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1985年 新聞にみる“いじめ”問題

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1985年

新 聞 に み る"い

じ め"問

美穂子

A Study on "Ijime" (Bullying Matters) Reported

in Newspapers, 1985

M ihoko Nagaya

We can't overlook a ploblem of "ijime" (bullying) when we consider children's life at school today. Of course there were bullying matters among children in past times. But these were not so serious as those of today.

Recently newspapers and TV frequently report about children who committed suicide or refuse to go to school because of "ijime". This phenomenon spread on large scale and has become a social ploblem.

Then we collected the articles concerning "ijime" appeared in three majior papers; Asahi, Yomiuri, Mainichi of 1985. And by analysing these articles we tried to find

"reality" of bullying matters .

目 的 と 方 法 現 在 の 子 ど も た ち の 生 活 を 考 え る 時,"い じめ"問 題 を 無 視 す る こ と は で き な い. ひ と く ち に"い じめ"と 言 っ て も,い わ ゆ る 昔 か ら あ っ た"い じめ"は 軽 い も の で,た い した 事 で は な く,子 ど も は 自 ら 克 服 し た し, ま た そ れ は,子 ど も社 会 の 中 で 存 在 し て い た. 人 間 は い じ め ・い じ め ら れ る こ と に よ り,成 長 す る も の だ と一 般 的 に 言 わ れ,世 論 を 騒 が せ る ま で に 至 ら な か っ た. と こ ろ が,こ こ2・3年 の い じめ の 急 増 と 質 の 変 わ り様 は,た だ ご と で は な い と思 わ れ る.文 部 省 は,1984年4月 に,い じめ の 背 景 に つ い て 述 べ,そ れ を 機 会 に い じめ が ク ロ ー ズ ア ヅプ され,1985年 は,さ ら に エ ス カ レ ー ト し,マ ス コ ミは 多 い に 取 り上 げ 報 道 し,新 聞 紙 上 も賑 わ した. い じ め は,子 ど も に と っ て,心 理 的 及 び 身 体 的 な 苦 痛 を 与 え る こ とは も と よ り,,自 殺 に ま で 追 い 込 み,家 庭 ・学 校 ・社 会 に 大 き な 波 紋 を 投 げ か け て い る.こ と と場 合 に よ っ て は, 報 道 を 控 え る こ と もあ り,そ の 裏 に は 難 問 題 が あ る こ と も考 え ら れ る. 本 研 究 で は,1985年 の 新 聞 に 掲 載 さ れ た "い じ め"を 主 体 と し た 記 事 に 注 目 し ,そ の 1年 間 の 実 態 を ま と め る こ と を 目 的 とす る. 対 象 記 事 は,朝 日 ・読 売 ・毎 日 の3大 新 聞 の 朝 刊 ・夕 刊 で,し か も 東 京(最 終)版 と埼 玉 版(共 通 記 事 は1件 と み る)に 掲 載 され た も の を す べ て ピ ッ ク ア ヅ プ し,記 事 の 大 小 に 関 係 な く1件 と し た. 一43一

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1.全 体 的 傾 向 表1は 各新 聞の掲 載 記 事 数 を示す.総 数611 件 で,単 純 に記事数 だ け をみ る と,読 売 ・毎 日 表1 ・朝 日 の 順 に 多 く ,記 事 は1年 間 通 し て10^' 12月 に 集 中 し,と くに8月 は 少 な い. 表2は 新 聞 別 の 連 載 記 事 を ま と め た も の で あ り,タ イ トル 数 は 読 売 が 最 も 豊 富 で あ る が, 数 量 的 に は 毎 日が 多 い.と くに 毎 日は,生 の 記 事 数 一 覧 件 数(%)

漁1

朝刊 朝夕刊 日 計 読 朝刊 夕刊 士冗 計 毎 朝刊 夕刊 日 計 朝刊 夕刊 計 i 6 2 8(4.7) 4 0 4 (1.7) 3 1 4(1.9) is 3 16 (z.$) 2 3 0 3(1.7) 5 0 5 (2.2) 16 1 17(8.2) 24 1 25 (4.1) 3 8 0 8(4.7) 4 0 4 (1.7) 12 0 12(5.8) 24 0 24 (3.9) 4 9 1 10(5.8) 25 1 26 (11.2) 7 0 7(3.4) 41 2 43 (7.0) 5 9 1 10(5.8) 29 2 31 (13.4) 7 2 9(4.3) 45 5 50 (a.a> 6 8 1 9(5.2) 10 1 11 (4.7) s 1 7(3.4) 24 3 27 (4.4) 7 9 1 10(5.8) 5 3 8 (3.4) 9 1 10(4.8) 23 5 28 (4.6) 8 1 1 2(1.2) 3 0 3 (1.3) 4 0 4(1.9) 8 1 9 (1.5) 9 10 0 10(5.8) 4 2 6 (2.s> 5 0 5(2.4) 19 2 21 (3.4) 10 27 8 35(20.3) 38 4 42 (ls.i) 22 8 30(14.5) 87 20 107 (17.5) 11 25 9 34(19.8) 37 10 47 (20.3) 53 13 66(320) 115 32 147 (24.1) 12 26 7 33(19.2) 36 9 45 (is.4) 29 7 36(17.4) 91 23 114 (18.7)

A口 141 31 172(100) 200 32 232 (goo) 173 34 zoo(ioo) 514 97 611 (.100)

表2 連 載 記 事 新聞名 タ イ ト ル 名 掲 載 月 件 数 内 容 朝 日 い じめ が 問 うもの 7月 5 報 告 書 ⑰ ・体 験 集 会 ・免 罪 符 ・チ ャ レ ン ジ ・次 に 来 る もの,と 副題 をつ け,実 話 の 報 告 で あ る. 抽 士 a-L冗 い じめ 一 イ ン タ ビ ュ ー ル ー ム 4月 3 森 田洋 司,中 村 勝 彦,稲 葉 幸 恵 の3氏 に イ ン タ ビ ュ ー した もの で あ る.深 刻 な い じめ の特 徴 を 中 心 に,親 ・教 師 に何 が 求 め られ て い るか を 述 べ て も ら った. 私たちのい じめ研究 4月 4 子 ど もた ちが 子 ど もの立 場 か ら"な ぜ,い じめ るの か", (日 曜版) い じめ た あ と ど うな った か""い じめ の 種 類"な どを 調 べ,良 い解 決 法 を 見つ け だ す た め に 必 要 な こ とを 考 え, そ して リt一 トした もの を ま とめ た. 学校 と能 力 4月 4 い じめ られ っ 子 が い じめ っ子 側 に 回 った り,複 雑 なぞ 番 外編"い じめ" の 構 図 の 中,い じめ に悩 み,苦 しむ 家 庭 や 学 校 で の背 景 の 点検 で あ る. なぜ?い じめ っ子 5月 18 学校 の 内 外 で,大 人 に 見 え な い よ うに 広 が っ て い る陰 教 育 追跡 シ リー ズ 湿 な い じめ で追 い 込 まれ て 自殺 し,登 校 を 拒 否 し,心 身 症になる深刻な例が数 多 く見られ る.そ の仲 間同士 のい じめ は何 な の か.ケ ースを追 って背 景 を考 えた もの であ る. い じめ汚染 11月 15 深 刻 な い じめ は,"学 校""地 域 社 会""家 庭""子 ど も" な どが 置 か れ て い る,さ ま ざ ま な状 況 が か らみ 合 っ て起 き る,子 ど も社 会 の 複合 汚染 と も い え る だ ろ う.「 い じ め社会 」の怖さ と解消の手が か りを,学 校現場か ら考 え た もの で,い ろ い ろ な ケー ス も紹 介 して あ る. 「い じめ汚染」検証 11月 1 「い じめ を な く して 」 とい う遺 書 を残 して,自 宅 マ ン 千春 さんの死 12月 )32 シ ョンか ら飛 び 降 り自殺 を した 女子 中学 生 に つ い て,死 までの心の軌道 と学校 現場 を追いなが ら,い じめを生 む 土 壤 の 検 証 で あ る.

