アクティブ・エイジングと高齢者世帯のサービス消費
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(2) 第57巻. 1.は. 本 稿 の 目 的 は,近. 第1号. じ. 年 の 高 齢 化 の 特 徴 と して,都. 世 帯 と 高 齢 単 身 世 帯 の 増 加 に 焦 点 を 当 て て,高 の 中 で も,余 2007年. め. に. 市 部 の 高 齢 者 問 題,そ. 齢 者 世 帯 の 属 性 間 に見 られ るサ ー ビ ス消 費. 暇 活 動 に 関 連 す る 費 目 に つ い て,そ. の 支 出構 造 の 違 いを 見 出す こ と に あ る。. を 境 に 高 齢 者 を テ ー マ と し た 研 究 成 果 が 急 速 に 増 加,蓄. 究 分 野 や ア プ ロ ー チ 方 法 の 違 い か ら,次. の3つ. 積 され て い る。 そ れ は研. パ タ ー ン に 集 約 さ れ る だ ろ う 。 ま ず,(1)高. 齢 化 社 会 お よ び ラ イ フ ス タ イ ル を 追 求 し た 研 究 お よ び 調 査,(2)高 グ 戦 略 を 扱 っ た 研 究 お よ び 調 査,そ. して(3)高. 齢 者 の 所 得,消. ル バ ー マ ー ケ ッ トと して,高. テ ィ ブ ・シ ニ ア 」 に 焦 点 を 当 て た も の が 多 く,こ 研 究 で は,高. 齢 者 問 題 が 格 差 問 題,年. 金,医. 換 え られ て い る ケ ー ス が 多 い 。 こ れ ら3つ. 用,福. 祉 を テー マ と. 齢 者 の ラ イ フ ス タ イル と. 齢 者 の な か で も,と. れ に 対 して,経. 療,社. 齢者市場のマーケ ティン. 費,雇. し た 経 済 学 的 ア プ ロ ー チ の 研 究 お よ び 調 査 で あ る 。 こ の う ち,高 マ ー ケ テ ィ ン グ 戦 略 は,シ. れ に伴 う高 齢 夫 婦. りわ け 「ア ク. 済 学 的 ア プ ロー チ に よ る. 会 保 障 な ど社 会 政 策 や 福 祉 政 策 に置 き. の カ テ ゴ リ ー に よ っ て,主. だ った 既 存 研 究 を 以. 下 に整 理 す る。 ①. 高 齢 化 社 会 お よ び ラ イ フ ス タ イ ル を テ ー マ に し た も の … … 染 谷(2010),ニ 礎 研 究 所(2007),上 秋 山(2006),小. ②. 野(2009)お. ッセ イ 基. よ び(2007),JohnCampbell,RuthCampbell,. 田(2004),WHO(2002)な. ど. 高 齢 者 市 場 の マ ー ケ テ ィ ン グ を テ ー マ に し た も の … … 高 嶋 ・福 岡(2008),博 エ ル ダ ー ビ ジ ネ ス 推 進 室 編(2006),電. 通 シ ニ ア プ ロ ジ ェ ク ト編(2007),和. 報 堂. 田(2002). な ど ③. 高 齢 者 の 所 得,消 (2007),斎. 費,雇. 用,福. 祉 を テ ー マ と し た も の … … 清 家 編(2009),石. 藤 ・藤 野 ・松 浦 ・南(2007),関. こ れ らの 既 存 研 究 の 結 果 を 踏 ま え つ つ,本. 沢(2004),馬. を 生 活 重 視 か,も. 「つ な が り(関. して 金 銭 的 に 余 裕 が あ る わ け で は な く,高. し く は 余 暇 重 視 の2つ. ど. 稿 で は 新 し い 高 齢 者 像 を 定 義 し,そ. た 形 で 今 後 の 高 齢 化 問 題 の 対 策 の キ ー ワ ー ドと して 高 齢 者 の 日 常 生 活 は,決. 場(2002)な. に 区 別 す る と す れ ば,高. 川. れ に従 っ. 与)」 を 提 示 し て い る 。 齢 者 の ラ イ フ ス タ イル. 齢 者 世 帯 の 多 くは生 活 重. 視 の部 類 に 当 て は ま る こ とが 所 得 お よ び消 費 に 関 す る統 計 デ ー タ か ら明 らか と な って い る 。 『家 計 調 査 』2009年 世 帯(夫65歳. 版 の デ ー タ に よ れ ば 財 ・サ ー ビ ス 別 の 消 費 支 出 割 合 は,高. 以 上 ・妻60歳 以 上)で. は,衣. 食 住 へ の 出 費 は44%,教. 一196(196)一. 齢 夫婦. 養 娯 楽 は 約12%,同. 様.
(3) アクテ ィブ ・エイ ジングと高齢者世帯のサー ビス消費(竹 田) に して65歳 以 上 の 男 性 単 身 世 帯 で は,衣 食 住 が 約58%,教 性 単 身 世 帯 で は衣 食 住 が 約58%,教. 養 娯 楽 が 約14%と. 養 娯 楽 が 約17%,65歳. 以上の女. い う結 果 とな って い る。 そ の よ うな. 中で ご く一 部 の 富 裕 層 を ター ゲ ッ トと した シル バ ー ビジネ スが 強 調 され す ぎ る き ら いが あ る。 年 金 収 入 に依 存 した高 齢 者 の 生 活 に お いて は,衣 食 住 の 生 命 維 持 に関 す るお 金 は賄 え るが,問 題 は遊 ぶ お金 の 工 面 で あ る。 こ う した点 か らみ れ ば,本 来,選 択 性 の 高 いサ ー ビ ス消 費 は,高 齢 者 に と って は支 出が 制 約 され る もの にな らざ るを 得 な い。 しか し,高 齢 者 の サ ー ビ ス消 費 は,こ れ か らの 社 会 と のつ な が りを 重 要 視 す る 「ア ク テ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ」 を実 現 して い くうえ で,こ れ らの 世 代 に お け る支 出意 欲 は高 い もの と考 え られ,支 制 約 が あ る もの の,限. 出. られ た範 囲 内で 必 要 不 可 欠 な 消 費 活 動 にな って い くこ とが 予 想 され. る。 高 齢 者 の 多 様 性 はす で に は じま って お り,高 齢 者 世 帯 間 で もサ ー ビ ス活 動 に違 いが 出 て きて い る こ とが 予 測 され る。 以 下,本 稿 の 構 成 は 次 の とお りで あ る。 ま ず,2.で. は新 しい高 齢 者 像 と高 齢 化 問 題 の 焦. 点 が 時 代 と と も に変 わ って きて い る こ とを 示 す 。 その うえ で,最 近 の デ ー タを 用 いて,高 齢 者 が ど こ に,誰 と,ど ん な 居 住 形 態 で 生 活 を送 って い るの か と い う点 か ら高 齢 者 の ラ イ フ ス タ イル につ いて 検 討 を 進 め る。 その 後,3.で. は サ ー ビス消 費 活 動 を. ① 観 光 ・娯 楽 レ. ジ ャ ー,② 教 養 趣 味 活 動,③ 運 輸 ・通 信 サ ー ビス利 用 の3つ の カ テ ゴ リー に分 けて,高 齢 者 世 帯 の 属 性 間 の 支 出構 造 の 違 いを 明 らか にす る。. 2.高. 齢 者 世 帯 に お け る ラ イ フ ス タ イ ル の検 討 課 題. 現 在 起 きて い る少 子 ・高 齢 化 の 波 は,高 齢 者 自身 の エ イ ジ ン グ(年 の 取 り方)そ の もの を見 直 して い く必 要 性 を 示 唆 す る と と も に,経 済 ・政 治 ・社 会 ・文 化 の 様 々な 領 域 で 高 齢 者 の 存 在 を明 確 に定 義 し,適 切 な 政 策,措 置 を講 じ,高 齢 者 を基 本 と した シ ス テ ム とル ー ル を構 築 して いか な れ ばな らな い こ とを 意 味 して い る(1)。 こ こで は高 齢 社 会,お. よ び高 齢 者 世 帯 を対 象 と した既 存 研 究 の 検 討,そ. して 高 齢 者 に関. す る統 計 デ ー タや 調 査 結 果 な どを サ ーベ イす る。 これ らの 分 析 結 果 か ら,高 齢 者 世 帯 の ラ イ フ ス タ イル を明 らか に して い く上 で,取. り上 げ られ るべ き い くつ か の 検 討 課 題 を 整 理 す. る こ と に した い。. (1)小. 田(2004)p6. 一197(197)一.
(4) 第57巻 (1)新. 第1号. しい高 齢 者 像 と高 齢 化 問 題 の 変 容. 我 が 国 の 高 齢 社 会 が あ る 時 期 を 境 に して,い 図1で. み て い く こ と に す る 。 図1は. か に 急 速 に 進 ん で い る か に つ い て,以. 戦 後 日本 に お け る老 年 人 口指 数 と老 年 化 指 数 の 推 移 を. 示 し た も の で あ る 。 老 年 人 口 指 数 と は,老. 年 人 口(こ. こ で は65歳 以 上)を. 生 産 年 齢 人 口で. 除 し た も の で あ る 。 こ の 数 値 が 高 くな れ ば な る ほ ど 生 産 年 齢 人 口 と 比 べ て,老 加 して い る こ と を 表 して い る 。 こ れ に 対 して,老 14歳 ま で の 人 口)で. 下の. 除 し た も の で,こ. 年 人 口が 増. 年 化 指 数 は 老 年 人 口 を 年 少 人 口(0歳. ∼. ち ら も こ の 数 値 が 高 くな る ほ ど 高 齢 化 が 進 行 して い. る こ と を示 す もの で あ る。 図1に. よ る と,老. 年 化 指 数 は 戦 後 か ら高 度 成 長 期 を 過 ぎ る あ た り ま で は,緩. で あ っ た が,1980年. の13.5か. る 。 同 様 に して,老. 年 人 口 指 数 に お い て も1980年. 38.7か ら2005年. ら急 速 に 数 値 が 高 く な っ て い て,2005年. やかな傾斜. に は30.5と な っ て い. 以 降 の 急 速 な 上 昇 が 確 認 さ れ,1980年. に は146.5と 約4倍. に な って い る。. 一 ■一 老 年 化 指 数. 一→一 老 年 人 ロ指 数. の. 160. 140. 老 年 人 ロ指 数. 老 年 化指 数 ,. 0. 0 1945195019551960196519701975198019851990199520002005. (資 料)平. 成17年. 版 図1戦. 「国 勢 調 査 』 よ り 筆 者 作 成 後 日本 に お ける 老 年 化 指 数 と老 年 化 人 ロの 推 移. そ して2007年 以 降 にな る と,団 塊 世 代 の 定 年 退 職 が 始 ま る こ と に よ って,高 齢 者 概 念 な らび に 高 齢 化 に伴 う 問題 が 大 き く変 化 を遂 げ る よ うに な って きた 。 定 年 退 職 後 の高 齢 者 は,肉 体 的 衰 え と と も に健 康 状 態 も悪 くな り,余 生 を送 る とい うイ メ ー ジが 中心 で あ った。 その た め,高 齢 者 に伴 う問 題 は,年 金 ・医 療 ・介 護 問 題 に集 中 し,高 齢 者 の 社 会 的 負 担 の 増 加 に対 す る保 護 が 政 策 の 柱 とな っ た。 しか しな が ら,近 年 の 高 齢 者 は定 年 退 職 後 も,健 一198(198)一.
