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IV. 調査結果の分析: 学生の「女性差別」意識を考える

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(1)学生の「女性差別」意識を考える ‘ .. -e,. •. 近畿大学非常勤講師源淳子. はじめに 20年以上にわたって女性差別問題にかかわる授業を行ってきた。それぞれの時代における学生の反応 9 9 0年代前半までは、女性の反応はきわめてよかった。社会体験 について感想を簡単にまとめると、 1 がないにもかかわらず、女性の立場がし 1かに弱し 1存在であり、男女不平等社会であることを理解できる 学生がほとんどだった。 しかし、そ ういう女性に対して、男性の反発は大きかった。 忘れられない思い出がある 。あるとき、授業が終わってから男性がわたしのところに来て、こういっ た 。. 1 先生はよっぽど男が嫌いなのかJ と。思いもしないことばだ、ったので一瞬たじろいだが、. 「そん. なことはなくて、男が好きだからいい関係をっくりたいと思っているのよ」と答えたが、彼は「そうい うふうには思えなしリといった。誤解を解くためにいろいろ説明したが、学生の理解を得ることはでき なかった。 当初から男性であってもセクシュアルマイノリティの学生は、女性の反応と同じだ、った。授業が終わ ると話しかけてきたり、相談したりするのも女性と同様だ、った。わたしは授業でよほどきついことをい っているのかと思ったが、それ以後もそれほど変わったとは思えない。. 000年代に入ってからである 。女性差別への理解度が低くなってきた。 女性の反応が変わったのは、 2 それとともに男性の反発が薄らいだ。 1 ジェンダー」 ということばが使われ出した時期と重なる 。 ジェ ンダーは女性差別を否定しないが、学生にはジェンダーという言説が「緩和剤 J になっているような気 もする 。その理由はまだ明確に分析できないが、. 「フェミニズム」から「ジェンダー」という枠組みの. 999 拡大化に起因しているのかも知れない。それとともに、社会の動きも見過ごすことができない。 1 年の「男女共同参画社会基本法」制定以後、男女平等を求める動きに対して右派の動きが活発になり、 ジェンダーパッシングが表立つてきた。 とくに「慰安婦」問題、性教育、夫婦別姓や性別役割分業に関 係する家族の問題などに対する パッ シングは強烈である 。民主党政権になってもその状況は変わらない。 拙論は、そうした社会の直中にいる現在の学生の女性差別意識がどのようなものであるかを、. 1 2 0 1 0. 年度近畿大学学生の人権意識調査(ジェンダー編) Jから検討する 。 ジェンダーに関する近畿大学の調 査は今回が初めてなので、先行の調査結果と比較することはできないが、今後の課題がみえてくること を期待したい。. 1 女性差別に対する意識 女性差別についての意識調査は、今回の調査の問 1 9、問 2 0が中心である 。 まずは問 1 9の結果をみ ていきたい (1)問 1 9. -90-.

