Japan Advanced Institute of Science and Technology
JAIST Repository
https://dspace.jaist.ac.jp/
Title
研究環境におけるリソースサーバlabdbの設計と実現
Author(s)
昆, 雅士; 落水, 浩一郎
Citation
Research report (School of Information Science,
Japan Advanced Institute of Science and
Technology), IS-RR-93-0017S: 1-56
Issue Date
1993-11-29
Type
Technical Report
Text version
publisher
URL
http://hdl.handle.net/10119/8421
Rights
Description
リサーチレポート(北陸先端科学技術大学院大学情報
研 究 環 境 に お け る リソ ー ス サ ー バlabdbの
設 計 と実 現
昆 雅 士 落 水 浩 一 郎 1993年11月29日 IS-RR-93-00175 北 陸 先 端 科 学 技 術 大 学 院 大 学 情 報 科 学 研 究 科 〒923-12石 川 県 能 美 郡 辰 口 町 旭 台15 kon@jaist.ac.jp,ochimizu@jaist.ac.jp OMasashiKon,1993 1SSNO918-7553一"一
も く じ 1は じ め に 2研 究 室 内 の 活 動 の 分 析 2.1身 近 な 研 究 活 動 の 現 状...,._... 2.2研 究 室 モ デ ル..._... 2.3研 究 環 境 と は_.., 2.4研 究 環 境 のComputerSupport化 と は...、... 3研 究 室 資 産 の 継 承 3.1研 究 環 境 に 存 在 す る 一 般 的 な 生 成 物...,...., 3.2生 成 物 管 理 の 為 の 構 造...,...,. 3.2.1研 究 者 と 研 究 と 活 動 記 録... 3.2.2検 索 視 点..._...,... 3.2.3管 理 の た め の 情 報... 3.3リ ソ ー ス ・ サ ー バ 内 で の 構 造.._,... 3.3,1あ る 研 究 の 生 成 物 の 場 合... 3.3.2複 数 の 研 究 の 場 合.,..._...,, 4開 発 し た シ ス テ ム 4.1シ ス テ ム の 概 要... 4.1.1シ ス テ ム 構 成...。... 4.2登 録 機 倉旨...,..., 4.2.1ス ケ ジ ュ ー ル...,, 4.2.2研 究 者...。.。.,.。8.。 。... 4.2.3研 究...,...,.,...., 4.2.4フ ァ イ ル 名.,... 4.2.5生 成 物 構 造...,. 4.3検 索 機 能....,...、... 4.4管 理 機 能...,...,...,... 4.5効 果 と 評 価...,,.., 4.6言 平 イ面...,. 5考 察 5.1名 前 空 間 の 管 理.,...。...._....,... 5.2情 報 の 日 常 的 収 集,..._...,... A添 付 資 料=labdb利 用 手 引 A.1GUIを 用 い た 検 索 の 問 い 合 わ せ:1abnotevの 起 動 と 終 了... A.2GUIを 用 い た フ ァ イ ル の 登 録:guientryの 起 動 と 終 了,.. A.3GUI以 外 の 利 用:cltの 起 動 、 終 了 と 検 索 モ ー ド....,... A.4GUI以 外 の 利 用:各 コ マ ン ド の 説 明... 3 4 4 6 9 11 15 15 17 18 20 20 21 21 23 25 25 25 27 27 27 28 28 28 29 29 29 35 37 37 39 46 46 46 47 47 1 同蝉 欄 繍 蝋 醐 嘲 ■一 ■ ■■■■■■圏■■ ■■■ ■膨
A.4.1フ ァ イ ル 登 録(ENTRY.FILE)... A.4.2条 件 探 索(SEARCH.COND)... A.5フ レ ー ム 定 義 登 録(ENTRY_TMP)...。... A.6フ レ ー ム 定 義 表 示(VIEW.TMP).,... A.7研 究 情 報 登 録(ENTRY-RSH>... A.8研 究 メ ン バ ー 登 録(ENTRY_.1VIEM)...。... A.9研 究 室 ス ケ ジ ュ ー ル 登 録(ENTRY.SCE)...,... A.10研 究 室 ス ケ ジ ュ ー ル 修 正(MODIFY_SCE)... A.11研 究 室 ス ケ ジ ュ ー ル 削 除(DEL_SCE)...,... A.12ス ケ ジ ュ ー ル 表 示(VIEW.SCE).,...。... 48 49 50 51 52 53 54 55 55 56 2 '噂榊一轍一肖■■醐 闇■■■■■■■■顧■■■■■■■■■■■摩
1は じ め に 我 々が研 究 活動 を研 究 室 で行 な う理 由 は、そ こ にい なけ れ ばな らな いか らで は な く研 究室 で活 動 を行 な う方 が受 け られるサ ー ビスや利 用 で きる資 源 が他 の場所 よ りも整 って い るか らで あ る。公 衆 電話 回線 を利 用 して遠 隔地 か らの計算 機 資源 の利 用 が 可能 に な っ て い るが 、研 究 の為 の環境 が整 ってい る点 にお い て研 究 室 は一番 で あ る。 まず研 究 の為 の環 境 、つ ま り研 究 環境 を計 算機 環 境 と研 究 の 為 の道 具や 手段 、 メデ ィ ア を合 わせ た 、様 々なサ ー ビス が受 け られ る活 動 の場 と定 義す る。相磯 国 に よれば 情 報 環境 とは情報 技術 で創 造 され る人 工環 境 であ る。 また情 報 メデ ィア を情 報 の生成 、利 用 、伝 達 、変換 、認 識 、知 覚 、利用 を助 ける[1]媒 体 、手段 、道具 、機器 と定 義 す る。情 報 メデ ィア と情 報環 境が組 合 わ され て メデ ィア環境 とよばれ る環境 が つ く りだ されそ こ で は知 的活 動 の支援 、感 性 の刺 激 や醸造 がお こなわ れ る。[11こ れ か ら述 べ る研 究 環境 は メデ ィア環 境 に相 当す る。知 的活 動 の支 援 や感 性 の刺 激 、醸造 とい った もの は研 究活 動 にお い て も必 要 と され て いる か らだ。合 意形成 や 会議 な ど、人 間 の知 的活 動 の支援 を 研 究対 象 と した グル ープ グ ループ ウェアの研 究 が盛 ん であ る。本研 究 で は対 象 を研 究 室 内 に絞 り、 そ こでの計 算機 支 援 を検 討 す る。 研 究 環境 は場所 とい う制約 を解 消 しつ つ あ るが 、研 究 を支 え てい く上 での 問題 は十 分 に解消 され てい ない。研 究環 境 で活動 を行 な う研 究者 の なか に は、計算 機 を うま く利 用 してい る人 とそ うで ない人 が存在 す る。 明 らか にあ る種 の ギ ャップ が存在 してい る。 こ のギ ャップ は個 人 的能 力 の差 で あ るが、研 究 環境 か らの適 切 なサ ポー トが存 在 す れ ば埋 め る こ とので きる もの で あ る。例 えば あ るプ ログ ラムが必 要 に な った時 に 、自分 が利 用 で きる範 囲 にお い て既 に存 在 してい る か、 も しくは誰 か がす で に作 成 してい る とい った 事 が考 え られ る。 しか し自分 の計算 機 環境 や 回 りの人 の作成 履歴 な ど を十分 に把 握 して いな けれ ば、時 間 を投 資 して探 しだす か 自分 で 開発 を行 なわ な くて はな らな い。所 有 す る情 報 の リス トや活動 の履 歴 な どが参 照 で きれ ば効率 良 く判 断で きる。開発 す る に もラ イブ ラ リの所 在 や適 切 な言語 の存在 を知 らなけ れば時 間 を無駄 に使 って しま う。計算 機 初心 者 や環境 へ の知 識が不 足 してい る人 ほ ど勤 率 は悪 く、検 索 の頻度 も高 い こ とが経 験 的 にい え る。 自分 の環 境 、 この場 合研 究 環境 におい て状況 を把握 す る こ との 難 しさ と必 要性 は存 在 してい る。 研 究 をお こな う全 ての人 は計算 機 や環境 に対 す る知 識 を十分 に持 ってい る とい う仮 定 は大 学 の研 究室 の よ うな定期 的 に研 究 者 が入 れ替 わ る場 で は誤 りで あ る。特 に本 学1の よ うに計 算機 に対 す る知_a,pをもってい ない人 も入 学 し研 究活 動 を行 な う状 況 で は、研 究 者 に研 究環 境全 体 にお け る情 報 の所在 や状 況 を提 供 す る機 構 は有効 で ある。研 究 環境 は 研 究全 般 で研 究者 を支援 してい るが 、研 究 の場 をどれだ け有効 に利 用 で きるか は結 局個 人の 能力 にかか っ てい る。現在 の研 究環境 で は十分 にサポ ー ト してい な い部分 で あ る。 以 上 の よ うに現 在 の研 究環境 は十分 な もの とは必ず しもい え ない。今 以 上の計 算機 支 援 に よって よ りい っそ う研 究 活動 を効 率 的 、効 果 的 に行 な うこ とは可 能 であ る。研 究環 境 の計 算機 支援 につ い て現状分 析 をお こな った結果 、特 に研 究室 資 産の継 承 が 困難 であ る点 を解 決 す る ため リソース ・サ ーバ1abdbの プ ロ トタイプ を開発 した。labdbは 研 究 環 境 の計算 機支 援 の一 つで あ り、 また他 の支 援 の基 盤 とな る もので あ る。 開発 したプ ロ 1北陸先端科学技術 大学院大学 3 ' 醐 鞘 醐嘲 幽■脚 ■嘲 ■■嗣 圏■ ■ ■■ ■■■■降 一
