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経営の環境と管理効率

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Academic year: 2021

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(1)理. 管 息. 奥. 上塊目ヒ 村. 環. の. 営,. 経. 学 に新しい視点を 導入することは 容易に推察さ. 1. はじめに. り,事実「経営と 社会」・「経営 と政治」, 「経営と文化」といったテーマが 近年. れ・るところであ. 1. 環境・管理効率の 関係式 価 最近の経営 史 研究では,社会慣習,社会 値 ,政府の型などの経営の社会的・ 文化的環境. 重要視されているのであ る。 ところで, この経. が ,経営職能としてのトリロジー. ( 購買・生産. 文化比較研究バループによってすでに 仮説とし. の運用,経営組織形態,経営組織 運. て捉えられていることは 興味あ るところであ. 用 ,市場の需要と需要刺戟方法等に 影響を及ば. る・すなわち ,環境要因づ 管理効率 ヨ 企業効率. していることに 着目し, この関係を仮説の 設定. づ経済システム 効率という関係式によってであ. とその実証によって 理論化しよ うと 試みてい. る。. る。. 心な文化環境においては ,企業の管理効率を上. ・販売 ). その仮説は , ①企業家が,経営のトリコジー の 段階で経済要素の 統制を行ない ,. 営 史 研究と類似の 関係式が,比較経営学ないし. この関係式が 示すことは,たとえぱ 教育熱. 昇させる人材の 確保が容易であ り, この管理効. したがって. ②企業の盛衰は ,大幅に経営者の長期的な映像. 率の上昇が企業利益の 向上をもたらしひいて は国全体の経済システムの 効率に良好な 結果を. であ るというものであ り, この仮説を経営支所. 与えるというものであ る " 。. 究から実証しょうとするのであ. る "0. こ (DD経営. さて,上ヒ較 経営学がこの 関係式を提示する 意. 史 研究において 想定されている 社会要因の経営. 図はどこにあ るのであ ろうか。. 実践にたいする 影響関係は,社会の価値・利害. 要因さらにはその 反映としての 経営要因に ょっ てもたらされることが 強調されている。 そして. 生産性が国ごとになぜ 違うのか,また企業の内 部管理効率が 国ごとになぜ 異なるのかを 問題点 として意識し この問題点にたいする 解答とし て管理効率に 影響する経営覚的要因の 重要性を 指摘する。 また,管理技術を異なる文化・ 環境 へ移動・適用できる 可能性を検討することによ. この関係式は ,経済変動・ 社会変動が,資本・. って環境の特殊性を 浮きぼりにするのであ る。. 土地・資源という 経済 3 要素に依存する、い. この ょう に ,. ・態度 づ 経営構造・行動づ 経済変化, と L¥ う関. 孫武によって 示される。 すなわち,生産性向 上 ,国民総生産の上昇などの経済変化は ,社会. う. 上ヒ. 絞 経営学は,. 国ごとに異なる 文化・環境が ,企. 経済学の伝統的な 考え方に対立して L.、 ることを. 業の内部管理効率にどのような 影響を与えてい. 知る必要があ る。. るかについての 研究は,内部管理効率を専ら 取. この経営 史 研究の態度が ,企業学および管理 2)@. l). Cochran, T. C ., 200 yggars o/ A% rt ㏄ れ Business@ (New@York:@ Basic@Books , Inc , , 1977) ピ. pp.. Xi 一 Xvi, 3 一 4. Farmer , R N and@B M 、 Richman , "A@Model for Research in Comparative Management", C はかom ぬ 九九d れ ag 。m ㎝ t R 。㎡。w, W,jnter ・. ・. 1964, pp. 55-68.. ・.

(2) 96. 第 1 巻 第 2 号 (1980). 横浜経営研究. 上げてきた伝統的管理論にインパクトを 与え ずにはおかないであ ろう。. ることは疑いのないところであ る " 。. 文化・環境という 外的要因と管理効率との 関 係については ,本来伝統的管理論がこれを 取り 上げ分析すべぎであ ったと考えられる。 たとえ. 統 的な意味で経営管理原則の 重要性を強調する ものの, 1976 年の第 6 版では,書名を T 経営管. 経営環境の相違を 国際的に考察しないまでも ,. ローチ』とあ らため,経営管理原則という 言葉. 地域的に,経営形態の上から,産業の上から,. の使用を控えるにいたっている。 その理由は, この書物が管理原則をただ 列挙しているのだと. り. このように, クーン ッ および オ ドンネルは 伝. 理. 管理職能のシステム 的・環境適合的アプ. 企業規模の上から ,作業形態の上から,あるい は時間の上から ,経営環境の差異を識別できる. いう間違った 印象をもたれる よ うになったため. ためであ る。. であ るという。 新しい版の特徴は ,管理の分野. それにもかかわらず ,伝統的管理論は単一の 環境における 内部管理を取り 扱い,環境を所与. におけるシステムを 明確にし,また多くの技法 や理論体系を 条件適応あ るいは情況的アプロー. のものとしていたのであ る。. チに関係づげていることであ る。 とくに,環境. 問題にふれ,管理に影響を与える 要因を包含す 2. 伝統的管理論と 環境問題 しかし近年伝統的管理論においても ,その視. る 試みを行な い ,. また外部の文化的環境条件の. 点を環境の面へ 変更させている 論者がみられ. 変化に対応して 経営管理の基本 ( 経営管理科学 ) と経営管理の 実務 ( 経営管理技法 ) が変化する. る。 すなわち, クーンソおよび オ ドンネルは,. かどうかの疑問を 解こ うと 試みている " 。. かつてその著書『経営管理原則. 管理の科学と 管理の技法を 区別し前者の 普. 管理職能の. 分析』の 1964 年版において ,経営管理原則が管. 遍 的な適応性と 移動可能性を 認識する目的で ,. 理手法に著しい 影響を与えているので ,. 理原則が管理能率を 改善しひいては 社会目的の. さらには経営環境の 管理効率にたいする 影響を 検討するために ,伝統的管理論者としてのクー. 達成に役立っとして ,. ン ッ および オ ドンネルが,管理の 文化比較すな. この管. この内部管理原則を 重要. 視していた。 すなわち,彼等によ れば,管理原. わち比較経営学の 領域に立ち入っていることは. 則 が開発され,証明され,使用され ぅる. 興味あ るところであ る。. よ. う. に. なれば,管理能率は必ず改善されるようにな る。 ただし あ る事態に適用しえた 管理技法に. 本稿では,「経営と 文化」というテーマの 展 開として,経営の環境と管理効率の 関係を検討. ついては, これを他の事態にも 使用できるとい. することにしたい。 ここでは,経営の 環境を認. ことは必ずしも 想定することはできない。 な. 識 し この経営環境が 内部管理効率に 及ばす影. ぅ. ぜなら,二つの管理上の間 題 があ らゆる点で同. 響を探求し. じであ ることは, ほとんどの場合あ りえないか. で 上ヒ校することになる。 このことは, とりもな. らであ る。 これにたいして ,管理者が経験から 本 的な因果関係を 捜し出し, これを認識するこ. おさず管理学ないし 管理理論・原則の 性格さら には普遍性を 問うことに繋がり ,同時に内部管 理 効率の研究一辺倒であ った管理論の 中に環境. とができれば ,. の視点を導入することになろ. ェ. ". センスを抽出し. 異なる条件に 存在する 基. この知識を新しい 問題の解決に. 応用することができる。 換言すれば,経営管理. 3). ・. 原則という観点から 処理すれば,解決策は簡単 になる。 さらにこの管理原則の 発展によって ,. 人的資源および 物的資源の効率を 向上すること ができ,社会の文化的水準に 大きな衝撃を 与え. 4). さ. 団 こはこの影響を 文化のあ いだ. う. 。. H. クーンツおよび C. オ ドンネル 著 ,大坪 檀 訳千 経営管理の原則 1 経営管理と経営計画コ ダイヤモンド 社 ,昭和 40 , pp. 14-17. H. クーンツおよび C. オ ドンネル,高宮晋監 修,大坪檀 調丁経営管理 1 経営管理の基礎』 マグロ ウ ヒル好学社,昭和54, pp.x-xi..