(2) ①女性に対する差別は、人間として恥ずべき行為の一つである 表 1 ま あ そ っ. 全 体. 記 未. や や. わ 息 な そ っ. そ 思 っ つ. 思 つ. 入. わ 思 な そ っ. 無. い. 匁 回 E S コ E. い 全体. 1 0 8 0. 4 8 1. 4 7 4. 8 6. 2 0. 1 9. 1 0 0 . 0. 4 4 . 5. 4 3. 9. 8 . 0. 1 . 9. 1 . 8. 3 9 1. 1 7 2. 1 7 8. 3 4. 4. 3. 1 0 0 . 0. 4 4. 0. 4 5 .5. 8 .7. 1 . 0. o .8. 6 7 4. 3 0 2. 2 8 9. 5 2. 1 6. 1 5. 1 0 0 . 0. 4 4 .8. 4 2 .9. 7 .7. 2 . 4. 2 .2. 女. 男. 「女性に対する差別については人間として恥ずべき行為の一つで、 あ る」について、「そう思う」と「や やそう思う」の合計(以下「思う J )は、女性 89.5%、男性 87.7%、 「そう思わなしリと「あまりそ う思わなしリの合計(以下「思わない J)は、女性 9.7%、男性 10.1%となっている 。 女性と男性の差がなく、ともに 90%に近い学生が女性差別を恥ずべき行為だと思っている 。. ②女性差別は世の中に必要なこともある 表2 ま あ 記 未. や や. 恩 そ つ っ. 体 全. 入. わ 思 な そ っ わ な そ っ 思. 恩 そ つ っ. 無. い. 回 匁 Eコ E. い 全体. 1 0 8 0. 9 9. 2 9 6. 4 0 0. 2 6 7. 1 8. 1 0 0 . 0. 9 .2. 2 7 . 4. 3 7 . 0. 2 4. 7. 1 . 7. 3 9 1. 3 4. 1 1 6. 1 5 0. 8 8. 3. 1 0 0 . 0. 8 .7. 2 9. 7. 3 8 . 4. 2 2 .5. 0 . 8. 6 7 4. 6 4. 1 7 7. 2 4 5. 1 7 4. 1 4. 1 0 0 . 0. 9 . 5. 2 6. 3. 3 6 . 4. 2 5. 8. 2 .1I. 女. 男. 「女性差別は世の中に必要なこともある J については、. 「思う J は女性 38.4%、男性 3 5 .80 / 0、 「 思. わなしリは女性 60.9%、男性 62.2%となっている。 ①の「女性に対する差別は、人間として恥ずべき行為の一つで、ある J に比較して、女性差別が世の中 に必要であってはならないと考える「思わなしリが同じポイントで、あってもいいはずだが、女性が 2 8 .6 ポイント、男性が 2 5 .5ポイントの差がある。ともに 2 5ポイント以上の差をどのように考えるべきなの か。女性差別は恥ずべき行為だが、女性差別は必要なこともあるという矛盾する考えをどのように考え るべきなのか。. -9 1-.

(3) ③女性に対する差別をなくすために、学校や行政は努力する必要がある 表3 ま あ や や. 恩 そ っ つ. 体 全. 未 記 入. わ 思 な そ っ わ 思 な そ っ. っ. 恩 そ つ. 無. い. 答 回. い 全体. 1 0 8 0. 3 9 8. 5 2 4. 1 1 2. 2 8. 1 8. 1 0 0 . 0. 3 6. 9. 4 8 .5. 1 0 . 4. 2 . 6. 1 . 7. 3 9 1. 1 4 4. 2 1 4. 2 8. 2. 3. 1 0 0 . 0. 3 6 .8. 5 4 .7. 7 . 2. O . 5. O .8. 6 7 4. 2 5 0. 3 0 1. 8 3. 2 6. 1 4. 1 0 0. 0. 3 7 . 1. 4 4 .7. 1 2 . 3. 3 . 9. 2 . 1. 女. 男. 「女性に対する差別をな くすために、学校や行政は努力する必要がある」については、. 「思う」は女. .6%、男性 81 .8%、 「思わなし、」は女性 7.7%、男性 16.2%となっている 。 性 91. 特別なコメントは必要がないだろうが、学校や行政が努力する必要がないと思う学生がし 1ることは、 社会に期待しない、否定的にしかみていないことを示唆しているのかも知れない。. ④差別は法律で禁止する必要がある 表4 ま あ や や. 恩 そ っ つ. 体 全. 記 未 入. わ 恩 な そ っ わ 恩 な そ っ. 思 そ っ つ. 無. い. 鑑 図. い 全体. 1 0 8 0. 2 8 9. 4 2 0. 2 8 4. 6 9. 1 8. 1 0 0. 0. 2 6 . 8. 3 8 .9. 2 6 . 3. 6 . 4. 1 .7. 3 9 1. 1 1 0. 1 6 5. 9 7. 1 5. 4. 1 0 0 . 0. 2 8. 1. 4 2 .2. 2 4. 8. 3 .8. 1 . 0. 6 7 4. 1 7 4. 2 4 9. 1 8 4. 5 4. 1 3. 1 0 0 . 0. 2 5 .8. 3 6 .9. 2 7 . 3. 8 . 0. 1 . 9. 女. 男. 」 一 一. 「差別は法律で禁止する必要がある」については、. 「思う 」は女性 70.3%、男性 62.7% 、 「思わな. しリは女性 28.6%、男性 35.3%となっている 。 差別を法律で取り締まる意識はもっと高くあってほしい。現実の差別によって苦しむ被害者を救済す るためにも法律は必要である 。. -92-.

