災害科学国際研究所活動報告書 2015年度
著者
東北大学災害科学国際研究所
雑誌名
東北大学災害科学国際研究所活動報告書
発行年
2016-08-01
目 次
1 巻頭言……… 1 2 研究所の概要 (1)基本理念 ……… 3 (2)沿革・設置目的 ……… 3 (3)中期目標・中期計画 ……… 3 (4)組織運営活動 ……… 4 (5)研究活動 ……… 5 (6)教育活動 ……… 7 (7)社会貢献活動 ……… 7 (8)自己評価 ……… 9 3 組織運営活動 (1)人員配置と業務分担 ……… 15 A 教員等の配置・研究組織構成状況 ……… 15 B 専任教員における外国人教員比率 ……… 21 C 専任教員における女性教員比率 ……… 21 D 研究所内会議・委員会構成 ……… 22 E 運営会議及び各種委員会 ……… 24 (2)研究資金 ……… 27 A 歳出決算 ……… 27 B 研究者一人あたりの研究費 ……… 28 C 科学研究費補助金採択状況 ……… 29 D 外部資金受入状況 ……… 30 E 寄付金の受入状況 ……… 32 4 研究活動 (1)研究部門・研究分野の研究活動 ……… 35 (2)特定プロジェクト研究(拠点研究A・拠点研究 B・連携研究) ……… 59 (3)専任教員の研究・教育・社会活動 ①災害リスク研究部門……… 149 ②人間・社会対応研究部門……… 205 ③地域・都市再生研究部門……… 246⑤災害医学研究部門……… 284 ⑥情報管理・社会連携部門……… 331 ⑦寄附研究部門……… 368 ⑧リーディング大学院……… 376 ⑨広報室……… 389 5 教育活動……… 391 6 研究成果の社会発信 (1)刊行物 ……… 393 (2)IRIDES 金曜フォーラム ……… 395 (3)展示スペース ……… 399 (4)メディアでの紹介 ……… 400 7 国際交流……… 409 8 関係・協力団体……… 413
巻頭言
災害科学国際研究所での4年目の活動について
—実践的防災学の創生と展
開を目指して
災害科学国際研究所は、東日本大震災の被害実態から新たな学問分野として
実践的防災学を体系化し、被災地での復旧・復興のためレジリエンス社会構築
するべく、東北大学に
70 年ぶりの研究所として設立されました。4 年間の活動
の中で、災害学の深化と実践的防災学の発足を目指し、学際的な研究活動を中
心に、教育活動・社会貢献そして被災地での復興支援に邁進して参りました。
その成果として、東日本大震災後の被害実態調査から教訓や被害軽減策をまと
め、被災地での復旧・復興のデータベース・知見の発信、さらに災害サイクル
に応じた対応策を提言して参りました。本報告書は、この
4 年目の活動をまと
めたものであります。是非、ご覧頂き忌憚のない助言やアドバイスを頂ければ
幸いです。
昨年4月1日は、第3回国連防災世界会議で提言された「仙台防災枠組」に学
として貢献、さらに活動の評価を支援するため、所内に災害統計グローバルセ
ンターを立ち上げました。7つの指標の中で定量的なものである人的被害、影響
人口、経済被害、インフラ被害などの統計を各国から集約したうえデータベー
スとして構築し、これに基づいた解析や評価結果を出せるシステムの確立を目
指しています。大学単独では各国に対してデータの提供を依頼し実行するのは
大変に困難でありますが、国連開発計画(UNDP)と連携することにより包括的
で継続的な活動が可能になると期待されています。さらに、地元では、昨年4月
24日には、東日本大震災後の防災啓発に取り組む連携組織「みやぎ防災・減災
円卓会議」が発足しました。宮城県内の産学官と報道機関、市民団体などの防
災関係者が研究や活動を共有し、震災教訓の集約や啓発の継続に向けた基盤づ
くりを目指しています。設立会合には46団体、76人の登録メンバーらが出席し、
現在まで12回の会合を重ね、本年4月には加入は66団体、116人に拡大しており
ます。
この
1 年間でも、4 月 25 日 ネパールの首都カトマンズ北西 77km 付近で地
震(Mw7.8 と推定)が発生し死者 8 千人を超える犠牲を出し、各地で大きな被
害が発生しました。推定される地震動は、
5 強になりますが、比較的長周期の地
震の揺れが長時間継続した可能性も指摘されています。5 月 29 日、新岳で爆発
的噴火。噴煙高さ
9,000m 以上。火砕流が海岸まで到達、噴火警戒レベル 5 にな
りました。
9 月 7 日、関東・東北での豪雨災害が発生し、河川堤防を越流、破堤
も起こり広範囲での浸水になりました。人的被害も発生し、県内では初めて大
雨特別警報が発表されましたが、災害時での情報や避難のあり方が課題になり
ました。
災害科学国際研究所では、発生直後から災害及び被害情報の収集を始め、調
査や支援体制を整えていきました。現地での調査が終了する毎に報告会を設け、
実態の把握や課題の整理、減災への提言を行ってきました。さらに、ユニーク
な活動として
EV を活用した災害時での対応訓練も実施しながら、緊急時での対
応体制を整えております。
しかしながら、
2015 年ネパール地震や 2016 年熊本地震のように、大都市や地
域で発生する想定を超えた災害に対しては被害発生および拡大を抑止できない
状況であり、そこでの地域特性やニーズに応じた対応を災害サイクルの中で支
援する戦略研究を実施しなければならないと考えております。今後も、国内他
機関や国際的な学術ネットワークを持ちながら、地震・津波データベース(津
波痕跡)
、震災アーカイブ(みちのく震録伝)等を構築し、さらに充実かつ有効
活用し、大震災の科学的な教訓を反映させた広域・複合災害への備えの体系化、
国内や国際社会での防災戦略政策(仙台防災枠組)への貢献を行っていきたい
と思います。理学、工学、人文・社会学に加え、歴史学(歴史資料保全)、情報
学(災害アーカイブ)
、災害医学(放射線、感染症、メンタルヘルス、災害医療
国際協力など)を含む広い分野の専門を擁する中で学際研究を体系化する基盤
ができました。更に、自然・社会環境、文化・歴史が異なる地域のニーズに適
した支援を実施する新しい戦略研究体制であるエリア・ユニット制を本年
4 月
から始め、研究活動の強化を図っていきたいと思っております。
災害科学国際研究所
所 長 今村 文彦
(1)基本理念
平成24 年 4 月、東日本大震災という未曾有の災害を経験した東北大学は、新たな研究組織「災害科学国際 研究所」を設立した。大学の英知を結集して被災地の復興・再生に貢献するとともに、国内外の大学・研究機 関と協力し、自然災害科学に関する世界最先端の研究を推進することが、研究所に与えられた使命である。 本研究所の設立理念は、東日本大震災の経験と教訓を踏まえた上で、わが国の自然災害対策・災害対応策や 国民・社会の自然災害への処し方そのものを刷新し、巨大災害への新たな備えへのパラダイムを作り上げるこ とにある。このことを通じて、国内外の巨大災害の被害軽減に向けて社会の具体的な問題解決を指向する実践 的防災学の礎を築くことを目標とする。 本研究所が推進する自然災害科学研究とは、事前対策、災害の発生、被害の波及、緊急対応、復旧・復興、 将来への備えを一連の災害サイクルととらえ、それぞれのプロセスにおける事象を解明し、その教訓を一般 化・統合化することである。 東日本大震災における調査研究、復興事業への取り組みから得られる知見や、世界をフィールドとした自然 災害科学研究の成果を社会に組み込み、複雑化する災害サイクルに対して人間・社会が賢く対応し、苦難を乗 り越え、教訓を活かしていく社会システムを構築するための学問を「実践的防災学」として体系化し、その学 術的価値を創成することを災害科学国際研究所のミッションとする。(2)沿革・設置目的
