母親の就労からみた幼児の生活習慣・食習慣
著者
坂田 知子
雑誌名
埼玉学園大学紀要. 人間学部篇
巻
20
ページ
225-231
発行年
2020-12-01
URL
http://id.nii.ac.jp/1354/00001338/
のある日とない日の保育園児の生活実態を調 査し、母親の就労が幼児の生活を遅寝早起き 型にさせるとともに、母親が就労している子 どもでは、9時間未満の短時間睡眠児が多い ことを指摘している。また、谷ら7)は、習い 事の負担感が高い有職母親は育児の負担・不 安、疲労感・気力低下が高いと指摘し、就労 している母親に対する育児支援の必要性を述 べている。 そこで、本研究では、母親の就労状態に着 目して、母親の就労と子どもの生活習慣・食 習慣との関連性を検討し、就労する母親が置 かれている状況を把握するとともに、子ども の生活習慣をより向上させるための方策を検 討することを目的とした。 Ⅱ.研究方法 1.研究対象と方法 2019年12月に、埼玉県内の私立幼稚園及び 私立保育園並びに東京都内の私立幼稚園に通 う4~5歳児の母親を対象として質問紙調査 を依頼した。本研究では、得られた回答のう ち、3歳以上の子どもがいる母親415名を分析 対象とした。 Ⅰ.はじめに 少子高齢化による人口減少社会を迎える中 で、日本社会が持続的に成長し、社会の活力 を維持するためには、女性の活躍推進が不可 欠であると言われている。このような考え方 の下、国による出産・子育て等による離職の 減少に向けた様々な取り組みが行われ、2019 年の女性の就業者数は2,992万人(前年比+ 46万人)となり、増加傾向にある1)。この背 景として、少子化対策の一環としての待機児 童解消への取り組みや様々な子育て支援サー ビスの充実が図られたことが一因となってい る。このように、社会における子育て環境は めまぐるしく変化し、女性が子育てしながら 社会で活躍しやすい環境が整えられつつある。 社会において活躍する子育て中の女性は、 家庭においては母親としての役割を果たし、 育児を行う。近年、育児を積極的に行う父親 を「イクメン」と呼び、子育てを楽しむ男性 も増えてきているが、就学前の幼児は、特に 母親を中心とした家庭環境に大きく影響を受 けながら成長していく2)3)4)5)。働く母親に視 点をおいた研究では、泉ら6)は、母親の就労 キーワード : 幼児、母親の就労、生活習慣、食習慣
Key words : preschool children, maternal employment, lifestyle, dietary habits
The Lifestyle and Dietary Habits of Preschool Children
from the View Point of Maternal Employment
坂 田 知 子
SAKATA, Tomokoてプライバシーは保護されることを明記した。 Ⅲ.結果 1.基本的属性 分析対象児の基本的属性を表1、対象と なった母親の基本的属性を表2に示した。対 象 と なった 幼 児 の 性 別 は、 男 児204名 (49.2%)、女児211名(50.8%)であり、ほぼ 同数であった。また、幼児の通園状況は、幼 稚園261名、保育園154名であり、所属クラス は、3歳児120名(男児55名、女児65名)、4歳 児137名(男児70名、女児67名)、5歳児158名 (男児79名、女児79名)であった。 分析対象児の母親は、子どもの数が2人で あったものが最も多く245名(59.0%)、年齢 は30歳代が最も多く264名(63.6%)であった。 また、就労状態は、有職者が265名(63.9%)、 専業主婦が150名(36.1%)であった。母親 の就労状態別に通園状況を確認すると、就労 している母親の子どもでは、幼稚園に通園し ている子どもが113名(42.6%)、保育園に通 園している子どもが152名(57.4%)であっ たのに対し、専業主婦の子どもでは幼稚園に 通園している子どもが148名(98.7%)、保育 園に通園している子どもが2名(1.3%)で あり、専業主婦のほとんどの子どもは幼稚園 に通園していた。 