(3) 経営の環境と 管理効率 (奥村恵一 ). 11. 経営の環境・ 管理効率モデル. 1.. 経営の環境・ 管理効率モデル. 97. ⑥. ボデウ ィ ン ・モデル (1969 年 )10). の. クーン ッ ・モデル. (1969 年, 1976. 年 ),1). これらの環境・ 管理効率モデルは ,それぞれ. 経営の覚的環境は 経営の内的管理効率に 影響. 特色をもち興味深い。 本稿では, これらの モデ. を及ぼすが, これをモデル 化したものを 経営の. 構成要素と構成要素の 相互関係に着目し これらを検討することにしたい。. ルの. 環境・管理効率モデルと よ ぶことにする ,この. モデルは, これまで比較経営学の 立場から展開 されたものが 多いが, クーン ッ のモデルのごと. 2. ファーマーニリッチマン・モチ ル 経営の環境・ 管理効率モデルの 構成要素とそ. く伝統的管理論の 観点から提示されたものもあ る。 経営の環境・ 管理効率モデルの 主なものを. の 相互関係をみるための 糸口として,代表的モ. 概括すれば,次のとおりであ る。. デル であ るファーマーニ リ,チマン・モデルを. むノシニマイヤーズ・モデル (1964 年 ) 。,. みられるごとく ,環境制約条件づ 管理過程 づ管. ファーマーニ リ,チマン・モデル (1964. ②. 概観することにしたい。 このモデルは ,図工に 現実践,管理効率づ 企業能率づ経済システム 能. 年冬 )" (1965 年 12 月Ⅱ ). ③. リッチマン・モデル. ④. ネガンディニ エ スタフェン・モデル (1965. 国2 土済 システ. ム 能率. 年 り月 )" ⑤. 比 較. 国1. (A り. ブラサド・モデル (1966 年 8 月 )9) 企業能率. 5) Harbison, F. H. and C. A. Myers, Maanag %e れ t iれとれ e, Ⅰれこ び:stⅠ ァ乙 1 レもⅠ 1ピ (New. York. か :. cGraw-Hill Book Co., 1959). Kerr, C. c 比 /., Ⅰ れイぴ 5%ri 示芹互 6% イ Ⅰ れイぴ ⅠⅠ九 %1 皿とれ (New York : Oxford Univ. Press, 1964). 6)@ Farmer , R . N . and@ B , M , Richman , "A@Model for Research in Comparative Management," Cali ガlor れ ia 皿アとれの ぎe% ピれ t Reot,ル功, Winter 1964, and Co 芹ゆのⅠ 裾ん e ルルれれ, gemte 花方 6% イ Economic Proogrress (Homewood, I1l: Richard D , Irwin, Inc., 965), 7) R №hman, B. M., "Sign 田cance 0f Cuhural ルエ. グ. Ⅰ. Variabhs",Ac4. イcrれノクⅠ九九 d%dg. りれ. と れち. よ0zJ 沖れ 乙. Dec. 1965.. 8) Negandh. ㍉ A. R. and B. D. Estafen, "A Research Model to Determine the Appl 辻ab れ @y 肘Ianagement Know,How jn of Amehcan Differing CuItures and / or Environments', 八% ここ em7 ゆ 0/ ル グ a ればざ e 櫛召アはよ ourn/zal,Dec,1965. 9)@ Prasad , S , B . , Communication , Comments@ on Farmer and Richman,s Work, Cali/oom 肋 九% れ す援ピれ tRev, 泥砂,Spring l966,and 'Com. ParatlVe Manage laIlSm aS an APproaCh to International Economic Growth", 7he Quza ア 比 n,Z ソフう u 竹れ 拐 o/ A Ⅰ,ESEC Ⅰヵと e.Ⅰ後し ftn れク 1, Ⅱ, Aug. 1966. 乙ま㌍. 「. ㌔. 管理効率. (. (Dc=Cl. 古. 携仏 Ⅰ. (Ba). DC. 管理過程 (C@). によって説明される. ファーマーニリッチマン・モデル. Cf.FarmerandRlchman, 笏 ent. C2). Dn. 管理過程. 図八. 一. a れud. Eco mom れ. Co. 戸中巳れ Ⅰ おひe 笏 4%d. わ Prro まress. ,. きか. このモデルは ボデ. ウィンによって 作成されたものであ る o BoddeCo 移戸乙Ⅰ 比 tzワ leMa4%age 笏 8 れ サクれイ, Mad7そet 卸ま,. wyn, p.. 10). 38. 矢印は影響の 方向を示す。 Boddewyyn,J.,Co 用戸乙 Ⅰ 巳 tiひピ几Ⅰ乙 れり 9 ピ笏 e れ古のれ こ %八 ク戸ゐ etiれ g (Grenview, I11.: Scott, Foresman and@ Co , , 1969) , pp. ・. 41-51. 11)@ Koontz , H 、 , "A@ Model@. for@ Analyzing@ the. Universality@and@ Transferability@ of@Management", ACc Dec.. Ⅰ. はピ斤ゆ. 969. and. 用 e れ 亡ノうzzⅠ れ乙 Z,. 0アルル 乃 dgc. ル祇りれ d ぎe 脚 C れ. CO れ おれge れくノ A れ リノSis Oダ tions,@ (New@York:@ McGraw ed. 1976), chap. 4, 5. 古. ,. A. ぢソ Ⅰ e 打これれ イ. A. サ. Z R ひん CInc . , 6th. ア とれ㎎f Ⅰ ぅ Ⅰ. , Hill ,.

(4) 98. 横浜経営研究. 第 2 号 (1980). 第1巻. 率の影響関係を 想定する。 そして環境制約条件 の 内容として,①教育的,②社会学的,③法的. 2.. ・政治的,および④経済的諸要素を 列挙しま た管理過程要素として ,①計画設定,②組織編. ファーマーニ リッテ マン・モデルの 環 境要因. 成,③人事,④指揮,⑤統制,および⑥運営領ファーマーおよびリッチマンは 域内政策決定の 諸要素が提示されている、 、)。. ここで想定されている 仮定は,環境要因が管. 理過程要素,管理実践万法,および 管理効率に 影響するということであ る," 。 これらの要素を. 個々に検討することにしたい。. I11, 環境要因 1. 環境要因分析の 理由 環境要因 は ,内部管理に影響を及ばす 外的制. として, ( り 教育的特質を 5 項目 (2)社会学 的 特質を 6 項目, (3)政治的・法的特質を 6 項 目,そして(4)経済的特質を 9 項目,合計26 項 目を掲げている。 これらの環境要因が 相互に関 連していることを 指摘する。 また興味あ ること は,それぞれの環境要因の相対的重要性を 取り あ げ,それぞれに評点を与えていることであ る。 この場合,ある国が能率的管理の 観点から 完全に組織されているならば ,上述の要因の全 体にたりして 500 点が与えられる℡。 環境要因のそれぞれと ,. これに付する 評点を. 示せば,次のとおりである、6,。. 1. ひこ. 環境を管理効率に 関連づけることによって ,. この環境 要. 因. 約要因を いう 。 このさい,国内および国外の制. 約 ないし圧力要因をすべて 取り上げることほし ない。 内部管理ないし 管理効率 直接影響する 要因だけを考慮する。 この視点は,管理という 要素が環境要因ないし 外部制約要因を 選択する 基準であ るために必要とされる。. ,. 教育的特質. 100. C 、.、. 読み書きの水準. C. 高等教育. 、 .、. 50. 20. C,., 専門的技術教育 C 、 ・。. ㎎. 教育にたいする 態度. 10. 一国の経済システムの 水準が,環境要因ャこ もと づくか管理要因にもとづくかが 判明する。 たと. C 、 .。 教育と企業要請との 符合. えば, A 国と B 国の経営者を 比較してみて , A. C,., エリート・バループとしての 経営者に関. 国の経営者が 良好な企業能率を 生みだしている とする。 ところで, A 国は,熟練工の獲得の容 易さ , 低コスト輸送システム ,優秀な信用シス. 社会学的特質. Ⅱ. する見解. ェ. ㏄. 10. C,., 科学的方法に 関する見解 C,., 富についての 見解 10. テムをもっている。 これを見て B 国は,経営者 の内部管理能力を 増大させるよう 強制するより. C,. 。. 合理的危険についての 見解. C,.。. 達成についての 見解. も,. C,. 。. 階級上の弾力性. B 国の環境を改善することによって 大きな. Ⅲ. 利益をうるであ ろう,。 )。 環境への注目によっ. ㎎. ェ. 政治的・法的特質. 40 ㎎. 20. 0. 100. C,., 企業に関する 適切な法的規制. 管理効率との 関連性の分析が 重要視される。. c,., 防衛政策 C,., 外務政策. 30. 10. 20 20. O. ヰⅠ. 更 変 的. 性的. 織. CC. 弾. 組カ. 0. 33. 止め. 政治的安定性. p >p @. ピ. 5. 6. l ⅠⅠ l. 1上 .. 仙法㏄と 6. C,. 。. h. ︶ ︶︶M 桟H. て,管理効率が増大するであ ろうから,環境と.