沿 革 平成24 年(2012 年)4 月 研究所設置(7 部門 36 分野) 災 害 リ ス ク 研 究 部 門(7 分野) 人間・社会対応研究部門(7 分野) 地域・都市再生研究部門(5 分野) 災 害 理 学 研 究 部 門(7 分野) 災 害 医 学 研 究 部 門(7 分野) 情報管理・社会連携部門(3 分野) 寄 附 研 究 部 門(1 部門) 平成25 年(2013 年)4 月 災害医学研究部門に災害口腔科学分野新設(7 部門 37 分野) 設置目的 災害科学国際研究所は、東日本大震災の経験と教訓を踏まえ、わが国の自然災害対策や国民・社会の自然災 害への処し方そのものを刷新し、巨大災害に備える新たなパラダイムを作り上げることを設立理念とし、国内 外の巨大災害の被害軽減に向けて社会の具体的な問題解決を指向する実践的防災学の礎を築くことを目的と して設置された。(3)中期目標・中期計画
災害科学国際研究所の理念に則り、以下の中期目標を掲げ、活動を行っている。 1) 研究活動に関する目標 東日本大震災の被災自治体等との連携を強化し、被災地の復興への具体的な貢献を果たしながら、複雑化・ 多様化する自然災害のリスクに対応できる社会の創成を目指し、新たな防災・減災技術の開発と社会実装に取 り組む。下記がその概要である。・地球規模の自然災害発生とその波及機構の解明 ・東日本大震災の被害実態と教訓に基づく防災・減災技術の再構築 ・被災地支援学の創成と歴史的視点での災害サイクル・復興の再評価 ・地域・都市における耐災害性能の向上とその重層化 ・広域巨大災害対応型医学・医療の確立 ・新たな防災・減災社会のデザインと災害教訓の語り継ぎ 2) 教育内容及び教育の成果等に関する目標 本研究所での学内の教育活動は、各教員が兼担している学部・学科および研究科における学部教育・大学院 教育が主たるものである。一方、教育活動を広い意味でとらえると、本学教員の全員が、災害に強い社会を醸 成するための市民力の向上に寄与するという責務を有している。中期目標・中期計画では、大学内での学生お よび研究者の教育を「教育活動」とし、震災被災地復興への貢献や我が国の防災力等の向上に資する教育活動 は「社会貢献活動」として位置づけることとする。中期目標は以下の通りである。 ・学部・大学院の学生に対して、災害科学に関する基礎的な知識を教育し、関心を高める教育を行う。その ために、全学教育や学部・大学院における専門教育プログラムにおいて、災害科学に関する基礎的な知識を提 供する科目を提供する。 ・災害科学に関する実践的研究の成果を基盤として、社会における防災・減災に携わる人材と、次代を担う 災害科学研究者を育成する。 3) 社会との連携や社会貢献に関する目標 東日本大震災の被災地や世界をフィールドとする研究を進めると同時に、社会との防災・減災の連携強化を 図り、国内外の防災・減災戦略及び防災・減災教育に対して積極的に貢献する。東日本大震災の教訓や研究活 動により得られた研究成果の社会実装を行うため、産官学の戦略的な連携研究を推進する。 そのために、社会連携オフィスを設置し、国内外に対しての防災・減災戦略の企画や展開を積極的に実施し、 防災・減災教育のための社会への情報発信と意識啓発活動を推進する。また広報室を設置し、幅広い広報活動、 公開講座、シンポジウム等を実施する。 4) 国際化に関する目標 本研究所は、震災の教訓を国内外に広く発信することに加え、世界をフィールドとした防災・減災研究に取 り組み、その成果を社会に組み込むことを目標としており、外国の大学や研究機関との連携・交流及び国際協 力事業を積極的に推進する。海外大学との共同研究や、大学間および部局間協定、人材交流等を継続的に推進 するために、国際連携担当者をおく。また、海外からの留学生・研究者を積極的に支援する。 5) 組織運営活動に関する目標 本研究所の教員は、多様な分野から構成されている。そこで連携を密にするため、研究所構成員の全体会議 を定期的に開催し、研究所を取り巻く状況や活動、課題の共有化を図る。また、メーリングリストやビデオ会 議を活用して効率的な組織運営を図り、部局間の情報・意見の交換や合意形成を効率的に行う体制を構築する。
(4)組織運営活動
本研究所の組織運営としては、本研究所の最高意志決定機関である運営会議の下に、予算委員会、研究企画 委員会、広報・出版・図書委員会、教務委員会、施設・環境委員会、ハラスメント防止対策委員会、国内・国 際連携委員会、総務委員会、倫理委員会などを設置し、それぞれの所掌事項毎に所内ルールや制度・方針を策 定して運営会議に諮った後に決定し、教授会や全体会議で周知するという仕組みを確立している(3 章(1)E研究所内会議・委員会構成を参照)。 平成27 年度は、月 1 回を基本に研究所教授会及び全体会議を開催した。全体会議の場を可能な限り効率的 な情報交換、課題の共有化の場として活用するため、(1)兼務教員、事務スタッフ、防災関係機関を含めた拡大 全体会議、(2)専任教員対象の全体会議、(3)専任の講師・准教授以上が対象の拡大教授会、(4)専任の教授によ る教授会という4 つの会議を同一日に連続して開催した。さらに、本研究所のミッション達成に関連する情報 を共有化するため、拡大全体会議で、所外組織の講師による談話(東日本大震災ウォッチャー)と本研究所メ ンバーによる最新の活動報告を行うという仕組みを構築している。平成27 年度の重点的な取り組みは以下で ある。 1)広報室による社会発信機能の拡大・強化 広報室(専属の助教1、事務補佐1)は、広報・出版・図書委員会と緊密に連携しつつ、社会発信の対外窓 口・広報業務を集約し、効果的・戦略的な社会発信・メディア対応等を行った。以下が主要な活動実績である。 1.ウェブページを通じた、災害時の緊急特設ページ開設による発信(平成27 年度は災害速報 47 件を掲載)、 本研究所の全教員のアクティビティ(学会発表、受賞、取材、災害現地調査報告等)の発信を行った(平成 27 年度はトピックス 228 件、報道 333 件を掲載)。 2.本研究所の設立理念やミッションを広く伝えるためのパンフレット配布、東日本大震災への復興の貢献や 教員の取り組み・研究成果を広く発信するためのニューズレター:IRIDeS Quarterly(日本語版年 4 回、英語版 年2 回)刊行、本研究所の PR 誌 IRIDeS Report(年 1 回)刊行を行った。 3.メディア関係では、東北外への発信を強化する目的で、関東メディアを対象としたメディアフォーラムを 東京で開催した。また、学術とメディアの相互理解促進を目的にしたメディアと災害研研究者との少人数の意 見交換会をメディア懇話会として計3回実施した。所内教員向けには情報発信の具体的方法を学ぶメディアト レーニングを開催した(1 回)。記者会見・レクチャーは5件、プレスリリースは 24 件であった。 4.平成26 年度秋の災害研新棟の完成を受け、平成 27 年度は国内外からの訪問・見学者(国内外の研究者、 教育機関(小中高校生)、自治体関係者、企業など)が増加し、広報室対応分のみで51 件を数えた。そこで平 成28 年 2 月からは、新棟 2 階に展示スペースを設けるとともに、日本語・英語による一般向け見学会および 3D 映画「大津波 3.11 未来への記憶」(今村所長監修)の上映を随時開催している。 2)コンプライアンス推進体制の整備と強化 研究所として適切な研究が実施されるように、研究活動の不正防止や、個人情報の管理など、コンプライア ンスを推進するための体制を整備・強化している。 1.研究費管理運用の適正化、研究活動の不正防止のための全学的体制構築の方針を全体会議時に全教員に説 明・周知(計2 回)している。また、研究費の管理等の適正化に向け、全教員を対象とする FD を開催し、不 正使用の具体的な事例とペナルティの紹介、文部科学省の管理・監査のガイドラインの説明を行った(1 回)。 さらに、公的な研究資金の意義と公正な資金運用をふくめた研究倫理教育として、CITI—Japan が提供する遠 隔教育プログラムを全教員が受講できる体制を整え、少なくとも外部資金を管理する立場にある研究者につい ては平成27 年度内の受講を促した。 2.研究所倫理委員会が、平成27 年度から倫理審査を開始した。特に人に関わる研究の実施においては、事 前に研究計画を倫理審査委員会に提出させ、研究データの適切な保存についてのチェックを個別に行い、問題 点があれば実施計画の修正を提出させる体制を整えた。
