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位相語の語彙体系についての一試論 : 庖厨用語「切る」の場合

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Academic year: 2021

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(1)︱ ︱ 庖 厨 用語 ﹁ 切 る ﹂ の場 合 ︱ ︱. 勇. 雄. 位 相 語 の語彙 体系 に つ いて の 一試 論. 一   はじめ に. 田. そ の他 そ の社会行動 等 々に ついての考察 もそれ に基づ くも の に限 る つも りであ る。私 の位相 論 はそ のような条 件 にお. け る職業集団 とし て の放鷹 集団 ・庖厨 ︵ 料 理 ︶集団 な ど の用 語 にあ るため、社会集団 とし ては そ の種 の集団 に限 り、. るよう な広域社会 や国家 な ど の大 規模集団 は これから除 外 す る こと にした いし、 こと に私 の主 た る関 心が中近世 にお. 的 には小 は二人集 団 から大 は国家 の如 きも のま でがそ れ に含 め られ るわけであ るが、私 の立 場 では方言学 の対象 とな. は社会集団 の言語現象 を そ れと選定 す る方法を採 る こと にし よう と考 え て いる。も っとも社会 集 団 と言 っても、理論. まず位相論 の対象 とし てど のレベルの言語現象を採 るかと いう こと に ついては、各 種各様 の方 法 がありう るが、私. みを持 った こと の縁 にそ れ に関連す る試 みを更 に持 ってみよう と考 えたわけ であ る。. に残 された。そ の方 法論 に ついての試 みはそ の後 も ほとんど な され て いな いわけ であ るが、機 会 あ ってそ のような試. を挙げ る こと によ って位相 論を国語学 の 一部 門とし て承認 す べき ことを提 品されたが、そ の方 法 論 など の多 くをあ と. 位相 論 と いう部 門 は、昭和 の初 め の菊沢季生氏 の提 品 によ って誕生 した。ただ 、菊 沢氏 は位 相 論 の対象 の具体 的例. 島.

(2) け る社会集 団 とそ の用語 と の相関 々係 を対象 とす るも のであ る。言 語 と社会 と の相関 々係を考 究 す る部 門 に社会言 語. 学 があ るが 、私 の位相 論 は右 のような条 件 におけ る社会言 語学 の 一態 であ ると考 え て いるわ け であ る。. そ の社会 集 団 も、中 近世 におけ る学芸 o武芸 ・諸 芸等 の社会 集団 の実態 はきわめ て複雑多 岐 であ って簡単 には律 し. き れ ぬ ほ ど であ る。 そ の こ とを 考 慮 す る と、各 種 の段 階 の も のを 想 定 せぎ るを得な い。 それ で、私 はわが中 近世. 的 な 位 相 論 に か な う 社 会 集 団 とし て、単位集団 ・流派集 団 o個 別位相 語集団 の三様を考 え る こと にした。 そ のこと. を当 面 の対 象 となる庖 厨 ︵ 料 理 ︶関係 に ついて言 えば、中 世 には知名 のも のに四条流 ・進 士流 ・大 草流 の諸 流派 があ. り、流派名 を 記録 にとど め ぬも のも多 か った よう であ る。近 世 にはそ のうち四条 流は四派 に分 派 したよう であ る。と.  一つの料 理屋 は同 じ流派 の料 理 人だ け で構成 され、そ の料 理 は上 は指身 の作 り方 に始 るほ ど の修 業を 必要 と した し、. 中 洗 い ・立 洗 い ・下 洗 い︶ ・追 い廻 しな どがあり、そ れ ら は煮方 十年 と言 われ 板 ・煮方 ・焼方 ・脇鍋 ・盛付 ・洗方 ︵. 日本 料 理史考 ﹄ によ ると次 の如く であ る。 即 ち包 丁流派 の包丁人が部屋 の親方 とな り、そ の下 に真 細 は中 沢正 氏 の ﹃. ころ で、近世後 期 の中 頃 か ら江戸 では料 理屋 が流行 し、そ れ ら の流派が料理屋 のそれぞれを拠 点 に活 躍した。そ の委 雄. 団 は中 近世 の学芸 。武 芸 ・諸 芸 に ついてそ の存 在が想定 でき るが、そ の実態 は複雑多岐 にわた る。 ただ、それら の集. 個別位相 語集 流 派集 団 ・ す る のに便 利 であ る。 そ のような集団 を個別位相語集団 と名 づ けた い。 このような単位集 団 ・. を 一括す るも のとし て同 一職 種 による集 団を想定 し ておく と、集団相互間 の技術 や用語 の影 響 関係 な どを 理解 ・解説. 上位 に四条 流 の家元集 団 の存 在 が考 え られ る。 これ らを お のお のの流派集団 とし て 一括 でき る。更 に全 ての流派集団. これを 集 団 の最低単位 と し て単位集団 と呼 ぶと、そ の上 位 集 団 と し て四 条 流 で は まず 四派 の統 制集団 があ り、そ の. 集団 の類 型 とし ては、各 料 理店を 単位 とす る料 理人集団 があ り、 これは類 型的 には クーリ ーの 一次 的集団 に当 るが、. で、同 一流 派 の料理屋 が何 軒あ っても同 一流派 の店 はみな 同 一の方式 で統 一され て いたと の こと であ る。即ち、まず. まり 、下 は野菜 の洗 い方 に至 るま でが全 て同 一流派 の流儀 によ って統 一され て他 流 の方式を 一切排除 す ると いう ふう. 勇. 121235 田 島.

(3) 位相語 の語 彙体 系 につ いての一 試論. 234131. 団 はそ れぞ れ質 的統 一体 と し て機能す るが、 し かし同時 に相互連関性を持 ち、  一つのヒ エラ ルキ ーを構成 し て いる。. 中近世を中 心 とし て考 え る場合 、社会集 団 と し て右 のようなも のが考 えられ るが 、全 ての職 種 にお いて同様 であ った. と いう わ け でなく 、職 種ご と に種 々の変容を 示 し て いたわけ であり、料 理人集団 でもそのような形態は戦前 までで、現. 在 は社会 形態 の変質 な どを 受 け て、庖丁 一本 サ ラシ に巻 いて旅 から旅 へ修業 に廻 り歩 け るか つての マイ スター時代 の のよう な、 か つての流派を 越 えた時代 にな って いるよう であ る。. 既述 の中 沢正氏 の解説 に見 られるよう に、料 理人集 団 は流派ご とに定 ま った 一定 の行動様式 を持 って いた ことが知. られ る。 そ れ は各 料 理人集 団 が 一定 の行動様式 によ って規制 され統制 され て いた と言 っても よ いようなも のであ る。. それ は流 派内 で の人事 の交流 に伴 い料 理 ・調 理 の技術 の交流 が実 現しそれら に つれ て自然発生的 に実現 した も のであ. る べく、そ の実 現 に伴 い集 団 の個 々の成員ご と にそ の役割 に応 じてそれぞれ の行 動 様式 が 一定 することにな つたのであ. ろう 。同 じ流派 に属 す る料 理屋 では上 は指身 の切 り方 から下 は野菜 の洗 い方 ま で全 て同 一様式 であ ると いう ことは、. 流派ご と に 一定 の行動体 系を持 って いた と いう こと であ る。私 はそれを若千 の分 野 に分類す ると いう方 法を 試 み て い ︲。ただ 、日下 は試案 の段 階 で、成案 と いう べきも のはまだ定 ま って いな い。 と にか そ の る く 分 野は更 に若干 の下位 分. 野 に分類 できるし、要 すれば更 に細下位 分野 に細分 類 し、それ はなお細 々分類 す ると いう ことも考 えられ る。そ のよ. う にし て、 そ の下位 分 野 に照応 する語彙分野を求 め ると いう方 法を目下考え て いるわけ であ る。そ のよう な方 法 によ. って社会集 団 の行動体 系 とそれ に対す る語彙体 系 と の相 関 々係 を求 めようと考 え て いるわけ であ る。. 社会 集団 の行動体 系 と い っても、大 は流 派集団 の行動体系があり、それを承 けた単位集団 の行動体系があり、小は単. 位集団 の行動体系 の役割 分担 としての成員個 人 の行動体系ま でが考 えられるが、それ らは上位集団 からの統 制 によ って. きび しく規制 され、組織付 けられたも ので、個人 的逸 脱行為 は許 されな い。した が って未熟練 な成員がそ れ に通達 す. るた め には きび し い学 習を 必要 とする。そ の学 習過 程を効率 的 にならしめるた め にも、また集 団 が最も効率 的 に機 能.