(5) ア クテ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ と高 齢 者 世 帯 の サ ー ビス 消 費(竹 田). 康 で あ る と と も に,引 き続 き その 健 康 を維 持 す る た め に退 職 後 も続 けて 働 くこ とを 希 望 す る よ う に な って きて い る。 高 齢 者 が 働 く理 由 は健 康 維 持 の た めだ けで はな く,そ もそ も失 業 状 態 に あ る た あ,生 活 維 持 の た め に 働 か な くて は な らな い人 が 全 体 の25%い に,自. る ととも. らの 知 識 や 技 能 を 活 か した い,社 会 との 関 わ りを 持 ち た い と い う理 由か ら働 くこ と. を求 め る場 合 も あ る。 ただ,健 康 維 持 を理 由 に就 労 機 会 を求 め る傾 向 は,加 齢 と と も に強 くな っ て い る(2)。 例 え ば,定 年 退 職 して 間 もな い60歳 ∼64歳 の 男 性 の場 合,約2割 健 康 維 持 の た め に就 労 機 会 を 求 めて い るの に対 して,65歳. の人が. 以 上 にな る と約4割 の 人 が 健 康. 維 持 の た め に働 い て い る(3)。 定 年 退 職 後 も健 康 状 態 を 維 持 す る高 齢 者 の増 加 は,高 齢 化 に 伴 う 問題 も変 え て い く こ と にな る。 そ の キ ー ワー ドとな る の は,「 ア ク テ ィブ ・エ イ ジ ン グ」 も し くは 「プ ロ ダ ク テ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ」 と呼 ばれ る もの で あ る。 ア ク テ ィ ブ ・エ イ ジ ングで は,高 齢 者 の 老 後 ・余 生 を 年 金 財 源 問 題 や 社 会 保 障 費 の 増 大 と い っ た社 会 的 負 担 と して 考 え るの で はな く,経 済 的 に も身 体 的 に も精 神 的 に も 自立 し, 社 会 に貢 献 す る新 い い高齢 者 像 を個 人 と社 会 の 両方 か ら求 めて い くこ とを主 張 して い る④。 こ う した新 しい高 齢 者 像 の 設 定 と高 齢 化 問 題 の 変 容 を ま と め る と,次 の 表1の. よ う にな. る。. 表1新. しい高齢者像 と高齢化問題の特徴 高齢者像. 高 齢 化 に伴 う問 題 も し く はキ ー ワー ド. 従来の高齢化. 定 年 退 職 す る と 健 康 状 態 が 悪 くな り,身 体 的 ・経 済 的 ・精 神 的 自立 が 困 難 にな る. 年 金 財 源 問 題,社 会 保 障 費 の 増 大 な どの 年 金 ・医 療 ・介 護 問 題. 現在の高齢化. 健康状態が良好の高齢者 定年退職後 も健康維持のために就労 機会を求め る. ア クテ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ サ ー ドエ イ ジ(第 二 の 成 長) 社 会 との 継 続 的 関 わ り. 筆者作成. 表1か. らわ か る よ う に,こ れ か らの 高 齢 化 問 題 は プ ラ ス志 向,高 齢 期 を 迎 え て もな お も. 成 長,発 達 を続 け る と い う強 い プ ラ ス志 向 の 視 点 で 検 討 され て い る。 我 が 国 の 場 合 は,超 高 齢 社 会 へ と急 速 に移 行 す る に したが い,次 の2点 を 今 後 の 高 齢 化 問 題 の 前 提 条 件 と して 位 置 付 けて い くこ とが 重 要 にな るで あ ろ う。 まず 一 つ は,一 一口 に 「高 齢 者 」 と言 って も以 前 に も増 して 多 様 な ラ イ フ ス タ イル を 持 っ. (2)内 閣 府 に よ る 『平 成18年 度 高 齢 者 の 経 済 生 活 に関 す る調 査 』 の 都 市 規 模 別 の 結 果 によ る と, 生 活 維 持 の た め に働 き続 け る と して い るの は 大 都 市 よ り も小 都 市 で 比 率 が 高 くな って い る。 (3)染 谷(2010)p25∼p26. @)小 田(2004)p8∼p9. -199(199)一.
(6) 第57巻. 第1号. た集 団 にな って い る こ と,も う一 つ は,こ う した多 様 性 を帯 び た高 齢 者 の 経 済 生 活 の 様 々 な課 題 が,地 方 だ けの もの で はな く,都 市 部 に居 住 す る高 齢 者 にお いて も重 要 とな って き て い る こ とで あ る。 しか も,こ れ らの2つ の 問 題 に対 す る高 齢 者 を 基 準 と して 捉 え た 社 会 シ ス テ ム(制 度 設 計)や. ビジネ ス モ デル の 構 築 が す で に先 見 事 例 は い くつ か 見 受 け られ る. もの の 総 じて 追 いつ いて いな い こ とが 挙 げ られ る。 前 者 の 高 齢 者 市 場 の 多 様 性 につ いて は,単 な る年 齢 に よ って 何 歳 以 上 にな った か ら高 齢 者 で あ る と い う よ うな 分 け方 で 高 齢 者 市 場 を 捉 え て も,あ ま りい い結 果 を 生 まな い こ との ほ うが 多 い こ とを 意 味 す る。 先 に も述 べ た よ う に,年 齢 を 重 ね る ご と に 肉体 的 な 衰 え は あ る もの の 生 命 にか か わ る病 気 にか か って い るわ けで もな く,医 療 介 護 を 必 要 と しな い健 康 な 高 齢 者 の ほ うが 多 い の で あ る(5)。ま た,後 者 の都 市 部 で 高 齢 者 世 帯 が増 加 して い る こ と も,新. しい高 齢 化 問 題 を 検 討 して い く上 で 重 要 とな る。 この 点 につ いて は項 を 改 めて 検 討. す る こ と と した い。. (2)高. 齢 者 世 帯 の ライ フ ス タイ ル の 諸 相. こ こ か ら は 高 齢 者 は ど こ に 住 ん で い る の か,ま. た は 誰 と 住 ん で い る の か,そ. の 生 活 時 間 は ど の よ う に な っ て い る の か と い っ た 疑 問 に 対 し て,各 て,い. ①. して 高 齢 者. 種 統 計 デ ー タ を用 い. ま ど き の 高 齢 者 の 生 活 パ タ ー ン に つ い て 調 べ て い く。. 都 市 部 で 増 え る高 齢 単 身 世 帯 と高 齢 夫 婦 世 帯. 近 年 の 高 齢 化 の 特 徴 の 一 つ と して,都 市 部 の 高 齢 化 が 挙 げ られ る こ とを 先 に述 べ た 。 都 市 部 の 高 齢 化 の 進 展 は,同 時 に,高 齢 夫 婦 世 帯 と高 齢 単 身 世 帯 の 増 加 と い う現 象 を 引 き起 こ して い る。 こ こで は,こ の2つ の 世 帯 につ いて,ま ず,高 齢 夫 婦 世 帯 につ いて は,2000 年 か ら2005年 まで の5年 間 で 高 齢 夫 婦 世 帯,お よび 高齢 単 身世 帯 の世 帯 数 の変 化 を,ま た, 高 齢 単 身 世 帯 につ いて は,男 女 別 に分 けて1980年 か ら2005年 まで の 四 半 世 紀 の 間 に見 られ る世 帯 数 の 変 化 の 特 徴 を それ ぞ れ 明 示 す る。 まず は,平 成17年 版 の 国 勢 調 査 の デ ー タか ら1980年 か ら2005年 にか けて,男 女 別 高 齢 単 身 世 帯 数 の 変 化 を一 般 世 帯 数 の 変 化 と比 較 しな が ら,調 べ て み た い。1980年 当 時 の 世 帯 数 を1(1980年=1)と. した場 合,四 半 世 紀 の 間 に一 般 世 帯 数 は1.4倍 にな って い る。 これ に. (5)例 え ば,内 閣 府 に よ る 「 平 成21年 度 高 齢 者 の 日常 生 活 に 関 す る意 識 調 査 」 で 調 査 対 象 と した 3,501人 の調 査 対 象 の う ち,健 康 状 態 に つ い て 「良 い」 と答 え た 高 齢 者 が1,855人(全 体 の55%) で あ る と と もに,こ れ に 「普 通 」 と答 え た935人 を合 わ せ る と,全 体 の約8割 が 健 康 な高 齢 者 と な るの で あ る。 -200(200)一.
(7) ア クテ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ と高 齢 者 世 帯 の サ ー ビス 消 費(竹 田) 対 し て,高 11.1倍 に,女. 齢 者 世 帯 で は4.4倍 に 世 帯 数 が 伸 び て お り,特 性85歳 以 上 の 単 身 世 帯 が16.8倍. べ て み る と,こ り,こ. に 男 性85歳 以 上 の 単 身 世 帯 数 が. に な っ て い る 。 さ ら に,年. の 四 半 世 紀 の 間 に65歳 ∼69歳. 齢 別 の デ ー タを 調. ま で の 男 性 の 単 身 世 帯 数 が5.1倍 に な っ て お. れ は 同 世 代 に お け る 女 性 の2.1倍 に 比 べ る と大 き く上 回 っ て い る と言 え る。 同 様 に,. 70歳 ∼74歳. の 男 性 の 単 身 世 帯 数 は4.9倍 に な っ て お り,こ. な っ て い る 。 つ ま り,こ. の 期 間 に60歳 ∼74歳. ま で,い. れ も 女 性 の3.3倍 を 上 回 る結 果 と. わ ゆ る前 期 高 齢 者 の 男 性 お ひ と りさ. ま に よ る 世 帯 が 急 速 に 増 え て い る こ と が わ か る 。 こ れ は 男 性 の 生 存 率 が 向 上 して い る こ と と 関 係 す る で あ ろ う 。 図2は. 厚 生 労 働 省 が 発 表 し た 平 成20年 の 生 命 表 上 の 特 定 年 齢 ま で 生. 存 す る 割 合 を 示 し た も の で あ る 。 女 性 の 場 合,1980年 割 に 到 達 して い た の に 対 して,男. 性 の 場 合 は1980年. 当 時 で す で に75歳 ま で の 生 存 率 が7 の 時 点 で は,75歳. に 満 た な か っ た 。 そ れ が こ の 四 半 世 紀 の 間 に 上 昇 し,2005年 と こ ろ に ま で 到 達 し た(女. 』 柚. 性 の 場 合 は2005年. =`:」 '.■. に は8割. 」}㍗,隔,. 注:1)平 2)昭. に な っ て よ う や く7割. 強 の 生 存 率 に な っ て い る)。. 巾. 翠. 坤. 成12年 まで 及 び 平 成17年 は 完 全 生 命 表 に よ る。 和45年 以 前 は,沖 縄 県 を 除 く値 で あ る。. (出 所)厚 生 労 働 省 「平 成20年 生 命 表(簡 易 生 命 表)」 図2生. ま で の 生 存 率 は6割. 命 表 上 の 特 定 年 齢 まで 生 存 す る 割 合(平 成20年) 一201(201)一. に近 い.
