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小学生の竹刀に関する調査研究 : 体格との関係から

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(1)Title. 小学生の竹刀に関する調査研究 : 体格との関係から. Author(s). 岡嶋, 恒; 巽, 申直 . Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. C, 家庭・養護・体育編, 45(1): 79-85. Issue Date. 1994-10. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6740. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部C) 第4 5巻 第1号. 平成6年 10月. Sec i IC)VO 1 i i i ion( do Un ty ofEducat t lof Hakka r s onl jouma ve ‐45 .l , No. oc tober ,1994. 小学生の竹刀に関する調査研究 -- 体格との関係から --. 岡. 嶋. 恒・巽. 申. 直*. 北海道教育大学釧路校保健体育学研究室 *茨城大学教養部保健体育学研究室. A Study ofthe Relationship between Physique and shinai of E1ementary SchooI Aged Kendoists. * Ts tmeshioKAZIMA, Nobmlao TATSUMI i h i Phys i ido Un i i ion ty ofEducat r ro Campus on Laborato ver caIEducat s i y ,Kus , Hokka , Kush i ro085 *Phys i IEducat ion Laborato ion t ) tmentofGeneraIEducat iver i ty ca arakiUn s ly,Depar ,l ,. Mi t o310. Abstract Th i tudyseekstosurVey andcomparethehe ight ight i ss t sandbady we sofele・nentaryschoolaged Kendo s sto ight ofthe i i i bamboosword thel ider ing there lat ionship between the phys ) i l ength and we r Sh na s( ca ‐ By cons i ion o tut felementary schoo laged Kendoi i const t i loWingf indi ined: s sandthe r shinai s ngs wereobta ,thefo. 1 ion ofthel i i 2+4 8cm‐ The mean andthe ength ofthe r Shi na s was l05 ‐ The mean andthestandard deviat ‐ ‐ ionofthe we i ightofthe i 8g standardde司 at tandardde直at ionofthe r Shinai s was3175十40 ‐ . The meanandthes l l i ts 3+1 7cm‐ (TSUKA) was28 en淳h ofthe rhi ‐ ‐ 2 ldredshe ight lateds igl i ly wi i (X)corre ththel uf l ; hofl出e (Y) cant eng rshinai s . Thechi -. There lat ionshipi 1 l sshovv. he reglession equation Y=0 31X 十63 4 ast ‐ ‐ ‐ 3 ionoftherat tandarddeviat iooftheSh ina i ightofthechi ldren wereo 781 stothehe (M)and ‐ The meanandthes ‐. o 05 SD) ( l l l egestudentsand ghschoo ‐ Thevaluewashigherthanthoseofmaleandfemalejupdorhighschool ‐ ,hi ,co t igher beca]methe ratio value‐ adul s ayers ‐ The younger werethe Kendo pl ,theh 4 ight of elementary schoo l aged Kendoi lated s f ign i icant ly wi (X) conr ight ofthe i st s th the we e ‐ The body we r Shina i lat ions l 冠Pi (Y) ionequat ion Y ;2 s 53X 十232 8 sshown as 廿l ere ess ≦ P r - There - - - 5 ionoftherat ioofthewe ightoftheShinai ightoftheCh i ldren stothebody we ‐ The meanandthestandarddeviat. 099 0021(SD) wereo (M)ando ioval ue ‐ ‐ ‐ The yomlger werethe Kendo players ‐ ,thehigherbecametherat 6 lateds i icant l i thofthe shinais(X)conr th 伍el l el eng g コ ヒ df e t (TSUKA) en l亭h ofthe rhi s y wi ‐ Th ‐ Therelations恒p i 24X+2 94 sshow「n astheregression equation Y=○ - ‐ ‐ Themeanandthes tand鑓r ddeviat ionoftherat ioofl Q 1 l t (TSUKA)tothe1 el engthofhi s engtbofせ1 eShinai swere. 269Q V I 013(SD) o )ando l l e andfemal t eco ege aged students and adul ‐ ‐ s - The value werelowerthan those of mal ‐ The value, however, wasthesamefor elementaryschoolaged Kendo i t s s ‐. 9) (7.

