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https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 科学技術の基盤整備と産業界へのインパクトに関する 研究 Author(s) 権田, 金治; 富沢, 宏之; 山本, 長史; 小山, 康文; 池端, 包廣; 谷口, 邦彦; 大塚, 徹; 石川, 悳也; 奥 田, 哲也 Citation 年次学術大会講演要旨集, 10: 228-233 Issue Date 1995-10-05Type Conference Paper Text version publisher
URL http://hdl.handle.net/10119/5511
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本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.
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権 田令 治 ,富沢宏之,山本長吏,小山康 文 ,池端色 廣 ( 科学技術政策研究所),
0 谷口邦彦,大塚 徹 ( 大阪科学技術センタ づ ,石川恵 也 ,奥田哲也 (W 鋼 リサーチ ) はじめに 現在、 兵庫県播磨科学公園都市において、 科学技術庁によって 進められている 大型放射光施設 ( S P r i n g 一 8 ) の建設をはじめ、 種々の科学技術・ 産業技術 分野において、 研究推進のための 基盤整備や研究開発プロジェク トが推進されて いるが、 これらの科学技術基盤や 研究開発集積の 整備とともに、 これらの成果の 産業界に対するインパク トは、 関係者の一致する 強い関心事であ ると言える。 この度、 大型 11) 、 中型 (2) 、 小型 (3) の放射光の利用技術に 関する調査に 取り組 む 機会に、 これらの利用技術の 産業界へのインパク トについて、 調査への参加者 の 意見を集約するために、 知識共有化の ッ一 かめ 開発を試みたので 報告する。 2. 知識共有化のツール 開発の背景 科学技術の研究開発は 大学・国立研究所など 公的機関で推進されることが 多く その成果は、 学会活動や当該機関による 研究報告会や 紀要・ 技 報を通じて外部へ 発信されることが 大半であ る。 最近は、 研究報告会もポスタ 二 報告、 研究設備の 公開、 試作品展示など 理解を促進する 工夫がされるほか、 産学研究交流センター の 設置など、 産業界などにおける 成果活用を意図した 種々の試みがされている。 一方、 産業界における 研究開発活動では、 研究成果の報告,発信や 権 利化など 研究開発部門としての 技術関連の活動に 加えて、 研究開発部門の 成果を効果的に 事業部門の活動に 活かして行くことを 目指して、 研究開発の生産性管理としての 情報管理・研究評価などへの 取り組みや技術経営における 意志決定法の 開発など が活発であ りⅡ ) 、 さらに最近では、 発信 側 と受信 側 との間で非同期的に 発生する 研究開発情報に 関わる知的活動の 同期性確保の 場の設定と知識共有化を 促進する ・ ソ 一 ル 開発の重要性が 指摘されている ぃ ' 。 また、 リサーチパークなど 地域においては、 研究交流会やサロンの 設定など、 その研究開発集積の 相乗効果を狙った 研究交流活動などが 展開されている。 。 ) が、 さらに技術の 実用化・商用化促進のためには、 基盤整備や研究開発集積側の 期待 効果と産業界における 技術革新へのインパク トに関する知識の 共有化を促進する ツールの開発が 効果的であ り、 特に、 上記の放射光のような 巨大科学については、 その事前評価の 視点からも重要であ り、 このようなツールの 必要性については、 地域技術経 営 に関するこれまでの 報告でも指摘してきた (7) (8) ところであ る。 3. 産業界へのインパク トに関する知識共有化ツールのアウ トプッ ト 本 ツールのアウ トプッ トは下記の 2 点であ り、 本報告では放射光を 対象とした 事例を報告し、 その応用や今後の 開発方向になどについて 考察する。フットプッ ト 1 : 産業界における イ / ベーシコン時期の 予測 当該施設の利用技術や 研究開発成果によって イ / ベーシ, ンが 起こると 予測される時期を、 産業分野毎に、 5 年以内、 1 0 年以内、 1 0 年以降の 3 段階に分けて 回答を求め、 産業分類と技術を 軸とするマトリックス 内に その回答度数を 記入した表を 作成する。 この 3 段階は大きく 次のような意味を 想定している。 ・ 5 年以内 : プロジ,ク ト化の対象分野 ・ 1 0 年以内 : 産業技術政策の 対象分野 ・ 1 0 年以降 : 科学技術政策の 対象分野 アウ トプッ ト 2 : 産業界におけるプレイクスル 一の可能性分析 予測される イ / ベーシコ ンの内容について、 当該産業が抱えている 課題 のブレイクスル 一に焦点を当て、 シナリオの記述 と キーワードの 抽出なら びに イノベーションの 性格について 記号による記入を 求め、 その回答結果 をマトリ ックス内に記入した 表を作成する。 この結果について、 当該産業団体の 技術委員会などの 見解を求め、 その 結果を加味して 修正を行 う 。 