(4) す るた め にも 、集 団内 の コミ ュニケ ーシ ョンが重 要性 を持 っが 、 こと に集団 の行動 体 系 に照応 す る技術用語 の存 在 が. 大 きな鍵を 握 る こと にな る。言 語 による認識 が行動 上 の認識 を 最 も確実 に決定 づ け るからであ る。. 集団 の行 動 体系 が きび しく組織化 され てあ り、そ の細部 的行動 に至 るまで仔 細 に弁 別 され てあ ると、たとえばキ ル. 行動 にも素 材 の種類 やそ の用途 の違 いによる切 り方 の相違 が仔 細 に弁別され てあ る場合 それ の示差 的機能 の表示 とし. ての語 彙 が成立 す る こと にな りやす いも のであ る。そ し てそ のよう な場合そ の語 彙 は他 の弁別 された語彙ととも に 一. つの小語 彙体 系 を作 る こと にな ると考 えられ る。語 彙体系 と いう 場合 、全行動 体 系 に照応 す る全語 彙体系 が考 え られ. るが、そ のよう に個 々の行動 分 野 の行動体系 に照応 す る個 々の語 彙体系も考 えう る。 そ の場合 も個 々の行動 分野 の行. 語彙体系 が 照応 す ると言 う ことぐ ら いできよう。 ただ過 去 の言 語 現象 に ついては、実 在す る語 彙 から逆算 し てそれ に. 動体系 に対 し個 々の語 彙体 系 が 一対 一的 に対応 す ると言 いき る ことは できな いが 、あ る種 の行動体系 に対 しあ る種 の 対応 す る行 動 の存 在を推定 す る こと にな ってしま いが ち ではあ る。. イ テ 動 体 系哺 と イ テ 動 分 里予41. 団 の特 質 に応 じ てそ の社 会 行 動 に実 質 的 差 異 が 生 じ る わ け であ る。 こと に職業 的社会 集団 にあ っては、それが伝. と ころ で、 いかな る社会集 団 でも社会集団 とし て の存 在意 義 はそ の社会行動 にあ ると考 えられ るが、ただそ の社会集. 行動体 系 と は社会 学 的発 想 に従 う処理 であ り、行動 分 野 とはそ れ に対する位相 論 的方 法 とし て考 えたも のであ る。. (二 ). 使 用 によ る ア エル ・ニルな どを 調理技術 とし て、両 者を 区別 す る こと にして いる。. いては、料 理 と調理 とを 一応 区別 し、調味料使 用以前 のオ ロス ・切 ル ・ツクル 。ナ オ スなどを料 理技術 とし、調味料. 以上述 べた よう な ことを庖 厨技術 用語 とし て の ﹁ 切 る﹂ に つ いて考 えてみた いのであ る。な お、私 は庖厨技術 に つ. 雄. 14)233 勇 田 島.

(5) 位相語 の語 彙体系 につ いての一 試論. 23215). 統 的組織化 され た社会集団 であ れば、永 い間 に遂次 整備 された行動体 系 が成立 し て いるも のであ る。そ れ はそ れぞれ. 個有 の具体 的な歴 史 的社会 的 な変遷 の中 で、複雑多岐 にわた る経緯 の中 で、発達 し組織化 されたも のであ って、そ の. 歴史 の中 のど の段 階 でもそれな り の完成状態 にあ り充 足状態 に到達 し て いたも のと言 ってよ いも のと思 われ る。そ の. ことは既述 した こと、料理屋 では上 は指身 の切り方 から下は野菜 の洗 い方 に至 るま で流派ご と に 一定 の方式 があ って、. 同 じ流派 の料 理屋 は全部統 一され て いたと いう こと によく示 され て いる。流派ご と に定 ま った 一定 の行動 体系 があ り、. 同 一流派 に属 す る料 理人集団 は全 てそ の 一定 の行動体系 に従 って料 理行 動を 実現し て いたわけであ る。. 流派ご と に定 ま って いた流派単位 の行動体 系を実 現す るのは、下位集 団 とし ての料理人集 団 であ る。料 理人集団 は. 当 該 流派 の行動 体 系を最も効率 的 に実現す る ことを通 し て当該 流派 の料 理技法 の精粋を顧客 に被露 し、顧客 の支持を. 得 て、当 該 料 理 屋 の隆 昌 を 期 待 し、ひ いては 当 該 流 派 の繁 栄 を 期 待 す るわけ であ る。料 理人集団 にお いて実 現され. れ る行 動 体 系 は、現 実 には 料 理 人集 団 を 構 成 す る各 成 員 の個 々 に実 現 される。料 理人集団 では、部 屋 の親 方を除. いても上 は真板 から下 は追 い廻 し に至 る多 く の成員 から構成 され て いる。それら の成員 の共 同作業 によ って料 理人集. 団 の担当 す る行動 体系 が実 現 され る。それら の成員 がそ の地位 と役割 と に応 じ て全体 とし ての行動 体系 の部 分 々々を. 担当 し、そ れぞ れ の成員がそ の地位 と役割 と に応ず る細部 的行動体系 を 組織 し、最も効率的 に実 現す る ことが他成員. から期待 され、む しろ強制 され て いるわけであ る。煮方 は、﹁ 煮方 十年 ﹂ と言 われ る永 い修練 の結果 とし ての技術 の完. 遂を実 現 しな ければ ならな い。そ のため にはそれ の可能 な状態 にま で洗 い方 が素 材 の洗浄 ・整除等 を実施 す る ことを. 洗 い方 に強制 す る であ ろう し、同時 にまたそ の煮上 った食 品を完 全 に保 持 し、好 まし い食器を撲択 し てそ れ に最も美. 的 に盛付 け る ことを盛付 け方 に強 制す るであ ろう 。各 役割 にあ る成員 は いわ ゆる職 人気質 から他 成員 に対 し全 人格 的. 行動を要求 し、少 し の容赦も しな いであ ろう。伝 統 的職 業 ほど技術 の完 成度 も高 く個 々の技術 に対 す る要求度 も高 い. か ら であ る。 このよう にし て、集 団 とし ての行動体系 は各成員 ご と のパ ー ソナリ テ ィー体系 にま で及 ぶわ け であ る。.