(8) 第57巻 続 いて,図3で. 第1号. は2000年 か ら2005年 まで の5年 間 の 都 道 府 県 別 にみ た 高 齢 夫 婦 世 帯 数 お. よ び65歳 以 上 の 高 齢 単 身 世 帯 の 増 加 率 を ク ロ ス集 計 した もの で あ る。 この デ ー タ に よ って 都 市 部 の 高 齢 化 が 進 ん で い る こ とが 裏 付 け られ る。. 高 齢 夫 婦 世 帯 の増 加 率 (% ) 05101520253035404550. 55. 65歳 以 上 の 高齢 単 身 世 帯 の 増 加 率(%) (資料)総 務 省 『平 成17年 版 図365歳. 国 勢 調 査 』 よ り筆 者 作 成. 以 上 の 高 齢 単 身 世 帯 と高 齢 夫 婦 世 帯 の 増 加 率(2000年. 65歳 以 上 の 高 齢 単 身 世 帯 の 増 加 率 の 全 国 平 均 が25.4%,同 そ れ は20.2%で. ∼2005年). じ く高 齢 夫 婦 世 帯 の 増 加 率 の. あ る 。 両 者 と も に 全 国 平 均 を 超 え て い る の は18都 道 府 県 で あ り,こ. の うち. 3大 都 市 圏 に 属 す る 都 道 府 県 が 京 都 府 を 除 い て す べ て 含 ま れ て い る 。 そ の 中 で も 最 も 世 帯 数 の 増 加 率 が 高 か っ た 都 道 府 県 上 位5位 県(40.3%・40.5%),3位 そ し て5位. が 埼 玉 県(47.9%・43.9%),2位. が 愛 知 県(35.8%・33.0%),4位. が 静 岡 県(34.1%・28.7%)と. 単 身 世 帯(左),高. は,1位. 齢 夫 婦 世 帯(右))。. が 神 奈 川 県(35.3%・30.7%),. な っ て い る(カ. ッ コ 内 の 数 字 は65才 以 上 の 高 齢. 埼 玉 県 と千 葉 県 は 夫 の 年 齢 が75歳 以 上 の 場 合 で も. 変 わ らず 全 国 ト ッ プ の 水 準 を 示 して い る 。 上 位5位 る こ と は,1960年. が千葉. の う ち3つ. を 首 都 圏 の 地 域 が 占 めて い. 代 か ら70年 代 に か け て 進 ん だ 首 都 圏 郊 外 の 沿 線 開 発 の と き に,戸. 建住宅. や 分 譲 マ ン シ ョ ンな ど を 購 入 して き た 世 帯 が ち ょ う ど 前 期 高 齢 者 の 年 齢 に 達 して き た 結 果 で あ ろ う 。3大. 都 市 圏 が 上 位 を 占 め る 中,地. 方 で は 沖 縄 だ け が ど ち ら も平 均 を 超 え て い. 一202(202)一.
(9) ア クテ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ と高 齢 者 世 帯 の サ ー ビス 消 費(竹 田) る 。 沖 縄 は 一 般 世 帯 の 増 加 率 も 高 く,長. 寿 の 県 と して 全 国 で も 有 名 で あ る こ と か ら,リ. タ. イ ア後 に沖 縄 に移 住 す る人 達 が 増 え て い る こ とを 反 映 した もの で あ ろ う。. ②60歳. 以 上 の 高 齢 者 ど う しの 婚 姻 件 数 の 増 加. これ か らの 高 齢 化 問 題 は,第 二 の 成 長,発 達 と い っ た プ ラ ス志 向 で 捉 え るべ き と い う見 解 を表1で 提 示 したが,興 味 深 い こ と に,こ こ約10年 間 で 高 齢 者 ど う しの 婚 姻 件 数 が 増 加 して い る と い うデ ー タが あ る。 図4は,入. 籍 時 の 年 齢 が 夫 ・妻 と も に60歳 以 上 の カ ップル. の 婚 姻 件 数 を時 系 列 に示 した もの で あ る。. 翻蝸 骨監. 蟷掴 件曇. ずず ず試 デ〆 試〆 ヂ避 ノず (資料)厚 生 労 働 省 「人 口動 態 調 査 』 各 年 版 よ り筆 者 作 成 図4入. 籍 時 の 年 齢 が 夫 ・妻 と も に60歳 以 上 の カ ップ ル の 婚 姻 件 数. 高 齢 者 ど う しの 婚 姻 件 数 は全 体 に 占 め る割 合 か らす れ ば,そ れ ほ ど大 き くはな いが こ こ 10年 の 間 に 婚 姻 件 数 は着 実 に 増 加 して い る。1997年 当 時 は 約1,700件 だ っ た もの が,2008 年 に は そ の 倍 の約3,400件 に な って い る。2倍. に 増 加 した婚 姻 件 数 に つ い て,高 齢 者 同 士. の 結 婚 の 大 半 は再 婚 同士 で あ るの だ が,高 齢 者 ど う しの 婚 姻 件 数 に 占 め る初 婚 件 数 を 調 べ て み る と,興 味 深 い事 実 が わ か って くる。 初 婚 の 組 み 合 わ せ は,① 夫 ・妻 と も に初 婚,② 夫 が 初 婚 で 妻 が 再 婚,③ 妻 が 初 婚 で 夫 が 再 婚 の3つ で あ る。 これ ら3つ の パ ター ンの う ち,当 然 の こ とな が ら最 も少 な いの が 初 婚 ど う しで 全 体 の 婚 姻 件 数 の 約1割. か ら2割 程 度 に す ぎ な い が,最 初 の5年 間 は30件 台 で 一203(203)一.
(10) 第57巻 あ っ た の に 対 して,こ い て,最. 間 で は40件 か ら50件 程 度 に ま で 件 数 が 増 加 して い る 。 続. も 興 味 深 い 動 き を 示 し た の が,夫. タ ー ン は2002年 を1と. こ 最 近5年. 以 降,急. 第1号. が 初 婚 で 妻 が 再 婚 の パ タ ー ンで あ る。 この パ. 速 に 増 加 を し始 め,直. す れ ば2.8倍 に,1998年. か ら2008年. 近 の 数 字 で は3ケ. タ に な っ て お り,1997年. ま で の10年 間 の 平 均 変 化 率 を 求 め る と12.6%と. な っ て お り,高 齢 者 ど う し の 婚 姻 件 数 全 体 の10年 間 の 平 均 変 化 率6.7%,同 で の7.2%を. 様 に再 婚 ど う し. 大 き く上 回 っ て い る 。 こ れ は 先 に 示 し た60歳 ∼74歳 男 性 の 高 齢 単 身 世 帯 の 増. 加 と 比 例 して 伸 び て い る こ と に な る 。 こ れ は 頼 れ る 人 が 近 く に い て 欲 し い と い う 思 い か ら 高 齢 者 に な っ て か らパ ー トナ ー を 見 つ け る の で あ ろ う 。 最 後 の 妻 が 初 婚 の パ タ ー ン に つ い て は 他 の2つ. ③. の パ タ ー ン に 比 べ る と,集. 計 期 間 中 あ ま り特 徴 的 な 動 き は 見 せ て い な い 。. 持 ち家 の 一 戸 建 か ら賃 貸 の 共 同住 宅 へ の 住 み 替 え. こ こで は最 近 の 高 齢 者 世 帯 に お け る居 住 形 態 の 変 化 につ いて デー タを 用 いて そ の 特 徴 を 明 らか にす る。 現 在 の 高 齢 者 世 帯 は持 ち家 の 比 率 が 高 い こ とが わ か って お り,そ の 高 齢 者 世 帯 が 居 住 形 態 を変 え る背 景 と して は次 の よ うな 点 が 考 え られ る。 まず,か つ て1960年 代 か ら70年 代 に宅 地 開 発 され たニ ュ ー タ ウ ンな どが,か れ これ40年 か ら50年 経 過 し,住 居 その もの が 老 朽 化 して きて い る。 次 に,老 朽 化 し,リ フ ォ ー ム ・改 築 す べ き個 所 が 出て きて い る けれ ど も,す で に子 ど も は 自立 し,老 夫 婦 二 人 だ けで 住 む に あ た って は現 在 の 住 宅 の ま まで の 改 築 は あ ま り望 ま し い もの で はな い。 この 他 に も現 在 の 住 宅 地 が 坂 が 多 い地 域 で あ っ た り,最 寄 りの 駅 か ら遠 く買 い物 や 日常 的 な 外 出 に不 便 で あ っ た りな どの 立 地 条 件 な ど も考 え られ る。 これ らの 高 齢 者 の 生 活 環 境 の 変 化 に対 して,当 時,20代 入 して き た世 代 が,60歳 化 させ て い る。 以 下,2種. も し くは30代 で マ イ ホー ムを 購. を過 ぎて これ まで の 住 ん で き た持 ち家 を 中心 と した 居 住 形 態 を 変 類 の デ ー タを 用 意 し,高 齢 者 世 帯 の 住 み 替 え の 実 態 を 検 討 しよ. う。 まず,表2は. 定 年 前 後 世 代 に お け る居 住 形 態 の 変 化 につ いて,持. ち家 の 一 戸 建 か らの 住. み 替 え と持 ち家 の 共 同住 宅 か らの 住 み 替 え の2つ の パ ター ン につ いて 調 べ た もの で あ る。 続 く表3は65歳. 以 上 の 高 齢 者 世 帯 の 居 住 形 態 の 変 化 を,年 間 収 入 別 にみ た もの で あ る。. 一204(204)一.
