 、 多 く の 企 業 は デ フ レ不 況 か ら脱 却 す るた め に 、 もは や 金 太 郎 飴 的 な 人 材 は 必 要 な い と考 えて い る。 これ か らの 就 職 活 動 者 に とって 重 要 な こ とは 、 大 学 か らの 支 援 サ ー ビス を 利 用 す る こ とに加 え、 学 生 自 らが 積 極 的 に企 業 説 明会 、 セ ミナ ー、 イ ン タ ー ン シ ッ プな どへ の 参 加 を 通 じて 情 報 の 探 索 ・収 集 能 力 を 高 め る こ とで あ る。 特 に 、 「ゆ と り世 代 」 で育 った 学 生 は 上 か らの 指 示 が あ る ま で 動 か な い と椰 楡 され る中 、 自分 の 判 断 と価値 観 で 行 動 で ぎ る人 材 が 企 業 か ら求 め られ て い る。   ま た 、 就 職 ガ イ ダ ンス 、 業 界 研 究 、 就 職 試 験 対 策 とい っ た、 どち らか と言 えば 学 生 に とって 受 身 型 の プ ロ グ ラム が 中 心 で あ った 大 学 の 就 職 支 援 サ ー ビス も、 改 善 の 曲が り角 に 来 て い る と 言 え る。 日本 市 場 の 将 来 の 拡大 が余 り期 待 で きな い 中、 多 くの 企 業 は 「受 身 型 の 指 示 待 ち 人材 」 か ら 「多 少 型 破 りで あ って も、 自分 で ビ ジ ネス フ ロ ンテ ィア を 拡 大 で き る よ うな 人 材 」 を 求 め る よ うにな って きて い る。 この こ とか ら、 大 学 の 就 職 支 援 も学 生 が 実 社 会 を 間 近 で 経 験 す る こ とで 、 自分 の 潜 在 能 力 、 職 業 観 、 価値 観 とい った 総 合 力 として の 人 間 力 を 高 め て い け る よ うな 参 加 型 の 就 職 支 援 プ ロ グ ラム や キ ャ リア 教 育 が 施 策 され る必 要 が あ る。

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・ 王 、 、 ! 1)今 回 の 調 査 で は 、 内定 者 の み を調 査 対 象 と した 。 そ れ ゆ え、 内定 を獲 得 で きな か った学 生 の就 職 活 動   の 実 態 、 就 業 意 識 、 基 礎 能 力 の 水準 な どは 不 明 で あ った 。 内定 を獲 得 で ぎなか った学 生 を調 査 対 象 に   入 れ 、 内 定 を獲 得 した学 生 と比 較 す れ ば 、 内 定 率 を 上 げ る要 因 が よ り明確 に な っ た こ とは否 め な い 。   但 し、 内 定 者 同様 に懸 命 に就 職 活 動 を行 った に も拘 わ らず 、 内定 を獲 得 で きず に落 ち込 ん で い る 学 生    を 対 象 に 、 研 究 目的 で 詳 細 な 調 査 を 行 うこ とは 困 難 で あ った 。 2)資 本 金 の カ テ ゴ リーを 、 「1000-5000万 円未 満 」、 「5000万-1億 円 未満 」、 「1-5億円未 満 」、 「5-10億円未 満 」、   「10億円以 上 」 の5段 階 で 分 類 した 。 日本語引用文献 上 村和 申 「大学 就 職 部 の役 割 とその 変 化 一就 職 支 援 か らキ ャ リア 支援 へ 」 永 野 仁 編 「大 学 生 の 就 職 と採 用 』     中 央 経 済 社 、2004年 。 内 田智 大 「就 職 活 動 の 実 態 とそ の成 功 の規 定 要 因 一本 学 国 際 言 語 学 部 の 事 例 」 『関 西 外 国 語大 学 研 究論 集 』     第85号 、99-116頁 、2007年3月 。 苅 谷 剛 彦 ・そ の 他「It Rains Cats and Dogs, but― 大 学 生 の就 職 活 動 に お け る 自 由 と差 異 」『日本 教 育 社     会 学 会 大 会 発 表 要 旨集 録 』 第46号 、80-85頁 、1994年10月 。 苅 谷 剛 彦 ・そ の 他 「大 学 か ら職 業 へ 皿― 就 職 機会 決 定 の メ カニ ズ ム 」『東 京 大 学 大 学 院 教 育学 研 究 科 紀 要 』     第46巻 、43-74頁 、2007年3月 。 下 村 英 雄 ・堀 洋 元 「大 学 生 の就 職 活 動 に お け る情 報 探 索 行 動― 情 報 源 の 影 響 に関 す る 検 討 」 『社 会 心理 学     研 究 』 第20巻 第2号 、93-105頁 、2004年 。 永 野 仁 「大 学 生 の 就 職 活 動 とそ の 成 功 の 条 件 」 永 野 仁 編『 大 学 生 の 就 職 と採 用 』 中 央経 済 社 、2004年 。 根 本 孝 「企 業 の 採 用 基 準 と即 戦 力 採 用 」 永 野 仁 編『 大 学 生 の 就 職 と採 用 』中 央経 済 社 、2004年 。 濱 中 義 孝 「現 代 大 学 生 の 就 職 活 動 プ ロ セス 」『大 学 生 と就 職― 職 業 へ の 移 行 支 援 と人 材 育 成 の 視 点 か らの     検 討 』 労 働 政 策 研 究 報 告 書   No.78、 労働 政 策 研 究 ・研 修機 構 、2007年 。 松 高 政 「大 学 の 教 育 力 と して の キ ャ リア教 育― 京 都 産 業 大 学 に お け る パ ネ ル 調 査 分 析 か ら」『京 都 産 業 大     学 論 集 社 会 科 学 系 列 』 第25巻 、145-168頁 、2008年3月 。 宮 沢 秀 次 「就 職 「好 調 期 」 と 「超 氷 河 期 」 に お け る就 職 意 識 の 比 較 研 究 」『日本 青 年 心 理 学 会 大 会論 文 集 』     第5号 、1-22頁 、1997年11月 。 (うち だ ・と もひ ろ  国 際 言 語 学 部 教 授)

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参照

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