(4) ⑤女性差別の原因には、女性の側に問題があることも多い 表5 ま あ や や. 全 体. 恩 そ っ ヲ. そ っ. そ っ 思 つ. わ 恩 な. そ っ. 未 言 E. わ 思 な. 無. 入. い. 鑑 図 Eコ. 、 し. 全体. 1 0 8 0. 7 9. 2 6 2. 5 4 5. 1 7 4. 2 0. 1 0 0 . 0. 7 . 3. 2 4 .3. 5 0. 5. 1 6 . 1. 1 . 9. 3 9 1. 2 1. 8 4. 2 1 7. 6 5. 4. 1 0 0 . 0. 5 . 4. 2 1. 5. 5 5 .5. 1 6 . 6. 1 . 0. 6 7 4. 5 6. 1 7 5. 3 2 1. 1 0 7. 1 5. 1 0 0. 0. 8 . 3. 2 6 . 0. 4 7 .6. 1 5 . 9. 2 .2. 女. 男. 「女性差別の原因には、女性の側に問題があることも多しリについては、. 「思う」は女性 26.9%、男. 性 34. 30 / 0、 「思わなしりは女性 7 2.1%、男性 63.5%となっている。 女性が 25%以上、男性が 34%以上「思う」と回答したポイントの高さに驚きを隠せない。女性差別 の問題は、セクシュアル・ハラスメント、性暴力やドメスティック・バイオレンス ( D V ) の被害者に女 性が多いという実態がある。そうした被害者の女性に問題がある・スキがある・落ち度があるといった 「神話」が社会に多く存在する。それらの意識とこの聞は重なる。また、加害者になりやすい男性が女 性よりも 7.4ポイント高いが、女性もそのよ うに思っていることにも問題を感じる 。 被害者がその被害を受け入れ、そして自分を責めている現実がある。その状況こそ深刻である。. ⑥女性差別だという訴えを、いちいち取り上げていたらきりがない 表6 ま あ 記 未. や や. 恩 そ っ つ. 体 全. 思 そ っ コ. 入. わ 思 な そ っ. そ っ. 無. わ 思 な. い. 鑑 図 Eコ. い 全体. 1 0 8 0. 2 0 1. 5 0 9. 2 6 2. 9 0. 1 8. 1 0 0 . 0. 1 8 . 6. 4 7 . 1. 2 4. 3. 8 .3. 1 .7. 3 9 1. 6 0. 2 0 5. 9 7. 2 5. 4. 1 0 0. 0. 1 5. 3. 5 2 . 4. 2 4 .8. 6 . 4. 1 . 0I. 6 7 4. 1 3 9. 2 9 5. 1 6 3. 6 4. 1 0 0 . 0. 2 0 .6. 4 3 .8. 2 4 .2. 9 .5. 女. 男. 1 . 9. 「女性差別だという訴えを、し¥ちいち取り上げていたらきりがなしリについては、「思う jは女性 67.7%、 男 性 64.4%、 「思わなしリは女性 31 .2%、男性 33.7%となっている。. -9 3-.