(11) ア クテ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ と高 齢 者 世 帯 の サ ー ビス 消 費(竹 田) 表2定. 年 前 後 世 代 に お ける 居 住 形 態 の 変 化(世 帯 数). (1)持ち家 の 一 戸 建 ・長 屋 建 か らの 住 み 替 え 従 前 の 居 住 形 態 が 一 戸 建 ・長 屋 建(持. 現在の居住形態. ち家). H16入 居. H17入 居. H18入 居. H19入 居. 一 戸 建 ・長 屋 建. 44,900. 30,700. 28,200. 22,200. 20,500. 共 同 住 宅 ・そ の 他. 10,900. 10,400. 8,700. 9,400. 7,100. 一 戸 建 ・長 屋 建. 5,100. 4,300. 4,300. 4,000. 5,200. 共 同 住 宅 ・そ の 他. 9,200. 9,200. 10,500. 12,100. 12,100. 38,300. 30,800. 30,300. 24,800. 19,500. 6,500. 6,200. 5,300. 6,100. 4,500. 一 戸 建 ・長 屋 建. 4,700. 4,400. 4,400. 4,400. 5,300. 共 同 住 宅 ・そ の 他. 8,400. 9,000. 11,100. 11,500. 14,300. H20.1∼9月. 入居. (持 ち家). 65歳 以 上 (借家). (持 ち家) 一 戸 建 ・長 屋 建 共 同 住 宅 ・そ の 他 55歳 ∼64歳. (借家). (2)持ち家 の 共 同 住 宅 か らの 住 み 替 え 従 前 の 居 住 形 態 が 共 同 住 宅(持. 現在の居住形態. H16入 居. H17入 居. H18入 居. H19入 居. ち家) H20.1∼9月. 入居. (持 ち家). 65歳 以 上. 一 戸 建 ・長 屋 建. 3,800. 2,300. 2,300. 1,800. 1,400. 共 同 住 宅 ・そ の 他. 6,200. 4,600. 3,800. 4,100. 2,800. 700. 400. 400. 300. 400. 2,200. 1,800. 2,200. 2,500. 2,000. 一 戸 建 ・長 屋 建. 6,400. 5,100. 5,200. 3,600. 2,900. 共 同 住 宅 ・そ の 他. 6,100. 5,900. 5,000. 3,300. 3,600. 500. 500. 600. 600. 600. 2,800. 2,600. 3,600. 3,500. 4,300. (借家) 一 戸 建 ・長 屋 建 共 同 住 宅 ・そ の 他 (持 ち家). 55歳 ∼64歳. (借家) 一 戸 建 ・長 屋 建 共 同 住 宅 ・そ の 他. (資料)総 務 省 『平 成20年 住 宅 ・土 地 統 計 調 査 』 よ り筆 者 作 成. 一205(205)一.
(12) 第57巻 表365歳. 第1号. 以 上 の 高 齢 者 世 帯 に お ける 収 入 別 の 居 住 形 態 の 変 化(世 帯 数). (1)持ち家 の 一 戸 建 ・長 屋 建 か ら持 ち家 ・共 同 住 宅 へ の 住 み 替 え 従 前 の 居 住 形 態 が 一 戸 建 ・長 屋 建(持. 現在の居住形態. H17入 居. H18入 居. 10,900. 10,400. 8,700. 9,400. 7,100. 満. 1,800. 2,100. 1,700. 1,700. 1,600. 200. 300. 2,800. 2,600. 2,000. 2,300. 1,800. 300. 400. 2,100. 2,100. 2,100. 1,700. 1,200. 400. 500. 1,200. 1,400. 700. 1,300. 700. 500. 700. 1,300. 1,000. 900. 1,000. 800. 700. 1000. 1,000. 500. 600. 800. 500. 1000. 1500. 300. 500. 300. 500. 300. 100. 200. 300. 200. 200. 100. 100. 持 ち家 ・共 同 住 宅 ・そ の 他 200万. 円. 未. ∼2000. 1500 2000万. 円. 以. 上. H19入 居. ち家). H16入 居. H20.1∼9月. 入居. 0. 0. 100. (2)持ち家 の 一 戸 建 ・長 屋 建 か ら民 営 借 家 ・共 同 住 宅 へ の 住 み 替 え 従 前 の 居 住 形 態 が 一・ 戸 建 ・長 屋 建(持. 現在の居住形態. ち家). H16入 居. H17入 居. H18入 居. H19入 居. 9,200. 9,200. 10,500. 12,100. 12,100. 満. 4,100. 4,600. 5,000. 5,900. 4,900. 200. 300. 2,400. 2,100. 2,400. 2,700. 3,200. 300. 400. 1,400. 1,000. 1,600. 1,900. 1,800. 400. 500. 600. 300. 500. 700. 700. 500. 700. 300. 600. 500. 500. 600. 700. 1000. 200. 200. 300. 200. 500. 100. 100. 100. 200. 民 営 借 家 ・共 同 住 宅 ・そ の 他 200万. 円. 未. 1000. 1500 ∼2000. 1500 2000万. 円. 0 0. 以. 上. 100. 0 100. 100. H20.1∼9月. 入居. 0. 100. 0. 100. (資料)総 務 省 『平 成20年 住 宅 ・土 地 統 計 調 査 』 よ り筆 者 作 成. 表2よ. り,高 齢 者 世 帯 の 居 住 形 態 の 変 化 に対 して 次 の2点 を 指 摘 す る こ とが で き る。 第. 一 に,こ こ5年 間 で は高 齢 者 が 従 前 の 持 ち家 の 一 戸 建 や 共 同住 宅 の 居 住 形 態 を 売 却 して, 借 家 に居 住 す る世 帯 が 増 加 して い る。 そ して 第2に,特 上,55歳. に,平 成18年 以 降 にお いて65歳 以. 以 上 の 世 帯 と も に,持 ち家 の 一 戸 建 か ら同 じ く持 ち家 の 共 同住 宅 へ の 住 み 替 え る. 世 帯 が 上 昇 傾 向 に あ る。 この2つ の ポ イ ン トにつ いて,表3を. 用 いて,そ の 背 景 につ いて. 言 及 す る。 いず れ も高 齢 者 世 帯 に お け る所 得 状 況 が 影 響 して い る と考 え られ,表3か 一206(206)一. らわ.
(13) ア クテ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ と高 齢 者 世 帯 の サ ー ビス 消 費(竹 田). か る よ う に,前 者 につ い て は,世 帯 の収 入 が500万 円未 満 にな る と借 家 へ の 住 み 替 え が 多 く な っ て い る。 こ れ に対 して,後 者 に つ い て は世 帯 の収 入 が700万 円 ∼1,500万 円 の世 帯 で 持 ち家 の 共 同住 宅 へ の 住 み 替 え が 多 くな って い る。 この よ う に収 入 階 級 に よ って,高 齢 者 世 帯 の 間 で 二 極 化 が 進 み,そ れ が 高 齢 者 の 居 住 形 態 の 違 い を も た ら して い る。 持 ち家 か ら借 家 へ の 住 み 替 え につ いて は,低 額 所 得 者 に対 す る安 定 か つ 的 確 な 住 宅 供 給 を 目的 と して,高 齢 者 向 け賃 貸 マ ン シ ョンを は じめ と した 高 齢 者 向 け賃 貸 住 宅 が 民 間 事 業 者 に よ って 供 給 され る と と も に,高 齢 者 の 居 住 の 安 定 確 保 に関 す る法 律(高 齢 者 住 ま い法)に 基 づ く高 齢 者 向 け賃 貸 住 宅 に対 す る補 助 制 度 な ど も整 って きて い る(6>。 持 ち家 か ら持 ち家 の 共 同住 宅 へ の 住 み 替 え は,先 と 同様 に,収 入 に比 較 的 余 裕 が あ る世 帯 が,立 地 条 件 の 良 い と こ ろ に分 譲 マ ンシ ョ ンを 購 入 して,移 住 を 行 って い る と考 え られ る。. ④. 余 暇 活 動 の 制 約 にな って い る女 性 の 介 護 活 動. こ こで は後 の 章 で 扱 う高 齢 者 世 帯 の サ ー ビス消 費 構 造 に先 立 ち,高 齢 者 世 帯 の 時 間 消 費 の 実 態 を,特 に3大 都 市 圏 の 高 齢 者 世 帯 につ いて 明 らか にす る。 図5か. ら図7で. は,3大. 都 市 圏 の 高 齢 者 の3次 活 動 時 間 を 平 日,土 曜 日,日 曜 日に分 け て 明 らか に した もの で あ る。 3次 活 動 時 間 と は,睡 眠 ・食 事 な ど生 理 的 に必 要 な 活 動 か らな る1次 活 動 と仕 事 ・家 事 な ど社 会 生 活 を営 む うえ で 義 務 的 な 性 格 の 強 い活 動 か らな る2次 活 動 に は含 まれ な い各 人 が 自 由 に使 え る時 間 の こ とで,特 楽,ス. に テ レ ビ ・雑 誌,休 養 ・くつ ろ ぎ,学 習 ・研 究,趣 味 ・娯. ポ ー ツ,ボ ラ ン テ ィ ア活 動 な どが これ に 当 た る。. (6)高 齢 者 向 け優 良 賃 貸 住 宅(高 優 賃)は,60歳 以 上 の 高 齢 単 身 ・夫 婦 世 帯 を 入 居 対 象 に良 質 な 賃 貸 住 宅 を 民 間 活 力 を 用 い て 供 給 促 進 す るた あ の 制 度 で あ り,高 齢 者 が 安 全 に安 心 して 居 住 で き る よ う に,バ リア フ リー 化 され,緊 急 時 対 応 サ ー ビス の 利 用 が 可 能 な 賃 貸 住 宅 で あ る。 この 他 に も, 高 齢 者 の 入 居 を 拒 否 しな い 賃 貸 住 宅 で あ る高 齢 者 円 滑 入 居 賃 貸 住 宅(高 円 賃)や 高 齢 者 が 専 ら入 居 す る賃 貸 住 宅 で あ る高 齢 者 専 用 賃 貸 住 宅(高 専 賃)な どが あ る。 一207(207)一.
(14) 第57巻. 第1号. ①平 日 ■京阪神 大都市 圏 ■中京大都 市圏. 介 護を して いる65歳 以上 の女性. ■関東大都 市圏 ∋. 介 護を して いる65歳 以上 の男性. 65歳以 上 の女性 おひ と りさま. 65歳以 上 の男性 おひ と りさま. 高齢者 夫婦 世帯. ②土 曜日 ■京阪神 大都市圏 ■中京大 都市圏. 介 護を して いる65歳 以上 の女性 9 介 護を して いる65歳 以上 の男性. ■関東大 都市圏. 65歳以 上 の女性 おひ と りさま 65歳以 上 の男性 おひ と りさま 高齢者 夫婦 世帯. ③ 日曜日. ■京 阪神大都市 圏 ■中京 大都市圏. 介 護を して いる65歳 以上 の女性. ■関 東大都市圏 11. 介 護を して いる65歳 以上 の男性 65歳以 上 の女性 おひ と りさま. 65歳以 上 の男性 おひ と りさま. 高齢者 夫婦 世帯. (資料)総 務 庁 統 計 局 「平 成18年 社 会 生 活 基 本 調 査 」 よ り作 成 図53大. 都 市 圏 の 高 齢 者 の3次 活 動 時 間(平 一208(208)一. 日).