(6) 161231. 社会集 団 の行動体 系 は集団 の社会特質 が学 芸 ・武 芸 ・諸 芸 o営 利事 業等 のどれ に属 す るかな ど の条 件 いかん に応 じ. て千差 万別 の状 況を 呈 す るも のと考 え られ る。そ れ の位相論 的処置 とし てそれを数 種 の行動 分 野 に分類す る ことを考. え てみたわ け であ る。 それも注 二 の如く ほん の二、三 の職 種 に ついて の試論 にお いて試 みた に過ぎ な いし、そ れ ら の. 段 階 にお いても現在 の段階 にお いても まだ十 分な見通 しを持 てな い状態 のため、甚だ未 熟な方 法 にとどま って いる。. 素材 な ど ︶ の体系 、 そ れ ら の分 野 とし てはまず社会 集 団 の成員 の体系 、そ れ ら の成員 の行動体系 、そ の行動 の客体 ︵. 犬追 物 における馬や犬 な ど ︶の行動体系 な どを中 心 にし てそれぞれ若千 の行動分 野を設定 し、それ らを 必 そ の客体 ︵. 要 に応 じ て更 に若干 の下位分 野 に分類 し、更 に要 す れば細下位分 野 に細分類す ると いう方 法を順次実施 し、そ れら の 最 終分 野 に ついて関連 の小語彙体 系 を配当 す ると いう方 法 にしよう と考 え て いる。. 、 り、技術系 の主 醤 ・主 菓餅 ・膳部 ・使 部 ・直 丁 ・駈使 丁 ・雑供戸 があ ったし、内 膳司 に事務系 の奉 膳 ・典 膳 o令史. な ど の職 制 に分 れ るし、庖 厨体 制 では養老令 の職 員令 では大 膳職 に事務系 の大夫 ・亮 。大進 ・少進 ・大属 ・少属 があ. 層 があ る。犬追 物 では検見 ・喚 付 ・射 手 o日記付 ・果 拝振 ・矢 代 振 ・田振 ・鉦打 。矢 取 ・検 見仲 間 ・犬放 し ・犬引 き. 犬 飼を含 む ︶餌差 ・勢 子など に分 れ るが、そ れぞれ にな にほど か の階 社会集 団 の成 員 の体 系 とは、放鷹 では鷹匠 ︵. 勇. 膳部 構成法 ︶に関 す るも のがそ れ であ ろう。. 荘厳 o包 丁式 ・ 料 理技術 と調理技術 と ︶ ・食 物儀礼 ︵ る判定 基準 が定 め られ てあ る。庖 厨集団 にお いては厨 事技術 ︵. れぞ れ の行動 分 野が考 えられ る。 犬追 物 でも同様 で、 こと に競技 における検 見 の行動様式を中 心 に微 に入り細 にわた. 鷹 山式 法 ・獲物式 法等 ︶が含 まれ るし、餌 取 ・勢 子 にもそ 動 分 野とし て療 治 ・訓 練 や鷹 犬 の飼 育 ・訓練 や鷹 狩 一般 ︵. の成 員 が成員 の役割 行動 とし てそ れぞ れ の行動 分 野を 持 ち、それ の完 遂 に努 め て いた ことは明らかであ る。鷹匠 の行. そ れぞれ 以後 の庖 厨集 団 の集 団 構造 に関 す る こと に ついては明 らか にしな い。 いず れ にし ても、それぞれ の集団 では、. 、 技術 系 の膳部 ・使 部 ・直丁 ・駈使 丁 があ った し、 ほ か に厨屋 に供 御 人 の制があ ったと いう類 であ る。も っとも それ. 田. 雄 島.

(7) 位相語 の語 彙体系 につ いての一 試論 (71. 23θ. 集 団 の成員 の行動 の客体 にもそれの体系 が考 えられ る。そ の客体 とし て社会 学 では他 の成員を挙げ る学説 もあ るら. し いが 、私 は個 々の成 員 が社会行動を す る際 の対象物件 ・素材等をそれ と考 え る こと にした い。それらは社会集 団 の. 職 業等 の特質 に応 じ てそれ と限定 できるも のな ので、そ のよう に処理す る方 が便 と考 え られ るからであ る。即 ち 、放. 鷹 では飼育 ・療 治等 の対象 とし ての鷹 類 ・鷹体 ・用具等 がそれ に当 るし、犬追 物 では競 技 に使 用す る馬場 ・犬 ・馬 ・. 弓矢等 がそ れ に当 るし、庖 厨 では厨事素 材 ︵ 食 物素 材 ・調味料 ・料理用具 ︶がそ れ に当 ると考 えられ る。そ の客 体 の. 行動 体系 に該当 す るも のは欠 く場合があ る。犬追 物 では犬 や馬 の行動 が重要 で、 これ に ついては細部 的行動を 示 す用 語 が多 く成立 し て いる。. 表 現 ﹂分 野 で、 か つてこれ に ﹁ 田鷹匠 用漢 これ ら の行動 分 野 からはみ出す分野が若干あ る。放鷹 に ついて言 えば 、﹁. 字 ・放鷹 用語漢字   囲鷹 忌言葉   0鷹 山言 葉   0誉 詞   国放鷹 用和歌 ﹂を挙げ た ことがあ る。 このう ち、鷹 忌言 葉 ・. 鷹 山言 葉 ・誉 詞 は鷹 狩 の実施 に関するも のな ので、そ の分 野 に転入さ せられ るが、他 の鷹匠 用漢字 ・放鷹 用漢字 は流. れらを単純 に抹殺 できな い ﹂ 派 活動 に関す るも ので、流派 にと っては重要 な教養事 項、放鷹 用和歌も教養事 項 である。ラ. であろう。疱 厨 でも会 食者 の食事 用具 やそ の食礼 に関す る ことも直接 的 には料 理人集団 の関知しな いことのようである. が 、そ のよう な食 礼 の存 在 から サシミと いう料 理法 が成立 したり鳥柴付 けと いう礼 法 の指導 が要請 されたりした。そ.  これらを納める分 野も予定 し ておかなければなら ぬ こと にな ろう。 の ことを考慮 す ると、.   学習 ・コミ ュニケーシ ョンと言語 〓一. 技術を中 心 とす る職 業集団 で重要な ことは、技術 の訓練 である。それは技 術 の未習熟者 にと っては学習 であ り、 習熟. 者 で指導者 とな る者 にと っては訓育 であ る。集 団 にと ってはそれを最も効果 的 な らしめ ると いう ことが重要 であ り、.

