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韓国の経済発展と産業構造の変化

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韓:国の経 済発 展 と産 業 構造 の変化

冨   田  光   彦

1  は   じ め  に   総 面 積98千 平 方 米 と 日本 の北 海 道 の約1.2倍 に 相 当す る狭 い 国 土 で天 然 資 源 に も恵 まれ て い な い韓 国 は,1961年 に 第 一 次 経 済 開 発5ケ 年 計 画 を 発表 し て 以 来 今 日に至 るま で の間,多 くの低 開 発 国 の経 済 停 滞 とは対 照 的 に,計 画 目標 を       1) 上 まわ る年 平 均10%の 実 質 経 済 成 長 を 達 成 し,1977年 か ら第 四 次5ヶ 年 計 画 に 入 った。 第 四次5ケ 年 計 画 で は 冒 頭 に,こ れ まで 三 次 に わ た る開発 計 画 推 進 の 結 果,韓 国経 済 が 著 しい 成 長 を 達 成 し,生 活 水準 の顕 著 な改 善 が み られ た こ と を 評 価 して い る。 つ い で,対 外 志 向 的 な 経 済 政 策 と重 化 学 工 業 化 の 推 進 に よ り,産 業 構 造 は 急 速 に 高 度 化 し,も って,国 際 収 支 を 改 善 し,広 範 な雇 用 機 会 を 創 出 した こ とを 指摘 し,今 や 自力成 長 経 済 構 造 を 実 現,持 続 させ うる と述 べ て い る。 そ して,引 続 き1977年 か ら81年 で の5ケ 年 間 に,年 平 均9,1%の 実 質 経 済 成長 率 を み こみ,国 民総 生 産 の規 模 を1981年 に は1977年 の1.8倍,一 人 当 り国 民 総 生産 を1.6倍(い つ れ も1975年 価 格)に 拡 大 す る こ とを 策 定 して い る。   これ まで の韓 国経 済 の発 展 は確 か に 内 外 の 好 条 件,好 環 境 に恵 まれ て いた こ とは否 定 で き ない 。 しか し,今,世 界 的 な経 済低 滞 の 中 に あ って,韓 国 が こ の よ うに意 欲 にみ ちた 計 画 を 目標 通 り 「自力 成 長」 に よっ て 達 成 で きるか 否 か は,韓 国経 済 に と っ て一 つ の試 練 で あ る とい え よ う。 今 後 の韓:国経 済 発 展 の 鍵 を に ぎ る と りわ け 重 要 な 要 因 は,良 質 で勤 勉 な労 働 力 の供 給 と資 本 の調 達 の 二 つ に あ る と考 え られ る。 韓 国 に お け る最 近 の賃 金 上 昇 と著 しい 物 価 騰貴 の 傾 向

1)  Government  of the  Republic  of Korea,  The  Fourth  Five-Year  Economicエ)evelop一

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      韓国の経済発展 と産 業構造 の変化    39 は,韓 国 の相 対 的 に低 い賃 金 コ ス トに よ る国 際 競争 力 に,き び し い打 撃 を 与 え な い とい う保 障 は ない 。 この よ うな 内 外 の環 境 に あ って,今 後韓 国 の産 業 構 造 は どの よ うに変 化 し,労 働 力 は どの よ うに 供 給 され るか に つ い て筆 者 は大 き な 関 心 を も って い る。 本 稿 に おい ては,こ れ らの 問 題 を検 討 す るた め の一 つ の事 実 背 景 と して,韓 国経 済 発 展 の軌 跡 を 産 業 構 造 の 変 化 の 側 面 よ り考 察 す る。 Ir  韓 国 経 済 発 展 の 軌 跡   1.  朝 鮮 動 舌し以 降  (1953-1960)   しば しば 「漢 江 の 奇 蹟 」 と賞 讃 され て い る韓 国 の め ざ ま しい経 済発 展 は,如 何 な る軌 跡 をた ど って きた のだ ろ うか 。 表2・1は1950年 代 中葉 か ら1970年 に 至 る極 東 ・東 南 ア ジ ア諸 国 に お け る国 内 総 生 産,一 人 当 り国 内総 生産,輸 出及 び 人 口の成 長 率 の水 準 を 示 した もの で あ る。   1953-55年 か ら196(〉一62年に 至 る期 間 に お い て は,韓 国 の 国 内総 生 産 及 び 一 人 当 り生 産 の伸 び は5ケ 国 中 きわ だ って 低 い状 態 に あ った 。 又 輸 出 も年 率6.6% と伸 張 は した もの の,輸 出 総 額 は1960-62年 の平 均 で,フ ィ リピ ンの10分 の1, タ イ の13分 の1と い う低 位 に あ った 。1953-55年 は,他 の諸 国 に おい て は,第 2次 世 界 大 戦 後 よ うや く経 済 復 興 が 軌 道 に乗 りだ した時 期 で あ った とい え よ う が,韓 国 に お け る この 時 期 は,他 の 諸 国 とは異 った 社 会 経 済 環 境 にあ った 。 即       2)                    3) ち 南 北 朝 鮮 分 断 に 引 続 き勃 発 した 朝 鮮 動乱 の停 戦 が1953年 に 調 印 され,韓 国 政 府 は 経 済 復 興 とい う課 題 に よ うや く取 組 み え る こ とが 出来 る時 期 で あ った 。 し 2)  「南 北 へ の 分断 は単 な る地 理 的 な分 断 で は な く,韓 国 産業 の構 造 的 な 切断 と もい う  べ き もの で,日 本 の支 配下 に あ っ て築 き上 げた 産 業 体 系 とそ の基 礎 を 解 体す る結 果 を  招 来 した 」。更 に,「 ア メ リカ軍 政 は韓 国 経 済再 建 とい う立場 か らす れ ば不 可 解 で … 日  本 の支 配 が 残 した 貴 重 な 遺産 で あ る近 代産 業 施 設 の多 くは軍 政 支 配 の 短 期間 に荒 廃 し   …韓 国産 業 に 致命 的 な打 撃 を与 え」 た た め,解 放 後 に お け る韓 国 の 近 代 産業 部 門 は麻  痺 し,社 会 経 済 は破 綻 状 態 に あ った 。 金 哲 「韓 国 の人 口 と経 済 」 岩 波 書店,1965年,  PP.173-174. 3)  戦 禍 に よ る物 的 損 害 は,1953年 価 格 及 び公 定 為 替 レー トで20億4,500万 ドル に相 当  す る と推 計 され て い る。 金 哲,ibid., p.175.

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表2・1 韓 国 及 び極 東 ・東 南 アジ ア諸 国 に お け る 国内 総 生 産,一 人 当 り生 産,輸 出及 び 人 口の成 長率:1953-55か ら196(ト・62(1),1960∼62か ら1968-70(∬)       (単位:%) 韓    国 台     消 日     本 タ     イ フ ィ リピ ン 国 内総 生 産a 1 4,5 7.0 9.4 5.1 5.4 1π 9.6 10.2b 10.9 8.3b 4.9 一 人 当 り生 産 1 1.6 3.3 8.2 2.1 2.2 1∬ 6.8 7.b() 9。8 5.1b 1.5 輸     出c 1 6.6 7.7 15.2 5.9 4.7 ∬ 40.0 24.2 17.6 5.5 7.9 人 口 1 3.0 3.5 1,0 3.0 3.1 2,4 2.9 1,1 3.1 3.0 (出 所)Paul  Kuznets,  Economic  Growth  and  Structure  in the RepublicげKorea,       Yale  University  Press,1977  p.46;UN,  Statistical Yearbook,1971;IMF,       IFS, Jan.,1961,及 びDec.,1971.   (註)  a  1965年 不 変 要 素 費 用     b  1960一一一62年か ら1968∼69年 の 成 長 率       c米 ドル 経 常 価 格FOB,尚 対 ドル 為 替 レー トは タ イ:1953年,米;12.45         ゴ ム ・錫;19.33,そ の 他21.05,1954年,米:12.45,ゴ ム ・錫;19.00,         そ の 他;20.64,1955年,全 商 品;20.75バ ー ツ.フ ィ リ ピ ン:1953-55年,       2.∞4ペ ソ.日 本:1953-55年,360円.そ の 他 の 年 に つ い て は 出 所 表 示 の         米 ドル 。 か し 李 大 統 領 下 の 韓 国 政 治 は 安 定 せ ず,経 済 復 興 に 取 組 む 理 念 が 欠 如 し て い た       4) た め,経 済 復興 の焦 点 は も っぱ ら外 国 援 助 を如 何 に 多 く得 るか に おか れ て いた 。 加 え て;昂進 す る イ ン フ レー シ ョンを 抑 制す るべ く,(1)農 産 物 価 格,と くに 米 価 を 低 く維 持 す る こ と,(2》正式 の金 融 機 関 の利 子 率 を 低 水 準 に 維 持 す る こ と,㈲ 韓 国 通 貨 が 高 く評 価 され る よ う為 替 相 場 を 定 め る こ と,に 主要 な方 針が おか れ た 。 そ の た め,ア メ リカ援 助 と結 び つ い た 事 業 や 銀 行借 入 に頼 よ る投 資 家 を 有 利 にす る一 方,低 農 産 物 価 格 は,農 産物 の育 成 を さ また げ,同 時 に 工 業 労働 者 の賃 金 を もお さ え る結 果 とな った 。 そ の 結果,所 得分 配 は分 極 化 され,国 内 需 要 は停 滞 し てい た 。 加 え て韓 国 通 貨 の過 大評 価 は輸 出産 業 の発 展 を 阻 害 す る こ       5) と とな り,韓 国 経 済 は 混 迷 の 度 を深 め て 行 った。 韓 国経 済 は,1960年 学 生 に よ る李 政 府 打 倒 に よ り誕 生 した暫 定 政 権 に よ る基 幹 産 業,農 業部 門 の 拡充,為 替