(15) ア クテ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ と高 齢 者 世 帯 の サ ー ビス 消 費(竹 田) 図5の. 結 果 に よ る と,や. は り介 護 時 間 が 余 暇 活 動 の 制 約 条 件 に な っ て い る 。 しか も 女 性. が 介 護 に 携 わ っ て い る 場 合 が,平 な い 。 こ れ に 対 して,男. 日,土. 曜 日,日. 性 が 介 護 に 携 わ っ て い る 場 合 は,地. 阪 神 大 都 市 圏 で は 日 曜 日 よ り も平 日 の3次 は,他. の2つ. 曜 日 全 て で3次. の 大 都 市 圏 と 比 較 して,平. 活 動 時 間 が 他 と比 べ て 少. 域 に よ って 差 が 見 られ る。 京. 活 動 時 間 が 高 くな って い る。 中 京 大 都 市 圏 で. 日 の 活 動 が 少 な く,女. 性 が 介 護 に携 わ って い る場. 合 の 水 準 と近 い。 単 身 世 帯 や 高 齢 夫 婦 世 帯 で は 全 て の 大 都 市 圏 で,土 動 時 間 が 多 くな っ て い る が,3次 す る 時 間 で あ る 。 そ こ で,内 意 識 調 査 」 を も と に,こ. 曜 日,日. 曜 日 に 限 ら ず,平. 日で も活. 活 動 時 間 の 半 分 近 くを 占 め る の が テ レ ビ,ラ. ジオ を 視 聴. 閣 府 に よ る 「世 帯 類 型 に 応 じ た 高 齢 者 の 生 活 実 態 等 に 関 す る. れ らの 世 帯 の 現 在 の 楽 しみ に 関 す る 調 査 結 果 を 示 す と 次 の よ う に. な る。 高 齢 単 身 世 帯 で は,男 ス ポ ー ツ が31.2%,③. ① テ レ ビ ・ラ ジ オ を 見 る ・聞 く が49.2%,②. お 酒 を 飲 む こ と が22.2%,④. 事 な ど を す る が15.9%と 53.7%,②. 性 の場合 は. な っ て い る。 女 性 の 場 合 は. 友 人 ・知 人 と食 事 な ど を す る が41.3%,③. く こ と が28.2%,そ. 旅 行 が20.6%,⑤. して. 趣味 と. 友 人 や 知 人 と食 事 と食. ① テ レ ビ ・ラ ジ オ を 見 る ・聞 く が. 趣 味 ・ス ポ ー ツ が38.1%,④. ⑤ お い し い も の を 食 べ る,散. 旅 行 に行. 歩 を す る が そ れ ぞ れ21.4%と. な っ. て い る。 高 齢 夫 婦 世 帯 で は 年 齢 別 に み る と,65歳 る ・聞 く が44.3%,② 世 帯 で は,①. 趣 味 ・ス ポ ー ツ が43.8%,③. テ レ ビ ・ラ ジ オ 見 る ・聞 くが53.8%,②. 族 と 会 う こ と が32.9%と 続 い て,収 図6に. か ら74歳 ま で の 世 帯 で は,①. な っ て お り,年. な っ て お り,75歳. 趣 味 ・ス ポ ー ツ が36.6%,③. 以上の 孫 や家. 齢 が 上 が る と 旅 行 の 割 合 が 少 し減 っ て い る 。. 入 階 級 別 に よ る 曜 日 別 の3次. よ る と,収. 旅 行 が37.0%と. テ レ ビ ・ラ ジ オ 見. 活 動 時 間 を 示 し た も の が 図6で. あ る。. 入 が 低 くな る ほ ど 平 日 の 活 動 時 間 が 高 くな っ て い る が,こ. れ は一 般 世. 帯 に 比 べ て 年 収 が 低 くな る 高 齢 者 世 帯 の 結 果 を 反 映 し た も の で あ る と 思 わ れ る 。 ま た,曜 日 毎 の 時 間 差 も あ ま り な い の が 特 徴 で あ る 。 そ の 一 方 で,収 曜 日,日. 曜 日 に3次. 活 動 が 集 中 して お り,多. 入 が700万 以 上 の 世 帯 で は 土. くの 一 般 世 帯 で は 余 暇 は 週 末 の も の と い う 生. 活 パ タ ー ン を 表 して い る 。. 一209(209)一.
(16) 第57巻. 第1号. ① 関東 大都 市圏. 300万 円未 満. 300-499万. 円 未 満500∼699万. 円700∼999万. 円1000万. 円 以 上. 円 未 満500∼699万. 円700∼999万. 円1000万. 円以上. 円 未 満500∼699万. 円700∼999万. 円1000万. 円以上. ② 中京 大 都 市 圏 700 'ノ 、 、. 0 300万 円未 満300-499万. ③ 京 阪神 大都 市 圏 7nn. 0 300万 円 未 満300-499万 (資 料)総. 務庁統計局 図6収. 「平 成18年. 社 会 生 活 基 本 調 査 』 よ り作 成. 入 階 級 別 お よ び 曜 日 別 の3次 一210(210)一. 活動時間.
(17) ア クテ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ と高 齢 者 世 帯 の サ ー ビス 消 費(竹 田) (3)高. 齢 者 が"つ. な が る"環. う ま く年 を と る こ と,も. 境 づ く り一 ア ク テ ィ ブ ・シ ニ ア 概 念 の 拡 張 一. し くは幸 せ な 老 いを 実 現 す る こ とを. 「サ ク セ ス フ ル ・エ イ ジ ン. グ 」 と 呼 ん で い る 。 サ ク セ ス フ ル ・エ イ ジ ン グ は ア メ リ カ で 広 ま っ た 概 念 で 自 立 と 生 産 性 を 重 視 し た 考 え 方 で あ る(7)。サ ク セ ス フ ル ・エ イ ジ ン グ の 実 現 に は,「 ア ク テ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ 」 を 実 現 す る こ と が 求 め られ る 。 こ こ で 使 わ れ て い る 「ア ク テ ィ ブ 」 と い う 言 葉 に つ い て,WHO(世. 界 保 健 機 関)で. ア ク テ ィ ブ と は,① 的,経. 済 的,精. 族,友. 人,地. て は,介. 単 に 身 体 的 に 活 動 的 と い う こ と や 働 き 続 け る こ と で は な い,②. 神 的,文 域,社. は 次 の よ う に 説 明 して い る(8)。. 化 的,政. 社会. 治 的 な 事 柄 に 継 続 的 に 参 加 ・関 与 す る こ と を 通 じて,家. 会 に 貢 献 して い く こ と,そ. 護 が 全 く必 要 な い 人 だ け で な く,体. して. ③ 生 活 の 質 を 高 め る と い う点 に お い. が 弱 い 人 も,介. 護 が 必 要 な 人 も全 て の 人 々 に. 当て は ま る こ とで あ る。 す な わ ち,こ. れ か らの 高 齢 化 問 題 に 対 処 して い く う え で,高. 齢者が. 「社 会 と つ な が る こ. と 」,「積 極 的 な 関 与 」 が キ ー ワ ー ドと な る で あ ろ う 。 高 齢 者 が つ な が る 対 象 に は,友 伴 侶 の 存 在,ボ. 人や. ラ ン テ ィ ア 活 動 や 収 入 を 得 られ る 仕 事 な ど を 通 じた 地 域 社 会 と の 関 わ りな. ど 多 岐 に わ た る 。 しか も こ れ らの 要 素 は,高. 齢 者 の 生 活 へ の 満 足 感,い. る か ど う か の 基 準 に も な っ て い る の で あ る(9)。した が っ て,最 ク テ ィ ブ ・シ ニ ア 」 と い う 言 葉 は,時. きが いを 感 じられ. 近 よ く聞 くよ う に な っ た 「ア. 間 と お 金 に 余 裕 の あ る 定 年 して ま だ 間 も な い 元 気 な. 高 齢 者 と い う よ う な 意 味 で 解 釈 さ れ て い る が,こ 意 味 合 い が 強 い よ う に 感 じ られ る 。 実 際,ス 一 週 間 を 活 動 的 に 過 ご して い る と 思 わ れ る が. の と きの ア ク テ ィ ブ は単 に活 動 的 と い う. ポ ー ツ や 習 い 事,旅 ,先. 行 な ど の 余 暇 を 過 ご し,. の ア ク テ ィ ブ の 定 義 に 従 え ば,ア. ブ ・シ ニ ア は 何 も 退 職 して 間 も な い 前 期 高 齢 者 だ け の も の で は な く,ア. クティ. ク テ ィ ブ ・エ イ ジ. ン グ を 前 提 と し た 社 会 に お い て は 高 齢 者 す べ て が ア ク テ ィ ブ ・シ ニ ア で な け れ ば な ら な い の で あ る 。 一 般 的 に は,加. 齢 が 進 む に つ れ て 外 出 しな くな る 傾 向 が あ る も の の,外. 出 しよ. う と い う 心 構 え は 持 ち 続 け て い る よ う で あ る 。 外 出 し た くて も で き な い 高 齢 者 が こ れ か ら 社 会 と 地 域 と つ な が り を 持 つ た め の サ ー ビ ス を 開 発 す る こ と も,す ア で あ る 集 団 と は 区 別 し た,こ. で に ア ク テ ィ ブ ・シ ニ. れ か らの ア ク テ ィ ブ ・シ ニ ア の 課 題 で あ る 。 よ っ て,ア. (7)JohnCampbell・RuthCampbell・. ク. 秋 山 弘 子 編(2006)p2∼p11.. (8)WHO(2002)p12∼p18. (9)内 閣 府 が 発 表 す る 『平 成21年 度 高 齢 者 の 日 常 生 活 に 関 す る 意 識 調 査 」 に よ る と,ど の 程 度 生 き が い(喜 び や 楽 し み)を 感 じ て い る か と い う 質 問 項 目 に 対 し て,金 額 は 多 い に越 した こ とは な い が,い. く ら か で も 月 収 が あ る 場 合,3分. こ の ほ か に も,社. の2以. 上 の 高 齢 者 が 生 きが いを 感 じて い る と答 え て い る。. 会 活 動 に 参 加 し て い る 人,近. 生 き が い を 感 じて い る 結 果 が 出 て い る 。 -211(211)一. 所 付 き 合 い を 親 し く付 き 合 っ て い る 人 の ほ う が,.
