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知的障害養護学校と就労 : 施設と学校の意識の相違から

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(1)F:. Ld= t :. s- '. ' ,t Lt ・>. -?f')c. '. -. T. '. : "-'--"I!. 4". 4. ' O) t '= *" t f'*.=:'-'p 1 C /J. L )C/ *'O)= ,. - f・)c,L, i! I-;. M05106F F '4 *F n Cvii. ). 1.

(2) 目次 1.はじめに.  1.テーマ設定の背景. 1・11.  2.研究の目的. 11・12. H.研究方法.  1。予備調査   1)調査対象者. 12・13.   2)調査時期.   3)質問紙の構成   4〉実施の手続き.  2.調査1   1)調査対象者. 13.   2)調査時期.   3)質問紙の構成   4)実施の手続き.  3.調査2   1)調査対象者. 13.   2)調査時期.   3)質問紙の構成   4)実施の手続き 皿。結果と考察.   ●終謝参 2 345    WVW. とタと的に 献 校ン校合り 文 字イ学総わ辞考.  1.得点化. 14. 学校と施設の意識の差. 15・24. インタビュー及び自由記述から. 24・25. 学校と施設の要求から. 26・27. 総合的考察と課題. 27・31. 31 31. 32.

(3)   知的障害養護学校と就労一施設と学校の意識の相違から一                    学校教育学専攻 学校心理コース.                        MO5106F 粂田 直美 1.はじめに.  1.テーマ設定の背景  養護学校高等部に赴任して2年問高等部で勤務してきた。その間先輩の先 生方から様々なことを教えていただきながら手探り状態で生徒とここまで過 ごしてきた。その中で,生徒の関わり方,授業内容,進路の問題,個別の支 援計画などさまざまな問題があった。特に進路関係では,施設見学,現場実 習,福祉事務所との相談や更生相談などの取り組みをしてきた。しかし卒業 時点でデイサービスを選択せざる得ない生徒たちもいた。卒業後の進路はか なり厳しい状況であった。.  筆者の勤務校は4年前に小学部,中学部に加えて3年前に高等部が作られ た。小学部,中学部での指導を生かすため,高等部の増設が望まれたためで ある。そのため,本校は知的障害養護学校でも比較的重度の生徒が多い。そ のため,就労が難しい生徒も多く,進路の選択の幅が狭いのが現状であった。  一昨年度の進路は,小規模作業所4名,デイサービス2名,授産施設3名,. 更生施設2名であった。企業への就職は0であった。一昨年度は,授産施設 の増設などもあったが,今後は施設の大幅な増加が望めない以上,デイサー ビスなどが増えてくることが予想されていた。しかし,福祉制度の大規模な 改変に伴い,利用率に基づく費用計算方法が月単位から日割単位に変わり, 利用率の向上が求められた結果,一部の施設で一時的に定員を増加させた。 その結果,昨年度の進路は通所更生施設5名,小規模作業所5名という結果 であった。.  このような進路先の厳しい状況をうけ、現場体験を積ませるため本校でも,.  毎年高等部は外部施設での現場実習(1年生4日,2年生10日,3年生15 目程度)がおこなわれている。私も,現場実習生徒に付き添い,授産施設や更 生施設など卒業生のいる施設へ訪問し活動する機会があった。施設において は悪条件の中,矛盾を抱えながらも,質の高いサービスを提供できるよう努 力されている姿がそこにあった。しかし,学校とは指導者の数も異なるため, 個別の指導はなかなか難しいのが実情であった。また障害の状況によっては, 学校とは異なる状況のなかで施設への環境適応がスムーズにいっていない卒 業生も見られた。学校とは大きく異なる状況の中でなかなかすぐには環境適 応が難しいようであった。  今,そのような本校卒業生の進路選択の厳しい状況をさらに変化させるよ. うに,行政面の障害者福祉政策においても転換が図られている。平成14年 12月に改正された障害者基本法に基づく障害者基本計画では,学校卒業後の 自立や社会生活に向けた適切な支援の必要性に鑑み,一貫した効果的な相談 支援体制の構築を図ることが盛り込まれている。教育面では,平成15年3. 1.

(4) 月にr今後の特別支援教育のあり方についての最終報告」がまとめられ,今 まで障害の程度に応じて特別な場で行っていたr特殊教育」から,児童生徒 一人一人の教育的二一ズに応じて適切な教育的支援を行う計画(個別の支援 計画)を策定して効果的な支援を行う「特別支援教育」への転換が図られる ことになった。これは,児童生徒は、障害の程度ではなく,自立に向けて何 が必要かという観点での教育が重視されることになったことを意味する。な ぜこのような転換が図られたのかというと,養護学校などでの児童生徒の障. 害の重度重複化、LDやADHD、高機能自閉症などの多様化する問題に対 処するためなどである。本校でも平成16年度から来年度の本格実施を見据 えて個別の支援計画を策定して教育に取り組んでいる。.  また平成16年12月10目に発達障害のある人に対する包括的な支援体制 の充実を図るため「発達障害支援法」が公布された。(平成17年4月1日施 行)その第一条において「…学校教育における発達障害者への支援,発達障 害者の就労の支援,発達障害支援センターの指定などについて定めることに より,発達障害者の自立及び社会参加に資するようその生活全般にわたる支 援を図り,もってその福祉の増進に寄与することを目的とする」と規定され ている。その主な内容は①早期の発見・発達支援から教育・就労・地域での生 活と福祉政策は大きな転換を迎えている。平成14年12月に改正された障害 者基本法に基づく障害者基本計画では,学校卒業後の自立や社会生活に向け た適切な支援の必要性にかんがみ,一貫した効果的な相談支援体制の構築を 図ることが盛り込まれている。.  教育面では,平成15年3月に中教審によってr今後の特別支援教育のあ り方についての最終報告」がまとめられ,今まで障害の程度に応じて特別な 場で行っていた「特殊教育」から,児童生徒一人一人の教育的二一ズに応じ て適切な教育的支援を行う計画(個別の支援計画)を策定して効果的な支援 を行う「特別支援教育」への転換が図られることになった。これは,児童生 徒は,障害の程度ではなく,自立に向けて何が必要かという観点での教育が 重視されることになったことを意味する。なぜこのような転換が図られたの. かというと,養護学校などでの児童生徒の障害の重度重複化,LDやADH D,高機能自閉症などの多様化する問題に対処するためなどである。私の勤 務校でも,平成16年度から来年度の本格実施を見据えて,個別の支援計画 を策定して教育に取り組んでいる。.  また発達障害のある人に対する包括的な支援体制の充実を図るため,平成. 17年4月1日r発達障害者支援法」が施行された。その第一条においてr… 学校教育における発達障害者への支援,発達障害者の就労の支援,発達障害 支援センターの指定などについて定めることにより,発達障害者の自立及び 社会参加に資するようその生活全般にわたる支援を図り,もってその福祉の 増進に寄与することを目的とする」と規定されている。その主な内容は①早 期の発見・発達支援から教育・就労・地域での生活といった一貫した支援,②. 2.