(5) 経営の環境と 管理効率 Ⅳ. 200. 経済的特質. ( 奥村恵一 ). 99. とは別個に取り 扱っている。 その理由は , 同じ. C 。 .,. 一般経済機構. 50. 環境にあ っても,企業が異なれば資源の 接近の. C 。 .,. 中央銀行制度. 20. 度合いが違ってくるとし、ぅ ことにあ る 圃 。 つま. C 。 ., 経済的安定性. 10. り,文化・環境の 影響下に入らないということ. C 。 .。 財政政策. の よう であ る。 例えば, 人的資源が得やすいと. 10. C 。 .。 資本市場の組織. いうのは, 国全体において 得 やすいというので. 20. C 。 .。 資源供給. 20. なく,獲得の容易さに企業較差がみられるとい. C4. 20. うことであ ろう。 これにたいして ,. ほ. 市場規模. C4.8 社会的間接資本. およびリッチマンは ,資源供給を経済環境の 一. 40. 10 ファーマーニリッチマン・モデルは ,環境要. C 。. 9. 組織間協力. 因を網羅的に 提示している 点で, さらに環境要 因の内部管理効率にたいする 影響の強さを 評点 で表わしている 点で , 優れている。 このモデルにおいて ,. とくにこれまで 見過ご. されてきだ文化的要因を 強調することもできょ ぅ. 。 すなわち, これらの環境要因の 中でとくに. 教育的特質と 社会学的特質を 取り出している ,チマン・モデルがこれであ. る、7,。. リ. 因の管理効率にたいする 影響を関数関係によっ て表わしており ,今後この関係が多くの人々に よって究明されなければならない。 環境要因を纏める 方法には,経営者の立場に う. つの要因として 取り扱っている、。 , 。. 文化の中の企業較差をどのように 表現するか ということは ,一つの重要な問題であ り,今後 検討されなければならないが. 方法があ る。 この点. は,本論からはずれるので, 第 W 節 l において 必要なかぎりにおいてふれるにとどめた. い。. IV. 環境間移動要因 1. 環境間移動要因の 意味 さて,管理ないし管理効率に影響を 及。ますも. ,. ここでは,文化. の水準は国全体に 均落 されるものとする。 なお 資源への接近の 難易,競争力の強弱,企業規模 の大小,産業の別といった広い 意味の環境の 相 違についてほ ,環境についての別の理論体系が 必要となろう。 つづいて,管理ないし管理効率に作用を 及ば. リッチマン. ・モデルは, これまで注目されなかった 文化要. 立って当為の 面から行な. ファーマー. す 要因は何であ. ろうか。 環境要因を扱い ,そし て資源を否定的に 取り上げたあ とは,経営内部 の管理に影響する 経営覚的要因は 直接見出せな い。 残る要因は,経営内部要因を導く論理であ って, しかも経営覚部の 間を移動する 要因であ ろう。 経営覚部要因として ,文化・環境問を超 えて移動するものであ って,文化・ 環境から影 響を受ける部分であ ってはならない。 この管理 実践を導く論理を 環境間移動要因という。 ファーマー = リッチマン・モデルの 弱点はこ の文化・環境間移動要素を 把握していないこと であ るといわれている。 意思決定の行為基準と しての政策の 概念は普遍的であ っても,実際の. のに環境要因があ るが,環境要因以覚にも管理. 政策は,環境の相違によって 相当大きく異な. ないし管理効率に 影響を与えるものがあ る。. る。 たとえば,企業の生産政策は , 国ごとの輸. 最初に,天然資源,労働力,および 貸本とい 9 3 つの資源を検討してみよう。. クーンソ 'ト J. 人的資源および 材料資源を,管理効率に影響を しかもこれを 環境要因. 主義経済と私企業経済では 完全に異なる。 つま り. ,環境についての普遍的要因と 特殊的要因と 6, 0. テ レ. 戸. ⑥ n. 42ic fh .m ,a. mR. o. , op , cit , , pp , 296-8. Ⅰ e. Richman. KoF oa nrm. 89. Ⅰ:ヰ Ⅰ上. 17)@. タ,and. 与えるものと 位置づ け ,. 入規制あ るいは供給業者の 利用可能性に 依存す る。 また,資本源泉・ 利益分配の政策は ,社会.

(6) 1㏄. 第 1 巻 第 2 号 (1980). 横浜経営研究. を 区別しなければならない。. ・環境に規定されないで ,文化と並列の要因と. 環境間とくに 国際間に資源較差があ る場合, して管理効率に 影響を及ぼすことができる。 国際間を移動する 資源として,天然資源,資 たしかに,経営理俳を 所与としてこれを 無視 本,労働力,生産技術,管理技術,および 企業 することには ,問題がある。 インドのあ る繊維 家能力が挙げられる 20)。 本稿では,①経営理 業界では,「早急な利潤」哲学と 変動的な製造 念, ②管理科学,および③経営職能科学を 取り 政策をもつ会社は , 「製品意識的」かつ「長期 上げることにしたい。 なお,企業家能力につい 利潤的」哲学の 会社と比べて ,低い志気と能率 ての検討は,今後の 研究課題であ る。. しかもっていない。 経営哲学の相違は ,従業員. 志気,生産性,および 組織構造 2. 経営理俳. (権. 限委譲,. 統. 制 範囲,ならびに意思伝達の型 ) に, イシ,。 ク. 経営理俳は,経営者の企業制度および 管理制 度に関する見解をい. う. が, ここでは経営者のと. くに利害関係者にたいする 見方を意味する。. ト. を与えるのであ る "' 。 ネガンディニ エ スタフ, ン ・モデルでは ,経営. こ. の経営理俳は , 異なる文化・ 環境に移動せしめ. 理念は,消費者・ 株主・供給業者・. 配給業者・. られるときには ,移動された目の文化・環境に. 従業員組合・ 地方 州 連邦政府に関する 経営政策 であ ると規定されている ( 箇所によって ,株主. おいて管理効率を 高める効果をもっている。 古. の代りに地域社会が 入る ) 。 つまり,外的・ 内. くはフォーディズ ふ という経営理俳が 各国でも. 的代理人. てはやされたことがあ り,今日でも開発国から 発展途上国へ 経営理俳を移動させる 問題が「経 営と文化」の 一つのテーマとなっている。 ネガンディおよび エ スタフ ,ンによれば,一. 定の技術上のノウハウをもつ 産業において ,企. 業の管理効率は ,経営者の管理過程運用の 方法 に 依存する。 さら ここの管理過程の 運用は,覚 セ. 部環境要因と 経営理俳の両者に 依拠しており ,. 環境要因以覚に 経営理俳を新たに 加えるべきで あ る。 このさい問題となることは ,環境要因の 重要性を強調する 論者がその確定方法を 示すほ ど 進んでいないこと. ,. しかも,文化・ 環境の所. ( 利害関係者 ). と企業との表裏 の態度. ・関係を指している 鵜 。. このモデルは ,経営理俳と環境要因がそれぞ れ 独立に管理効率および 企業効率に影響を 及ぼ すことを示しており ,興味深い。しかしなが ら ,経営理俳について ,. これが環境要因から 独. 立しているのかどうかの 分析が不十分であ. る と. 思われるし, さらに管理科学と 管理技術一般に ついて普遍的適用性をもっているかどうかの 分 析が行なわれていない 即 。 経営者の価値とか 経 営理俳が, どのような形で 文化を反映し ,. しか. も内部管理にどのように 影響を及ばすかを 検討 することが,現在の大きな課題であ る。. 産であ る経営理俳を 所与のものとしてしか 考え. 3. 管理科学. ていないことであ る ", 。. 彼等によると ,経営理俳は,確かに文化,環 境の所産であ るものの,あ る部分は成功裏 に輸 入されてきた。 経営理俳には , あ る文化に特有. なものだけではなく ,他の文化に移動できる一 般性をもった 経営理俳がみられる。 後者は文化 20) J. フェアウエ ザ一著 ,. 戸田忠一調『国際経営 論』ダイヤモンド 社 , 1975, 第 2 章 0. 21)22)23) 円・. Negandhiand. Estafen,0ゆ・, it.,pp. (1). 普遍性と特殊 桂. 次に,経営理俳をふくむ広い意味での 管理科 学 ・管理実践を ,環境間移動要因の一つとして 検討すること. ャ. こしたい。 さて,組織の 管理実践. は管理効率にたいして 良好な効果をもつことが 期待されるが ,この管理実践を方向づけるもの が 管理理念および 管理技術にほかならない。. 313 24)@. Koontz. , op. ・. cit , ,. p. ・. 425. こ.

