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「生物とかんきょう」

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Academic year: 2021

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第 6 学 年 1 組

理 科 学 習 指 導 案

指導者 ○○ ○○小学校 教諭 ○○ ○○ 1.単元名 「生物とかんきょう」 2.指導観 ○児童観 略 ○教材観 本単元は,動物や植物の生活を観察し,生物の養分のとり方を調べ,生物と環境とのかかわりについて の考えをもつようにするものである。ここでは,生物が周囲の環境の影響を受けたり,かかわり合ったり して生きているという見方や考え方をもつようにするとともに,生物の体のつくりとのはたらきを多面的 に追究する能力や,自然界のつながりを総合的にとらえようとする態度を育てることがねらいである。 本単元に関しては,児童は第3学年で,植物の育ち方には一定の順序があること,その体は根,茎及び 葉からできていること,第4学年では,植物の成長は,暖かい季節,寒い季節などによって違いがあるこ となどを学習してきている。さらに,第5学年では「植物の発芽と成長」において,植物は,種子の中の養 分を基にして発芽すること,植物の発芽には,水,空気及び温度が関係していること,葉にはおしべやめ しべなどがあり,花粉がめしべの先に付くとめしべのもとが実になり,実の中に種子ができることを学ん できている。本単元はこれらの上に立って,植物の葉に日光が当たるとでんぷんができることや生きてい る植物体や枯れた植物体は動物によって食べられること,生物は食べ物,水及び空気を通して周囲の環境 とかかわって生きていることをとらえるものである。 このことは,中学校理科第2分野「植物の生活と種類」において,光合成,呼吸,蒸散などと植物のつく りの特徴と関連づけて,植物の体のつくりとはたらきを総合的にとらえさせる学習へと発展する。 本単元では,見つけたきまりをより科学的に,実感を伴って理解させるためにデンプンを検出する素材 をジャガイモの葉だけにとらわれずに針葉樹や斑入りの葉,アカジソ,及び水草などの素材を活用し,追 究させるようにする。また,デンプンの検出方法として,たたき染め法やエタノールを使って細胞壁を破 壊する方法,あるいは多糖類を検出するために糖尿病の検査薬である尿等試験紙を活用する。これらの教 材を活用することにより,葉にデンプンを生成するのは「ジャガイモ」だけでなく,植物のほとんどが日光 が葉にあたることにより,デンプンが生成されることに気付かせたい。 ○指導観 本単元の指導に当たっては,動物や植物の生活を観察し,生物の養分のとり方を調べ,生物と環境との かかわりについての見方や考えをもつようにすることがねらいである。 このようなねらいを達成するために,本単元では,まずはじめに,動物が水分を取り入れて,不要にな った水分を排出していることと植物の生命活動とを比較し,見いだした問題を追究することを通して,植 物も動物と同じように取り入れた水分は,葉などから排出していることをとらえさせる。次に,日光に当 てたジャガイ モの葉と日光にあてていないジャガイモの葉を提示し,日光と養分の関係についての課題 をもたせ,多面的に追究させるようにする。さらに,ジャガイモの葉に日光が当たるとデンプンを生成す るのかを追究させるとともに,植物は日光が葉にあたることにより二酸化炭素を吸収し,酸素を排出して いることを理解させる。最後に,動物は植物体を摂取することにより生命を維持していることを追究させ るようにする。 このように児童が発見した「ジャガイモの葉は日光が当たることによりデンプンを生成する」という自然 のきまりを多様な植物を多様な方法で多面的に追究させることにより,「葉に日光があたるとデンプンを 生成する」という見方や考え方をもたせる。 本時学習では,まずはじめに,多様な植物を提示し,「日光があたると他の植物もデンプンを生成する のか」ということを交流させることを通して課題意識を喚起する。また,多様な方法を紹介し,「ジャガイ

