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SCRを用いた直流点滅回路の通電時間制御と点滅回数

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Academic year: 2021

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(1)Title. SCRを用いた直流点滅回路の通電時間制御と点滅回数. Author(s). 中村, 岩美. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. A, 数学・物理学・化学・工学編, 26(2) : 107-112. Issue Date. 1976-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5994. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部 A) 第2 6巻 第2号 昭和 51年2 月. 1ofHokka i do Un i i fEduca i めurna i IA) Vo l ty o t t ver s on(Sec on. ry l976 ,26 .2 ,NO ,Februa. SCRを用いた直流点滅回 路の. 通電時間制御と点滅回数 中. 村. 岩. 美. 岩見沢分校技術科電気工学研究室. Di i tch Ci tby SCR r rcu ectSwi ‐ 1wami N AKAMURA ing ido Un iver i Labor i IEng ineer tyofBducat t s ー on at ory ofE1 ec r ca z awaBr anch ,lwami ,Hokka o68 1waml z awa. Abstract. i i i Exper imentsont i l iz ingt imeofthed hecontrolofc tswi tchc tusingSCR were rcu rcu r ec ar ingfrequency. l tch th veryl conducted,anda ow swi sothose wi. i l iz ing lofthetwopulsesofin‐putatthegateofSCR,thec ingtherelativeinterva Chang rcu r a l i l l ime wascont t ethatofthe prevlous study had been ro edto becomelessthan50 percent , wh morethan50 percent , ingproper l l i l l i i ty Howeverre t rg r equencyofos a onofthepu sesandthecha at onsbetweenthef l f h f i l i i i i i d h b d i d t t f t h t t t t t t lnce e con ro o cr ur er cuarzng me ng con enser mus esu e o t e ransm ,s iedthechangeo fswi ingfrequency, t accompan ch. 登1. 緒. 言. 現在, 点滅回路は自動車, 航空機など広い範囲にわたっ て使用されているが, これらの 点滅回路 にはリレー, モータースイ ッ チ, 水銀整流器, SCRなどによる方法がある. ここに報告するSC Rを用いた直流点滅回路は作動の正確さ, 故障率, 長寿命, 温度, 圧力, 振動などの外的条件に対. する安定度などもっ とも信頼性に富ん でいる. )で課題となっ ていた通電時間の制御について実験した結果の他 点滅 この報告では前回の実験1 , 〕)に関しての実験結果をのべ ることにする. / s 回数について, ごく低いもの(前回では1 ,2~74〔Hz. SCRはその動作原理からみて, 外部から強制的にターン・オフさせなければならず, 本実験 で 用いた転流コンデンサーもその一つである. 転流 のコンデンサーの容量はSCRの順電流を阻止でき るだけの電流を流すために大きさが決められ,そのために通 電時間の制御も制 限されることになる. 今回の実験 では転流コンデンサーとは別にSCR ゲート入力の相対的 パルス間隔を制御することに. よっ て通電時間の制御を試みた. この パルスは 二つのし張発振器をコンデンサーで同期させた もの で あ る,. ) ( 45.

(3) . 108. 登2. 岩. 美. 験. 方. 村. 中. 実. 法. 第1図に実験回路を示す. 回路の左側半分はU 12V JTによろし張振器で, SCRゲート入力への パ ルス を 発生する. 右側 半 分は いわゆ るフ リ ッ プ. 6C. ロ ッ プ回路 であり, 負荷電流を流すSCRにより 開閉されろCによる転流方法を用いたS C R タ ー. CRI. ン オ フ 回 路 であ る。. CI. )をあ S CRを強制的にターンオフさせる方 法2. Rヰ. ラフメ (R). SCR2. 2. げると次の通り である.. A方式-負荷共振による自己転流,(負荷. 第1図 フリッ プフロップ実験回路. がラ ン プ の よ う な 抵 抗 では 無 理). B方式-LC回路による自己転流 ( ダ イ リ , モルガン回路) C方式-負荷電流を流すSCRにより開閉されろCまたはLCによる転流 (本実験回路) D方式-補助SCRにより開閉されるCまたはLCによる転流 ”ダ リ , ジョ ーン ズ回路) E方式-外部パルス電流による転流 (外部電源が必要となる) F方式-交流電源によ る転流 (周波数が電源周波数により制 限される) 以上の方法の中 でランプの点滅回路としてはB, C, D方式が考えられるが, B, D方式はコイ ル とコンデンサーを用いた共振回路が入り, 電流波形も複雑となり, またラジオ周波数雑音妨害を起こ すなどの弊害もある. その点, C方式は回路原理も簡単 であり, 理解しやすい. 第1図に示した回路におけるパ ルス発振周波数は次式によっ て与えられろ.. T- ← , 燦 ,十R 鄭 do g , 0(,. ). “: 真 性 ス タ ン ドオ フ 比. T:発振周期 ‐:発振周波数 N. しかるに前回の報告では 点滅回数を1 2~74回程度に しか変化させなかったが, 使用目的から, さ . らに少なく しなければ意味がないので, R2とともに C,も可変にして低周波発振させた. 点滅回路は 発振 パルス2つ で1サイ クルになるので発振周波 数の濁になる.. 通 電 時 間 を制 御 す る た め に S C R の ゲー ト 回路. 20V. 22o. 1oK. R2. vl. 50. つ の し 張 発 振 器 が交 互 に パ ル ス を 発 生 す る U J T. UJT. UJT ・. 10K. 220 を第2図のように置きかえてみた. この回路は2. イ ふ. Fり ー ふ. ー C3 C,. 1OK. c2. の 回 路 であり, コン デンサー C3 で 相 互 の 同 期 を. v2 50. と っ て い ろ. い ま, 1 つ の U J Tが点孤するたび に, 負 電 圧 が C3 と C1 , ま た は C3 と C2 で容量分 割 さ れ て 反 対 側 の UJ T の エ ミ ッタ に 加 え ら れ. ろ. この負 電圧がエミッタ電圧の低いときに生ず. る と, エ ミ ッ タ 電 圧 が高 い と き に 生 じた よ り も U t 第2図( a )SCRゲート回路, 交互にパルスを発生する J Tの点孤の遅れが少なく なる. これはコンデン UJT回路. サーの 充 電 特性 が 非 直線 性 であるため である. こ の. (46 ).