(5)研究活動
本研究所の使命は、東日本大震災における調査研究、復興事業への取り組みから得られる知見や、世界をフ ィールドとした災害科学研究の成果を社会に組み込み、複雑化する災害サイクルに対して人間・社会が賢く対応し、苦難を乗り越え、教訓を活かしていく社会システムを構築するための「実践的防災学」の体系化とその 学術的価値の創成である。そのために、平成27 年度は以下の主要4項目を研究目標に掲げ、研究活動を展開 した。 1) 災害科学研究の世界的拠点へ 2) 文理連携および多様な学際連携による研究の推進 3) 国内外研究機関および国際社会との連携強化 4) 「実践的防災学」の体系化と産学官連携の強化 上記の目標に対して、平成27 年度の取り組みや達成状況の概要は以下の通りである。 1) 災害科学研究の世界的拠点へ 地震・津波のメカニズム解明、東日本大震災の被災実態の把握、構造物の耐震性強化、災害と人間社会、復 興地域づくり、災害医療・医学研究の展開、震災アーカイブの構築など、分野毎の先端的研究を推進した。特 に、科学技術振興機構から「即時観測データによる巨大津波の発生予測と浸水域の推定」、文部科学省から「糸 魚川-静岡構造線断層帯における重点的な調査観測(追加調査)」の大型委託研究を受け、海溝型地震・津波 の発生のメカニズム解明と予測、内陸大地震のメカニズム解明とハザード評価の高度化のための先進的な研究 を推進している。国内外の防災・減災研究の深化においては、東日本大震災での被害実態の研究成果を将来の 予測技術に活かせる取組を進め、特に震災アーカイブ「みちのく震録伝」を活用した教訓の発信は、文部科学 大臣賞を授与されるなど、社会から高く評価された。平成 27 年度中の成果として、492 編の学術論文、著書 32 編、総説・解説論文 79 編、学会における基調講演・招待講演 92 件、通常講演 445 件を行った(表 1、p.12)。 これらの成果は量だけでなく質的にも優れており、 18 件の受賞につながっている(表 2、p.13)。 2) 文理連携および多様な学際連携による研究の推進 社会が必要とする災害研究とその成果は、従来の学問の専門領域を越えて幅広く多様である。それに応える 分野横断的・学際融合的な研究を促進するため、学内外への特定研究プロジェクト(拠点研究A、B および連 携研究)を公募し、拠点研究A を 12 件、拠点研究 B を 70 件、国内外との連携研究を 5 件採択した。また、 前年度の成果発表会を一般公開で開催し、口頭発表とポスターセッションで報告した。さらに、緊急被ばく医 療推進、G空間防災モデル構築、防災教育国際協働、災害グローバル統計センターの4 つのプロジェクト連携 研究センターを中心に、実践的な防災技術の共同開発に取り組んでいる。 文理連携の代表例の1つとして災害科学や行動心理学、脳科学、認知心理学などの連携により、「生きる力 の解明」を精力的に実施しており、社会調査で得られた東日本大震災での経験や行動を認知科学的に分析し、 8つの主要な「生きる力」に集約が出来る結果を示した。津波の浸水被害予測技術の高度化については、本学サ イバーサイエンスセンター、大学院理学研究科との連携、民間事業者との産学連携により、本学のスーパーコ ンピュータを用いた世界初のリアルタイム津波浸水被害予測システムの実用化を達成した。 研究企画委員会緊急調査WG では、文理連携・学際連携に向けた体制の強化を進めた。平成 27 年 9 月、栃 木、茨城、宮城を中心に甚大な被害を起こした関東東北豪雨災害においては、当研究所では、当日朝に第1 回 災害対策本部会議を開催し、所員相互の情報交換を行い今後の対応方針を議論した。文理融合の研究課題の整 理、現地調査、公開情報にもとづく現況分析、被害に関する空間的可視化を行い、特設ページに逐次更新した。 この対応は平成28 年熊本地震の際にも活かされ、迅速な対応を的確に実施し、得られた成果を速やかに社会 発信した。 3) 国内外研究機関および国際社会との連携強化 東北大学の英知を結集して被災地の復興・再生に貢献するとともに、国内外の大学・研究機関、さらには国 際機関(国連等)と協力しながら、自然災害科学に関する世界最先端の研究を推進するために共同研究を推進 している。
ドイツ航空宇宙センター(災害リスク評価、リモートセンシング)、ロンドン大学(災害リスク評価、災害 医療)、ハワイ大学(自然災害科学、災害感染症)、インドネシア・パジャジャラン大学、ブラヴィジア大学・ ガジャマダ大学(自然災害科学、災害感染症、復興計画)、ハーバード大学(震災アーカイブ、災害医療)、フ ィリピン大学マニラ校(災害感染症、災害精神医学)、インドネシア・シャクアラ大学(復興モニタリング)、 ニュージーランド地質・核科学研究所などの海外共同研究機関との連携研究活動を強化した。 被災地調査・研究・提言の一環として、フィリピン台風ハイエン高潮災害(2013 年 11 月発生)では、発災 後から現在までの防災意識・避難対策の変化、居住地移転・住宅復興過程の調査・研究や防災教育の実践を継 続して行った。ネパールゴルカ地震(2015 年 4 月発生)では、緊急医療、緊急対応、学校・住宅の被害・実 態調査を遂行し、報告書を刊行した。国際的な社会貢献として、世界銀行や国際協力機構との連携を通じ、東 北の復興情報を、イベントの共催、復興事業への参画、被災国への提言・アドバイス、研修生の受け入れなど の形で共有した。 地震観測と地震警報の融合技術に関する研究では、本研究所で開発したリアルタイム地震観測システムがモ ンゴル国ウランバートル市への展開を行うこととなり、他国の地震防災の発展に貢献した。また、南米チリ、 ペルー、エクアドル、コロンビアの研究者との津波防災に関する国際共同研究および津波防災技術の支援を通 じて、当国の津波対策強化に貢献した。 4) 「実践的防災学」の体系化と産学官連携の強化 第3 回国連防災世界会議において採択された国際的な防災の行動指針「仙台防災枠組」では、支援する側か らだけではなく、災害において特別な支援を必要とする人々が自ら防災活動に積極的に関与することが求めら れている。震災以前から存在する地域社会やインフラ、人々の脆弱性を減少させることが災害リスクの減少に つながるため、発災後に適切な避難と対応が可能になる備えを全ての分野で体系化し、実践的防災学として発 信している。 被災地では、病院や学校、行政など公共の被害も相次ぎ、また民間企業にもサプライチェーンを含めた被害 が及んだことから、地震津波対策、受援力、事業継続計画(BCP)等に関しての研究を継続し、その成果を広く 発信した。特に、首都直下地震や、南海トラフ地震の被害想定地域に対しての貢献も意識して発信している。 これらの結果、本研究所の我が国の防災政策におけるプレゼンスが向上し、18 名の教員が国の重要な委員会 での活動を48 件行っている。 産官学の連携研究活動として、津波のリアルタイム浸水予測手法の実用化プロジェクト、津波避難訓練の実 装化に取り組む「カケアガレ日本!」などの活動を全国で展開している。東北地域の行政、経済団体、企業等の 連携組織である「東北復興連合会議(事務局:日本政策投資銀行東北支店)」に参加して活動を続けており、 平成28 年 1 月には同会議と共同主催で東日本大震災、阪神・淡路大震災等からの復興に関するシンポジウム を実施した。また、展示会や学会での技術展示などで企業との連携を図っている。 産学官のプロジェクト推進の1つとして展開している「生きる力」市民運動化プロジェクトでは、成果の一 環として開発した「みんなの防災手帳」が、24 時間テレビ(日本テレビ系列)の岩手県震災復興チャリティ ー事業として岩手県内陸全21市町村の全世帯に配布された。一昨年度、岩手県沿岸の全12 市町村の全世帯 に「みんなの防災手帳」がすでに配布されており、岩手県内全世帯(54万世帯)に届けられたこととなる。