印 トタイプ は特 に研 究 室単位 の利用 を想定 して い る。 第二 章 で は研 究 室 におけ る活 動 を分 析 し特徴 を述べ る。 また 、研 究 環境 の 計算機 支 援 にお け る問題 点 も述べ る。研 究 室資 産 の継承 に焦 点 を絞 りプ ロ トタイプ 開発 に必 要 な問 題へ の対 応 は第三 章で述 べ る。プ ロ トタ イプ の詳 細 につ い て第四 章 で述べ る。未解 決 の 問題 の内 で特 に重 要 と考 え る二 つ の点 、多様 な名 前空 間へ の対 応 と研 究成 果 の 日常 的 収 集 につい て考 察 をお こない 第五 章で述 べ る。 また未解 決 の技 術 的問 題 の内今 後 の対 応 す る部分 につい て は、今 後 の課題 と して取 り上 げ てい る。
2研
究室内の活動の分析
研 究 環境で現在利用 可 能な言i算機 支援 を具体 的 にあげ る と、論文検 索サ ー ビス(WAIS2) や 電子 メール(特 にメー リング リス ト)、NetNewsな どが あ る。(表2)遠 隔 会議 シス テ ム も研 究環境 の計 算機 支 援 に含 まれ る。研 究者 そ れぞ れ の研 究 ス タイル に よって必 要 な支 援が異 な って くるの で、現 実 には多種 多様 な支援 が必 要 に応 じて求 め られ る。提供 され るサ ー ビス は これ だけ あ れば十分 とい う もの は存 在 しない 。 一般 的 な研 究 活動 を対 象 に検 討 す る と対 象領 域 が広 い もの となる。そこで具体 的に研 究 環境 と して 自分 の所属 してい る研 究室3へ 焦点 をあ てる。 そ して研 究室 内(研 究 環境) で研 究 活動 が どの ように行 なわ れ てい るか を分 析 す る。研 究 環境 とは ど うい った特 徴 を もつ もの なの か、研 究環境 におけ る計算 機 支援 とは どうい った機 能 を実 現 す る こ とな の か整 理 す る 。現在 、研 究 室 で利 用 で きるサ ー ビス を表2、1に ま とめ る。特 に研 究 に関 係 す るサ ー ビスや研 究 で使 用 す るツ ール を列挙 す る。 表1:研 究 活 動 中 受 け て い る サ ー ビ スa 1計 算機 を利 用 しな くて も受 けれ るサー ビス} サ ー ビ ス 名文献検索
質 問 、 回 答 ゼ ミ部屋 の 予約 ス ケ ジ ュ ー ル 調 整 コ ピ ー文房具の貸与
種類
図 書館 、研 究 室文 庫 口 頭 、 メモ 扉 の 前 の ス ケ ジ ュ ー ル 表 巡 回 口頭 資料 作成 、 メモ作 成資料整理
2.1身 近 な研 究 活動 の現 状 研 究活動 の特徴 を整 理 して、そ れぞ れ につい て詳 細 を述 べ る。 まず最初 の特 徴 は 、研 究 室 にお け る研 究 者 間 の協調 関係 は基本 的 に疎 であ る とい う点 で あ る。(特 徴1)こ こ で述 べ て いる研 究 者 間の協 調 関係 とは、互 い に共 通 の 目標 を持 っ て活 動 して い る関係 を 指 してい る。研 究 室 内で共 通 の 目標 を持 つ グル ープ が生 まれ、 メ ンバ ーが 目標 に向 けて 2WideAreaInformationServers 3落 水 研 究 室 4一
一 表2:研 究 活 動 中 受 け て い る サ ー ビ スb 計 算 機 を使 用 す る こ とで受 け られ るサ ー ビス ツ ー ル 名
StP4[3]
ObjectCenter5
電 子 メ ー ル News エ デ ィ タ、 コ ン パ イ ラ TeXs WAIS 図 形 エ デ ィ タ オ ー サ リ ン グ ツ ー ル OCR CD-R VTR出 力種類
上 流 工 程CASEツ ー ル 下 流 工 程CASEッ ー ル コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ッ ー ル コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ッ ー ル ソ フ ト ウ ェ ア ッ ー ル文書作成
論文検索
図表作成
映像加工処理
メデ ィア変換 メデ ィア変換 メ デ ィ ア 変 換 協 力 して 活 動 を行 な う こ と は あ る 。 しか し研 究 室 内 で の グ ル ー プ は発 生 か ら解 散 の 期 間 が 短 く、研 究 室 内 に 存 在 す る グ ル ー プ 数 の 変 化 も早 い 。研 究 活 動 の 中 心 が 、 各 自の テ ー マ を 自分 の ア プ ロ ー チ で 進 め て い く個 人 活 動 を 中 心 に行 な わ れ て い る た め で あ る 。 二 番 目の 特 徴 は 、研 究 者 はformalな 情 報 交 換 の 機 会 を中 心 に情 報 整 理 を行 な っ て い る こ とで あ る 。(特 徴2)こ う い っ た 機 会 が く る と 、 そ れ ま で は 紙 切 れ の メ モ や フ ァ イ ル 、 ノ ー トな ど に バ ラバ ラ に 保 存 記 録 さ れ て い た情 報 が 研 究 活 動 の 成 果 物 と して ま と め られ て 整 理 さ れ る 。 ま た 、成 果 の研 究 に お け る位 置 づ け を 再 評 価 した り もす る 。 こ の 機 会 で 成 果 物 の 発 表 や 質 疑 応 答 、 意 見 交 換 が お こ な わ れ て お り、交 わ さ れ た発 言 内 容 な ど も今 後 の 研 究 活 動 の た め に必 要 な 情 報 と して そ れ ぞ れ に利 用 蓄 積 され て い る 。 直 接 に は利 用 さ れ な い 場 合 で も研 究 の 理 解 に 必 要 な情 報 と して重 要 で あ る 。 三 番 目 の 特 徴 は研 究 活 動 の 円 滑 な 進 行 にinformalな 情 報 が 果 た す 役 割 が 大 きい 点 で あ る 。(特 徴3)研 究 者 はforma1な 機 会 よ り も む しろ 日常 に お い て 頻 繁 に 情 報 交 換 や 収 集 整 理 を行 な っ て い る 。 例 え ば 、 今 抱 え て い る 問 題 に対 す る ヒ ン トや 知 ら な か っ た 話 題 の 入 手 とい っ た 広 範 囲 な 情 報 は 日常 の 会 話 な ど に含 ま れ て い た りす る 。 研 究 テ ー マ と無 縁 な何 気 な い 話 で も得 る もの が あ っ た りす る 。 気 軽 に 交 わ さ れ る会 話 が 直 接 役 立 つ か ど う か に関 わ らず 、重 要 な もの を含 む 可 能 性 あ る こ と を見 過 ご す こ と は 出 来 な い 。 四番 目 の 特 徴 は 、研 究 室 内 で の 情 報 交 換 の 多 くがinformalな もの で あ る とい う点 で あ る 。(特 徴4)日 常 にお い てinf・rxnalな 情 報 交 換(主 に 口頭)が 頻 繁 に 行 な わ れ て い る 。 そ れ に くらべ れ ば研 究 室 内 で は ゼ ミや 発 表 会 で の 情 報 交 換 は 圧 倒 的 に 少 な い 。例 え ば 学 sSoftwarethroughPicturesはINTERACTIVEDEVELOPMENTENVIRONMENTS ,Inc.の登録 商標です。 60bjectCenterはCenterlineSoftware ,Inc.の登録商標です。 sTeXはAMS(AmericanMathematicalSociety)の 商標です。 5 _一一.._...o.自 幽 一 馴 噸 ■■ ■闘 嘲 ■ ■ ■■ ■ ■■ ■ ■墜生 は 何 か 調 べ て わ か ら な い よ うな 問 題 が あ れ ば 友 人 に尋 ね る な ど して 回 りか ら情 報 を収 集 す る 。 研 究 か ら離 れ て雑 談 を交 わ した り もす る 。 こ の よ う に普 段 交 わ さ れ る 内 容 は 個 人 が もつ 経 験 や 知 識 で 、 ほ とん どは 揮 発 性 な 情 報(用 件 が 片 付 け ば 無 くな る か 、 頭 の 中 に残 る もの)と い え る 。 もち ろ ん 、話 の な か で 興 味 を刺 激 さ れ 、論 文 な どの 生 成 物 を う け と る とい っ た 場 合 もあ る 。 こ うい っ た気 軽 で 自由 な 会 話 が 研 究 活 動 に どれ く らい 貢 献 して い る か 評 価 は 難 しい が 必 要 で あ る こ と は経 験 的 に あ き らか で あ ろ う。 ま た 、formal な 機 会 に交 わ さ れ る 情 報 に 比 べ て 記 録 を残 す こ とが難 しい が 、 こ れ らの 情 報 の 収 集 、 記 録 は必 要 で あ る 。 