(4) . SCR を用いた直流点滅回路の通電時間制御と点滅回路. E ,レイノイ/. . ^ V. 回 数n V. 実測値 計 算値. RI十R2 ( )C÷→. 一. 1. 1. 〉2. → 周^ V 点滅. 109. 第3図 (R,十R2 )X C 対点滅回数特性. b )SCRゲート回路,UJTエミッタ電圧と出力 第2図( ノぐ ノレス. ) b ( )は出力 パ ルスおよ びエミッ タ電圧の波形を示 効果 で2つの発振器の間に同期がとれる. 第2図3 している. 出力 パ ルスの間の相対的間隔は可変抵抗 R. で調整でき, この2つの出力を第1図の2つ のSCRのゲート回路に継 ぐと通電時間の制御ができる, なお, この回路の場合は 点滅回数を R2 で 変化させることができる.. 登3. 験. 実. 結. 果. ) X C とNが逆 ) × C 対点滅回数Nの グラフ である. 曲線は (R,十 R2 第3図は時定数(R,十 R2 1 )式から計算した値もグラフに記入してある. 実測値が計算 比例していることを示している, また( 値よりも少し高い値を示しているが誤差はさほど大きなものではない, 点滅回数を点滅周期でおき 1 )式の りは約0 かえると1 .5~0.85位となっ .2~53秒で点滅間隔は比較的長く なっている.ただし,( て い る が 0.63 と し た.. 第1図の回路における通電時間の制御は転流コンデンサーCの充電式. v 一{ ・-2. t 濡食お }. ( ) 2. ) およびCは他の制 限によっ てその値をむやみ を利用して行なうことができる, しかし, (R5+ R6. に 変 え る こ と が でき な い. い ま, 転 流コ ン デ ン サ ー C の 容 量 は t 。工 C≧ - - 〔“F〕 E. 1:転流時の負荷電流 〔A〕 E:Cの充電電圧 〔V〕 t o: タ ー ン オ フ 時 間 〔”S〕. で与えられるの で各々の値を入れて計算してみると 15×0.2. C ≧ ------ =0,25 12. た だ し,t o は 実 験 で求 め た も の で15”s と し た.故 に C は 0.25”F以 上 のコンデン サーを使 用 しなけれ. ‐ uげ(両方のSCRが共に導通 することによっ て起こる点滅の 失敗)をさけ ばならない. また”Lo ck ( ) 4 7.

(5) . 中 村 岩 美. 110. るには, 転流コン デンサとは無関係に SCR. を タ ー ン オ フ さ せ れ ばよ い。 こ れは SCR. を ”starveザ モー ド )を , すなわちCの放電は別にして SCR2が導通状態のままとならないよう に抵抗(R5+ R6 大きく した条件 で作動させることによっ て可能となる, 故に (R5十 R6 ) はラン プ抵抗の約10倍位 R5 十 R6 = lkg で は”Lock とすれ ばlkg 以上に しなけれ ばならない. 実際に実験 では C =1”F ,. uげ した, この条件にしたがうと通電時間は50~87.5%にしか制御 できなく なる. 第4図は通電時間を20%( b a )と50%( )としたときのラン プ電圧 波形 である.波形でランプ電圧が零. になるとき瞬間的に大きな値を示すが, これは考察のところ で検討する. これは点滅回数が毎秒5 回程度のときのもので, 点滅回数 が多く なればなる程通電時間は長く なっ ている. 毎秒280回位で は通電時間が約7 8%になっ ていた. また電源電圧の大きさも影響する が両回路とも同一電源を使用 し た の で 15 V と し た.. 写 真 1 は 転 流 コン デンサー C を 1”F, 22gF に 変 え た と き の ラ ン プ,SCR2 7”F, , C の 電 圧 波 形 であ. 5 も1 〔. (3);. 5 1 も 〔. b ) (. 第4回 通電時間を変化したときのラン プ電圧波形 ( a )通電時間20% ( b )通電時間50%. 第5図 SCR2電圧波形. r ql. 写真1 各部の電圧波形. a:ランプ電圧 b SCR 2電圧 l; C = 22”F. C = 7”F. (48). { C }. :転流コンデンサ電圧. . ・ C= i”F. (.