2.子どもの生活時間 表3に母親の就労状態別にみた子どもの生 活時間を示した。夕食時刻は、母親が就労し ている子どもでは18時53分±40分、専業主婦 の子どもでは18時19分±39分、就寝時刻は、 母親が就労している子どもでは21時23分±41 分、専業主婦の子どもでは20時52分±46分で あり、いずれも母親が就労している子どもの 調査項目は、子ども及び母親の属性(子ど もの性別、通園状況、所属クラス及び母親の 年齢、就労形態、子どもの人数)、母親と子 どもの生活時間(起床時刻、朝食開始時刻、 家を出る時刻、帰宅時刻、夕食時刻、就寝時 刻)や子どもの食習慣に関する項目(朝食摂 取状況、朝食時の食欲、夕食前のおやつ摂取、 偏食の有無、食物アレルギーの有無)等であっ た。なお、睡眠時間については、就寝時刻と 起床時刻から算出した。 2.分析方法 母親の就労状況に着目し、「母親が就労」(フ ルタイムまたはパートタイム)している群と 「専業主婦」の群に分け、子どもと母親の各 生活時間の平均値を算出した。母親の就労別 にみた生活時間の平均値の比較については、 対応のないt検定を行った。また、子どもの 食習慣についての人数分布については、クロ ス集計表を作成した上、χ2検定を行い、い ずれも有意水準を5%未満とした。 3.倫理的配慮 調査を実施するにあたり、本調査の目的と 内容を対象園に説明し、調査実施の了解を得 た。その後、園を通じて質問紙を配布し、回 答された質問紙を回収した。質問紙の表紙に は、本調査の目的、内容に加え、回答にあたっ 表1 対象児の基本的属性(n=415) 人(%) 性別 男 204(49.2) 女 211(50.8) 通園状況 幼稚園 261(62.9) 保育園 154(37.1) 所属クラス 3歳児 120(28.9) 4歳児 137(33.0) 5歳児 158(38.1)
方が有意に遅かった(p<0.001)。また、夕食 時刻から就寝時刻までの時間では、有意な差 は確認されなかった。睡眠時間では、母親が 就労している子どもでは9時間32分±44分、 専業主婦の子どもでは10時間14分±41分であ り、いずれも母親が就労している子どもの方 が有意に短かった(p<0.001)。起床時刻、朝 食時刻、家を出る時間では、いずれも母親が 就労している子どもの時刻が有意に早く、起 床から家を出るまで時間では、有意に短かっ た(p<0.001)。 3.母親の生活時間 表4に就労状態別にみた母親の生活時間を 示した。帰宅時刻では、就労している母親が 17時2分±120分、専業主婦が14時35分±97 分、また、起床時刻では、就労している母親 が6時6分±38分、専業主婦が6時22分±42 分であり、いずれも専業主婦に比べ就労して いる母親の帰宅時刻が有意に遅く、起床時刻 表2 母親の基本的属性 表3 母親の就労状態別にみた子どもの生活時間 表4 就労状態別にみた母親の生活時間 全体(n=415) 母親が就労(n=265) 専業主婦(n=150) 人数と割合[人(%)] 通園状況 幼稚園 261(62.9) 113(42.6) 148(98.7) 保育園 154(37.1) 152(57.4) 2 (1.3) 子どもの数 1人 73(17.6) 48(18.1) 25(16.7) 2人 245(59.0) 165(62.3) 80(53.3) 3人 81(19.5) 43(16.2) 38(25.3) 4人以上 16 (3.9) 9 (3.4) 7 (4.7) 母親の年齢 20歳代 16 (3.9) 10 (3.8) 6 (4.0) 30歳代 264(63.6) 160(60.4) 104(69.3) 40歳代 135(32.5) 95(35.8) 40(26.7) 母親の就労状況 常勤 162(39.0) 162(61.1) - 非常勤・パートタイム 103(24.8) 103(38.9) - 専業主婦 150(36.1) - 150(100) 全体(n=415) 母親が就労(n=265) 