(5) 社会における女性差別をこれまでのフェミニズム運動などが取り上げてきたが、日本で快いと思われ なかった原因の一端を見る思いがする数値を女性も男性も示している。どんな差別も声を上げない限り、 理解が示されないと筆者は考えているが、女性差別にかんしては声を上げる人をむなしくさせる結果で ある。他の差別との比較ができるなら、差別に対してどのような反応があるかを知ることができるだろ フ 。. ⑦差別問題に無関心な人にも、差別問題についてきちんと理解してもらうことが必要である. 表7 ま あ や や 恩 そ っ つ. 体 全. そ っ わ 思 そ な っ. 恩 そ っ つ. E 未E 入. わ 恩 な. 無. い. 答 回. い 全体. 1 0 8 0. 4 1 0. 5 1 9. 1 0 7. 2 5. 1 9. 1 0 0 . 0. 3 8 . 0. 4 8 . 1. 9 .9. 2. 3. 1 . 8. 3 9 1. 1 6 2. 2 0 2. 2 3. 1 0 0 . 0. 4 1. 4. 5 1 . 7. 5 .9. o .3. o .8. 6 7 4. 2 4 4. 3 0 8. 8 3. 2 4. 1 5. 1 0 0 . 0. 3 6 .2. 4 5. 7. 1 2 . 3. 3 . 6. 2 .2. 3. 女. 男. 「差別問題に無関心な人にも、差別問題についてきちんと理解してもらうことが必要である」につい ては、. 「思う」は女性 93.1%、男性 81 .9%、 「思わなし、」は女性 6.2%、男性 15.9%となっている 。. 「思う」女性が 11 .2ポイント高い。女性差別に対する当事者としては 90%以上が思っているが、そ の理解については、問⑤の女性差別の原因を女性の側に問題をみることをあわせて考えると、その限り ではないのが残念である。. ⑧最近は男性の方が差別されている 表8 ま あ そ っ. 全 体. 未 記. や や. な わ そ 思 っ. 思 そ っ つ. 思 つ. 入. わ な 思 そ っ. 盤. い. 定 固 Eヨ. い. 1 0 8 0. 1 6 8. 3 9 5. 4 0 6. 9 4. 1 7. 1 0 0. 0. 1 5 .6. 3 6 .6. 3 7 .6. 8 .7. 1 . 6. 3 9 1. 3 8. 1 2 9. 1 8 7. 3 4. 3. 1 0 0. 0. 9 .7. 3 3 . 0. 4 7 . 8. 8 .7. o .8. 6 7 4. 1 2 7. 2 6 1. 2 1 4. 5 9. 1 3. 1 0 0 . 0. 1 8 . 8. 3 8 .7. 3 1 . 8. 8 .8. 1 . 9. 全体. 女. 男. -94-.

(6) 「最近は男性の方が差別されている 」については、. 「思う」は女性 42.7%、男性 57.6%、 「思わな. しリは女性 5 6 .50 / 0、男性 40.6%となっている。 間 19 のなかで、ただ一つ男性の差別にかんする問である 。授業での厳しい男性の反応は、. 「女性専. 用車両 J 、女性への特別サービスデー(レディスデー)があるという反発にあらわれている 。つまり、女 性だけが差別されているのではないという男性からの妬み、無知ともとれる発言があったからである。 現在、 50%以上の男性が差別されていると思っているし、女性も 40%以上が思っている 。ジ ェンダーパ ッシングに伴う女性差別への風当たりの強さをあらわしていると思う。また、社会生活や結婚生活を体 験しない大学生は、女性差別を実感することも少ないと思われる。 ただ、社会での体験がないにもかかわらず、 1980年代から 90年代前半の学生は女性差別を理解でき たのは、何が原因だったのだろうか。こうした分析も今後の課題とされるだろう 。. (2) 問 2 0. 女性に対する差別について、 A、 B二人の意見が次のように分かれました。 あなたは、 A、 B どちらの意見に近いですか. D. A の意見=今日では差別は許されない状況にあり、差別する人がやがて孤立してしまう 。 B の意見=世間では、まだまだ、差別が残っており、差別をなくそうとする人が孤立してしまう。. 表9. A. の. ど ち. b. b. か と. か と. と っ. と っ B. い. 4 息 冨 包 = 、ー. 全 体. ど ち. 見. い. A. 賛 成. の. の. 意 見. 意 見. 賛 成. 賛 成. B. の. 入 記 未. わ か. 意 見. b. 