(8) そ のた め の方 法 は種 々研究 され て いる。概 し て言 って、機 械化 時代 の学習とそ れ以前 の学 習 と では、学 習を効果 的な. らし め る方 法が異 る であ ろう。それ は学 習者 にと っても指導 者 にと っても同様 であろう。機械化時代 には機械 の補 助. によ って未 習熟者 でも部 分 的 にではあ っても か つての習熟者 に近 い効果を挙げ う るよう に配慮 され る。そ の ことが ひ. いては手仕 事 の熟練 さ の評価を軽 からしめ る こと にな りやす く 、技術 一般 への要 請度を軽 からしめる傾向を生 みやす い。 し か し機械化 以前 ではそ のような補 助 的手段 は望 めず 、全 てを行動者 の技術 にまたなければ ならず 、 ひ いては技. 術 への評 価 を高 から し め る こと にな る。 ま た、技術 の学 習 一般 にお いても、日本 的学 習 と西 欧 的学 習と の差 と いう こ. とが今 も抜 きがたく厳 存 し て いるよう に思 われ る。 日本 的学 習 では、学習者中 心 の指導 と いう ことよりも指導者中 心. 対 しそ の指導内容 を いか に巧妙 に説 明す るか にせ いぜ い重 点 が置 かれ て、学 習者本位 と いう考 え方 はきわめ て乏 し い. の教 え こみが重 要 視 され て いると言 ってよ い。教 え る者 と教 え られる者と の関係 の中 で、教 え る者が教 えられ る者 に. と言 ってよ いであ ろう 。そ のような ことは か つて の陸 軍 o海軍 の軍隊教育 に典 型 的 に見 る ことが できる。むしろ 、技. 的 に展 開 す る上 で成 員 間 の コミ ュニケ ーシ ョンの占 め る位 置 の大 きさ ・重要性 は言 う ま でも な い。 コミ ュニケ ーシ ョ. そ の意 味 で、社会 集 団 にと って コミ ュニケ ーシ ョンは必要条 件 であ る。また社会集団 にと って、そ の社会行動 を効率. そ れ は ともあ れ 、社会集 団 にと って相互 作 用 は必要条 件 であ り、そ の相互作 用 に コミ ュニケ ーシ ョンが含 まれ る。. の集 団 ご と に事情 は違 う であ ろう し、ま た時代 によ っても そ れ は相違 した こと であろう。. 職業 では指導 のた め の技術 は さほど研究 され て いな か った と言 ってよ いと思 われ る。 もちろ んそう は言 っても、個 々. よ って未 学 習 の中 に自 得 す る ことを 理想 とす るも のと言 ってよ いであろう。そ のよう な ことがあ って、  一般技術 系 の. 見 る ことが でき る。 つま り、日本 的学習 は指導者中 心 であ って、学習者中 心 でな いば かりか、学 習者 の自発 的行為 に. そ の こと は歌舞 伎 役者 や人形使 いの芸談 の類 に多 く見 る ことが できるし、庖 厨関係 でも現場 の人 たち の言動 にそ れを. 術系 の職 業家 の間 に古 く から言 われ て いるも のとし ての ﹁ 芸 は盗 め﹂ で表現 され て いるも のが理想 と言 ってよ かろ つ。. 雄. 181″ 勇 田 島.

(9) 位相語 の語 彙体 系 につ いての一 試論. 228(91. ンの持 つ重 要 性 の現 われとし て、その社会集 団 の用語 とし ての位相語 が成立 す るわ け であ るが、そ の社会集団 の行動. 体系 ・行 動 分 野と位相 語 と の間 は、中間 に コミ ュニケ ーシ ョンを はさん で遠 く離 れ て いる。言 語 と行動 とを簡単 に言. 語行動 と いう こと で連 結す る のは、問題を正 しく解決 す るも のとは言 えな いと私 には思 える。言 語 と行動 とを連結す. る に先 だ って解 決 す べき事項 が多 くあ ると思 われ るから であ る。そ の試 みは心理学 における行動主義者 やあ る種 の社. 会 心理学 者 たち によ ってな されようとし て いる。私 は ひたす らそれら の成果 に対 し期待 待ちす る のみであ る。ただ歴. 史時代 にお け る言 語 の成立 ・変遷 には歴史 時代 の背景を考慮 しなければならな い。そ の意味 で、歴史時代 におけ るそ. の個別位相 語 の言 語的状態を できるだけ多 く摘 出 し ておく ことが重要 であ ると考 え られ る。それも位相 語研究 の 一つ の目的 と考 え られ る。. 中近世 の技術系伝 書 に ﹁ 口伝 ﹂と で 語 が多 く見 られ る。そ の口伝 には二種あ るよう で、そ の 一は秘匿 す べき事項 , な ので、特 に執 心な者 のみ に伝 授すると いう も のであ り、他 はさほど のこと でな く 、細 緻な技術 上 の事 項な ので、書. 記 によ る解 説 より 口述 によ る解説を便 とす ると いう ほど のも のであ る。技術 の教 え こみを 回伝 と いう語 で表現 したも. のと一 言 ってよ い。 また 一面 口伝 の多 いことは技術 の秘匿性 が重 んぜられ て容 易 には伝 授 しな いと いう風潮 が 一般 に強 か った ことを意 味 す るとも言 う ことが できる。. 中世 は多 様性 の時代 であ る。  一面 ではそれぞ れ 独自 の文化 とし ての公家文化 ・武家文化 ・庶 民文化 の多層的混在を. きたした し、  一面 では現代 に通 じる都市文化 ・生 活文 化を はぐく みながら、な お伝 統文化を重 ん じ、神 秘主義 ・秘密. 主義を棄 てな い矛盾 性をも生 じた。庖厨道 で言 えば 、膳部 構成法 で本 膳 のほか十数 膳を 連ね ると いう豪華な本 膳料 理. を展開す ると とも に、佗び茶 に伴う簡素な会席 料 理を展開 した。中 でも、権威主 義 的な中世 にふさわし い特色 とし て ﹁ 美物上 下 ノ事 L三鳥 o五魚 ﹂と いう思潮を はぐく んだ。美物 とは魚鳥 を中 心 とす る食 品素材 のこと で、それら に つ. いての特 殊 化意 識 が感 ぜられ る用語であ る。美物 上下 の事 とは、そ の食 品素材 にお いて海 の物 ︵ 海魚 ︶は川 の物 ︵ 淡.