この結果をデータベー ス 化する。 このデータベースは、 産業分類を介して、 工業統計表と 連結することによって 下記のような 応用を想定している。 ① 応用例 1 イノベーションによる 当該産業の成長予測と 成長試算 成長予測について 関係者の考えを 求め、 成長試算を行う。 ② 応用例 2 施設の立地に 関する調査への 応用 今回、 中型放射光の 設置に伴う当該府県の 産業へのインパク トに 関する考察に 用いた。 4. 共有化ツールの 開発 大型、 中型、 小型の放射光の 利用に関する 調査委員会委員 2 6 名の協力を得て 下記の 2 ラウンドの記入をお 願いしてツールの 開発を行ったが、 本報告では今後 このツールを 使用する時の 標準仕様の形で 紹介する。 本報告では、 下記の内、 第 2 ラウンドまでの 結果を元に報告し、 第 3 ラウンド ほ ついては、 今後の取り組む 予定であ る。 ( 1 ) 第 1 ラウンド : 「特定の科学技術の 産業界へのインパクト 分析 表 」 の様式 1 ( 図 1 ) と様式 n ( 図 2 ) および産業分類表 ( 細分類まで ) を配布し、 記入を 依頼する。 様式 1 : 産業界におけるイノベーション 時期の予測 ( 図 1 ) 産業分類 ( 中分類 ) と技術 ( 今回は放射光の 利用技術 ) を軸とした マト リ ック ス の中に、 イノ ベ一 シ 。 ンが 起こると予測される 時期に関す る下記の記号を 依頼する。 時期に関する 記号 ( ⑥ : 5 年以内、 0 1 0 年以内、 ム 1 0 年以上 ) 様式 n : 産業界におけるプレイクスル 一の可能性分析 ( 図 2 ) プレイクスル 一に関わるシナリオとその 中から抽出したキーワード
および下記のイノベーショ ンの性格について 記入を依頼する。 機能開発型製品革新 n : 機能開発型工程革新 fmm : 性能向上型製品革新 Ⅳ : 性能向上型工程革新 今回の開発では、 委員にはシナリオを 記述いただき、 事務局でキーワー ド の 抽出を行った。 また、 イノ ベ一 ショ ンの性格分類は、 第 2 ラウンドで実施した。 ( 2 ) 第 2 ラウン ド : 第 1 ラウンドの結果を 記入者にフィー ドバ
ク
し、 考え方に 変更はないか、 デルファイ的に 意向の集約を 行う。 ( 3 ) 第 3 ラウン ド : 第 2 ラウンドまでの 結果は、 研究者側の願望の 集約の色彩が あ り、 この結果を産業団体などの 技術委員などの 協力を得て 、 産業界の 考え方を反映させて 集約し、 データベー ス 化を行 う 。 大型放射光施設に 関する結果を 図 3 および図 4 に示す。 なお、 図 4 の産業界は 化学工業、 鉄鋼業、 電気機械器具製造業とし、 詞人の少ない 技術は割愛した。 5. むすび 今後、 下記の展開を 進める所存であ るが、 最大の課題は 対象技術の範囲の 拡大 に当たってその 分野の権 威者の確保であ り、 今回協力 い ただ い た委員各位に 深謝 申し上げるとともに、 今後も適切な 協力者が得られる 場の設定に努めて 行きたい。 ・対象技術・ 対象研究機関の 拡大によるデータベー スの 充実。 ・一定期間短 ( 例えば 5 年毎 ) にデータベー スの 見直しによるアップデー @0 。 デ一 タベー スの 作成と地域調査や A T A C < 。 ) などの中小企業の 経宮相談に おける技術成果や 研究開発機関への 接点の探索などの 応用研究。 一 以 上一 関連文献 ( 1 ) 「 Spring-8 のビームラインを 用いたプロジェク ト研究の実現可能性調査報告」 兵庫県よりの 受託調査 (1994) ( 2 ) 「大阪府中型放射光施設調査報告書」 大阪府よりの 受託調査 (1995) ( 3 ) 「小型放射光 ( 5 R ) 利用技術に関する 調査報告書」 新エネルギー ・産業技術総合開発機構よりの 受託調査 (1994 、 1995) ( 4 ) 村上略 一 「住友電工 ( 株 ) における定量的研究プロジェク トの評価方法」 研究 技術 計画 Vo1. 7 N0. 3 P2l0-223 (199 れ ( 5 ) 植木哲夫 「組織における 知識の共有と 分散意志決定支援」 研究・技術計画学会関西支部 平成 6 年度第 2 回講演会 1994) ( 6 ) 篠塚 肇 「研究集積地域における 研究交流・技術交流について」 第 8 回研究・技術計画学会年次学術大会講演要旨 集 P57-62 (199 銭 ( 7 ) 谷口邦彦、 伊藤健一 「技術移転を 促進する地域プロバラムに 関する考察」 第 9 回研究・技術計画学会年次学術大会講演要旨 集 P179 Ⅱ 85 (1994) ( 8 ) 谷口邦彦 「関西の研究開発における KOHSETSUSHl への期待」Science@ City@ Journal@ No , 26@ (Summer@ 1995)
( 9 ) 水野博之、 荒川守正、 谷口邦彦 「中堅・中小企業の 技術経営課題に 応える
特定の科学技術の 産業界へのインバクト 分析記入 表 ( 様式 @) 一一産業界におけるイノベーション 時期の予測 一 技術分身 シ ン ク ロ ト ロ ン放射光 ご舌己 人音
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図 3 大型放射光利用技術の 産業界へのインパクト 一産業界におけるイ ソ ベーシ, ン 時期の予測 一|い の㏄ | 利 用 兵 末 技 術