(18) 第57巻. 第1号. テ ィ ブ ・シ ニ ア と は 地 域 や 社 会 と の つ な が り を 持 ち 続 け る 高 齢 者 と 定 義 す る こ と が で き る と と も に,そ. の 中 で も 健 康 状 態 に 何 の 不 安 も な く,時. 間 と お金 に余 裕 の あ る集 団 は 自 らの. ア ク テ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ を 積 極 的 に 実 践 す る こ と が で き る 条 件 が 整 っ た と りわ け"つ り ・関 与"を. なが. 持 ち続 け る存 在 で あ る と言 え るだ ろ う。. 社 会 的 な つ な が り,関. 与 と い う キ ー ワ ー ドか ら振 り返 る と,こ. しの 婚 姻 の 増 加 や 居 住 形 態 の 変 化(い 築 で あ っ た り,安. わ ば 移 住 問 題)は,家. れ まで に見 た 高 齢 者 ど う. 族 に代 表 され る人 間 関 係 の 構. 心 して 暮 らせ る 場 所 を 求 め た り と い っ た こ と の 表 れ で あ る と と も に,高. 齢 者 が ア ク テ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ を 実 現 で き る ロ ケ ー シ ョ ン,き. っか けづ く りこそ が これ か. ら は さ ら に 必 要 と な っ て い くの で あ ろ う 。. 3.高. 齢 者 世 帯 の サ ー ビス消 費 行 動. こ こで は高 齢 者 世 帯 を 次 の8つ. に類 型 化 して,そ れ ぞ れ の 世 帯 属 性 を 対 象 と した サ ー ビ. ス消 費 の 実 態 を カ テ ゴ リー 別 に分 析 す る。 まず,分 析 の 対 象 とな る高 齢 者 世 帯 属 性 は次 の と お りで あ る。 第1属 性 … … 夫 婦 と も に65-69歳 の高 齢 夫 婦 世 帯 第H属 性 … … 夫 婦70歳 以 上 の 高 齢 夫 婦 世 帯 第 皿属 性 … … 夫 が65-69歳 の高 齢 者 夫 婦 と子 供 夫 婦 と未 婚 の孫 の世 帯 第1V属 性 … … 夫 が70歳 以 上 の 高 齢 者 夫 婦 と子 供 夫 婦 と未 婚 の 孫 の 世 帯 第V属 性 … …60-69歳 の男 性 単 身 世 帯 第VI属 性 ・ ・ … ・70歳以 上 の 男 性 単 身 世 帯 第W属 性 … …60-69歳 の女 性 単 身 世 帯 第V皿属 性 … …70歳 以 上 の 女 性 単 身 世 帯 上 記 の う ち,第1・II属. 性 は核 家 族 世 帯,第. 皿 ・IV属性 は三 世 代 世 帯,そ. して 第Vか. ら. V皿属 性 は単 身 世 帯 に該 当す る。 次 に,サ ー ビス消 費 費 目 に関 す る カ テ ゴ リーを つ ぎの よ う に設 定 す る。 ①. 観 光 ・娯 楽 レジ ャー 関 連 サ ー ビス費 目… … 宿 泊 料,国 旅 行 費,ス. ②. ポ ー ツ施 設 使 用 料,映 画 演 劇 文 化 施 設 入 場 料,遊 園 地 入 場 乗 り物 代. 教 養 趣 味 関 連 財 お よ びサ ー ビス費 目… … パ ソ コ ン,ス ポ ー ツ用 具,ス ポ ー ツ用 被 服 ・ 履 物,切. ③. 内パ ック旅 行 費,外 国 パ ック. り花,語 学 月 謝,音 楽 月 謝,ス. ポ ー ツ月 謝. 輸 送 ・通 信 関 連 財 お よ びサ ー ビス費 目… … 鉄 道 運 賃,バ 一212(212)一. ス代,タ. ク シー 代,有 料 道.
(19) ア クテ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ と高 齢 者 世 帯 の サ ー ビス 消 費(竹 田) 路 料,自. (1)モ. 動 車 購 入,自. 転 車 購 入,移. 動電話通信料. ノの 消 費 か らサ ー ビスの 消 費 へ. 経 済 全 体 と して,モ る。 図7で. ノか らサ ー ビ スへ 消 費 構 造 が シ フ トして い る点 を 図7で 明 らか にす. は,家 計 最 終 消 費 支 出額(実 質 暦 年 ・2000年連 鎖 価 格),有. 体 商 品 の 販 売 額(小. 売 業 で の年 間 商 品 販 売 額),そ. して実 質 サ ー ビス 消 費(実 質 暦 年 ・2000年 連 鎖 価 格)の3. 種 類 の デ ー タ につ いて 平 成9年. と平 成19年 の10年 間 の 変 化 を 示 して い る。. 実質サ ー ビス消 費. 有体商品 の販売 額. 家計最終諸費支 出. IUUIou∠uu∠ou. σuu7『. (資 料)「 国 民 経 済 計 算 年 報 」 お よ び 「商 業 統 計 」 よ り筆 者 作 成 図7モ. 図7に. よ る と,家. 302兆8,608億. 成 比 も55.4%を. 19年 に は134兆7,054億 貨 店,総. 成9年. の272兆8,852億. 円 の 支 出 増 と な っ て い る 。 こ の う ち,サ. 円 か ら168兆203億. 円 へ と約21.7兆. 円 か ら平 成19年. には. ー ビ ス へ の 支 出 額 は,. 円 増 加 し,家. 計 最 終 支 出 に 占 め る構. 占 めて い る。. こ れ に 対 し て,商. と,百. 計 の 最 終 消 費 支 出 額 は,平. 円 へ と約30兆. 同 じ く146兆2,922億. ノか らサ ー ビ スの 消 費 へ. 業 統 計 に よ る 有 体 商 品 の 販 売 額 は 平 成9年 円 と 約13兆. の147兆7,431億. 円 か ら平 成. 円 の 減 少 と な っ て い る。 販 売 額 を 業 態 別 で 調 べ て み る. 合 ス ー パ ー 合 わ せ て 約5.4兆 円 の 減 少 に 対 して コ ン ビ ニ エ ン ス ス トア は 約2. 兆 円 増 加 して い る 。 次 に,家 と は,国. 計 の 可 処 分 所 得 額 と 実 質 サ ー ビ ス 消 費 の 推 移 を 図8で. 民 が 自 らの 労 働 か ら得 る 雇 用 者 報 酬,公. 会 保 障 給 付,そ. 的 年 金 や 企 業 年 金 な どか ら支 給 され る社. して 利 子 ・配 当 の 合 計 額 か らな る 収 入 部 分 か ら,税. 引 い た 部 分 の こ と で あ る。 つ ま り,国 る 。1980年. 検 討 しよ う。 可 処 分 所 得. 以 降,我. 金 お よ び社 会 保 険 料 を. 民 が 自 由 に使 い道 を 決 定 で き る所 得 額 の こ とで あ. が 国 の 可 処 分 所 得 額 は 増 加 傾 向 に あ っ た が,1998年 -213(213)一. の309.2兆. 円を ピー.
(20) 第57巻 ク に して,最. 近10年. 第1号. 間 は 減 少 傾 向 が 続 い て お り,2007年. 当 時 の 水 準 と な っ て い る 。 対 前 年 増 加 率 で み る と,な る 。1998年. か ら5年. に は294兆 円 に ま で 減 少 し,1993年 お そ の 低 迷 ぶ りが 明 ら か に な っ て く. 間 は マ イ ナ ス 成 長 と な っ て お り,2004年. や 持 ち 直 して き た よ う に 見 られ る が,最 増 加 及 び 減 少 の 要 因 は,所. 以 降 の 景 気 回 復 期 にな って や. 近 に な っ て ま た 低 迷 し始 め て い る 。 可 処 分 所 得 の. 得 額 の 大 半 を 占 め る雇 用 者 報 酬 の 増 減 に よ る もの で あ る。. 一 峠 ア0. 〆 〆 ♂ 評 〆〆 ♂ 試 評 ♂〆 試 ♂ (資 料)内 閣 府 「国 民 経 済 計 算 年 報 』 よ り筆 者 作 成 図8低. 迷 す る 可 処 分 所 得 と底 堅 い サ ー ビ ス消 費. 一 方 で ,サ ー ビスの 消 費 支 出額 につ いて,名 と,1980年. 目成 長 率 と実 質 成 長 率 に分 けて 調 べ て み る. 以 降,増 加 傾 向 を 続 けて い る こ とが 分 か る。 ま た,名 目成 長 率 と実 質 成 長 率 を. 調 べ て み る と,2000年. 以 降 にな って,実 質 成 長 率 が 名 目成 長 率 を 上 回 る結 果 とな り,サ ー. ビスの 分 野 に お いて も,物 価 下 落(デ. フ レー シ ョ ン)の 傾 向 を 確 認 す る こ とが で き る。. これ ら国 民 の 消 費 行 動 を 左 右 す る可 処 分 所 得 と実 質 サ ー ビス消 費 の 成 長 率 を 表 した もの が 図8で. あ る。 図8を 見 る と,1998年. を さか い に,可 処 分 所 得 はマ イ ナ ス成 長 へ と転 落 し. て い くの に対 して,サ ー ビス消 費 は何 とか プ ラ ス成 長 を 維 持 して い る。 家 計 の 立 場 か らす れ ば,自 由 に使 え る所 得 額 が 減 る に もか か わ らず,サ ー ビ ス品 目へ の 消 費 額 は増 加 す る と い う こ と を意 味 して い る。 そ して,可 処 分 所 得 額 の 減 少 が 確 認 され たな か で,高 齢 者 世 帯 の 可 処 分 所 得 の 推 移 を 平 成16年 か ら5年 間 示 した もの が 図9で. あ る。 -214(214)一.
(21) ア クテ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ と高 齢 者 世 帯 の サ ー ビス 消 費(竹 田) ① 世 帯 類 型 別 の 平均 可 処 分 所 得(H16∼H20). 三 世 代世 帯 夫 婦 と未 婚 の子 女 性単 独 男 性単 独 夫婦 とも65歳 以 上 夫60-64, 妻65以 上 夫65以 上,妻60-64. ② 世 帯人 員1人 当 た りの平 均 可 処 分所 得(H16∼H20). 三 世 代世 帯 夫 婦 と未 婚 の子 女 性単 独 男 性単 独 夫婦 とも65歳 以 上 夫60-64, 妻65以 上 夫65以 上,妻60-64. (資 料)厚 生 労 働 省 「平 成20年 版 国 民 生 活 基 礎 調 査 』 よ り筆 者 作 成 図9高. 図9か. 齢 者 世 帯 の 可 処 分 所 得 額 の 推 移(平 成16年 ∼ 平 成20年). ら,世 帯 類 型 別 にみ た数 字 で は世 帯 の 間 で 可 処 分 所 得 額 に差 が で きて い るが,こ. れ は世 帯 人 員 数 の 差 か ら生 じて い る もの で あ る。 そ こで,世 帯 人 員 一 人 当 た り可 処 分 所 得 額 を調 べ て み る と,平 成20年 の 高齢 者 世 帯 間 の平 均 可処 分 所 得 額 は163.4万 円 とな り,世 帯 間 で の ば らつ き もな くな って くる。. 一215(215)一.
(22) 第57巻. 第1号. //♂///// (資料)平 成11年 版 お よび 平 成16年 版 『全 国 消 費 実 態 調 査 』 よ り作 成 図10高. 齢 者 世 帯 の 年 間 収 入 と消 費 支 出 の 増 加 率(平 成11年 か ら16年 の5力 年). ま た,平 成11年 版 と平 成16年 版 の 「全 国 消 費 実 態 調 査 』 の 高 齢 者 世 帯 属 性 別 の デ ー タか ら,そ れ ぞれ の 世 帯 属 性 に お け る1世 帯 当 た りの 年 間 収 入 と消 費 支 出の 増 加 率 を 求 めた も の が 図10で あ る。 図10に よ る と,年 間 収 入 と消 費 支 出 と も に増 加 して い る世 帯 とそ の 逆 で ど ち らも減 少 して い る世 帯,あ. る い は ど ち らか 一 方 だ けが 増 加 し,も う一 方 は減 少 す る と. い う3つ の パ ター ン に区 別 され る。 年 間 収 入 と消 費 支 出の 両 方 が 増 加 して い る世 帯 は,夫 婦 と も に70歳 以 上 の 高 齢 夫 婦 世 帯,70歳. 以 上 の 男 女 単 身 世 帯 で あ る。70歳 以 上 の 世 帯 で は. と くに収 入 の 大 半 は年 金 収 入 に頼 って お り,安 定 した収 入 源 とな って い る こ とが,消 費 支 出の 増 加 につ な が って い るの で あ ろ う。 一 方 で,同. じ70歳 以 上 で も高 齢 者 夫 婦 と子 供 夫 婦. と孫 の 三 世 代 世 帯 で は年 間 収 入 と消 費 支 出の 両 方 が 減 少 して い る。 以 下 の 項 で は,本 来,年 間 収 入 や 消 費 支 出額 の 増 加 に比 例 す るサ ー ビ ス消 費 に対 して, 世 帯 属 性 に よ って,サ ー ビス消 費 の 中で も,余 暇 活 動 に関 連 す る費 目の 支 出額 の 変 化 を 調 べ,ど の 世 帯 で どん な 費 目へ の 支 出が 増 え て い るの か,あ. る い は減 少 して い るの か を 明 ら. か に した いQ. (2)観 光 ・娯 楽 レ ジ ャー 関 連 サ ー ビス消 費 の 構 造 こ こで 対 象 とす る観 光 ・娯 楽 レジ ャー 活 動 と は,他 律 的 な 余 暇 活 動 の こ とで,相 手 側 が 遊 び方 を セ ッ トして くれ る タ イ プの 余 暇 活 動 で,利 用 者 は相 手 側 に対 価 を 支 払 う こ と にな 一216(216)一.