専業主婦(n=150) t値 夕食時刻 18時41分±42分 18時53分±40分 18時19分±39分 8.33*** 就寝時刻 21時12分±45分 21時23分±41分 20時52分±46分 6.65*** 夕食~就寝までの時間 2時間30分±42分 2時間29分±42分 2時間32分±43分 -0.73 睡眠時間 9時間47分±47分 9時間32分±44分 10時間14分±41分 -9.63*** 起床時刻 6時59分±31分 6時55分±30分 7時7分±32分 -3.67*** 朝食時刻 7時22分±31分 7時17分±29分 7時30分±31分 -4.25*** 家を出る時間 8時20分±34分 8時11分±34分 8時37分±26分 -8.52*** 起床~家を出るまでの時間 1時間21分±33分 1時間15分±30分 1時間30分±36分 -3.97*** *** : p < 0.001 全体(n=415) 就労している母親(n=265) 専業主婦(n=150) t値 帰宅時刻 16時36分±129分 17時2分±120分 14時35分±97分 9.46*** 就寝時刻 23時2分±67分 22時59分±68分 23時10分±64分 -1.59 睡眠時間 7時間9分±64分 7時間8分±64分 7時間12分±64分 -0.71 起床時刻 6時12分±40分 6時6分±38分 6時22分±42分 -3.74*** *** : p < 0.001
(9.0%)、「無い」が366名(91.0%)であった。 母親が就労している子どもと専業主婦の子 どもの間に有意差が確認された項目は、「夕食 前のおやつ摂取状況」(p<0.000)及び「食物 アレルギー」(p<0.034)であった。「夕食前 のおやつ摂取状況」については、「食べること が多い」と回答した母親が就労している子ど もの割合は43.0%であったのに対し、専業主 婦の子どもでは67.3%であり、母親が就労し ている子どもは夕食前におやつを摂取する割 合が低かった。また、「食物アレルギー」のあ る子どもの割合は、母親が就労している子ど もでは10.9%、専業主婦の子どもでは4.7%で あり、母親が就労している子どもの方が食物 アレルギーのある子どもの割合が高かった。 Ⅳ.考察 1.子どもの睡眠 幼児期は、基本的生活習慣を確立していく が有意に早かった(p<0.001)。一方、就寝時 間、睡眠時間では、有意な差は認められなかっ た。 4.子どもの食習慣 表5に就労状態別にみた子どもの食習慣を 示した。朝食摂取状況では、「毎日摂取する」 が392名(94.7%)、「週1~2回欠食する」が 10名(2.4%)、「週3回以上欠食する」が12名 (2.9%)であった。朝食時の食欲では、「ある」 が219名(52.8%)、「ある時と無い時がある」 が164名(39.5%)、「無いことが多い」が32名 (7.7%)であった。夕食前のおやつ摂取状況 では、「食べることが多い」が215名(51.9%)、 「 食 べ る 時 と 食 べ な い 時 が あ る 」 が97名 (23.4%)、「食べないことが多い」が102名 (24.6%)であった。偏食の有無では、「ある」 が215名(53.1%)、「無い」が190名(46.9%)、 食物アレルギーの有無では、「ある」が36名 表5 母親の就労状態別にみた子どもの食習慣について 全体(n=415) 母親が就労(n=265) 専業主婦(n=150) p値 人数と割合[人(%)] <朝食摂取状況> 0.988 毎日摂取する 392(94.7) 250(94.7) 142(94.7) 週1~2回欠食する 10(2.4) 7(2.7) 3(2.0) 週3回以上欠食する 12(2.9) 7(2.7) 5(3.3) <朝食時の食欲> 0.185 ある 219(52.8) 148(55.8) 71(47.3) ある時と無い時がある 164(39.5) 96(36.2) 68(45.3) 無いことが多い 32(7.7) 21(7.9) 11(7.3) <夕食前のおやつ摂取状況> 0.000*** 