(5) 発達障害者支援センターの全国的整備(Fig皿e1に示す),③発達障害者支 援を担う人材の育成等が盛り込まれている。それをうけ,障害者自立支援法. が平成18年4月1日から施行された。この法律の主な改正点はTable1に示 すとおりである。発達障害者支援センターを取り巻く関係機関の図は, Figure1に示すとおりである。制度改変に伴う養護学校卒業後の進路先の変. 化についてはFigure2に示した。またTable2に制度改変後のそれぞれの事 業内容を示した。. Figure1 障害者自立支援法(H18年施行)による組織図(厚生労働省 2006年). TabIe1 障害者自立支援法の主な改正点平成18年4月1日施行(厚生労働省2006年). ・障害施策の3障害(知的.身体.精神)の一元化をはかる ・利用者本位のサービス体制へ.    33種類の施設体制→6事業      →平成18年10月から段階的に実施 ・就労支援の根本的強化 ジョブコーチなど ・支給決定の透明化、明確化;客観的尺度に基づく支援費の導入  障害区分認定の実施(現在進行中) ・安定的な財源の確保   =国の費用負担責任強化と利用者の応分負担. 3.

(6) 平成17年度までの. 平成24年度以降の 養護学校卒業後の生活.  養護学校卒業後の生活 一般就労. 日中活動の場. ⋮⋮ 叢⋮       講騰⋮⋮. 以下から1ないし複数を選択する ・療養介護(医療型)・生活介護(福祉型). 柵……. デイケア. 溝i. ・更生施設. 、… …… ……. 議i…iii…. ・デイサービス. …… ……. /『. 難iiliii. 織………………. 〆. ・就労継続支援・地域活動センター. 騰i…iii…. ……. 福祉的就労. \\. ・重症心身障害児施設 ・身体障害者療護施設. \. ・授産施設 ・小規模授産施設. 住まいの場・在宅. 11獲lii⋮ 騰i⋮i繋⋮. 入所施設等. “……………. ・自立訓練 ・就労移行支援. ・障害者支援施設の入所支援.  =小規模作業所. ・居住支援サービス. ・福祉工場. Figure2 養護学校卒業後の進路選択の変化(厚生労働省 2006年). Table2 平成24年度以降の障害者サーピスの内容(厚生労働省 2006年) 内容 事 業 条件等 生活介護 障害程 常時介護を擁する障害者に日中,入浴・排泄・食事の介護, 度区分 創作活動,生産活動の機会を行う。対象となる障害者の範 3以上 囲・実施施設・サービス内容は,省令で定める。 生活訓練 1年 養護学校を卒業したもの,継続した通院により症状が安定 自立訓練 事業. 十. 1年訪問. 期間. しているものであって,地域生活を営む上で生活能力の維 持・向上などの支援が必要なものを対象に食事や家事など の日常生活向上のための支援を実施し,日常生活の相談, 関連サービス機関との連携調整を通して,地域生活への移 行を目指す。. 就労移行 支援. 2年. 65歳未 満. 企業等への就業を希望するもの・技術を習得し,在宅での 就労・起業を希望するものを対象に就労に必要な知識能力 の向上,起業とのマッチング等を図ることにより企業への就 労・在宅就労を目指す。. 就労継続. 期限. 支援. なし. 非雇用型 地域活動 支援. 地域生 活支援. 企業や就労継続支援事業(雇用型)での就労経験のあるも ので,年齢や体力面で雇用されることが困難だった者,就 労移行新事業を利用したが,企業・就労継続支援(雇用型) の雇用に結びつかなかった者。 創作活動,生産活動,社会との交流促進など事業内容によ って4類型にわけられる。. 事業. 4.

(7)  このような変化をうけて,特殊教育から特殊支援教育へ変革に向けて,養 護学校でも新たな考え方による取り組みが必要となってきた。養護学校高等 部での取り組みでは特に,卒業後の進路に向けての取り組みが重要である。  黒田(2002)では,そのトラジション(学校から社会生活への移行)支援と して養護学校高等部では,事業所,作業所,施設などでの実践を把握理解し, まさに発達障害生徒の移行期教育として「今何が求められているか」という 具体的な検討に求められていると述べていた。又個別移行計画を作成するこ との意義は,「高等部教師と作業所や施設の職員の間で,このような問題につ いて協議できるようになったことだ。」とも述べていた。.  しかし,知的障害養護学校の教育が目指していることと,作業所や授産施 設や更生施設が取り組んでいることには,当然だが違いがある。進路への取 り組みとして「何ができれば就労できるのか」や「職場に定着するためには どのような課題があるのか」などについて研究がなされてきた。  渡邊(2000)は,産業界の動向を踏まえて,養護学校卒業後の進路指導に おける定期的な職場訪問と本人についての詳しい情報提供などの重要性を提 言していた。小畑(2006)では就職率後の定着率向上にむけて,養護学校専 攻科の果たす役割を述べていた。内海(2002)では,これからの養護学校の 進路指導における個別移行支援計画やネットワーク支援の重要性を指摘して いた。.  向後(1999)では知的障害者の一般就労を実現するための課題と就労のた めに身につけるべきことと,就労の継続のために必要な課題について,大規 模な調査(対象:養護学校高等部224校(回収率62.6%)・知的障害養護学 校中学部174(回収率53.2%)・特殊学級152級(回収率36.1%)の進路指 導担当教員,企業は278社 (62.1%),保護者高等部274名(66.8%)うち 特殊学級在学保護者93名)を行い,事業所,教員(進路担当),保護者間の意 識の違いについて明らかにした。ただこの研究は調査対象職員が,進路担当 ということで就労に関する経験知識の高い人を対象にしていた。加えて調査 が一般就労ということでかなり高い水準を尋ねる調査項目となっていた。  この研究の調査項目は,一般就労を実現するための課題(日常生活,職業 生活,協調性,意思の表示,作業職業継続に関する知識・理解,一般知識,特 徴の8領域の96課題)及び一般就労を実現・継続するための課題(安全,時 間の理解と管理,移動,数の理解,援助の程度,言葉の学習,金銭の管理の 7課題50項目)から構成されていた。質問項目はTable3・1,Table3・2, Table4・1,Table4・2に示す.。.  この研究では,事業所は企業規模などの属性に関わらず,一般就労を実現 するための96課題の研究の重要性に関して,保護者・教職員・事業者とも 比較的一致した傾向を持っていた。また一般就労の実現に関して,重視すべ き課題とその並び順があきらかになった。  課題を重視する並び順にっいては,概ね「日常生活」「職業生活」「協調性」. 5.

(8) 「意思の表示」の4領域では,できなくてはならないとされた課題が多かっ た。しかし,各課題を重視する程度については,事業所よりも教員や保護者 のほうが高い傾向が見いだされた。関係者に共通して「目常生活」,「職業生 活」,「協調性」,「意思の表示」の領域ではできなくてはならないとされた課 題が多かった。.  これに対して,r職業に関する知識理解j r一般知識」の2領域に関しては できなくても差しつかえないと評価された課題が多かった。養護学校高等部 関係者は,中学部や中学校特殊学級と比較して,職員・保護者とともに各課 題を重視する傾向が強く,就労に対して高い準備性を求めていた。  一般就労を実現するための7課題(安全,時間の理解と管理,移動,数の 理解,援助の程度,言葉の学習,金銭管理)の90項目について,事業所は 「安全の確保」,「出勤」,「仕事の開始終了」,「昼休み等の時間」については. ある程度の自立的行動が可能であることと,職場までは一人でこられること (移動)が必要であると考えていた。一方他の課題についてはほとんど項目 について,余り必要でないと考えていた。また事業所より職員・保護者が高 い要求をする傾向が認められた。  作業時間に関しては,基本的には事業所の要求が最も厳しいものであった。 作業時間については,一般就労ということで,他の労働者と同様の作業時間 (8時問労働)を求められている割合が高かった。作業時間については,Table5 に示した。作業遂行については,仕事の出来高,不良率,作業時間において 基本的に事業所の要求水準が高いことが示された。これは,事業所は福祉で はなく企業なので利潤を追求するためであろうと推察された。  行動特性についてはFigure3に示した。関係者に共通して「決してあって はならない」とする意見が半数を超えたのは,乱暴するのみであった。ただ し「決してあってはならない」と「できればないほうがよい」を加えると他 の行動特性面でも半数を超え,要求が高いことを示していた。  職場での実習の重要性については,中学校時代からの実習が必要と答えた 企業が51.7%であった。Figure4に示した。すなわち,教員や保護者より事 業所では早くからの職業教育の必要だと考えていた。  なお「職業に関する知識理解」「一般知識」の2領域に関してはできなくても 差し支えないと評価された課題が多かった。. 6.