(10) 227 (1の. 鳥類 ︶にま さ る、ただ し鯉 は川 の物ながら海 の物 にまさり、放鷹 の獲物とし ての 水魚 ︶にま さり、川 の物 は山 の物 ︵ 、 置 雉 は山 の物 な が ら他 類 にま さるとす る こと であ る。 そ の思潮 から鯉 と雉 とを別 格食 品 とし これを対 にし て飾 って﹁ 鯉置鳥 ﹂ と称 し 、 これを御 成 な ど の儀式 におけ る装飾 品 とした。三鳥 ・五魚 とも に食 品 とし て高 位 にあ るとす る素 材 を挙げ るも のであ る。そ の格式 の高 い素材を賓 客 に供 す ると き、そ の ことを賓客 に察 知 せじめ る方 法 とし て盛付 け方 、 に工夫 が され 、 そ の ことからサ シミと いう ことが始 ま った。 つまりそ の魚 の鰭を 魚肉 に刺 し ておく と いう方法 で そ. 、 ﹂ 語の意 味 上の共通事項には材 の一 一 ロスは魚 身 を 三 枚 にオ ロスのそ れ であり、 ツク ルは細身 に ツク ルのそれであ って ラ. 、 れま では今 のサ シ ミはナ マスと言 われて いた のであ るが、そ のナ マスの 一法とし てサシ ミナ マスと いう方 法が成立 し 、 命名 され た。 のち にア エルと いう技法が工夫 され てナ マスが現在 の如 き形態 に変 遷す るととも に サ シミとナ マスと 室 町時代 ︶の ことであ る。 が名実 とも に分離 す る こと にな った。それが中 世 後 期 ︵ 、 切 ル ・オ ロス ・ツクル﹂ があ る。切 ルは言 うま でもなく オ 鎌倉 時代 ︶に使 用 された料理技術 用 語 に ﹁ 中世前 期 ︵. 料を 切断 す る意 味があ るがそれぞれの附随 的意 味 は異 り、そのよう な存在として料 理技 術 に関す る語彙 体系 の部分を 構 等 に見えるので、鎌倉 時 今 昔物語集 ﹄ 成 し て いる。 オ ロスも ツク ルも料 理 に関す る用例 と し てはす で に平安 朝時代 の ﹃. T晏書 ︶ スヾキナキ時 ハ。 タイ ノカ ハノカ タ ヲキ リカサネ テ モル. 調備故実 ﹂ では公家 の日常食 の実態を 示唆 って いた。 そ のよう な状況 の中 で本 書は編述 され た と思 われ るが、そ の ﹁ 。 す ると考 え られ る表 現が多 く見 られ る。そ れら の用例 の中 に、右 の三語が小差を 持 つ語とし て使 用 され て いる. 建 武年中行事 ﹄ ではす でに形式 的 に箸を立 てるのみ で食 べた こと にす ると いう ふう にな も のとな り 、後 醍醐天皇 の ﹃. 、 故実 に従 って旧を存 す るが 、公家 の日常食 は 日進 月歩 に変遷 す るた め 公家 たち にと って行事食 は食 す るに耐 えな い. 厨事 類記﹄は公家 の有職 故実書中 の食 物専科 とし て編述 厨 事 類 記 ﹄ に使 用 され て いる のは当 然 な わ け であ る。﹃ 代の ﹃ 。 されたも の であ るが、公家 の日常食 の技術 にも通 じた者 が行 事食 の故実を中 心 に編纂 したも のと思 われる 行事食 は. 勇. 雄 田 島.

(11) 位相語 の語 彙体 系 につ いての一 試論. 226(II). 鯛 ハ。 皮 ヲ スキ テ 。 ック リ カ サ ネ テ モ ル. 鯛 ハ右 ヨリ ヲ ロスガ ユヘ也. これら の語意 に ついて、室 町時代 の日ポ辞書 では邦 訳 によれば次 のよう に解説 し て いる。 略︶ キ ルーー 切断 ・中断す る。︵ 略︶  一般 に手 で作 るも のに ついて言 う 。︵ ツクルー こし らえ る。. 荷を下ろす×頭を下ろす×子を下ろす ×帆を下ろす×魚を下ろす×以上解説 略︶鱈や刻 み料理 嗣a な オ ロスー ︵ どに、調理するために、魚を、 魚を三枚下ろし にする︶上 のような工合 に  一方は骨、他方は身 になるよう に割く。︵. 大根、山葵などを下ろす︶大根  一つの部分 に骨を残すよう に切る。︵ 魚を切りさく ことで、魚 の両側から肉を取り、. 碇 獣を四 つの部分 に分ける︵ 獣 の四足を下ろす ︶ 山葵︶などを卸金 ですりおろす。︵ や舌がぴりぴりするような辛 い実 ︵ を下ろす ×山より風が吹き下ろす×山下ろしの風 ×以上三項解説略︶. 厨事類記﹄のそれらも 切断する o人工で作る﹂などの意味 であり、﹃ キ ル ・ツクルの基本的意味は日本訳のよう に ﹁. 下の 日ポ には無 い︶で、日ポの複合自動詞オリサガルに ﹁ そ のような語意 と見 てとれる。オ ロスの自動詞はオリ ル ︵ 方 へおりる、または、低 い位置 。状態に身を置く﹂と解説してあるが、本来そのような意味 の自動詞 に対する他 動詞 厨事類記﹄の例は、鯛を 半身 に切断することによ って全身 の鯛より格式を下げじめると いう な のであろう。それで ﹃. のがオ ロスの基本 的意味 であ ったと思われる。即ち、キ ルが切断作業を基本義とする語な のに対し、 ツクルは人工的. 作業を基本義す る語であり、オ ロスは格式降下を基本義とする語であ ったと思われる。キ ルに対し新たにツクル ・オ. ロスを用 いるに至 ったのは、それらの意義を重要視する意図があ ったと思われる。それらの料理技術用語としての転.  一般語 の位相語化 にはその種の深層的心意 の存在が考えられる。 ことに 開の経緯 に ついて詳説する用意 は今な いが、. オ ロスは中世 の庖厨道 の重要な思想としての ﹁ 美物上下 ノ事L三鳥 ・五魚﹂などの思潮 と軌を 一にして いることに興.

(12) 味 を 感 じさ せら れ る。 オ ロスはす で に ﹃ 今 昔物 語集 ﹄ に用例 があ り、﹁ 美物﹂と いう語も 同 じく ﹃ 今 昔物語集 ﹄ にあ り、 また、 ツク ルも ﹃ 宇 治拾遺 物 語﹄ に用例があ る。 そ の ことからす ると、﹃ 厨事類記 ﹄ の用例 はそ れ らを承 け るも のと言 え るし、同時 に中 世 後 期 の室 町時代 の武家 の庖 厨 に著 し い ﹁ 美物 上下 ノ事﹂などと いう 思潮 はす で に公家 に渕源し、 この点 でも武家 文 化 は公家文化 を承 け るも のと言 う べきかも知 れな い。. ﹃ 今 昔物 語集 ﹄ のオ ロスや ﹃ 宇 治 拾遺物語﹄ の ツク ルなどを 一般 語 と解す るかそれとも位相 語 の 一般 語化 と解す る. 同 じく中世後 期 に完 了 し て いた と言 え、 ツク ルが三者 の中 では最も遅 いと いう こと にな る。も っとも ツクルは中世後. かは困難 な問 題 であ る が、し かし、 かり に、キ ル ・ツク ル ・オ ロスな どの名詞化 を 、位 相 語 とし て慣 用が久 し いため の用語と解 す る こと にす るな ら、﹃ 江家 次第﹄な ど の有職 故実 書 に見 られる ﹁ 平 切 ・フス マ切 ・ヨリ切 ﹂など の語型や ﹃ 日ポ辞書 ﹄ の ﹁ 三枚 下 ろし﹂な ど からす ると、 キ ルの位相 語化 が最も早くす でに平安 朝時代 には完了 し、オ ロスは. 期 の庖厨書 には各 種 の語形 が見 られるが、これは庖 厨系伝書 に多 い後 世 の増補 ・改稿 を考慮 し て割引 かな ければ ならぬ わけ であ り、 そ れ にし ても ﹃ 日ポ辞書 ﹄ の用例 だ け か らは確言 できな い。 キ ル ・ツク ル ・オ ロスはど のよう な素 材 に つ いて の切断作 業を 現 わすも のかと いう ことを ﹃ 厨事 類記 ヽ日ポ辞書﹄. って いる。 中 世 でのこの 一 語は、 切断 の意 の点 で共 通 し、素 材 と基 本 義 とで相違 しながら語彙 体系を構成 し て いた。 一. ツク ルもオ ロスも素 材 の点 では大差 なく、現在 では両 語 とも に魚 類 に ついてのみ言 う と いう ふう に素材 の範囲 が狭 ま. では常 に ツク ルと言 ったわけ ではなく、それらは対 象 とす る素 材 の点 で相違す る こともあ った わけ であ る。そ の後 、. シミは近世初 期 には野菜類を素 材 とす るサシ ミも の にま で拡大 されたが、そ の類を ツク ルとは言 わな か った。サ シミ. オ ロスも、中 世 に美 物 と称 した素 材 に ついての作 業 に限定 され るわけ であり、そ の傾向 はそ の後 も続 き、たとえばサ. 類 ・魚 類 に ついて の作業を表 現 し、 オ ロスは魚 類 o獣 類 に ついての作 業を表現す る ことが知 られ る。 つまリ ツク ルも. な ど の用例 に微 し てみる に、キ ルでは特 に素材を 限定 せず 、各 種素 材 一般 に ついての切断 作業を表 現 し、 ツク ルは鳥. 雄. (121225 勇 田 島.