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新 聞名 タ イ ト ル 名 掲 載 月 件 数 内 容 毎 日 日本の教育風土 2月 io い じめを広げた原 因につ いての模索 一 い じめ の構 造 一 い じめ の実態を解剖す る 3月 4 大阪市立大学社会学 教室 を中心 とす る 「い じめ集 団の 構 造 に 関 す る社 会 学 的研 究 」 班 が,1984年 の秋 に 実施 し た 調 査 に 基 づ く結 論 と,森 田洋 司氏 の コメ ン ト. 結 果1.陰 湿 化,半 数 が い じめ経 験 2.見 え に くい.構 造 の 根 3.観 衆,傍 観 者 の反 応 次第 で激 化 も 4.相 談 して も ダ メだ と い う子 ど も に あ き らめ こども相談室 11月 21 い じめや体罰 で悩む子 どもや父母を対象に,新 聞社が 「子 ども相談室」 を開設 し,悩 み を聞 いて問題解決 の糸 口を探るのがね らい.必 要に応 じ精神科医や各種 カウン セ ラ ー と協 議 した り,新 聞記 者 が 実 態 を取 材 し,5人 の 弁 護 士 が ア ドバ イ ス を与 え る. い じめと体罰 11月 16 い じめ と体罰の関係 につ いて発生 した事件 の紹介 声 を 取 り入 れ る方 式 で,い じめ ・体 罰 で悩 む 子 ど もや 父 母 を 対 象 と した相 談 コー ナ ー を設 け た.そ の実 態 を,新 聞 記者 が 取 材 し,弁 護 士 が ア ドバ イ スを 与 え た ものが 掲 載 して あ る. 3社 と も,タ イ トル 名 は異 な って も,主 に 実 際 発生 した事 件 の 追跡 ・追 求 を 取 り上 げ, 問 題 解 決 の た め の 糸 口の原 因究 明を 目的 と し た もの が 多 い. 校 内 暴 力 や 家庭 内暴 力 の原 因 は,主 に 教 師 や 親 へ の反 逆 と言 わ れ て い るが,子 ど も同士 の い じめ の原 因 は,複 雑 多 岐 で深 刻 の よ うで あ る. 2.被 害 及 び 社 会 現 象 の展 開 表3-1は 被 害 状 況,表3-2は 社 会 状 況 を そ れ ぞ れ 日毎 に 追 い,一 覧 に ま とめ た もの で あ る. 以 下,被 害 状 況 を 背 景 に,社 会 は どの よ う に 対 処 した か,両 内 容 を 照合 しな が ら,月 毎 の 経 過 を 具 体 的 に み て い きた い. 【1月 】 社 会 状 況 と して,日 本 教職 員 組 合 は,教 研 集 会 リポ ー トの 中 で,陰 湿 な い じめ が 小 学 校 か ら高校 まで,広 が っ て い る こ とを 報 告 した. 一 方 被 害 状 況 は,茨 城 県 内 の 中学2年 生 の 女 子 が,「 も うい じめ な い で …」 とい う遺 書 を 残 して 首 つ り自殺 を した.筆 箱 を と られ た り,教 科 書 に 「バ カ 」 「死 ん で しま え」 な ど の 落 書 きで い じめ を受 け,母 親 は 学 校 に 相 談 に行 った が,真 剣 に取 りあ っ て もら え なか っ た ら しい.こ の問 題 につ い て,い じめ られ っ 子 や,そ の親 か ら の多 くの相 談 を 扱 っ て きた 教 育 評論 家 の遠 藤 氏 は,「 茨 城 県 内 で の被 害 者 は お とな し く 目立 た な い子 で あ り,学 校 側 は 実 態 を よ く把 握 して お らず,こ れ が 現在 の い じめ の典 型 的 な ケ ー スで あ る」 と述 べ て い る.ま た 同 氏 は,調 査 に よ り最 近 の い じめ を 6つ に パ タ ー ソ化 して い る.① な ぐる ・け る ・こづ き 回す な どの直 接 的 暴 力 ,② なにげな い様 子 で,あ る いは 間 違 った ふ りを して,い や が る こ とをす る,③ 教 科 書 や ノー ト,体 育 着 な どを こわ す ・か くす ・捨 て る,④ 言葉 に よる 暴 力 「く さい」 「汚 い 」 な ど,⑤ 徹 底 的 に無 視 す る,⑥ 人 権 に か か わ るほ どの いや が らせ をす る,以 上 の こ とを 発表 した.と ころ で 大 阪 市教 育委 員 会 は,電 話 相 談 を 設 け,一 般 か らの 相談 に応 じる こ とを ス ター トす る と 報 告 した.深 刻 な ケ ー スに つ い て は,学 校 や 家庭 に 出 向 い て,直 接 相 談 に 応 じる よ うで あ る. 【2月 】 社 会 の動 き と して,法 務省 は,学 校 と警察 の 枠 組 み だ け で の 解決 は難 しい と判 断 し,い じ め は 教 育 の問 題 で あ る と と もに,心 身 と もに 健 全 に 育成 され るべ き児童 ・生 徒 の人 権 にか か わ る問 題 で あ る と した上 で,入 権擁 護 ・人 権 尊 重 の見 地 か ら問題 を と り上 る こ とに した. 特 に正 面か ら問題 化す るのは初 め ての よ うで あ 45一

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表3-1被 害 状 況 掲 載 月 、日 新 聞 名 場 所 年 令 ・男女別 状 況 123 A,M 茨 城 県 水戸 市 中2(13)女 首 つ り自殺 27 Y 大 阪 府堺 市 中1(13)女 飛 び 降 り,意 識 不 明の 重 体 8 M 香川県善通市 い じめ られた1年 生14人中10人 高校 野球部寮 で集 団脱走 13 M 和 歌 山 県 日高 郡 中2(14)男 首 つ り自殺 15 M 茨 城 県 水戸 市 中2(13)男 頭 を骨 折(S59.4月 発 生) 21 M 群 馬県 前橋 市 中1(14)男 植 物 人 間 同様(S58.7月 発 生) 26 Y 長野市内 現在大学生 小学時代 のい じめで後遺症(肩 の激痛や高熱) (以前発生) 3.11 M 香 川 県 仲 多 度 郡 中2(14)男 飛 び降 り自殺 12 Y 茨 城 県筑 波 郡 中3(15)男 首 つ り自殺 23 A 福 岡 県 久 留 米市 中3女 後 遺 症 で遠 視(S57.9∼12月 発 生) 26 Y 茨 城 県 水 戸 市 高1(15)男"卒 業 文 集"恨 み リ ソチ 42 A 大 阪 市 高1(16)男 殺 人(い じめ られ る の を苦 に した)(S59発 生) 23 A,Y,M 埼 玉 県 浦 和 市(15)女 前 歯 を折 る(S54.11月 発 生) 〔関 連 記 事 〕(A=2627)損 害 賠 償 を求 め て い た訴 訟 で 判 決 23 M 秋田県北秋 田郡 中3(14)男 飛 び降 り重傷 23 Y 神 奈 川 県 横 浜 市 中3(14)男 一 週 間 の けが 一 い じめ の仕 返 しを うけ た S4 A 栃 木 県 宇 都 宮 市(18)男 恐 怖 で心 身 症(S59,高3の 時 発 生) 損害賠償請求 22 M 神 奈 川 県 大 和 市 高2(16)男 刺 され る 一 い じめ の仕 返 しを うけ た s.i M 埼 玉 県越 谷 市 中2女7人1∼2週 間 の打 撲 傷(5月 発 生) s Y 茨 城 県 東 茨 城 郡 小2(7)女2ケ 月 の 大け が 23 A>M 福島県須賀川市 中3(15)男 い じめた母子 か ら慰謝料 を要求 された 71 A,Y,M 東 京 都 東 大 和 市 高2(17)男 刺 され 重 傷 一 い じめ の仕 返 しを うけ た 8,8 Y,M 群馬県前橋市 養護学校在籍 植物状態(S58.7月 中1の 時発生) 和解 交渉成立 30 A 富山県礪波市 小6(12)い じめた子 の親へ慰謝料 を要求 し補導 9.27 福 島 県 い わ き市 中3(14)男 首 つ り自殺 〔関 連 記 事 〕(A=10/1,2,12,17)(Y=29,30,10/2,3,8,9,16,11/4)(M=10/2,11,25,11/7) 10.6 M 愛知県岡崎市 中1(12)女 頭 に大けが 8 A,M 大 阪 府 南 河 内郡 高3(15)男 歩 行 不能(S58.10月 中2の 時 発 生) 慰謝料 で和解 18 A,Y,M 群 馬 県 勢 多 郡 中2(14)男 農 薬 の み 重体 → 死 亡10/14 〔関 連 記 事 〕(A=26)(M=19)(Y=19) 19 A 群 馬県前橋市 当時中1男 手足まひ,失 語症 慰謝料 で和 解 19 M 熊 本 市 内 中2(13)男10日 間 の 打撲 傷"押 しか け い じめ" 20 A 岩 手 県 岩 手 郡 中3(14)女 飛 び 降 り(8月),死 亡(9月) 22 M 栃 木 県 下 都 賀 郡 中3(14)男 自殺 を 図 り,回 復 24 Y 茨城県真壁郡 高1(16)男 暴行→登校拒 否 24 A 千葉県長生郡 高1(15)男 通学電車内で刺 され る (学校 では被 害者 同士)

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掲載 月.日 新 聞 名 場 所 年令 ・男女別 状 況 11.2 A 長野市北佐久郡 中2(14)男 脱水症状 〔関 連 記 事 〕(Y=3)言 わ れ る ま ま10日 間 天 井 裏 生 活 11.8 A,Y 神奈川県厚木市 小 ・中学生 顔や両足に10日間のけが (高2,男 が い じめ られ,う っ憤 晴 ら しに け る) 14 A 茨 城 県 東 茨城 郡 小5(10)男 重 傷(9月 発 生) 16 M 神 奈 川 県 横 須賀 中3(15)男 顔8針 縫 うけ が 市 18 Y>M 東 京 都 内 中2(14)男2週 間 のや け ど 21 A,Y,M 東 京 都 太 田 区 中2(13)女 飛 び 降 り自殺 〔関 連 記 事 〕(A=21,22,23,24,25)(Y=22,24,25)(M=25,28) 23 M 大阪府寝屋 川市 高3(17)女 焼身 自殺 26 M 兵庫県西宮市 当時中3女 精神錯乱で,賠 償提訴 27 M 和歌山県伊都郡 中1,24人 給食に便秘薬を入れ られ,の どに痛み 一い じめ の 仕 返 しを うけ た 27 A 東 京 都 内 区立 中 中2(14)女 カ ゴ メ カ ゴ メ と歌 い な が ら足 け り 〔関 連 記 事 〕(Y=28)(M=28) 27 A 東京都内 中2女4ケ 月のけが 12.1 Y 千 葉 県 野 田 市 中3(15)男 全 身 大 や け ど 一い じめ の 仕 返 し(S60,3月 発生) 〔関 連 記 事 〕(A=2)(Y=3)(M=2) 10 A,Y,M 青 森 県 上 北 郡 中2(14)男 首 つ り自殺 〔関 連 記 事 〕(A=11,14,24)(M=10,13,24)(Y=11,14,16,23,24) 18 A,Y 千 葉 県 富 津 市 中3(15)男 首 つ り自殺 23 Y 青森県上北郡 当時中3男 自 殺(S54発 生) 25 A,Y 東 京 都 内 中3(15)男 ジ ャ ン ケ ン遊 び で 集 団 暴 行 (注)○ 朝 日m,読 売 一Y,毎 日一Mと 略 す る. ○同 内容 記 事 は関 連 記 事 と して 新 聞 名 と掲 載 日を()で 記 す. 表3-2社 会 状 況 掲 載 月.日 新 聞 名 内 容 112 A,Y,M 日本教職員組 合の教研集会 レt一 ト(札 幌市) 陰 湿 な'、い じめ"深 刻 化 〔関 連 記 事 〕(M=1/7) 23 A 教育評論家遠藤豊吉氏 一い じめ調査におけ る6つ のパ ターソを報告 29 M 大阪市教育委員会 一"いじめ11幡"電 話相談室開設 24 Y 法 務 省"い じめ対 策"… …解 決 に 取 り組 む 方 針 7 M 和歌山市内の中学教諭が14校対象の中学生に対 してい じめ実態調査 36 A 神奈川県厚木市,全 校 あげ てい じめ対策を した ら2年 間で減少 9 A 文部省,全 国的い じめ実態 調査 13 A,M 法務省,人 権擁護局長宛 に実態把握 のため通達 23 A,Y,M 日本青少年研究所 調査,日 米中学生 と母親に対 して 26 Y 大阪市立大学森 田洋 司氏,実 証的研究の まとめ 「い じめ集団の構造 に関す る社会学的研究」 〔関 連 記事 〕(Y=4/20) 47一