情 報 フ ィル タ リ ン グ を用 い る こ とで 大 量 のNetNewsの 記 事 か ら興 味 の あ る対 象 を抜 き 出 す シ ス テ ム な どが研 究 さ れ て い て 、 か な りの 精 度 をあ げ る も の も存 在 す る 。 図 五 番 目 の特 徴 は 、研 究 活 動 で 利 用 す る情 報 は 多 様 な メデ ィア に存 在 して い る 点 で あ る 。 (特 徴5)計 算 機 に 直 接 関 係 す る 電 子 フ ァ イ ル で も計 算 機 に ロ ー カ ル な ハ ー ドデ ィス ク や 共 有 して い る ハ ー ドデ ィス ク、 個 人 的 に所 有 して い るパ ソ コ ン 、 ス ト リー マ や フ ロ ッ ピー デ ィス ク な ど様 々 な 場 所 に 置 か れ て い る 。 一 部 を除 きハ ー ドデ ィス ク は全 体 で 統 一 的 に扱 う手 段 が 提 供 さ れ て い る が 、 持 ち 運 び が呵 能 な フ ロ ッ ピ ー デ ィス クや ス ト リー マ な どは こ の 管 理 手 段 の対 象 外 と な っ て い る 。 論 文 や 書 籍 に つ い て も個 人 で 所 有 して い た りや 研 究 室 で 共 用 さ れ て い た りす る 。 電 子 フ ァ イ ル 化 さ れ て い る もの は 計 算 機 シ ス テ ム 内 に存 在 して い た り も して い る 。 メ デ ィア や 情 報 の 管 理 は 主 に所 有 者 個 人 が 行 な っ て い る が 、全 て を把 握 して い る 人 は な か な か 存 在 しな い 。 そ の 理 由 は 、 そ れ ぞ れ の 目 的 の 為 に様 々 な 手 段 を使 って 収 集 さ れ る か らで あ る 。 さ ら に 整 理 も そ れ ぞ れ が そ の 時 そ の 時 の 目 的 に あ っ た分 類 で 行 な っ て い る た め で あ る 。 2.2研 究 室 モ デ ル 研 究 室活 動へ の 支援 と して ど うい った ものが 必要 か検 討す る。研 究活動 が個 人 の活動 を中心 にお こな われ てい る(特 徴1)の で 、研 究 に必要 な道具 や装置 、メデ ィアが 充実す るこ とが必要 で あ る。そ れ に よって研 究 者個 人 の研 究 を進 め る力 が 高 め られ る。 しか し 研 究者個 人 に対す る支 援 だけ では十分 で ない。(特徴2)例 え ば研 究活動 の一環 と して複 数人 の討 論 やグ ループ で の実験 な ど も行 なわ れて い る。 こ うい った グル ープ 活動 を うま く進 め るため の道 具や メデ ィアが必 要 であ る。 また 、研 究 活動 の 円滑 な推 進 にinformal な場 で の情 報 を利 用 してい る こ と(特 徴3、4)な どか ら研 究 者 間の コ ミュニ ケー シ ョ ンを豊 か な もの にす る支 援 とい った もの が必 要 であ る。交 わ される情 報 の保 存 や整 理 も 今 の個 人単位 か らよ り広 い利 用者 を対 象 とす る必 要 が あ る。だが 、研 究室 内 で は互 い の 距離 が近 いの で コ ミュニケ ー シ ョン支 援 はあ れ ば便 利 で あ るが 、そ れ らだけ の支援 は十 分 で はな い。研 究室 内で は様 々な場所 に多様 な形 で情 報 が管理 され(特 徴5)、 誰 もが全 容 を把 握 す るこ とは難 しい。 また、参 照 の手続 きが煩雑 で時 間が かか る こ と、研 究室 の メ ンバ ー の入 れ替 わ りが定期 的 にお こる こ とや そ れ に よって研 究の継 続 が難 しい とい っ た こ とか ら、そ の ままそ の困 難 を解 消 す る よ うな計 算機 支援 が 求 め られ る。研 究情 報 の 管 理格納 は個 人 レベ ルの単位 で も重 要 で あ るが 、研 究室全 体 と して も重 要で あ る。研 究 室 資産 の管 理 、継承 が必 要 で ある。 以 上の点 か ら必 要 な支 援 を検 討す るため 、研 究 室 を研 究 者 と情報 の 関 わ り合 いの視 点 6 弾'噛 醐働■鰯 ■藺■■■■■■■■■■■■■■■■■騨
か らモデ ル化 した。研 究 者が独 自の 目標 を追求 してい る状態 を図1で 、複 数 の研 究者 ら が協 調 して作 業 を行 な って い る状 態 を図2で 示 してい る。
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図1:独 自の 目標 追求 主体 の 日常 普段 は、研 究 室 で研 究者 は それ ぞ れ独 自の 目標 をた てて追 求 してい る。 この状 態 を図 1で 示 して い る。研 究 者 は計算 機 一台 を個 人 で利用 して い る他 、各 自で管 理 す る資料 や 知識 を保 有 して い る。必 要 に応 じて共用 に設 け られ た計 算 機 を利 用 した り、保管 され て い る書籍 とい った共用 資源 を利 用 す る。時 には他 の研 究者 との会 話 を通 して研 究 に役 立 つ情 報 を仕入 れ た り譲 り受 け た りして各 自が保有 してい る情 報 を増や して い く。 研 究 の あ る時期 、共通 の 目標 を もつ研 究者 らが集 ま りそ の達成 に向け て活 動す る こ と が あ る。 この状態 を図2で 示 してい る 。グ ルー プ は共通 の 目標 を もつ研 究 者 が集 ま って 構 成 されて い る。グ ループ 内 で は、そ れぞ れの知 識 や経験 、所 有 す る情報 を持 ち よ り交 換す る こ とでグ ル ー プ 内 に誰 の もの で もな いが 皆 が 共有 す る生成 物 を蓄 え る。 それ ら を活用 し知 恵 を出 し合 い なが ら目標 で あ る最 終生 成物 を作 成 す る。 目標 達成 の過程 で得 られた情 報や知 識 はそ の ま ま各 自の情 報 と して 蓄 え らる。 目標 が達成 された 時点 で、集 まってい た研 究者 は各 自の 目標 の追 求 に もどってい く。 この 間 に も独 自に 目標 が存在 す る研 究者 はグ ルー プ に参加せ ず研 究 を行 な って い る。参加 してい ない研 究者 はグル ープ に よ って蓄積 され た成 果物 に関 して ほ とん ど内容 を把 握 してい ない 。 研 究室 内 の状態 を示 してい る二 つの 図(図1、 図2)か ら、幾つ か研 究室 の特徴 に気 がつ く。一つ は研 究者 は情 報 を間に は さんだ形 で他 の研 究者 と結 び付 いてい る こ とで あ 7 岨一 ■■■■■■■勝騨
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情 報交 換 の 繋が り 図2:協 調 が必 要 な時 8一 る。 あ る情 報 に対 す る責任 が 共 に等 しい研 究者 を集 め る こ とで 過去 の グル ープ を表 す こ とが 出来 る。他 の研 究 者 との協 調 活動 にお い て 、情 報 を挟 んで行 なわ れて い る こ とが重 要 で あ る。 図3の 研 究 室 モデ ルで研 究室 活動 の一 面 を示 して い る。現在 の ところ 、直接 研 究者Aの 作 業空 間 研 究 者Bの 作 業 空 間 独 自 の テ ー マ の た め の 情 報 .共 通 の .。 翻 票の 縫 綴 …、 独 自の テ ー マ の た め の 情 報 研 究者Aと 研 究 者Bの 協 調 作 業空 間 図3:研 究 室 モ デ ルa 知 る こ との 出来 なか った生成 物 に対 して も参加 した研 究者 を介 して ア クセス で きる。実 際 この よ うに して研 究者 一 人一 人が 自分 の保有 す る情 報 を増 や して い る。 これ は情 報 共 有 を困難 に して い る遠 因 で あ る。 二 つ 目は研 究室 内の状 況 は研 究 者 そ れぞ れ にお い て 図1、 図2の 状 態 の 問 をい った りきた り して い るこ とであ る。つ ま りそ の時 々人 それ ぞ れに応 じて必要 な作 業 空 間が異 な ってい る。 図4の 研 究室 モ デ ルは も う一 つ の側 面 を示 してい る。
独 自の 目標 追 及
協調作 業
共 用 資 源 の利 用 lnforma1な 会 議 情 報 の 提 供 と 受 取 計 算 機 の 利 用 共用 資 源の利 用 formalな 会 議i 各 自の情報 や知識 を集約 共有 情報 の作成)