(9) Table3−1向後(1999)の一般就労を実現するためにどれぐらい必要かの項目 抜粋. 自分のものと他人のものが区別できる. 他人のものや会社のものを持っていかない 会社の備品や道具などを使ったら必ず返す 順番や交代の意味がわかる. ★. 仕事中むやみに歩き回ったり騒いだりしない 整理整頓ができる 共同の道具などを大切にする 約束を守る. ★. 会社の決まりを守り礼儀正しく行動する 注意されたことは素直にきく. ★★. 自分の考えと違っても指示を受け入れる うそをついたり言い訳をしたりしない 自分で工夫して仕事に取り組む. ★★. まじめにこっこつと仕事をする 出勤状態がよい. 怠けたり手抜きをしたりしない. 自分に分担された仕事は責任を持って最後までやり遂げる. できないときにごまかさない★. OO◎O◎○. 積極的に作業にとりくむ. ◎◎◎◎O◎OO◎O◎O◎. 目印をつければ自分のものがわかる. ◎◎◎◎◎◎O◎◎◎◎◎◎O◎◎◎◎◎◎O. 学校 施設. ★★★★. 職業生活について26項目. 質問内容. 辛抱強く飽きないで仕事をする. 仕事中に無駄話をしない               ★. OOO◎. ふざけたり、余所見をしないで仕事をする. O◎◎◎◎. 疲れを訴えることなく粘り強く仕事をする        ★ 気に入らない仕事でもよく耐える 反復作業に耐える. むやみにやすまない. 注 ・5件法「必ずできなくてはならない4点」,「できた方がよい3点」,.    r多少はできたほうがよい2点」,rできなくてもさしつかえない1    点」,「考えたことがない(欠損データ)」のいずれかで答えるように    求めた。.  ・平均にっいて2,0以上は◎,1.7以上はO,1.0以下は×で示した。  ・本研究の項目に取り入れた項目は★で示した。. 7.

(10) トイレが一人で利用できる. 食事のマナーが守れる. 他人に不快感を与えない程度に身なりを整えられる 身辺を清潔にできる. 校. 施◎◎◎◎. 質問内容. 学◎◎◎◎O.  ★★★. 目常生活について10項目. TabIe3−1向後(1999)の一般就労を実現するためにどれぐらい必要かの項目の続き. 設. 整理整頓ができる. 病気や怪我の予防ができる 病気や怪我の対処ができる 一人で食事の支度ができる 一人で掃除や洗濯ができる 身近な人にrおはよう」,rさようなら」などのあいさつをする★. ◎○. 「ありがとう」「ごめんなさい」をいえる         ★ 場に応じた適切な挨拶や応答をする            ★. 必要なときに他人に協力する. 必要なときに他人の協力を受け入れる 場の雰囲気がわかる 自分勝手な行動をしない                 ★. ◎O. 協調性についてーo項目. 余暇がうま・く過ごせる. 他人に迷惑をかけたときにはあやまる 他人の失敗や過失をとがめない. 助けてもらったときには感謝の気持ちを表す. ○. 注・5件法r必ずできなくてはならない4点」,・rできた方がよい3点」,r多   少はできたほうがよい2点」,rできなくてもさしつかえない1点」,r考え   たことがない(欠損データ)」のいずれかで答えるように求めた。.  ・平均について2.0以上は◎,1.7以上はO,1.0以下は×で示した。  ・本研究の項目に取り入れた項目は★で示した。. 8.

(11) Table3−2 向後(1999)の一般就労を実現・継続するための課題の調査項目. 意思の表示について26項目. 質問内容. 学校 施設. 話す相手と視線をあわせる. 表情や音声、身振りで自分の気持ちを表現できる ★      O 感情をあらわに出してはいけない場面がわかる. 話しての表情、音声、身振りを見て相手の気持ちがわかる きかれれば見たことや聞いたことを上司に話す. 自分の経験したことや見聞きしたことを簡単な言葉で上司に話す 事柄の順序をたどって経験したことを話す. 仕事が終わったことを報告する               ◎ 簡単な伝言をする                      ○. 電話や来客があったときは取次ぎをする              × 上司や家の人などに用件を落とさず簡単な伝言をする. 自分の名前を呼ばれたら返事をする             ◎  ◎ 電話の対応の仕方を知り、利用する                 ×. 話がわからないときは聞き返す               0 作業がわからないときはたずねる               ◎  0 簡単な言葉で依頼や訴えをする. 要望や不満などを言葉で表現する               O 支持や説明を正しく聞き取る                 O 上司などの説明友達の話などを聞いて内容のあらましがわかる. 身近な問題を仲問と話し合い、自分の意見も述べる       ×  × 自分の意見をみんなにわかるように話す               ×. 話し合いなどで聞き手のほうを向いてはっきり話す       O 必要なときには丁寧な言葉で話す. 時と場所に応じて適切な言葉や態度で対応する. 立場をわきまえて適切な言葉や態度で対応する           ×. 注 ・5件法「必ずできなくてはならない4点」,「できた方がよい3点」,「多.   少はできたほうがよい2点」,rできなくてもさしつかえない1点」,r考え   たことがない」のいずれかで答えるように求めた   ・平均について2,0以上は◎,1,7以上はO,1,0以下はを示した。   ・本研究の項目に取り入れた項目は★で示した。. 9.

(12)        決ズあづ昭翻い. 気持獺働嚇繍 擬. 禦. :i:iii縫欄,. 繰…iiiiii騰   ,欝iii. 糧……ま…,・ii灘…. 自頒中電にiもる事葉所. l. 撒liii…i・’. 繊……i…く・ s…iiii鑓i類iiiii. 頴i…灘…1……i………………i葦…i軽i麟……ili…i…i…i…i無…i・、…. 舌脳爾舜. i難きiiiiiiiii鱒藻liiiii…liliiiiil. 鵜.   情勅嚥★事斯. 薫1’…灘iiiiiii叢黙iiiii鱒iiiiiiiii鐘. 繍i醤iiiiiiiiii  iiiiiii欝ii. 纐 奇鞠る☆事斯. 多少伽甜い  あゴ醒しつb勉い. 轟轟ii轟継鍵il………. 損. 損. 纈ぬ励営い. 麟. や田職瀟. 損. 1. iiiiii灘…. …議繋…ii懸騰萎lii…  ’一き. 灘…難. ,…灘iiiilき……………………i…………………………:嚢…:…隆 黙iiiiii. A ■■■■. li暴iiiii…iii騰艶;く、、liiii譲iiiiiii甲ミ. 嚢iii蓑i蒙iiii零きiii糞…灘iiiiiii騰…、…、…1、…、灘 鍵嚢l li…iililiiiiiii. 妻i灘ii妻iiii…iiii. iliii翻:’”:’1卜:’:一:騰ii…iiii. i譲…繭i謹iiiiii棄i糞桑㌔;. 灘………i諜i…i…i…i…醸liii…轟. 注・5件法「決してあってはならない(4点)」,「できればないほうがよい(3点)」,.   r多少はあってもよい(2点)」,rあっても差し支えない(1点)」,r考えたこ.   とがない(0点)」のいずれかで答えるように求めた。.   ・学校は養護学校高等部職員のデータ. Figure3 向後(1999)の一般就労を実現するための調査項目一行動特性. 10.