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掲 載 月,日 新 聞 名 内 容 42 M 映画 「ボ ク ち ゃん の戦 場 」完 成(戦 時 下 の集 団疎 開先 で の飢xや"い じめ"生 々 し く) 4 M 最近発行 された"い じめ"に 関する本の紹介(理 解 の手 がか りに) 16 Y,M 文部省,「児童生徒 の問題行動に関す る検討会議」発足 19 A,Y,M 警 察庁,1984年 度の全国実態調査報 告 19 Y 女性に よる民間教育審議会 「教育11(潘」開設 一い じめ解決策 〔関 連 記事 〕(A=22)(M=5/2) 23 A 東京,教 師の暴力を絶対に許 さない会 「い じめの構造 ・管理教育 を許す な」集会 S4 A,Y,M 警 視 庁,「 い じめ 相 談 コー ナ ー」 開 設 〔関 連 記事 〕(Y=4②) 6 A,Y 文部省,"い じめ"の 指導 状況調査を各都道府県教委 に通知 6 A 警視庁少年相談室"い じめ相談"に 電話殺到 16 M 兵庫県神戸市教委,い じめ指導の生徒資料を中学校 に配布 25 1VI 警視庁少年一課,3日 間百貨店に少年相談所を出張開設 27 Y 財法,日 本女子社会教育会 厂い じめテ ーマに融育講座」開催 31 Y 法務省,教 師の体罰に警告 61 A,Y,M 東 京 都 教 育 庁,都 内の全 公 立小 ・中 ・高 ・盲 ・ろ う・養 護 学 校 対 象 に1984年 度 中 の 実 態 調 査 報 告 3 A 東京都内で被害者だ った親や高校生が体験報 告会 「みんなでい じめをけっ とぽそ う」の集会 5 A 法務局,対 策へ情報集め 一全国的に本格取 り組 み 〔関 連 記 事 〕(Y,M=6) 6 Y 警 視 庁 「い じめ 相 談 コ ー ナ ー」1ケ 月 後 の 報 告 9 Y 法務省 「少年 と人権」 の集 い 11 Y 松永文相 「通学区」 規制 見直す 一い じめ られ っ子救済 ・転校 も 19 Y 日本弁護士連合会,子 供 の人権侵害調査へ 28 M 神奈川県在 日韓 国,朝 鮮,中 国人の実態調査 一学校でのい じめは半数以上 30 A,Y,M 文部省通知,"い じめ"が 原因の場合は転校 を認 める 76 A 警 視 庁少 年 一 課,「 い じめ 相 談 コ ーナ ー 」 開設2ケ 月後 の報 告 〔関 連記 事 〕(Y=8) 7 A 専 門 家 に よ る"い じめ"問 題 の特 別 相 談,10∼16日 まで 17 A 福井大学公 開講座 「現代っ子のい じめ教育学」 8,9 M 臨時教育審議会 の第1部 会,俵 専門委員が私案 一い じめ苦情処理 22 M 和歌 山県教委,1984年 度 の実態調査報告 92 A 警 察 庁,上 半 期 ま とめ"い じめ 陰 湿" 4 Y 東 京 弁 護 士 会,子 ど も人 権11σ番,全 国初 の試 み 〔関連 記 事 〕(A=13,M=15) 6 A ぐる 一ぷ 赤 か ぶ 主催,講 演 会 12 M 日本 教 育 学 会,公 開 シ ンポ ジ ウ ム 21 A,Y 法務 省,6月 か ら取 り扱 った実態 と処理状況を報告 22 A,Y,M 警 察 庁,1985年 度 上 半 期 報 告.4人 が 自殺,精 神 障 害 に 追 い 込 まれ た ケ ー ス もあ る 10.i Y 福 島 県 いわ き市 教 委,「 い じめ11(潘 」 を設 置 3 A,Y,M 臨時教育審 議会,対 策検討へ 4 A,Y,M 首相 も対 策指示

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掲 載 月.日 新 聞 名 内 容 4 A ' 子 ども電話相談員が作成 した小学生向け の小冊子が人気をあつめている 6 Y,M 東 京 弁 護 士 会,「 子 ど も の人 権11(潘 」 相 談 殺 到 8 A;Y,M 文相,首 相 一防止の為,指 導体制 を総 点検 9 Y 読 売 新 聞 社,全 国 調 査.文 部省 通 知 は"空 回 り"一 窓 口新 設 は 熊 本 だ け 12 A,Y,M 臨時教育審議会案,市 町村 に半官半民 の相談 窓口を設置 16 A 日本弁護士連合会,「学校生活 と子 どもの人権」調査報告,公 立 中高985校 体罰やめ よ一いじめ と密接 な関係 〔関 連 記 事 〕(Y=18,19,20)(M=18,20) is A 首 相 答 弁 に"す わ 本 音"一 い じめ も憲 法 のせ い? 18 M 衆院本会議,対 策は適切に 20 Y 埼 玉 県 戸 田市 教 育 委 員 会,小 ・中学 生 に実 態 調 査 一"理 由 な き い じめ"7割 も 20 A 千葉県柏市私立高,暴 力生徒1人 を退 学処 分,8人 を断髪処分 21 Y 日本 ア ドラー心 理 学 会,い じめ 問題 シ ンポ ジ ウ ム 21 Y 東 京 大 学 医 学 部,小6・ 中2・ 高2対 象,全 国 規 模 の 調査 報 告."死"一 い じめ と深 く関 連 23 A,Y,M 臨 時教育 審議会,い じめ集中審議 24 A,Y,M 臨 時教育 審議会,会 長談話 24 A,Y,M 文 部省(初 の調査)実 態を浮 き彫 りに した調査の報告 24 Y 読 売新 聞 社 調 査,"緊 急 避難'相 つ いで 24 Y 法 務省,体 罰がい じめに影響 26 A,Y,M 文 部省指 示,指 導体制 の総 点検 27 Y 読 売新 聞社調査,"い じめ追放"苦 悩す る現場 27 Y 臨時教育 審議会,い じめ対策で内部対立 28 M 日本教職員組 合,い じめ克服へ緊急 提言一教職員が先頭に 29 A,Y,M 日本教職 員組合,い じめ克服へ緊急 提言一全家庭を一斉訪問へ 31 A 警 視庁,「 い じめ 特 別 補 導班 」 を発 足,11月1日 か ら 〔関連 記 事 〕(M=11/1) 11.5 Y 警 視庁,「 い じめ電話相談」半年 間 の相談 内容 報告 7 M 警 察庁,日 生学園に厳正対処 8 Y,M 警 察 庁,い じめ 問題 専 門官 配 置,S61か ら 〔関 連 記 事 〕(A=9) 9 A,Y,M 東 京 弁 護 士 会,「 子 ど もの 人 権110番 」 報 告(20日 間)相 談 の 半 数 が"い じめ" 11.9 A 東 京 学芸 大 学 深谷 氏,調 査 報 告 一"黙 っ て が ま ん"の 傾 向 〔関連 記 事 〕(Y=18) 11 M 法務省,い じめに取 り組み要請 12 M 東京都立 子供 専門の精神病院,い じめZ者 急増 14 M 山梨 県教 育委 員会 調べ,教 師 の半数がい じめの指導 14 M 東 京 の 人形 店,"い じめ 追 放 び な"発 表 14 Y 東 京 都 教 育庁,い じめ駆 け 込 み 学 級 設 置 へ,S61か ら 15 A>Y 東 京 都 教 育委 員 会,"い じめ 〃 と体 罰 の 相 関 関 係 に メ ス 16 A 各省庁,い じめで連携強化 16 Y 厚生 省,児 童福祉施設 などの相談活動の充実化 18 A,Y 警 視 庁,"い じめ 特 別 補 導 班"報 告 一 陰 湿 ・過 激 さ増 す .・

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、 掲 載 月.日 新 聞 名 内 容 18 Y 東 京,登 校 拒 否 を考xる 会,電 話 相 談 報 告 一登 校 拒 否 原 因 の トッ プは"い じめ" 〔関 連 記 事 〕(A=26) 21 M 大 阪 府 茨 木 市 青 少 年 問 題 協 議 会,S60.12か ら2ケ 月 間 一い じめ 追 放 へ 地域 ぐ るみ 21 A さ ま ざ まな 「い じめ110番 」"花 ざか り"だ が,空 回 りで は? 22 A,Y 警視庁調べ,東 京都太 田区立羽田中は"荒 廃校" 22 A 大 分 県,中 学2年 生 が ビデ オを 自主 製 作"さ らば い じめ" 24 A,Y,IVi 警 察 庁,い じめ サ イ ソの パ ン フ レ ッ トを 作 成 24 A 日本 教 職 員 組 合,臨 ・教 ・審 に 反 発,"固 定 教 師"に 反 対 24 M 法 務 省,人 権 週 間 ス ロ ー ガ ン"い じめ,体 罰 の 根 を絶 と う" ← 27 A,Y 日本 教 職 員 組 合 臨 時 大 会,"い じめ"に 正 面 対 処,臨 ・教 ・審 路 線 に対 決 〔関 連 記 事 〕(A菖28) 28 M 北 里 大 学 調 査,い じめ → 神 経,心 身 症 に 28 M 全国同和教育研究大会の実践報告,差 別 とい じめ 28 M 大阪本社,学 習塾でVAN(付 加価値通 信網)で い じめ対策 12.1 M 毎 日新聞社調査,自 殺 した8人 の中学生 につ いて担任 を追跡調査 1 M 毎 日新聞社調査,子 ども相談室1ケ 月間の報 告 4 A,Y,M 法務省調査,実 態 と処理 状況をま とめる 4 M 警 視 庁 の 電 話 コ ーナ ー,い じめ相 談 に 大学 生 も い る 7 M 臨時教育審議会公聴会,"い じめ"論 議 9 Y,M 文部省,い じめの問題に関する生徒指導推進会議 〔関 連 記 事 〕(A=12)(M=10,12)(Y=10,11,12,13) 10 A,Y,M 欝 讎 護委 員連合会)人 鮓 文 ・ンテス ・の結黙 い じめが全体の ・分の ・ 14 Y 北海道野付郡,生 徒指導教 師が生徒 の非行や暴 力が原因で 自殺 1s M 静 岡県公立小学校 の父母 の訴え一学 力優先が い じめを生む 17 A 東 京,浅 草 の 羽 子板 市,"い じめ"登 場 17 Y 首相 が指示,い じめ根絶 に全 力を 18 A 東京,日 本国際教 育協会,外 国入留学生が見た"い じめ"の 討論会 18 A 大阪市教育委員会,3学 期か ら小 ・中学校に対 してい じめ問題をテーマに した特別授業 19 Y あ した の 日本 を創 る協 会,い じめ 問 題 の 解 決 策 を 探 る シ ンポ ジ ウ ム 20 Y 青 少 年 白書,"い じめ"項 目初 登 場 25 A,Y,M 警 視 庁,1985年 度 い じめ 特 別 補 導 状 況 27 A 警 察 庁,1985年 度 ま とめ,い じめ 苦 に9人 が 自殺 27 A,Y,M 少 年 非 行 白書,"い じめ"一 段 と深 刻 る.と ころ で,和 歌 山市 内の中学 教師 が,市 内 14校 の中学 生 を対象 に調査 を した結 果,生 徒 の 34%が い じめ に あ い,52%が い じめ る側 に 回 っ た体 験 を持 って い て,ま た い じめ 対 策 に つ い て,先 生 に 申 し出て も解 決 し ない もの が 約 半 数 あ っ て,い じめ が 潜 在 化 して い る こ とを 報 告 した. 一 方 被 害 は1月 よ り増 加 し,大 阪 府 内 で 中 学1年 生 の 女子 が 飛 び降 り,頭 の骨 を折 って 意 識 不 明 の 重体.中 学入 学直 後 か ら 「ぽ い 菌 」 と言 われ た り,か らかわれ た りして い じめ られ, 「友 だ ちが に くい」 とい うメモ があ った ら しい. な お 家 族 や担 任 教 師 は相 談 も受 けず,全 く気 づ い て い な か った様 子 で あ る.ま た香 川 県 内 に お い て 高校 野 球 部 寮 で,1年 生 は2年 生 に い じめ られ集 団脱 走 を した.厳 しい練 習 の う っぷ ん晴 ら しで,1年 生 に 対 し 「洗 濯 の仕 方 が悪 い 」 な ど の理 由で 殴 るだ け で な く,寮 の