(13) 位相語 の語 彙体 系 につ いての一 試論. 224(13). キ ル ・ツク ル ・オ ロスの三語 は、近世 にな ると位相 語 とし ての定着 が確立 し、そ の対象 と し て の素材 の点 ではそれ. 以前 の時代 の伝統 を守 りなが ら、料理技法 の進展 に つれ て多 く の位相 語彙を生産 した。 ただ 、近世 以後 には ツクルも. オ ロスも基本義を失 い、限定 された素材 に ついての切断 作 業を 現 わす語 に変換 したと思 われ る。 そ のことは、近世 に. な って以後 は中世 の ﹁ 美 物上下 ノ事﹂と いう思潮 が失 な われ た ことと関係 があ る のであ ろう 。庖 厨道 で純粋 に切断作. 業 の技法 に関 心が移 行 した から であろう。キ ルと いう 語 の語 彙体系 の進化 はそ のような庖 厨 理念 の変遷 と関連す るも のな のであ ろう。. 古 今 料 理集 ﹄ の料 理技術 用語 四 ﹃. ﹃ 江戸 古今料 理集 ﹄ は料 理技術 上重要な書籍 であ るが、そ の刊年 を欠 く。それ に関 し て、音井始 子氏 は吉井氏編 ﹃ 時代 料 理本集成 ﹄別 巻 の ﹁ 解 題 ﹂ にお いて詳 し い考証 を試 み ておられ る。そ の内容 、 こと に同 一板本 の使 用状態など. から結論 して、本 書 の成 立 ならび に初版 の刊年に ついては延宝 二年 刊 の鈴木太兵衛板 の﹃ 江 戸料 理集﹄よりや ゝ下限を 上. 料 理献 立集﹄の刊年 を寛 文九年 刊 とす ると、その間 の五 ・六年 の間 に刊行 されたと思う、と解説 され る。即ち、 におき、﹃. 寛文 九年 から延宝 二年 ま での五 ・六年 の間 に出版 され たも のと考証 されたわけであ る。そ の考証 経過 は実 に見事なも. のな ので、本 書 の刊年 に ついては吉井氏 の結論 に従 う こと にす る。著者 は明らか でな いが、序 文 からし て江戸 で庖 厨. に関 す る役職 にあ った者 が後進 のため に編集 したも のと考 え られ る。内容 は庖 丁式 にも軽 く触 れ、献立 や取合 のこと. にも詳 しく、 こと に料 理技術 や調理技術 に格別 に詳 しく 、 これ以前 にも これ以後 にも これ に及 ぶも のはな いほど であ. る。私 の考 え では、中世後 期 に四条流と いう庖厨流派 が成立 した。 のち公家 の四条家 と の関係 が強 調 され るが、四条. 家 は元来庖 厨 には無 縁 な家柄 な のでそれは単 なる こじ つけ にすぎな い。 ただ四条 流が公家 の庖 厨 技術を承 けることは.

(14) 肯定 した い。 そ の四条 流 は中世末 も しく は近世初頭 から各 派 に分派 し、 のち には四条 流四家 と言 われた。そ の分派 に. は園 部派 のよう に庖 丁式 を 重視する派 があるが、ほかに儀 式 的な膳部を重視する派、疱厨技術を 重視す る派な ど に分派. し て い った と思 われ る。前者 は大名 家 な ど に重 要 であ り、大名 家 の庖 厨担当者 には これ に通 じ る者 の多 か った ことは. ﹃ 武 辺 咄聞 書 ﹄ の坪内 某 にま つわ る説 話 から考 えられ る。 この ﹃ 古今 料理集 ﹄ の編者も おそ ら くそ の種 の人 であ り、 役目 が ら編者名 を出 す のを 避 けた のであ ろう と思 われ る。. 本 書 には料 理技術 に関す る語 彙 とし て、まず庖 丁式 に関す るも のとしてナオ スがあ り、切断 法 に関す るも のに前代. に続 いてキ ル ・ツク ル ・オ ロスがあ り、そ の外 に分割 法 に関 す るも のには前代 のスクのほか に、新 た にサ ク oケズ ル. 分割 法 ・粉 砕 法 に下位 分 類 したも の の うち の切断法 に関す るも のが、 キ ル系 ・ツクル系 ・ オ ロス系 の用語に分れ、それぞ. 語 とし ての庖 厨 用語 の 一分 野とし て厨事 技 術を た て、 それを料 理技 術 と調理技術と に分類 し、前者を庖 丁法 ・ 切断法 ・. これ らが ほぼ これ以後 も料 理技術 の体 系を構 成す ると言 ってよ かろう と考 えられ る。 つまり、私 の方法 では個別位相. ・ハク ・ヒラ ク ・ヘグ oムク oムシ ル ・ワルが成立 し ており、粉砕法 に前代 のオ ロスのほ か に タタ クが成立 し て いる。 雄. キ ル系 の語 彙 は切断 技法を 現 わす筒 切 ・輪 切などや切断面 を 現 わす 切 口 ・切 メや切断様式 を 現 わす切 リチガ エなど. ついてのみ使 用す る の で、現代 より は素材 の種類が広 いわ け であ る。. でな い。 これ ら の こと はほぼ前代 同様 であ ったと思 われ る。 オ ロスも魚類 ・鳥 類 に ついて使 用 され る。現代 は魚 類 に. れた と思 われ る。 ツク ルは魚 類 のほ か貝類 ・鳥 類 に つ いても使 用 され る。本 書 では獣類 の こと は全 くな いので明らか. が、時 に魚 類 ・鳥 類 に ついて使 用す る こともあ る ので、単 に切断を表 わす場合 にはど のよう な素 材 に関 し ても使 用 さ. キ ル ・ツク ル ・オ ロスの三語 と素 材 と の相 互 関係 に ついて言 えば、キ ルは野菜 など の精進 物 を中 心 に使 用し て いる. と いう こと にな るわ け であ る。. れが 一つの語 彙体系 を 作 り、更 にキ ル系 ・ツク ル系 ・オ ロス系 のそれぞれが細分 され て、それ ぞ れ細語 彙体系を作 る. 勇. (141223 田 島.

