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『災害復興研究』創刊にあたって

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Academic year: 2021

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『災害復興研究』創刊にあたって

著者

室? 益輝

雑誌名

災害復興研究=Studies in Disaster Recovery and

Revitalization

1

発行年

2009-03-31

(2)

『災害復興研究』創刊にあたって

災害復興は、総合的で包括的な現象である。それだけに、それを支える科学も運動も、総合的で包括 的なものでなければならない。自然科学だけではなく社会科学や人文科学をも融合した総合的な科学が 求められる。防災に関わる行政や専門家だけではなく、様々な市民や支援者が連携した共創的な運動が 求められる。ところで、その総合的な科学あるいは共創的な運動を発展させるためには、災害復興に関 する経験や知見の共有化をはかることに加えて、立場を超えてそのあり方についての真摯な議論を積み 重ねることが欠かせない。 さてこの度、災害復興制度研究所の紀要を発行して、研究所内外の研究成果と活動実績を世に問うこ とになった。この紀要の果たすべき役割とそれへの期待を考えると、身の引き締まる思いである。紀要 が、これからの災害復興だけでなく、新しい社会創造の手だてとなればと思う。そのために、単なる研 究成果の報告集にとどまることなく、現場に密着した理論形成あるいは社会変革のための提言集として も、この紀要は機能しなければならない。行動する災害復興制度研究所の羅針盤となるよう心がけたい と思う。 ところで、紀要が社会創造の羅針盤となるためには、復興に関わる実践や理論が集約されること、立 場や信条を越えた自由な議論が展開されること、そして何よりも先見性や創造性に富んだ内容を獲得す ることが、欠かせない。この目標を達成するためには、私たち研究所に関わるものだけでなく、復興制 度や復興理論の確立と深化を願う多くの皆さんの協力や叱咤激励が欠かせない。それだけに、皆さんの ご批判も含めた紀要への積極的な参画を願ってやまない。 関西学院大学災害復興制度研究所 所長 室﨑 益輝

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