(13) TabIe4−1向後(1999)の一般就労を実現するための積み上げ課題 質問内容. 学校. 施設. O. ○. ×. ×. ×. ×. ×. ×. 品物の長さや重さなどを計ったり数えたりする(物差の秤使用★. ×. ×. 簡単な計算機を使って計算する ひらがなや簡単な漢字を読む ひらがなや簡単な漢字を書く. ★. ×. ×. ★. O. O. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. ×. 数. 簡単な数を数える. ★. の. 簡単な数字を読んだり書いたりする. ★. 概. 簡単な加法を用いる場合がわかり、初歩的な計算をする 簡単な減法を用いる場合がわかり、初歩的な計算をする 簡単な乗法を用いる場合がわかり、初歩的な計算をする 簡単な除法を用いる場合がわかり,初歩的な計算をする. 念. 8 工百ノ、. 目. 善口. 葉 学 習. 7 項 目. ★. 語句や短い文を正しく読む 語句や短い文を正しく書く 目に触れる標識,看板,立て札,標示などの意味がわかる 見聞きしたり経験したりしたことなどにっいてできるだけ順 序立てて書く. 簡単なメモを取る 金 銭 管. 理. 10 工百ノ、. 目. 少額で,決まった額の買い物を一人でする 自動販売機を利用する 目用品のおよその値段がわかる 商店を利用して,目用品を買う 簡単な金銭収支を記録する 予算に合わせて計画的に買い物をする 勤労に対して,報酬が得られることがわかる 家計の収入・支出状況について知り、必要な費用がわかる. ★. ★. 計画的に貯金・預金する 援 助. 3. 収入にあわせて金銭を管理する 援助があれば作業を遂行できる. ★. 若干の援助があれば作業を遂行できる★ 援助がなくても作業を遂行できる★. ×. O ×. ×. 項ハ. 注・元データでは,同じ項目について就労の実現と就労の継続のそれぞれに質   問しているが,ここでは就労の実現のみ示した。  ・or必要ある」の回答率が80%以上のもの,×は「必要ある」の回答が50%   未満のもの 11.

(14) Table5.向後(1999)の一般就労を実現する際に期待される労働時間(%)抜粋. 連続時間 事業所. 1H以上. 2H以上   3H以上. 5.1. 29.1          25.2. 校. .1. 総労働時間 事業所. 5H未満 2.6. 校. .8. 9、3           28、6. 6H       7H 7.9      19.1 3.4          9.8 . 事業所. 鵠 そう思う. 婆. どちらともいえない. 学校. 護8蔭. 4H以上 40.6. 9 8H以上 70.4. 5. 24蓬. 思わない. 2. β.裂. Figure4向後(1999)の中学校から実習が必要かどうかの回答.  向後(1999)の調査全体の結果,身辺自立の重要性や働く意味,体力などの 必要が指摘されている。しかし「その課題が多くの課題の中でどのくらいの 重要度を占めるか」が十分に検討されていないために,準備期にある知的障 害者にとって「学校時代の課題達成」と「課題達成後の就労可能性」との関 連が極めてわかりにくい結果となっているのではないか。従って「就労を目 指すときに優先的に挑戦すべき課題はどのよう に選択されるのか」を検証す ることが必要である。.  校種は異なるが,河西(2003)は,聾学校高等部重複学級における指導内容 に関する調査と聾重複障害者専門型施設における「習得させたいこと,習得 させておいてほしいこと」についての比較考察から,学校では「日常生活を 送る上で最低限必要な事柄」を挙げているが,施設の方では「自己主張でき るカ,社会経験など社会の中で生きていく上で必要なカを習得させておいて ほしい」と考えているとのべている。しかし学校で基本的な生活習慣を身に つけているからこそ,施設では社会に出てからの課題である社会生活をおく る上での重要なカをもとめているとも考察している。そこで,学校教育が学 校現場で何を学習し習得すれば,将来の進路にとってよいのか,また関連施 設とどのように連携をとっていけばよいのかなどを明らかにしたいと感じた。.  2、目的 先行研究の向後(1999)では,学校の教員の調査は一般の教員ではなく,進 路担当者に対する調査であり,教員の中でももともと就労に対する意識が高 12.

(15) く専門的な知識ももっている者を対象にしていた。その上就労については, 一般企業への就労ということで,知的障害者であっても卒業後の進路指導に おける問題点を指摘していた。河西(2003)は,聾学校高等部の対象というこ とで,必ずしも知的障害を伴わない,聴覚障害者に対する調査研究をおこな っていた。聴覚障害の指導は,手話などコミュニケーションに重点が置かれ, 知的障害者の教育指導とは異なる多い。特に知的障害を伴わない場合は、知 的障害養護学校の状況とは大きく異なっている。  本研究では,特別支援教育が変わろうとする中で,知的障害養護学校教諭 と施設における就労に対する意識の差を,質問紙調査を行うことにより明ら かにすることである。実際に障害者の指導に携わっている教職員や施設の支 援員の意識の差を比較検証することで,学校教育が終了する養護学校高等部 では生徒たちをどう見ていけばいいのか,どんな学習を進めていけばいいの か,また関連施設とどのように連携をとっていけばいいのか,教育課程につ いて考えるとともに,進路先との連携強化になどについても示唆を得ること ができると思われる。. 皿.方    法 1.予備調査.  1)調査対象者 H大学院院生 4名養護学校教諭及び特殊学級担当者  2)調査時期  2006年 1月  3)質問紙の構成 以下に示す調査内容を含む冊子を作成した。表紙には 「本調査は知的障害養護学校教諭と施設のおける就労に対する意識を調査す るための調査」である旨を記載し,配布・回収した。フェイスシートには性 別,年齢 勤務先を尋ねる欄をもうけた。そして就労に際し必要と考えるも のに対する質問項目を向後(1999)の研究報告の質問146項目のうちアンケ ート回答者(教師・施設関係者)ができなくても差し支えがないと回答した 割合が50%を超えるものを主に削除し,50%を越えても有意差の見られた項 目は残し、54項目を選び構成した。その際勤務校の進路担当に助言していた だいた。.  項目の内訳は以下のとおりである。( )内は項目数を示した。養護学校卒 業までに,習得させたいことに関する項目として,Table7に示したように, 日常生活にっいて(5),職業生活について(15),協調性について(6),意思の伝. 達について(2),行動特性について(6)は,「必ずできなくてはならない」∼「考. えたことがない」の5件法で回答を求めた。また,知的障害者が働く為に必 要な事に関する項目として,Table8に示したように,安全について(3),時 間の理解(3),移動にっいて(3),数や言葉の理解について(5),金銭感覚につ. いて(2)は,「必要である」,∼「必要がない」の3件法で回答を求め,問題行. 動については,「決してあってはならない」∼「考えたことがない(わからな い)」の5件法で回答を求めた。Table9に示したように知的障害者が働くた 13.