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夕食 の おか ず に,ソ ー スや マ ヨ ネ ー ズをむ ち ゃ くち ゃ にか け,ま た 就 寝 中 に もい たず らを す る な ど陰 湿 で あ った.し か し学校 側 と,1 年 生 の 言 い 分 に くい違 い が生 じて い るが ,2 年 生 は 無 期 停 学,休 学 中 の1年 生 は復 帰 させ る予 定 の よ うであ る.和 歌 山県内 では ,中 学2 年 生 の男 子が,自 宅 で首 つ り自殺 を した .通 信 欄 を黒 枠 で囲 んだだ けの,い や が らせ のはが き を ク ラ スの男 子4人 に 届 け た と ころ ,教 室内 で追 求 され 問 い 詰 め られ,大 きな シ ョッ クを 受 けた ため であ ろ うとみ られ て い る.な おい じ め られ てい る間,他 の 同級生 は取 り囲 み,面 白 が って 見 物 して いた 様 子 で あ る .と ころで, 先 月茨 城 県 内 の女 子 中 学 生 が 自殺 した 同校 の 男子 生 徒 は,い じめ で頭 が い骨 陥 没 骨 折 し手 術 が 必 要 と診 断 され た.昨 年4月,同 級 生 に 財 布 を よ こせ といわ れ 口論,突 き飛 ぽ され た の が原 因 とみ られ,親 は 「事 故 の 責 任 の 多 く は学 校 側 と市 に あ る」 と,自 殺 した 女子 生 徒 の親 とと もに提訴 したい と言 って い る よ うであ る.な お 同君 は,同 中へ入 学早 々か ら同級 生 に 殴 られ て前歯 を折 り,不 安 を訴 え神経 科 の治 療 を受け た こ ともあ った ら しい.群 馬 県 内では, 1983年,級 友 の集団 暴行 を受け 植物 人 間同様 に な り,損 害賠 償請 求 を地 裁 に起 こしてい たが, 口頭弁論 で"い じめ"が あ った か ど うか双 方 の 主張 にズ レがあ り,再 現 す る予定 で あ る.ま た 長 野 市 内 で は,小 学 生 の こ ろ学 校 で,友 人2 人 に い じめ られ た のが 原 因 で,今 で も肩 の激 痛や 高熱 が あ り人 並 の 生 活 が で き ない と,大 学1年 生 が損 害 賠 償 請 求 訴 訟 を お こ し,原 告 の 主張 通 り,加 害 者 と市 に 対 して 支 払 え との 亀 判 決 が で た.そ の判 決 の中 で,担 任 教 師 は 他 の 児童 か ら暴 行 を受 け てい るの を 知 って い な が ら,適 切 な措 置 を 取 らな か った の で,児 童 の生 活 指 導 上 の責 任 を 問わ れ る形 に な った よ うで あ る. 法 務 省 が 人 権尊 重 の立 場 か ら,取 り組 む 方 針 を 発 表 した 矢先 に3件 の事 件 が 発 生 した. 周 囲 は い じめ に全 く気 付 い て い なか った り, あ るいは傍 観 してい るだ け で,人 権 無視状 態 の よ うであ る.以 前 発生 した い じめが 原因 で傷 害 を 受 けそ の後 遺 症 に悩 む 者,裁 判 で 解 決 を 求 め る者 な どい て,深 刻 そ の もの で あ る 。 【3月 】 社 会 の動 き と して,文 部省 は,校 内暴 力や 登 校 拒 否 な どの 問題 行 動 と併 せ て,全 国 的 な い じめ の 実 態 を 把握 す るた め に,初 め て 調査 を 実 施 す る こ とに した.な お小 中高 校 ま で の各 段 階 に わ た る も うら的調 査 と対 応 事 例 の収 集 に な る予 定 の よ うで あ る.ま た 日本 青 少年 研 究所 や 大 学 の研 究 機 関 は,原 因 究 明 の ため の 調 査 を行 い報 告 した.と こ ろで,神 奈 川 県 内 の厚 木 中学 校 では,全 校 あ げ て い じめ 問 題 に 取 り組 んだ ら,2年 間 で 減 少 した とい う報 告 を した.3月 の社 会 状 況 は 調査 及 び報 告 の 月 の よ うで あ る. 一 方 被 害 状 況 は,香 川 県 内 で,中 学2年 生 の 男 子 が 飛 び 降 り自殺 を した.日 ごろ か ら学 校 で よ く"い じめ"の 対 象 に な っ て い た ら し く,そ れ を苦 に した のでは ないか とみ られ て い るが,原 因 は判 明 して いな い.そ の翌 日,茨 城 県 内 で,中 学3年 生 の男 子 が 首 つ り自殺 を し た.友 人 の 話 か ら,先 輩 に い じめ られ て ノ イ ロー ゼ気 味 で あ った とい うこ とで ,こ の件に つ い て も原 因 は不 明 であ る .な お同県内では, も う1件 の事 件 が あ り,高 校1年 生 の 男 子 が 全 身 打 撲 で約10日 間 の け が を した.中 学3年 生 の 時 「卒 業 文 集 」 に,1年 先輩 の数 人 か ら 受 け た いや が らせ を 名 指 しで非 難 す る 思 い 出 を 書 き,こ れ を 知 った先 輩 グル ー プ が 仕返 し に リ ンチ を 加 え た ら しい.と ころ で3月 ま で 毎 月,茨 城 県 水 戸 市 内 で発 生 した事 件 の記 事 が み られ た.福 岡 県 内 で,17才 の少 女 が 中学 生 の 時,遊 び 友達 だ った少 女 と仲 た が い し, 足 や 腰 を 殴 られ た りけ られ た り して 打 撲 傷 を 負 い,そ の 後 遺症 で悩 み損 害 賠 償 を求 め訴x た. 【4月 】 社 会 の 動 き と して,毎 日新 聞 は 教 育 特 集 の 中 で,新 学 期 を 目前 に控 え,い じめ に どの よ うに対 処 す べ きか,少 しで も理 解 の手 が か り に な る よ うに と,最 近発 行 され た"い じめ" に 関 す る本 を ま とめ て紹 介 した.と ころ で文 51一