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モの葉には,別の方法でもデンプンを検出できるのか」ということを交流させ,課題意識を喚起する。次 に,多様な対象を多様な方法で追究させ,得られた結果をもとに帰納的に思考させることを通して,自然 のきまりについてより科学的にとらえさせるようにする。最後に,多様な対象と多様な方法で追究したグ ループごとに交流を行わせることを通して,「植物というのはどんなに形が違っても,生息場所が違って いても,種類が違っていても日光があたれば,葉に自らでんぷんをつくり出す生き物である」「ジャガイモ の葉にでんぷんを検出できるのは,根以外の元気な部分に日光を当てた場合のみである。」という見方や 考え方をもたせたい。 3.目標 ○植物の葉に日光が当たるとでんぷんができることに興味・関心をもち,進んで葉の 中のでんぷんを調 。 ( ) べようとする 意欲・関心・態度 ○葉のでんぷんの検出結果から,日光の当たり方とでんぷんのでき方を関係づけて考え,帰納的に思考 , 。 ( ) し 共通する関係から自然のきまりを導き出すことができる 科学的な思考 ○葉にでんぷんがあるか,調べる方法を考え,実験によって確かめることができる。 (表現・処理) ○植物の葉に日光が当たるとでんぷんができること,生きている植物体や枯れた植物体は動物によって 食べられること,生物は,食べ物,水及び空気を通して周囲の環境とかかわって生きていることを理 。 ( ) 解することができる 知識・理解 4.指導計画(計12時間) 学 習 活 動 と 内 容 教 師 の 支 援 配時 1.人と植物とを比較して,単元を見通した学習課題を ○既習内容である植物の育ちと日光や 設定するとともに学習計画を立てる。 水,肥料の関係を掲示物を作成し, 1 ・植物と動物を比較して植物の呼吸,水分の排出や養 想起させる。 分についての問題を見いだし 学習計画をたてること, 。○動物と植物の生命活動の違いを基に ○植物は水分をどのように吸収して,どのようにして 植物は何を養分として吸収し,どの 排出してるのか。 ように呼吸しているのかについての ○植物は何を養分として生命活動を行っているのか 学習課題を設定させる。 ○植物は呼吸しているのだろうか ○試験管の水位が下がっている植物と 2.植物の蒸散活動がどのように行われているか調べ, 植物の重量が減っているものを 観察 1 多様な視点から追究する。 させることを 通して,水分の蒸散活 ・植物は水分を根から吸い上げ,葉から出していること。 動に目を向けさせる。 ○着色した水分を葉の先まで吸い上げ た様子を提示し,特定の部位から水 分が出ていることに見通しをもたせる。 3.植物は何を栄養分としてでんぷんを生成するのか調 ○日光を当てたジャガイモと日光を当 2 べる。 てないジャガイモを比較させ,日光 ・植物は日光があたることにより,葉にでんぷんを生 とでんぷんの関係性に着目させる。 成すること。 ○ジャガイモにヨウ素液を滴して,で んぷんがあることをとらえさせ ,こ のでんぷんはどこからどのようにき たのかを考えさせる 4.他の植物の葉にもでんぷんができるのか,ジャガイ ○ジャガイモと種が違う対象を幾つか 1 モの葉には他の方法でもでんぷんを検出できるのかを 提示し,多様な対象にもでんぷんが 交流するとともに多様な対象と方法について学習課題 できるかと問うことで児童に多様な 。 と見通しをもつ。 対象についての学習課題をもたせる ・多様な対象と方法についての学習課題と見通しをも ○でんぷんの検出方法として,たたき つこと。 出し法やエタノールを使った方法を 提示し,多様な方法についての学習

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とを通して,共通な関係が表れた場 合のみに自然のきまりが成立するこ とに気付かせるとともに 見通しをも たせる。 5.多様な対象と方法に分かれて多様な対象の適用範囲 ○学習ノートの分析により,児童が追 1 や多様な方法の妥当性を交流する。 究する視点を類型化し,表として提 ・対象の適用範囲を見いだすこと。 示することを通して,明確な学習課 ・妥当性のある追究方法を見いだすこと。 題を立てさせる。 6.多様な対象,多様な方法に関する学習課題を解決す ○T Tを組み,多様な対象と方法の個. 2 本時 るために追究するとともに追究結果を交流する。 に応じた支援を行う。 ・多様な対象である植物の葉にも日光が当たればでん ○自然のきまりをより科学的にとらえ ぷんができること。 させるために 多様な対象と方法に分 ・多様な方法でも,ジャガイモの葉に日光が当たれば かれて交流させる。 でんぷんができることを検出できること。 ○帰納的に追究させるために,結果が 出るたびに考察をさせる。 7.多様な対象と方法という二つの視点を基に植物の葉 ○二つの異なった視点を交流させるこ には日光が当たるとでんぷんができるかを交流する。 とで帰納的な思考を連続させて自然 1 ・ほとんどの植物は日光があたると葉にでんぷんを生 のきまりをより科学的にとらえさせ 成すること。 る。 ・全てに自然のきまりはあてはまらず,ある一定の条 件の範囲内であてはまるものであること。 ○多様な対象をもとに検証させ,自然 2 8.植物と空気の関係について調べる。 のきまりをとらえさせる。 ・植物は日光が当たると二酸化炭素を吸収し,酸素を 排出すること。 9.枯れた植物体と動物の関係性を調べる。 ○枯れた植物体はどのようになるのか ・生きている植物体や枯れた植物体は動物によって 動物・風などの要因から多面的に追 食べられること。 究させる。 5.本時目標 ○ 多様な対象にも日光があたると葉にでんぷんができるか,日光が当たった葉に多様な方法ででんぷ んを検出できるかという課題を基に,追究内容や方法に見通しをもち,帰納的に思考しながら追究す ることができるようにする。 ○ 多様な対象を追究したり,多様な方法で追究したり,交流したりする活動を通して,日光が当たれ ば植物の葉にはでんぷんができることをより科学的にとらえることができるようにする。 6.本時授業仮説 単元「生物とかんきょう」において,日光があたれば葉にでんぷんができるという自然のきまりを発 見した後に,対象と方法の二つの視点から多面的に追究する活動を設定すれば,児童は帰納的に思考 し,多様な対象を多様な方法で追究するとともに日光があたれば葉にでんぷんができることを新たな 条件を付け加えてとらえることができるであろう。 7.準備 既習図,児童が追究したいと考えている多様な対象,ヨウ素液,ピペット,シャーレ,ろ紙,エタノー ル,木づち,アルコールランプ,ポット