食べることが多い 215(51.9) 114(43.0) 101(67.3) 食べる時と食べない時がある 97(23.4) 70(26.4) 27(18.0) 食べないことが多い 102(24.6) 80(30.2) 22(14.7) <偏食> 0.142 ある 215(53.1) 143(54.0) 72(48.0) 無い 190(46.9) 113(42.6) 77(51.3) <食物アレルギー> 0.034* ある 36(9.0) 29(10.9) 7(4.7) 無い 366(91.0) 230(86.8) 136(90.7) χ2検定 *:p<0.05***:p<0.001
子育てできる環境を整えるための雇用環境整 備が求められるであろう。 2.子どもの朝の生活時間と食 本研究では、母親が就労しているか否かに 関わらず、毎朝、朝食を食べている子どもが 約94%であり、多くの子どもが毎朝朝食を摂 取していた。片山と前橋は11)、母親が20歳代 より、30歳代・40歳代の世帯において、朝食 摂取得点が高かったと報告している。本研究 では、対象となった母親の約96%が30歳代・ 40歳代であったことから、毎朝朝食摂取して いた子どもの割合が高かったと考えられる。 一方、本研究では、朝食の献立や栄養バラン スについての回答を求めていなかったため、 栄養摂取状況について明らかにできないが、 母親の就労によってそれらのバランスに影響 を及ぼさないとの研究結果が報告されており 12)、母親の就労の有無に関わらず、子どもの 食習慣を向上させるために引き続き母親に対 する様々な支援を行っていくことが重要にな ると考えられる。 子どもの朝の生活時間に注目すると、専業 主婦の子どもに比べ就労している母親の子ど もの起床時刻、朝食時刻、家を出る時間が早 く、起床から家を出るまでの時間が短かった。 保育園に通う子どもは幼稚園に通う子どもに 比べ、起床時刻が早く、就寝時刻が遅いこと13)、 また、幼児の就寝・起床時刻は,親によって 影響を受けること14)が報告されているが、本 研究結果においても同様の傾向が認められ、 就労している母親は専業主婦の母親より早く 起床しており、母親の就労が子どもの朝の生 活時間に影響を及ぼしている可能性が高いと 考えられる。起床から家を出るまでの時間が 短いことが子どもにどのような影響を及ぼす 時期であり、基本的生活習慣を確立させるた めには生活のリズムと生体のリズムを一致さ せることが重要である。子どもの生活リズム は、母親の生活リズムに影響される傾向にあ ると言われるが8)、特に近年、社会の変化に ともなって大人社会の生活が多様化し、その 影響を受けて、子どもの生活が夜型化してい ることから、子どもの生活リズムと生体リズ ムの不一致が生じ、遅寝遅起きといった生活 リズムの乱れや子どもの睡眠時間の減少が顕 在化してきた。 幼児の睡眠については、21時前就寝及び10 時間以上の睡眠が推奨されている6)、8)。本研 究では、専業主婦の子どもに比べ母親が就労 している子どもは、就寝時刻が遅く(平均21 時23分)、睡眠時間が短く(平均9時間32分)、 幼児に求められている睡眠の推奨要件を満た していなかった。また、夕食時刻においては、 専業主婦の子どもに比べ母親が就労している 子 ど も の 時 間 が 遅 かった( 平 均18時53分 )。 服部と足立9)は、母親の帰宅時刻並びに夕食 開始時刻が遅いほど幼児の就寝時刻が遅いと 指摘しているが、本研究結果においても同様 の傾向が認められている。一方、夕食から就 寝までの時間においては、母親の就労有無に よる差が認められなかったことから、子ども にとって理想とされる21時前就寝及び10時間 以上の睡眠を確保するためには、就労してい る母親の帰宅時刻、夕食開始時刻を早める必 要があると言える。しかし、母親自身の努力 だけでは帰宅時刻を早めることは困難である。 近年、ワーク・ライフ・バランス実現の重要 性が指摘されているが10)、女性が子育てを行 いながら社会で活躍していくために、まずは 企業や社会全体が子どもの健やかな成長をサ ポートする大切さを認識し、母親が安心して