(23) ア クテ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ と高 齢 者 世 帯 の サ ー ビス 消 費(竹 田) る ⑩。 こ の レ ジ ャ ー 活 動 に 該 当 す る 費 目 の 高 齢 者 世 帯 間 の 消 費 支 出 額 の 変 化 を 表 し た も の が,図11で. あ る。. ロロ甲i庫口{F停寓置重口咽 禅1止=『 〕 ._」L. 閣1」四瞳. 冨 』■彊=耳. 皿■忙. 」 ■ ■■■■ 吊F¶. 耳「 冒圏卜「. ■ 軌昌性. 曲一■ ■由'iγ 曲墜 「 憎. 一 一 一 嘘 ■ 幽 幽尭1ヒ則 慶…'''"ヌ"一,■. 僻. 緊 冒」 画性. 軍 ㎎具恒. 怖 ■昌畳. ■ 」 冒 櫓1,F晶F隔. 哺 旨舶 隔. ・ ・噛 ■● 嗣. ロ帽 電. 唱【 伸 巾冊 冒」出 馴 〔 単憧=剛. 囎 ■」 曙権. 嗣 置覇 け. 罫 皿 嘱 哩F罫. ■■1■■ 亡h齢. 嘱脾. 緊 ザ隔性. 緊¶魯 性. ■■騨■ 国由 ・く,,置H冒. ■"・ 一'刷 ■■ 胴 瓦此 ■謳「 ハ 唱軒rrrrr=ギ. ー',晶 ■舳 ¶ 腎. 緊…. ■璽一. 旧糟 口隆 辱田 ・曜yう 嘔 「 罹 圏■幽胴. 隆 腎● 「 毫. (注)グ ラ フ数 値 は平 成11年,平 成16年 と もに2005年 表 示 価 格 に よ る実 質 値 (資 料)総 務 省 「全 国 消 費 実 態 調 査 』 各 年 版 に よ り作 成 図11観. ⑩. 瀬 沼(2008)p67-p81参. 光 ・娯 楽 レ ジ ャー 関 連 サ ー ビス 費 目の 支 出 額 の 変 化. 照。 一217(217)一.
(24) 第57巻. 第1号. 平 成11年 と平 成16年 の デ ー タ 結 果 か ら,そ れ ぞ れ の 世 帯 属 性 に お け る 観 光 ・娯 楽 レ ジ ャー活 動 の 特 徴 を 読 み 取 って い き た い。 まず,年 齢 を問 わ ず 高 齢 夫 婦 世 帯(第1・II属 VI・ 皿 属 性),そ. 性),男. して60代 の 女 性 単 身 世 帯(第V皿 属 性)で. 女 と も に70歳 以 上 の 単 身 世 帯(第 は,観 光 ・娯 楽 レジ ャー 活 動 の. 多 くは 国 内パ ッ ク旅 行 費,す な わ ち 国 内 旅 行 の 比 率 が 高 い こ とが わ か る。 これ らの世 帯 は,他 の 世 帯 属 性 よ りも時 間 に余 裕 が あ る こ と,そ. して 子 供 夫 婦 や 孫 と も離 れ て 暮 ら して. い る た め,行 動 制 約 が な く機 動 性 が 高 い と考 え られ る。 ま た,国 内旅 行 と言 って も 日帰 り 旅 行 と宿 泊 を伴 う国 内観 光 の2種 類 が あ り,こ れ らの 世 帯 で は 日帰 りも宿 泊 を 伴 う国 内観 光 の 両 方 の 旅 行 形 態 で 活 動 を して い る。 さ らに,単 身 世 帯 の 場 合,60代 あ っ た もの が,70代. は国 内旅 行 中心 で. 以 上 にな る と外 国 パ ック旅 行 費 へ の 支 出 も増 え て い る こ とが 確 認 され. る。 こ れ に 対 して,60代. の 男 性 単 身 世 帯 は 国 内 パ ッ ク旅 行 費 へ の 支 出 額 は低 くな っ て い る. が,こ れ は お そ ら くこの 世 代 の 大 半 が い まだ 有 業 者 で あ って 時 間 に余 裕 が な い こ と,ま た は他 の 世 帯 属 性 よ りも,ス ポー ツ施 設 使 用 料 へ の 支 出割 合 が 高 いた め,旅 行 よ りも ス ポー ツ活 動 へ の ニ ー ズが 高 い こ とが 挙 げ られ るで あ ろ う。. (3)教 養 趣 味 活 動 関 連 財 お よび サ ー ビス消 費 の 構 造 こ こで 対 象 とす る教 養 趣 味 活 動 と は,積 極 的 な 余 暇 活 動 で,参 加 者 本 人 の 主 体 的 な 働 き か け が必 要 で あ る(ll)。 この 活 動 と関 連 が あ る と思 わ れ る費 目の 高 齢 者 世 帯 間 の 消 費 支 出額 の 変 化 を表 した もの が,図12で 教 養 趣 味 活 動 は,自. あ る。. らの 趣 味 を も っ と深 め た り,自 由時 間 を 生 涯 学 習 講 座 な ど に参 加 し. て 教 養 を高 め た り自 己投 資 を 前 提 と した余 暇 活 動 と定 義 す る こ とが で き る。 さ ら に,自 分 の 特 技 を活 用 して 誰 か に教 え る,成 果 を販 売 す るな ど して 誰 か に評 価 して も ら うな ど,第 三 者 との 交 流 の 機 会 を 持 つ こ とが 可 能 で あ る。 先 の 観 光 ・娯 楽 レジ ャー 関 連 サ ー ビ スの よ う に,す で に セ ッ トされ た場 所 で 時 間 を消 費 す るの と は若 干 異 な り,本 格 的 にや るた めの 道 具 な どの 物 品 が 必 要 とな って くる。 こ う した視 点 で,図12を. 見 る と,三 世 代 世 帯 と高 齢. 夫 婦 世 帯 お よ び単 身 世 帯 とで 対 象 的 な 結 果 とな って い る。60代 の 夫 を もつ 三 世 代 世 帯 にお いて は,ス ポ ー ツ用 の 被 服 ・ 履 物 へ の支 出 が他 の世 帯 属 性 よ り も多 い こ とが 目立 つ 。 近 年, 元 気 で 行 動 的 な 高 齢 者 を 対 象 と した ウ ォー キ ン グ ・イベ ン トが 各 地 で 開 催 され て お り,そ. (ID前. 掲 書.p67-p81.. 一218(218)一.
(25) ア クテ ィ ブ ・エ イ ジ ン グ と高 齢 者 世 帯 の サ ー ビス 消 費(竹 田) {口辱匿]山1骨 真骨重出劇 岬 恒=円,. rし..「. 、「:L-"`一.._.. 霜=当rr.. ■ 【量 櫓. ■ ■畳性. 胴 ■ 圏け. 「「「..'、,=, 一 ロ團 舵 '''"詞 ㎡ 一',「 圏. 宙旱晒コ昨 骨琳. o・. 罫F國. 咄. 輌r属. 性. 旧、T■ 性. 酢-劇. 匪. 」r・ ■冒 」4r-',¶ '''"凸 噛 月 申. 噛■■ ■ 匿= 」 皇層 一■脚. 柵伽 慢 性:円〕. 一 「Lか=【「■L ■ 一・. 一■胃■■一 緊L昌. 性. 一 山一 訊 ギ・・引圏 閏 一 一 』 量個 幽. 緊n暑. 性. rrrrr'幅 ナ=r 一 切r冨 ■"■=噌 「一',口 團. 隔 ■國 匡. 胴r胴. 旺. 訥 冒昌 性h血. 幽 ■ ■匡. 〒■■■ 調 ロr-'ノ閏 隔 ■ ■ 」 掌口甲. 冨 旧 ■1監. 一噛 ■ 二r一 削噌1膚圏1・■ 騨 一 一一 轡昼r圏. (注)グ ラ フ数 値 は平 成11年,平 成16年 と もに2005年 表 示 価 格 に よ る実 質 値 (資 料)総 務 省 「全 国 消 費 実 態 調 査 』 各 年 版 に よ り作 成 図12教. 養 趣 味 活 動 関 連 財 お よ び サ ー ビ ス費 目の 支 出 額 の 変 化. の 参 加 者 の ほ と ん ど は ウ ォ ー キ ン グ に 適 し た シ ュ ー ズ,ミ. ニ パ ッ ク,上. 下 ウ ェア な ど. ウ ォ ー キ ン グ に ふ さ わ し い ス タ イ ル を 整 え て い る 人 が 多 い 。 場 合 に よ っ て は,夫. 婦でおそ. ろ いの シ ュ ー ズを 履 いて い るケ ー ス も見 受 け られ る。 単 な る散 歩 よ りも本 格 的 に ウ ォー キ ン グ 取 り組 む 世 帯 で あ る よ う に 思 わ れ る 。 こ の よ う な ア ウ ト ドア の レ ジ ャ ー と は 対 照 的 に,イ. ン ドア の レ ジ ャ ー と して の 園 芸 も 高. 齢 者 の 間 で よ く見 られ る 活 動 の 一 つ で あ る 。 こ れ を 裏 付 け る デ ー タ と して,切 費 支 出 が 高 齢 夫 婦 世 帯,お. り花 へ の 消. よ び 女 性 の 単 身 世 帯 で 高 くな っ て い る 。 先 の ウ ォ ー キ ン グ に し 一219(219)一.