(15) 位相語 の語 彙体系 につ いての一 試論. 222(151. 古今料 理集 切方五﹄ とあ り、巻 に分類 でき るが、今 は切断 技 法を現わす用語を中 心 にした い。本 書 の巻五題 箋 には ﹃. 大方 ﹂は ﹁ 小切方 ﹂ J 摯 墜 小切方之事 ﹂とあ るが ﹁ 海魚 川魚 大方 ︵ 五 は切方 の解説 に充 て てあ る。そ の 一項 目とし て ﹁ と の関係 そ の他 からし て ﹁ 切 ﹂字 の脱 であ る ことは明らか であ る。即 ち、本 書 では切方を大 切方 ・小 切方 に三分する。 大 ぎ りかた﹂ の 当 流節用料 理大全 ﹄ に ﹁ 大 きり方 ・大 切方 ﹂があ るし、四条 流高 島 派 の ﹃ 大 切方 に つ いては、別 に ﹁. あ る こと から、 この語 が四条 流 の 一派 で使 用 され て いた ことは 明 らか であ る。ただし大 切方 を含 む項 目 は右 の項目だ. 鳥﹁塩物 干物等使様L漬物 干物等 遣様﹂の 茸 青物 の項 で は大 切方 と小切方 と の両者を含む 切方 と表 現 し、﹁ け で、貝類 ・. 項 では小 切方 と表現 し て いる。小切方 のうち鳥 の項目 には ツクリ系 語 彙 のみで、ックリ系も小切方を 表 現す る語 とし て 認識 され て いた ことを 示 し て いる。. 海魚川魚大方 小切方之 事 ﹂ の項 目 の ﹁ 切焼物﹂ の項 に 大 切方 と いう分類概念 に つ いては ﹁. 大 きり方 とは 図 に記す ことくかわを つけ てうす みを す き てと り 一もんし に切 る事也 大方 寸 法 の心得図 にしるす. 三寸 五分計 ﹂ と記す矩形 図を挙 四寸許 ﹂ ヨ コに ﹁ さけ  ます やき物 大 切方 ﹂とし てタテ に ﹁ と記 し、図解 では ﹁. げ て いる。 これが大体 の基準 な のであ ろうが、全 てが厳 格 にそう 定 ま って いると いう わけ ではなく 、大 小 は相 対的な. も のな のであ ろう。大 切方 と いう分類概念を使 う項 目 はな いの で、右 の海魚 川魚 の項目 のほ か に大 切方を も含 むと思. 背 切 ・ひら背切 ・片 われ る切方 の語を使 う項目を参 照す ると、大 切方 には次 のよう な語 彙が含 まれ ると考 えられ る。﹁. 。 一つ切 ・二 つ切﹂がそ れ であ る。 これら の中 鮫鯨 ︶ 鯉 Y つるし切 ︵ 背 切。  一も ん じ ・丸 切 ・け切 ・す い切。筒切 ︵. 背 切 ・平 背切 。片 背切 ﹂ の如きは、それら で変 種 とし て の小群を構成す るも のであり、﹁一文 字 ・丸 切 ・け切 ・ では ﹁. 筒切 ・つるし切 ﹂は特定 の魚類 に限 って使 用 され るも のであ り、﹁一 す い切﹂ は庖 丁技法 の種類を 表 わすと考 えられ、﹁. 気 つ切 ・二 つ切 ﹂ は 一尾 を 一か所切断す るか二か所切断 す るか によ る区別を表 わすなどと小異を 示す数群 に分れながヽ 大 切方 ﹂ に含 め てよ いと いう共 通点 を 持 つと編者 ら の 大切方 ﹂ と ﹁ 小切方 ﹂ と に三分す る場合 に ﹁ 切断 技術 と し て ﹁.

(16) 221 (1の. 雄 勇 田 島. 判定 したも のと考 えられ る。 そ う いう意 味 で右 の語 彙は大切方 を 表 わす語彙 であ り、大切方 の語 彙体 系 を構成す ると 考 え られ る。 そ の場合 、小群相 互 間 の示差 的意 味 は相違 す るが 、 パ ー ソンズ の いう ﹁ 体系 とは 一定 の相 互 依存 関係 ﹂ は満 足 さ せるも のであ り、 そ れ ほど の意味 の語彙 体系とし て考 え ておきた い。な お、 オ ロスは魚 類 等 の大 切り の 一種 とし て考 え ておきた い。大 切方 の語彙 の解説 の二 ・三を挙げ れば 次 の如く であ る。. 背切 とは  頭 を おとし両 のうす身 計 腹 のなり にきわより切り てご みはきの ふく らを もま つすく になるやう に切り てさり  頭 の方 を右 になしを よく こ とく にし てひれを付 け て  あ つさ四 五分 にも本 国切り にす る事也 是 は鯛 鑢等 に用 る ︵ 略︶ す い切 とは  一 二枚 におろしてうす身 を さりて 左 の方 より包 丁を成 ほとね せてす く い切 に切る事也 ︵ 略︶. 鯉筒 切 とは  こけ計 よくとり て腸もあ けすし てそ のま ゝ尾 の方 より包丁を た て ヽ  あ つさ四五分計 に丸 切 に切 る事也 但 いを 切 り つふさぬやう に心 ヘヘきな り   いと云も のはかみ にあ るも のなり   つふれぬれは にかく てあ しきも のなり ︵ 略︶. 鮒 なと の 一つ切 二 つきりとは  こけ計 とり てはらもあ けす し て 包 丁をた て ゝあ つさ 一寸許 にも丸 切り にす ること也 ︵ 略︶. 次 に小 切方 に ついては、右 の海 魚 川魚 の項 目 のほか ﹁ 鳥小 切方 の事 L塩物干物等使様小切方 之事 L万貝類切方 の事 ﹂ ﹁ 青 物等 小 切方 の事 L茸青物 等 切方 の事 L漬 物 干物等遣様小 切方 の事 ﹂ の諸項 目 で解説 され て いる。 な お、﹁ 鳥 小切方. の事 ﹂ の項 目 では鳥体部 分名 のほ か小切方 と し ては ツクリ系 語 彙 のみを挙げ 、海魚 川魚 の項目 でも大 切方 所属 の語彙. のほ かは小 切方 とし てはほと ん どが ツクリ系 語 彙 であ り、貝類 にも ツクリ系 語彙が少数 見 られ る。そ のよう に本 書 で. は ツクリ系 語 彙 は魚 貝類 ・鳥 類 ︵ 獣類 は不 明 ︶を 素 材 とす る場合 の小切方 の名称 と考 えられ て いるわ け であ って、前. 義 とし て の人 工を加 え る意 は失 な われ て いる。そ の ツク ル系 を除 く と、キ ル系 語 彙は野菜類な ど の精 進物を中 心 に使. 用 され て いる。小切方 には非常 に多 く の語彙 があ るが、それを命 名 の理由 と思 われ るも のをも と に分 類す れば、次 の. よう にな る。寸 法を基本 に命 名 す るも のに ﹁一束 切 ・五分切 ・一寸 切 ∼五寸 切 、 形態 の類似を も と に命 す るも のに 名 ﹂ 、 ﹁ 、審 ︵ 、 、 櫛形 ︵ 大 櫛 形 o小櫛形 ・薄櫛 形 o皮付 櫛形 ︶ 短冊 ︵ 大短冊 ・中短 冊 ・小短冊 ︶ 大 容 ・小 審 ︶ 鹿 の爪 ︵ 大鹿 の爪 ︶.