(6)教育活動
平成27 年度の教育活動の成果に関しては、「5 教育活動」を参照されたい。(7)社会貢献活動
災害対策先進国として、これまでに特に地震・津波対策で国際貢献を果たしてきた我が国が、東日本大震災後、どのように社会の安定を取り戻し、復興を果たしていくかは、世界的にも注目されている。事前対策、発 災時の緊急対応、被災後の復旧・復興の一連の災害サイクルにおいて、世界で最も緻密かつ徹底した総合調査・ 研究を行い、その知見を普遍化して次世代への防災・減災技術構築への先導を果たすことが本研究所の責務で ある。被災地にある総合大学としての特徴を最大限に活かし、災害における社会問題の具体的解決のための実 践的研究を指向するために、社会との連携や国際化は必須である。平成27 年度は、以下の4つの目標を挙げ、 活動を実施した。 1)東日本大震災の被災地の復興への具体的貢献 2)防災教育の社会的展開 3)産官および地域社会と連携した防災対策の強化 4)国連防災世界会議後の災害科学国際研究拠点としての貢献 上記の目標に対して、平成27 年度の取り組みや達成状況は以下の通りである。 1)東日本大震災の被災地の復興への具体的貢献 実践的防災学の社会実装を図るためには、被災自治体との協働による成果の普及・展開が不可欠である。具 体的には、復興計画の実現に向けて、岩手県や宮城県、そして沿岸部市町村など、復興関係の委員会等で関与 している。名取市復興メモリアル公園、気仙沼市地域型復興住宅、石巻市中心商店街で街並み形成のための支 援事業等に寄与した。さらに石巻市や女川町では、委員会等の委員を超えて極めて深く実務的に関与すること により、課題解決や質の高い復興の実現に尽力している。また、平成27 年 8 月には名取市と包括的連携協定 を締結し、協定締結先は9 つとなった。各自治体とは、復興計画の実現に向けた委員等としての参加、シンポ ジウムの共催、避難訓練や防災教育への協力など活発な連携活動を継続している。 2)防災教育の社会的展開 プロジェクト連携研究センターである「防災教育国際協働センター」を中心に、防災教育に関わる国内外の 多様なステークホルダーとのネットワークを構築し、研究と実務の距離を縮め、防災教育の普及と高度化の実 現をめざしている。石巻市では、学校防災推進会議の委員として防災教育・防災管理を含む学校防災全般の拡 充に向けた助言を行うとともに、市内小中学校での災害復興・防災教育プログラムとして「復興・防災マップ づくり」の開発、実践、展開を継続支援している。国際的には、大災害被災地を中心に、フィリピン、インド ネシア国アチェ州、ネパール等での教育復興や防災教育に関する調査実践を展開している。 地域との連携の中での防災教育活動としては、気仙沼市サテライト(分室)を拠点に情報発信や地域での防 災講座、文化講演会、学校での防災教育の協力を行った。さらに企業や行政機関、病院の事業継続性計画や受 援計画に関する研究成果を発信した。防災知識普及のための市民向けセミナーやシンポジウム等は281 件開催 した。 また、従来の災害遺構等の研究成果を活用し、内閣府(防災担当)から「災害遺構」の収集及び活用に関する 研究を受託し、子供や地域のグループによる災害遺構等の防災啓発活動での活用方策を提案し、政府の施策展 開の準備に貢献した。防災教育に関する放送教材および印刷教材を制作し、著書「地域と都市の防災」として 発刊した。 3)産官および地域社会と連携した防災対策の強化 産学官の連携研究活動として、津波のリアルタイム浸水予測手法の実用化プロジェクト、津波避難訓練の実 装化に取り組む「カケアガレ日本!」や、生きる力を強化させる「防災キャンプ活動」などユニークな活動を全国 で展開した。また、被災地の健康調査、特に小児ぜんそくや女性のストレス、七ヶ浜町を中心とした被災地の メンタルヘルスを継続的に調査し、被災者の心身の健康保持への支援と悪化予防に努めている。この他に被災 自治体との災害に関する包括的連携協定を活用しながら、自治体の要請に対応した研究成果の展開に結びつけ てきた結果、本研究所のプレゼンスが向上し、計26 名の教員が地方自治体の重要な委員会での活動を 102 件
行っている。さらに仙台市地域防災リーダー(SBL)の人材養成と地域防災力の高度化に深く関わり、仙台市 による「107 万人の防災人づくり」の推進に協力し、平成 27 年度末までに約 600 名の防災リーダー養成に貢 献した。 4)国連防災世界会議後の災害科学国際研究拠点としての貢献 大震災の経験と教訓を世界に発信し、防災・減災のあり方を考え直すことの必要性から、平成 24 年度から 仙台市に協力して第3 回国連防災世界会議の誘致、準備、実現に大きく貢献し、仙台防災枠組(Sendai Framework for Disaster Risk Reduction)の採択につながった。平成 27 年度はこうした経緯を踏まえ、災害科学国際研究拠 点としての活動に取り組んできた。 まず、国連防災世界会議の成果を引き継ぎ、被災地からの防災・減災発信を強化し、震災教訓の集約や啓発 の継続に向けた基盤づくりを目指す「みやぎ防災・減災円卓会議」が平成27 年 4 月 25 日に発足し、中心メン バーとして活動を行っている。宮城県内の産学官と報道機関、市民団体など計45 の登録機関が、関連する研 究や活動を共有するために定期的な会合を開いている。 また国連防災世界会議では、防災対策を科学的に推進していく基盤として統計データ収集が大きな課題であ ることが認識され、本研究所に災害統計グローバルセンターが設置された。本センターは、災害統計の国際基 準を定め、各国のデータを集めて分析するという使命を有し、国連開発計画(UNDP)、国連防災戦略事務室 (UNISDR)、国際協力機構(JICA)、水災害・リスクマネジメントセンター(ICHARM)などと連携のもとデ ータベースなどの整備を進めている。 仙台防災枠組を踏まえた「防災・減災仙台モデル」を推進し、仙台・東北から世界に向けた防災文化を発信 するための取り組みも進めてきた。平成27 年 10 月にダボスで開催された「One Health Summit」では、「One Health and the Sendai Framework for Disaster Risk Reduction」と題して全体セッションを実施し、同会議を主催するグロ ーバル・リスク・フォーラム(GRF)との連携協定を締結した。平成 28 年 3 月 12 日には国連防災世界会議 1 周年を記念した仙台市主催「仙台防災未来フォーラム 2016」を積極的に支援し、内閣府、国際復興支援プラ ットフォームも迎えて「東日本大震災の復興の方向性と内外への復興の発信」のセッションを仙台市と共同主 催し、クロージングセッションにコーディネータ等で貢献した。さらに、複数の講演者、パネリスト等を務め、
また震災復興や防災教育に関するブース展示、電気自動車の災害活用の展示も行った。ついで、IEEE
RAS(Robotics and Automation Society)に災害ロボットの社会実装に向けた問題点を議論する国際委員会を設立 し、活動を開始した。
(8)自己評価