(16) めにどの程度のことが必要かに関する項目として,援助の程度は,第1問「援 助があれば作業を遂行できる」,第2問r若干の援助があれば作業を遂行でき る」,第3問「援助がなくても作業を遂行できる」のそれぞれの質問項目につ いて「必要である」∼「必要がない」の3件法で回答を求めた。持続力につ いては,連続作業時間については,「30分まで」∼「2時間以上」の4件法. で回答を求め,一日の総労働時間は、「2時問まで」∼「6時間以上」の4 件法で回答を求めた。そして自由記述欄を設けた。  4)実施の手続き  「本調査は知的障害養護学校教諭と事業所のおける就 労に対する意識を調査するためのものです。結果は統計的に処理されあなた 一人の回答のみを問題にしたり,公表したりすることはありませんのでご協 力をお願いします。,就労の定義ですが,小規模作業所,および授産施設に進 路選択できる生徒を念頭において答えてください。」と教示を与えた。その上 でアンケートに答えていただき,質問が適切かどうかの確認を行い,助言を いただいき,質問項目の修正を行った。. 2.調査1  1)調査対象者 養護学校の教諭合計51名  (配布91通 回収率56%). そのうち高等部25中学部16小学部10名。対象学校は大阪府下の養護学 校高等部1校,兵庫県の知的障害養護学校2校。.  2)調査時期  2006年3月上旬 ∼7月下旬  3)質問紙の構成 予備調査で使用したもののうち,援助程度の3項目を まとめて1項目の3件法にかえて52項目に改良した。そして自由記述欄を 設けた。.  4)実施の手続き 調査対象に対し、質問紙を渡す際に,「就労の定義です が,小規模作業所、および授産施設に進路選択できる生徒を念頭において答 えてください。」と教示を与え,封筒に入れてくださいとお願いし,留置回収 した。. 3.調査2  1)調査対象 各施設の支援員 合計49名 (アンケート配布65通 回収 率78,4%)。内訳は知的障害者更生施設18名,知的障害者授産施設24名, 小規模通所訓練施設7名。.  2〉調査時期 2006年3,月上旬 ∼8月下旬  3)質問紙の構成  フェイスシート以外は調査1で使用したものと同じ ものを使用した。なおフェイスシートの勤務先の形式のみ学校と施設とを変 更した。.  4)実施の手続き 各施設長及び進路担当者に対して,施設の現状および 現在起こっている問題,新しい改革に伴う今後の施設の計画などにっいてイ ンタビューをおこなった。その後,質問紙を依頼した。その際,r就労の定義 14.

(17) ですが作業時間内は、作業できる利用者を念頭において答えて下さい。」と教 示を与えた。その上で施設の支援員の方に質問紙を渡していただき郵送回収 した。. τable7 学校卒業までに、習得させたいことに関する項目 日常生活について. ①トイレが1人で利用できる ②食事のマナーが守れる ③1人で食事を食べることができる ④着替えが一人でできる ⑤他人に不快感を与えないように身なりを整える事ができる. 職業生活について ①目印をつければ,自分のものがわかる ②他人や会社の物を無断で持っていかない ③会社の備品や道具などを使ったら必ず返す ④順番や交代の意味がわかる ⑤仕事中にむやみに歩き回ったり,騒いだりしない ⑥約束を守る ⑦注意されたことは素直に聞く ⑧嘘をっいたり言い訳をしたりしない ⑨出勤状態がよい ⑩怠けたり手抜きをしたりしない ⑪できないときにごまかさない ⑫作業がわからないときは尋ねる ⑬自分から仕事終了報告できる ⑭疲れを訴える事なく粘り強く仕事する ⑮仕事中に無駄話をしない 協調性にっいて ①身近な人に「おはよう」,「さようなら」等のあいさっをする ②「ありがとう」「ごめんなさい」が言える. ③場に応じた適切なあいさつや応答する ④自分勝手な行動をしない ⑤周囲の人にとうまく接する事ができる ⑥周囲の人に対して配慮ができる 意思の伝達について ①表情や音声,身振りで自分の気持ちを表現できる ②好きなものを自分で,二者択一で選択することができる 15.

(18) Table8 知的障害者が働くために必要な事に関する項目 安全にっいて ①危険なものや危険なことがわかる ②危険を示す言葉や標識がわかる ③危険を示す言葉や標識がわかり指示に従う 時間について ①仕事に行く日と行かない日があることがわかる ②時計で大体の時刻を読むことができる ③目課に沿って生活をすることができる 移動について ①職場や家の近くの交番や停留所、駅のあるところがわかる ②最寄りの駅やバス停まで一人で行くことができる ③職場まで公共の交通機関を利用し一人で行くことができる 数や言葉の ①簡単な数を数えることができる 理解について ②簡単な数字を読んだり、書いたりできる ③ひらがなや簡単な数字を読むことができる ④品物の長さや重さを量ったり数えたりできる.(物差,秤の使用. 金銭について 問題行動に  ついて. ⑤電卓を使って簡単な計算をする ①小額で決まった額の買い物を一人でできる ②勤労に対して報酬が得られることがわかる ①情緒が不安定である ②奇声を発する ③乱暴をする ④反抗的な態度をとる ⑤ やたら不満を言う ⑥ 気持ちの切り替えができない. Table9 知的障害者が働くためにどの程度のことが必要かに関する項目 援助程度 就労を実現するにはどの程度の援助が必要とおもいますか。  ア。 援助があれば作業を遂行できる  イ. 若干の援助があれば作業を遂行できる  ウ. 援助がなくても作業を遂行できる 持続力にっいて,どれぐらい必要か。 連続作業時間は.  ア.30分まで イ.30分∼1時問 ウ.1時問∼2時問 エ。2時間以上 一日の総労働時間は. ア.2時問まで イ.2∼4時問まで ウ.4∼6時間 工.6時間以上. 16.

