アスペルガー障害の疑いがある中学生を対象としたコミュニケーション向上の関わり : 保健室登校の機会を利用した造形表現活動をとおして
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(2) ド・アニメの画像)を持参することで、自. ちであり、他者理解となる心的意味の共有について. 発発言が増加した。. の相互コミュニケーションには難しさがあると考え. 2)声がけの変化 コラージュ的造形表現活動を行う中で、 生徒Cの筆者に対する意見が増えた。また、. られた。それは、アスペルカー障害の特性として止. むを得ないことかもしれないが、他者との関わりで. 下級生Dと協同で取り組む中で、下級生Dに. トレーニングによる手段の習得が必要だと感じた。. 対してr切ううが?」rちょっと待ってね.』と質問、お. 関わり方については、周囲は共感的立場になるこ. 願いする場面が表れ、人への手助けを行う場面があ. とが大切である。視覚物を媒介とする際は、興味・. った。. 関心の高い物を準備することが重要であることがわ. 3)相互コミュニケーション. かった。環境設定を行わず視覚媒介物の提示のみの. 相互コミュニケーションは、対話している者たち. 場合や、造形表現活動のみを行った場合は、今回の. が相互に理解し、意味の共有を成し、対話に違和感. ような効果は得られなかったと考えられる。. を覚えなければ、そこにコミュニケーションが成立. 下級生Dとの協同活動ではコミュニケーション. している(山本ら,2011)と定義した。視覚媒介物(画. の質的な変化がみられた・平石(2011)は教師との縦. 像)を提示すると5回以上の相互コミュニケーショ. の関係から友人や仲間との横の関係は新たな自己の. ンが生じていた。また、コラージュ的造形表現活動. 世界を確保できると述べるように、協同の造形表現. では、12回の相互コミュニケーションが生じた。視. 活動を通してお互い意見を伝え合う横の関係となり、. 覚媒介物が無い時に比べ、あきらかに相互コミュニ. 新たなコミュニケーションに繋がったと考えられた。. ケーションが増加した(図1)。. 下級生Dとの協同活動は、横の関係づくり構築にお. {■,出:. 霊 ・1 _回. は共感的態度は必要である。今後ソーシャルスキル. いて有効性があると示唆された。 不適応に対して、ノ』・林⑫006)は自発的コミュニケ. … 61一 教. ーションや自立的行動を育てることは、自閉症スペ. ケ. クトラムの人たちが不適応をおこさず、自己を肯定. 1 21 シ. 0 ヨ. ン468101215171921㎜} セッシコン. 的に受け入れられると述べている。今回の活動を通 して、生徒Cは自発発言が増え、その発言の内容に. 図1 相互コミュニケーション最大回数. 変化があった。筆者に対してにのあとトランプεし. 4)行動の変化 筆者がセッションごとに視覚媒介物を持 参すると、生徒CもV系バンドの画像・雑. ましょう.やり方わかりますか?』など遊びへの誘い. 誌などを持参した。修学旅行のお土産では、. えられた。. 筆者が好むものを選び渡した。. 今回適応感や感情のアセスメントはしておらず、. 5)コラージュ的造形表現活動 はじめは、糊貼りを行わなかったが、協. 筆者が生徒Cの行動・発言の様子から独自に分析し. 同で下級生Dと行い、回数を重ねると自ら 糊貼りを行った。最終回では、色画用紙3. 面の理解に難しさがあるため測定は難しいが、今回 造形表現活動中に生徒Cはr達成感』を述べ、感情の. 枚に画像を敷き詰めるように貼った。. 変化がみられた。今後は、何らかの尺度を用いて、. lV 考察. コミュニケーションと適応感や感情の変化の因果関. 本研究において、造形表現活動では相互コミュニ. 係を探っていく必要がある。. ケーションの向上がみられた。しかし、それは、物. 主任指導教員 宇野宏幸. を介した場面での相互コミュニケーションの成り立. 指導教員 宇野宏幸. や質問を行い、他者との関わりを自らもとうとする など、不適応が緩和され始めたと行動や発言から考. た。アスペルカー障害の人の自己評価は、自己の内.
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