無. な. い. 賛 成. 法 固 Eコ. 1 0 8 0. 1 0 3. 1 9 9. 3 3 9. 1 6 9. 2 4 5. 2 5. 1 0 0 . 0. 9. 5. 1 8. 4. 3 1. 4. 1 5. 6. 2 2 .7. 2 . 3. 3 9 1. 2 6. 7 4. 1 5 3. 5 2. 8 2. 4. 1 0 0. 0. 6. 6. 1 8 . 9. 3 9. 1. 1 3 . 3. 2 1 . 0. 1 . 0. 6 7 4. 7 7. 1 2 2. 1 8 1. 1 1 6. 1 5 8. 2 0. 1 0 0. 0. 1 1. 4. 1 8. 1. 2 6. 9. 1 7 . 2. 2 3 . 4. 3. 0. 全体. 女. 男 」. 女性に対する差別についての思いは、女性の IAの意見に賛成」と「どちらかというと A の意見に賛 成」を合計する(以下 IAの意見 J)と 25.5%、 IBの意見に賛成」と 「どちらかとい うと B の意見に 賛成」を合計する(以下 IBの意見 J)と 52.4%となっている。男性の IAの意見」に賛成は 29.5%、 IBの意見」に賛成は 44.1%になっている 。. 女性男性ともに「差別をなくそうとする人が孤立してしまう」という意見が多く、女性の方が 8 .3ポ イント高い。 .0%、男性 23.4%が「わからなしリと回答していることをどのように考えたらいい しかし、女性 21. のだろうか。. -95-.

(7) 2 関西大学における意識調査との比較 関西大学人権問題研究室ジェンダー研究班は、 1987年 、 1993年 、 2002年 、 2008年にわたって関西大 学の学生を対象にジェンダー意識や仕事観、結婚観などを把握するための意識調査を行ってきた. D. その. 結果は、それぞれ関西大学『人権問題研究室紀要』第 1 6号、第 29号、第 47号、第 5 8号で報告されて いる。今後の大学における教育改革の取り組みのために行われてきた調査である。そのジェンダー研究 班に著者も所属しており、その調査にかかわってきた。 問1 1は関西大学で 2008年に行った意識調査「大学教育とジェンダー-2008年関西大学の意識調査一」 (関西大学『人権問題研究室紀要』第 58号 、 2009年 9月)と同じ項目を掲げている。その比較をして みたい。関西大学の意識調査では、近畿大学の「ややそう思う」が「どちらかといえばそう思う J に 、 「あまりそう思わない」が「どちらかといえばそう思わなしリになっているが、内容的には同じである と判断できる。. ①買春をする男性は非難されるべきだ 表 1 0 ま あ や や. 患 そ っ. 体 全. 未 言 己 入. そ っ. そ っ. わ な 思. わ 思 そ な っ. 思 つ. 無. い. 生 回 E S コ E. い. 1 0 8 0. 4 4 4. 3 5 0. 1 9 0. 8 1. 1 5. 1 0 0 . 0. 4 1 .1. 3 2 . 4. 1 7 . 6. 7 .5. 1 . 4. 3 9 1. 1 5 8. 1 4 3. 7 2. 1 5. 3. 1 0 0 . 0. 4 0 . 4. 3 6 .6. 1 8 . 4. 3 . 8. o .8. 6 7 4. 2 7 8. 2 0 4. 1 1 6. 6 5. 1 1. 1 0 0 . 0. 4 1 . 2. 3 0. 3. 1 7 . 2. 9 .6. 1 . 6. 4 7 2. 2 3 5. 1 4 6. 6 6. 2 5. 1 0 0 . 0. 4 9 . 8. 3 0 .9. 1 4 . 0. 5 .3. 3 3 8. 1 4 6. 9 8. 5 7. 3 6. 1 0 0 . 0. 4 3. 2. 2 9. 0. 1 6 . 8. 1 0 . 6. 全体. 女. 男. 関西大学. 表1 1. 。. 女. 男. 「買春をする男性は非難される べきだ」については、. O .0. O . 3. 「思う」は女性 77.0%、男性 71 .5%、 「思わ. ない」は女性 22.2%、男性 26.8%となっている。 女性男性ともに 70%を超えて「思う」となっているが、差のないことが気にかかる 。また、. 「思わな. し¥ J 女性が 20%を超えていることにも驚く。 関西大学の調査では、. 「思う」は女性 80.7%、男性 72.2%、 「思わなし ¥ J は女性 19.3% 、男性 27.4%. となっている。. -96-.

