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Web2.0の現在と展望 : 0.編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)特集. CONTENTS 1. Web2.0 とは何か 2. Web2.0 の情報アーキテクチャ 3. Web2.0 と集合知 4. ロングテールはマーケティングをどう変えるか? 5. Web2.0 時代の個人とコラボレーション. IPSJ Magazine Vol.47 No.11 Nov. 2006. 1193.

(2) 特集. Web2.0 の 現在と展望. 編集にあたって ■ 大向 一輝 国立情報学研究所/総合研究大学院大学 ■ 橋本 大也 データセクション(株).  いまや,「Web2.0」という言葉を目にしない日はない.. 流について概説し,今後の展望を予測する.. 国内・海外を問わず,Web2.0 関連と呼ばれるサービス.  川崎有亮氏( (株)リクルート)による「Web2.0 の情報. は続々と登場しており,中には巨大な経済圏を生み出し. アーキテクチャ」では,Web2.0 を支える Web API や. た新興企業も存在する.. Ajax といった新しい技術トピック,そして第三者によ.  一方で,Web2.0 には明快な定義がなく,単なる流行. る複数サービスの結合であるマッシュアップの事例につ. 語でしかないという指摘もある.確かに,2000 年前後. いて解説していただく.. のいわゆるドットコムバブルの時代と比較して,技術.  大向一輝氏(国立情報学研究所)の「Web2.0 と集合知」. 面で飛躍的な進歩があったわけではなく,当時と同様の. では,Web を媒介として創発的に生み出される知識や,. サービスが展開されている例も多い.また,Web2.0 の. コラボレーションを生み出すコミュニティの役割につい. 代表といわれる企業の顔ぶれは時々刻々と変わっており,. て述べる.. 定義としては融通無碍に過ぎる印象がある..  水野誠氏(筑波大学大学院)の「ロングテールはマーケ.  このように,賛否両論の議論を巻き起こしている. ティングをどう変えるか?」では,マーケティングサイ. Web2.0 であるが,ここ数年に渡り,Web が質的な変化. エンスの立場から Web2.0 における社会的事象について. を遂げているという認識に違いはない.ブロードバンド. 論じていただく.. や携帯電話の普及によって,Web 利用者の絶対数が増.  松尾豊氏(産業技術総合研究所)の「Web2.0 時代の個. 加し,それらの人々が技術を受け入れ,使いこなすこと. 人とコラボレーション」では,社会ネットワーク分析を. によってさらに技術の進歩を促すという関係が成立しは. 用いて人々の行動を描き出し,個人がこれからの時代に. じめている.いま注目されているのが,個別のサービス. どのように行動すべきかについて議論していただく.. の内容・機能ではなく,ブログやソーシャルネットワー.  ここで取り上げた事例は,大きな流れの中のほんの一. キングサービス(SNS)といったコミュニケーションの. 部でしかない.Web2.0 にかかわる分析や研究開発,ビ. 形態そのものであったり,集合知やロングテールなど,. ジネスはまだ始まったばかりであり,今後もあらゆる分. コミュニケーションの結果としての諸現象であることが. 野においてその影響が現れてくるものと思われる.. その証拠である..  本特集によって,表層的な流行ではない,Web の本.  本特集では,こういった背景のもとで,Web2.0 の技. 質的な変化を感じとっていただければ幸いである.. 術的側面だけではなく,多くの人々が Web に参加する.  最後に,お忙しい中で執筆に時間を割いてくださった. ことによって生じるさまざまな事象に焦点を当て,議論. 著者のみなさま,有益な助言をいただいた編集委員の. を進めていく.特集の内容は以下の通りである.. 方々,そして精力的に編集作業を進めてくださった事務.  橋本大也氏(データセクション (株) ) の「Web2.0 とは何. 局のみなさまにお礼を申し上げます.. か」では,Web2.0 という言葉を提唱した Tim O'Reilly の論文を軸として,現在の Web で観察される新たな潮. 1194. 47 巻 11 号 情報処理 2006 年 11 月. (平成 18 年 10 月 16 日).

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