4)  D.C.  Cole,  P. N.  Lyman,  Korean  Z)⑳6」 ⑫ π6π';The  Interplay  of-Politic∫and

Economics,  Harvard  University  Press,1971,  PP.22-33.

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韓国の経済発展 と産業構造 の変化  41 相 場 切 下 げ 等 を 含 む 「経 済 開発 第 一 主 義 」 の標 榜 を 経 て,1961年 軍 部 クー デ タ ーに よ る軍 事政 権 の 手 で経 済 開発5ケ 年 計 画 が 国 家 目標 と して作 成 され る に至 って,よ うや く開 発 の た め の環 境 が整 備 され る こ とに な る。   2,朴 軍 事政 権 確 立 と経 済 開 発 政 策   1960-62年 か ら1968-70年 の 期 間 に お い て は,そ れ まで5ケ 国 中最 低 を 記 録 し て い た韓 国 の国 内総 生 産 及 び 一 人 当 り生産 伸 張 率 は,か な りの速 度 で 成 長 した タ イを 上 まわ り,一 躍 台 湾,日 本 に 肉迫 した 。 又 人 口増 加 率 は 台 湾 と共 に著 し く鈍 化 した(表2・1)。   この ドラ マテ ィ ックな 韓 国経 済 の急 成 長 は,台 湾,タ イ 等 と同 様,韓 国 が ア メ リカの 軍 事 戦 略 上 の理 由か ら 「ドル の傘 」 の 下 に あ り,朴 軍 事政 権確 立 以 後 の 比 較 的 安 定 した政 治環 境 に支 え られ た こ とは 疑 う余 地 が な い。 そ して,そ の 基 盤 に 立 って韓 国政 府 が採 用 した 「外 資 導 入 」,「利 子率 の 引 き上 げ 」,及び 「平 価 の 切 下 げ」 の三 つ の政 策 が 効 を 奏 して,こ れ が 高 度経 済 成 長 の決 定 的 な源 動 力 とな った とみ て よい で あ ろ う。 勿 論,こ れ らの政 策 の背 後 に は,南 北 分 断 後       の 韓 国 に は見 るべ き産 業 が 殆 ん どな く,工 業化 の推 進 が 国民 的 悲 願 で あ った こ と を 見 逃 す こ とは で きな い。   外 資 導 入 に つ い て は,1950年 代 の 後半 か らア メ リカ の国 際 収 支 が 悪化 傾 向 を た どるに 従 い,ア メ リカか らの経 済 援 助 が1959年 を境 に減 少 しは じめ た た め(表 2・2),韓 国 政府 は積 極 的 に外 資 の導 入 を は か る必 要 か ら1960年 に 「外 資 導 入     の 促 進 法 」 を制 定 した。 更 に1965年6月 に は14年 間 に わ た る交 渉 の結 果 日韓 条 約   の韓 国 経 済成 長 の展 望 』,市村 真 一 編 「東 南 ア ジ アの 経 済 発展 」創 文 社,昭 和50年,PP.   337-338. 6)  「1934年の満 州事 件 以 来 …北 部朝 鮮 には豊 富 な電 力 を 基 に して,重 工業 の約80%が   集 中 し,南 部 で は綿 業,食 品業 等 の軽 工 業が 発 展 して い た。 地 下 資 源 は鉄99.9%,石   炭97.7%,金 銀72.7%,タ ン グ ス テ ン78.5%の よ うに北 部 朝 鮮 に 偏在 的 に産 出 し…電   力 に して も92%ま で 北 部 に集 中 して い た 。」 花 房 征矢 『韓 国 の工 業 』,「ア ジ ア経 済 資   料 月 報 」 ア ジ ア経 済研 究 所,1970年4月,p.43. 7)  1966年 に 同法 を 強化 して 「外 資 導入 法 」 とな るg

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が 調 印 さ れ,日 本 か ら の 賠 償:金3億 ドル と 政 府 貸 付 金2億 ドル を 受 け と る こ と と な っ た 。 導:入外 資 の 産 業 別 使 途 を み る と,1968年10月 末 現 在,14 億4750万 ドル の う ち,第3次 産 業 に 46.9%が 振 り 向 け られ,つ づ い て 第 2次 産 業 が46.0%を し め,農 業 水 産 の 第i次 産 業 は,わ っ か7.1%に す     8) ぎな い 。 この よ うに導 入 外 資 は,第 一 次5ケ 年 計 画(1962-66年)の 目標 と して か かげ られ た 「石 炭 生 産,電 力 な どの エ ネ ル ギ ー 産 業 の 発 展」, 「基 幹 産 業 と経 済 下 部 構 造 の発 展 」, 続 い て 計 画 さ れ た 第 二 次5ケ 年 計 画(1967-71年)の 柱 の 一 つ で あ る 「化 学 ・機 械 ・鉄 鋼 産 業 の生 産 の拡 大 」 のた め に 重 点 的 に 投 下 され,P L480に よる農 産 物 援 助 に た す け ら れ て,高 い成 長 率 の達 成 に 貢 献 した とみ て よい5 表2・2 外国援助及び外資導入実績       (単位:百 万米 ドル) 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 5 5 5 5 5 5 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 7 7 ・ 7 7 7 7 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 公的援助 4 8 9 0 0 7 9 8 5 6 6 5 6 2 7 5 2 6 7 9 , Z 甑 4 L α L a & 乞 2 , 5 。 3 . 9 5 0 。 L 5 L 4 3 1 7 1 1 3 9 1 3 4 3 4 1 2 2 6 0 2 1 2 3 3 3 2 2 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 借    款 4.5 52.1 34.6 31.5 108.4 167.3 299.6 475.7 400.2 541.4 628.6 628.4 638.8 886.7 そ の 他 2 5 1 4 2 7 8 6 1 5 2 1 4 4 8 4 9 5 8 L & 乞 4 a g a a & 2 ε 3 . q ε L q ⋮ 二 8 , 4 2 1 1 1 1 1 4 4 4 6 3 7 14 16 13 16 29 65 48

      (出所):The  Bank  of Korea, Economic

      Statistics Yearbook, 1977,   投 資 の た め の 財 源 を み る と,表2・3に 示 す と お り,1962年 に は 海 外 資 金 が 国 内 資 金 を 大 き く上 ま わ っ て い た が,積 極 的 な 外 資 導 入 が 国 内 資 本 蓄 積 に 寄 与 し は じ め た こ と と,1965年9月 に 利 子 率 が 年15%か ら30%に 引 き 上 げ ら れ た 結 果,国 内 貯 蓄 率 は 急 速 に 上 昇 し,工 業 化 へ の 投 資 が 加 速 化 さ れ て い っ た こ と が うか が え る 。 し か し,1963年 か ら67年 ま で の 平 均 投 資 比 率 は,韓 国 が17.3% で あ る の に 対 し て,台 湾20.2%,タ イ22.9%,フ ィ リ ピ ン20.8%と な っ て お 8)  山 田 三郎 編 「韓 国工 業 化 の 課 題 」,ア ジ ア経 済 研究 所,1971年.P.36(》

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韓国の経済発展 と産業構造 の変化   43 表2・3主 要 経 済 指 標 1962 1963 1964 1965 1966 1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976P (出所)     a GNP

(騨.)