(19) 皿.結 果 と 考 察 1。分析の手続き.  アンケート結果については,調査1,調査2ともに同一の方法で得点化し た。なお自由記述欄にっいては原文のまま一人ずつ掲載した。インタビュー は、要約し,施設パンフレットや聞き取りをもとに作成した施設概要ととも にまとめて示した。.  「養護学校卒業までに、習得させたいことに関する項目」は,得点化を「必 ずできなくてはならない(4点)」,rできた方がよい(3点)」,r多少はでき たほうがよい(2点)」,rできなくてもさしつかえない(1点)」,r考えたこ とがない(欠損データ扱い)」で行った。得点化した後,学校と施設のそれぞ れの職員の平均得点を出し,各項目の得点にっいて,一要因分散分析をおこ なった。それぞれの項目の得点の記述統計量と検定値をまとめて,Table10 に示す。.  「知的障害者が働くために必要なことに関する項目」のうち,安全につい て,時間の理解,移動について,数や言葉の理解について,金銭感覚につい ての得点化は,r必要である(3点)」,r多少はできたほうがよい(2点)」,r必 要がない(1点)」で行った。問題行動については,「決してあってはならない (4点)」,rできればないほうがよい(3点),「多少はあってもよい(2点)」,「あ. っても差し支えない(1点)」,「考えたことがない(欠損データ扱い)」で行っ. た。得点化した後,学校と施設のそれぞれの職員の平均得点を出し,各項目 の得点について,一要因分散分析をおこなった。各項目の得点の記述統計量 と検定値をまとめて,Tablellに示す。 r知的障害者が働くためにどの程度のことが必要かに関する項目」のうち援 助の程度の得点化は,「援助があれば作業を遂行で』き・る(1点)」,r若干の援 助があれば作業を遂行できる(2点)」,r援助がなくても遂行できる(3点)」. で行った。得点化した後,直接確率計算法を用いて比較した。分析にあたっ てデータ数が少ないため,「援助あり(援助があれば作業を遂行できる)」と 「若干援助(若干の援助があれば作業を遂行できる)」というセルを結合し, 「援助あり」とまとめて処理した。各項目の得点の記述統計量と検定値をま とめて,Table12に示す。.  持続力(知的障害者に求められる作業時間)については,連続時間,計時間 の各項目に対する反応を,マン・ホイットニーのU検定を用いて比較した。 各項目の得点の記述統計量と検定値をまとめて,Tablel3に示す。  自由記述欄は,一人ずっの記述を原文のまま、施設職員はTable14に学校 の職員はTable15に示す。  インタビューの内容は、筆者がまとめ,施設パンフレットをもとに作成し た施設概要と一緒に,Tablel6に示す。. 2.学校と施設の意識の差 17.

(20)  養護学校卒業までに習得させたいことの検討 (Table10参照)  日常生活について項目では,いずれの項目でも学校と施設の差は有意でな かった。日常生活については,学校と施設の意識の差はないと考えられる。  職業生活についての項目のうち,「無断持出」(F(1,g8)=4.0・57,p<.05), r終了報告」(丑1、g8)=5.060,p〈.05,r粘り」(丑1、g8)ニ8.513,ρ<.01). では学校と施設の差が有意であった。また,「順番交代」(F(1,g8)ニ.3.271,. p<.10)は,有意傾向であった。「無断持出」は,施設の要求度が高かった。 「無断持出」は,管理面で問題になることからと思われる。「終了報告」,「粘. り」,r順番交代」については,学校が施設よりも要求度が高くなっている。 これについては,Table14の⑪にr順番を待つ、並ぶなどのことは日課の中 で多くありできないことによって,利用者同士のトラブルになることが多く あります。」という回答があり,そのことについて,施設が重要視しているこ とを表していると思われる。「終了報告」は学校においては次の行動を生徒に 伝えるために必要なため,施設においても必要だと考えたためと思われる。  協調性の項目については,「対人関係」が(F(1,g8)ニ3.311,一ρ<.10)と. 学校と施設の差は有意傾向であった。他の項目については,学校と施設の差 は有意でなかった。これは,知的障害者には自閉症などコミュニケーショシ の障害を持つものも多く,適切なあいさつなど高度なコミュニケーション能 力を要求することは難しいためだと思われる。学校では,施設の継続が困難 な卒業生が多いため、他の利用者さんとうまくできないと職場継続が難しい と考え重要視したと思われる。  意思伝達についての項目のうち,「二者択一」が(F(1,g8)=2.965,ρ〈.10). と学校と施設の差は,有意傾向であった。これはr二者択一」をする場面な どは施設では少ないため,施設のほうが学校ほど重要視していないからと思1 われる。. 知的障害者が働くために必要なことについての検討  (Table11参照)  安全についての項目のうち,「危険認知」が(F(1,gg)ニ3.396,ρ<.10)と. 学校と施設の差が有意傾向であった。他の項目では差異は見られなかった。 施設の方が危険認知に対する要求度が低いのは,作業に伴う危険については 工夫することによりある程度安全性を高めることができるためと考えられる。  時間についての項目のうち,「目課行動」(F(1,gg)ニ7.713,ρ<.01)は学. 校と施設の差が有意であり,施設側の平均値が学校を上回っていた。これは 時計による時間理解はできなくても,日課にそって行動することの重要性を 施設が重視しているためと思われる。このことについては,Table14の⑪の 記述にあるように「目課に沿って生活するということも大切だと思います。 …」という自由記述があらわしていると思われる。  移動についての項目は学校と施設の差はどの項目も有意でなかった。学校 においても就労の可能性の高い生徒は,自力による通学(公共交通手段の利 用も含む)が可能な者であり,もともとの移動能力の高い者が多いためと考 18.

(21) えられる。.  数言語理解についての項目のうち,「数字読書」(F(1,gg)ニ3.564,p<.10),. と「ひらがな」(F(1,gg)ニ3.242,ρ<.10)が有意傾向であった。その他の項. 目について有意差はみられなかった。いずれも学校の得点が施設を上回って おり,学校では教育という観点から文宇や数字の学習を重視しているためと 考えられる。.  金銭感覚については,学校と施設の差はどの項目も有意ではなかった。学 校と施設の意識の差はみられなかった。  問題行動についての項目は,奇声が(F(1,gg)=4.179,p<.01)と学校と. 施設の差が有意であった。施設が学校を上回っており,施設では奇声は作業 をする上で周囲の多くの人の情緒を不安定にするためだと考えられる。人へ 迷惑になるような行為をしないようにすることは,就労にとって不可欠だと 考えられる。.  知的障害者が働くためにどの程度のことが必要かについての検討 援助程 度については,Tablel2に示したように,ρニ.5541となり,学校と施設の 有意差はみられなかった。援助の程度については,個人のカによって差が大 きく,個別に考えないと難しい問題であることで答えにくい質問であったと 思われる。Table15の①の記述の中の「いろいろなタイプの子供,障害の重い 軽いがあり,アンケートのポイントが絞りにくかったです。」という言葉がそれ を示していると考え’られる。.  持続力はTable13に示したように、連続時間については,学校・施設間で の差が有意傾向であった(U=910.5,p<.10)。総計時間では,学校と施設 の差は有意ではなかった(Uニ653.5,ns)。連続時間は,養護学校では1時 間半を越える連続した作業時間などを設定していない。だかち,施設のより も学校の方が連続時間の要求時間が少なかったものと考えられる。また更生 施設や授産施設,小規模作業所と施設の違いによって作業時間などのカリキ ュラムが大きく異なり,回答率も低いことから答えにくい質問であったため と考えられる。Tablel7に示した代表的なな施設のカリキュラムでは,2時 間を越える連続作業時間を設定したり,毎目の作業時間の総計時間が4時間 をこえるような設定をしているところはほとんどなかった。また,Table17 に示した福祉関係の大まかな概要からも示されるように更生施設や授産施設 では週2∼3回レクリェーション的な内容のカリキュラムを取り入れている ところが大半である。そのため,福祉工場や一般企業を調査対象としていた 先行研究の向後(1999)とは異なり、持続力については,向後のデータにく らべて短くなっているものと思われる。. 19.