(7) 経営の環境と 管理効率 ( 奥村恵一 ). の 両者はあ らゆる種類の 組織. (企業,. 101. 行政機 関,大学など) および組織のあ らゆる階層 ( 最. 用できるものではなく ,むしろ特別のケイスで. 高経営者層, 中間経営者層など. あ ることが証明されたと 結論づげている。 ただ. ). 。こおいて普遍. 三一. クな アメリカの経営管理哲学が 普遍的に応. 的に応用可能なものであ るかどうかが 問われて. しこの人の調査は , 次のように経営哲学につい. きた。 本稿ではさらに ,両者があ らゆる文化・. て言及しているのであ って,科学について述べ. 環境において 普遍性・移動性をもつかどうか. ているのではない。 つまり,管理の諸側面で普. ,. るいは両者が 文化環境の違いによって 変化す. るものであ るかどうかが 問われなければならな. 遍性を欠く側面は ,経営者と作業者・ 納入業者 ・顧客・地域社会・ 競争・政府との 関係という. Ⅰ。. 人間関係と関係があ る 嫡 。. あ. ② オ バーバ は ,. ブラジルにおけるマネジメン. この場合議論を 進めるにあ たって,管理に関 する概念上の 内容をどのように 見るかが重要で. ト・ゲームがアメリカのそれときわめて 異なっ. あ ろう。 クーン ッ は,管理の内容を 管理科学. ており, アメリカで有用な 管理原則をブラジル. ( 基本 ). で適用できるかどうか 疑わしい,. と管理実践とに 区分し前者に 概念・原 則・理論・一般的応用の 知識を含め,後者に方 法 ・技術・目的・ 方針・プロバラムを 包含して. と述べてい. る。 オ バーバは, 管理原則の応用は 特定の文化. いる,つ 。 他方,次のような規定の仕方もあ る。. ‥青泥に限定されるものであ り, 原則,絶対的 なもの, あ るいは決定的な 解決策といった 共通. 管理過程すなわち 計画設定・組織編成・ 人事・. の体系を求めることは 無益になる可能性があ. 指揮・統制という 基本的な経営者職能を 運用す. と確信している。 管理原則は, アメリカについ. ることを管理実践といい ,. ていえば, 田舎企業の所有者対大会社の 管理者. この運用のために 経. る. 営 者によって適用されている 各種の技術をノウ. といった副次的な 文化のあ い だでさえ適用され. ハウといい,. ない場合があ る "' 。. さらにこの運用の 経験から経営者. が基本的な因果関係として 抽出したものを 管理 理論という。 ここでは, 管理の方法上の 内容を十分整理し. ないまま後で 纏めることとし 管理科学および. ③ティラーシステムにたいするフランス. 社会. の過大ともいえる 関心にもかかわらず , 1930 年 以前のフランスにおいてほ. ,. 同システムの 通用. 管理実践が,文化とどのような形で結合してい. 例が極めて少なかった (5 例 ) 。 原輝 空教授に よると, フランス産業へのテイラーシステム 導. るかあ るいは結合していた い かの事例を各論者. 入の最大の障害は ,. にもとづいてみることにしたひ。. 定したのみならず ,労働者および消費者の経済. (2) 管理科学・管理実践の 非普遍性. 行動に影響力を 与えた「. 管理科学ないし 管理実践が普遍的に 応用でき. ( 「アメリカ精神の 欠如」 ). ない,すなわちこれらが文化によって 規制され 文化特有のものとなっていると 主張する人々が いる。 ①ゴンザレスおよびマック. 用性をもっていないことを 示す。 この調査は, ブラジルにおける 2 年間の調査をもとにしてお ,外国でのアメリカ管理方式の実験から ,. 25). モン・センスの 欠如」. コ. というフランス 社会. に特有な文化構造に 由来したものであ る⑧。 26)@. Gonzalez. ,. R. ,. F . and@ C. ・. McMillan. , Jr , "The ・. Universality of AmeriCan Management ,ラシの調査は,. 管理は文化と 結びついており ,管理は普遍的応. り. フランスの企業者活動を 規. ュ. H. クーンツおよび C. オ ドンネル,双掲書 , マグロ ウ ヒル好学社,Ⅰ 95-6 頁。. losophy",. T 万h e, 。 Ac. 化ル笏ノ 0/. Phi-. 几ぬ n7aSem)cnzt. JOourn れ o1, 4 (1), ApriI1961, p.41. Cf.Koontz, op . ㎡ t., p. 418.. 27) Oberg, W"., 'Cross-Cultural PerspectiVes on. Management Principles", A ㏄援切り・ 0/ A丘naSem,2entJoourn ん, 6 (2), June l963, pp. 129143.. 28) 原輝史 「ティラーシステムとフランス 営史学 J 12(2),(1978, 3) P.47.. 産業Ⅱ経.

(8) 102. 横浜経営研究. 第. (3) 管理科学・ 笛理 技術の普通性 管理 の文化問移動 次に,管理科学・ 管理技術の普遍的応用が 可 能であ ると主張する 論者の見解をみることにし. 1. 第 2 号 (1980). 巻. 査 によると, 14 ケ国 約 3,6 ㏄人の管理者の 行動. パターンには 高い類似 性 があ ること,そして発 見された差異の 多くは,文化的差異に基づくも のであ ることが発見されている ") 。. ょう。 この論者のあ い だには,⑥ァメリヵ の 管. 連理論の優秀さに 着目して,比較経営学の問題. ④ ロ. り. " チ マンは,管理にたいするソ 連の アプ. @ チが計画設定,組織編成,調整,統制,指. はアメリ ヵ の管理知識を 後進国に移動させるこ. 揮, リーダーシップ ,モティベーション,人事. とであ ると考える論者と , ⑪管理の研究者は 多. といったアメリカの 概念と基本的に 同じものを 活用していることを 発見した 32)0. くの国や文化から 輩出されていて. ,管理知識は. とくにアメリカ 的なものでほなく ,そのため研 究者の役割はアメリ ヵ の経営管理を 輸出するこ とではなく,経営管理の 科学と応用を 明示する ことであ るとする論者とに 二大別することがで きる。 ①ゴンザレスおよびマック、 ランは,既読の. ごとく,アメリ. の経営理俳が 文化と結びつい. (4). 管理の環境間移動と 用語の問題. 管理の環境間移動の 問題を取り扱うとき. 理に関する用語が 乱れている. よう. ,管. に思われる。. 経営理俳,管理ノウハウ,管理理論,管理原 則,管理知識,管理科学,管理技術などであ る。. ていることを 述べているが ,他方ァメリヵ の科. ここでクーンツは 次のように用語を 整理して おり参考になる。 すなわち,技術 (a丘) はあ. 学的手法が海覚で 支持され,大きな成果をあ げ. る成果達成のために 知識を現実に 適用すること. ていると主張する。 すなわち,管理科学は, ア メリカにおいて 最も高い発展段階に 達してい. であ る。 そして, この知識が組織化されている. る。 海外に移動されたとき ,. 識が実践に最も 良く役立つよ に組織化されて いるときに, これを実践科学 (operationalsci, ence) という㊥。 クーン ッ の場合,科学 ( 基本 ) には,理論,. ヵ. この ノウ " ゥは 最. ,一度よく教え. 初疑いの目をもってみられたが. 込まれると, こういうやり 方が受け入れられ , 支持されるようになる。 アメリ. ヵ. の管理の ノウ. ときに, この知識を科学と よぶ 。 しかもこの知 う. ハ ウ は,技術的ノウハウと 同様に大きな 成果を. 概念,原則および一般的応用の 知識が含まれ. あ げている,。 '。. る。 この場合,理論は,分類の役割をもちまた. ②ハービソンおよびマイア ズ は,世界の国の 管理研究において 工業化の論理が 存在すると 結 論 づける。 そして,組織構造にも 論理があ り, その論理は管理の 発展に支配される。 また発展 国 および工業化途上国において 応用される管理 の発展には,一般的な 論理があ ると述べてい る。 この主張は,彼等の 仮説として設定された もので, 12 ケ 国における管理研究によって 証明 されたのであ る '。'。. ③ ヘイ ヤコ ギスリコ およびポータ 一の 調 29)@ Gonzalez@ and@ McMillan , op cit , ・. Koontz. , op , cit , , p. Ⅰ. , op , cit. p. ・. 419. ・. 30) Cf . Koontz. ・. ・. ,. p , 419. ア. t., p, 117. 39.@ Cf. 3Ⅰ). Haire, M., E. E. Ghiselli, and L.W . Porter, Maonaぎe ㎡㎡Ⅰん % ゐ れ 9, 且れぬ オぴ尭㎡ん 及 びみノ (New York : John WiIey and Sons, 1966). Cf. Koontz, oP. cit.,p.420. Ⅰ. 32) Richman,B.M.,"The SovietEduCationaland Research Revolution:ImpliCationsforManage, ment. Development",. C ん研。撰伍似山沖啄 そ %ent. Re がe%, 9 (4), Summer l967, p. l2. Cf, Koontz, 砕 cit,, p.4%. クーンツは, この他に管理科学の 普遍性の証 拠 として,①ハービソン・マイア ズ ,ネガンデ ィ,フェアヴェ ザ コアメリカ全国計画協会, ・. アベバレン,プラサド 他の労作,②博士課程の 大学院生による 研究,そして③経営・ 企業・政 府・他の経営形態に 関する専門薔を 掲げてい ,5o. 33)34)35). Koontz. , op. ・. cit ・,. fbみ メ , pp.420Ⅰ. ・. p Ⅰ. ・. 428.