1,220.98 1,328.31 1,441.99 1,529,70 1,719.18 1,853.01 2,087.12 2,400.49 2,589.26 2,826.82 3,023.63 3,507.45 3,811.27 4,129.32 4,757.66 P 率 比

N 長 G 成 対 1 8 6 1 4 8 6 0 9 2 0 7 7 3 5 3 8 8 6 2 7 2 5 7 9 7 6 8 8 5         1      1               1            1        1 投  資 比 率(%)b鉱 工業生 (総固定 資本形成/GNP)産 指数対 合  計 13.0 18.5 14.0 15.1 21.7 22。1 26.8 29.8 27.2 25.6 20.9 26.3 31.2 27。3 25.0

国内貯舗 外溝 前雛 率

6 2 4 5 9 9 7 5 3 5 0 1 3 0 4 1 6 7 7 1 1 3 7 6 4 5 2 9 8 1         1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 2 9 7 0 4 5 9 5 0 6 2 6 0 5 3 7 α α τ α & 8 , L L 9 , L 5 4 3 L L 1  1             1 1     1        1 1 1 8 2 3 6 6 0 9 5 4 6 4 6 0 2 17 12 8 7 22 26 31 19 n 15 14 33 27 19 33 口 率 )   加 % 人 増 ( b     ) 出 米     万 ル 輸 百 ド     (   54.8   86.8 119.1 175.08 250.33 32023 455.40 622.52 835.19 1,067.61 1,624.09 3,225.03 4,460.37 5,081.02 7,715.34 86 78 61 55 12 34 32 26 77 97 87 77 71 80 64 2 2 2 2 2 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 (註)

.The  Bank  of Korea,  Economic  Statistics Yearboook,1977;Economic  Planning Board,  Korea  Statistical Yearbook,1977,よ り作 成 。

a  1970年 不 変 市 場 価 格 b経 常 価 格 P暫 定 値 投 資 比 率 に お い て 国 内 貯 蓄 と海 外 貯 蓄 の 計 と合 計 の 過 不 足 は 統 計 上 の 誤 差 に よ る 。 り,韓 国 は決 っ して 高 い 投 資 比 率 で あ った とは い え な い。 そ れ に もか か わ らず       の 韓 国 が 高 い経 済成 長 を 達 成 し 得 た の は,社 会 間 接 資 本 の 拡 充,工 業化 の促 進 (表2・4)と い う韓 国 の 開発 政 策 が,良 質 な 労 働 力 に さ さえ られ て 開花 した もの とみ て よい。 更 に1964年5月 の 平 価 切 下 げ と良 質,低 コス トの労 働 力 に よ り,合 板,繊 維 を 中心 とす る比 較 優 位 性 を もつ 軽工 業製 品 の輸 出 が飛 躍 的 に 伸 張 し,こ れ が 韓 国 経 済 成 長 の 加速 化 に 大 き く寄 与 した とい え よ う。 韓 国 に お け 9)  社 会 間 接 資 本 の拡 充 に つ い て は,例 えば 白 永 勲(金 子敬 生 監訳)「 韓 国の 工 業 化 と 経 済 発 展 」新 評論,1975年,pp・67-69参 照9

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る順 調 な工 業 化 の 進 展 は,多 くの 低 開発 国 に お いて 人 的 ・ 物 的 資源 の賦 存 と工 業 化 優 先 政 策 の 間 に,え て して 多 少 の 矛 盾 が み られ る の とは 対 照 的 で あ る。   3.経 済 開発5ケ 年 計 画   以 上 の 如 く韓 国 は 「国連 開 発 の10年 」 が概 して成 功 し な か った な か に あ って,着 実 に 後 発 先 進 国 へ の道 を あ ゆ んで い る。   こ こで,1962年 か ら76年 ま で 三 次 に わ た る経 済 開 発計 画 期 間 の 韓 国経 済発 展 の軌 跡 を み て み よ う。 表2・3に み た ご と く,国 民 総 生 産 は1962年 には1970年 不 変 市 場 価 格 で1 表2・4 産 業 別 固定 資 本 形 成率 (1970年 不 変 市 場 価 格)(単 位:%) 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 6 6 6 6 6 6 6 6 7 7 7 7 7 7 7 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 9 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 農 林 水産業 4 3 3 1 9 8 0 3 0 3 9 9 5 8 6 & 0 。 2 2 1 8 7 6 8 8 0 8 0 8 0   1 1 1 1                  1      1      1 鉱工業 5 4 7 1 3 0 3 3 4 1 2 6 6 6 6 1 2 3 6 9 4 3 0 0 0 0 8 1 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 社 会 間 接資 本及 び サ ー ビス 建設及びa 公益事業 1 3 0 8 8 2 7 4 6 6 9 5 9 6 8 0 7 4 1 8 7 9 3 1 1 8 2 7 9 6 7 6 6 6 5 6 6 7 7 7 6 6 6 6 6 7 9 0 3 8 7 1 1 4 2 2 3 3 6 9 6 7 9 6 1 8 0 4 8 6 7 1 4 5 6 3 3 2 2 3 3 4 4 3 3 3 3 3 3 3 卸 ・ 小 売 業 0 1 2 1 1 4 1 3 0 5 8 3 1 6 5 ε 5 . a 乳 4 4 4 a a ε 4 4 5 5 5

      (出所):The  Bank  of Korea, Economic  Statistics

      Yearbook,1977よ り作 成 。       (註)  a公 益 事業 に は電 力 ・水道 の他 に 運 輸 ・       通 信 ・倉庫 を含 め た 。 以下 同 じ。 兆2千 億 ウ オ ン で あ っ た が,15年 間 に3.9倍 の4兆7千 億 ウ オ ンへ と 飛 躍 的 に 拡 大 し た 。 こ の 間,第 一 次5ケ 年 計 画(1962-66年)に お い て は,実 質 国 民 総 生 産 年 平 均 成 長 率7.1%の 目標 に 対 し て7.7%の 成 長 を 達 成 し た 。 第 二 次5ケ 年 計 画(1967-71年)に お い て は,計 画 目 標 と 同 率 の10.5%を,更 に 第 三 次5ケ 年 計 画 期 間(1972-76年)に は 国 際 通 貨 不 安 と 石 油 危 機 後 の 世 界 経 済 の 停 滞 を 克 服 し て,目 標 の9.4%を 上 ま わ る10.9%の 成 長 を 達 成 し た 。   各 計 画 期 間 の 国 内 総 生 産 に 対 す る産 業 部 門 別 成 長 率 及 び 成 長 寄 与 率 は 表2・ 5に み る 通 りで あ る。 第 一 次 計 画 期 に お い て は,農 林 水 産 業 の 各 年 毎 の 成 長 率 の 振 幅 は 大 き か っ た 。 し か し 通 期 で み る と こ の 部 門 の 韓 国 経 済 の 成 長 に 対 す る 寄 与 率 は 大 き く,成 長 率 も か な り高 水 準 を 保 っ て い る 。 一 方,鉱 工 業 部 門 に あ

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      韓国の経済発展 と産業構造の変化   45 表2・5  産業別 国内総生産成長寄与率及び成長率(1970年 不変要素費用)       (単位:%) 成 長 寄 与 率 成 長 率 農   林   水   産   業 鉱        工        業 社会間接資本 及 び サ ー ビス   建 設 業 及 び 公 益 事 業   卸    小    売    業 国    内  総   生    産 農   林   水   産   業 鉱        工        業 社会間接資本 及 び サ ー ビス   建 設 業 及 び 公 益 事 業   卸    小    売    業 1962∼66 39.3 20.0 40。4 15.1 11.0 8.7 7.9 14.0 8,0 17.4 7.2 1967-71 132 32.7 54.1 19.2 20。8 11.0 4.2 19.6 12.6 18.7 15.4 1972-76 一 14.1 48.8 37.1 17.5 13.9 11,6 6.3 21.1 9.2 14.0 9.9 1962∼76 15.4 40.2 44.4 17.0 16.7 9.8 4.9 18.2 9.8 16。0 11。2