(22) Table10 知的障害者に養護学校卒業までに習得させたいこと F 項  質問項目 学校平均(SD) 施設平均(SD). df2. 目常生活. 職業生活. WC利用 食事作法. 3.12(.647) 2.98(. .629). .159. 2.57(.610) 2.70(. .577). .232. 一人食事. 2.88(  .606)  2.69(. .683). .086. 着替一人. 2。86( .650) 2.73(. .605). .Ol4. 身嗜み. 2.55( .731) 2.64(. .658).  目印. 2.82( .756) 2.69(. .689)     .858      97. 無断持出. 3.25( .744) 3.53(. .616) 4。057*  98. 道具返却. 3.06( .818) 3.04(. 。702)     .Ol7      98. 順番交代. 2.88( .840) 2.63(. .630)   3.271  +    98. 静粛座位. 2.90(  .809)  2.90(. ,626)      0       99. 約束厳守  素直. 2.75( .735) 2.84(. .726)    .414      99. 2.86( .691) 2.82(. .677)     .086      98. 2.69( .744) 2.67・(. .798)     .007      98.  皆勤 怠けず. 2.78( .853〉 2.65(. .776)  .607   97. 2.63( .753) 2.45(. .652)    1.624     98. ごまかし. 2.68( .830) 2.52(. .686)    1.048     96. 疑問質問. 2.75(  .890)  2.55(. .647)    1.714     98. 終了報告. 2.63(.829) 2.27(. .798)  5.060  *    98.  粘り. 2。32( .784) 1.86(. .807)   8.513**    98. 2.24(.763) 2.29(. .803)   .126      . 95. 99. うそつき. あいさつ. 3.06( .775). 2.98(. .750). .269.  謝辞. 3.04( .775). 3.00(. .676). 。074.  適応. 2.43(.753). 2.46(. .767). .360 1.117. 意思.  自律. 2.73( .707). 2.80(. .759). 対人関係  配慮. 2。57( 。734). 2.31(. .663). 3.311. L96( .793). 2.17(. .825). 1.604. 身振り. 二者択一. QゾQ﹂976. 協調性. 無駄話. .430. 2.55( .731〉 2.51(. .684) .075   98. 2.63(.635) 2.40(. .712)   2.965  +    97. 注+』ρ<。10*P〈.05**.ρ<.01 (if1=1.   各項目の可能得点範囲は1∼4であり,得点が高いほど要求度が高い。. 20.

(23) TabIe11 知的障害者が働くために必要なこと  安全 危険認知 2。88( .325) 2.74( .443). 3.396+.     言語認知 2.61( .4g3) 2.54( .542). 433 ns. 9.     指示従  2.53( .542) 2.60( .535). 434. ns. 99.  時問 休目認知 2.41(。497) 2.38(.635). 078. ns. 99.     時間認知 2.10( .458) 2.10( .678). 000 ns.     日課行動 2.29( .460) 2.56( .501). 7.713**. ns. 9. Ωり  8. 121. 9 .     移動能力 2.37( .528) 2.41( .4g7). Qゾ. 892. Qゾ 9.     最寄移動 2.45( .541) 2.35( .561). 9 . 104. S  S n  n.  移動  駅認知  2.37( .564) 2.41( .565). 9  9.   F. 9 . df2.  項目 質問項目 学校平均(SD) 施設平均(SD). 98.  数言数唱2.33(.516)2.16(.516). 2.677ns.  語  数字読書 2.22( .577) 2.00(.577). 3.564 +. 9  9  9  9 .     ひらがな 2.25(.595) 2.04(.595). 3.242 +. 99. 062.     電卓使用 1.73(.532) 1。64(.532). 660ns.  金銭  買い物  2.08( .560) 2,00( .639). 431.      幸侵酉州     2.16(  。510)   2.26(  .565). 865.  行動 情緒安定 2.78( .673).2.92( .601). 1.142ns. 99.  特性奇声2.78(.730)3.06(.731). 4.178 *. 99.     乱暴3.51(.543)3.69(.619). 2.720ns.     反抗態度 3.14( .601) 3.21( .743). 249 ns.     不平不満 2.96( .692) 3.12( .634). 1.467ns. 9  Ru 9  9  9  9 . Qぜ 9. 9 .     単位計測 1.76( .473) L74(.473).     気持切替 2.88(.475)  2.96( .538. 598 ns. 99 ㎜. し鳩、. 、い、 、鳩、. 緋1鍵. 一黄強. 9  8 Q﹂ 9. S. 、“、. 一’→一学校鱗.  一瞭r i’.一. 、.・. 9 S  . n  n. 4   5   3   5.   3     2”. 、い、. ns. ・了・ 一』. …. 』一. 施設…il. ’、、一l  .     ■.       . …r駕’.  簾膏難1…i溝. ’踊.. .}.  頭.・・r1当 . 』、一. 譜9 一』』. 、…. 一   ’ ・. 霧※.』._』. 、. 「■. .ミ賦. 一》’. . 欝蝋. ’蒸 .. r×. 幡.  2. 1.5.  1. ト食一着身目無道順静約素う皆怠ご疑終粘無あ謝適自対配身ニ イ事人替嗜印断具番粛束直そ勤けま問了り駄い辞応律人慮振者 レ作食一み 持返交座厳 っ ずか質報 話さ   関 り択  法事人  出却代位守  き  し問告   っ   係  一 Figure5. 知的障害者に学校卒業までに習得させたいこと(学校と施設の平均値).             21.

(24) Table13 知的障害者が働くために必要な作業時間. 47 33. 6 14 2 21. 21. 2∼4H. Nニ47   〃i=910.5,. Nニ48  ρ〈.01. 4∼6H  6時間以上. 12. 14. 4Qぜ. Ol. 校設 学施. 総計時問  2Hまで . ︻U5. 0乙2. 校設 学施. 連続時間 30分まで 30分∼IH 1∼2H  2時間以上. Nニ49   乙弄=653.5,ノ75・. N=37. Table14 施設職員の自由欄の記述. 更生施設. 施設. 記述. ①1養護学校の卒業までという文に関して,(1)目常生活についてのすべ ての項目について別にできなくても差し支えないと思います。ただ,rし よう」という気持ちは必要だと思います。養護学校卒業まで全介助でrし. てもらうのが当たり前」という方への援助にはまず自分でやってみる。 手をだしてみるというところからはじめないといけないので,特に時間 を要します。できなくてもやってみるということが大切だと思います。 施設の職員は学校の教員ほどたくさんいるわけではないので,なかなか ゆっくり時間が取れません。手厚く援助できるときこそ,「自分でやっ てみる」場面を多く持つべきだと思います。. ②集団での生活の中で職員が一番気を使うのが,怪我や事故のことで す。特に他傷行為の頻繁な方は,その方の対応に手をとられることにな り,他の方への対応に影響が出ます。後気になるのは利用者の方,保護 者の方,どちらも集団生活にあまり慣れていないのではないかと感じま す。養護学校の生徒さんの数が少ないのか,介助者が集団の中でも整理 されているのか,何より身にっけてもらいたいのが,情緒の安定(服薬 も含めて),後は危険を避けることだと思います。(道路に飛び出すなど). ③養護学校卒業で一般就労する知的障害者の方はいると聞いているの ですが,施設に来てから一般就労するケースは皆無である。現在身近に. 更生施設. 該当するケースがないので解答が難しかった。. ④養護学校は施設と違いマンツーマンで対応できる時間が多いため,集 中して支援を行うことのできる環境なのではないかと思います。また年 齢が若いと言うこともあり,習得も早いのではないでしょうか?入所施 設などでは,利用者1人が支援員に直接支援を受ける時間は1目(24時 問中)90分前後だと言われています。それ以外は「施設」という箱が利 用者さんを見ているわけです。直接支援(マンツーマン)のできる環境 でどれだけのことを習得できるかで,利用者さんの人生も変わってくる と思いますので,養護学校での療育支援では施設で十分できないことを 期待します。自閉症の方の早期療育などにはカを入れて欲しいと思って います。 22.