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部 省 は,総 合 的 な 対 応 策 を 検 討 す るた め の 「児 童 生 徒 の 問題 行 動 に関 す る検 討 会 議 」 を 発 足 し,精 神 医学 ・心 理 学 ・カ ウ ソ セ リソ グ の専 門 家 ・小 中 高校 の教 師 ・校 長 ら11人 で構 成 し,い じめ 問題 に取 り組 み,背 景 や 原 因 の 解 明 に 当 た る と と もに,学 校 教 育や 家 庭 ・地 域 社 会 ・行 政 それ ぞれ の対 応 策 を探 る 方針 で あ る と述 べ た.警 視 庁 は,1984年 度 の全 国 の 警 察 が扱 った 小 中 高校 の い じめ 事 件 の実 態 を 報 告 した.そ れ に よる とい じめが 原因 で,小 中 学生7人 が 自殺 し,仕 返 しに よる殺 人や 同未 遂 も4件 発 生 してい て,あ るいは下 半身 が ま ひ し た り言語 障害 に な った生 徒 もい る とい う衝 撃 的 な結 果 であ る.ま た女性 に よる民 間教 育審 議 会 は,「 教 育110番 」 を実 施 した とこ ろ,い じめ とその背 景 にあ る体罰 ・ダ メ教 師 ・校 内 暴 力 な どに つ いて の,切 実 な 悩 みや 訴 え が 次hに 飛 び 込 ん で きた と報 告 した.そ の他 の記 事 の 中 に,い じめ ・自殺 な どの 原 因 は管 理 教 育 に あ る との 立 場 か ら,大 人 自身 の 意識 変 革 の必 要 を 訴 え る集 会 な ど もあ り,子 ど も同士 の い じ め の 原 因 は 複 雑 の よ うで あ る. 被 害 状 況 に つ い て,次 に述 べ る2件 は 以前 発 生 した もの で あ り,ま ず 大阪 市 内 で1984年 11月,い じめ られ るの を苦 に した 高校1年 生 の 男 子2人 は,同 級生 の 男子 を殺 害 した.加 害 者 は 別hの 少 年 院 へ,そ の後 ク ラ スの対 話 が 芽 生 え,そ して 明 る くな っ た様 子 で あ る. も う1件 は 埼 玉 県 内 で1979年11月 発 生 した も の で,当 時 小 学校4年 生 の女 子 が,同 じ クラ スの 男 子 に い じめ られ,前 歯 を 折 る な どのけ が を して,損 害賠 償 を 求 め て いた 訴 訟 で,教 師 に も責 任 が あ る と し,原 告 の訴 えが ほぼ 認 め られ た.次 は 今 月19日 に発 生 した 事 件 で, 秋 田 県 内 の 中 学3年 生 の男 子 が,校 舎 の3階 か ら飛 び 降 り,せ き髄 損 傷 を 負 い下 半 身 マ ヒ で絶 対 安 静 で あ る.同 学 年 の 男 子 か ら額 に い たず ら書 き され,関 係 者 は そ れ が 原 因 で 自殺 を 図 った 可能 性 が 強 い とみ て い る.と こ ろで 横浜 市 内 で は,小 学 生 時 代 い じめ の"標 的" に され て い た少 年 が,そ の 反 発 心 か ら中 学 入 学 後 に 空 手 を 習 い始 め,教 師 や 友 人 を 次hに 殴 りつ け る よ うに な り,い じめ っ子 に 変 身 し た.乱 暴 の 現 場 を 目撃 した教 師 が,警 察 に 引 き渡 した が,家 庭 で も手 に 負 え な くな って い た の で,学 校 の と った措 置 に は 異 存 な い とい うこ とで あ り,双 方 の考 え が 同意 した ケ ー ス は 珍 し い よ うであ る. 【5月 】 社会 の動 きとして,警 視 庁 少 年 相 談 室 は,子 ど もの 日の5日 か ら 「い じめ相 談 コー ナ ー」 を 開 設 し,だ れ に も話 せ な い子 ど もた ち の悩 み に 耳 を傾 け,解 決 の道 を探 りた い と設 け た ら,東 京だ け で な く九 州 や 東 北 か ら も相 談 が 殺 到 し,反 響 の 大 き さに予 想 以上 の 深刻 さで, 都 内 の 百 貨店 に も少 年 相 談 所 を 出張 開設 した. また文 部 省 は,い じめ の状 況 を 把 握 す るた め に,全 国 の公 立 小 中 高校 に おけ る特 別活 動 で あ る ク ラブ活 動 や 学 校 行 事 が,ど の よ うに行 われ て い るか そ の実 施 状 況 を 調 査 す る こ とに し,各 都 道 府 県教 育委 員 会 に 通 知 した.さ ら に地 方 の教 育委 員 会 も動 きが 見 られ,兵 庫 県 神戸 市教 育委 員 会 は 「"い じめ"の 指 導 」 と 題 した生 徒 指 導 資 料 を市 内 の全 中 学 校 の教 師 に配 った.そ の指 導 の三 原 則 は,① す るを 許 さず(い じめ は他 人 の生 き る権 利 を侵 す 悪. 絶対 に許 す べ き で は な い),② され る を責 め ず(被 害者 に も問 題 は あ るが 責 め て は いけ な い),③ 第 三 者 な し(い じめ は 学 校 全 体 の 問 題),な ど の 内 容 を 示 し て い る.な お 人権 尊 重 の 立場 か ら係わ っ て い る法 務 省 は,教 師 の 児童 ・生徒 に対 す る体 罰 事 件 や 体 罰 を容 認 す る教 育現 場 の 姿勢 が,子 ど もの間 の"い じめ" の 発 生 や 助長 の 原 因 に もな っ て い て,同 時 に 人 権 侵 害 に も当 た る と して,地 方 法 務 局 や 全 国 の 人 権 擁 護委 員 を通 じて,ま ず 教 師 の体 罰 に 注 意 を す る よ うに警 告 を 与 えた.そ の他, 多 くの 関 係機 関 で は,い じめ を テ ー マ に した 教 育 講 座 ・親子 講 座 な どを 開 催 し,一 般 の関 心 を ひ い て い る よ うであ る.今 月は 文 部 省 ・ 警 視 庁 の 動 きが 見 られ,本 格 的 に取 り組 む様 子 が うか が え る. 一 方被 害 状 況 は ,神 奈 川 県 内 で,高 校 生 の 男子 が普 段 か らい じめ られ て い る ク ラ ス メー

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トに か っ とな り刺 して,1ケ 月 の重 傷 を 負 わ せ た.次 は 栃 木 県 内 で1984年10月 に発 生 した もの で,高 校 生 の 男子 が 授 業 中 に 同級 生 の暴 行 でけ が を し,そ の恐 怖 か ら心 身 症 に な り, 授 業 に あ た って い た 教 師 に も責任 が あ る とし, 損 害 賠 償 を求 め る訴 え を 起 こ した. い じめ対 策 で社 会 の 動 きは 活 発 に な って い る一 方,被 害 の方 は 少 な くな って い る. 【6月 】 社会 の動 き として,東 京都 教 育庁 は都 内 の公 立 小 中 高 校 全 校 を対 象 に,1984年 度 の い じめ に 関す る実態 調査 を実施 し,報 告 した.そ の結 果 に よ る と4校 中3校 の割合 で発 生 して い て, 内 容 は"言 葉 で の いや が らせ""仲 間 はず れ" な ど心 理 的 な ケ ー スが 目立 ち,ま た長 期 に集 団 で行 わ れ て い る ケー スが 多 い こ と も浮 き彫 りに な っ てい る.都 道 府 県 レベ ル で の全 校 を 対 象 に した"い じめ"の 調 査 は,全 国 で初 め て の よ うであ る.ま た 東京 では,教 育 評論 家 の 呼 びか け で,被 害者だ った親 や 高校 生が体 験 報 告 会"み んな でい じめをけ っ とぽそ う"の 集会 が 開 か れ,深 刻 な体 験 の報 告 が あ った.そ の 中 で,あ る高 校 生 は,小 学3,4年 生 の時, ドッチ ボ ー ルで ク ラ ス全員 か ら顔 を ね らわ れ 「汚 い 」 との け 者 に され た こ とを 話 し,あ る 母 親 は,2年 余 り登校 拒否 を続 け る 中学 生 の 息 子 に,全 部1の 成績 表 が つ け られ た,な ど の話 しか ら,教 師 や学校 を含 め"い じめ"に 十 分 対応 で きない現 実が浮 び上 った模様 であ る. 一層 活動 的 にみ られ る法 務 省は ,い じめ は 人権 にかかわ る問題 であ る との認 識 に立 って,積 極 的 に情報 収 集 に努 め,本 格 的 に取 り組 む よ う, 全 国 の法 務 局に指 示 した.な お現 場責 任 を集 め, 直接 指示 したのは 初め ての よ うであ る.ま た法 務 省 主 催 の 「少 年 と人 権 」 の 集 い で,教 育評 論 家 の遠 藤 氏 は 「"いじめ"と 子 ど もの人 権 」 と題 す る講 演 の中 で,現 代 の い じめ の特 徴 と して,① 集 団 に よるい じめ で,対 象 は 特 定 少 数,② い じめ っ子 以 外 の子 ど も もい じめ を 見 て見 な い ふ りを し,止 め に 入 る こ とが な い, ③ い じめ っ子 に弱 い者 い じめ の 意 識 が な く, 単 な る う っぷ ん晴 ら し と思 って い る,な どを 挙 げ,い じめ っ子 も大 人 の抑 圧 の被 害 者 であ り,そ の うっぷ ん が よ り弱 者 に 向か うのが 現 代 の い じめ の 構 造 と指摘 した. 被 害 の 方 は,埼 玉 県 内 の 中学 校 で5月 発 生 した もの で,修 学 旅 行 に 行 った3年 生 の男 子 か ら土 産 を もら った.そ の2年 生 の 女 子 に 対 す るや き もちか ら,3年 生 の 女子 が 暴 行 を 加 え1∼2週 間 のけが を させ た ら しい.茨 城 県 内 では,小 学2年 生 の女子 が,4年 生 の女 子 に 自 宅 に 呼び つけ られ てい じめ られ,カ ミ ソ リで右 手 首 を切 られ,2か 月 の大 けが を した.時 々い じめ られ て いて,親 が学 校 に注意 して欲 しい と 申 し入れ してい て,学 校 も上 級生 を指 導 して い た ら しい.こ れ は悪 質 ない じめ で,遠 藤 氏 が現 代 の い じめ の特徴 の中 で述 べた③ に含 まれ,下 級生 は 弱 い者 と知 りなが らの手 口の よ うであ る. 社 会 の 動 き と して,警 視 庁 は 「い じめ 相 談 コー ナ ー」 を 開 設 して一 ケ 月後 の報 告 を した . 相談 件数 は602件 で,こ の 中 に は陰 湿 な い じ め が 自殺 未 遂 に つ な が った ケ ー スが8件 あ り, 相 談 内容 か ら い じめ は 身 体 面 よ り精 神 面 が 目 立 っ て い る.い じめ られ た 子 ど もの 行 動 は "我 慢 す る"が 最 も多 く ,ま た勉 強 を いや が った り,登 校 拒 否 に 陥 った りした ケ ー ス もあ る ら しい.い じめ る側 の子 ど もか らの電 話 もあ り,勉 強 と塾 通い の重圧 か ら逃 れ るた め にす る とか,生 意気 な人 を退屈 しの ぎにい じめ る,な どの不満 を訴 え,双 方 に問題 がみ られ る よ うで あ る.文 部省 ・警視 庁 に加 え,日 本弁護 士 連 合 会 も活動 し始 め,学 校 現場 のい じめや 教 師 に よ る体 罰 な ど子 ど もの人 権問題 に対 し,取 り組 む 方針 を決 め た.そ れ は①学校 で の管理 の 基 に な って い る校 則,② 教 師 に よる体 罰 ,③ 学校警 察 連 絡 協 議 会 に見 られ る学 校 と警 察 の 連 携, な ど の実 態 を 調 査 す る こ とに した.な お 真 正 面 か ら児 童 ・生 徒 の 人 権 擁 護 を テ ーマ に した の は 初 め て の よ うで あ る.ま た文 部 省 は学 校 へ の 提 言 と し ,① 教師が実態 に 目を向ける, ② 生 徒 の 悩 み 聞 く場 を作 る,③ 「正 義 」 を い きわ た らせ る,④ 生 き生 き した学 校 作 りを, ⑤ 家 庭 や 地 域 との 連 携 強化,な どを示 し,万 が 一 心 身 の 安 全 が 脅 か され る よ うな深 刻 な ケ 53一