  (出所):The  Bank  of Korea, Economic  Statistics Yearbook,1977よ り作 成 。

っ て は 成 長 率 こ そ 三 部 門 中 最 も 高 い 水 準 を 達 成 し た が 他 の 部 門 と 比 較 し て 寄 与 率 は 低 く,い ま だ こ の 部 門 の 規 模 が 小 さ い こ と を 示 し て い る。 社 会 間 接 資 本 及 び サ ー ビ ス 部 門 の 寄 与 率 は1965年 か ら急 速 に 上 昇 し,部 門 別 で は 最 も大 き くな っ て い る 。 社 会 間 接 資 本 及 び サ ー ビ ス 部 門 の 寄 与 率 の う ち,そ の30%強 が イ ン フ ラ ス ト ラ クチ ュ ア ー に よ っ て お り,そ の 成 長 率 も き わ だ っ て 高 い 。 こ の こ と は 既 に 述 べ た 如 く(表2・4),  こ の 部 門 に 対 す る重 点 的 な 投 資 が,こ の 時 期 の 韓 国 経 済 の 発 展 と,引 続 い て 達 成 され た 高 度 経 済 成 長 に 対 す る 導 火 線 的 役 割 を 果 し た と い え る の で は な か ろ うか 。   第:二次5ケ 年 計 画 期 に あ っ て は,農 林 水 産 業 部 門 の 役 割 が 劇 的 に 退 化 す る一 方,鉱 工 業 部 門 の 飛 躍 的 な 貢 献 が 著 し い 特 徴 と な っ て い る 。 更 に,引 続 き イ ン フ ラ ス トラ ク チ ュ ア ー部 門 の 成 長 も堅 調 で そ の 寄 与 率 は 増 大 す る と と も に,卸 小 売 部 門 の 寄 与 率 が 倍 増 し,農 林 水 産 部 門 の 寄 与 率 を 上 ま わ っ た 。 建 設 業 及 び        の 公 益 事 業 と卸 小 売 業 が社 会間 接 資 本 及 びサ ー ビス部 門 の 成 長 寄 与 率 の80%を し め てい る こ とは,ま さに 注 目に価 す る。 これ は,産 業 基 盤 の 拡 充 に 伴 い鉱 工 業 10)公 益 事 業 に は,電 力,水 道 の他 に運 輸,通 信,倉 庫 を 含 めた 。 以 下 同 じ。

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46 が 急 速 に 伸 展 す る一 方,原 材 料 や 中間 財 の 輸 入 と製 品 の 輸 出 が加 速 度 的 に拡 大 し て い った こと を 如 実 に 示 す もの とい え よ う。   第 三 次 計 画 期 間 に お い て は,農 林 水産 部 門 は,前 期 と比 べ 若 干 上 昇 して い る が 低 位 安 定 傾 向 を 示 して い る。 一 方,鉱 工 業 の成 長 率 に は 目を み は る もの が あ り,寄 与 率 に お い て も この期 に お け る韓 国経 済 の成 長 全 体 の50%近 くを しめ る に い た った 。 この こ とは,こ の部 門 が韓 国 の経 済 発 展 の リーデ ィン グ ・セ ク タ ー と して の地 位 を 確 立 した こ とを示 唆 し て い る と理 解 す る こ とが で き よ う。 社 会 間 接 資 本 及 び サ ー ビス部 門 の寄 与 率 は相 対 的 に低 下 した もの,建 設 及 び公 益 事 業 部 門 は 成長 率,寄 与 率共 に根 強 く,韓 国 経 済 の 底 辺 が 着 実 に 拡大 して い る こ とが 伺 え る。   三 次 に わ た る計 画 期 間 中 の人 口増 加 率 は 驚 ろ くべ き速 さで 下 降 して い る。 多 くの 低 開 発 国 に お い て は近 代 保 健 衛 生 技 術 の導 入 に よ り死 亡 率 は 低下 しつ つ あ       表2・6人 口 動 態 1960 1965 1970       a 出 産 率 44.7 17.7 28.8e 死 亡 率 こ           ル 乳児死亡率 16.oc 4.7d 8.ge n,a, 5.O n.a. 出生時平均余命 男 51.12 n.a, 63 (66)f 女 53.73 n.a. 67 (69)f       b 文 盲 率 29.4 n.a. 12.4

(出所):UN,  Demographic  Yearbook,1976;総 理 府 統 計 局,「 国 際 統 計 要覧 」1969,

      1976.   (註)  a  '1,000人 に 対 す る値,乳 児 死 亡率 は1才 未 満 児 の値       6  15才 以 上 人 口100人 に対 す る文 盲 人 口       c  1955-60年       d  1967年       e  1970-75年       f  1才 時 平 均 余 命(乳 児 死 亡 を除 いた 値) る が,出 産 率 が これ に 対 応 し て 低 下 しな い 傾 向 に あ り,人 口 増 加 が 大 き な 経 済 社 会 問 題 と な っ て い る が,韓 国 で は 表2・6で 明 ら か な 如 く,死 亡 率 の 低 下 と 共 に 出 産 率 も 大 巾 に 減 少 し て い る 。 こ の 結 果,平 均 寿 命 も著 し く伸 び た 。1 才 か ら の 平 均 余 命 が 出 生 時 の 平 均 余 命 を 上 ま わ っ て い る こ と は,1才 以 上 の 幼

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      韓国の経済発展 と産業構造 の変化  47 児 死 亡 が 減 少 した 結果,こ れ ら幼 児 の経 済 活 動 年 令 に 達す るま で に必 要 な投 入 費 用 の 漏 出 が 少 な く,そ の多 くが 再 生 産 に結 び つ い て い る こ とを示 して い る。 生 産 年 令 に達 す るま で に死 亡 す るか も しれ な い 児 童 に 対す る食 糧 や 教 育 支 出 が 大 きな 負 担 とな って い る多 くの 低 開 発 国 の 悩 み は,韓 国 に お い て は1960-70年 の 間 に 殆 ん ど完 全 に解 消 した とい って も よい だ ろ う。 この よ うな健 全 な 人 口動 態 を 可 能 と した もの は,教 育 の 普 及,文 盲 率 の 激 減 に お う と ころが 大 きい。 解 放 後 日本 か らの帰 還 お よび 北 鮮 か らの南 下 流 入 人 口4;828千 人 は,解 放 前30年           に わ た って 生 じた失 業 人 口の7割 に相 当 した とい わ れ て い るが,当 時 の人 口重 圧 を 想 像 す ると き,こ の人 口増 加 率 の健 全 な 低 位 安定 の蔭 に,政 府,民 間 の 並 々 な らぬ 努 力 を読 み とる ことが 出来 る。  経 済 開 発計 画 は 当初 そ の達 成 が 若 干 危 惧 され て い た に もかか わ らず,そ の 目 標 は,上 に み た よ うにす べ て同 等 な い しそ れ 以 上 に達 成 され た。 加 え て外 資 依         存 度 の 高 い 韓 国 経 済 に お い て,D/S  ratioも1970年 の20%を 上 ま わ る危 機 的 高        の 水 準 か ら72年 に は16%,76年 に は8。6%へ と低 下 して い る。 この こ とは,多 く の 低 開 発 国 で債 務 の返 済が 困 難 にな って い る中 で,韓 国経 済 が質 的 に も順 調 に 推 移 して い る こ とを物 語 ってい る。   1962年 か ら76年 ま で の民 間 消 費 支 出は 表2・7に 示 す通 りで あ る。 民 間 消 費 支 出 の総 額 は,1970年 不 変 市 場 価 格 で1962年 に1兆 ウオ ン で あ った もの が 着 実 に 拡 大 し,1976年 には3倍 近 くに 達 して い る。 この 間 一人 当 りの消 費 支 出 も人 口増 加 を 吸収 し て約2倍 に 増 え た 。 消 費 支 出 が増 加 す るに 従 っ て食 糧 品 に対 す る支 出 の総 支 出 に しめ る割 合 は55.9%か ら43.6%へ と低 下 して お り,全 体 と し て 消 費 内 容 の 向上 が伺 え る。 しか し,1960年 代 の 中頃 まで は 食 糧 品 に対 す る支 出割 合 は あ ま り変 化 せ ず,消 費 性 向 も殆 ん ど100%に 近 か った 。1960年 代 の 終 りか ら70年 代 の初 め にか け て消 費 構 造 に変 化 が あ らわれ,食 糧 品に 対 す る支 出 11)金 哲,op.  cit., PP.218-224.

12)debt  service  ratio:年 間 の サ ー ビ ス を 含 め た 総 輸 出 額 に し め る 年 間 の 対 外 債 務 の   返 済 額 と利 払 額 の 合 計 の 割 合 。

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表2・7  民 間 消 費 支 出,貯 蓄 率,1人 当 りGNP(1970年 不 変市 場 価 格) 1962 1963 1964 1965 1966 1967 1968 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976P 1962∼76増 加 額 又 は 年 平 均 伸 率 民 間 消 費 支 出 率 ) 前 び % 対 伸 ( ⊥ 一 ) 言    ン   億 オ

1,017.73 1,055.51 1,124,20 1,201.ユ2 1,282.37 1,396.87 1,545.55 1,705.63 1,884.25 2,080.12 2,226.03 2,402.13 2,534,32 2,683.80 2,871.15 9 7 5 8 7 9 6 4 5 4 0 9 5 9 0 a 3 a a a 8 。 α α 似 α 乳 乳 . 5 。 5 。 乳             1 1 1 1 7.7 食 糧 品 (%) 9 9 9 2 1 9 5 3 9 0 0 1 8 3 6 5 3 6 6 5 2 1 0 8 7 7 5 4 4 3 5 5 5 5 5 5 5 5 4 4 4 4 4 4 4 1人 当 り

(嘉.)