(9) 経営の環境と 管理効率. 事実を累積する 整理 棚 にほかならない。 つまり. ( 奥村恵一 ). Ⅰ. 03. 理論は, あ る分野の知識が 組織化されていると. 移動を否定するかのごとくであ る。 しかし, こ こでは言葉を 厳密な意味で 用いており, 管理科. ころの基本的な 概念と原則の 構造であ るとい. 学という言葉によって 管理技術の理論的な 側面. う。 この場合, 原則は, あ る情況のもとで , あ. を指している。 また, 管理技術をあ る国から他. る種の変数の 結果を記述し 予測するために 使用さか。る 基本的事実であ ると定義されてい. の国へ移動させるときに ,. いとし ぅわ げではない。 他の文化環境で 機能さ. る,。 , 。 原則が高い水準の 一般化であ るとみなさ. せるためには ,. れていることに 注意すべぎであ る。. べているにすぎない。 クーンソによれば ,事実. また,管理哲学すなわち経営理俳は , ① 愛,. これが全く機能しな. あ る変更が必要とされようと 述. 管理技術は,開発国から発展途上国に 移動する さいには,驚くほどよく 適用される。 変動予. 研究,知識の追求,②科学の同意語,および③ 利害関係者にたいする 経営者の態雙を 指してい. 算,資本利益率の利用, ネ ,トワーク計画など. る 35). についていい うる 。. 以上のように ,管理に関する言葉の概俳規定 がなされる。 しかし,時にはこれらの概念が拡 大 されることがあ る。 たとえば科学が ,基本 的な知識以覚にあ る情況・文化における 知識の. の原則の完全な 反映であ ればあ るほど,文化上. ヒ. Ⅰ. 題に対する態度が 文化によって 違うように,文. 化・環境の相違に 応じて変化することにな る呵 。 つまり, アメリ ヵ の経営理俳 は 文化と結 びついているという 結論になる。 したがって ク一、 ズソ によると知識の 移動可能. 性を取り上げるさいには ,管理の基本 ( 科学 ) とその応用 ( 技術 ) とを明確に区分することが 必要であ る。 基本的な管理科学は 普遍的な適用 性をもち, これらを応用する 方法は文 仙こ 規定 され,文化が違う場合には 異なったものになる. と主張するのであ るⅢ。 後者の場合,文化には いろし、ろな種類あ がり,管理の科学をさまざま な文化に適用する 方法は必ずしも 同一ではな. 管理科学は普遍的適用性をもち ,管理技術 ( 実践 ) は文化 内 適用性しかもたないという 議論 は ,多国籍企業論などにおける管理技術の国際 一 3㈲. 37)38). Ibid,, pp,422. い 。 もっとも,情報・ 理解の制約から ,余りに 精練された方法は 適用しがたいであ ろうが③。. い あ 説 じ 来 こ とさ. 基本的な管理理論・ 管理原則以外に 財産の所有 権 ・個人にたいする 態度といった 社会的問題に 関する信条をも 含むことがあ る。 両者がこのよ うに拡大されると ,拡大された概念は社会的問. の差異は, その適用性にほとんど 影響を与えた. 9 3. 応用という意味を 指したり, また経営理俳が ,. これらの管理技術が , 根底. 以上のような 議論を双提としてみると , 図 2. のクーン ッ ・モデルは,容易に 理解できるであ. ろ. う. 。 管理科学. ( 概念・原則・. 理論⑲・一般 , ゥ 日.

(10) 104. 横浜経営研究. 第 2 号 (19 ㏄ ). 第1巻. 基本管理科学 概 原 理. 念 則 論. 管理実践. 一般適用知識. アプローチ 技 術. 影響する. 企業職能科学 マーケティンバ。 技 術 生 産 財 務 人的・材料資源. 外. 部. 環. 的. 目. 政. 策. 影響する. プロバラム. -Ⅰ. 企業効率. 管理要因に 枚Ⅴ る 効率. に 拠る. 影響する. 非管理要因. 非管理実践. に 拠る効率. @- -影響する一一一 技 術. 廿「. 一ケ マーケティンバ. 一. 境. 生 財. 産 務. 一. ン. 教育的 政治的 経済. 技術的. 一り. 社会学的・倫理的 図 -2. ウ. ツ. モ. ・. デ. ル. Cf. Koontz, "A Model for Analyzing the UniversaMy and Transferbility of Management," A㏄ イし梯ノ 2Ⅰ 血刀 且 oge 笏仰 t Jo ぴ Ⅰ れ磁, Dec.. 適用の知識. ). と管理実践. 目的・政策・プロバラム. ( アプローチ・ ). 1969,. p.. 技術・. の 一般法則を導き 出している。。 '。. とが区別され ,前者. が環境間移動要素として 普遍的適用性をもつも のとされ,後者が異なる文化・ 環境において 違 ったものになることが 示されている。. 425.. 販売法則 9, 生産法則 9, 財務法則 5, おょ び人事法則 7, 合計 30 の法則が,はたして トョ タ を超え,. 日本の企業を 超え,普遍的適用性を. もっているかどうかが 問われなければならな い 。 販売法則. 4. 経営職能科学. と. いう書物があ る。 今日世界市場で 活躍している トヨタ自動車工業の 理念と行動様式は ,他に多 くの示唆を与えるであ ろう。 固頭 氏は , トョタ の歴代の経営 , プの 経営理俳を,販売,生産, 財務,人事の四つの部門に 分類する一方で , 30 ト. 「販売とは,商品を 売ることで. はなく,売りやすい条件をつくることであ る」,. 経営職能科学,すなわちマーケティンバ,生 産,購買,財務,人事などの 科学も,環境間移 動要素として ,管理科学と同じ性質をもってい る。 つまり,経営職能の実践は文化・ 環境の影 響下 にあ るとしても,経営職能の科学は,知識 体 として,環境を越えて普遍的応用性をもつと 考えられる。 ここに目頭 氏 による『 トョタ の経営法則 団. ェ. 生産法則 6. 「つねに減産体制に 移れるシステム. を作っておく」,財務法則. 1. 「借金は, いずれ. は 恐ろしい敵になることとこころえる」など. ,. 普遍性をもっ 法則が多くみられる。 これにたし して,人事法則ェ 「真の人材とは , く. 目はしのき. " 都会人 " ではなく,苦労をいとわぬ " 田舎. 40) 固 頭義正『 トョダ の経営法具. り』. ごま 書房, 1979.. 「ジャスト・ イ ン・クィ ム 」と「自動化」の 二本 の柱によって 支えられた「登底した ムダ の排除」 という トョタ 生産方式は, 日本の風土から 生ま れるべくして 生まれたものであ り, しかも世界. 的に低成長経済時代を 迎えた現在,. どんな業種. にでも効果が 発揮できる。 大野冊 一 アト ョク 生 産方式コダイヤモンド 社 , 1978. 19 頁。.

(11) 経営の環境と 管理効率. 105. ,問はて. はい要点の てつ境のら. しるでいは. を 左と手本管 響 をの 科 。る. 影率 で能 たげ. 能 職. 践. 美織 こ経し響. 営 ・ い 科を っ 経 率て理容 ょ ・効じ 管内に 践 理論とと 因. 実智 て因味要. @. くすいず. か 一谷はな い法体, 畏 れの査の用にな 践 体的 しわ てが ら レ一 ネ一日は用 検労 と本 カ期 のやし働 い な, 結かここが マヤ でて 的,も 日に短もの 定労て 的とともるる性 のジ が本し 後はに 育はた宮女はれ体こ 法 にああ用 心 で教で き経, 太 さ 具る方れ でで適. 払調 い ・るくる普 議づ念 あづ ぅ の の棋理でとし 論 てに営のも 動理. 実践と管理効率・ 経営職能効率について ,その 意味と内容を 吟味することにしたい。 ファーマーニリッチマン・モデルでは. ,外的. 制約条件が直接管理効率に 及ばす影響だけを 取 り上げ,制約条件が管理過程に作用する 関係に 言及していない。 これでは,管理過程が管理効. 率に及ぼす影響を 見過ごしてしまうことになる であ ろう。 クーン ッ は,管理実践を方法・技術・. 目的・. 方針,プロバラムとして理解している。 これら の実践が管理効率を 向上させることは 認められ るところであ る。 しかし経営者の 職能として の管理過程を 全般的に捉え ,. この管理過程が ,. 外的要因からどのような 影響を受けるかに つ い て 分析することが 必要であ ろう。. ここで管理過程とは ,経営者職能を運営する 方法を いう 。 ネガンディおよび. エ. スタフ ,シに. したがって,経営者職能とその 検討すべき要素 を述べれば次のとおりであ る。. ①計画設定. ( ⑧期間,⑮計画権限の位置,⑨. 計画で用いる 方法・技術・ 用具 ) ②組織編成. ( ③権 限・責任関係,⑥組織図 ,. ⑥集権 化・分権 化の程度,③統制範囲,⑥専門 化の程度, ①非公式組織の 利用とこの組織にた. いする経営者の 態度,⑧活動のバルーブ化と部 門化,⑥専門スタッフの利用とそのライン 経営. 職. 理 管 率 勅 免 カ 理 " , , Ⅰ"4 子 管 科 ヒヒ と 践 実 実営 職能 能経 堂料 宇 経営 経. あ もる Q風のと践のし マな 経 V い訪し蔵前のしる 経的き 末チ 題制っでこ境織 る ,にかて とがと実事るとあ④ 期 て要で間体とど 環 ないずらられ. にかの︵ づの ヵネ だ口と享助 大う域 埋墓 も のど 領管 にい 般 かの買論 よ 一 るそ 品理が ,れ,の C 方 は さは 力 0 の ど 用字りじ 本. ﹂での ァ も ぜ. な適科メ 同日. る業能 ととな. 者外るてな 41). ( 奥村恵一 ). F 日経産業新聞』 19 的, 8, 26. 者との関係 ③人事. ). ( ⑧職員の評価・. 選抜・訓練で 用いる. 方法,⑥昇進基準,⑥経営者啓発 ) ④指揮と指導 (⑧組織目的達成のために 高水 準の人力を動機づける 技術,⑪労働者を動機づ ける技術,⑥ コ ,,ニケーシ。 ン 技術,③監督. 技術 ) ⑤統制. ( ⑧財務・生産・マーケテ。. ング等 各.

