焼入後加工した Al-Zn-Mg 合金の応力腐蝕について
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(2) . 第6 巻 第1号. 北 海 道学 墜 大学 紀 要 (第二部). 焼入後加工 した 渡. 辺. A1 ‐Zn‐Mg 亮. 昭和30年9月. 合金の底力腐 蝕について. 治. 沢. 田. 満. 北海道学塗大学函館分校化学研究室 (昭和29年12月30日受付). i w 雌ANAD Ryoj d Wo turu SAWADA The B葺ec t of Col i i B tance rk onthe Stress Co rros on Res s , Mi . ium AI 1oys of A1umi ni um ‐Zi nc- ハ4agnes .. Synops i s 0 0 0 0 The e任ec d work and age i i t of coi t 80O t ng a r es s-corros on , 100, i20, 140 and 160 C on the s i i in ing 9% Mg and 2% zn i l 1umi 1 t t res s ance of an agehhardenab ea l l ed um a1 りy conta gat . , wasinves d workbeforehi ingr i 1 1 l t t 七 was王ound that heavy co emperatureage r es ros esu s-cor on sin highers ght res i s t ance .. (1) 緒 A1 ‐Zn-Mg 系合金は高力アルミニウム合金として秀れた性能を示すことが知られているが、 願力腐蝕性が激. しいために今日そのま では実用に供せられていない。この系の聴力腐蝕について古くから種々の研究が行われ 葵 ) はこオいこ Cr てきており、 本邦の五十嵐博士等1 , Mn ,Cn , を添加することによって魅力腐蝕を防止し得た。 本来聴力腐蝕なる現象は通常の腐蝕と 異り、その機構が極めて複雑であって、 まだその本体が十分明確にされて J はヂュラルミ ソその他について焼入後加工 したものの耐魅力腐蝕性かいちぢるしく改 いない。 曇に幸田博士2. ) は A1 8%)‐Zn(照る) について博 7%) 及び A1 ‐Mg ( 善せられることを見出されたが、 Perrymanna ‐Mg ( ) は AI 5%)‐Zn(0~i%) について類似の結果を報告している。 著者 士と反対の結果を、 Br -Mg ( enne r等4 i l o%) (この系の AI 側の状態図は F ) について同様の処理を行った場合、 ー に示してある。 ‐MgZn2( は A1 g . 願力腐蝕性がどのように変化するかをしらべる目的を以て以下の実験を行ったが、 博士と類似の結果を得たので F i ‐Mgzn2 状態図 g .I A1. 報告する。 (=) (1) 試. 実. 験. 方. 法. Mg 及び Zn が Mgzn zとして丁度lo%になるように配合し たものを、 昭和電工製普通純度アルミニウムと共に黒鉛増渦中で熔製 し、20mm 角 料. の金型に鋳込み、 これを鍛造し線引きを 行った。 焼入後加工度を異にする線を得る ために線引 きの途中の断定の径線で460oC塩浴中に1 時間保持 した後水中に焼入れ. .度. 直後再び線引きを行って最終線径が 2mm となるようにしたものを2種つくり、 比 較のために 2mm となってから同様の焼入れを行ったものを加えて実験を行った。. 9%、 Mg1 86%であった。 実験は時効を考慮して (第1表) 試料の分析結果は Zn8 . .. 1カ月以上経過してから行った。 その際の試料の性能は Fig.2 の如くであった。 o 0 (2) 実験方法 長さ150mmの試片を採取し、 それぞれ3~24hr s .80 ~160 C. M Zれ 3 2%. の温度になった恒温槽中に挿入、 焼戻しを行った後引出して抗張試験、 電気抵抗測 定を行った。 同様長さ300mm の試片を採取し上述の熱処理を行ったものについて. ※ 今日米国に於て7 5Sの名称で盛んに使われているものがこれである。. - 24 -.
(3) . 擁入後加工した AI-Zn‐Mg 合金の感力腐蝕について 第1表. 試掛記獣. 造. 製. i F g .2 加工度を異にする 焼ス後加 工. 試 料 の 製 造 工 程. 工. omm(欄o,時間加熱後簾入月 A 1冷間線 g2 , ″ . C. I. ‘ - ,. ‘ . した も の の 性 能. 1 加工度. 程 冷間線引. o% α . ″ 26 (同上焼入直後)-脚微ワ12m m 1 41% → . 血n . . . i 3の如く直径 50mm の円筒 * 聴力腐蝕試験を行った。 方法は F g . . ◎ル を結んでループとな し、3%Nacl 伽 - に沿わせて曲げたものの両端 ) 水溶液中に1日の内9時間は浸潰し残りの15時間は塞気中で自. 40 0. 然乾燥を行う所謂乾湿法を用いた。. (m) 実 験 結. 41. 加 工 度(%). 果. ig F ,3. i 8に示してある。 4~F (1) 抗張力及び電気抵抗結果はFi g g . . 2mmに仕上後鷺 ス時効 せるものを、 上記温度で熱処 (a) 加工せざる場合 理 (擦戻) したものの抗張力は800~140oCに於て増加 が見られ、160oCに於て当 初より減少が見られる。 これを電気抵抗の結果と比較するに、 熱処理によって電. 気抵抗は何れも減少を示しており、 明らかに析出の進んでいることが分る。 0~120oC に於て抗張力の増加が見られ 析出 80 (b) 25%加工 した場合 、 o 硬化の山は短時間側にずれてきているが 140 C、 16 C では何れも増加は見られ ない。 この事は加工によって析出が促進せられたためと見ることが出来、 叉電気 抵抗の減少が加工しなかったものよりも大きいことからもうかがわれる。 5%加工 したものについて見ら れた 図に見る 通り2 (c) 41%加工した場合 ものが一層促進されているのが分る。 Fi g .4. oこ go. ,c 100. ig F .5. 電気. 電奈. 低 抗 ( が飯. 抵 抗 { が * * ) ). 豊. ) r. ×A △“ 。c , V. 焼 戻時間. 。. XA △B. oc う. o r. -. さ. 鱒戻時間. 4 0. ,. 4. 結果は第 2表に見る通りであって、加工 しなかったもの が殆んど短時間で破断 したの (2) 瞳力腐蝕試験 ・し、加 工 したものの方が加工度に比例してその 大半が破断を免れている。 このことは性能試験に見られる抗 に対 ) によれば、 AI -Zn‐ 張力及び電気抵抗の変化と比べて大変興味のあることである。 五十嵐博士等の研究の結果1 - 26 一.