4 7 2 8 0 4 1 1 9 3 4 4 1 4 1 8 8 0 1 4 6 0 4 9 3 6 0 3 7 0 3 3 4 4 4 4 5 5 5 6 6 7 7 7 8 十5.4 P 年 率 ) N 前 び % G 対 伸 (

間 率 )   蓄 % 民 貯 ( 一3 .6 0.7 2.3 0.3 5.0 2.5 1.9 7.7 4.5 3.8 4.9 10.6 9.1 5.1 n。a. 46,1    3.1 48.7    8.8 51。5    8.6 53.3    6.1 59.0  1   12.4 61.5    7.8 67.7     12.6 76.1     15.0 82.4    7.9 86.0    9.2 90.2    7.0 102.8     16.7 109.9      8.7 119.1      8.3 132.7  ・   15。2 十7.8 10.2 固定資本 形成対前 年伸び率 (%) 27.8 25.8 -7 .6 26,0 50.6 21.9 38.9 28.3 17.2 4.7 -3 .2 29.2 10.2 12.4 16.0 17.2

  (出所):The  Bank  of Korea, Economic  Statistics Yearbook,1977よ り作成 。

  (註)貯 蓄 率 は 家 計及 び民 間 非 営利 団体 名 目所 得 に対 す る名 目貯 蓄 。       P暫 定 値 比 率 も次 第 に 低 下 傾 向 を 示 す と 共 に 貯 蓄 率 も徐 々 に 増 加 し て 来 た 。 ち な み に, こ の 間 の 韓 国 に お け る カ ロ リ ー 摂 取 量 は 表2・8の 通 りで あ り,1961-65年 に は 韓 国 に お け る 一 日一 人 当 りの 保 健       表2・8  1人 当 りカ ロ リー摂 取 量 カ ロ リ_必 要 量2,350カ ロ リ14)に対     '       (単位:カ ロ リー) す 。 充 足 率 は94.6%で あ 。 た も 。     1961一一一6519721974       韓 国2,2222,7952,715 が ,1972年 に は118.9%に 向 上 し て       北 朝 鮮   2 ,455  2,592  2,664 い る 。 カ ロ リ ー 面 が 充 足 さ れ る に 従     日  本     2,551  2,842  2,835 い1970年 頃 よ り 衣 類,家 具,保 健 衛     (出 所):FAO,  Production  Yearbook,1976,       Vol.30.

生 等

へ の 消 費 支 出 割 合 が 増 加 し,消

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      韓国の経済発展 と産 業構造 の変化   49 i費の多 様 化 傾 向 が み られ る よ うに な った。   以 上 の如 く,三 次 に わ た る計 画 期 間 中 に 国 民生 活 の質 的 向 上 を もた ら した 民 間 消 費 の伸 び に は,そ れ 自体 め ざ ま しい もの が あ った。 しか し,こ れ を 固 定 資 本 形 成,鉱 工 業 生 産,国 民総 生産 等 の対 前 年 伸 び率 と比 較 す る と,そ の伸 張 率 にお い て か な り劣 って い る。 この こ とは,投 資 や 他 の支 出項 目に 対 す る伸 び が 相 対 的 に 大 き く,韓 国 経 済 が 個人 消 費 支 出 を上 まわ る速 度 で 拡 大 した こ とを示 す もの で あ り,一 人 当 りの 消 費 と一 人 当 りの国 民 総 生 産 の 水 準 の 格 差 が拡 大 し て来 た こ とが これ を よ く裏 付 け て い る。 皿:産 業 構造 の変 化   1.量 的 構 成 分 析   韓 国経 済 は着 実 に拡 大 し て来 た が,既 に 明 らか な よ うに各 分野,各 部 門 の成 長 率 や経 済 発展 に対 す る寄 与 率 に大 き な格 差 が あ る。 この こ とは と り もな お さ ず,韓 国 の経 済 発 展 が激 しい 産 業 構 造 の変 遷 を 経 験 しつ つ あ る こ とを意 味 して い る。    (1)産 業部 門別 構 成 分析   表3・1は 産 業 源泉 別 国 内総 生 産 及 び そ の 構 成 比 の 推 移 を 示 した もの で あ る。1962年 か ら76年 ま で の国 内総 生 産 は 実 質 年 平均9,8%で 成 長 した 。 これ に 対 し て農 林 水 産 部 門 は そ の半 分 の4,9%,工 業 は 約2倍 の19.2%,社 会 間 接 費 本 及 び サ ー ビス部 門 は 国 内総 生 産 と同 率 の9.8%で 成 長 した 。 この結 果,産 業 部 門別 生産 額 の構 成 比 も激 し く変 化 した。   社 会 間接 資本 及 び サ ー ビス部 門 に お い て は,建 設 及 び公 益 事 業 の比 率 が15年 間 に倍 増 し てい る も のの,全 体 と して は殆 ん ど変 化 が み られ な い 。しか し,同 部 門 と共 に韓 国 の国 内 総 生 産 を 殆 ん ど2分 して い た農 林 水 産 部 門 の比 率 は 第2次 5ケ 年 計 画 が発 足 した1967年 に は40%台 の大 台 を割 り,更 にそ の最 終 年 の1971 年 には20%台 へ と 低 下 し,以 後 暫 次 低下 傾 向 を た ど って い る。 一 方 工 業 部 門 は,第 一 次5ケ 年 計 画 発 足 時 に は わず か10%で あ った が,先 に 述 べ た 如 く積 極 的 な工 業 化 政 策 や 輸 出の 拡 大 に さ さえ られ て 次 第 に そ の成 長 に加 速 度 を 加 え,

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表3・1  産 業 源泉 別 国内 総 生 産及 び構 成 比         (1970年 不 変 要 素 費 用)    (単 位=10億 ウオ ン,%) 業 ・売 却小 4 2 8 3 7 9 5 5 3 2 0 4 0 4 8aaLa2。a4。 嵐翫a7,乳乳a覧1  1  1  1  1  1  1  1  1  1  1  1  1  1  1 罰 十 び 妾 ス 間 ビ  一  サ 駁 雑 6 1 4 3 0 1 9 3     1         6 こ乳乳&駄0919a39aa嵐a 4。 4       1  1  1  1  1  1  1  1  1  1 乳 十 化 成 構 産 生 総 内 国       5 4 0 5 5 6 7     3 9 1 444La3。6。 乳7.&&&&a6,←444444444444444 ㏄ 一 業 工 鉱 業 工 0     5 0 6 5 5 4 1 6 3 3 4 5 5qO。 軌2.a娠a乞9。 α2。氏乳8。 翫111111111222223 矯 柁 7 4 1 7 2 1 9 6 4 8 4 5 5 7 6L22。a←6。 乞80136。&駄a11:111112222223 ㎎ 柁 林 業  産 農水 6 4 0 8 4 9 6 9 0 5 0 2 6 2 0  .    ・    ・    噸    O    O    ◆    .    .    .    O    ●    ●    ,434346424237343331292825242423 ⑳ 一 業

05 邸 09 卯 36 37 29 80 66 卯 80 69 35 75 23

P1 ス ビ 胸 サ び 及 本 資 接 間 会 社 ぴ 業 及事 設益 建公 64 68 別 70 0 7 03 卯 76 43 鴎 32 73 49 6346乳7。a8a64蛋Z監駄駄a789146281353519     111223334455 釦1 4 9 8 5 5 2 0 1 3 5 6 2 4 2 7035864865315760   ●    9          ,    ●      ●    .    ●    ●     ●    .04415812別7090232737.1413889768555667801235568         L 1り L 1州 L L L 島 " 産 生 総 内 国 業 工 鉱 業 工   3 8 3 9 2 8 0 9 7 9 1 0 9 29402130218905682aL9。83。954a4。aO銑2111314161924303744526079930532        L L 舵1 2 0 2 5 4 4 8 4 4 9 3 2 9 2 9030062745684947aa3、3,2q5L4a5&&a6356927307532696111122344568903        LL 紹1 林 業  産 農水 0 5 1 8 8 8 7 9 1     1 7 8 0 6750021479716033 肌乱M砿砿風凪鋤器覗飢飢餓肱品456666677777889 蛉 計 合 77 24 6 98 57 84 05 餌 98 80 10 61 81 34 2 ・    .    O    ●    ・         .      0    9272535077474765535381029908301123456812571362L駕LL瓦LL島亀島島3、 包寓街 舗 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 齪96969696969696969797979797卯971   1   1   1   1  1  ︼  1  1  1  1  1  1  1  1 平 び

雑伽

∼ ぴ62伸 減19均増

  (出所)The  Bank  of Korea, Economic  Statistics Yearbook,1977.