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一 スに つ い て,い じめ られ っ子 の救 済 と し転 校 も緊 急 避 難 の特 例 と して認 め る見 解 を示 し た が,い じめ る子 の対 策 は と くに な い. 一 方 被 害 は,福 島 県 内 で 中学 生 の男 子 が 同 級 生 に い じめ られ,い じめ られ た 側 の 親 が 腹 を 立 て,暴 力団 に依 頼 し相 手 の 親 に 慰 謝 料 を 欲 求 した.学 校 側 は 両 方 の 親 を 呼 び 出 し,指 導 して い る最 中 で あ った ら しい. 社 会 の動 きは 一 層 活 動 的 に な り,被 害 は減 少 気 味 の 状 態 で あ る. 【7月 】 社会 の動 き と して,警 視庁 は 「い じめ相談 コ ー ナ ー」 開設2ケ 月 後 の報 告 を した .相 談 件数 は846件 で,登 校拒否 症 にか か って い る子,ノ イ ローゼや 心 身症で 治療 を受 けて い る子 な どが い る よ うであ る.1年 以上 もい じめの"標 的" に され 続 けて い る子 は半数 近 くい て,12年 間 と い うのが39件 もあ り長 期化 が 目立 って い る.こ の 月は夏 休み の時期 で,専 門 家 に よる相 談 や 大 学 で の 公 開 講 座 で は"い じめ//を 問 題 と した もの を扱 う所 が あ り,悩 ん で い る教 師 や 父 母 な どの 手 助 け を して い る よ うで あ る. 被 害 状 況 と して は 東京 都 内 で1件 だ け 発 生 し,高 校2年 生 の 男子 が,呼 び 出 しを受 け た 友 人 宅 に ナ イ フを 持 参 し,そ の友 人 を メ ッタ 刺 に して1ケ 月 の 重傷 を 負わ せ た ら しい.日 ごろ か ら友 人 に首 を絞 め られ た り,頭 を こづ か れ た りして い じめへ の仕 返 しを 自供 した の で,緊 急 逮補 され た.な お学 校 側 はい じめ の 把握 を して い な か った よ うで あ る. 【8月 】 次 に 述 べ る被害 は,群 馬 県 内 で1983年7月 に 発 生 した もの で あ るが,当 時 中学1年 生 の 男 子 が,教 室 の 掃 除 中 に 級友 の暴 行 を受 け, し ゃべ れ な くな った うえ 手 足 が マ ヒ し植 物 状 態 に な り,損 害 賠 償 を 求 め て い た が,管 理 責 任 や 加 害 生 徒 の保 護 者 責任 を認 め,和 解 金 で 成 立 した.な お"い じめ っ子裁 判"と して注 目を 集 め て い た訴 訟 で,被 害 の 行 政側 が 責任 を認 め,和 解 金 を 支払 うケ ー スは珍 しい.富 山 県 内 に お い て は,小 学6年 生 の 男子 が,級 友 か らい じめ られ た の に腹 を立 て,そ の友 人 の母 親 に現 金 を要 求 す る脅 迫 状 を 送 った .こ の 小学 生 は 内気 な性 格 で,日 ご ろか ら友 だ ち の つ ま は じき に され て い た よ うで あ り,校 内 の い じめが,事 件 に発展 した状態 の よ うで あ る. 社 会 状 況 は,臨 時 教 育 審議 会 第 一 部 会 の 俵 専 委 員 が,「 教 育 オ ソ ブ ズマ ソ」 制 度 を 導 入 す る こ とを 述 べ,い じめ の苦 悩 処 理 に 役 立 た せ た い と提 言 した.次 は実 態 調 査 の報 告 で, 和 歌 山 県 教 育 委 員 会 が公 立 小 中 高 校 全 校 を 対 象 に 行 った もの で あ り,1984年 に 発 生 した い じめ の 動機 は,欲 求不 満 に よる う っぷ ん晴 ら しが 多 く,い じめ の期 間 は約1ケ 月 間,ま た い じめ られ っ子 は お とな しい タイ プが 多 い と い う結 果 で あ る. この 月 は,被 害 も少 な く,社 会 の動 き もあ ま りみ られ な い. 【9月 】 警 視 庁 の上 半 期 ま とめ に よ る と,い じめ が 原 因 で4人 の 自殺 者 を 出 し,仕 返 しの放 火 ま で起 きて い る のに,親 ・教 師 の2,3割 は子 どもの相談に こたえていない らしい.識 者 の 間 か らは 「各 学校 で の相談制 度 を確 立 す る必要 があ る」 とい う声 が 強 く出 て い る.す で に6月 か らい じめ 問 題 に取 り組 ん で い る東 京弁 護 士 会 は,人 権 擁 護 の 立場 か ら指 導 や 助 言 を 行 うこ とを 決 め,無 料相 談 を スタ ー トさ せ る こ とを 報 告 した.弁 護 士会 が子 ど もの人 権 を テ ー マ に電 話 相 談 を 常設 す る のは 全 国 で初 め て で あ る.弁 護 士 会 で は,こ れ ま で窃 盗 や傷 害 な ど 専 ら事 件 を 起 こ して きた"加 害 者"の 少 年 の 人権 を扱 って きた が,"い じめ"や 体 罰 な ど で"被 害 者"に な っ てい る少 年 の 人権 に まで 救 済 の 幅 を 広 げ よ うと い うも ので,法 律 家 の 目を 通 して,危 機 状 況 に あ る子 ど もの人 権 擁 護 に本 腰 を入れ るよ うであ る.ま た 日本 教 育学 会 は 公 開 シ ソ ポ ジ ウム で,「 い じめ っ子 ・い じめ られ っ子 一い じめ の構造 と指 導 」 とい うテ ー マ を と りあ げた.そ の中で,パ ネ リス トた ち は,い じめ克服 のため には,学 校 内外 で子 ど も抑 圧 して い る ものを取 り除 くこと,小 さい時 か ら 他 人 と交 わ る機 会 を与 え る こ と,教 師 が 人権 感 覚 を 持 つ こ と,を 特 に指 摘 し,子 ど もの 自

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立 を 図 る とい う指 導 の 必 要 性 も述 べ た.と こ ろ で法 務 省 は6月 か ら本 格 的 に取 り組 ん で い るが,そ の実 態 を報 告 し,取 り扱 った ものは 全 国 で877件 で,相 談 に 対 し て,人 権 擁 護 委 員 が 学 校 当 局 や 加 害者 との 間 に入 り,解 決 に 向か うこ とが 多 い が,中 に は学 校 当局 が 「教 育 へ の 介 入 だ 」 と して 非 協 力 的 だ った り, "い じめ"が 陰 湿 化 して い る た め ,短 期 的 に 解 決 が 難 しい ケ ー スも あ る と い う結 果 で あ る. 被 害 は 今 月末1件 発 生 し,福 島 県 いわ き市 内 で 中学3年 生 の男子 が,山 の 中 の小屋 で首 つ り自殺 を した .こ の男子はお とな しい性格 で,1年 生 の こ ろか ら同 級 生 に 現 金 をせ び ら れ る な ど のい じめ を受 け て いた ら しい.家 族 は学 校 に相談 したが と り合 って もらえなか った といい,学 校側 は知 らなか った とくい違 い が 生 じて い る.こ の関 連 記 事 は 非 常 に多 く,最 も 注 目され た 事件 の よ うで あ る. 社会 状 況 そ して福 島 県 内 で発 生 した 自殺 事 件 の 内容 か ら,い じめ 要 因 の 一 端 と して 教 師 の 責任 の 見直 しを 指摘 す る記 事 が 多 く,教 育 現 場 に スポ ッ トを 向 け られ た 月 で あ る. 【10月】 先 月末,福 島 県 いわ き市 内 で,中 学生 の男 子 が い じめ を 苦 に 自殺 した事 件 で,同 市 の教 育委 員 会 は 「い じめ110番 」 を 設 置 す る こ と に し,ま た 同 中 学校 で は,親 た ち が教 師 と話 し合 い,生 徒 た ち の登 下校 の道 す じや 校 門 に 立 ち,学 校 と手 を と り合 っ て子 ど もた ちを 見 つ め る運 動 に着 手 す る こ とを決 め た .と ころ で,臨 時 教 育審 議会 は,自 殺 事 件 を き っか け に,改 め て社 会 問題 化 して い るい じめ につ い て,正 面 か らそ の解 決 に取 り組 む 方 針 を 明 ら か に した.対 応策 と して,関 係 省 庁 の連 絡 を 緊 密 化 し一 体 とな って対 処 す る,市 町 村 ご と に 半 官半 民 の相 談 窓 口 を作 る な ど の1(順 目の 案 を ま とめ る,な ど して真剣 に取 り組 ん でい る. そ の中 で,し つけ強 化 に よ り子 どもを縛 ろ うと す る第 三 部 会 と,画 一 的 打 破 → 個 性 主 義 の 尊 重 → 自由化→ と図式 化 され る第 一 部会 の対立 が 生 じた模様 であ る.な お首 相 も,文 部 省に 対 し て全 力 を 挙 げ て取 り組 む よ うに指 示 した.と ころ で,「 子 ど も11幡 」 の 名 で 電 話 相 談 を し て い る ダ イ ヤ ルサ ー ビ ス社 の相 談 員 た ち が 作 っ た,小 学 生 向 け の い じめ を 考 え る 小 冊 子 「い じめ な い ・い じめ られ な い ・特 別 ,パ ス ポ ー ト」 が,人 気 を集 め増刷 中 であ る ら しい . とい うこ とは,い じめ が深刻 化す る一 方,教 師 や 親 が 子 ど もの相談 に しっか りと対応 しな い の が 現 状 で あ り,そ の反 映 か も知 れ な い と言 わ れ て い る.ま た東 京 弁 護 士 会 の 電 話 相 談 「子 ど もの人 権11幡 」 は9月 中 旬 に ス タ ー トし て 以 来,4割 強 が い じめ 問題 で 占 め られ て い て,中 に は 遺 書 が 見 つ か り悲 惨 な ケ ー ス もあ る よ うだ. 被 害 の 方 は,愛 知 県 内で 発 生 し,中 学1年 生 の 女子 が 級友 の 男子6人 に い じめ られ ,頭 部 内 出血 の 大 けが を した.入 学 以 来 い じめ の 標 的 に され,親 が 学校 側 に抗 議 して い たが, 適 切 な対 策 が と られ なか った ら しい 。 この い じめ は,他 の 級友 た ちの 前 で 公 然 と行 わ れ て いて,止 め る者 は い なか った よ うで あ る .大 阪 市 内 で,1983年10月 ごろ か ら,高 校 生 の 男 子 は カバ ンの 中に 虫 を 入 れ られ た り,殴 られ た り,現 金 を 奪 わ れ た りして い じめ を 受 け , 歩行 不 能 に な り10日 間 入院,今 年 の1月 ま で 通 院 を続 け た.親 が注 意 して いれ ぽ 防 げた と 親 の 過 失 責 任 を め ぐ り地 裁 で 争 わ れ て い た が,賠 償 金 で和 解 が 成 立 した .学 校 を抜 きに, 子 と親 だ け を訴 えた 例 は全 国 で も珍 し く"親 の責 任"を 改 め て問 い直 した 形 に な った .次 は 福 岡県 内 で発 生 した もの で ,息 子が 同級生 に い じめ られ た こ とを知 った父 親 が ,元 暴力 団員 ら と学校 に 押 しか け て,校 長 らか ら現 金 を脅 し取 ろ うとす る事 件 が あ った よ うであ る. 社 会 の動 き と して,今 月 初 め の 教 育 改 革 推 進 閣 僚 会 議 で"い じめ"が 取 り上 げ られ,文 相 は 都 道 府 県 や 学 校 の 対応 策 を総 点 検 す る方 針 を 明 らか に した.と ころが,読 売 新 聞社 の 調 査 で,積 極 的 に 窓 口を開 い て い る都 道 府 県 は少 な く,ほ とん どの 自治 体 で は 既 存 の教 育 相 談 窓 口 を利 用 す る方 法 で の対 応 を,目 指 し て い る こ とが 明 らか に な り,6月 に い じめ に つ い ての 窓 口を 開 設す る よ う通 知 した 以 降, 一55一