(4) . 渡. 辺. 治. 亮 発. ig F .6. ig F .7. 電 気 抵 抗 ( が *. ◎. . 携戻時間. 焼民時間. oC 16o. 第2表. ー F 9 .8. 燐八后加工 しないものの聴力腐蝕 試験結果. 度 800C 蒔虐 態 試 料1 3時間. A. (0 % 加工). 6 12. 第3表. 0 5日 0 5日 0 5日 0 5日 0 5日 . . . . . I. Z. 0 5 . 0 5 .. 24. 電. 1oooC 120oC 1400C 1600C. 4. 焼ス后加工したものの願力腐蝕試. 験結果. 1 1 抗. c c c c 試 料 続 ド ミ ド c1叩o imo 1鄭o 1冨岡. 九m 0. (25%. れ. B. 加工). 3時間 6. 1日 0 5日 .. 12 24. XA 〇ぐ. C. 35 6 i2 煉炭時間. 24. (41% 加 工). Mg 系の隙力腐蝕は結晶粒界での析出物とその共存 園熔体との電極電位の差に基く粒界腐蝕を契期とし. 3時間 6. 22. 12. 30. 24. て起るものであって、 こオ働こ Cu, Cr , Mn を添加することによって結晶粒子が複雑微細となり、 同時に析出相. の析出状態は加工方向に滑った繊維状となり、 このため腐 蝕は粒界腐蝕を免れて全面腐蝕となり破壊を防ぐこと. 0~1%) について涜入直後夫々 2%、 lo% の が出来た。 Pe 8%)ーZn( 7%) r r ‐Mg( -Mg ( ymannsi は A1 、 AI i i i t 加工 ( ) を奥えて時効させたものについて加工度増加に伴っては じめ d nuo s c on l l s であった粒界の ext ens on. 析出が次第に continuous となり、 粒界腐蝕がはげしくなり、 ために底力腐蝕が,促進されることを認めている。 l 5%)-Zn( l 0~1%) について簾入直後 夫々0、5、lo ) ‐Mg ( 最近 Brenne ) は A1 、 20、30 、 50%の加工(ro. inuous となるが を奥えて時効させたものについて、 加工度30%までは加工度に比例して粒界析出は次第に cont. - 26 -.
(5) . 焼入後加工した. AI -Zn‐Mg 合金の魅力腐蝕について. 一方粒内に於てとり線に滑った析出が次第にあらわれ 30%c drol l では願力腐蝕性は最大を示すが 5 l o 、 、 0%加 工のものでは反対に何等加工 しなかったものよりも耐聴力腐蝕性がすぐれていることが分った 本実験では顕微 。 鏡観察を十分行っていないので、 断定的なことは云い得ないけれども 以上の事柄 から 一般に加工によっ て析 、 、 出状態は粒界では次第に continuous となり、 一方粒内の析出も叉促進せられると考えることも出来る したが 。. って比較的低加工度の場合には粒界の continuous な析出に比して粒内析出は少く 粒界腐蝕ははげしいが 高 、 、. 加工度の場合には粒内の析出も叉非常にはげ しいために、いわゆる全面腐蝕となると見ることが出来る 析出 状 。 態の他に加工による結晶粒の小さくなったことに由る粒界 腐蝕に基因する切込効果がかえって 減少したために 、 耐願力腐蝕性 が増加したとも考えられるけれどもこの点については今後の研究にまちたい 。 (W) 結. 日網. (a) 簾入直後加工を輿えて時効せしめたものでは、加工しなかったものよりも性能の向上が見られる 。 (b) 特に脂隙力腐蝕性は著 しく改善され、 加工度大な るもの程著しい 。 (c) これは高度の加工によって粒内の析出が促進せられるために 局部的腐蝕を免れて 全面腐蝕を起すた 、 、 めと考えられる。. この実験について終始御指導を給わった、北海道大学幸田成康教授及び御援助をいただいた諸佳正太郎氏に深 ・. 甚な謝意を表します。 (尚、 本研究は195 3年9月日本化学会北海道支部函館地方大会で発表 した ) 。 文 1) 2) 3) 4). 献. 五十嵐、 児玉 ; 日本金属学会誌,6 83( 1942 ) ,3 , 幸田 ; 北海道大学工学部紀要, 第7畑・ 2 第 19 43 号( ) , , E ium on lnt ” ISt erna l . C. W. Perrymann; ”Sympos res 1oys sesin Meta s and AI . (1948) 251 . P. Br f enner lofthe l i e; Jour na t tute of Me l ns t 1952 53) 261 , G.J . Metcal a s 91 ( ‐ ,. 一 27 一. ,. ,.
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