   (註)p暫 定 値         1962∼76増 減 欄 で 産 業別 国 内総 生 産 につ い ては 年 平均 成 長 率,構 成 比 に つ い         ては 構 成 比 の増 減 。 1976年 に は 実 に 全 体 の30%を 上 ま わ る シ ェ ア ー を し め る ま で に 至 っ て い る 。   お ず か15年 間 に こ の よ うな 激 し い 産 業 構 造 の 変 貌 を 経 験 し た 国 は 恐 ら く ど の 期 間 を と っ て み て も 過 去 に 殆 ん ど そ の 例 が な い の で は な か ろ うか 。 戦 後 著 し い 経 済 復 興 を と げ て 世 界 の 注 目を あ び た 日 本 に お い て も,産 業 構 造 の 変 化 の み を 対 象 とす れ ば,1950年 か ら1962年 の 間 に 農 業 部 門 に お い て そ の 構 成 比12%減, 工 業 部 門 に お い て10%増 を 達 成 し た に と ど ま っ て い る 。 表3・2は,サ イ モ ン ・ ク ズ ネ ッ ツ の 分 析 に よ る 国 民 生 産 に し め る 農 業,工 業,サ ー ビ ス 部 門 の 構       ユの 成 比 の変 遷 を 示 した 表 よ り,変 化 の 激 しい もの を と り出 した も の で あ る。 韓 国 の産 業 構 造 の高 度 化 の 速 度 は,こ の表 か らみ て も驚 異 的 と い う よ り他 は な い。 15)  クズ ネ ッツは 工 業 の 中 に,1鉱業,工 業,建 設,電 気,電 力,ガ ス,水 道,交 通,通 信 を   含 め て い る ので,ク ズ ネ ッツの 分 類 に従 えば,韓 国 の15年 間 の 産業 構 造 の 変 化 は更 に   激 し く 「工 業 部 門 」 の 構成 比 の 変 化 は+28.5%,「 サ ー ビス部 門 」 は 一7.9%と な る 。

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             韓国の経済発展 と産業構造 の変化  51 表3・2  国別産業別 国民生産構成比 の変遷     (単位:%) サ ー ビ ス 工 業 農 業 間 期 準 基 一1 十10 -1 -4 十6 FO   ウ μ   ρ0   2   3 ユ         ユ 十 十 十 十 [ 11 6 15 26 13 十 十 十 十 十 十9 十11 十22 十10 十30 一10 -16 -14 -22 -19 一24 -13 -37 -12 -27 1801    ∼1841 1841    -1901 1860/69∼1905/14 1896/00一 一1951/55 1869/78∼1939/48 1870    -1920 1926/28-1953/55 1878/82∼1923/27 1950    -1962 1928    ∼1958 国    民    所    得 国    民    所    得 1913年 帝 国 国 民 所 得 国    民   所   得 国民所得 と総要素支払1929 年価格 国   民   総   生   産 国 民 総 生 産1949年 価 格 国   内   純   生   産 国   内   純   生   産 国民純生産1937年要素価格 国 名 英 国 ド イ ツ イ タ リア 米 国 カ ナ ダ 日 本 ソ 連

  (出所)  Simon  Kuznets, Modern  Economic  Growth,  Yale University Press,1966,

        3・1表 よ り選 択 的 に抽 出。         農    業:農 業 。漁 業.林 業.狩 猟 業 。         工    業:鉱 業.工 業.建 設.電 気.電 力.ガ ス.水 道.交 通.通 信.         サ ー ビス:商 業.金 融.個 人,家 庭,企 業,専 問 的,政 府 等 各 種 サ ー ビス.         表示 な き限 り経 常 価格 に よ る。   韓 国 の 工 業 化 は,確 か に 独 力 で な し と げ られ た も の で は な く,外 国 援 助 や 借 款,外 国 技 術 の 導 入,更 に そ の 初 期 に お い て は 世 界 経 済 の 拡 大 期 に あ た っ て い た な ど,諸 々 の 好 条 件,好 環 境 に 依 存 す る と こ ろ が 大 で あ った こ とは 否 定 で き な い 。 し か し,そ れ に し て も,ス ウ ェ ー デ ン,イ タ リア,日 本,ソ 連 等 が30年 な い し50年 の 歳 月 を か け た 変 革 に 匹 適 す る 産 業 構 造 の 変 化 を わ ず か15年 と い う 短 期 間 に 実 現 し た こ と は,経 済 発 展 史 上 特 筆 さ れ る べ き 事 柄 で あ ろ う。     (11)工 業 部 門 内 の 構 造 変 化   こ の よ うに 韓 国 経 済 は わ っ か15年 間 に10%か ら30%を こ え る 工 業 化 率 を 達 成 し た の で あ る が,急 速 な 工 業 化 の 過 程 で,工 業 部 門 内 に お け る 各 産 業 の 発 展 内 容 は ど うな っ て い る で あ ろ うか 。 表3・3は5人 以 上 の 規 模 を もつ 工 場 に よ り         生 産 され た産 業 別 の経 常 価 格 で は か った 付 加 価 値 額 の 構 成 比 の 推移 を示 した も 16)公 刊 され た 資 料 に は,産 業 別 付加 価値 額 を不 変 価 格で 示 した ものが な い の で,経 常   価 格 表示 に よ った。

(15)

52 の で あ る。 これ に よ ると韓 国 の製 造 業 は過 去,食 糧, 繊 維 を 中 心 と し て,化 学,金 属,機 械 へ と裾野 を ひ ろ げ な が ら拡 大 して 来 た 。 しか し,第 二 次5ケ 年 計 画 終 了 の時 点 まで は 拡 大 の型 は お しな べ て 均 衡 して お り特 筆 す べ き構 成 比 の 変 化 はみ られ な い 。 表3・3  製造業部門付加価値額構成比推移  (単位:%) コ 革 具 版 品 品 属 器 業 計

.叩

・陪

。思

食 繊 製 紙 化 非 鎗 金 そ 製 1962∼66 25.4 20.1 4.1 7,5 17.3 7.0 4.4 12.1 2.1 100。0 1967-71 24.3 18.5 4.0 5.5 22.3 6.1 3.8 13.2 2.3 100,0 1972∼75 19.8 21.4 3.0 4.4 20.9 5.4 6.3 16.8 2.0 100.0

      (出所)=Economic  Planning Board, Korea Statistical Yearbook,

      1964,1965,1968,1971,1974,1977よ り作 成 。       (註)  経 常 価 格 基 準       5人 以 上 の賃 金 労 働 者 を 傭 す る工 場 の付 加 価値.こ こ       で付 加 価 値=(総 生 産 額)一(生 産 費)+(減 価償 却 費,       国 内消 費 税,経 常 費 用)。       17) 韓 国 の製 造 業 を 重 化 学 工 業 と軽工 業 に わ け て,重 化 学 工 業 部 門 の付 加 価 値 の製 造 業 全 体 に しめ る割 合(こ れ を 重 学 化 工業 化 率 と呼 ぼ う)を み る と,1962年 か ら72年 まで の間 には 若 干 なが ら上 昇 して い るが,製 造 業 部 門 が急 速 に拡 大 して い る割 に は工 業 構 造 の高 度 化 そ の もの は 大 して 進 まな か っ た こ とがわ か る。 し か し,1973年 以 降重 化 学 工 業 化 率 は急 速 に 拡 大 して い る。 そ して この重 化 学 工          業 化 率 は,輸 出 に しめ る重 化 学 工 業 品 の割 合(こ れ を 輸 出重 化学 工 業 化 率 と呼 ぼ う)の 推 移 に 密 接 に 関 連 して い る こ とが わ か る(表3・4)。 輸 出 品重 化 学 工 業 化 率 は,第 一 次,第 二次5ケ 年 計 画期 間 中 は,輸 出全 体 の 伸 び とほ ぼ 歩 調 を合 わ せ て い る。 従 って この 間 の著 しい輸 出 の伸 張 は,主 と して 労 働 集 約 産 業 に 負 うと ころが 大 きか った とい え よ う。第 三 次5ケ 年 計 画 に おい て,重 化 学工 業 品 の輸 出促 進 が 標 榜 され るに つ れ て,又 韓 国 の重 化 学 工 業 品 の水 準 が,よ う 17)  こ こで は韓 国 経 済 企 画院 の大 分 類 の うち化 学,石 油,石 炭,ゴ ム製 品,第 一 次金 属   及 び 金 属製 品,機 械 機 器 を重 化 学 工 業 と した 。 18)  輸 出に しめ る重 化 学工 業 品 の分 類 はSITC分 類 番 号5,67,69,及 び7と した 。

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      韓国の経済発展 と産 業構造 の変化   53 表3・4  重化学工業化率及 び輸 出重化学工業化率の推移      (単位=%) 重 化 学 工 業 化 率 輸出品重化学工業化率 1・962-66 33.8 10.5 1967∼71 39,3 11.5 1972 37.6 20.4 1973 43.9 21.9 1974 48.8 31.1 1・975 42.8 23.4