(26) 第57巻 て も,園. 芸 に して も,高. 第1号. 齢 者 が 好 む レ ジ ャ ー 活 動 の 特 徴 と して,自. 然 志 向 の レジ ャー と い. う点 を指 摘 す る こ とが で き るだ ろ う。. (4)輸 送 ・通 信 関 連 サ ー ビス消 費 の 構 造 こ こ で 対 象 とす る の は 高 齢 者 の外 出 手 段 と して の 自家 用 車 と公 共 交 通,そ. して コ ミュ. ケ ー シ ョ ンツ ール と して の 携 帯 電 話 へ の 支 出額 で あ る。 以 下 の 図13は 輸 送 ・通 信 関 連 財 お よ びサ ー ビス に関 す る費 目の 高 齢 者 世 帯 間 の 消 費 支 出額 に 占 め る構 成 比 の 変 化 を 表 した も の で あ る。. O叩 醒1L『i由 璽 ■ 土 出■1學 恒:匹. ㍗. ■」層「■ ■■. 幽. , ﹂ ● 量. 紳 識 北 . 貴 ● 空- 忙 一 虹 邑 ` 置. 盲 "● 隔咽.i 暉幽 ■翫.軸 幽量 ﹂ ●曲 咽. ロ酔車 置玉. ロ " 即 功. 哨. ■ 嘱h帖ll晶r1司. 一■囑■■ 昌 覗 ■ ¶. 司Y陪. 廿. 冨凹. 巴rl耳. 、1-廿. 咽 圃 國 」「 層■■■冒 幽r昏 畠 」 ﹂. 「一■一一 画H●. □ 囁 ・1昭r斗'盟 ■■■■■1=㌔'曜{r,,-1問. 臨,lII佃. .r■1A'"r"圏. ■ ■ ■n●. 口 四. 一 」 一. 「ケ融. 1. ロ . O. 曽1凸年`盲. 骨 古 出 咽1甲 糧=ト ヨ〕 罰. ヨ. 咽. り. .■ ■﹁. 回■ ■・. . 到 ,覗. ﹂凹 l. 肯 " 許1 ﹁. l I. 階. 團‡ ■同. 画 凸 軍 一 騨 ハ . 轄 舳 曜 圏 ● ﹃ 腎. . 官 署 ● ■ ■. - ■ ■` ■ 点. 閉[■ 滑 司 口隔滑 司 口隔h罰i}■ 』 「一一`・■冨 國 佃輯 己罰 凸. 一 一■一. け 駈 甲■十f艦 廿1■骨 艦 、1且駐 軍噛具性. ・=・1㌦ ゴ1」 ● 劇 ハ. ・',,'一. 「. ■ ・ ■Il軸. 鴫 ■1へ. 一 咽r一幽 宝`噛 '」岨"圃. ■1噛話唱由1弔. (注)グ ラ フ数 値 は平 成11年,平 成16年 と も に2005年 表 示 価 格 に よ る実 質 値 (資料)総 務 省 『全 国 消 費 実 態 調 査 」 各 年 版 に よ り作 成 図13輸. 送 ・通 信 関 連 財 お よ び サ ー ビス 費 目の 支 出 額 の 変 化 一220(220)一.
(27) アクテ ィブ ・エイ ジングと高齢者世帯のサー ビス消費(竹 田) 高 齢 者 世 帯 の 外 出手 段 につ いて は,図13よ. り三 世 代 世 帯 に お いて は圧 倒 的 に 自家 用 車 に. な って い る こ とが わ か る。 平 成16年 の この 世 帯 の 自動 車 保 有 率 は約97%と. ほぼ 全 て の 世 帯. で 自家 用 車 を保 有 して い る。 三 世 代 世 帯 は 自動 車 購 入 の 支 出額 の 大 き さだ けで な く,有 料 道 路 料 の支 出額 も,他 の世 帯 属 性 よ り も多 い11,244円(平. 成16年 ・第IV属 性)と. な って お. り,自 家 用 車 で の 外 出 を裏 付 け る結 果 とな って い る。 これ に対 して,そ れ 以 外 の 高 齢 夫 婦 世 帯 や 高 齢 単 身 世 帯 で は 自家 用 車 の保 有 率 は,高 齢 夫 婦 世 帯 で は60代 ど う し の 場 合 は 79%,70代. ど う しにな る と52%,60代. の 男 性 単 身 世 帯 で は46%,70代. の男性単身世帯で は. 40%,そ. して60代 の 女 性 単 身 世 帯 で は28%,70代. の 女 性 単 身 世 帯 で は10%と な って お り,. 加 齢,そ. して 女 性 ほ ど保 有 率 は低 くな る。 で は,保 有 率 が 低 い世 帯 の 自家 用 車 に代 わ る外. 出手 段 は,基 本 的 に は鉄 道 で は あ るが,鉄 道 運 賃 の 場 合 も加 齢 と と も に支 出割 合 は低 くな る。 これ は加 齢 にな る につ れ て,外. 出 しな くな るケ ー スが 多 くな る こ とが 理 由 と して 考 え. られ る。 ま た,世 帯 属 性 ご と に鉄 道 以 外 で の 外 出手 段 の 特 徴 と して は,女 性 単 身 世 帯 で は タ ク シ ーや バ スへ の 支 出が 他 の 世 帯 よ りも若 干 高 くな って い る。 通 信 関 連 サ ー ビスで は,高 齢 者 世 帯 の 携 帯 電 話 保 有 率 は高 くな って きて い る こ とを 反 映 して,平 成11年 か ら平 成16年 にか けて,移 動 電 話 通 信 料 の 支 出額 はす べ て の 世 帯 属 性 にお いて 増 加 とな って い る。 その な か で も三 世 代 世 帯 で の 移 動 電 話 通 信 料 の 支 出額 が 他 の 世 帯 属 性 を圧 倒 して い る。. 4.お. わ. り. に. 最 後 に,本 稿 が 持 つ 付 加 価 値 的 要 素 と残 され た今 後 の 課 題 につ いて 言 及 す る。 まず,本 稿 の 付 加 価 値 的 要 素 の 第 一 点 目 は,今 後 の 高 齢 者 像 につ いて,筆 者 が 専 門 とす るサ ー ビス ・マー ケ テ ィ ン グの 視 点 か ら,高 齢 者 が 社 会,家 族,地 域,文 化 とつ な が る, 関 与 す る環 境 をつ くる こ とが 重 要 で あ る と い う主 張 を あ げ る こ とが で き る。 外 出意 欲 を 高 く持 つ 高 齢 者 が 外 出機 会 を増 や し,ア ク テ ィ ブ ・エ イ ジ ン グの 実 現 へ と向 か うた め に も, そ こ に事 業 者 お よ び公 的 機 関 な どの サ ー ビス改 善,新. しいサ ー ビスの 提 供 の 余 地 が 十 分 に. 存 在 す る と考 え られ る。 第 二 点 目 は,高 齢 者 世 帯 の 属 性 間 で の サ ー ビス消 費 の 支 出差 異 に言 及 した 点 で あ る。 そ の 中で もと くに高 齢 夫 婦 世 帯 と高 齢 単 身 世 帯 で は,三 世 代 世 帯 よ りも時 間 に余 裕 が あ り, 余 暇 活 動 に 明確 な 優 先 順 位 が確 認 で き る。 さ ら に,70代 以 上 の 世 帯 は 高 齢 者 世 帯 の 間 で も,消 費 支 出の 増 加 が 確 認 され,年 金 収 入 を べ 一 ス と した安 定 した 収 入 源 が あ る と い う こ 一221(221)一.
(28) 第57巻. 第1号. とが サ ー ビス費 目の 増 加 に もつ な が って い る こ とが わ か る。. 残 され た課 題 につ いて は,統 計 デー タの 入 手 に限 界 が あ っ た こ とで あ る。 以 前 と比 べ れ ば,デ. ー タ ベ ー ス も 整 備 さ れ,入. 手 も 容 易 と な っ た が,高. 齢 者 の ラ イ フ ス タ イ ル の よ り詳. 細 な 分 析 に取 り組 も う と した際 に は,常 に統 計 デー タで の 限 界 が あ った 。 当 該 分 野 の 研 究 で は,入 手 可 能 な 政 府 統 計 だ けで な く,独 自の ア ン ケー ト調 査 を 実 施 して,高 齢 者 の ラ イ フ ス タ イル の 本 質 的 部 分 へ の 深 化 が 求 め られ るで あ ろ う。. 参. 馬 場 康 彦(2002)「. 考. 文. 献. 高 齢 単 身 世 帯 の 生 活 構 造 と社 会 保 障 一 赤 字 家 計 の 実 態 一 」(家 計 経 済 研 究 所 『家 計. 経 済 研 究 」(55)2002.7p11∼p23) 電 通 シニ ア プ ロ ジ ェ ク ト編 著(2007)「. 団 塊 マ ー ケ テ ィ ン グ」 電 通. 博 報 堂 エ ル ダ ー ビ ジネ ス 推 進 室 編 著(2006)『. 団 塊 サ ー ドウ ェー ブ∼ 新 しい 大 人 文 化 が 生 ま れ る∼ 』. 石 川 達 哉(2007)「 高 齢 者 世 帯 に お け る 消費 ・ 貯 蓄 の構 造 変 化 」(ニ ッセ イ基 礎 研 究 所REPORT2007.9 p8∼p18) JohnCampbe11・RuthCampbell・. 秋 山弘 子 編(2006)「. 鼎談. 超 高 齢 社 会 にお け るSuccessfulAg-. ing」 季 刊 家 計 経 済 研 究2006SPRINGNo.70 ニ ッセ イ 基 礎 研 究 所(2007)『 小 田利 勝(2004)「. 定 年 前 定 年 後 ∼ 新 た な 挑 戦 「仕 事 ・家 庭 ・社 会 」 朝 日新 聞 社. 少 子 高 齢 社 会 に お け る サ ー ドエ イ ジ と ア ク テ ィ ブ ・エ イ ジ ング」(「神 戸 大 学 発 達. 科 学 部 研 究 紀 要 』 第10巻 第4号2004p1∼p22) 齊 藤 毅 憲,藤 野 次 雄,松 浦 克 己,南 知 恵 子 著(2007)『 清 家 篤 編 著(2009)『 関 沢 英 彦(2004)「. ア クテ ィ ブ ・シニ ア の 消 費 行 動 』 中 央 経 済 社. 高 齢 者 の 働 きか た(叢 書 ・働 くとい う こ と第8巻)』. ミネ ル ヴ ァ書 房. 団 塊 世 代 の 引 退 と消 費 市 場 」(樋 口美 雄+財 務 省 財 務 総 合 政 策 研 究 所 編 著 『団 塊 世. 代 の 定 年 と 日本 経 済 』 日本 評 論 社 ・第11章) 瀬 沼 克 彰(2008)『. シニ ア 余 暇 事 業 の 展 開 』 学 文 社. 染 谷 傲 子(2010)『. まだ 老 人 と呼 ば な い で 』 日本 経 済 新 聞 者(日 経 プ レ ミア シ リー ズ). 高 嶋 建 夫 ・福 剛 頂作(2008)「R60マ. ー ケ テ ィ ング ∼ 「 年 を と っ た若 者 た ち」 の ハ ー トをつ か む ∼ 』. 日本 経 済 新 聞 社 上 野 千 鶴 子(2007)『. お ひ と りさ まの 老 後 』 法 研. (2009)『 男 お ひ と り さ ま道 」 法 研 和 田有 子(2002)『. シニ ア ・マ ー ケ テ ィ ン グー21世 紀 「消 費 の 主 役 」 を 捉 え る一 」 電 通. WHO(2002)"ActiveAging:Apolicyframework". 一222(222)一.
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