(3) . 80. 工. 緒. 岡嶋. 恒・巽. 申直. 言. 剣道は, 竹刀を媒介として有効打突を競い合うことで成立しており, 竹刀と打突技術の関わりはきわめて大きいとい }によっ て中学生・高校生・大学一般の各年齢層及び性別 で 長さの上限 える. 現在, 試合に使用 できる竹刀は試合規則1 , と重さの下限が定めら れているが, ほとんどの試合者はバランスや柄の太さなどを考慮 しながらも, 長さでは一般的に, 上限一杯の竹刀を使っ た方が有利と考えられている. 竹刀の規格が定められていない小学生についても同じ様な傾向が みられる. しかし, 小中学生の試合や稽古をみていると, 自分 の技量や体格に適した竹刀を使っ ているか どうかについ ては疑問に思われる. とくに身長に比して長めの竹刀が多いことが目につく‐ 長くなれば重くなる傾向がみられ, その 結果竹刀を巧みに扱うことが出来ず, 逆に竹刀に振り回され, 有効打に結び付かないことも少なくない. 塚原 ト伝の教 2 2 )とあるが 身体的発育や打突技術の未熟な段階の小学生が使用する竹 えに「刀は人の長に依りて長さ短さを定むべし」 , 1 ) これまでの竹刀に 刀の場合,その適否が基本的技術の習得や実戦的技術の向上に少なからず影響があると考えられる2 . 4 3 5 6 7 } 材質の違いによる力学的特 ’ ’ ’ ’ ’ 関する報告では, 重さ, 太さ, バランス, 柄の長さなど竹刀選定に関する実態調査2 , 1 2 ) l o u ) 8 9 } 性’, カーボンシナイの使用状 況 ’ , 竹刀重量が打撃動作に及ぼす影響 などがみられる. しかし, 小学生の使用する 竹刀を, 体格との関係で検討した報告はみられない. 本研究では, 規格が定められていない小学生の竹刀について, どのような竹刀を使用しているのか計測を行い, 体格 (身長, 体重) に対する竹刀比を 比較検討し, 小学生の適正な竹刀規 格を探るための基礎資料を得ることをねらいと し た.. 1 1. 方. 法. 調査は, 全釧路剣道連盟に所属する小学生1年生から6年生までの208名(男子154名, 女子54名)を対象に行っ た. 2 日 で あ る. 調査時期は, 平成5年4月 8 日から5月1 調査及び計測項目は, ①学年, ②性別, ③級, ④身長, ⑤体重, ⑥竹刀の全長 (以下 「竹刀長」 と略) , ⑦柄頭から鍔 元までの柄の長さ (以下 「柄長」 と略) , ⑧鍔を除く竹刀の重さ (以下 「竹刀重」 と略) の合計8項目である. さらにこれらの項目に 基づいて以下3つの指数を算出した. 竹刀長/身長. 竹刀重/体重. 竹刀重/柄長. )の竹刀規格に定めら れた中学生 高校生 大学・一般の各竹刀長の上限値, 竹刀重の下限値と中学生 なお, 試合規則1 , , 1 31 4 } 一般 3 0歳 ) の男女の身長 ・ ( ) 大学 17歳 , ( 1 4歳) , 体重の全国平均値 ’ から体格に対する竹刀比を求め, そ , 高校 ( れらの値を参考値 (表1) (表2) として採用し, 小学生との比較を試みた.. m. 結果と考察 表3には, 調査対象者の身長, 体重, 竹刀長, 竹刀重, 柄長, 級位の平均値, 標準偏差, 最大値, 最小値が示されて 4cm(3尺7寸6分) 2±4‐8cm(3尺4寸6分) で, 最大値11 いる. 竹刀長の平均値と標準偏差は105‐ , 最小値81cm 0g を示していた. 柄 50g (2尺6寸7分)であっ た. 竹刀重の平均値と標準偏差は317 , 最小値22 ‐5士40.8g , 最大値4 2cm, 最小値25cm であっ た‐ 3±1 長の平均値と標準偏差は28‐ ‐7cm, 最大値3 4の 図1は, 小学生の身長 (X) に対する竹刀長 (Y) の関係を示したものである. 