  (出所):Economic  Planning Board, Korea Statistical Yearbook,1964,1965,1967,

        1968,1971,1974,1977よ り作 成 。 や く 国 際 的 に も名 声 を 得 る に お よ ん で,輸 出 品 重 化 学 工 業 化 率 は1972年 に 飛 躍 的 な 拡 大 を み た 。 そ し て,重 化 学 工 業 化 は,こ の 輸 出 需 要 を み た す こ と が 一 つ の モ メ ン トと な り急 ピ ッ チ で 進 み は じめ た と 考 え る こ と が 出 来 よ う。 こ の よ う に 韓 国 に お い て は,1973年 以 降 著 し い 製 造 業 部 門 の 拡 大 の 中 で,そ の 内 部 構 造 そ の も の も大 き く変 容 し つ つ あ る 。 し か し,世 界 経 済 の 低 滞 に よ る輸 出 需 要 の 減 退 を 反 映 し て,1975年 の 重 化 学 工 業 化 率 が 落 下 し て い る こ と を み る と き,輸 出 主 導 型 の 重 化 学 工 業 化 に 一 つ の 大 き な 課 題 が あ る こ と も確 か で あ る 。   2.産 業 構 造 高 度 化 の 水 準   韓 国 経 済 の 産 業 構 造 は,い わ ゆ る 高 度 化 の 道 を 着 実 に あ ゆ ん で い る こ と が 以 上 の 量 的 構 成 分 析 よ り明 ら か に な っ た 。   こ こ で,韓 国 の 産 業 構 造 の 水 準 が ど の 程 度 で あ る か を 産 業 連 関 表 を 使 っ て 明 確 に し て お こ う。       ユ ラ   韓 国 の産 業 連 関 表 を 時系 列 で な が め る と,そ れ を三 角 形 化 す る まで もな く, 空 白部 分 が 少 な くな って きて い る。 即 ち,網 の 目が 粗か ら密 へ と次 第 に 移 行 し て い る。 そ して 記 入 され て い な い 部 分 が 少 な くな って い るだ け で な く,記 入 さ れ てい る現 実 の 数 字(経 常価 格表 示 に よる もの で は あ るが)そ の もの が 大 き く な っ て お り産 業 構 造 が 成 熟 の 方 向 へ動 い て い る こと がわ か る。   産 業 連 関 表 を 総 供 給 と総 需 要 に ま とめ て 図式 化 した も のが 図3・1で あ る。 供 給 面 では,総 供 給 に しめ る輸 入 比 率 が漸 増 して い る。 一 方,付 加 価 値 率 は 低 下 傾 向 を示 して い るが(表3・5),こ れ は付 加 価 値 率 の 高 い 農 業 部 門 の相 対 的

(17)

総 供 給 国内生産          総需要      輸入      中間需要       国内最終需要 輸 出    ・ ZRq 1∩  4   1QRA  ' ウ .) 2.4 愚     5

(出 所):Kim  Keuch  Soo,"lnterindustry  Analysis  of the  Korean  Economy  in 1975",

       The  Bank  of  Korea,  Quarterly  Economic  Review,  March,1978,  p.22.

サ ー ビス部 門 の 相 表3・5  産 業 別 付 加 価値 率 の変 遷   (単 位=%) 1975 1970 1966 1960 74.0 69,4 33.5 23.9 29.9 23.3 15.2 30.5 (26.3) 35.6 33.4 81.4 69.4   5.7 46.3 72.6 74.9 37.3 26.6 34.2 33,5 19.5 32.2 (31.9) 38.1 67.6 83.2 74.6   9.2 54.3 77.0 69.8 35.1 28.1 32.2 32,1 20.4 32.5 (31.1) 37.5 70.9 84.8 75。8 18.0 57.4 77.9 76.1 36.4 26.6 32.9 23,8 22.6 40.1 (31.2) 36.4 43.4 82.8 78.5 31.1 60.6 産 業 料 雑 業 学 属 械 わ 設 気 売 ス 他 業

鮒雑

聯 

縮 少 とサ ー ビス部 門 の 相 対 的 停 滞,及 び 中 間 投 入   20) 比 率 の上 昇 に 対 応 す る も ので あ る。 需 要 面 で は, 国 内 最 終 需 要 比 率 の 低       21) 下,従 って 中 間 需 要 比 率 の上 昇 が 目立 ち,輸 出 比 率 も上 昇 傾 向 を示 して い る。   図3・2は,韓 国 と 日 た 要 い つ 需 て か 聞 し

価 比 移 年 常 人 推 5     の 経 投 の 間 率 本 中 比 る 。1975年 の 韓 国 の 中 間 (出 所):図3・1に 同 じ,p.21. ・・)中 間投・比率一 躍 鎌 生産活動全体・轍 ・比率・高猷 生産活動全   体の迂回度 の高低に対応 する。個別産業別中間投入比率 の高低は,そ の産業 の生産 す   る商品の迂回度の高低 を示す、

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投 入 比 率 は1970年 の 日本 の 比 率 を 上 ま わ っ て お り 石 油 危 機 後 の 石 油 価 格 の 高 騰 と い う条 件 を 考 慮 に' 入 れ て も,か な り高 い 水 準 に 達 し て い る と い え よ う。   韓 国 の 中 間 投 入 比 率 の 推 移 を 生 産 活 動 部 門 別 に 示 し た 表3・6に よ れ ば, 1975年 に は,製 造 業73.7 %,電 気66.6%,建 設 64.4%,鉱 業 及 び サ ー ビ ス30.6%な ど と な っ て い る。 日本 の1970年 の 中 間 投 入 比 率 は,製 造 工 業 67.8%,建 設62.2%,サ         韓国の経済発展 と産業構造 の変化   55    図3・2  韓 国及び 日本の中間投入比率及び          中間需要比率 の推移               _一_日 本 中間投 入  % 60      一 一一一 日本 中間 需要 55 50 45 40 35 30 韓国 中間 投入       一一一一一。一韓 国 中 間 需 要     ,。.4岡/52・9      53., 49ム ,ノ/      49.3       /    50.4   _.一 ノ 48.0   48・3(65年)      45.7       42.6      /45・2       !       40.7       ,'         ,'39 .4       '      41.8       ノ       ,!   40.2       ,'       ,'         ,     37.8         36.435 .4       1    匹    1    賢      年 次     1960   1963    1966   1970    1973   1975 (出 所)The  Bank  of Korea,  Quarterly  Economic       Review,  March,1978,  PP.27,44;日 本 政 府       「昭 和35-40-45年 接 続 産 業 連 関 表 総 合 解 説       編 」 昭 和50年,PP.20-23. 一 ビ ス40.5%,農 林 水 産 品36.5%,鉱 産34.1%,電 気 ・ガ ス ・水 道33.5%な ど       22) と な っ て お り,農 林 水 産 品 及 び 電 気 を 除 い て か な り似 か よ っ て い る 。 し か し 中 間 投 入 比 率 の 推 移 を み る と,日 本 に お い て は,農 林 水 産 部 門 は 増 加 傾 向 に あ り, 逆 に 製 造 業 部 門 は 減 少 の 傾 向 を 示 し て い る と こ ろ が 韓 国 と は 対 照 的 で あ る。 一 方 中 間 需 要 比 率(表3・6)は 韓 国 に お い て は1975年 で,鉱 業93.5%,』 電:気74.1 %,製 造 業65.9%,農 林 水 産 業33.4%な ど と な っ て い る 。1970年 の 日 本 に お い 21)中 間需辮 一 国寓鑛 澱 額.鳩 車鱒 はCIF価 格で関税及び商品   税 を含 む,以 下 同 じ。 生 産 活 動 全体 の 中間 需 要比 率 の高 低 は,市 場 に おけ る中 間財 需   要 の 高低 に 対 応 す る。 中間 需 要 比 率 の 高い 産 業 は,`中 間 財 志 向の 強 い 財 を 多 く生 産   し,低 い産 業 は最 終 財 志 向 形 の産 業 を示 す 。 22)  日本 政府,「昭 和35-40-45年 接 続 産 業連 関 表,総 合 解 説 編」昭 和50年,pp-1-2,20,

(19)