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新 た に 設 け た のは 熊 本 県 の 「い じめ の電 話 相 談 室 」 だ け で,"空 回 り"の 状 態 で あ る と報 告 して い る.日 本 弁 護 士 連 合 会 は,全 国 の 公 立 中 学597校,高 校388校 の校 則 の 内 容 を 調 べ た上 で,「 学 校 生 活 と子 ど も の 人 権 」 と題 す る 調査 報 告 書 を ま とめ た.そ の結 果 に よ ると, 日常 生 活 の 細 部 に ま で校 則 が張 りめ ぐ ら され, 中 に は違 反 した生 徒 に対 して,教 師 が体 罰 を 加 え るな ど,規 則 でが ん じが ら め の生 徒 管 理 の実 態 が浮 き彫 りに な った よ うで あ る.管 理 主 義 の 学校 運 営 が,校 内暴 力や い じめ の 原 因 との 見 方 に立 っ て,校 則 の見 直 しや 体 罰 が 指 摘 され た. い ろい ろ な 調 査報 告 を も とに,ば く然 とは して い る もの の,い じめ 原 因 の 糸 口が 述 べ ら れ る中,被 害 が 発 生 した.群 馬 県 内 の 中学2 年 生 の 男 子 が バ ス ケ ッ ト部 の練 習 に つ い て い けず,同 部 の 上 級生 か ら暴 力 を受 け た こ とや, 級 友 か らい じめ られ た こ とを苦 に,農 薬 自殺 を 図 り重体 で あ った が(11月 に)死 亡 した 。 父親 が い じめ をや め る よ うに電 話 で頼 んだ 翌 日に,仕 返 し と して呼 び 出 され て暴 行 を受 け るな ど の背 景 もあ り,学 校 もい じめ の あ った こ とを認 めて い る よ うで あ る.次 は群 馬県 内 の 中学校 で,1983年7月 に発 生 した もので,級 友 か ら集 団暴 行 を受け て手 足が まひ し,失 語 症 に 陥 った 当時1年 生 の両親 が,損 害賠 償 を求 め て いたが,市 が和 解金 を,級 友 の親 が解決 金 ・見 舞 金 を支払 い解 決 した.熊 本 市 内では,腹 痛 で 学 校 を 欠 席 してい た 中 学2年 生 の 男 子 の家 に, 同 級 生 が押 しか け 殴 る ・け るの 暴 行 を 加 え10 日間 の打 撲 傷 を 負 わ せ,現 金 や ゲ ー ム カ セ ッ トな ど を奪 い,い じめ か ら強 盗 事 件 に 発 展 し た よ うで あ る.次 に述 べ る も の は,8月 中旬 に発 生 した もの で あ り,岩 手 県 内 で女 子 中学 生 が 「死 に た い」 との遺 書 を 残 し,飛 び降 り 全 身 を 打 ち,9月 に死 亡 した.調 べ た ところ, 持 ち物 を 隠 され た り,か らだ の欠 陥 を いわれ, 学 校 で い じめ を受 け て いた こ とが わ か った が, 確 か な原 因か ど うか は不 明で あ る.栃 木県 内で は,中 学3年 生 の男子 が,同 級生 か ら,現 金 を せ び られ た こ とを苦 に農薬 入 り ドリンクを飲 ん で 自殺 を 図 ったが,後 にな って 回復 した様 子 で あ る.な お学校 側 は,現 金 を取 られ て い る よ う な事実 は,わ か らなか った とい うこ とで あ る. 次 は茨 城県 内で発 生 した もの であ り,高 校1年 生 の 男 子 が2年 生 に 暴 行 され,2年 生 は 停 学 処 分 され た.「 停 学 に な った の は お 前 の せ い だ 」 とい や が らせ や い じめ が相 次 いで,1年 生 は 登 校 拒 否 に 追 い 込 まれ ま もな く退 学 した. 学校 側 は1年 生 の 方 の態 度 が悪 く,恐 怖 感 を 与 え て い る よ うな こ とは な い と,い じめ や い や が らせ を否 定 してい る よ うであ る.ま た 千葉 市 内で は,高 校1年 生 の 男子 が,通 学電 車 内 で 級友 か ら刺 され,1週 間のけ が を した.4人 の グル ー プで,学 校 では い じめ られ っ子 であ り, 通学 電 車 内で普段 か ら うっぷ ん晴 ら しのた め, い じめ ごっ こを して いて,ふ ざけあ ってい る う ち に最 も弱 い者 が被 害 に あ った よ うで あ る. と ぎれ る こ とな く,い じめ に よ る問題 が発 生 して い る中 で,社 会 の 動 き も一 段 と活発 に な り,教 師 ・父母 な どを 対 象 と した講 演 や 公 開講 座 な どが催 され,対 処 の手 助 け とな って い る.そ の ひ とつ と して,日 本 ア ドラー心 理 学会 東 京事 務 局 主 催 の シ ソ ポ ジ ウ ムで,2人 の講 師 は,今,教 師 や 親 が す べ き こ とは,① 子 ど もが 自分 自身 を 好 き に な る よ うに してや る こ と,② ほ か の人 た ち と協 力 関 係 ・信 頼 関 係 が持 て る よ うにす る こ と,③ 自分 は役 に立 つ 人 間だ とい う感 覚 を 持 た せ,ほ か の 人た ち の役 に立 つ に は ど うす れ ぽ い い の か を もっ と 考 え させ る こ と,な どの3点 を 強 調 し,教 育 の構 造 も家 庭 の 育児 の構 造 も,今,根 本的 に 間違 っ て い る の で,変 え な い と子 ど もの問 題 行 動 は 消去 で き ない と訴 え た 。次 の報 告 は東 京大 学 の医 学 部 関 係 の グ ル ー プに よる大 が か りな調 査 で あ る.と くに 児 童 ・生 徒 の"死 に た い と思 う心"(希 死 観 念)に つ い て結 果 を 発 表 した.小 中 高校 生 の3∼4割 の子 ど もが 「死 に た い と思 う」 を 訴 え,そ の 悩 み の ひ と つ と して 「仲 間 はず れ に され た り,い じめ ら れ た りす る こ と」を 挙 げ て い て,い じめ と深 い 関 連 が あ る と報 告 した.な お結 果 に つ いて, 調 査 側 は 「死 に た い と思 う子 ど もは,す ぐに