図4:研 究 室 モ デ ルb 2.3研 究環 境 とは こ こで、活動 に必 要 なサ ー ビスや 道具 、情報 と活動 者 で構 成 され る空 間 を作 業空 間 と 定 義す る。特 にそ こで活動 す る人数 に気 を配 る時 、複 数人 で協 調活 動 を行 な う作 業空 間 を協 調作 業 空 間 とよぶ。一 人で 活動 す る作業 空 間 を個 人作 業空 間 とよぶ。作 業空 間 と研 究 環境 は定義 上近 い もの があ るが 、作 業 空 間の方 は そ こで活動 す る研 究者 に とって最適 9 一}… 噸剛欄噸 噸■■■■■ ■嗣圏 ■■ 圏■■圏 ■■膨な空間 であ り、研 究 環境 は その作 業空 間 をつ く りだす も とで ある。 図5は 研 究環境 と作 業空 間 の関係 を示 してい る。図5を 説 明す る。 ある時点 にお いて研 究者Aと 研 究 者Bは 図2に おけ る協調 作 業 を行 な ってい る。 同時 に研 究 者Cは 独 自の 目標 を追 求 してい る。 同 じ研 究 室 で もAとBが 構 成 す る協調 作 業空 間 とCの 個 人作 業 空 間 では支 援 へ の要 請 が異 な って い る。 また 、 同 じ時期 に別 の グル ー プ と して研 究 者Dと 研 究者Eが 協 調作 業 を行 な ってい る と先 の協 調 作 業 空 間 とDとEに よる協 調 作 業空 間 とで は ど うい った 支 援 が必 要か とい う要 請が 異 な って くるた め二つ は異 なった協 調 作業 空 間 で あ る。 協 調作業 空間A AB
実 実
個 人作 業空 間B C実
協 調作 業空 間C DE実 実
r研究環境
作 業 空 間 の パ ラ メ ー タ グルー プメ ンバーの 設定登 録 アクセス制 限 作 業場 所 作業 目的(最 終 生成 物) 日付時 間 図5:研 究 環境 と作 業 空 間 つ ま り、研 究環境 に求 め られて い る ものは 、研 究 活動 をお こな う研 究 者 そ れぞ れ に最 適 な作 業 空 間 を作 りだ し提 供 す る こ とであ る。 同 じタ イプの作 業 空 間(協 調 作 業 空 間、 個 人作 業 空間)で あ って も空 問 を構 成 す るパ ラ メー タが異 な れば最 適 な空 間 とい うもの も異 な った もの とな る。作 業 空間 を構成 す るパ ラ メー タは次 の もの が考 え られ る。 メンバ ー 誰 が活 動 す る(し て い る)の か 。 ア ク セス制 限 持 ち寄 る情報 や保 有 す る情 報 、最 終 生成 物 とい った位 置付 け毎 の必 要 と され るア クセス 制限 は ど うな るの か。 作業 場所 ど こで行 なわ れ る活 動 な のか 。 作業 目標 最終 生成 物 は何 か 。 日づけ と時 間 いつお こな うのか 。 研 究者 は研 究室 に存 在す る資源 や計 算機 を直接 管理操 作す る必 要が ある わけで はない 。 研 究室 で提 供 され るサ ー ビスや情 報 を道 具 とす るな ら、研 究者 に とって適 切 な道具 を利 用 で きる こ とが重 要で あ る。研 究 環境 の側 か ら見 れ ば適 切 な情報 や道 具 を提 供 出来 るこ とが 重要 で ある。計算 機 支援 をつ う じて環 境基 盤 にあ る様 々なサ ー ビスや 資源 を利 用 す 10 暁 鴨 糊 繭欄欄 ■■繭 闘闘■■ ■繭 ■■闘■■圏■■■■■■ ■■疇一 書籍 研 究 環境 特 に 環 境 基 盤 UNIX_network 研 究 環 境 特 にCS層 電子会 議
実,
Macintosh メ モ VTR 図6:研 究 環境 と研 究 者 の関係 るこ とで、 よ り高度 なサ ー ビス の提供 が呵 能 にな る。そ こで研 究 環境 と利用 者 の 関係 を 図6の よ うに考 える。研 究 の核 にな る研 究 者(達)に 対 して研 究 室 のサ ー ビス 、資 源 が 計 算機 支援 層 か ら提 供 される。研 究 の成 果 物 も計算 機支 援 層 を通 じて研 究 環境 の環 境基 盤 に取 り込 ま れ る。作 業 空 間毎 で受け る計 算機 支援 や結 び付 く研 究 基盤 を変化 させ る事 は研 究 環境 の計 算機 支 援 層が受 け もつ 。 2.4研 究 環境 のComputerSupport化 とは 研 究環境 へ の支 援要 請 を次 に挙 げ る。 ・ 研 究 の助 け にな る様 々 な道具 や手 段 、媒体 の提 供 ・ 様 々な ツー ルの組合 せ た利 用 を保 証 す るプ ラ ッ トフ ォーム の提供 ・ グル ープ の 自由 な生 成 と解 消 、複 数 のグ ル ープ 間の情 報 資源 や研 究 室 資源 の管 理 ・ 情 報 の参照 や 再利用 を支 え る成 果 の格 納 と管 理 ・研 究成 果 や研 究 の 進め 方 とい っ た研 究 運行 にあ た って必 要 な研 究履 歴 の管理 ・研 究者 間 のス ケ ジュ ール調 整 や連絡 機 能 の充実 これ らの要請 にこた える研 究環 境 の計 算機 支援 を、四 つ の支 援機 能 と してま とめ直す。 1研 究支 援機 能 各 自の 目標 や アプ ロー チ に応 じた活 動 を支 援 す る道 具 や手段 、媒体 そ の もの や それ らを作 り出す 機 能。研 究 は この機 能 を利 用 して進 め る。協 調作 業 空 間や 個 人作業 空 間 内で の活動 に直 接結 びつ き提 供 され る。 11 些一… 帽 輻贈噸一 圏■ ■■ 剛 ■關 ■■剛 ■■■■ ■■■ 圏■ 隣嗣 2協 調 作業 支援機 能 同 じ目標 を もつ研 究者 らが 集 ま って行 な う活動 の資源 調整 や管 理 、 コ ミュニケ ー シ ョン支援 。 協調作 業 空 間 を作 りだ し維持 す る役 割 を果 たす 。 3生 成物 管理 機能 研 究活 動 に よって あげ た成 果(成 果物)を 集 め て 自由 に利 用 す るた め に管理 す る。扱 う情報 は研 究室 の資 産 と して管 理 す る。 ま た、 そ の情報 は研 究 者 へ提 供 され る。成 果 物提 供 に関 して研 究者 の負 担 を減 らす 工夫 が 必要 で あ る。 4活 動効 率化 支援機 能 研 究 の本 質 に直 接 関係 しない仕 事 、 た とえ ば資料 整 理 や メデ ィ ア変換 、マ ネー ジ メ ン ト業務 とい っ た仕 事 が研 究 者 にか け る負担 を軽 くす る為 の もの 。 これ らの支援 が研 究 環境 に存在 す るこ とで それぞ れ の研 究 活動 が うま くい く空 間 を構 成 で きる。 しか しこれ らの計 算機支援 の十分 な機 能 の実現 に対 し次 の四 つの 障害が あ る。 A多 様 な 名 前 空 間 の 存 在 もの に対 して ど うい う名 前 を つ け る か とい う こ と は 人 毎 、 場 所 毎 、 目 的 毎 に 異 な っ て い る 。 同 じ名 前 づ け に よ っ て ま と め られ て い る 集 合 を 同 じ名 前 空 間 に存 在 す る と定 義 す る 。研 究 室 内 に は様 々 な名 前 空 間 が癖 在 して い る 。 ま た 、名 前 空 間 は 大 き く二 種 類 の 空 間 を表 現 して い る。 一 つ は 物 理 的 空 間 で あ り、 情 報 や もの や 人 の 存 在 位 置 を は っ き り した もの にす る 。例 え ばUNIXフ ァ イ ル シ ス テ ム の 名 前 空 間 が 相 当 す る 。 も う一 つ は 論 理 的 空 間 で 、 情 報 や もの や 人 の扱 い を 示 す もの で あ る 。例 え ばStP[3]な どの 、デ ィ レ ク ト リ と ツ ー ル の 問 の 対 応 が 示 し、NeXTSTEP7の フ ァ イ ル シ ス テ ム もそ れ に近 い 。 名 前 空 間 は 同 じ様 な 役 割 で 空 間 を示 す もの で も そ れ ぞ れ に独 自 な も の で あ る 場 合 が お お い 。 例 え ばU NIXフ ァ イ ル シ ス テ ム とMacintosh8フ ァ イ ル シ ス テ ム とで は 、 フ ァ イ ル 管 理 の た め の 名 前 づ け で あ っ て も全 体 で と り ま と め て 管 理 す る の は 難 しい 。 こ れ は研 究 環 境 の重 要 な 仕 事 で あ り、 問 題 で あ る 。 B研 究 方法 の多 様性 人 そ れぞ れ に研 究 の進 め 方が存 在 す る。研 究 とは進 め方 、手 段 の 選択 が幅広 い。研 究 活動 のス タイル千 差万 別 で あ りそ れ に制約 を与 え る環境 は本 末 転倒 とい え る。研 究環 境 は そ れぞ れの進 め方 をよ り行 ない易 い方 向へ発 展 させ る手伝 い を行 な う もの で な くて はな らない。提 供 す る支 援機 能が研 究 者 に対 して 求 め る制約 が研 究 方法 に踏 み込 まな い配慮 が 必 要で あ る。 C支 援 ツ ー ル 間 の 連 絡 ツ ー ル 統 合 の プ ラ ッ トフ ォ ー ム の 実 現 と利 用 が 必 要 で あ る 。 複 数 の 道 具 を使 っ て研 究 を行 な う際 に 、そ れ ぞ れ の 道 具 の 間 で 生 成 物 や 作 業 の ス ム ー ズ な流 れ が な くて は な ら な い 。 道 具 を切 替 え る 際 に作 業 が 止 ま っ た りす る こ とで は 困 る 。 現 在 ソ フ ト ウ ェ ア 開 発 環 境 の プ ラ ッ トフ ォー ム と してPCTE[4]と い うツ ー ル 間 イ ン タ ー フ ェ ー ス が 提 供 さ れ て い る 。 研 究 環 境 に お い て も こ うい っ た も の が 必 要 で あ る 。 ま た 、 旧 サ ポ ー ト と新 サ ポ ー トの 間 は シ ー ム レス で な くて は な ら な い 。 ま た 、存 在 場 所 が 受 け られ る サ ー ビス へ の 制 約 とな ら な い こ と、扱 う情 報 の 単 位 も格 納 さ れ て い る 単 位(例 え ば フ ァ イ ル)へ の操 作 だ け で な く意 味 を なす 集 合(例 え ば研 究 論 文)を 対 象 に した操 作 の 実 現 も要 求 され る 。 7NeXTSTEPはNeXTComputer ,Tnc.の登録商標です。 sMacintoshはAppleComputer ,lnc.の登録商標です。 12 州輔 噸 醐嘲 糊■■馴 ■■■■圏■■■■■■■酵