(8) 両校の違いはほとんどない。現代の学生意識は「買春 J に対して、強く非難しているとはいえないこ とを示している 。. ②売春する女性は非難されるべきだ 表 1 2 ま あ や や. 全. 思 そ っ つ. 本 イ. わ 思 そ な っ. そ っ. 恩 そ っ つ. 未 記 入 無. わ 恩 な. い. 窓 回 Eコ. い 全体. 1 0 8 0. 3 3 2. 3 8 7. 2 5 3. 9 4. 1 4. 1 0 0. 0. 3 0 .7. 3 5 .8. 2 3. 4. 8 . 7. 1 . 3. 3 9 1. 1 0 3. 1 6 0. 1 0 0. 2 5. 3. 1 0 0 . 0. 2 6 .3. 4 0 .9. 2 5 .6. 6 . 4. O .8. 6 7 4. 2 2 3. 2 2 5. 1 4 9. 6 7. 1 0. 1 0 0 . 0. 3 3 . 1. 3 3 . 4. 2 2 . 1. 9 .9. 1 . 5. 4 7 2. 1 6 9. 1 6 4. 1 0 7. 3 2. 1 0 0 . 0. 3 5. 8. 3 4 .7. 2 2 .7. 6 .8. 3 3 8. 1 2 0. 1 1 3. 6 2. 4 2. 1 0 0 . 0. 3 5 .5. 3 3 . 4. 1 8 . 4. 1 2 . 4. 女. 男. 関西大学 表 1 3 女. 男. 「売春をする女性は非難されるべきだ」については、. 。 。 。 O .3. 「思う」は女性 67.2%、男性 66.5%、 「恩わ. ない」は女性 32.0%、男性 32.0%となっている 。 ともに 600 / 0以上の高い数値を示しているのは、売春 をする女性に対する批判的な意識をあらわしていると思われる 。女性の状況が売春をしなければ生きて いけない場合を想定する想像力が学生には少ないといえる 。 関西大学では、. 「思う」は女性 70.5%、男性 68.9%、 「思わなしリは女性 29.5%、男性 30.8%とな. っている 。 両校を比較しでも大差ない. D. -97-.