1)平成 27 年度活動の総括 本研究所は歴史的・世界的な東日本大震災を経験した東北大学における新たな学際的研究組織として、平成 24 年 4 月に設置された。当初の 3 年間の組織体制づくりと新研究所棟の整備の結果、設立のミッションであ る災害科学の深化と実践的防災学の構築を一丸となって進めることができる状況が整った。さらに平成27 年 (2015 年)3 月に仙台市で開催された第 3 回国連防災世界会議の成功と Sendai Framework for Disaster Risk Reduction(仙台防災枠組)2015-2030 の採択の結果,世界の防災関係者に対して、仙台防災枠組の中の Sendai とともに、IRIDeS という名前の知名度や期待度が高まり、国際的な研究交流活動の基礎を作ることができた。 その一方で、各教員がそれぞれの担当する行事の企画・準備・調整に忙殺され、相互の情報交換や新しい融合 研究への取り組みを行う余裕がなかったことも事実であった。 平成27 年度は,東日本大震災の応急復旧や国連防災世界会議への対応が一段落する中で、一歩引いた視点 からそれらの経験や課題を再考し、より深いレベルの学術的思考と実効性の高い社会実装の方向性を検討すべ き時期に入った。5月にはネパール・ゴルガ地震が発生し、9月には関東東北豪雨災害を経験した。これらの 災害に対して、所内では迅速な情報収集チームの立ち上げと現地調査チームの派遣を行い、関連する研究者からの報告会やHP での情報発信、および調査報告書のとりまとめを行ったが、災害感染症やメンタルヘルスな どの東日本大震災と共通する課題が見られる一方で、被災前の地域社会の様相やインフラの整備状況、あるい は人々の災害観・宗教観などの相違により、東日本大震災での知見がほとんど適用できない場面も多いことが 確認された。これらの経験をふまえ、緊急災害調査の目的や内容、実施時の被災者の人権や個人情報の保護に ついても、災害緊急調査WG と災害研倫理審査委員会を中心に活発な議論が行われ、年度当初に想定できる範 囲での調査内容に関する倫理審査を事前にしておくという仕組みが整えられた。 当研究所発足以来、所内外における学際研究の相互理解の場としての「金曜フォーラム」(毎月開催)、所員 の研究レベルを向上させるための「所長懇談会」(部門単位で毎年開催)、被災地のステークホルダーや関係者 との情報交換と社会的ニーズを研究に反映するための「震災ウォッチャー」(拡大会議にて開催)を実施して、 研究活動を支援する機会を積極的に設けてきた。平成27 年度はこれらに加えて、河北新報社などと共同で、 地域社会の防災に関わる情報交換と課題の共有を目的とする「みやぎ防災・減災円卓会議」を組織し、国連防 災世界会議の総括や仙台防災行動枠組みの解説など、地域の防災・減災活動の活性化と支援に向けた取り組み を始めた。具体的には参加メンバーの活動紹介や情報交換の他に、複数回の「金曜フォーラム」、「21 世紀防 災未来フォーラム」、国連防災世界会議1 周年を記念した仙台市主催「仙台防災未来フォーラム 2016」におけ るスペシャルセッションの開催を共同で取り組んだ。 組織運営では、平成27 年 5 月に外国人教員との懇談会を開催したところ、科学研究費などの外部資金制度 を活用したいという意欲はあるものの、採択に結びついていないという問題が明らかとなった。そこで執行部 において外国人教員の過年度の申請書類を収集、精査し、研究の目的や計画内容を効果的に伝えるための申請 書類の作成方法の個別相談を行うとともに、多くの申請書類に共通する問題点の周知を行った。このことは平 成27 年秋の申請書の作成に反映され、平成 28 年度にはこれまで獲得実績のなかった教員の新規の採択につな がっている。また、公正な研究活動の実施に対する社会からの期待の高まりを受け、適正な研究費の経理に関 わるコンプライアンス教育の実施、個人情報保護や災害被災地の調査対象者の負担の軽減を徹底するための人 に関わる研究活動計画の倫理審査の実施、安全保障輸出管理プロセスの徹底、ハラスメント問題の防止を図る ため、学内の専門家を迎えてのFD を開催した。さらに外部資金を活用した研究活動に携わるすべての教員が 研究倫理に関する遠隔教育プログラムを受講できる体制を準備した。 2)活動水準の向上度の評価 設立からの4 年間に様々な状況の変化があったことに対応して、研究成果の状況も年々変化している。平成 24 年度の設立以降 4 年間の研究成果の推移をみると、学術論文(403 編→579 編→507 編→492 編)、著書(単 著、共著、分担執筆含む)(37 冊→54 冊→54 冊→32 冊)、総説解説(65 編→79 編→63 編→79 編)、学会にお ける招待講演(146 件→132 件→150 件→92 件)、受賞(16 件→16 件→28 件→18 件)、特許(1 件→4 件→5 件 →7 件)と毎年着実に実績をあげているのがわかる。そして、最近 3 年間の学術論文の内訳も、国際誌査読有 論文(33%→44%→48%)および国内誌査読有論文(24%→28%→29%)ともに,増加しており、質の向上が 確認できる。 このように、東日本大震災直後の速報的論文は減少する一方で、レベルの高い論文集への掲載、個別の分野 から学際的な論文への移行、海外大学との連携、注目度(引用数)の向上、学会を超えた社会的重要な賞を含 む各種受賞、メディア報道の増加など、質的な向上が継続している。平成29 年度以降はさらなる研究実績が 期待できる。 3)研究体制のリニューアルに向けて 本研究所では理学、工学、医学、社会科学、人文学にわたる7 部門(災害リスク研究部門、人間・社会対応 研究部門、地域・都市再生研究部門、災害理学研究部門、災害医学研究部門、情報管理・社会連携研究部門、 寄付研究部門)37 分野に定員内の専任教員と寄付講座教員を配置するとともに、文部科学省から 10 年間の予 定で措置された特別研究経費を活用して若手の研究者を雇用して研究体制を構築してきた。当初から期間半ば
の5 年経過時点の予算規模の変更を想定していたが、国立大学法人移行後の 6 年ごとの中期目標・中期計画の 区切りに合わせて、特別研究経費は平成27 年度限りとなり、予算規模の縮小が不可避となる中で平成 28 年度 以降の事業計画を新規に検討し、概算要求を進める必要が生じた。 一方で、従来の学問分野の区分により研究シーズに沿う形で構成していた7部門・37 分野の枠組みでは、 変化する社会からのニーズに対応した成果をタイムリーに生み出すことが難しいこと、今後の予算規模の縮小 に合わせて分野の広がりを維持しようとすると、研究の深まりや社会への成果の実装がますます困難になると いう問題点が明らかとなってきた。 この問題に対応するために、場、もの(施設や構造物)、人と社会集団、情報、生命と健康という5つの要 素に関する疑問の解明と基本的な課題解決に重点を置く5つの研究エリアと、それらを総合して災害に強い地 域社会システムの構築を目指す研究エリアにより構成されるニーズオリエンティッド型の研究体制を提案し、 平成28 年度からの特別研究経費教員の配置転換を出発点として、徐々に新体制への移行を図ることとした。 これと平行して、平成28 年度末までの期限を切って特別研究経費により雇用してきた若手教員について、 これまでの業績の評価に基づき、新しい研究体制において引き続き活躍していただく人材を確保する手続きを 進めることが必要となった。このとき、基礎とする学問領域もこれまでの活動の重点も異なる多様な若手教員 について、彼らの特色を積極的に勘案しながらも,公平性、透明性のある判断を行うことが求められた。これ に対して、平成27 年 11 月に執行部会議メンバーを中心とする再任選考委員会を結成して評価方法を議論し、 平成28 年 1 月に提出された申請書類に対する選考委員会メンバーの多面的な評価点に基づき、客観的な集計 方法を通して12 名の再任対象者を決定した。 なお、このような方法で決定した特別研究経費教員の雇用枠も、労働契約法上の制約を受けるとともに今後 の研究予算の動向に依存するものである。研究所としては特別研究経費の目的を達成する研究活動の実施を求 める一方で、他の研究機関において次の安定的なポストに就くことができるように、研究能力と研究業績の蓄 積を奨励する必要がある。相反しかねないこの2つの目的のバランスをとる方法については、今後とも検討、 改善を進めていくことが必要である。 