Dノ ウハ ウ が人 に付随 研 究室 で 必 要 な ノ ウハ ウ を研 究 室 に残 す こ とは重 要 な問 題 で 、 必 要 な こ とであ る。 しか し雑用 へ の対 応 の経 験 や知 識 を次 の メ ンバ ー も生 かせ る 形 で残 す こ とがむず か しい。研 究 の進 め方 とい った もの も経 験 の浅 い研 究 者 に とっ て参考 とな る もの が少 な い こ とが現状 で ある 。 ノウハ ウ自体 の特性 の他 に も、研 究室 の メンバ ーが定 期 的 に更新 さ れる こ と も困 難 にす る要 因 で あ る。更新 の度 に 引 き継 ぎが行 なわ れ る度 に 、そ れ まで蓄積 され た知 識 や研 究 か ら確 実 に伝 達 漏 れ が生 じてい る 。現実 に ノウハ ウは人 に付 随 してい てお り、 これ ら を習得 し取 り戻 す 為 に更 新時 、一 定期 間の時 間 的肉体 的 労力 を払 って取 り戻 して い る。 計 算 機支 援 とそ れぞ れ の実現 に関係 す る障害 の対 応 を表3に 示 す。 表3:計 算機 支援 の実現 と障害 の対応
協 究麟 の計鰍 支倒
研究支援機能
対応する轄i
協調作業支援機能
生成物管理機能
活動効率化支援機能
研 究方 法 の多様 性 支 援 ッ ール 間の連 絡 多様 な名 前空 間の存在 支 援 ッー ル 問の違 絡 ノ ウハ ウが人 に付 随 多 様 な名 前 空 間 研 究 方法 の 多様 性 支援 ツー ル間 の連 絡 ノ ウハ ウが 人 に付 随 多様 な名 前 空 間 の存 在 支 援 ツー ル間 の連絡 ノウハ ウが人 に付随 表3に つ いて詳細 を述べ る。研 究支 援機 能 の実 現の 際 、まず研 究 方法 の多様 性 が 障害 とな る。研 究 のため の道 具や 手段 、媒体 な どは 、研 究方法 が 多様 な為 あ らか じめ必 要 な もの を全 て用 意 してお くこ とは で きない 。そ うな る と既存 の機 能 を組 み合 わせ よ うとす るの だが 、二番 目の支 援 ツー ル間 の連絡 が よ くな けれ ば既 存 の機 能 が抽象 的 で高 度 な も のに な るほ ど後 で組 み合 わせ る苦労 は大 きな もの に な る。 協調 作業 支援 機 能 の実現 には多様 な名 前 空 間の存在 が 障害 とな る。あ る研 究者 が 、複 数 のグ ル ープ に同時 に参加 してい てか つ 自分 だけ の 目標 を持 って活動 してい る とい った 場合 は珍 し くはない 。そ れぞ れの作 業空 間での生 成物 の管 理 は 、 自分 で管 理 して い る場 合 とグ ループ 内 で決 め られて い る場 合 の二種 類 あ る。 どち らに して も参加 してい る研 究 者 は 自分 が参 加 して い る全 て の名前 空 間 を把 握 してい なけ れば な らない 。全 ての名 前管 理 の負 担 を結 局参 加 してい る研 究者個 人が もつ こ とになってい る。この為 、あ る人 が持 っ て い る情 報 を外部 か らの ぞ き込 んで も把 握 す る こ とは 困難 に なって しま う。 さ らに はグ ル ープ単位 で生成 された成 果 を管 理 す る こ と も必 要 で ある。支援 ツール 間の連 絡 の障害 と して 、個 人単位 の利用 を前提 と した ッー ルやプ ラ ッ トフ ォームの他 に複 数人 で操作 す 13 } 属刷 騨鞘鞘 礁■刷 ■胴鳳 ■圏闘■繭 ■ ■■■■ 膨る ツールや複 数 人 の利 用 をさ さえ るプ ラ ッ トフ ォーム が別 に必 要 にな る こ とが あ る。 こ れ らは個 人単位 向け に提 供 され てい る もの と比べ て数が まだ少 な く実 験 的 な性 格 の強 い ものが少 な くない。 また 、複 数 人 向け の ツール やプ ラ ッ トフ ォーム と個 人 向 け ツール の 連絡 に考慮 をは らった もの が ない わけ で はな い。 しか し十分 とはい え ない。今 後充 実 し て い くこ とが期 待 され るが 、現在 研 究 が行 なわ れて い る分 野 なの で あ る程度 時 間 が必 要 とな るだ ろ う。複 数 人で 活動 を行 な うにあた っては 、調 整役 にあ た る人の 能力 が活動 結 果へ 影響 をあ た える。 また参 加者 側 もグ ルー プ の 目標 に対 す る効 果 的 な行動 をお こ な う こ とが 求め られ る。あ る活 動 につい て、ど うい った準備 が 必要 か といった情報 や 、過去 の 活 動履歴 な ど予 備情 報 を蓄 え るこ とが必 要 とな る。例 え ば研 究 室 のゼ ミの場 面 で 、 自分 の担 当部分 にあた りあ らか じめ準 備 が求 め られ る。 な にを どの程 度準 備 す るか とい った 知 識 な どは経 験 的 に参加 者個 人 に蓄積 され てい る。 しか し個 人差 が存 在 す るの で いい ゼ ミとす るた めには この知識 の少 ない人 に対 して過去 の活 動履歴 を参 照す るこ とで補 える。 生成 物 管理 機 能の実 現 の一番 の 障害 は多様 な名 前 空 間の存 在 が あ る。協 調 作 業支援 機 能 で も触 れ た問題 の他 に 、記録 してい るメデ ィアが多 様 な こ とが 一層 困難 に して い る。 なぜ な らメデ ィア固有 の名 前 づけ の制約 が存 在 してい るた め 、保有 し管理 して い る人毎 に名 前管 理 の方針 が異 なって い るため 、可搬 性 の高 い メデ ィアの所 在 は常 にあ る種 の不 確 か さ をもっ てい るため で あ る。 また 、紙 や フロ ッピデ ィス ク、 ス トリーマ とい った媒 体 の存 在 を無視 で きない こ とも生成 物 管理 の難 しい ところで あ る。研 究者個 人が行 な っ て いる生成 物 管理 は全 てが うま く行 な われ てい るわけで はない 。そ れは記 録 に残 してい な い管 理情 報 が存在 し、そ れ らを加 え て生 成物 を管理 してい るか ら と考 え る。記録 に残 してい ない管理 情報 とは例 え ば生 成 の動機 や研 究 上 の位 置付 け な どが あげ られ る。そ れ ぞ れの生成物 に対 して記 録 して い ない情 報 を考 慮 しなが ら管理 す る と記 録 してい ない管 理 情報 が失 わ れた(忘 れた)時 、そ の生 成物 の意味 が失 わ れ る。人 そ れぞ れ に位 置 づ け の種 類 や記録 して いな い管理 青報 の 内容 が異 な るだ ろ うが 、 これ ら記録 され ない管 理 情 報 を汲 み上 げ記録 す る機 能が 必要 で あ る。生成 物管 理機 能 は生成 物 を記録 して保 持 して い るほか 、生 成物 を利 用 す る他 の機 構 や ツー ルへ提 供 す る こ と もお こな う。生成物 管 理 機構 と様 々な管 理機構 の 間 で情 報 の交換 が 円滑 に行 なえ る こ とも重 要 な点 となる。例 え ば生 成物 を一括 して管 理 す るデ ー タベ ース をただ導 入 す るだけ で は十分 で はな い。現在 使用 してい るツール が使 え な くな る とい った事 態が発 生 す る よ うで は困 る。 また今 後 開 発 してい く、生 成物 管 理機 能 を利 用 す る支援機 構 との イ ンター フ ェース も考慮 して おか なけ れば な らない 。 活動効 率化 支 援機 能 の実現 の 一番 の障害 は支援 ッール 問の連 絡 が十分 で ない こ とであ る。記録 メデ ィアの変 換や既 に作成 した情報 の収 集 、再編集 とい った作 業 が頻繁 にお こな わ れて い る。その うちで特 に再 編集作 業 を行 な う際 に は編集 の手 間以外 で労力 を払 って い る。最 悪 の場 合 、元情 報 の所在 を探 す こ とか らは じま り編集 可 能 な場 所 へ あち らこち ら移 動 す る とい った状 況 もあ りうる。情 報 の検 索 か ら変換 、編 集処 理 まで 一箇所 で行 な える状 況が 望 ま しい。情 報 を収集 す る際 に、多 様 な名 前空 間 が存在 して外部 か ら把握 す るこ とが難 しい とい う点 は他 の支援 機 能 にお け る障害 と同様 で あ る。 また、 ある仕事 を 片付 け よ うと した時 、始 めてお こな う人 は その仕 事 を過去 に幾 つ も経験 した人 と比較 し て手 間取 る部分 が 多い 。何 で ど うす れ ばいい か とい った段 取 りの部分 をふ くめ て活動履 歴 や ガ イ ドライ ン とい った もので も参照 で きれ ば大 きな助 け となる。 こ うい ったサポ ー 14
一
