1 -家庭科(フードデザイン)学習指導案 学校名 福岡県立○○高等学校 指導者 教諭 ○○ ○○ 印 実施日時 平成○○年○○月○日(○)○時限 実施学級 第○学年○組○○名 実施場所 ○○室 1 題材名 郷土料理実習 2 題材設定の理由 ○題材観 地域の郷土料理は、祖先が四季の自然の恵みを大切にし、健康で過ごすことを願い、知恵と工夫を重 ねて生み出されたものである。しかし、近年、外食産業の拡大やライフスタイルの多様化等、食に関す る社会環境の著しい変化に伴い、食環境も大きく変わってきた。日常の食生活の中で自然に食べ継がれ てきた地域の産物や、それを生かして生み出された郷土料理が家庭の食卓に上る機会が少なくなってき ている。食生活において伝統的な生活文化に親しみ、その伝承と創造を図る観点から学習活動の充実が 求められている。 そこで本題材では、地域の郷土料理を通して伝統的な地域の食文化について学習し、食文化の伝承の 重要性や新しい食文化を創造することの意義について理解させる。また、家庭料理や日常の食生活の積 み重ねが、これからの食文化となることを踏まえ、食文化に関する専門的な知識や技術を習得させると ともに各自の工夫を活かした料理を作ることができるようにする。このことは、地域の食文化を伝承と 創造する意欲や実践的な態度を育てる上で意義深い。 ○生徒観 本学級の生徒は、2年次に「食文化」を履修しており、食文化の成り立ちや日本と世界の食文化に関 する知識と技術を習得してきた。しかし、生徒達に郷土料理について調査を行ったところ、多くの生徒 が郷土料理については知っているが、具体的な種類や特徴まで理解しておらず、各家庭で食べた経験や 自分で作った経験がない生徒が多い。また、地域の産物や郷土料理が受け継がれていくその意義や価値 を十分に理解している生徒は少ないと考えられる。そこで、自分が作りたい郷土料理は何かという問い をなげかけたところ、比較的よく知られている「芋まんじゅう」や「だんご汁」などが多く挙げられた。 また、8割以上の生徒が郷土料理を習得し、各家庭で実践することで後世に伝えていきたいという意見 をもっており、生徒の調理意欲と伝承意欲の高さが伺える。 ○指導観 本題材の指導にあたっては、食の文化的・社会的意義を学ぶとともに食文化に関する知識や技術を習 得させ、食文化の伝承と創造する意欲や実践的態度を育てることをねらいとする。 まず、導入段階では、グループ活動を通して八女・筑後地方の郷土料理の調べ学習を行い、地域がも つそれぞれの気候、環境などの様々な特徴を確認し、この特徴が食生活に変化をもたせ、郷土料理の発 達に役立っていることに着目させる。また、展開の段階では、郷土料理について調理実習を実施する。 その際、実習説明時に、郷土料理において材料の特徴が分かる資料や先人の話を提示し、小麦粉を使用 した食文化の由来や郷土料理の良さや価値を確認させた後、調理実習を行わせる。まとめの段階では、 学んだ郷土料理に各自の創意工夫を生かした調理を考える場を設定し、家庭で実践後、レポートにまと めるように課題を出す。 3 題材指導目標 (1)地域の食材や郷土料理に関心を持ち、それを伝承し創造しようとする意欲をもたせる。 【関心・意欲・態度】 (2)郷土料理の意義について考えをまとめ、分かりやすい資料を作成し、発表することができる。 【思考・判断・表現】 (3)地域の食材を使った郷土料理を手順良く調理し、各自の創意工夫を生かした料理を家庭で作ることが できる。 【技能】 (4)郷土料理について、伝承の重要性や新しい食文化を創造する意義を理解する。 【知識・理解】 4 指導計画(全7時間) 第1次 郷土料理について ・・・・・2時間 (1)八女・筑後地方の気候風土と農産物 ・・・1時間 (2)郷土の食文化について ・・・1時間 第2次 食文化の伝承と創造(調理実習) ・・・・・・4時間 第1 回調理実習2時間(本時) 第2回調理実習2時間 第3次 郷土料理のまとめ ・・・・・・1時間 5 本時 (1)本時の指導目標 ・地域の食材を活かした八女・筑後地方の郷土料理の良さや価値を理解することができる。 【知識・理解】 ・郷土料理を手順良く調理することができる。【技能】