4)共同研究・共同利用研究拠点化に向けての課題 防災や災害研究は国や自治体などの公的セクターによって担われる部分が大きく、民間企業からの財政的な 支援が得られにくい分野であるが、国立大学に対する予算の縮減が求められる中にあって、民間企業のほか、 国際機関、自治体への学術的な貢献の在り方を明確にし、寄付金、寄付講座、共同研究などの充実によって、 財政の安定化と人件費の確保を進める必要が高まっている。 本研究所は、共同利用・共同研究拠点の認定を受けることを一つの目標とし、公募型プロジェクトの提供、 新研究棟整備に合わせての共同利用施設の整備、関連研究組織との意見交換などの準備を進めてきた。しかし、 設立後の期間が短く,実績の蓄積に限界があること、財源の不安定性の下で共同利用のために配分できる予算 規模が確定できないことを鑑み、平成26 年度の申請を見送った。 しかしながら、国連防災世界会議を契機として高まった本研究所の活動への期待に答えるためにも、共同利 用・共同研究拠点の認定を受けて国内外の災害研究の中枢的拠点としての位置付けを明確に得ることがぜひと も必要である。予算や人員の面での制約が強まる中で、「災害統計グローバルセンター」等の活動を核として、 国際的な拠点としての活動に集中的に取り組み、平成30 年度からの認定に向けて平成 29 年度の申請準備を継 続しているところである。
表1 災害科学国際研究所の研究成果(平成27 年度)の概要 学術論文 492 編 単著・筆頭 133 共著 359 著書 32 冊 単著・筆頭 5 共著 17 監修 10 総説・解説 79 編 学会発表 537 件 単独・筆頭 293 共同 244 うち基調講演・招待講演・特別講演 92 特許 7 件 受賞 18 件 科研費(代表) 44 件 その他の競争的資金(代表) 40 件 学術会議等の主催・共催・運営 99 件 シンポジウム 25 講演会・セミナー 26 研究会・ワークショップ 41 その他 7 セミナー・講演等の主催・共催・運営 128 件 シンポジウム 28 講演会・セミナー 49 研究会・ワークショップ 18 その他 33 講演・講義等 329 件 公開講座・講演会・セミナー 281 展示会 2 ボランティア・その他 46 うち基調講演・招待講演・特別講演・指定パネリスト 16
表2 平成27 年度 研究成果への受賞リスト(18 件) (受賞者名は研究所所属教員のみ記載) 受 賞 名 <授 与 機 関 名> 受 賞 者 名 授 与 日 平成27 年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(振興部門)<文部科学省> 今村文彦・柴山明寛・佐藤翔輔 (グループ) 2015/4/15 2015 年日本建築学会教育賞(教育貢献)<日本建築学会> 鈴木裕介(グループ) 2015/5 第14 回インテリジェント・コスモス奨励賞 <公益財団法人インテリジェント・コスモス学術振興財団> 有働恵子(個人) 2015/5/18 2015 年日本建築学会著作賞<日本建築学会> 五十子幸樹(グループ) 2015/5/29 平成27 年度「測量の日」における功労者感謝状 <国土地理院> 今村文彦(個人) 2015/6/7 優秀ポスター賞<東北大学研究所所長会議> 王欣(個人) 2015/7 第34 回日本自然災害学会学術講演会 学術優秀発表賞 <日本自然災害学会> 佐藤翔輔(個人) 2015/9/24 日本災害情報学会第16 回学会大会・河田賞 <日本災害情報学会> 佐藤翔輔(個人) 2015/10/24
Excellent Presentation Award<日本地震工学会> 王欣(グループ) 2015/11 SUSTAIN (2015) Best Paper Award
<SUSTAIN 実行委員会> 今 村 文 彦・サ ッ パ シー アナワッ ト・ブリッカー ジェレミー(グル ープ) 2015/11/19 日本断層学会若手優秀講演賞(一般研究発表の部) <日本断層学会> 石村大輔(個人) 2015/11/28 優秀講演賞<土木学会 景観・デザイン委員会> 小林徹平(個人) 2015/12/13 日本コンクリート工学会東北支部奨励賞1 <日本コンクリート工学会東北支部> 鈴木裕介(グループ) 2016/3 日本コンクリート工学会東北支部奨励賞2 <日本コンクリート工学会東北支部> 鈴木裕介(グループ) 2016/3 ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2016・ 優秀賞<一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会> 災害科学国際研究所(今村文彦・ 丸谷浩明・柴山明寛・松本行真・ 寅屋敷哲也・佐藤翔輔・杉安和也・ 安倍祥・林晃大)(グループ) 2016/3/15 ジャパン・レジリエンスアワード・優秀賞 <一般社団法人 レジリエンスジャパン推進協議会> 越村俊一(グループ) 2016/3/15 高知出版学術賞<高知市文化振興事業団> 川島秀一(個人) 2016/3/29 平成27 年度国際研究集会派遣<日本放射線技術学会> 稲葉洋平(個人) 2015
(1)人員配置と業務分担
A 教員等の配置・研究組織構成状況
平成28 年 3 月 31 日現在 災害リスク研究部門 分 野 名 職 名 氏 名 地域地震災害研究分野 教 授 源栄 正人 准 教 授 大野 晋 助 教 王 欣 技 術 補 佐 員 松浦 いく子 研 究 支 援 者 楊 尹誠 研 究 支 援 者 牟田 成子 津波工学研究分野 教 授 今村 文彦 准 教 授 SUPPASRI, Anawat 助 手 保田 真理 産 学 官 連 携 研 究 員 LATCHAROTE, Panon 技 術 補 佐 員 佐藤 雅美 技 術 補 佐 員 芳賀 弥生 技 術 補 佐 員 守屋 香菜 災害ポテンシャル研究分野 准 教 授 有働 恵子 助 教 呉 修一 特 別 教 育 研 究 教 員 武田 百合子 技 術 補 佐 員 近松 誠 研 究 支 援 者 黒木 素子 研 究 支 援 者 金沢 明子 広域被害把握研究分野 教 授 越村 俊一 教 授 佐藤 源之(兼務) 助 教 MAS, Erick 産 学 官 連 携 研 究 員 阿部 孝志 技 術 補 佐 員 豊田 和可子 事 務 補 佐 員 萩生田 彩夏 最適減災技術研究分野 教 授 五十子 幸樹 助 教 鈴木 裕介 技 術 補 佐 員 石野 友恵 低頻度リスク評価研究分野 准 教 授 後藤 和久 研 究 支 援 者 本間 紫織助 教 ROEBER, Volker 技 術 補 佐 員 齋藤 緑 人間・社会対応研究部門 分 野 名 職 名 氏 名 災害情報認知研究分野 教 授 邑本 俊亮 准 教 授 杉浦 元亮(兼務) 助 教 野内 類(兼務) 特 別 教 育 研 究 教 員 行場 絵里奈 被災地支援研究分野 教 授 奥村 誠 助 教 DAS, Rubel 技 術 補 佐 員 平山 塔子 歴史資料保存研究分野 准 教 授 佐藤 大介 助 教 天野 真志 特 別 教 育 研 究 教 員 安田 容子 防災社会システム研究分野 教 授 丸谷 浩明 教 授 増田 聡(兼務) 教 授 吉田 浩(兼務) 助 教 寅屋敷 哲也 技 術 補 佐 員 備前 立佳 技 術 補 佐 員 五十嵐 綾子 防災法制度研究分野 教 授 島田 明夫(兼務) 災害文化研究分野 教 授 川島 秀一 准 教 授 蝦名 裕一 技 術 補 佐 員 卯花 政孝 技 術 補 佐 員 鈴木 修 技 術 補 佐 員 熊谷 成一 防災社会国際比較研究分野 准 教 授 井内 加奈子
助 教 MALY, Elizabeth Ann
技 術 補 佐 員 今野 由美 地域・都市再生研究部門 分 野 名 職 名 氏 名 都市再生計画技術分野 教 授 岩田 司 准 教 授 姥浦 道生(兼務) 助 教 花岡 和聖 技 術 補 佐 員 阿部 雅子 除染科学研究分野 教 授 石井 慶造(兼務)