一一 トの 枠 組 は な か な か な く、 あ っ て もス ム ーズ な 記 録 は 困 難 で あ る 。 こ う い っ た 問 題 は 個 々 の ツ ー ル 毎 に解 決 を図 る もの で は な い 。研 究 環 境 実 現 へ の 障 害 に対 応 す る機 構 が 支 援 機 構 の 他 に必 要 で あ る 。
3研
究室資産の継承
研 究 環境 に対 す る要請 の うち特 に研 究成 果物 の蓄積 や活 用 に注 目 し、研 究資 産 の継承 を どの ように計 算機 支援 で実現 す るの か に焦 点 を絞 り検 討す る。 これ は研 究環境 の計算 機 支援 へ の三番 目の支 援機 能 に相 当 す る。 個 々の作 業空 間 におい て作成 され た生成物 を環境 基 …盤に榴 納 し、計算 機支 援 を通 して 利 用 す る手 段 を研 究者 に提 供 す る こ とは以 下 の点 で メ リッ トが あ る。 成 果物 の参 照 各 研 究者 が挙 げ た成 果 を他 の研 究者 が 具体 的 な情 報 を十 分 に把 握 して い な くて も利 用 で きる仕 組 み を環境 が覗 供 す る。具体 的 な情 報 とは 、 どん な成 果 を あげ たか 、何 処 にあ るか 、誰 が つ くったか 、 いつ作 成 したか な ど成 果物 を一意 に 決 め る為 に必 要 な もの を指 す。 研 究 資産 の継 承 研 究 室 内 で研 究 が継続 され て い く場 合 、過 去 の研 究 経 過 や生成 物 につ い ての情 報 が研 究環 境 に記 録 され、提 供 され る。 ま った く予備 知 識 が無 い場 合 で も成果 物 の再利 用 が環 境 のサ ポ ー トで可 能 であ る とい うこ とであ る。 3.1研 究環 境 に存 在す る一般 的 な生成 物 まず 、研 究 環境 に どの よ うな生成 物 が存在 して い るのか整 理 す る。特 に研 究 室資 産 と して扱 わ なけ れば な らない もの に対 象 を絞 ってい る。図7で 生成物 とそ の関係 、そ して 生成 物 の 内容 を一 段詳細 化 した もの を しめす。 図 の見 方 を説 明す る。一番 外 側 の四角 形 は あ る生 成物(例 えば論文 や プ ログ ラム)を 表 してい る。一 つ内側 にあ る四角形 は外 側 の生成 物 を構 成 す る要素(例 え ば論文 で は テ キス ト、図 表 、 タイ トル 、参 考文献 リス ト)を 表 してい る。四角 形 を結 んで い る直線 は 生成 物 問の 関係 を表す リンクで ある。 リン クには関係 が 記録 され てい る。例 えば論文 と プ ログ ラムに開発 す る とい う関係 が結 ば れて い る。 リ ンクの端 に黒丸 が あ る場合 、そ れ は多 重対応 を表 して い る。例 えば レジ メの ス トー リに対 して要約 が複 数結 び付 け られ る こ とが表 され てい る。 リン クの端 に付 け られ た菱形 はaggregationを 表 す。 レジ メの ス トー リと詳 細 説明 で は、ス トー リは タイ ミング に よ って指 示 される詳細 説 明 の集合 か ら な ってい るこ とを示 してい る。 図7に 現 れ る生成 物 は研 究 内容 を伝 え る為 に必 要 な もの を経 験 的 に選択 した もの で あ る。 よって全 て の研 究 におい て これ らの生成 物 が必 ず現 れ る とい うわ けで はな い。 ま た 、これ だけ で十分 で あ る とは言 えない 。た だ次 の点 は研 究成 果物 を考 える うえで重 要 で ある。 ・研 究 の結果 生成 され る成果物 はそ の内側 に構 造 を持 って い る こと。 ・研 究 の内容 を把 握 す る には生成 物 間の 関連 も必 要 で ある こ と。 ・ 生成 物構 造 を定 義必 要 に応 じて拡張 で きる こ と。 15 一 {一 嘲鰯 醐 綱 圏圃■■嘲 ■■■ 暉 ■■■ ■ ■ ■ ■■ 勝論 文(報 告書) レジ メ ス トー リ 要約 タ イ ミ ン グ 詳 細 説 明 ま とめ る ま とめ 利用 す る OHP テ キ ス ト 参考 文 献 リス ト 図表 タイ トル 参考 す る 図 コ メ ン ト タ イ トル フ。ロ グ ラ ム 整 理 する 分析 す る 実験 デー タ 開 ・す る 参.す る デ ー タ 本 体 実験 計画 ラベ ル 実 ∠ す る makeフ ア イ ノ ツ ダ フ ア イ ノ ソ ー ス フ ァ イ ル ル に す マ ニ ュ テ キ ス ト 三 s 題 目 ア 目次 ル書 ペ ー ジ番 号 籍 雑 タ 誌 図 表 イ ト ル 参 照す る 基 づ く ソ フ トウ ェ ア仕 様 書 ソ フ トウ ェ ア プ ロ セ ス モ デ ル 表 工程 名 モデ ル図 記 述 議事録 レ ビ ュ一 す る 意見 テ ー マ 質 問 回答 検 討 す る 購 入計 画書 物 品表 説 明 書 製 品名 カ タロ グ 購 入す る 検 言す る 保 証 書 項 目 棟 管 所 履 値 歴 情 報 図7:研 究環 境 に存在 す る一般 的 な生成物 16 -㌔ 噸 贈 剛贈 剛 ■■嘲 ■■關圃陶 ■ ■馴 嗣 ■ ■■ ■齢
一 時 間 切 りだ しC イ ベ ン ト ベ ン A
▲
1
研 究 テ 切 り出 しA 研究 研究 者B A マb▲
t 研 究 テ 切 り出 しB 一 マd 研究 研究者 図8:生 成 物管 理 の ため の基 本構 造 3.2生 成 物管 理 の為 の構 造 研 究 の成 果 は研 究室 の資産 とな る。研 究成果 を継承 し伝 えて い くため に は成 果物 だけ で な く研 究 にお け る成 果物 の役 割 とい った背 景 も必 要 であ る。研 究室 資産 と して成 果 物 を管 理 す るため に は管理 の為 の格 納構 造 が必 要 で あ る。 管理 の為 の格納 構 造 を図8に 示 す。構 造 に は三つ の 中心軸 が あ る。一つ は活 動記 録 や 生成物 の作 成 、研 究 開始 日や終 了 日 とい った時 間 であ り、一 つ は活 動 す る研 究 者 、 もう 一つ は研 究 テー マが 記録 され る研 究 で あ る。 図8か らあ る研 究 テー マbに つ いて切 り出 した もの が図11で あ る。 この構 造 は研 究 者 と時 間の 二軸 で表 され る。図8か ら研 究者Bに つ いて切 り出 した もの が図10で あ る。 この構 造 は研 究 者 と研 究 の二 軸 で あ らわ され る。実際 の生成 物 管理 におけ る構 造 は これ ら三軸 でつ くられ 、生 成物 は空 間内 に保 管 される。 図9に よって研 究 活動 にお け る イベ ン トと研 究者 の 関連 を説 明す る。そ して図10と 図11そ れぞれ につ い て、 この図で何 を 表 してい るか説 明 す る。 つ ぎに 、管 理 して い る生 成物 へ の検索 の視 点 を考 え る。複 雑 な管 理構 造 のな か に生 成 物 が収 め られ てい る。利用 者 は管 理情報 にた い して十分 な知 識 を もってい るわけ で はな い。 む しろ必要 で ない こ とが 求 め られ る。そ こで検 索者 の視 点 をい くつ か検討 し、 ど う い った情 報 提供 が あ るか検 討 す る。 そ して具体 的 に格 納 されてい る構 造 を もちいて生成 物 の登録 と検索 につ い て考察 す る。 特 に ある研 究 の生成 物 の格 納検 索 と複 数 の研 究 に よる生成 物 の格納検 索 それぞ れの例 に つ い て検 討 す る。 17 一 艦 蝸 醐剛 髄■剛 ■ ■闇■繭 ■■■ ■■嗣 ■■■ ■■ ■ 卜一 時 問 切 りだ しC イ ベ ン ト イ ベ ン トA ○ 参加 している 研 究者A 研 究者B 研究者 図9:格 納 庫 内 の 構 造 イ ベ ン ト と メ ンバ ー の 関 係 3.2.1研 究 者 と研 究 と活 動 記 録 研 究生成 物 の背 景 となる情報 には 、いつ誰 が何 の為 につ くった ものか とい うこ とが必 要 であ る。 また その生成 物 は どうい った役 割 を果 た してい るの か とい う情 報 も重 要 で あ る。そ こで 、いつ に相 当す る情 報 と して時 間軸上 に記録 され る活 動記 録 を、誰 が に相 当 す る情報 と して研 究者 を、何 の為 に相 当す る情報 と して研 究 を記 録 す る。 また 、生成 物 を論 理的 な塊(た とえば論 文)の なかで ど うい った役 割 を果 たす の か を、塊 を構 成 す る 構 造 中の位 置 付 け で記録 す る。 また、研 究 室活 動 と研 究 室 メンバ ーの関係 は時 間 と研 究者 の対 応 で保存 す る。図9は 情 報格 納庫 に格 納 されてい る研 究室活 動 にお け る イベ ン トとメンバー の関係 を示 して い る。様 々な イベ ン トを時 間軸 上 に記録 して い る。 図9の 説 明 を行 な う。横 軸 は時 間、縦軸 は研 究者 を示 してい る。横 軸 には は イベ ン ト が 刻 まれ てい て 、現在 よ りも前 の ものは記録 と して いる。現 在 よ りも先 の もの は予 定 で あ る。研 究室 メ ンバ ー は登 録 がお こなわ れた 時点 か ら記録 され は じめ る。 