81.9±1.7点, Bグループが 76.9±2.0点であり, 両グルー プとも講義後の点数は講義前にくらべて有意に (p< 0.001) 上昇した. また, A グループのテスト結果は Bグ ループに比べ, 有意に良好であったが, 2回目の講義後の テストでは両グループ間で有意差はなかった. 【まとめ と今後の課題】 勉強会を行なうことで確実に知識がつ いている結果となった. 現状の問題として, リンクナー スや講師の勉強会への参加時間の確保, リンクナースが 代すること, 継続した勉強会の開催が必要なことなど が えられる. 今後は, この現状の問題を解決しながら, 教育したことを病棟で生かしているかどうかも検討して いきたい. 6.当院における緩和ケア教育を える 内田 幸枝,島野 玲子,河内 ルミ 杉山千佳子,萩原 伸子,菅山留美子 神谷 輝彦,中村 敏之 (館林厚生病院 緩和ケアチーム) 【目 的】 当院は, 急性期病院で緩和ケア病棟がなく, 一般病棟で治療から見取りまで行っている地域の中核病 院である. 今回, 緩和ケアに対する意識や質の向上を図 るために, 地域で活動している緩和ケア認定看護師によ る研修会を企画した. 研修会終了後, 緩和ケアに対する 意識と知識調査を実施し, 今後の緩和ケア教育のあり方 を検討した. 【方 法】 参加者に,職種,所属施設,参加 動機, 緩和ケアの悩み, 学びたいことについてアンケー ト調査を行った (緩和ケアの悩み, 学びたいことについ ては複数回答可とした). 【結 果】 アンケート回収率 は 92%であった.職種は,看護師 80名,医師 3名,薬剤師 3名,コメディカル 15名で,年齢別では 20歳代 28名,30 歳代 29 名, 40歳代 21名, 50歳代 20名と年齢差はほと んどなかった. 所属施設は, 病院 (当院) 91名, 医院 3名, 訪問看護ステーション 3名, 診療所 1名と当院スタッフ が大部 を占めていた. 参加動機については, 緩和医療 に関心あり 83名, 他者に勧められて 13名, 講師に関心 あり 11名, 緩和ケア認定看護師に興味あり 8名であっ た. 緩和ケアの悩みについては, 精神的苦痛の緩和, 痛み 以外の苦痛の緩和, 痛みの緩和の順で回答が多かった. 学びたいことは, コミュニケーションスキル, 家族ケア, 不安・鬱などの評価マネジメントをあげている人が多く 見られた. 【 察】 今回の結果から, 経験の有無に関 わらず緩和ケアの悩みと学びたいことが相関しているこ とがわかった. その背景には, マニュアルどおりにいか ない」, 指導的立場の人がいない」「情報を共有する場が ない」などさまざまな要因があるのではないかと える. 今後は, 地域の中核病院として緩和ケアの質の向上を図 るため, 症例検討会や合同カンファレンスなどを通し, 医療者間のコミュニケーションの場を提供していきた い. 7. がん医療に携わる医師のためのコミュニケーショ ン技術研修会」の個別開催の試み 田中 俊行,小保方 馨 (前橋赤十字病院 かんわ支援チーム) 大 章 (群馬県立がんセンター) 小林 剛(独立行政法人 国立病院機構 西群馬病院) 間島 竹彦 (群馬大医・附属病院・精神科神経科) 【はじめに】 がん対策推進基本計画の取り組むべき施策 に, がん医療における告知等の際には, がん患者に対す る特段の配慮が必要であることから, 医師のコミュニ ケーション技術の向上に努めること」とある. その条文 に基づき, 厚生労働省委託事業として, 医療研修推進財 団主催, 日本サイコオンコロジー学会 (JPOS) 協力のも と, 2008年度から「がん医療に携わる医師のためのコ ミュニケーション技術研修会 (CST)」を開始した. 現在, 全国で年に 5回程度開催され, 県内の医師も受講されて いる. 内容は, 悪い知らせ (bad news) (難治がん, 再発や 転移,抗がん治療の中止)を伝えるための技術 (SHARE) を ったコミュニケーション研修で, 主に外来診療風景 を仮想の場としたロールプレイを 2日間で合計 8回 (一 人 2回ずつプレイする. 他のプレイは観察者役) 行い技 術の習得を目指すものである. しかし, ファシリテー ター (進行役)の育成に時間がかかること,少人数制での グループ研修であるため, 受講の機会が少ないことが問 題点としてあげられているようである. 【目 的】 群 馬での個別 開 催 を お こ なった の で, 結 果 を 報 告 す る. 【方 法】 全国開催と同じスケジュールで, 土・日曜日 の 2日間開催とした. 病院内ではなく市内のホテルでお こなわれ, 受講生も軽装での参加とした. 4人の受講生と 2人のファシリテーターを 1グループとした. 模擬患者 (SP)は「つくば SP会」に協力していただいた.また,終 了後, 1) 充実した研修会で満足するものであったか, 2) 今後, 職場の医師に参加を勧めるか, 3) ファシリ テーターは面識のある人でいいか, などのアンケート調 査をした. 全国開催に参加した群馬の医師にも同様なア ンケート調査をし, 比較検討する予定である. 【結 果】 当日の研究会で CST 個別開催の報告とアンケート結果 を発表する. 【まとめ】 今回のアンケートの結果をも とに運営上の問題点を提示し, その解決策を 察するこ とで, 今後, 群馬県全体での開催に役立てていきたい. 79
6. 当院における緩和ケア教育を考える(第21回群馬緩和医療研究会)
1
0
0
全文
関連したドキュメント
所・ウィスコンシン大学マディソン校の河岡義裕らの研究チームが Nature に、エラスムス
工学部の川西琢也助教授が「米 国におけるファカルティディベ ロップメントと遠隔地 学習の実 態」について,また医学系研究科
医学部附属病院は1月10日,医療事故防止に 関する研修会の一環として,東京電力株式会社
医師の臨床研修については、医療法等の一部を改正する法律(平成 12 年法律第 141 号。以下 「改正法」という。 )による医師法(昭和 23
全国の緩和ケア病棟は200施設4000床に届こうとしており, がん診療連携拠点病院をはじめ多くの病院での
大曲 貴夫 国立国際医療研究センター病院 早川 佳代子 国立国際医療研究センター病院 松永 展明 国立国際医療研究センター病院 伊藤 雄介
いしかわ医療的 ケア 児支援 センターで たいせつにしていること.
在宅医療の充実②(24年診療報酬改定)