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8.展開 学 習 活 動 と 内 容 教 師 の 支 援 1 前時学習を想起し 本時の学習課題を設定する. , 。○ジャガイモの葉以外の多様な対象と多様な方法 (1)前時学習を想起し,多様な対象と方法でどんな を掲示しておき,誰がどんな対象をどんな方法 視点で追究するのかを各自確認する。 で追究するのかを事前にお互いに把握させる。 ・本時学習の追究内容と方法に対する視点を想起 ○「多様な対象でも日光があたれば,でんぷんがで すること。 きるか」あるいは 「多様な方法でも日光が当たれ ○僕は,赤色のアカジソにはでんぷんができない ばジャガイモの葉にでんぷんが検出できるか」に と思います。 ついての予想を交流させ,お互いの予想のズレ ○私は,茎から切り離した葉にはいくら日光をあ を引き起こし,意欲を喚起させる。 ててもでんぷんはできないと思います。 ○範例を提示し,各自めあてを内容と方法を含め (2)本時学習のめあてをもつ た表記ができるようにする。 ・本時学習の課題を追究内容と方法を含めて表記 できること 植物に日光があたるとでんぷんができるのかを対象と方法に広げて調べよう 2.教師の説明を聞き,学習課題を解決するための見 ○本時学習の流れをプリントにして児童に渡し, 通しをもつ。 活動の流れを確認させる。 ・本時の学習は多様な対象と方法に分かれて追究 ○自分の予想を証明するためには,実証するたく し,その後,それぞれのグループごとに交流する さんの事例を集めて帰納的に思考することが 大 ながれになっていることを理解すること 切であることを学習カードの提示を通して気付 ・帰納的に思考することが自分の予想を科学的に証 かせる。 明すること 3.学習課題を解決するために,多様な対象を追究し たり,多様な方法で追究したりする。 ●一実験一考察を繰り返す活動を設定する。 ・多様な植物も日光が当たれば,葉にでんぷんを ○誰が何をどのように追究するのかを事前に確認 生成すること しておき,実験がスムーズに行くようにあらか ・多様な方法を用いても日光をあてたジャガイモの じめ支援内容を決めておく。 葉にはでんぷんを検出できること 〈多様な対象の例〉 ○すぐに実験が開始できるように実験材料を準備 ○形状に視点をもつ(針葉樹)○生息場に視点をもつ しておく。 水草 ○帰納的に思考させ,自然のきまりをとらえさせ ( ) るために,一つ事象を追究したあとには,必ず 自然のきまりは何かという考察をさせる。 ○実験結果に違いが生まれるように多様な対象や 方法を準備し,交流しなければ解決しないとい 比 較 比較 う課題意識をもたせる。 ○多様な対象では,「形状や生息場所という違いは 〈多様な方法の例〉 関係なく,緑色が問題ではないか」という見方や ○部位に視点をもつ ○光の質に視点をもつ 考え方をもつようする。 ○多様な方法では,「元気な葉以外はジャガイモは 日光が当たれば,光合成する」という見方や考え 方をもつようにする。

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4.対象と方法に分かれて,追究結果の交流を行い, ●でんぷんを検出できない事例をもとに交流活動 自然のきまりをより科学的に自然のきまりをとらえ を設定する。 させる。 ○T T指導を行い,交流活動を共通する関係は何. ・多くの実証データや友達の承認から自然のきまり かという視点で交流させる。 をより科学的にとらえなおすこと。 ○実験した結果を図などで簡単に表させ,お互い ○たとえ葉の形や色が違っても日光があたれば植物 の実験内容を把握させる。 は自分ででんぷんをつくりだしている。 ○葉の中にあるものがでんぷんをつくりだしてい る。だから日光に当たらない植物は成長が遅いと 思う。 5.2つのグループで明らかになったことを交流し、 本時学習のまとめを行う。 ○植物というのはどんなに形が違っても,生息場所が違っていても,種類が違っていても日光が , 。 〈 〉 あたれば 葉に自らでんぷんをつくり出す生き物である 多様な対象グループ ○ジャガイモの葉にでんぷんをできるのは,光を当てた場合のみである。光が強ければ強いほど 。 〈 〉 多くのでんぷんができる 多様な方法グループ

参照

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