白丸 は イベ ン トに参 加 を示 した予 定 また は記 録 を示 してい る。 こ こで は イベ ン トと して扱 う対 象 の範 囲 を どこまで にす るかが重 要 な点 とな る。 イベ ン トは大 き く二種 類 に分 類 で きる。一 方 は研 究 室全体 の行事 や 学校行 事 、学 会活 動 な ど のpublicな もの で 、 も う一方 は研 究 者個 人の研 究 予定 や 記録 でprivateな もの で あ る。 扱 い に これ ら二 種類 の イベ ン トで差 は ない 。だ がprivateな もの を含 む分 、取 り扱 い に 関 して注 意 が必 要 とな る。 イベ ン ト情報 を扱 うサ ー ビス につ い て必 要 な もの と控 えるべ きものの判 断 が必 要で あ る。 あ る研 究 者 につ い て切 り出 した構 造 、つ ま り研 究軸 と時 間軸 に よって示 され る もの か らは次 の よ うに研 究 活動 の状 況 を読 み とるこ とが 出 来 る。 図10は あ る研 究者Bに つ い て時 間軸 と研 究軸 によ って記録 す る構造 を示 してい る。研 究者Bが もってい る研 究 テ ー マ につ いて 、研 究 活動 を通 じて次 の よ うに読 み とれ る。研 究 テ ーマdの 研 究 開始 日か ら 研 究 テー マbの 研 究 開始 日まで は研 究 テー マdに つ い てだ け研 究活 動 を行 な ってい る。 そ して研 究 テ ーマdの 研 究 終 了 日まで 同時 に二つ の研 究 テー マ につ い て研 究活 動 を行 18
一 な っ て い る。 そ して 研 究 テ ー マbの 終 了 日 まで は研 究 して い る テ ー マ は こ れ だ け で あ る 。 研 究者Bに つ いて 時 間 o生 成物 研究終了 日 ▲ 研究期 間 作 成 日 研 究 終了 日. 作成 日= 作 成 日. 研 究 開始 日6=
研鞭,===土===0
研 究 研 究 テ ー マb研 究 テ ー マd 図10:情 報 格納 庫 の基 本構 造 研 究軸 と時 間軸 あ る研 究 につ い て切 り出 した構 造 、つ ま り研 究者 と時 間軸 に よって示 され る もの か ら は次 の よ うに研 究 活動 の状 況 が読 み とれ る。 図11は あ る研 究 テーマ につ い て図8を 切 り出 した もの であ る。情報 格納庫 内 にお け る研 究者 軸 と時 間軸 に よ って表現 され る関係 を示 してい る。この切 り出 しで はあ る研 究 につい て研 究 の担 当者 の変化 や引 き継 ぎ状 況 、 共 同研 究 とい った形態 が表 現 されて い る。図11で は、 あ る研 究 テ ーマbに つ いて研 究 者二 人が携 わ ってい る。研 究 者Aが まず研 究者Bが 参加す るまで研 究 を続 け てい る。そ の後 、研 究者Bが 途 中か ら参加 し研 究 者Aが 研究 をや め るまで二 人で研 究 活動 を行 な っ て い る。研 究者Aが 研 究 をや め た後 も、研 究者Bは 研 究活動 を しば ら く継続 して いる。 時間 ある研究テーマbについて o生 成物轍 了
日
一一
▲
㈱ 間
作 成 日 ≡ 研 究 終了 日 ≡ 作成 日 ≡ 作成日 研究開始 日作成日
一 一 一 一 一
〇i
研 究開始 日=i 研 究者 研 究者A 研 究 者B 図11:情 報格 納庫 の基本 構造 研 究 者軸 と時 間 軸 情 報格 納庫 は研 究毎 に時 間軸 にそ って 生成物 を並べ 保存 す る。 19 一 -〔醐 脚凹一劇■■ ■■圏圏 ■■■闘 ■■■■闇■■■■墜活動 記録 誰 が参加 し か 研究者 どん な事 を したか 誰が行 ったか 何 の研 究 か 何 を した 研 究情 報 =研 究 、 ど うい っ た もの か (サ ブ) フ レ ー ム 何 を残 したか フ ア イ ル 内容 は どれか 図12=視 点 の変 化 と格 納 して い る情 報 の対 応 3.2.2検 索 視 点 この よ う な格 納 庫 に対 し検 索 を行 な う場 合 に は 、つ ぎの 視 点 が 存在 す る 。 こ こ で フ レー ム とは 論 文 や プ ロ グ ラ ム と い っ た 生 成 物 の 論 理 的 単 位 の こ と を指 す 。 ・ イ ベ ン トに 誰 が 参 加 した か 。 ・ 研 究 者 が ど ん な 事 に 参 加 した か 。 ● 研 究 者 が 何 を や っ た か 。 ● 研 究 を 誰 が 行 な っ た か 。 ● 研 究 で 何 を残 した か 。 ● フ レー ム は何 の研 究 に よ っ て 作 成 され た の か 。 ・ フ レー ム は ど うい っ た 内 容 を持 っ て い る の か 。 ・ あ る フ ァ イ ル は ど うい っ た 役 割 を持 っ て い る の か 。 こ れ ら視 点 は 、情 報 の あ る型 か ら別 の 型 を獲 得 しよ う とす る事 を表 して い る 。 視 点 の 変 化 とは あ る種 の 情 報 を も と に最 終 目 的 情 報 を獲 得 す る まで の 視 点 の 動 きで あ る 。 図12は 視 点 の 変 化 と格 納 情 報 の対 応 を示 して い る 。 な ん ら か の 手 が か りか らあ らゆ る 情 報 ヘ ア ク セ ス で き る こ と と視 点 の 変 化 を通 じて情 報 の 背 景 が 掴 め る こ と両 方 が 格 納 庫 に対 す る 検 索 に 対 して重 要 で あ る 。 ま た 、 こ れ らの 検 索 を 可 能 にす る よ うに 格 納 を行 な わ な くて は な ら な い 。 3.2.3管 理 の ための情 報 こ こ まで で挙 げ た成 果 物 を格納 す るため の構造 は図13の 管理情 報 で作 られ る。 研 究室 ス ケ ジュー ル と研 究者 、研 究 で生成 物 の背 景 とな る情 報 を構成 す る。そ して こ れ らの背 景 を もつ情 報 と して生 成物 が管 理 され る。生 成物 自身 もさ らに詳細 化 され る。 20 噛一 硝 剛剛劇 ■圏 ■噸 繭 ■■ ■ ■■■■闇嗣■ ■■■■ ■■■勝
管 理 の た めの情報
研 究 室 ス ケ ジ ュ ー ノ 研 究 名 、期 間 研究 所属 期 間 研 究担 当者 記 述 利 用 、 参 照 研究者記録 所有者 生 成物 生成 物 =フ レー ム+フ ア イ ル 管 理 +フ ァ イ ル 実 体 図13:管 理 情 報 と関 連 生 成 物 を構 成 す る フ レ ー ム と実 体 で あ る フ ァ イ ル 、 管 理 が府 在 す る 。 さ ら に フ ァ イル を管 理 す る フ ァ イル 3.3リ ソ ー ス ・サ ー バ 内 で の 構 造 生成 物 を格 納 す る機構 を リソ ース ・サ ーバ と よぶ 。図13で あげ た管 理 の為 の情報 を つ か って どの よ うに格 納 してい るか を説 明す る。二 種類 の場合 を例 にあげ る。 一つ は あ る研 究 の一 生成 物 に着 目す る場合 で 、 もう一 つ は複 数 の研 究で複 数 の生 成物 が格 納 され てい る状 況 に着 目す る場合 であ る。 3.3.1あ る研 究 の 生 成 物 の 場 合 プ ロ グ ラ ム の 格 納 を例 と し て格 納 に つ い て 説 明 す る 。 図14は リ ソ ー ス ・サ ー バ で プ ロ グ ラ ム が どの よ う に保 存 さ れ て い る か を示 して い る 。 プ ロ グ ラ ム(test)は 研 究(XXXの 開 発)の 生 成 物 で あ る 。 プ ロ グ ラ ムtestは5つ の フ ァ イ ル 、main.ctest.ctest.hmakefiletest.docか ら成 っ て い る 。 こ の プ ロ グ ラ ム を 格 納 す る の に まず プ ロ グ ラ ムtestは ど の研 究 の 生 成 物 か とい う点 を 明 ら か に しな け れ ば な ら な い 。 そ してtestは プ ロ グ ラ ム で あ る とい う こ と か ら 、 い くつ か の サ ブ フ レー ム で 構 成 さ れ て い る フ レー ム で あ る こ とが わ か る 。 そ こ で 各 フ ァ イ ル が そ れ ぞ れ どの サ ブ フ レー ム(フ レー ム を構 成 して い る フ レー ム)で あ る か とい う対 応 関 係 を記 録 す る 。 main.cとtest.cは ソ ー ス フ ァ イ ル に対 応 す る 。test.hは ヘ ッ ダ フ ァ イ ル に 、makefileは makeフ ァ イル に 結 び 付 く。test.docは ドキ ュ メ ン トに結 び付 く。こ の よ うに 情 報 格 納 に対 して 視 点 は大 き く三 つ あ る 。 図11の 視 点0は ど の研 究 の 成 果 で あ る か とい うこ と を示 して い る 。視 点1は 登 録 す る 生 成 物 は ど うい っ た フ レ ー ム で
21
視点1 視点O
f」
研究管理情報 研 究XXXの 開発 視 点2 フ レ ー ム プ ロ グ ラ ムtest サ ブ フ レー ム ソ ー ス フ ァ イ ル ヘ ツ ダ フ ア イ ノ makeフ ア イJ ド キ ュ メ ン ト フ ア イ ル (素 材 デ ー タ). mam.cD