(12) 106. 横浜経営研究. 第. 1. 第 2 号 (1980). 巻. 種の領域で用いる 統制技術,⑥統制標準の型 , ⑥修正行為のための 情報フィード , ,ック体系と. 「動的管理問題」の 内容は,優秀な人材の獲 得 ,動機づけ ,個人利益と会社目的との 同一. 手続 ) 。 幻. 化 ,欲求不満,協調とコンクリクト,情報の歪. 以上, 2L 項目であ る。 管理過程は , い わゆる. 管理過程学派といわれる 人達の管理アプローチ であ り, このさい計画設定,組織編成などにお. み ,非生産的な仕事,革新の導入,科学的方法 にたしする態度,組織的弾力性など,近代の動 的な管理・組織問題が 網羅されている。. (3). げる重要な管理様式の 要因が,経営者職能ごと に 纏められている。. (2). 「動的管理問題」. フ. 管理効率は,静的な管理過程以外に 動的な行 動 要素条件によって 決定されるというのが りッ チ マンの見解であ り,傾聴に値しよう。この 動. えば統制範囲に. 的 要素は,静的な管理過程要素によって ,たと 負担がかかりすぎている. ヵ. ど. う. 経営職能実践. 企業の経営職能は ,企業家の統制のもとで強 J な働きをしている。 たとえば,購買,人事,. および財務は , 自然資源,労働力,および 資本 を 入手するために. ,国を越えて,各国政府の助 力 を引き出し,適切な経済制度・社会制度を 形 成せしめ,そして各種の技術を 開発してきたの であ る。. かなどによって 一部評価できるもののその 多く. 本稿では,経営職能の能力を強調したいがた. ほ 評定が困難であ る。 そのため, この動的要素. めに,人的資源・ 材料資源を,クーン ッ のごとく. 「動的管理問題」と 名づげて摘出する 必要が あ る。 この「動的管理問題」は 管理過程と同様. 経営職能実践を 規制する外的要素として ,環境 要因から独立して 取り扱ってはいない。 資源問 題は, 確かに企業の 利益に著しい 影響を与える. を. 環境要因と管理効率を 繋ぐ管理要因であ. り. 次のように 10 項目を提示することができる。. 場合があ るが, これは,輸入の活発化,技術の. D 、 ( 望ましい技能・ 能力をもっ人を 獲得する. 難易 ), D,. ( 従業員を動機づけることの. 難易,. すなわち経営者と 労働者の両者が ,その職務を 能率的・効率的に 遂行しその業績を 改善する. ための動機づ. け ),. D,. ( 個人,部門,および 会社. 全体の利益・ 目的のあ い だにあ る同一化の度. 変更,制度の変更,政府の力,企業の多国籍化, 外国による援助などによって 解決されてきた。 また,企業効率の良好な企業が 必ずしも資源の 豊富な国に位置しているとはかぎらないのであ る。. むしろ大切なことは ,資源問題を解決しよ. 不満,志気,欠勤,および 移動の度合 ), D 。 ( 従 業 員のあ いだの協調とコンフリクトの 度合 ),. とする経営者の 意欲,経営職能の能力,資源 移動を可能にする 諸制度であ ろう。 事実,多国 籍 企業の実際は ,技術移動に大きな関心を 払 反面, 原材料,労働, および資本の 移動にはさ. D. ほどの関心を 寄せていないといわれている。 。 '。. ぅ. 合 ), D 。 (企業従業員のあ い だに存在する 欲求. 。. ( 企業内部の情報の 歪みと不効率な. ケーシ " ン 0 度合 ), D,. コ. ,,二. ( 無意味な交渉,制約. ), D8 ( 企業運営上の 変化・革新導入の 難易 ), Dg. う. ここで は ,. コクランが述べるごとく ,経済要素. 的 実務などに 費 される非生産的な 時間の度合. の 統制については ,企業家が経営のトリロジー. ( 因果関係・将来的問題の. 0 段階でこれを 行なりと仮定している。 生産技術という 言葉で代表される 経営職能の. 処理において 企業従業. 員 ,すなわち経営者と労働者が科学的方法を 適 屈 する度合 ), D, 。 ( 変動的条件を 惹起しこれに. 技術は,研究開発の成果であ り,企業で重視さ. 適合するさいの 組織的弾力性の 度合 ) 。 ,)。. だ け 供給するジャスト・イン・タイムの. 42)@ Negandhi@ and@ Estafen,@ op cit ,@pp , 313-4 43) Richman, o タ・㎡㍉ 且c 伍友れノ 0/ Mlao れ毬ア 7れ e れ サメo ぴ m フⅠ㎡, pp. 300 一 ・. 思想と情. 戟手段であ るカン,ン 方式は,工場の無駄を排. ・. ・. Ⅰ. れている。 必要なものを , 必要なとき, 必要な. 44) 45). 前掲 書 , 59 頁。 固頭,前掲書 , 85 頁。 大野,前掲書 , 52 頁。 フェア ウェザコ.

(13) 経営の環境と 管理効率 除し生産効率を 高める。㊤。 また地方市場では ,. ( 奥村恵一 ). 107. 販売店の売り 場面積が制約され ,品揃えが不十. ③過去 ⑮過去. 分であ る。 そのため,地域ごとに販売店が数店. ⑥主要製品のマーケット・ シ,アおよび過去. から数十店単位で 集まって,商品を陳列する合. 5 5. 年間の純利益と 粗利益 年間の年次利益増加率. 5 年間のシェア 増減率. 同展示会を開催することによって ,販売効率を. ③会社株式の 時価と過去. 向上する。。'。. ③過去 5 年間の売上高増加率 ①従業員の志気と 回転率 ⑧従業員の会社評価,および従業員に. また企業利潤は ,管理技術の展開. ( 評価基準. の売上高から 利潤への変更,計画・ 戦略の導入 など ) 以外に , 次のような経営職能の 利用に ょ. って獲得せしめられる。 すなわち,①技術革新 ( 新製品開発,営業組織の 再編成,新鋭設備の 設 置,研究開発の効率化 ), ②費用の引き「, げ ( 金 利の低下,労務費の低下,不採算部門の切捨 て,不況期の減産,操業度の上昇,低コスト資. 5. 年間のその増減率. よ. る会. 社の順位づ け. ⑥一般大衆の 会社にたいする 評価とその順位 づけ. 0 消費者による 会社の評価と 順位づけ。". これらの指標の 他に,一人当りの生産単位・ 販売単位という 意味での生産性,生産単位のコ. 金の利用,公害防止費用の削減, 内部留保の増 大, 減量経営 ), ③収益の引き 上げ ( 値上げ, 景気上昇,売上量の増大, 高 収益製品の売上高. 長潮にわたる 企業の運営効果が 測定されよう. 増大, 内外の顧客の 転換,マーケティンバの強. 同じではないか ,. ストなどがあ る。 これらの指標によって 確かに が, これら ほ 一見してみると 企業効率の指標と もっと内部の 管理効率を知り. 化,営業の国際化), ④生産性の増大 ( 労働 生 えないのかという 疑問が生じよう。 もっとも, 産 性の増大,資本生産性の増大,従業員の創造 国際比較という 観点が重んじられなけれ ば なら 性 ), および⑤市場占有 ( 寡占,会社協調,会 ないので,余りに経営内部の資料を 求めすぎる 社合併 ) 。. ことも妥当でほ な L.、 。. これらの一般論はさておき ,われわれがまず 2.. 管理効率. 求めたいものは ,管理効率と経営職能効率とを. (1) 管理効率と経営職能効率 これまでの議論で , 次の関係式が 成立するこ. とが想定される。 すなわち,環境要因・ 環境移. 区分することであ る。 すなわち,一方で管理過 程の優秀さから 管理効率の向上がはかられ ,他 方で経営職能実践の 良好さからその 効率の上昇. 動要因 づ 管理実践,経営職能実践づ 管理効率・ 経営職能効率 づ 企業効率づ経済システム 効率。. わ げであ る。 もっとも,販売効率,生産効率,. 問題は, これらの影響要因を 構成する個々の 要. 財務効率をそれぞれの 領域について 算定できる. 素がどの程度管理効率・ 経営職能効率に 影響を. としても, この領域の中に 管理的努力が 注ぎ込. 及ばすかということ ,そして管理効率と経営職. まれている場合が 多いであ ろう。 企業を実験室 において,管理以外のすべての投入要素をコン. 能効率を示す 指標として何を 用いるかというこ とであ る。. トロールできるなら ぱ ,その効率を管理の質に. 管理効率とは ,経営者が目標を達成するさい の能率の度合いをい. う. 。 その指標として 用いら. れるのは次のものであ り, これらを結合すれば 効率の全体像がえられるであ 46). が期待できる。 これら二つの 効率を区別したい. ろ. P 日経産業新聞 d 19 ㏄, 8, 27. 帰することができ , また他の経営職能の 質を識 別することができょ. ぅ. が佃 。. また,環境をふくめて ,管理および経営職能 0 個々の要素がどれほど 管理効率に貢献してい. るかは追跡しきれない 場合が多い。 たとえば, 操業度不足で 利潤が減少したときに ,その原因.