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直 接 行 動 に移 るわ け で な く,社 会 的 ・家庭 的 な 問題 が き っか け に な り,自 殺 に 走 った りす るの で は な いか 」 とみ て い る.と こ ろで,文 部 省 は 初 の 全 国調 査 を 行 い,そ の結 果 に よ る と,深 刻 な事 件 が相 次 い で い る 中 で,多 くの 学 校 ・教 師 の対 応 は遅 れ が ち で,取 り合 わ な い ケ ー スが 多 い とい う こ とで あ る。 問題 が 発 覚 した あ とは,責 任 逃 れ ・秘 密 主義 の 対応 が 目立 って い て,学 校 現 場 だ け で な く文 部 省 ・ 教 育 委 員 会 の取 り組 み も不 十 分 であ る ら しい. そ こで文 部 省 は,"い じめ"を 追 放 す るた め に 総 点 検 の 大 号令 を 出 した.電 話 相 談 の窓 口 を 充 実 させ,相 談 に の る専 門 家 の層 を厚 くし て 行 うこ とに した.ま た法 務 省 な どか ら,い じめ 問 題 の背 景 と して,強 く指 摘 の あ った 教 師 の体 罰 問 題 の実 態 に も,初 め て メ スを入 れ る形 を と った よ うで あ る.な お 読 売 新 聞社 の 調 査 に よ る と,6月 に 文 部 省 が"い じめ られ っ子"の 転 校 を緊 急 避 難 と して 特 別 に認 め る 通 知 を 出 した のを き っか け に,い じめ が原 因 の 転 校 が,各 地 の小 中学校 で相 次 いで い るこ とが 明 らか に な った と報 告 した.ま た 同社 は,総 点 検 が 始 ま った 教 育現 場 で,い じめ対 策 に積 極 的 に取 り組 ん で い る55の 小 中 高校 の教 師 の 声 収 集 を行 った.そ の 結果,校 内 巡 回 ・一 人 ひ と りの生 徒 に 日記 を 提 出 させ 発 見 に つ とめ る教 師,毎 朝 校 門 に 立 ち子 ど もの表 情 を観 察 す る教 師 な どい ろ い ろな 努 力 の中,現 場 の声 か ら,早 期発 見 と解 決 の 難 し さに悩 み,ま た い じめ る子 とい じめ られ る子 の心 に残 した 傷 に 心 を 痛 め るな ど して,い じめ追 放 に現 場 は 苦 悩 してい る ことが判 明 した ら しい.日 本 教 職 員 組 合 は,問 題 行動 の克服 に向 けて,体 罰 の 根 絶 を改 めて強 調す る と ともに,① 一斉 家庭 訪 問 を 実 施 す る,② 学 校 ご とに生 徒 ・児童 が相 談 しや す い窓 口(教 育 相 談110番)を 設 け る, な ど組 織 的 ・具 体 的 な運 動 を 展 開 す る こ とを 明 らか に し,問 題 行 動 に つ い ては 責 任 を も っ て取 り組 まね ば な ら ない の は 教 職 員 で あ り, 先 頭 に 立 って 努 力 し教 師 と子 ど もの 間 の信 頼 を 強 め る,な ど と 自省 した.ま た教 員 に対 す る統 制 を 強 化 す る こ とは反 対 す る と し,父 母 と協 力 して対 応 して い くこ とを 強 調 した よ う であ る.い じめ問 題 解 決 のた め に,総 がか り の態 勢 で,政 府 もい じめ絶 滅 に 向か って 全 力 を 尽 くす と述 べ,社 会 は い ろ い ろ な手 段 を 施 し真 剣 に 取 り組 ん で い る模 様 であ る. と くに10月 は 記 事 数 が 多 く,な お い じめ が 原 因か否 か不 明な もの もあ り,原 因 と して管 理 教 育 ・体罰 な どの指摘 のあ った 月 の よ うであ る. 【11月】 被 害 と して9月 に発 生 した もの で あ るが, 長 野 県 内 で,中 学2年 生 の男 子 が,同 学年 の 生 徒 に 言 われ る ま ま,そ の生 徒 の 家 の 天井 裏 な どで10日 間を過 ごす とい う"行 方 不 明 騒 ぎ" が あ り,見 つ か った時 はや せ て衰 弱 し き って い た.少 年 は 暗 や み に じ っ と身 を潜 め,ず っ とい じめ られ て い て,逃 げれ ぽ殴 られ る とい う訴 え に 学 校 側 は2人 の 間 に い じめ が あ った こ とを 認 め るが,学 外 で の 出 来事 な の で家 庭 で注 意 して欲 しい と言 って い る し,ま た双 方 の言 い分 に も くい違 いがあ るら しい.神 奈 川 県 内 では,高 校生2人 が,学 校 でい じめ られ た う っぷ ん晴 らしに,学 校 か ら帰 る途 中,小 中 学 生 に殴 るけ るの乱 暴 を した上,現 金 を巻 き上 げ, 11人 に け が を負 わ せ た.加 害者 の両 家庭 とも, 犯 行 に気 付 いてい なか った よ うで あ る.以 上 述 べ た2件 と も家族 は全 く知 らず 気 がつ い て い な い様 子 で あ り,学 校 での い じめ が 場 所 を変 え, 見xに くい所 で発 生 して い る. 社 会 の動 き として,警 視庁 は い じめ に よって 自殺や 家 出に追 い込 まれ て い る少年 を早 く保 護 し,傷 害 や恐 喝 まで引 き起 こす 悪 質 ない じめ の 芽 を摘 み と るこ とを 目的 と した 「い じめ の特 別 補 導 班 」 を発 足 させ る こ とを報 告 した.5月 に 「い じめ 相 談 コーナ ー」 を設 置 し,半 年 間 で 全 国 か ら1;241件 の 相 談 が 寄 せ られ,そ の 中 に は い じめ に よ って 自殺 を 図 った こ との あ る子 ど もが10人 もい て,登 校 拒 否 に 陥 った 子 ど も も273人 と続 出 して い る経 過 を 踏 ま え, 特 別 補 導 班 の設 置 を 決 め た.補 導 活 動 の 対 象 は,① 傷 害 ・脅 迫 ・恐 喝 ・強 要 ・窃 盗 な どを 伴 う悪 質 な ケ ー ス,② 自殺 ・家 出 ・仕 返 しに 走 る恐 れ の あ る少 年 の発 見 と保 護 す る こ とを 57一

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目的 と し,な お 直接 学校 に乗 り込 む こ とは避 け る方針 で スタ ー トした.な お18日 まで の報 告 で は,死 に至 らぬ よ うじっ くり と痛 い 思い を さ せ る よ うな状態 の陰 湿 ・過激 さを増 し,15人 を 逮補 ・補 導 してい る よ うであ る.東 京弁 護 士 会 は 「子 ど もの 人権110番 」を開 設 して20日 後 の 報 告 に よ る と,相 談 件数 の約 半 数 は い じめ 問 題 で あ る と述べ た.ま た東 京 学 芸 大 学 の 深谷 氏 の行 った"中 学 生 い じめ調 査 の報 告"に よ る と,い じめ を 先 生 に知 らせ て も役 に 立 たず 子 ど もは 因 惑 して い る状 態 で,解 消 した最 大 の 理 由 は,自 分 が 我 慢 した り,ク ラ スや 学校 が 変 わ った た め で,大 人 の 力 に よ る もの で は な く,追 い つ め られ た 子 ど もた ち は 大 人 に救 い を 求 め て い る姿 が 改 め て浮 き彫 りに された. また 東 京 都 内 に あ る子 ど も専 門 の 精 神 病 院 で, い じめ 被 害 原 因 の患 者 が 急 増 して い て,登 校 拒 否 だ け で な く,強 迫 症 状 が 出 た り,分 裂 病 に な った ケ ー ス もあ り,深 刻 さを 示 して い る. 一 方 被 害 の 方 は ,茨 城 県 内 で9月 に 発生 し た もの で あ るが,5年 生 の 男子 が 同 級 生5人 に体 育 館 の 器 材 室 に 連 れ 込 まれ,体 操 用 マ ッ トの 下 に 押 し込 まれ た うえ,棚 の 上 か ら次h に 飛 び 乗 られ,首 の 骨 がず れ た りして 重 傷 を 負 った.学 校 側 は"遊 び の 中 で の 事 故"と し て,警 察 へ も届 け てな く,教 育 長 は 親 に 対 し 脅 し と も とれ る発 言 を して い た の で,判 明 す る のが 遅 くな った よ うで あ る.神 奈 川 県 内で は,中 学3年 生 の 男 子 が,校 内 の番 長 グル ー プ に け られ て 顔 を8針 縫 うけ が を した.い じ め は 入 学 直 後 か ら続 き,被 害 者 は耐 え切 れ な くな って 両 親 に 話 し,担 任 に連 絡 した が,適 切 な指 導 を しな か った.ま た 東 京 都 内 で は, 中学3年 生 の 男 子 が 下級 生 を針 金 製 の ハ ンガ ー で顔 や 背 中 を め った 打 ち した り,手 に タバ コの 火 を 押 しつ け るな どの い じめ を繰 り返 し て い た 様 子 で あ る. 社 会 の動 き と して東 京 都 教 育 委 員 会 は,い じめ を な くそ うと校 内 暴 力 を 禁 じな が ら,指 導 に 名 を借 り,教 師 みず か ら暴 力 を 振 る う例 が あ り,子 ど もた ちが 戸 惑 い,人 間 不 信 に 陥 ち か ね な い,と"い じめ"と 体 罰 に は 相 関 関 係 が あ る の で は,と 指摘 して い る.ま た 東 京 都 内 に あ る 「登 校 拒 否 を 考 え る会 」 が 登校 拒 否 の電 話 相 談 を 開設 した と こ ろ,原 因 の トッ プ は"い じめ"で あ る こ とが 判 明 した よ うで あ る.各 省 庁 間 の 連 携 強化 を 申 し合 わ せ る と ともに,厚 生 省 は い じめ に悩 む 子 ど もや 親 は, 地 域 の 児 童 相 談 所 や 福 祉事 務 所 を 利 用 す る よ うに 通 知 した. 被 害 状 況 は,東 京 都 内 の マ ソ シ ョソか ら, 中学2年 生 の女 子 が,い じめ を受 け て い る と い う内 容 の遺 書 を 残 し,飛 び 降 り自殺 を した. 在 籍 して いた 学 校 は,こ こ数 年校 内暴 力や い じめ の事 件 が 続 発 して いて,警 視 庁 の調 べ で は"荒 廃 校"と もい わ れ,関 係者 か らは 学 校 側 の 対 応 が 遅 れ て い た とい う声 が でて い る. この 関 連 記 事 は 多 い.ま た 大 阪 府 内 では,高 校3年 生 の女 子 が 焼 身 自殺 を した.い じめ ら れ る と学 校 を休 み が ちで,い じめ を苦 に した の で は とい う可 能 性 が あ り,し か し原 因は 判 明 して い な い.兵 庫 県 内 で は,中 学3年 生 の 時,い じめ に あ った シ ョ ックで精 神 錯 乱 状 態 にな った と し,損 害 賠 傷 を 求 め る訴 えを 起 こ した.和 歌 山 県 内 で,中 学1年 生 の 女 子 生徒 3人 が,日 ご ろか らい じわ るを受 け て い た 男 子 生 徒 に 仕 返 しを し よ うと,農 薬 ドリソ ク事 件 を まね て,給 食 の け ん ち ん汁 に 便 秘 薬 を混 入 した 為,ク ラ スの生 徒 が の ど の痛 み を訴 え た よ うであ る.ま た 東 京 都 内 で は,女 子 中 学 生 が バ イ ク の無 免 許 運 転 が 発 覚 した の を根 に 持 ち,「 か ごめ,か ごめ 」や 「花 い ち もんめ 」 な どの童 謡 を歌 い なが ら,女 子 中 学 生 に対 し て殴 るけ るの い じめ を繰 り返 して いた ら しい. これ とは 別 に,都 内 の中 学2年 生 の女 子 は, 転 校 して きた 同級 生 が 男 子 生 徒 に 人 気 があ る の をね たみ,顔 や 腹 な どを 殴 った りけ った り してs4ケ 月 の けが を させ 現 金 も脅 し取 って い た よ うで あ る. 社 会 の動 き として,警 視 庁 は 来 年 度(1986) か ら い じめ 防 止 のた め に,各 県 に2,3人 の 相 談 専 門 官 を 配 置 し,本 腰 を 入 れ て 取 り組 む こ とを 決 め 報 告 した.そ れ か らい じめ 発 見 の 手 引 書 「い じめ ・み な さん の まわ りでは 」 と

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