(17) 位相語 の語 彙体 系 につ い ての一試論 71. 220(」. 、 、 、 丸銀 杏 ︶ 銀杏 ︵ 筏、 答 ︵ 大 答 ・中 答 ・小 答 o細作 り 答 ︶ 針 、菱、墨形 、そぼ ろ、地紙、細、角 、 のし爪 ︵ ほそ のし ︶. 、輸切 ︵ 、斜、茶屋 そ き小板 、五 六 、四半﹂、 様式 を もと に命名 したも のに ﹁ さく /ヽ ︵ 大 さく /ヽ ・小 さく /ヽ ︶ 片輪 ︶. 、 本 ロト モ︶ 切 、木 口切 ︵ 集 ﹂があ る。小切方 の解説 の二 ・三を挙げ れば次 の如く であ る。 一束 切とは  手 の 一束 のたけ に切事な り かの つめ  図 に印 但 し汁等 に用 る  しかの爪を まな ひて名付 た るか. いてうとは 図 の ことく則 いてう のはなりに切事なり 是を丸 いてう と云なり いにし へは角を立 てむきたり げびたりとで今 は丸 む きなり  取分大 根 の いてう の事也 大 さく /ヽ とは本 口 にさく /ヽ と切 る事也. 右 の語 彙 の実 情 からす ると、大 切方 も小切方 も とも に更 に若干種 に細分 できるわけ であ る。それ にし ても近世初頭. の料 理技術 の進 展 の結果 、サ ク ・ワルなど の分割 技法 とそ の用語 の発 達 を う んだ ことが著 し いが、切断 法 に ついては. ツク ル ・オ ロスが意 味上 で純粋 に切断 の意 に転換 し、そ の上 で技術 上 の進展を承 け て多 く の新 出語 彙を生産 した こと. が注意 され る。そ れ は近世 に移行す るととも に中世 的な素材 に ついての美物意識 が失 なわれ、同時 にそ の美物意 識 に. 密着 し て いた鳥 獣魚介 など の生命 あ る素材 に対す る特 別な意識 が失 な われ、それ に つれ て ツク ル ・ナオ スが純粋 に切. 断 を表 わす意 味 に転 じ、ただ前代 の残滓 とし て素 材 の特殊性 と いう ことだ けが ツク ル 。オ ロスに連結 す ると いう ふう にな った ことを表 わすも のと思 われる。. 以上料 理技法 に関 す る若干 の語を か いまみる ことを通 し て、従来 疑問視 し て いた 二 ・三 の点 に ついて理解 できた。. そ の 一は文化 と言 語 と の関係 であ る。中世 におけ る武家 の食生 活文化 の特徴 の 一つに ﹁ 美物上下 ノ事 ﹂ によ って表現 され る食 物素 材 にま つわる生 活文化 があ る。そ の ﹁ 美物 ﹂と いう ことが ﹃ 今 昔物 語集 ﹄ の用例 の示す よう に美物意識. はす で に公家 の生 活文化 の中 に芽ばえ ており、そ れを武家 が継承 す る ことから 、食生 活文化 における両 者 の関係 が明.

(18) (181219. らか にな った し、そ れが武家 の時代 に大 きく開花 し て全 盛時代 を迎 え 、それ に伴 って食 物儀礼 の分野 では盛 り方 の進. 歩を 促 し、そ の結 果 サ シミナ マスの技法 が生 じ、サ シ ミと いう語を成立 さ せ、また厨事技術 の分 野 では料 理技術 の進. 歩を 促 し て ツク ル系 ・オ ロス系 の語を成立 さ せた。 と ころが、近世 にな って前代 の美物意識 の消滅 ととも に ツク ル系 。 ・オ ロス系 語 彙 の衰 退を結果 し、逆 にキ ル系 語 彙 の展 開を 導 いたわ け であ る. 流 派 と言 語 と の関係 に ついては、別に述 べた ことがあ る。そ れ はサ シミと いう語 が四条 流以外 の流派 に始まり、 次 に、. のちそ れが 一般 語 と し ての市民権 を持 つよう にな った結果 、四条流 でも用 いるよう にな った ことをも考証 したも ので. あ る。本稿 で考 え た ことは切方 を大 切方 と小 切方 と に分 類す る こと、﹁一も んじ﹂など の語が四条流 におけ る用語 では. な か った かと いう こと であ る。 この点 に ついては今 後 の検討 にまたな ければな らな いが、そ の類 は外 にも多 いよう に. 右 は位相論 と いう新部 門とそ の語 彙体系 と に ついて の 一つの試論 であ るが、困難 な問題を旬 日余 の間 にとりま とめ. 思 われ る。そ れ ら の ことは四条 流 の近世 におけ る動向 とも関連 す る ことな ので、重要事項 でもあ る。. る こと にな った た め多 く の不備 の点 の残 って いる ことを痛 感す る。 そ れら の点 に ついては稿を改 め て考 えな おす こと. 。 語 彙原 論 ﹄明治 書 院 ︶ 講 座 日本 語 の語 彙 ﹄第 1 巻 ﹃ 拙稿 ﹁ 位相論 買 ﹃. 。﹁ ﹁ 公 家 の食 生 活文 化 体 系 か ら武 家 の食 生 活文 記 要﹄ 4 ︶ 放 鷹 諸 流 と鷹 詞 と の関 係 に つ いて の試 論 只神 戸 大 学 文 学 部 ﹃. も な いの で 、無 視 す る こと にす る。 な お体 系 に つ いては ﹁一定 の相互 依存 の関係 が存 在 す る と いう意 味 L パ ー ソ ンス. 社会 学 や 社 会 心 理 学 では行 動 と行 為 とを 区 別 す る学 説 も多 い。 し かし今 はそ れ ほ ど の ことを 言 おう と し て いる わ け で. 。 明治 書 院 ︶. 。﹁ 中 世 の語 彙 ﹄ 講 座 日本 語 の語 彙 ﹄第 4巻 ﹃ 武 芸 書 ・諸 芸 書 の語 彙 L ﹃ 研 究 紀 要 ﹄第 十 七 号 ︶ 化 体 系 へ只 甲 南 女 子大 学 ﹃. (2)(1). 注.                                ︵ 古稀 の年 の霜 月 ︶ にし た いと考 え て いる。. 勇. 雄 田 島.

(19) 位相語 の語 彙体 系 につ いての一 試論. 218(191. 。 行為 の総合 理論を めざ し て﹄日本 評論社 ︶ とシ ルス著永井道雄氏ら訳 o﹃ 注 田に同 じ。. 。 ﹃ 古稀記念 、 ことば の論文集 L昭和 五六年 、明治書院 ︶. 。 言 語 の社会 心理学L︵ 井氏 訳 ﹃ 昭和 五四年 、誠信 書房 ︶. 。F曇mと行動 員 一九七九 、﹃ 。カ ー ルスウ ェル ・ロメト ハイト編池内 ・広 理 L昭和 五 六年 、誠信書房 ︶ 講座言語学 L 一 巻︶. 。マービ ン ・E oシ ョウ著原岡 一馬氏訳 ﹃ 佐藤方哉氏 ・ ﹃ 行動 理論 への招待 L 一九七六、大修館 書店 ︶ 小集 団行動 の心. (5)(4).

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