参考文献 1)内閣府:「令和元年度男女共同参画社会の形成 の状況」,男女共同参画白書令和2年度版, 2020. 2)井上芳光,山瀧夕紀,谷玲子:母親の運動経験・ 活動性が幼児の運動量・運動能力に及ぼす影響, 日本生理人類学会誌,11(1),pp.1-6,2006. 3)矢野香代,大浜敬子,産田真代:母と子におけ る睡眠行動の関連性と課題,川崎医療福祉学会 誌,17(1),pp.175-183,2007. 4)田中沙織:幼児の睡眠と生活リズムに関する研 究-幼児と母親の睡眠行動に着目して-,幼年 教育研究年報,32,pp.37-41,2010. 5)竹下登紀子,小嶋汐美,大村雅美,白木まさ子: 幼児の食・生活習慣・健康についての横断調査 ~母親の食育への関心の有無による検討~,日 本栄養士会雑誌,59(8),pp.500-508,2016. 6)泉秀生,前橋明,町田和彦:幼児期の生活実態 に関する研究-母親の就労のある日とない日の 保育園5・6歳児の生活実態-,小児保健研究, 71(3),pp.371-377,2012. 7)谷芳恵,齊藤誠一,宮竹優:子どもの習い事と 母親の育児不安および育児幸福感の関連-母親 の就労状態に着目して,神戸大学大学院人間発 達環境学研究科紀要,13(1),pp.31-36,2019. 8)泉秀生,奥富庸一,前橋明:母親の生活が子ど もの生活に及ぼす影響,幼少児健康教育研究, 14(1),pp.28-34,2008. 9)服部伸一,足立正:幼児の就寝時刻と両親の帰 宅時刻並びに降園後のテレビ・ビデオ視聴時間 との関連性,小児保健研究,65(3),pp.507-512,2006. 10)内閣府:少子化社会対策白書平成19年度版, pp.42-55,2007. 11)片山佳代子,前橋明:幼児の健康福祉に関する 研究-所沢市在住幼稚園児の朝食摂取行動と家 族形態との関連-,幼少児健康教育研究,14 (1),pp.55-62,2008. 12)冬木春子,佐野千夏:母親の就労が幼児の生活 習慣に及ぼす影響,日本家政学会誌,70(8), pp.512-521,2019. か、本研究から明らかにすることができな かったが、保育園児の子どもの約3割が朝食 時にテレビ視聴をするとともに、約6割が朝 排便をしていないとの報告もあり15)、朝の生 活時間、生活環境についてはさらに検討を加 える必要があると言える。 Ⅴ.まとめ 2019年12月に、埼玉県内の私立幼稚園及び 私立保育園並びに東京都足立区の私立幼稚園 に通う4~5歳児の母親を対象として質問紙 調査を実施し、母親の就労状態によって、子 どもの生活時間や食習慣に差異が認められる か否かについて、検討した。 その結果、以下の3点が明らかとなった。 1)専業主婦の子どもに比べ母親が就労して いる子どもは、就寝時刻が遅く、睡眠時 間が短い傾向にあり、幼児に求められて いる睡眠の推奨要件を満たしていなかっ た。夕食から就寝までの時間に有意な差 は認められなかったことから、子どもに とって必要とされる睡眠環境を確保する ためには、就労している母親の帰宅時刻、 夕食開始時刻を早める必要があると考え られる。 2)母親が就労しているか否かに関わらず、 毎朝、朝食を食べている子どもが約94% であり、多くの子どもが毎朝朝食を摂取 していた。 3)母親が就労している子どもは起床時刻、 朝食時刻、家を出る時間が早く、起床か ら家を出るまでの時間が短かった。 以上から、子どもの生活習慣をより向上さ せていくためには、母親への直接的な育児支 援のみならず、育児時間を確保するための社 会な支援体制を充実させていく必要がある。
13)鈴木美枝子,平岩幹男,衛藤隆:幼児の就寝・ 起床時刻が母親の生活と養育態度に及ぼす影響, 小児保健研究,70(4),pp.495-505,2011. 14)神山潤:「夜ふかし」の脳科学-子どもの心と 体を壊すもの-,中央公論新社,2005. 15)前橋明,泉秀生:保育園幼児の生活実態2007の 考察,幼少児健康教育研究,15(1),pp.21-31,2009.