(14) 108. 横浜経営研究. 第1巻. としては多くの 要因が挙げられる。 計画設定者 の需要予測の 誤り,予測担当者の組織編成の不. 十分さ,販売部の販売努力の不足,生産部長の 設備拡大主義,経済環境の悪化などであ る。 こ のように管理効率に 影響を及ぼす 要因が錯綜. し. ていることは ,上述の利潤源泉の多様性をみて も理解できるところであ る。. また,管理原則さらにはこれにもとづく 管理. 第 2 号 (1980). これら⑥の結果をみると ,管理効率にい たる 過程がさまざまであ ることが理解される。 この ょう な問題点があ るにもかかわらず ,わ. れわれが求めるものは ,管理効率と経営職能効 率とを明確に 区分しその合計としての 企業 効 率を確定することであ る。 これまで,環境要因 を取り上げてぎたのは ,それだけ環境要因の管 理効率にたいする 影響の大きさが 認識されたた. 実践が,管理効率を直接求めて L.、 るかどうかも. めであ る。 他方,経営者のリーダーシ,プ,き十. 問われなければならないのであ. 画設定の良し 悪しが,企業の盛衰を決める 場合. り, 原則のねら. いを管理効率一木にしぼることにも る。 たとえば, ァ一 ウ. ィ. 問題があ. ソク は,管理原則とし. て 9 原則を例示しそれぞれの 原則について⑧ 原則,⑥過程,および⑥結果を 掲げている。 こ の ⑥の結果は,必ずしも効率とは結びついてい. も 多い。. さらに,管理が貧弱であ っても,マー. ケティンバ,技術,生産,財務が 優れているた. めに,企業が短期間盛況になることがあ り,あ るいは長期間成功する 場合もみられる。 ファーマーニ. リ,チマン・モデルは ,環境要. 因を 26 個掲げて,その管理効率にたいする 貢献 度を個々に点数で 示し合計を 500 点としてい. ない。 すなわち, 1. 管理原則. ①⑧科学的手続きの 調査,⑪予測,⑥計画 ②③予測の適切性,⑪予測の組織,⑥予測の. る。 この ょう なやり方で,管理過程要因をたと えば 15 個そして「動的管理問題」. をⅠ 0 個挙げ. て ,その管理効率にたいする 影響を個々に 点数. 調整. ③⑧計画の秩序,⑪計画の指揮,⑥計画の統 制. 範囲,および目的別・過程 別 ・顧客別 ・場所別. 2. 組織を調整の 原則. ④⑧権 限,⑮指揮権の階層,⑥機能の割当て と 統合 ⑤⑧指揮権 の階層ごとの 指導力,⑮委任,⑥ 機能の限定 ⑥⑧機能の割当てと 統合について 決定機能 ( 立法. て 述べておきたい。 サィ モ ノ は,専門化,命令の 統一性,統制の. ), ⑮適用機能 ( 行政 ), ⑥解釈機能 ( 司法 ). 組織の原則という. 四つの原則を 例にあ げて, こ. れらが一義的な 原則でなく矛盾する 二つの原則 からなっているとする。 これらは,管理情況を 叙述し診断するための 基準であ り, 組織設計上 の 考慮事項にすぎないと 述べる。 そのため管理 理論として有効にアプローチするため @こは,次. の三つが必要であ るとする。 ①管理情況の 叙述 一一人の意思決定, これから受ける 影響,フォ ーマル以外の 組織影響, コミュニケーション ,. 3. 指揮と統制の 原則. 組織形成のワーカビリティについての 叙述。 ②. ⑦⑧集中化,⑪適切な人事,⑥団結石. 管理情況の診断. ⑧③適切な人事について 選択と配置,⑪報酬. 的であ ること,最大化が 行なわれる状態,. と処罰,⑥積極性 ⑨⑧団結 心 についての公平,⑮規律,⑥安定. 合理. 性の限界を明らかにすること。 そして③基準へ の 重みの割当て 一一 組織目的からみて 成果が正 確に測定され ,また特定の効果を他の撹 乱的 要. 素から切り離すこと。 つまり,格言という 原則. 性。9). 以上の理論を 47) 48). 成果最大化が 管理活動の目. Negandhi Koontz,. and Estafen,. g戸・ c 力 ・,. P ク c 枕 ・, 且。リイ召佛ノ ノうぴ榊祝, p.427. ・. 。 /. p.314. 丑 侮れクぎと笏e れⅠ. 49) L.F. アーウィッ ク著 , 堀 武雄訳『経営の 法具U』, 経林 書房, 1969, pp.194, 222-3. 注 39 に続い て,サイモンの 原則および理論の 考え方につい. ぅ. るためには, ①関連する診断的. 基準のすべてを 識別し,②この全体の基準を 用 いて各管理の 情況を分析し , そして③基準が 矛. 盾する場合にはそれぞれにどれだけの 重みを割 当てるかを決めることで 重要であ る。 H.A. サィ モン 著 ,松田・高柳・ 二村 訳 , 『経営行動コ ダイヤモンド 社 , 1965, 第 2 章,付録。.

(15) 経営の環境と 管理効率. ( 奥村恵一 ). 109. で 示すことを, リッカートのシステム 方式など. を. 国際比較のうえからいって ,企業効率の指標. 用いて, やってやれないこともない。 さ も. について求められるものは ,経済システム効率. に ,経営職能要因をたとえば20 個選び出して ,. の 指標,だとえば国民総生産 (GNP). 同様の措置をとることも 可能 で あ ろ. @@ @. 中Ⅰ 六二. と結合で. きるという条件であ ろう。 多くの国において ,. し, この工夫は国際比較が 前提であ るから, 固. 経済成長を求める 多くの証拠があ る。 富める 国. の 企業全体についてこれをどの. も 富まな. ょ 5 に算定する. L.、 国も,一人当りの所得の成長を 目的. かがち り かしい。 しかし,今日議論されている. とし経済システムの 効率とその改善が ,分析. 日米企業の経営比較, 日本的経営の 優秀さなど. の 出発点となっている。" 。 企業効率と経済シス. ほ ついての議論は ,数値を算定しないまでも,. テム効率とが 斎会的に結合したらえであ れば,. この内部管理効率の 良し悪しを推測する プ ロ セ. 企業活動に影響を 与える文化・ 環境の比較が 可. スを 踏んでいろはずであ る。 管理とか経営職能. 台目となる。. ほ ついてのいっそ. う. の理論的研究が 求められる. 国の経 @ システムは,. より多い財貨・サービ. スの 提供, より 高 L.、 一人当りの所得, より 多 L.、. のであ る,. C2) 企業効率と経済システム 効率. 一人当りの国民総生産を 望んでいる。 国の生産. 企業効率は,管理効率と経営職能効率 0 合計. 目標が一人当りの 国民総生産およびその 成長率. であ る。 企業効率は,利潤を中心とした各種の. の 増大にあ るとすれば, 国の生産能率は ,投入. 指標によって 比較的容易に 測定される。 企業余. C 上地,労働,資本,管理 ) と 産出の比率の. 体の数値は把握しやすいためであ. る。 同様に ,. 管理効率の箇所で 最初に示した 指数 (31頁 ). も. 形で 示され, ときに物的・ 実質的能率の 指標が求め られる。')。. 国 の総生産は私企業の 生産の合計とみなし. 重要であ る。. ぅ. いるので,注意を要する。 企業を見る目が 多種. るので,私企業全体としてほ国民総生産とその 長期成長の向上が 目標となり,ひいてはこれが. 多様になっているということであ る。 だと え. 管理効率のラフな 指数ともなり ぅる 。 私企業の. 企業効率は近年多面的に 捉えられようとして. 能率が大きければ 大きいほど,それだけ国の生 日本経済新聞社の 企業評価システム (NEEDS.CASMA) では,健全性,規模,主産能率も大きくなる。 国の生産能率は ,私企業. ば,. 産性 , および安定性によって 企業を評価してい. 0 管理効率ないし 企業効率の関数として 示し. る。. るであ ろう。. すなわち, ①健全性 ⑧借入金依存度,⑮長期負債構. 企業効率と経済システム 効率とが一致してい. ると主張するためには ,考慮すべき事項があ. 成比 ,⑥金融収支比率 ②規模一一③従業員数,⑥総資産,⑥付加価. 値額 ,③経常利益 ③生産性. ぅ. ④労働生産性,⑪社会成果,. る 。 まず,企業が社会的責任を 果たしており , 企業が社会の 中で調和を保っているという 一般. 的 了解が必要であ ろう。 その意味で,企業効率. ⑥損益分岐点比率,③一株当たり利益 ④安定性一一③連続減益期間数,⑥設備午 齢, ⑥労働分配率の 変動係数. 含めることも 必要であ る。 上述の日本経済新聞 社の企業評価システムにおいて ,従業員数, 社. この評価システムによって 上位にランクされ. 合成果のごとく ,すでに指数の中に社会的責任. た 企業は,独自の経営哲学を持ち. 営 革新を実行しているという。 。 '。. ,創造的な経. の 指標の中に,社会関与の度合いな示す 指標を. や社会的重要性が 考慮されている。 企業が実績 を 示す場合には ,企業効率そのものが社会的 説 pp. 6 5. *レ .. 戸. n,. ma. R. ch. an. d. me. て a. F. 一. 8, 23. 3 58. 1gM,. ︶. コ. 1.1. F 日本経済新聞. 2 5. 5. 50).