教 授 高橋 信(兼務) 地域安全工学研究分野 教 授 寺田 賢二郎 准 教 授 森口 周二 技 術 補 佐 員 芳賀 麻由美 災害対応ロボティクス研究分野 教 授 田所 諭(兼務) 助 教 永野 光 国際防災戦略研究分野 教 授 村尾 修
助 教 YI, Carine Joungyeon
技 術 補 佐 員 及川 由佳 研 究 支 援 者 坂場 寛子 災害理学研究部門 分 野 名 職 名 氏 名 海底地殻変動研究分野 教 授 木戸 元之 教 授 日野 亮太(兼) 助 教 川田 佳史 助 教 本荘 千枝 地震ハザード研究分野 教 授 趙 大鵬(兼務) 准 教 授 岡田 知己(兼務) 助 教 内田 直希(兼務) 火山ハザード研究分野 教 授 三浦 哲(兼務) 准 教 授 山本 希(兼務) 助 教 市來 雅啓(兼務) 地盤災害研究分野 教 授 今泉 俊文(兼務) 准 教 授 中村 教博(兼務) 助 教 岡田 真介 気象・海洋災害研究分野 教 授 岩崎 俊樹(兼務) 教 授 須賀 利夫(兼務) 准 教 授 山崎 剛(兼務) 宙空災害研究分野 教 授 小原 隆博(兼務) 准 教 授 三澤 浩昭(兼務) 助 教 土屋 史紀(兼務) 国際巨大災害研究分野 教 授 遠田 晋次 助 教 丹羽 雄一 助 教 石村 大輔 技 術 補 佐 員 國分 園子 研 究 支 援 者 牟田 成子
災害医学研究部門 分 野 名 職 名 氏 名 災害医療国際協力学分野 教 授 江川 新一 助 教 佐々木 宏之 技 術 補 佐 員 寺川 ひろえ 災害感染症学分野 准 教 授 芦野 有悟(兼務) 助 教 浩 日勒 産 学 官 連 携 研 究 員 趙 景格 産 学 官 連 携 研 究 員 白鳥 ベアタ 災害放射線医学分野 教 授 千田 浩一 教 授 細井 義夫(兼務) 助 手 稲葉 洋平 技 術 補 佐 員 鹿野 美紀 災害精神医学分野 教 授 富田 博秋 助 教 兪 志前 助 教 笠原 好之 技 術 補 佐 員 相澤 春佳 研 究 支 援 者 根本 晴美 研 究 支 援 者 小野 千晶 研 究 支 援 者 菊地 淑恵 研 究 支 援 者 中川 高 災害産婦人科学分野 教 授 伊藤 潔 講 師 三木 康宏 助 教 齋藤 昌利(兼務) 技 能 補 佐 員 珠蘭 其其格 技 能 補 佐 員 笛 未崎 災害公衆衛生学分野 教 授 栗山 進一 技 術 補 佐 員 佐々木 佳奈 厚 生 科 研 費 研 究 員 松原 博子 災害医療情報学分野 教 授 中山 雅晴 技 術 補 佐 員 小林 幸恵 技 術 補 佐 員 井上 則雄 災害口腔科学分野 教 授 小坂 健(兼務) 准 教 授 鈴木 敏彦(兼務) 情報管理・社会連携部門 分 野 名 職 名 氏 名 災害アーカイブ研究分野 教 授 今村 文彦(兼務)
准 教 授 柴山 明寛 助 教 佐藤 翔輔 助 教 BORET, Sebastien 技 術 補 佐 員 小野 円 技 術 補 佐 員 佐々木 加代子 技 術 補 佐 員 網田 早苗 技 術 補 佐 員 後藤 さつき 技 術 補 佐 員 早坂 真紀 技 術 補 佐 員 小笠原 久美子 研 究 支 援 者 土屋 美津子 災害復興実践学分野 教 授 佐藤 健 教 授 小野田 泰明(兼務) 准 教 授 平野 勝也 准 教 授 桜井 愛子 准 教 授 本江 正茂(兼務) 助 手 小林 徹平 技 術 補 佐 員 及川 由佳 研 究 支 援 者 笹木 和紀 社会連携オフィス 教 授 小野 裕一 特 任 准 教 授 泉 貴子 助 教 池田 菜穂 技 術 補 佐 員 山口 章子 技 術 補 佐 員 瀬戸 康子 技 術 補 佐 員 佐藤 結子 技 術 補 佐 員 佐野 緑 技 術 補 佐 員 山田 亜紀子 技 術 補 佐 員 佐藤 由瑞美 技 術 補 佐 員 谷 容子 技 術 補 佐 員 菊地 由里子 広報室 特 任 助 教 中鉢 奈津子 技 術 補 佐 員 鈴木 通江 寄附研究部門 分 野 名 職 名 氏 名 地震津波リスク評価 (東京海上日動) 寄附研究部門 教 授 今村 文彦(兼務) 助 教 山下 啓 助 手 安倍 祥 寄 附 研 究 部 門 教 員 林 晃大
助 手 保田 真理(兼務) リーディング大学院 職 名 氏 名 グローバル安全学トップリーダ ー育成プログラム 准 教 授 松本 行真 講 師 久利 美和 助 教 杉安 和也 助 教 地引 泰人 事務部 係 名 職 名 氏 名 事 務 長 阿部 昭 総務係 係 長 丸山 裕 主 任 吉田 勇太 事 務 補 佐 員 此原 奈緒 事 務 補 佐 員 岡 亨 事 務 補 佐 員 千葉 智子 事 務 補 佐 員 伊藤 智栄子 経理係 係 長 岡 裕一郎 事 務 補 佐 員 木村 瑞希 事 務 補 佐 員 玉手 理絵 用度係 用 度 係 長 鈴木 祐利 主 任 佐藤 恭子 事 務 補 佐 員 郷古 昌代 事 務 補 佐 員 竹林 茉由 専 門 職 員 滝沢 光拓 事 務 補 佐 員 千葉 直子
B 専任教員における外国人教員比率(平成 28 年 3 月 31 日現在)
教員数 外国人教員数 教員数における外国人 教員の割合 教授 21 0 0.0% 准教授 14 2 14.3% 講師 2 0 0.0% 助教 27 9 33.3% 助手 4 0 0.0% 計 68 11 16.2% ※外国人教員数は内数C 専任教員における女性教員比率(平成 28 年 3 月 31 日現在)
教員数 男 女 教員数における女性教 員の割合 教授 21 21 0 0.0% 准教授 14 10 4 28.6% 講師 2 1 1 50.0% 助教 27 21 6 22.2% 助手 4 3 1 25.0% 計 68 56 12 17.6%D 研究所内会議・委員会構成
所 長 安全衛生委員会 評議員 予算委員会 副所長 研究戦略担当 研究企画委員会 倫理委員会 研究倫理推進委員会 所長補佐 総務・財務担当 教務委員会 施設・環境委員会 ハラスメント防止対策委員会 総務委員会 所長補佐 広報・情報担当 広報・出版・図書委員会 所長補佐 国内・国際連携担当 国内・国際連携委員会 部門長 事務長 運営会議 委 員 会 名 所 掌 内 容 安 全 衛 生 委 員 会 職員の危険防止及び健康障害防止のための基本対策等 予 算 委 員 会 研究所予算関係 研 究 企 画 委 員 会 研究企画, 国際連携, 社会連携, 倫 理 委 員 会 研究倫理等 研 究 倫 理 推 進 委 員 会 研究倫理教育、教員研修関係 教 務 委 員 会 研究科・学部との教育関係, 災害研入居学生等の管理等 施 設 ・ 環 境 委 員 会 建物, 環境関係 ハ ラ ス メ ン ト 防 止 対 策 委 員 会 ハラスメント関係 総 務 委 員 会 研究所総務関係 広 報 ・ 出 版 ・ 図 書 委 員 会 広報,出版物の企画・編集, 図書,ネットワーク 国 内 ・ 国 際 連 携 委 員 会 産官学連携、自治体連携、国際連携、APRU 等会 議 名 構 成 員 審 議 事 項
教 授 会 専任教授 人事・予算
拡 大 教 授 会 専任の教授・准教授 研究所に関する情報伝達と情報交換
全 体 会 議 専任の教授・准教授・講師・助教 研究所に関する情報伝達と情報交換
E 運営会議構成員及び各種委員会委員長名簿