両者の関係は, Y=0‐31X十63‐ 1 05‐ 2cm)に占める竹刀 長( 135‐ 01で有意な相関が認められた‐ 身長( 回帰式で表わされ, 相関係数r=0‐685 , P<0‐0 81で標準偏 差0.05を示した. 又, 最大値0 2cm) の比率は, 平均0 ‐912 , 最小値0‐65であっ た. ‐7 06の傾きをも 20cm の比率)0.7 9cm に占める竹刀 長の上限1 69‐ 図中の 点線は大学・一般男子の参考値 (平均身長1 つ直線を表しており, 小学生のほとんどが大学・一般男子の参考値を上回っ ていた. このことから, 大学・一般男子が 使う竹刀よりも小学生の方が身長に比してかなり長い竹刀を使用しているといえる. 0) (8.

(4) . イ(学生の竹刀に関する調査研究. 表1 各年齢における竹刀長比の参考値 竹刀長上限. 81. 表2 各年齢における竹刀重比の参考値. *平均身長. 参考値. 竹刀重下限. *平均体重. 参考値. 中学生 ( 14歳). mcm. 婁. 164.ocm 156.4cm. 0‐691 0‐728. 中学生 ( 1 4歳). 425g 400g. 男 女. 52‐3kg 49‐3kg. o‐0081 ○-0081. 高校生 ( 17歳). 117Cm. 男 女. 170‐2cm 157.8cm. 0-689 0-743. 高校生 ( 17歳). 470g 410g. 男 女. 61・okg 52・5kg. o‐0077 o-○078. mcm. 婁. 169‐9cm 157.lc l n. 0.706 0-762. 大・一般 ( 30歳). 500g 420g. 男 女. 65‐3kg 51‐7kg. o‐0077 ○-○081. 大・一般 ( 30歳). *は日本人の体力標準値第四版1 3 )から引用. 図2は, 小学生の身長に占める竹刀長の比率を学年別に平 均値で表したものである. 中学男女, 高校男女, 大学.一般. *は日本人の体力標準値第四版1 4 )から引用. 表3 身長, 体重, 竹刀長, 竹刀重, 柄長, 級位の平均値と標準偏差 ( ) 0 8 n=2 Mean. s‐D.. Max. Mi n. 13 5. 2. 10 ‐7. 16 6. 1 11. “.. ‐. 誓書辱 m. 1 0 5 2 ‐. 4 8 ‐. 1 1 4. 8 1. 竹刀重. 317 5 ‐. 40 ‐8. 4 5 0. 2 20. も 亨 。. 2 8 3 ‐. 1 7 ‐. 2 3. 2 5. 級 位. 5 -4. 2. 2. 10. 0. 男 女 の 値 は 表 1 の 参 考 値 を用 い た‐ 小 学 1 年 で0‐842 , 小 学 6 年 で も 0‐757 を 示 して お り, 低 学. 身 長. 年ほど身長に占める竹刀長の比率が大き い 参考値の中で最. 声望. も比率の高い大学・一般女子の0‐76 2と比較しても全体的に 小学生の値は大きく, 小学生の使用している竹刀はかなり長. kg ) (. く, 低 学 年 ほ どそ の 傾 向 が 強 ま っ て い る. そ こ で, 一 般 男 子. (g ). の平均身長 ( 1 69‐9cm) を小学生の平均比率0‐7 81で換算す る と, 竹 刀 長 は 132‐7cm と な り 4 尺 3 寸 8 分 の 竹 刀 を 使 用. 偏. 巌. することとなり, とても使いこなすことは できない長さ であ る‐ 小学生が日頃いかに長い竹刀を使用しているかが窺える. 