(9) ③セクシュアル・ハラスメントの被害者に男性はならない. 表1 4 ・ . ・ 、 、 ーー .. ま あ そ っ. 全 体. や や. そ っ. っ. わ 恩 な. わ な 思 そ っ. 思 そ つ. 思 つ. 記 未. 入 無. い. 2 回 Eコ 玄. い. 1 0 8 0. 4 1. 1 2 1. 3 7 7. 5 2 4. 1 7. 1 0 0 . 0. 3 . 8. 1 1 .2. 3 4. 9. 4 8 .5. 1 .6. 3 9 1. 5. 2 7. 1 4 2. 2 1 4. 3. 1 0 0 . 0. 1 . 3. 6 . 9. 3 6 . 3. 5 4. 7. O .8. 6 7 4. 3 4. 9 3. 2 3 3. 3 0 1. 1 3. 1 0 0 . 0. 5 . 0. 1 3. 8. 3 4. 6. 4 4 .7. 1 . 9. 4 7 2. 9. 4 5. 1 6 2. 2 5 4. 2. 1 0 0. 0. 1 . 9. 9 . 6. 3 4. 3. 5 3 .8. 0. 4. 3 3 8. 1 4. 5 1. 1 2 7. 1 4 5. 1 0 0 . 0. 4. 1. 1 5 .1. 3 7. 6. 4 2 .9. 全体. 女. 男. 関西大学 表 1 5 女. 男. 「セクシュアル・ハラスメントの被害者に男性はならなしリについては、. O .3. 「思う」は女性 8.2%、男. 性 18.8%、 「思わなし、」は女性 91 .0%、男性 79.3%となっている 口 「セクシュアル・ハラスメント神話」として、加害者に有利な神話(うそごと)が社会に蔓延してい るが、学生もその意識を内面化していることがわかる 。セクシュアル・ハラスメントの被害者に女性ほ どの数ではないが、男性もなっている。実際被害者になった男性は、その神話によって、女性よりも声 にあげることができない現実がある. D. それは関西大学でも同じ傾向を示している。. I 思う」は女性 11 .5%、男性 19.2%、 「思わない J は. 女性 88.1%、男性 80.5%となっている。 セクシュアル・ハラスメントの被害者になる場合、その対処の方法には徹底した周知の必要がある が、女性だけではなく男性への配慮が忘れられではならない。. -98-.

(10) ④セクシュアル・ハラスメントの被害者になるのではないかと不安だ 表 1 6 , 一. .. ま あ. ‘・ . 一 ー. や や. そ っ. 全 体. わ そ 思 な っ. そ っ. 思 つ. 未 言 己 入. わ 恩 そ な っ. 思 つ. 無. い. 法 団 Eコ. い 全体. 1 0 8 0. 4 2. 1 2 3. 4 0 0. 5 0 0. 1 5. 1 0 0 . 0. 3 .9. 1 1 . 4. 3 7. 0. 4 6 .3. 1 .4. 3 9 1. 1 3. 7 2. 1 9 2. 1 1 1. 3. 1 0 0 . 0. 3 .3. 1 8. 4. 4 9 . 1. 2 8 . 4. 0 . 8. 6 7 4. 2 8. 4 9. 2 0 5. 3 8 1. 1 1. 1 0 0 . 0. 4 .2. 7 . 3. 3 0. 4. 5 6. 5. 1 .6. 4 7 2. 8. 5 8. 2 2 8. 1 7 7. 1 0 0. 0. 1 . 7. 1 2 . 3. 4 8 .3. 3 7. 5. 3 3 8. 2. 1 4. 8 5. 2 3 7. 1 0 0. 0. O . 5. 4 .1. 2 5 .2. 7 0 .2. 女. 男. 関西大学 表. 1 7 女. 男. 0 . 2. 。. 0 . 0. 「セクシュアル・ハラスメントの被害者になるのではないかと不安だJ については、. 「思う J は女性. 21 .7%、男性 11 .5%、 「思わなし ¥ J は女性 77.5%、男性 86.9%となっている 口 関西大学も同じ傾向を示している 。 「思う」は女性 14.0%、男性 4.6%、「思わなしリは女性 85.8%、 男性 95.4%となっている 。 両校の女性も男性もともにセクシュアル・ハラスメントの被害者にならないと考えている 。被害者に なるのは他人事という意識である 。だれがいつ被害者になるかわからない現実を学ぶ必要がある 。実際 の被害者数は女性が多いが、男性が被害者になるケースもあることを同時に学ぶべきである 。. -99-.