test.ctest.h maxenie test.doc
研 究 生 成 物 は あ る 視 点 か ら整 理 す る と木 構 造 に な る 。 パ ス は そ の ま ま 探 索 経 路 とな る 。 様 々 な 視 点 の 例 視 点0:業 績=研 究 視 点1:研 究e研 究 管 理 情 報 十 フ レー ム(複 数) 視 点2:フ レー ム=サ ブ フ レ ー ム(複 数)+フ ァ イ ル
D
フ ァ イ ルO
フ レ ー ム (素材 デ ー タ 、 複 数)O
レ イ ヤ ー 図14:あ る プ ログ ラ ム フ ァ イ ル 群 の 構造 22 印曲}輔 ■蝋 ■■闘 剛 ■■ ■■■ ■■ 馴圏■■■ ■■■夢一 研 究A 研 究B 研 究C 議 事録 論文 参考文献 論文 プ ロ グ ラム 本 文 ソ ー ス フ ァ イ ル ア イ デ ア 質疑 本文 回答 図表 参考文献 質問 テ キ ス ト テ キ ス ト グ ラ フ ィ ッ ク デ ー タ テ キ ス ト テ キ ス ト
D
プ ロ グ ラ ム フ ア イ ル 図15=複 数 の研 究生 成 物群 の場 合 あ る か を示 して い る 。視 点2は フ レー ム を構成 す る サ ブ フ レー ム と フ ァ イ ル が ど う対 応 して い る か を示 して い る 。 この よ うに研 究 生 成 物 は あ る視 点 か ら整 理 す る と木 構 造 に な る 。 パ ス は そ の ま ま フ ァ イ ル 探 索 経 路 とな る 。 ま た 、逆 に た どれ ば フ ァ イ ル を 理 解 す る た め の 情 報 を提 供 して くれ る 。 3.3.2複 数 の研 究 の 場 合 リ ソ ー ス ・サ ー バ 内 に 保 存 され て い る生 成 物 は い くつ も の研 究 の成 果 で あ り、 中 に は 一 つ の フ レー ム が 複 数 の 研 究 に利 用 さ れ て 生 成 物 と して残 され て い る場 合 も あ る 。 一り の 研 究 に つ い て だ け 考 え た 場 合 と異 な り実 際 の リソ ー ス ・サ ー バ 内 は複 雑 な 網 構 造 に な っ て い る 。 図12で は 三 つ の 研 究A、B、Cそ れ ぞ れ の 生 成 物 を格 納 して い る状 態 を表 現 し て い る 。 状 況 を述 べ た 後 、登 録 と検 索 の 二 つ の 操 作 につ い て 構 造 を ど う用 い る か 説 明 す る 。 リ ソ ー ス ・サ ー バ 内 に は 研 究A、B、Cの 三 つ の 研 究 の 生 成 物 が 記 録 さ れ て い る 。 研 究Aで は 議 事 録 と論 文 が 記 録 さ れ て い る 。 研 究Bで は 参 考 文 献 が 記 録 さ れ て い る 。研 究Cで は 参 考 文 献 と論 文 、 プ ロ グ ラ ム が 記 録 さ れ て い る 。 実 体 フ ァ イ ル と し て6つ あ り、 テ キ ス トA、B、C、D、 に グ ラ フ ィッ ク デ ー タ、 プ ロ グ ラ ム フ ァ イ ル とあ る 。 研 究 Aの 論 文 は ア イデ ア 書 き残 した テ キ ス トAと 論 文 の本 文 で あ る テ キ ス トDが あ る 。 議 事 録 と して会 議 で か わ さ れ た 質 疑 の 質 問 と して テ キ ス トB、 質 疑 の 回 答 と して テ キ ス ト Aが あ る 。研 究Bに お い て参 考 文 献 が 記 録 さ れ て い る 。 研 究Aで も利 用 さ れ て い る 議 事 録 の 質 疑 が 参 考 文 献 と し て研 究Bで も用 い ら れ て い る 。研 究Cで も参 考 文 献 と して 研 究Bの 参 考 文 献(つ ま り研 究Aの 議 事 録 の 質 疑)を も ち い て い る 。 論 文 と して 図 表 と本 文 と参 考 文 献 が あ り、 図 表 は グ ラ フ ィッ クデ ー タ、 本 文 は テ キ ス トC、 参 考 文 献 と 23 一 '賄側醐 囎醐醐 噸 ■■鵯 ■■ ■■■■ ■關 ■■■■■■ 騨して テ キス トD(研 究Aの 論 文の本 文)で あ る。 プ ログ ラムは ソース ファイル だけ が登 録 されて い て、プ ログ ラム フ ァイルが 結 び付 い てい る。 こ こでは あ る研 究 の生成物 を構 成 す るサブ フ レー ムが そ っ くり他 の研 究 の生 成物 のサ ブ フ レー ムで もあ った りす る。生成物 の多重 性 は この よ うに親 を複 数持 つ こ とで表 現 さ れてい る。またある実体 ファイルが どこで ど うい った役 割 を果 た してい るのか は実体 フ ァ イル を起 点 に上 へ辿 ってい くこ とで 明 らか に な る。 登 録 時 、生成物 であ る実体 フ ァイル は登 録 されてい な いが既 にあ る。登 録 に際 してま ず これ か ら登録 す る もの は研 究 の なか の どの よ うな生 成物 で あ るのか 明 らか にす る。既 に よ く用 い られ るフ レーム はサ ブ フ レーム構 造 とと もに準備 され てい る。 これ らの 中で 合 うもの があ れ ばそれ を用 い る。ふ さわ しい フ レー ムが無 け れば 自分 で定義 して登録 に 用 い る。 フ レーム やサ ブ フ レーム と実体 フ ァ イル を結 び付 け る こ とで登 録 は終 わ る。 あ る生成 物 を登録 す る際 、既 に登 録 された生 成物 を利 用 して い ない場合 は この用 に行 な わ れ る。だ が、既 に登録 され た生成物 を利 用 してい る生成 物 を登録 す る場合 、利 用 して い る ものが この構造 の中 の どれで あ るか(ど のサ ブ フ レーム か)を 明確 に しなけ れば な ら ない。逆 に言 え ば、どの研 究 の何 を利用 してい るかが は っき りす れ ば ど うい った実体 フ ィ ルが存在 す るか全 て明 らか にす る必要 は ない 。 また既 に登 録 されて い る実体 フ ァイル を 用 い て新 たなサ ブ フ レーム を定 義 す る こ とも可 能 であ る。 また 、複 数 の研 究 問 で共有 さ れるの はサ ブ フ レー ムだけ では ない 。成 果物 で あ るフ レー ム も共有 され る。研 究Bの 参 考文 献 は研 究Cで も参 考文献 と して利用 されてい る 。 登 録 の例 と して研 究Bの 参考 文献 を登 録す るこ とをあげ る。括 弧 の 中に意思 決定 の例 を書 く。 この時す で に研 究Aの 議事 録 は登録 され てい る もの とす る。 まず 、 これ か ら登 録 す る ものが どの研 究 の生 成 物 か明 らか にす る。(研 究B)そ して その研 究 の な にで あ るか を明 らか にす る。(参考 文献 〉 こ こで これか ら参 考 文献 と して登 録 しよ う とす る も の が、議事 録 の 中の質 疑 であ る こ とが わか って いた な ら、 どの研 究 の どの議 事録 の どの 質疑 で あ るか を明 らかにす る。(研 究Aの 議事録 の質 疑)研 究Aの 議事 録 の質 疑の サブ フ レーム を研 究Bの 参考文献 のサ ブ フ レー ム と して登 録す る。 も しもこの とき、これか ら登録 しよ うとす るサ ブ フ レー ムが 明確 に な らなか った な ら、サブ フ レー ム ご と共有 す るの では な く、研 究Bで 独 自に作 ったサブ フ レー ムに実体 フ ァイル を結 び付 け る とい う こ と も可 能で あ る。 た だ しこの場合 は図12の 構 造 と一部 異 な った もの にな る。 情 報 の整理 は大 き く二 通 りの方法 が存 在 す る。一 つ は研 究 ご とに トップ ダ ウ ンにま と めて もの で、残 して お く生 成物 とそ うで ない もの の混 在 を防げ る 。 しか し整 理 を行 な う 者 に とって の最適 な構 造 で ある為 、他 の人 が利 用 しに くい もの に な りや す い。 もう一 方 は生成物 をボ トム ア ップ に ま とめ て い くもの で、存在 す る生成 物 に合 った構 造付 けが行 な える。 しか しボ トム ア ップ で よい構 造 をつ くる には扱 う情 報 を ほ とん ど把握 しなけ れ ば な らな い。 また 、時 間 をお いて次kに 追 加 され る場合 には 向い てい な い。 そ こで リソー ス ・サ ーバ に は両 方 の整 理法 の 中間 を とる。 ボ トム ア ップ で研 究生成 物 を整 理す る際 に現 れる構 造 をあ らか じめ用 意 してお き、整 理 はその構 造 を用 い て行 な う。 必 要 な ら構造 を追加 して定 義す る。生 成物 の構 造 は トップダ ウンに用意 された研 究者 と 研 究 の下 に結 びつけ られ る。登録 の過程 で もわ か る ように 、研 究 とそ のす ぐ下の フ レー ム は トップ ダ ウ ンに用 意 され、 かな り静的 な構 造 で ある。 ま た、一番 最下層 の実体 フ ァ イル に関 して も登録 にお いて静 的 な存 在 で あ る。登 録 にお い て複雑 で動 的な要 素が強 い 24 W鞠 一轍 噸 繭幽 ■繭 閣■■藺 ■闘■■ ■■■麟