1.運営会議構成員 所 長 今村 文彦 教授 副所長 奥村 誠 教授 (研究戦略担当) 評議員 丸谷 浩明 教授 所長補佐 村尾 修 教授 (総務・財務担当) 所長補佐 伊藤 潔 教授 (広報・情報担当、広報室長) 所長補佐 小野 裕一 教授 (国内・国際連携担当) 部門長 災害リスク研究部門 越村 俊一 教授 人間・社会対応研究部門 丸谷 浩明 教授 地域・都市再生研究部門 寺田賢二郎 教授 災害理学研究部門 遠田 晋次 教授 災害医学研究部門 江川 新一 教授 情報管理・社会連携部門 佐藤 健 教授 2.各種委員会委員長 (1)安全衛生委員会委員長 今村 文彦 教授(所長) (2)予算委員会委員長 今村 文彦 教授(所長) (3)研究企画委員会委員長 奥村 誠 教授(副所長 研究戦略担当) (4)研究倫理推進委員会委員長 奥村 誠 教授(副所長 研究戦略担当) (5)教務委員会委員長 村尾 修 教授(所長補佐(総務・財務担当)) (6)施設・環境委員会委員長 村尾 修 教授( 〃 ) (7)ハラスメント防止対策委員会委員長 村尾 修 教授( 〃 ) (8)総務委員会委員長 村尾 修 教授( 〃 ) (9)広報・出版・図書委員会委員長 伊藤 潔 教授(所長補佐(広報・情報担当)) (10)国内・国際連携委員会委員長 小野 裕一 教授(所長補佐(国内・国際連携担当)) (11)倫理委員会委員長 富田 博秋 教授3.平成27 年度委員会名簿(WG メンバー) 委員会 委員長・ 副委員長 委員 WG 名 WG メンバー 安全衛生委 員会 ◎今村文彦 小川浩正(産業医),伊藤潔(衛生 管理者),阿部昭(事務長),後藤
和久,Maly Elizabeth Ann,岩田司,
木戸元之,三木康宏,柴山明寛, 吉田勇太(総務係主任)(過半数代 表者),鈴木祐利(用度係長),丸 山裕(総務係長) 予算委員会 ◎今村文彦 ○奥村 誠 丸谷浩明,村尾修,伊藤潔,小野 裕一,大野晋,阿部事務長 研究企画委 員会 ◎奥村 誠 ○佐藤 健 災害リスク:越村俊一,Suppasri Anawat,呉修一* 人間・社会対応:丸谷浩明 地域・都市再生:寺田賢二郎 災害理学:遠田晋次 災害医学:江川新一,佐々木宏之* 金 曜 フ ォ ー ラムWG ★久利美和,佐々木宏之,天野真志, 岡田真介,佐藤翔輔,Eric Mas,Maly Elizabeth Ann,花岡和聖,稲葉洋平 緊急調査WG ★呉修一(洪水), Jeremy Bricker(高 潮),安倍祥(津波国内),Eric Mas(津 波海外),天野真志(歴史資料),森口 周二(土砂),岡田真介(地震),浩日 勒(感染症),Suppasri Anawat(津波 海外),久利美和(火山),佐藤翔輔(情 報収集) 施設環境委 員会 ◎村尾 修 ○平野勝也 ○柴山明寛 岩田司,江川新一,大野晋,木戸 元之,佐藤大介,川島秀一,鈴木 祐利(用度) 施設管理WG ★平野勝也,☆柴山明寛,後藤和久, 佐藤大介,岩田司,木戸元之,江川新 一 ネ ッ ト ワ ー クWG ★柴山明寛,☆大野晋,寺田賢二郎, 中山雅晴 デ ザ イ ン コ ードWG ★村尾修,☆平野勝也,柴山明寛,鈴 木祐利(用度) 環境衛生WG ★木戸元之,☆佐々木宏之,花岡和聖, 大野晋,佐藤大介,Jeremy Bricker ラ イ ブ ラ リ ー運営WG ★柴山明寛,☆川島秀一,佐藤大介 総務委員会 ◎村尾 修 ○奥村 誠 佐藤健,江川新一,事務職員 防 災 計 画 策 定WG ★丸谷浩明,佐藤健,江川新一,邑本 俊亮,柴山明寛,後藤和久,寅屋敷哲 也,事務職員 広 報 ・ 出 版・図書委 員会 ◎伊藤 潔 ○遠田晋次 ○中山雅晴 越村俊一,寺田賢二郎,富田博秋, Jeremy Bricker,井内加奈子,蝦名 裕一,菅原大助*,中鉢奈津子*(特 任助教),広報室職員* ニ ュ ー ズ レ ターWG ★井内加奈子,Jeremy Bricker,三木康 宏,石村大輔,花岡和聖,中鉢奈津子, 広報室職員 年 次 報 告 書 WG ★寺田賢二郎,富田博秋,丹羽雄一, 蝦 名 裕 一 , 稲 葉 洋 平 , Yi Carine Joungyeon,中鉢奈津子,広報室職員 出版物WG ★邑本俊亮,千田浩一,佐藤翔輔,中 鉢奈津子,広報室職員 情報発信WG ★兪志前,柴山明寛,Roeber Volker,
Yi Carine Joungyeon,Boret Sebastien, Maly Elizabeth Ann,Rubel Das,中鉢 奈津子,広報室職員
展示WG ★岡田真介,Yi Carine Joungyeon,和
田 育 子 , 天 野 真 志 , 王 欣 ,Roeber Volker,本荘千枝,佐々木宏之 GIS・ソフト 管理WG ★ 越 村 俊 一 , 花 岡 和 聖 , Yi Carine Joungyeon ノ ベ ル テ ィ ーグッズWG ★保田真理,寅屋敷哲也,林晃大
国内・国際 連携委員会 ◎小野裕一 ○泉 貴子 寺田賢二郎 川島秀一 丸谷浩明 村尾修 後藤和久 井内加奈子 Suppasri Anawat 櫻井愛子 社会連携オフィス職員 被 災 自 治 体 支援WG ★池田菜穂(小野裕一),佐藤翔輔, 安倍祥,小林徹平 産 官 学 連 携 WG ★丸谷浩明,小野裕一,佐藤翔輔,小 林徹平,寅屋敷哲也 気 仙 沼 分 室 WG ★川島秀一,蝦名裕一,笠原好之,佐藤翔輔,安倍祥 被 災 地 ガ イ ド ブ ッ ク 作 成WG ★後藤和久,Suppasri Anawat,久利美 和,菅原大助,安倍祥 APRU-WG ★泉貴子,小野裕一,櫻井愛子,リー ディング大学院教員 大 学 間 コ ン ソ ー シ ア ム 連携WG ★櫻井愛子,源栄正人,寺田賢二郎, Boret Sebastien キ ャ ン パ ス ツ ア ー 企 画 WG ★村尾(地),☆森口(地),柴山(情), 寺田(地),邑本(人),奥村(人), 保田(リ),展示WG,広報室 仙 台 防 災 フ ォ ー ラ ム 企 画WG ★丸谷,佐藤(健),平野,佐藤(翔), 小林,寅屋敷,展示WG IRIDeS シ ン ポ ジ ウ ム 企 画WG ★村尾(地),★江川(医),☆櫻井(情), Eric Mas(リ),Rubel Das(人),小林
(情),展示WG,広報室
「国際津波の
日」対応WG
★今村,☆越村,小野, Jeremy Bricker, Suppasri Anawat,桜井,Boret Sebastien, Maly Elizabeth Ann,保田,中鉢 倫理委員会 ◎富田博秋 ○邑本俊亮 奥村誠,川島秀一,後藤和久,栗 山進一,有働恵子,井内加奈子 研究倫理推 進委員会 ◎奥村誠 邑本俊亮,千田浩一,大野晋,木 戸元之,森口周二,櫻井愛子 教務委員会 ◎ 村 尾 修 (工) ○ 遠 田 晋 次 (理) 工学系:五十子幸樹,森口周二 医学系:千田浩一 情報科学:邑本俊亮 法学系:丸谷浩明 環境科学:佐藤大介 リーディング:越村俊一 グ ロ ー バ ル 安全学WG ★森口周二,☆松本行真,久利美和, 地引泰人,杉安和也 C-LAB 担当:越村俊一 ハラスメン ト防止対策 委員会 ◎村尾 修 ○今村文彦 教授代表:栗山進一,准教授・女 性教職員代表:有働恵子,助教代 表:丹羽雄一*,事務・非常勤職員 および過半数代表候補者:吉田勇 太(総務係主任)* 男 女 共 同 参 画WG ★有働恵子,丹羽雄一 片平まつり 企画委員会 ◎ 五 十 子 幸 樹 ○蝦名裕一 鈴木裕介*,花岡和聖* 片 平 ま つ り 企画WG 災害リスク:鈴木裕介 人間・社会対応:★蝦名裕一 地域・都市再生:永野光 災害理学:岡田真介 災害医学:稲葉洋平 情報社会:小林徹平 *専任の教授,准教授以外の役職者
(2)研究資金
A 平成27年度 災害科学国際研究所歳出決算
(単位:百万円) 区分 決算額 備考 運営費交付金 442 教員人件費 369 教育研究費 38 一般管理費 35 ・非常勤人件費含む 運営費交付金(特別) 524 ・人件費含む 間接経費 35 外部資金 404 寄附金 32 ・寄附部門含む 受託研究費 226 ・厚労科研委託費含む 共同研究費 10 受託事業費 10 科学研究費補助金 122 ・厚労科研費含む その他補助金 4 合 計 1,405 ※単位未満四捨五入 ※特殊要因経費除く平成28年3月末現在(単位:千円) 研究費総額 専任教員数 教員一人 あたりの研究 費 備 考 (A) (B) (A/B) 運営費交付金 14,988 66 227 運営費交付金(特別) 155,729 66 2,360 受託研究費等 315,963 66 4,787受託研究費、共同研究費、受託事業費、その他補助金を含む 科学研究費補助金 119,454 66 1,810文科省科研費、厚労省科研費を含む 合 計 606,134 66 9,184 事 項