(11) ⑤セクシュアル・ハラスメン卜の加害者になるのではないかと不安だ 表 1 8 ま あ や や. 全 体. 恩 そ っ つ. そ っ. そ っ. わ 思 な. わ 思 な そ っ. 思 つ. 未 言 己 入 無. い. 法 団 Eコ. い 全体. 1 0 8 0. 4 3. 1 0 2. 2 9 1. 6 3 1. 1 3. 1 0 0 . 0. 4 . 0. 9 . 4. 2 6. 9. 5 8 . 4. 1 . 2. 3 9 1. 5. 9. 9 9. 2 7 5. 3. 1 0 0 . 0. 1 . 3. 2 .3. 2 5 .3. 7 0. 3. O .8. 6 7 4. 3 7. 9 1. 1 9 0. 3 4 7. 9. 1 0 0 . 0. 5 .5. 1 3 . 5. 2 8 .2. 5 1 . 5. 1 . 3. 7. 8 4. 3 7 9. 女. 男. 関西大学 表 1 9. 4 7 2 女. 男. 1 0 0 . 0. O .2. 1 . 4. 1 7 . 8. 8 0 . 4. 3 3 8. 8. 4 3. 8 7. 2 0 0. 1 0 0. 0. 2 . 4. 1 2 .7. 2 5 .7. 5 9 .2. O .2. 。. 0 . 0. 「セクシュアノレ・ハラスメントの加害者になるのではないかと不安だ」については、. 「思う」は女性. 3.6%、男性 19.0%、 「思わなしリは女性 95.6%、男性 79.7%となっている 。. 関西大学も同じ傾向を示している 。 「思う Jは女性1.6%、男性 15.1%、「思わなし ' Jは女性 98.2%、 男性 84.9%となっている 。 両校の女性は 95%以上が「思わなしリとしている口また、加害者になる可能性をもっ男性の意識が低 すぎる 。セクシュアル・ハラスメントの内容を知らないことも影響していると思う 。被害者にも加害者 にもなる可能性を含めて、セクシュアル・ハラスメントをきちんと学ぶべきであるが、大学教育もさる ことながら、高校生までの教育でも必要なので、ジェンダーの視点による積み重ねの教育が大切である 。. 3. まとめ. 近畿大学の学生のジェンダ一意識調査の中から「女性差別 J の問題を中心に分析した。結論的にいえ ば、今回の調査結果からは女性と男性の差を顕著にみる内容はきわめて少なかった。それは、調査の範 囲内から現在の学生(若者)の「女性差別」の意識には、性差があまりないことになる 。そうした事実 というか傾向は、現在行っているわたしの授業でも同様の思いがある 。ただし実際の被害 にかんする事 例(デート DV、レイプ、トラフィ ッキングなど)は、女性の被害が明らかに多いし重篤である 。そうし た具体例を示すと、被害に対する理解を示す学生がほとんどである 。また、講義後のコミュニケーショ ンカードに自らの被害を書く学生もいるし、相談を受けることもある 。そうした被害が女性差別を背景. -100-.

(12) に起こっていることは紛れもない事実である 。そして、その問題を理解してもらうために講義している が 、. 「女性差別」 に結びつくかたちで理解していないことが今回の調査で知りえた。. このことは、現代社会の一般的な傾向である他者への無関心を想定することができそうである 。希薄 な人間関係や社会的事情が反映していると思われる 。 I 女性差別」と実際の被害が結びついて考えられ ないという傾向は、. 「女性差別 J ということばから発想する意識が漠然としていることも表している 。. それは、今後どのような対策を講じたらよし、かを提起した調査となった。その意味では、本調査は今後 の授業に大きな示唆を与える調査であった。次回の意識調査に向けて、. 「女性差別」にかんする設問を. より考察しなければならないだろう 。そして、被害事例と「女性差別」を等視できる調査を期待したい。. ー. 1 0 1-.

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参照

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