今日, 試合や稽古で使用する竹刀は長い方が有利と考え られがちで, 中学・高校・大学生は竹 刀規格の上限一杯の長さの竹刀を使う傾向がある しかし それを過信すること ‐ , は疑問であり, 自分の技術水準や筋力等を考え, 自分にあっ た竹刀を使用 しているか どうかをもう一度見直すことが必 0 ) 経験も少なく 筋力が劣り 竹刀操作がうまく出来ない低年齢の初心者や初級者が 長い竹刀を使うこ 要と 思われる2 , . , , とは基本技術の習得や技能向上に支 障をきたす一因になると考えられる. 図3は, 小学生の体重 (X)に対する竹刀重 (Y)の関係を示したもの である 両者の関係は Y=253X十2328の . , ‐ ‐ 回帰式で表され, 相関係数r=0 < 0 0 0 1で有意な相関が認められ k た 体重 ( 3 3 3 7 p ) に占める竹刀重 ( 3 17 g ‐519 ‐ , . ‐ ‐5 ) の比率は平均0‐0 099 g 6であっ た. , 標準偏差0‐0021を示した. 最大値は0‐0175 , 最小値0.00 ( c m). 竹刀長 身長 口実測値 -回帰直線 図1. 身長と竹刀長の関係 (n=208 ). 1) (8.

(5) . . 82. 岡嶋. 4亘・巽. 申直. ,.・ー .. . : : : -- -‐----”--;---------;----‐----;-”------- o83・-”- ¥-”-ロー‐‐ ‐ 小1 : □. : : : : : . 4α : ----”-“--” ”-‐‐‐‐------‐‐-” ”--‐‐‐‐‐‐--‐---” --”-‐--”‐. : j 翌0三。識& - ---- … … … … -- ---‐ … --; ---- … …: -------= ” . ・. 小3: □ : ー f1 ^ウ v ロ “-”--”-””‐‐” ” … L4t隻 ◎-誓t:-”--‐‐----”-----------‐‐--=”. 6 3o7 . *〒均 も? 7 : 5. 6 2 ニ q7. 日------.---… . … . ----一 ” -… ”ー万 ー- r 邦 言嘉吉 一般麦 ,. …. …. …. …. ロo … … … … … ” …--{… 高女 ‐ 7 4 3… … ”. ‐ ; , 8□ ,0 .72. ・. … … … … … … …- {… ”中女・ ・ - :… … …- 0 70 6 .. ‐ 一般男日. ‐‐」--”----L--- … ---ムー””---- : 6ぶi ‐0 醐 . ’ . ・ 9 d ‐凹. 身長 図2 身長に占める竹刀長の比率 (学年別). ロロ ロ ー口 ” ローーー ー” ” ”ーーー” ” ”ーーーー ロ 口□□. - - - - …- 白講. □. 話自 警. Y= -2 一0. ・8, ・519 ’ r= .53X 十232.. - --- - -”… …- - - --ー ー ー”ー ー ー ー. 体重 口実測値 一回帰直線. 図3 体重と竹刀重の関係 (n=208 ). 表したものである. 中学男女, 高校男女, 大学・一 図 好ま , 小学生の体重に占める竹刀 重の比率を学年別の平均値で 般男女の値については, 表2の参考値を用いた. が大き 26 小学1年で0.01 , 小学6年でも0‐0088を示しており,竹刀長と同様に低学年ほど体重に占める竹刀重の比率 い. 他の年齢層の参考値の比率は0‐0077~0‐0081であり, ほぼ同じ値を示している が, それらと比較しても, 小学生は 体重に比してかなり重い竹刀を使用 しており, 学年が下がるにつれてその傾向も強まっ ている. 