2 -(2)本時の手立て ・八女・筑後地方の郷土料理において小麦粉を使用した食文化の特徴を理解させるために、材料の特 徴が分かる資料や小麦の生産量表、先人の話などを提示した後、だんご汁と芋まんじゅうを調理す る場を設定する。 ・郷土料理を手順良く調理することができるように、事前説明において ICT 機器を活用して、作業手 順の動画や実習プリントに段階写真を取り入れる。 (3)本時の授業仮説 ・郷土料理の学習において、小麦粉を使用した食文化の由来や先人の知恵を知らせた後、小麦粉を使 った郷土料理を調理する場を設定すれば、特徴や価値を理解できる生徒が育つであろう。 ・郷土料理の実習において、ICT機器を用いて作業手順・方法を視覚的に把握させれば、手順良く 実習に取り組むことができるであろう。 (4)教材 教員 ・調理実習プリント・PC・プロジェクター・資料・エプロン・三角巾 生徒 ・エプロン・三角巾・調理実習プリント・自己評価表 (5)学習の展開 学習活動・内容 教師の支援 教材 配当 学習 評 価 指導上の留意点 時間 形態 ○前回の学習内容を確認する。・前時の内容を振り返り、八女筑後地 資料 5分 一斉 導 ・八女筑後地方の気候風土の 方の気候風土の特徴や特産物を確認し、PC 特徴や特産物 その背景が郷土料理の材料や調理に繋 プ ロ ○本時は、八女筑後地方の郷 がることを伝える。 ジ ェ 入 土料理の良さや価値を確認し、 ク タ 実際に調理することを知る。 ー ○八女筑後地方の郷土料理の ・プレゼンテーションソフトを用いて 10 一斉 種類と特徴について考え、発 郷土料理の種類を説明し、使用されて 分 表する。 いる材料の特徴や郷土料理として伝え られてきた背景を考させる場面を設定 さんきら饅頭 だんご汁 する。 芋まんじゅう ふなやき ・名称の由来や「さんきら」など難し い言葉については補足説明する。 展 ○八女筑後地方の郷土料理の ・小麦の生産量が多い都道府県の表を 共通する特徴とその理由を確 提示し、特に八女筑後地方が小麦の栽 認する。 培が盛んであったことを伝える。 ・先人の話の例を挙げ、節米のための 小麦粉を中心とした食文化 工夫が小麦粉を使用した食文化となり 小麦の栽培が盛んな地域 郷土料理として伝えられていることを 確認する。 ○郷土料理の創意工夫や良さ ・郷土料理は、地域で得られた食材を や価値を知る。 組み合わせ、創意工夫して作られたも ・先人の知恵と創意工夫 のであることやその価値を伝える。 ・郷土料理の価値 ○本時の調理実習題材を知り、・プレゼンテーションソフトを用いな 調理 10 一斉 作業手順の確認をする。 がら、郷土料理に使用される食材や調 実習 分 ・団子汁と芋まんじゅう 理法を写真や動画で提示することで視 プリ 覚的に理解させ、調理手順の把握につ ント ○調理実習 なげる。 30 班別 郷土料理の作 【団子汁】 ・事前作業として、材料を切る、だん 分 業手順を理解 ①だしを沸騰させ材料を煮る。ごをこねてねかせておく作業を前時ま し、実習にお ②だんごを伸ばしながら入れ、でに準備させる。 いて手順良く 開 煮えたら、みそを入れる。 ・だんごを伸ばす時、手を水につけな 取り組むこと がら伸ばすと手につきにくくなること ができる。 【芋まんじゅう】 を助言する。 【技能】 ①皮でじゃが芋を厚めに包み、・事前作業として、じゃがいもを煮る、 (様相観察) 表面に片栗粉をつける。 皮をこねてねかせておくことで作業の (事後プリン ②沸騰したお湯に入れ、 効率化を図る。 ト記入) 浮き上がったら取り出す。 ・上手く包むことができない生徒に対 しては、机間指導する。 ま ○各班ごとに試食の準備をす ・班員で協力しながら、効率良く試食 5分 班別 郷土料理にお る。 の準備・片付けをするよう助言する。 ける価値や良 と ○各班ごとに試食をする。 25 さを、理解す ・郷土料理を味わった感想や自己評価 自己 分 ることができ め ○全員で後片付けをする。 を実習後、事後プリント(実習におけ 評価 15 一斉 る。 る評価表)に記入させる。 表 分 【知識・理解】 (様相観察)
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