(25) Tabie14 施設職員の自由欄の記述の続き. 授産施設. ⑤私は現在,就労支援を施設内にて担当させて頂いております。なにぶん 駆け出しであり,未だに雇用契約に結びつかずにいますが,いくっかの企 業と面接や実習を経験させて頂きました。決まって面接や電話アポの最後 には「障害者が出来る仕事は無い。」と言い切られ,就職云々の前に相手 にされないことがほとんどです。企業側の障害者に対する知識や意識が薄 いのは当然でありますが,あまりに厳しい現実に正直愕然としています。 企業就労を第一に考えたとき,決して障害者が単独で任せられた全ての業 務をおこなわなくてはならない…というのは問違いで、他者からの支援が あれば,障害を持った方でも地域生活への移行が可能であると思います し,就労においても同じことが言えると思います。とはいえアンケートに 記入させて頂きましたように,知的障害養護学校高等部でも身につけてお くべき技能,態度に限りはなく,その厳しい現実を乗り越えるためにも, 少しでも+になるスキルが大切だと目頃から感じています。 ⑥長い目で長いスパンで習得いければいいのですが,一般就労となるとま だまだ理解と協力が周囲の必要でしょうね ⑦様々なタイプの方がおられ,一概に「こうして欲しい」や「こうあって 欲しい」ということが的を射ない回答になっていると思いますが,あくま でも参考にして下さい。自立度としては、自分のことが自分でできるとい う必要性よりも、他者と協調でき,迷惑をかけずかわいがられたり,好か れたりできるタイプに育って貰えれば,その方が本人にとっても幸せだと 思います。. ⑧仕事の内容は勤務してから覚えれば良い。それより対人関係身辺処理を 一人で行えるようにして欲しいです。. ⑨アンケート裏面の皿の乱暴をするなど決してあってはならないと答え ましたが,最近の子どもたちは親にしかられたたかれたこともなく,どれ だけたたいたら痛いかたたかれた痛みが分からないと思います。知的障害 者であってもそれは社会的に絶対許されない。. ⑩場面状況対応など周囲場所が変わるとできなくなる傾向が多々見られ るため,どこでもどんな場面でも同じことが同じようにできることが必 要。集団内における行動や言動など問題が少ないほうが色々な面において 必要。. ⑪順番を待っ、並ぶなどのことは目課の中で多くありできないことによっ て,利用者同士のトラブルになることが多くあります。目課に沿って生活 するということも大切なことだと思います。施設の中で、生活すると言う ことは団体で生活する目課に添えず好きなことしかできないようであれ ば自宅にいるときとかわらなくなります。 強いこだわりはあっても何を しに来ているのか,学生のときに学んでいれば施設で困ることは少ないは ずです。. 23.

(26) 授産施設. Table14 施設職員の自由欄の記述の続き ⑫養護学校との大きな違いとして,職員数と集団ということがあると思い ます。特に感じることは,集団の中で個に対する支援がどうしても不十分 になってしまうため,ひとりの利用者さんの精神的自立が必要だと思いま す。それが一番大きいです。特に自閉や甘えが強い方,一人の職員の指示 や声賭けしか届かない方への対応はとても難しいものになり,学校で一人 ひとり「教育」として,生徒を伸ばすためにとても大事な関わりだと思い ますが,高等部2∼3年生になってからは,多くの人との関わりやルール, 周りにも色々な人たちがいることを含め,集団での行動が可能になるよう になっていることがよいと思います。そのためには,「教育」という取り 組み,目常訓練や練習を含め、早い段階からスタートしなければいけない と感じました。(今の2.3年の取り組みを中学部2.3年からはじめて欲し い)。もしくは,実習生など積極的に自閉の強い方などに接してもらいた いと思います。目常生活能力の向上も大切ですが,社会に出たときの集団 生活(周りにあわす)が一番必要だと思います。難しい問題ばかりだと思 いますが,その人の個性能力を伸ばす中で,ひとつかんかにおいていただ ければうれしいです。利用者さん、生徒さんの社会のためお互い協力よろ. 作業所. しくお願い致します。. ⑬どの問いも一般的に考えれば全てできることが望ましいことではあり ますが,障害者であることも考えると最低限のできることは身に着けても らいたいものです.社会の認知度や理解が必要かと思われます。. ⑭ボランティアとして丁君と一緒に作業しています。時々情緒が不安定な ときもありますが,純真で素直な彼に私や他のメンバーも学ぶところがた くさんあります。作業上においても彼の特性を生かしたことをやってもら っています。. 24.

(27) Table15 教師の自由欄の記述 学部. 高. 高 中. 中. 中. 記述. ①いろいろなタイプの子供,障害の重い軽いがあり,アンケートのポイ ントが絞りにくかったです。軽いからといって(計算ができたり字が読 めたり)就職できるわけではないし,重度だからといって,人当たりの よさで就労した子もいますし。受け入れ側の問題もありますね。 ②程度の基準,答え方にっいて少しわかりませんなぜmの答え方が他と 違うのでしょう。. ③今A養護学校にいる生徒にとっては苦しい質問でした。 ④環境により気分にむらが出てくることが多いため(病的なのもあれば 心理的な面もある),「学校生活でカをいれ指導しても卒業後施設に入る と,一からです。」と以前施設の方にうかがったことがあります。何か できなければいけないかというよりも,いかに環境に早くなれ楽しい生 活が送れるかを周囲の関係者は考え検討していく必要があります。アン ケートの内容は,ほとんできるならばできることにこしたことがありま せん。元気であることが一番です。. ⑤ガイドヘルパーさんを使って通勤したりするのもOKだと思うし,人 それぞれのいい方法を見つけて就労できればいいと思うので(例えば奇 声があっても、情緒不安定でもその人なりの治め方を自分・r周りの援 助者が知っている)いざアンケートに答えるとなると一般化しにくくて 困りました。. 中. 高. ⑥一般論としては,どの項目も「できたほうがよい」に決まっているし, それに近づくよう日々指導しているつもりだが,一人ひとり二一ズが異 なるので回答できない。就労においても同様でできる限り多くの生徒が っけるような環境づくりが必要である。. ⑦養護学校の高等部の職員のため,世間一般より甘い基準になっている と思います。. 3.自由記述からの考察(Table14,TabIe15,Table16参照)  知的障害者の就労をより進めるため,就労支援の強化が打ち出されている が,Tablel4の⑤の記述からわかるように,企業において障害者への認識の 不足や利潤追求という点から障害者の就職は大変厳しいものとなっている様 子がうかがえた。ある授産施設の話だが,「この施設でも就労の可能性がある のは2人ぐらいだと思います。」とお話があり,就労がいかに厳しいものかと いうことをあらわしていると思われた。  またどのような指導を望んでいるかについては,自立度を求めていと思わ れた。それは,授産施設などでは,学校とは違い,障害程度により多少違い. はあるものの,大体利用者4∼8人に支援員1人の体制で支援している状況 である。Table14の⑫の「…集団の中で個に対する支援がどうしても不十分に 25.

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