小学生全体の平均比率 5‐3kg で換算する 30歳)の平均体重6 が0‐0 099であることから, 体重の1%近い重さの竹刀を使うことは, 一般男子( 20g を越える竹刀重に相 当することになり, いく ら竹刀のバランスを考慮しても普通の稽古や試合で使用するこ と と6 はほとんど不可能といえる.竹刀が長くなれば重さも増えることは推測された が,予想をはるかに 上回る高い数値であっ た. 表2の各年齢における参考値は平均体重から算出した数値なので, 平均体重より軽いものでは比率が高くなる. し かし, 中学生以上の年齢に なると筋力が増し, ある程度の負荷に耐えられる体力が備わってくるため小学生に与える影 響ほど大きくはないと推察できる. 発育成長期であり, 筋力が未発達の段階の小学生に過度の負荷 を与えるこ 日ま好ま しくなく, 怪我や障害につながる危険性を含ん でいると思われる. 6 )は 「柄の寸法は いずれかと申せ ば 短いほうが十分に打ち 次に竹刀と柄の長さの関係についてみてみると, 野間1 , , , が締り, 刃筋が正確にゆくのでありますが, 竹刀の全長に対して柄があまり短いと, 竹刀が重く感じら れ, 操作が円滑 2) (8.

(6) . 小学生の竹刀に関する調査研究. 83. 126 .0 :□0. . 図4 体重に占める竹刀重の比率 (学年別) にゆきません. これと反対に柄が長過 ぎると, 竹刀が軽く感じられるかわりに, 打ちが締まらず, 刃が十分に返らぬも 7 )も 「重い竹刀をもたせれば どう しても柄が長くなり 柄が長ければ左手がそ のであります.」 と述べており, 井上1 , , , れて右手中心の打突となり, ……」 と, 柄の長さが打突技術に重要な影響を及ぼすことを指摘している. 柄の長さにつ いては, 伝統的な教えとして, 拳 で持っ て 「三握り半茶づかみ」 とか, あるいは右手でもっ て肘を直角に曲げたとき肘 の内側に納まる長さとか, また, 同じように曲げて肘の外側に柄を出すと肘骨と柄頭のあいだが指二本分 であるとか, 5 2 1 8 3 } しかし 現行では各年齢で規定さ ’ ’ それぞれの体型や使い手の特徴によっ て長さも違っていことが指摘されている1 , ‐ れた竹刀と一致したサイ ズの柄革 (三尺九寸の竹刀には三九の柄革) が使われているのが一般的である. 今回の調査で は, 柄の長さを柄頭から鍔元までと規定したため, 鍔を所定の位置に固定していない場合には, 実際の柄の長さよりも 短く 計測されたが, 調査した竹刀の中には, 正しく鍔が固定されていないものもかなりの数見受けられている. 図5は, 小学生の竹刀長 (X) に対する柄長 (Y) の関係を示したものである. 両者の関係は, Y=0‐24X十2‐ 94の 回帰式で表され, 相関係数r=0. 685 1 05‐2cm) に占める柄長 ( 28‐ 28 ‐001で有意な相関が認められた. 竹刀長 ( , p<0 9で標準偏差0 cm) の比率は, 平均0‐26 3を示した. また, 最大値は0‐333 ‐01 , 最小値0‐238であっ た. 図6は, 小学生の竹刀長に占める柄長の比率を学年別の平均値で表したものである. 小学1年が0‐279とやや大きい 値を示すが, 他の学年ではほぼ同じ数値を示していた. 大学・一般については, 男子18本, 女子8本の竹刀について計 測を行い, 竹刀長に占める柄長の平均値を算出し参考値とした. 大学・一般男子の (竹刀長平均1 20cm, 柄長平均33‐ 4cm)0‐278 9と比べて, 小学生の方が低い値であっ た. さきに, , 女子の(竹刀長平均117cm, 柄長平均32‐6cm)0‐27 両手の間隔が狭いと竹刀が重く感じられ, 円滑に扱うことが出来ず, 逆に竹刀に振り回されると述べたが, そのことを 9 )は 初心者あるいは筋力のない者においては比較的長い 握り幅の方が操 作を行い 補強する結果となっ ている. 