(16) 横浜経営研究. 110. 得 力をもつことになる。 次に,経済システム効率を取り上げるときに は, 国や文化が実際に 一層能率的になることを 望んでいるかどうかを 問 ことも重要であ る。 う. もしも国や文化が 成長を好まず ,非成長の方向 へ 向かいた い とすると,たとえば 一層多い審美. 的価値. ( 高い質の生活 ). が求められよ 563)。 社. 会的責任および 審美的価値の. 第 2 号 (1980). 第 1巻. 合 には,経営者が環境要因を考慮する 方法に力. 点が置かれ,経営者はたとえば社会的圧力に 対 応するだけでなく. される法律を 予見しこれに 対応しなければなら ない④, という議論の 形をとる。 さらにこの 議 論は ,経営者の社会的責任論にまで発展するの であ り,経営者は 倫理的に行動しなければなら. 問題を,企業効率. および経済システム 効率の中でどのよ するかが,今後問われるであろう。. 5. 。 こ 考慮. ,政治的な圧力および立法化. ないとし,経営者が倫理的に行動するときにほ 多くのことが 可能となる。。), という形の議論を 行 なう。. 経営者は,環境から与えられる各種の. 正当な. 1. 影響関係の方策論的対応. 要求をそのまま 認めることが 企業の存続上必要 であ るとされる。 経営者がこれを 回避するさい には,政府の力 ,利害関係者の社会運動など よって企業の 存続が 危 くされるという 前提があ. 一方に文化・ 社会・政治・ 経済などの環境要. る。 環境からの経営者にたいするイン " クト. VI.. 環境・環境間移動要因と 管理実践・ 効率との 形轄 関係. ナこ. 因と経営理俳・. は,利益の減少額によってあるいは企業社会支. 管理科学・経営職能科学などの. 環境間移動要因があ. り,他方に管理過程・「動. 出にもとづく「社会関連利益」の 増大によって 測. 的 管理問題」などの 管理実践とマーケティンバ ・生産・財務などの 経営職能実践さらには 管理. 走 することができょ. 効率と経営職能効率があ る。. 2. 影響関係の文まによる 記述 あ る環境要因と 管理実践との 関係を文章によ って記述する 方法であ る。 近年の「経営と 文 化」に関する 文献では, この形のものが 多い。. これらの要因間の 影響関係を理論化し 特定化. することは,要因が複数にわたっているだげに 極めて困難であ るといわなければならない。 こ の要因間の影響関係の 体系化にほ , 次の五つの 方法がみられる。 ①環境にたいする 経営者の対. ぅ. 0. たとえば,文化要因,宗教的信俳,あ るいは階. 応を方策論として 提示する方法,②環境の管理 にたいする影響を 言葉をもって 記述する方法,. 級構造によって ,ある国では高い 達成動機がみ られ,他の国では低い達成動機が 行きわたって いる。 そして,達成動機の高い国で企業を 運営. ③環境の管理にたいする 関係を関数関係によっ. する場合には ,いかに管理効率に良好な結果が. て提示する方法,④環境の 管理にたいする 関係 を計数化する 方法,および⑤環境の管理にたい. えられることかとい. する関係を企業の 国際比較によって 解明する 方. 扱うことができ. ,文化と集権化・ 分権 化,文化と参加的経営・ 権 威的経営,文化 と従業員福祉のサービスと 施設,文化と達成動 機,変化に関する文化上の見解,文化と原因・. る。 すなわち,経営者は企業活動に影響を 与え. 結果に関する 科学的方法利用の 関係,私企業に. る環境要因を 予測し明示し. 関する一般の. 法,の五つであ る。 まず第 1 の方策論的対応であ るが,経営者は 当為の面から 環境問題を取り. ,評価しそして 対応しなければならないとして ,①経済的,②. 技術的,③社会的,④政治的,および⑤倫理的 な環境要因を 列挙することができょ. ぅ. 。 この場. 5. 記述が. よ. く見さげられる. のであ る。 これと類似の 議論としては. 見解⑥,教育要因の意味,基本的. 54)55) クーンツおよび. オ. ロウヒル好学社,第 56). Richman,. ドンネル,双掲書 ,マグ. 4 章。 o ナ・㎡九, pp. 301 円,.

(17) 経営の環境と 管理効率. 読み書き能力,態度と 価値 ( 社会学的要因 ), 合理的な危険負担,法典の相違 (政治的・法的 要因 ), 経済的要因㈹ , などに関するものが 多 くみられる。 経済的な価値観を 強調することから 矛盾が生. (奥村恵一 ). Ⅰ. 11. Dl 二 f CI.1,,Cl.5.,C1.6,,C2.1,,C2.2.,C2.㍉ C2.4, C2.5, C2.6) D2 丁 f CCl.I, C1.3, C1.4, Cl.5, C1.6, C2.5) く. など. 5%. み 出されまたこれが 感じられる 時 。こ ,価値観の. この種類の関数関係を 見て,環境と管理との 影響関係の分析が 非常に精敏化されていること. 全体さらには 文化的価値。こ ふれることは 興味の. がわかる。 すべての環境要因とすべての 管理要. るところであ る。 共同社会・地域社会を 見直 し地縁・血縁に 眼をやり,地域文化を論ずる. 因でなく, とくに関連性のあ る環境要因と 管理 要因を選んで 関数関係を作っているのであ る。 もちろん,要因間の 関連性を関数関係として 示す以上,要因間の関係が実態にもとづいて 分. あ. ということは ,何となく心暖まる思いがする。 また, この文化・環境についての 議論 は ,. こ. れまでの経営理論体系れこ 新しい視点を 導入する. 析されているのであ り, この点を評価すべきで. ことにもなる。 集団主義の発見とか ,. 日本的経. あ. る。 すなわち, 国際企業の経営者とのインタ. これら文化・ 環境. ビ. ,一と議論によって. 営の見直しといったものは ,. 要因の再検討から 生まれてきたのであ る。. おり, この経験的研究は 重要であ る。 このリッチマンの 関数関係の問題点は ,. もちろん,われわれが 文化を論ずるのは ,文. 化そのものとか ,文化と芸術,文化と 高い質の 生活といったことを 体系づけるためではない。 経営の観点から 見た文化を, とくに本稿では 管. 要因の選択が 行なわれて この. 関数関係が数値化されていないということであ る。 単に関連あ る要因が並べられているだ げ で ,数値的に検証されぅ るものではない。. 理 ・管理効率に 影響を及ばす 文化を摘出して ,. 4. 影響関係の計数化による 提示. 論じているわけであ る。. ファーマーおよびリッチマンは ,環境と管理. 3.. 影響関係の関数関係による 提示. 文化・環境を 取り扱うにしても , 管理との 関. 係 においてこれを 検討する。 このさい,環境要 因と管理要因とが 要因ごとに個々的に 関連 づ げ. られ,関数関係によって 示されるならば ,その 影響関係が明確に 分類・整理できることにな る。. ・,, C,. 。). および教育変数. C,. 。) と管理過程要素 (P,. .. .. (C,.,. . , .. .P, 。 ) との関数. 関係, さらには文化要因と「動的管理問題」 (D 「・・・ Dlo) との関数関係を 次のように示し ている。 すなわち,. Pl= f (C1.7, C2.l, C2.2, C2.3. C2.4, C2.6) P4 二 f (Cl.2, C1.4,. .. . . 各種の C2). 5. Farmer@. を示す。 この点数は , 国ごとの環境の 良し悪し を評価するので ,. 国によって異なり ,他の国と. 相対的に比較できる。 もしもあ る国が管理効率 の観点から完全に 組織化されているとすると ,. 500 点の満点が与えられる。 もちろん, この評 点は時間の経過,環境要因の 変動とともに 変化 する。 この評点は表. 1. のごとく国ごとに 三観的に評. 価される。 主観的ではあ るが,専門家の評価で. など。 57)@. 項目に 100 点, 社会学的要因 6 項目に 100 点,政治的・ 法的要因 6 項目に 100 点,経済要 因 9 項目。こ 200 点,合計 26 項目に 500 点であ る。 この評点は,単なる 環境要因の重要度ではな ,環境要因の内部管理効率にたいする 重要度. 数. く. リッチマンは ,文化要因すなわち 社会変数 (C,. 、. の影響関係を 提示するさいに 環境要因を列挙し これらに評点を 与えている。 すなわち, 教育変. and@ Richman. , op , cit , , pp , 61-4. 58)@. Richman,@. op. ・. cit , ,@ pp. ・. 298-301.

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心嚢ドレーン管理関連 皮膚損傷に係る薬剤投与関連 透析管理関連 循環器関連 胸腔ドレーン管理関連 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連

(2)特定死因を除去した場合の平均余命の延び

最も偏相関が高い要因は年齢である。生活の 中で健康を大切とする意識は、 3 0 歳代までは強 くないが、 40 歳代になると強まり始め、

共通点が多い 2 。そのようなことを考えあわせ ると、リードの因果論は結局、・ヒュームの因果

非政治的領域で大いに活躍の場を見つける,など,回帰係数を弱める要因

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