(6) . 点滅回路 i 回各 SCR を用いた直流点滅回路の通電時間制御と点. 11 1. る, 写真のとおり, Cの容量が大きくなるにつれて各部の立ち上がり時間は長くなり, だんだんと まるみ をお びてく る. こ れを検討 してみるために SCR2の電圧波形を第5図に書き直してみた. ( 1 )の部分は SCR2がオンしているときの順抵抗電圧降下分だけの電圧がかかっ ている. 実験では )は SCR,がオン したときの電圧 で瞬間的にSCR2には転 流コンデンサーCの充 2 約1 .IVであっ た.( 電電圧分だけ負電圧をうける. この 電圧による逆電流値が負荷電流に等 しく なったとき SCR2 は 3 )はSCR2がオフしたときに電源電圧まで転流コンデンサーCとラン プ抵抗Rと ターン.オフする.( 4 )は SCR2がオフしているとき,電源電圧 がそ の時定数にしたがっ て充電される特性を示している.( 1 4 )が1サイ クルで次々 とくりかえされる. )~( のままにかかっ ていることを示している, 以上の(. S4. 察. 考. 従来から使用さ れている電磁装置付点滅回路にくらべて, SCRは無接点であるのが特徴 で故障 率が非常に少なく保守が簡単である. 無接点であるという点ではトランジスタのフリッ プフロッ プ 回路も考えられるが, トランジスタはその電流容量に制 限があり, 大電力用としては向いていない. 現在, 点滅回路は自動車, 航空機, 交通信号等種々の目的に使用されている がSCRが活躍するこ とと思う. 3秒に1回 の点滅) 9回(5 01 8 第1図の回路を使用すると通電時間50% で第3図のとおり, 毎秒0, というきわめて低い 点滅回数 で作動することが理解できる. ラン プ消灯中は SCR2順漏れ電流と抵 抗 (R5十 R6 ) によっ て消費さ れる電力 分だけロスすることになる が, 順漏れ電流による 電力は数 )による電力は0,14W位なの でラン プの消費電力にくらべて約5%にしかみたない m w,(R5 + R6 こ と に なる.. 通電時間の制御については転流コンデンサー Cの充電式. VF E{ ,-2r 願 t} におけるCまたは R6を変化させるこ とによっ て行なうの であるが, 実験回路のところ で示したと )を一定値ま でしか可変することができなくて, 約50~87% おり, 転 流コ ン デンサーおよ び(R5 + R6 R に しか制御 できなかっ た. ただし, 6を変化させる と通電時間制御と同時に 点滅回数も変化するの で調 整 は 非 常 に む ず か しい.. 第2図に示す パ ルス発振回路は通電時間制御の. し す 三 界 要 褒 醒簾言 島 畠 Vi 著饗 え 翼現 空 す 磐 了 / のよ う に 約 52% の 変 化 を さ せ る こ と が でき る. こ. の 回 路 を 用 い る と 通 電 時 間 は 約 20~50% ま で制. 御 でき, 第1図の回路にくらべて点滅回数は同じ . 1. .. ,. L. I. I. らへ. おの在国 か. を大きく制御 できる. なお, パ ルス発振周波数と 転 流 コ ン デン サ の 充 電 特 性 と の 関 係 に つ い て は 本. 実験 では充分に検討していないので, 発振周波数. を変化させると通電時間 が不規則に なる ことも あったが, 今後検討してみたい. ( 4 9). I t. , ,. . , 1および 扇 の谷 酌. ,. u. ,. . !. ,. l. ,. . i. ,. l. 第6図 位相制御された出力パルス 一 --VIより78%進んでいるとき ---- V, よ り 26% 進 ん でいる と き. ,. . l. 多.

(7) . 112. 中. 村. 岩. 美. 献. 文. 1) 中村岩美 (1 3~7 5頁) 971 ) :北海道教育大学紀要 (第2部A, 7 8頁 2) 東京芝浦電気株式会社 (1 ) :SCRマニュアル, オーム社, 9 968 ) :シリコン制御整流器便覧, オーム社, 45頁 3) 東京芝浦電気株式会社 (1 966. (5 ) 0.

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参照

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