中村ら1 , 4 5 2 } 竹刀 易いと報告している. しかし, 両手の間隔の狭い方が, 手の内の締まっ た打突がし易いことも認められており1 ’ , 長と柄長の関係については, 更なる検討が必要と思われる. 以上のことから, 小学生が体格に比して, 長く, 且つ重い竹刀を使用していることが認められた. また, 学年が下が るほどその傾向が強まることから, 身体的発育や打突技術の未熟なものほ ど負担が増加する傾向がみられた しかし小 . 学生の場合, 筋力も弱く手の技術も十分に習得していないことから, 逆に, 竹刀の重さ等を利用して打撃力を補う 打ち 方をしていることも考えられる. 一面的に短く, 軽くすることだけが必ずしも良策とは限らず, 返っ て締りのない打ち に導く要因ともなりかねない. 今後, 小学生における竹刀の長さ, 重さの適正な範囲について, 体力, 運動能力との関 係を検討しながら研究を進めていきた い.. 3) (8.

(7) . 84. 岡嶋. 恒・巽. 申直. ーーー--------------------‐‐------------------t l--国ローC I------‐--- ー ‐ ・ - - - - - - -ロ ト - ト - - - - -ロ回ロ - - - - - - - - - - - -”- - - - -”- - - - -〇ロ - ー -”------- - ロ Iロー‐ 鳳ロー------------ ーー-------------------‐‐------------0 DE ‐-‐‐---”------” ”・--‐----セ --・・. …--・-○日□・-↑-------”・ 1 ・・”・口・・・母国- -・‐口 DB・“--“・“ ”・・・・‐------ G 1・・”--・・”・・・E. 1トー----口日----------‐---------・-- -----‐--・‐-------------- ‐-○E ト・・・・・・○日・・・・・・・・・・・・‐・・・‐・”・・・ 1 ・・・・・・・E ・・・‐・‐・・・ ・・・・・・・・逗ロ. ‐=0 24X +2 94 Y . . , r=0.685. 竹刀長 口実測値 …回帰直線. 図5 竹刀長と柄長の関係 (n=208 ). 図6 竹刀長に占める柄長の比率 (学年別). IV. ま. と. め. 本研究では, 小学生の使用する竹刀の長さ, 重さの計測を行い, 体格との関係を検討した結果, 以下のような知見が 得られた. 05‐2±4.8c 1. 竹刀の長さの平均値と標準偏差は, 1 l札 重さの平均値と標準偏差は, 317 ‐5±408g を示した. 柄の 3±1‐7cm であった. 長さの平均値と標準偏差は, 28. 2. 身長 (X) と竹刀の長さ (Y) の関係は, Y=0‐31X十63‐4の回帰式で表され, 有意な相関が認められた. 81 3. 身長に占める竹刀の長さの比率は, 平均値0‐7 , 標準偏差0‐05で, 中学男女, 高校男女, 大学・一般男女の値 を上回っ ていた. また. 学年が低くなるほどその比率は大きかっ た. 53X十232‐8の回帰式で表され, 有意な相関が認められた. 4. 体重 (X) と竹刀の重さ (Y) の関係は, Y=2‐ 5. 体重に占める竹刀の重さの比率は, 平均値0‐0099 , 標準偏差0‐0021を示した. 低学年になるほどその比率は大き か っ た.. 24X十2‐9 4の回帰式で有意な相関が認められた. 6. 竹刀の長さ (X) と柄の長さ (Y) の関係は, Y=0‐ 4) (8.