表3・6  産業別中間投入比率及び中間需要 比率    (単位:%) 中 間 投 入 比 率 1970

産 業 料 雑 業 学 属 械 か 設 気 売 ス 他 業               ニコロ     飲   工

農 鉱 雌 繊 切 化 金 機 儂 建 電 卸 サ そ 全 1973 27.1 30.6 68。5 70.9 68.3 69.8 76.9 70.6 (70.3) 64.1 45.5 15.7 28.3 87.3 49.3 1975 26.0 30.6 66.5 76.1 70.1 76.7 84.8 69.5 (73.7) 64.4 66,6 18.6 30。6 94.3 53.7 中 間 需 要 比 率 1970 33.1 86.8 30.9 40.9 64.0 72.8 88.9 32.2 (64.8) 6.5 71.4 42.0 24.9 80,5 40.2 1973 36,4 92.2 33.2 35。2 56.4 72.7 79.1 32.1 (62.9) 6.5 75.0 46.0 24.2 74.5 41.8 1975 33.4 93.5 33.4 41.8 61.1 75.6 84.7 29.0 (65。9) 6。0 74。1 43.4 27。3・ 82.5 45.2 (出 所):図3.1に 同 じ.P.27. て は,鉱 産97.8%,農 林 水 産 品77.4%,電 気 ・ ガ ス ・水 道67.5%,製 造 工 業 品       お       ノ 61.1%な どと な っ て い る。 中間 需 要 比 率 の 推 移 を み る と,韓 国 の 鉱業 及 び 日本 の製 造工 業 品 が わず か な率 で は あ る が着 実 な 増 加 傾 向を 示 して い る他 は 両 国 共 め だ った 変化 は な く,農 林 水 産 品を 除 い て 両 国 共 類 似 した 中 間 需 要 構造 を して い る こ とが 指摘 され よ う。 以 上 の よ うに,韓 国 に お け る中 間需 要 比 率,従 って 中間 投 入 比 率 の上 昇 は 著 し く,生 産 活 動 部 門 間 の 相互 依 存 性 と製 造 工 程 の迂 回度 が 趨 勢 的 に 増 加 して お り,工 業 化 水 準 は 着 実 に 高 度 化 して い る こ とが伺 が え る。 同時 に,資 源 賦 存 状 態 が 日本 と似 か よ って い る韓 国 は,日 本 と類 似 した経 済 発 展 の軌 跡 の上 に あ る と い え よ う。 又 経 済 発 展 の過 程 に お い て,貿 易 の演 ず る役 割 が大 き くな って き て い る ことが 指 摘 され よ う。 著 しい工 業 化 の達 成 を反 映 して,中 間 需要 比 率,中 間投 入比 率 が この よ うに 23)  日 本 政 府ibid.,  pp.2,潟3.

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      韓国の経済発展 と産業構造 の変化   57 速 い テ ンポ で上 昇 す る背 後 に は 国 内 産 業 基 盤 が か な りの速 度 で拡 充 し て い る筈 で あ るが,国 内 生 産 活 動 に よ って は 応 じ きれ な い需 要 は輸 入 に頼 らなけ れ ば な らない 。 中 間 投 入(=中 間 需 要)の 輸 入依 存度,あ る い は総 供 給(=総 需 要)の 輸 入 依 存 度 及 び そ の 依 存 品 目の経 済 的性 格か ら一 国 の産 業 基 盤 の充 実 の 程度 と潜 在       24) 性 を 知 る こ とが 出 来 る。1975年 に お け る韓 国 の輸 入 係 数 は18.7%で あ った。 一 方 中 間 需要,即 ち 中 間 投 入 の不 足 を まか な うた め の輸 入 の 総 投 入 に しめ る割 合 (こ れ を 中間 投 入 輸 入 依 存 度 と呼 ぼ う)は13.7%で あ り,輸 入 中 間投 入 の全 輸 入 に しめ る割 合 は73.3%と な って い る。         表3・7中 間 輸 入 依 存 度(1975年)      (単位:%) 穀   類   粉   製   品 石    油   製    品 木 材 及 び 合 板 計 測 ・医 薬 ・光 学 機 械 銑     鉄,粗     鋼 電 子 及 び 通 信 機 械 そ の 他 化 学 品 非 鉄 金 属 一 次 製 品 そ の 他 食 糧 調 整 品 合成 レヂン,合成 ゴム,化学繊維 ゴ   ム   製    品 (出 所)=図3・1に 同 じ.p.45. 89.7 67.7 56.6 40.7 40.2 36.7 34.1 33.7 31.7 30.5 29.4 品 紙 糸 械 品 品 品 品 品 料 製 .   製 学 級 工 学   プ 原 機   化 化   化 肥 車       次           礎 び 加 礎 び ル 績 輸 一 基 及 基 学 及   鋼 機 品 属 機 革 パ 紡 運 鉄 無 薬 金 有 化 29.3 28.4 25.0 24.8' 23.5 19.5 18.2 18,2 15。9 15.4 中 間 投 入 輸 入 依 存 度 が1975年 に お い て60品 目分類 表 で15%以 上 の もの を 表 3・7に 示 した。 この うち穀 類 粉 製 品(cereal  flours>及 び そ の 他 食 糧 調 整 品 (other food preparations)は,賦 存 資源 の 状態 や,経 済 資 源 の 有 効 配 置 の観 点 か らみ てや む を得 な い と して も,化 学 品,銑 鉄,粗 鋼,電 子 及 び通 信 機 械, 非 鉄 金 属 一次 製 品,合 成 レヂ ン,化 学 繊 維 とい った 素 材 な い しは 中 間投 入贈 的 性 格 の強 い韓 国 の重 化 学 工 業 化 戦 略 商 品 の 多 くが 高 い輸 入依 存 度 を示 して い る こ とは,韓 国 の工 業 化 水 準 高 度 化 の 基 盤 が 未 だ十 分確 立 され て い る とは い い難 24)国 内隼 牽 に 対す る輸 入 の 割 倉g

(21)

58 い 状 態 で あ る こ とを示 唆 して い る。   日本 の 中 間 投 入 輸 入依 存 度 は公 表 され た 資 料 か らは 計 測 出 来 な い の で 両 国 を比 較 す る こ とは 出来 な い が, 両 国 の総 供 給(=総 需 要)に 対 す る 輸 入 依 存 度(こ れ を 輸 入 総 依 存 度 と 呼 ぶ こ とにす る)を 参 考 に 示 せ ば表 3・8の 通 りで あ る。 輸 入 総 依 存 度 は,1970年 の 日本 に お い て は4.8% で あ った が,1975年 の韓 国 に お い て は15.8%と な って い る。 農 林 水 産, 鉱 産 部 門 にお い て は 両 国 共 類 似 の傾 表3・8  総 輸 入依 存 度    (単 位:%) 産 産 品 設 道 産 信 ス 明     製 氷 禰

農 鉱 製 建 電 商 運 サ 分 合 計 韓 国 (1975年) 4 5 7 0 1 3 3 8 6 8 6 0 0 0 8 3 2 3                 2 1 7 9 臼 15.8 日 本 (1970年) 2 3 1   0 6 1 6 8 9 0 4 0 0 0 5 0 5 1 7 4.8       (出所);図3・2に 同 じ,The Bank  of Korea

      op. cit., p.44;日 本 政 府;op. cit., p.22・

向 を 示 し て い る が,製 造 工 業 品 部 門 に お い て は,韓 国 の 輸 入 比 率 は 日本 と 比 較 し て か な り高 い こ と が わ か る 。  (1975年 の 韓 国 に お け る60品 目分 類 表 で の 輸 入 総 依 存 度 が15%以 上 の も の は 表3・9に 示 し て あ る 。)       表3・9総 輸 入 依 存 度(1975年)  .  (単位:%) 非   金   属   鉱   物 一    般    機    械 有 機 基 礎 化 学 品 林      産       品 計 測 ・医 薬 ・光 学 機 械 工    芸    作    物 非 鉄,金 属 一 次 鍍 品 金    属    鉱    石 化    学   』 肥    料 そ の 他 化  学  品 88.9 70.2 57.8 50,2 46.9 46.7 38.3 36.3 35.6 34.8           維 械 械 鋼 紙 品 品 類 繊 炭 機 信 通 び 及 子     ・ 学 整 横 組 ・ 化 調   ● 礎 糧       食 気 鉄 ル 基       他     機 の 学 北 島 成 恰 ン ヂ レ 成 電 電 銑 パ 無 そ 穀 合 石 31.9 29.4 26.2 23.2 21.8 19.4 18.3 16。3 15.5 (出所):図3・1に 同 じ。 この よ うに 韓 国 に お い て は,工 業 化 の速 度 が異 常 に速 か った た め,総 需 要 を まか な うた め に か な りの 輸 入 を必 要 とし て い るの が 現 状 で あ る。 しか も,こ の こ とは と り もな お さず,韓 国 が か な り多 くの 輸 入 代 替 の 分野 を もっ て い るだ

(22)

                    韓 国の経済発展 と産業構造の変化   59 け に と どま らず,輸 入 依 存度 が 高 い もの の 多 くが 前 方 及 び 後 方 関 連 効 果 の 高 い 産 業 で あ るた め,基 本 的 に は な お 高 い 発展 の潜 在 力 を 内蔵 し てい る こ とを 物 語 る もの とい え よ う。

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