(8) . dに学 生の竹 刀 に 関 する 調 査 研 究. 85. 3を示し, 大学・一般男女の値より 低くかっ 7. 竹刀の長さに占める柄の長さの 比率は, 平均値0‐269 ,標準偏差0‐01 た. 学年による違いは認 め ら れ な か っ た.. 参考文献 87 1) 全日本剣道連盟編:剣道試合・審判規則, pp .12 ‐ , 19 4 96 8 2) 山根幸恵: 「しない」 の長さについての一考察, 武道学研究 1(1) .1 ,1 , pp . き 3) 馬場撤:司:全日本剣道選手権大会出場選 手の竹刀についての分析 (その1) , 1987 . , 武道 研 究 20(2), pp.129‐130 9‐17 0 88 4) 馬場駒に司:全日本剣道選手権大会出場選手の竹刀についての分析 (その2) ‐16 , 19 , 武道学研究 21(2) , pp ‐ 6別冊, PP 8 9 3 5) 岩切公治・蒔田 実・井島 章・井上哲朗:大学生における竹刀に関する意識調査, 武道学研究 2 .2 , 19 ‐ 6) 井島 章‐蒔田 実・八木沢 誠・楠本恭久:竹刀に関する基礎的研究一大学生剣道部員の使用する竹刀の実態調査から-, 武道学研究 26別 冊, pp .29 , 1993 ‐. 6別冊, pp 7) 八木沢 誠‐蒔田 実・岩切公治・井島 章・楠本恭久:竹刀に関する基礎的研究-竹刀選定について-, 武道学研究 2 ‐30 , 1993 -. 9(2) 8 5一1 86 98 6 8) 百鬼史訓・高木隆司・田中幸夫・安藤宏三:竹刀とカーボンシナイの力学的特性について, 武道学研究 1 ‐1 , PP ,1 ‐ 9) 百鬼史訓・高木隆司・安藤宏三・山神真一・田中幸夫・吉村哲夫:正面打撃における竹刀とカーボンシナイの力学的特性について, 武道 学研 究 20(2) .135‐136 , 1987 , pp .. IC, 3 9(2) 98 9 1 0 ) 岡嶋 恒:カーボンシナイの使用状況と安全性に関する調査研究, 北海道教育大学紀要1 ‐37一47 , PP ,1 ‐ 北海道教育大学紀要 工 I C 4 0 1 4 3 ‐ 5 5 9 8 9 ( ) 1 1 ) 岡嶋 恒:カーボンシナイの使用状況と安全性に関する調査研究(その2) p p . , , , ,1 . 9一6 0 4(2) 5 1 2 ) 坂東隆男・杉江正敏・黒田英三・太田順康:竹刀重量の違いが素振りおよび打撃動作に及ぼす影響, 武道学研究 2 P P ‐ , , 1991 ‐. 2一2 3 9 89 ) 東京都立大学体育学研究室:日本人の体力標準値第四版, 不昧堂出版, pp 13 ‐2 ,1 . ) 前掲 13 ):pp 14 ‐56一57 ‐. 0一1 51 97 6 ) 高岡謙次:少年剣道のしるべ, 体育とスポーツ出版社, pp 15 .15 ,1 ‐ 4 2 1 9 7 6 ) 野間 恒:剣道読本, 講談社, pp 16 ‐ , ‐ 86 ) 井上正孝:剣道はこう学べ, 玉川大学出版部, pp 17 .26 , 19 ‐ ):pp 18 ) 前掲 16 ‐49 .. 9 ) 中村 充.佐藤成明.和久貴洋.香田郡秀:剣道における 「握り」 に関する研究÷握り幅の違いが打突に及ぼす影響について-, 武道学 1 研 究 24(2) ‐57一58 , pp , 1991 ‐. 31一1 3 3 2 0 ) 三橋秀三:剣道, 大修館, pp 5 ‐1 , 197 ‐ 21 ) 前掲 16 ):pp ‐40一41 .. 8 98 23 ) 全日本剣道連盟編:幼少年剣道指導要領 「改訂版」 5 ‐3 ,1 , pp ‐ 9 24 ) 前掲 2の:pp 5 ‐ .. (85).

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