キリスト教の基礎 担当者一覧(英文学科) 徐正敏(ソ・ジョンミン) 春学期 授業概要 本講義では、聖書の核心内容、キリスト教のベースになるヘブライズム、ヘレニズム、その結果とし ての西欧キリスト教文明を理解しながら、それが日本と韓国の近代史においてどのような影響を及 ぼしたかについて講述します。 学習目標 1.キリスト教の聖書の核心的内容について理解する。 2.世界文明とキリスト教の関係について探求する。 3.キリスト教思想の形成と展開について理解する。 4.キリスト教と近代文明、日韓近代史とキリスト教との関係について理解する。 授業計画 【第1回】キリスト教はどんな宗教であるか? 【第2回】キリスト教の歴史観、世界観 【第3回】イスラエルの歴史とヘブライズム-旧約聖書の世界 【第4回】イエスの時代と生涯-新約聖書の世界 【第5回】ヘレニズムとその哲学の特徴 【第6回】キリスト教思想の形成と西欧文明 【第7回】宗教改革と近代西欧文明 【第8回】日本のキリスト教の接触史 【第9回】日本近代史とキリスト教の関係 【第 10 回】韓国のキリスト教の接触史 【第 11 回】韓国の民族独立運動とキリスト教の役割 【第 12 回】日韓キリスト教関係史概要 【第 13 回】「キリスト教主義」に対する理解 【第 14 回】「状況神学」に対する理解 【第 15 回】「アジア神学」の必要性
授業に向けての準備・アドバイス 毎週の講義テーマについて予習して、なるべく質問を準備して、授業に参加するようにお願いし ます。 教科書 なし 参考書 徐正敏『日韓キリスト教関係史論選』(大阪:かんよう出版、2013) 徐正敏『韓国キリスト教史概論-その出会いと葛藤』(大阪:かんよう出版、2012) 徐正敏『日韓キリスト教関係史研究』(東京:日本キリスト教団出版局、2009) 徐正敏『韓国カトリック史概論- その対立と克服』(大阪:かんよう出版、2015、近刊) 成績評価の基準 授業への参加度 30%、授業期間中のレポートとクイズ、あるいはコメント 70% 秋学期 授業概要 本講義では、キリスト教の世界宣教と他の宗教との関係、そして日本と韓国の社会との関係、時代 的な課題について講術します。 学習目標 1.キリスト教と現代社会の関係について探求する。 2.キリスト教の近現代の歴史と他宗教、他思想との関係について理解する。 3.キリスト教と政治、イデオロギーとの関係、具体的には日本、あるいは韓国社会との関係と課題 について理解する。 授業計画 【第 1 回】キリスト教の宣教歴史はどのように展開されたか? 【第2回】キリスト教と帝国主義との関係 【第3回】政治と宗教、キリスト教と国家の関係
【第4回】キリスト教の福音と他の宗教、文化との関係 【第5回】「創造論」と「進化論」、キリスト教と科学との関係 【第6回】キリスト教の宣教方法論の種類と葛藤 【第7回】近代日本のキリスト教に対する政策-「脱亜入欧」、「和魂洋才」 【第8回】近代韓国キリスト教受容-「近代化」の希望 【第9回】日本の朝鮮に対する植民地統治とキリスト教との関係 【第 10 回】戦後日本キリスト教の「戦責告白」と「社会参与」 【第 11 回】韓国キリスト教の「民主化運動」と「統一運動」 【第 12 回】韓国キリスト教の多数派と「資本主義」 【第 13 回】キリスト教と人権、平和運動 【第 14 回】「キリスト教主義」教育の歴史と現在 【第 15 回】キリスト教の未来の課題 授業に向けての準備・アドバイス 毎週の講義テーマについて予習して、なるべく質問を準備して、授業に参加するようにお願いし ます。 教科書 なし 参考書 徐正敏『日韓キリスト教関係史論選』(大阪:かんよう出版、2013) 徐正敏『韓国キリスト教史概論-その出会いと葛藤』(大阪:かんよう出版、2012) 徐正敏『日韓キリスト教関係史研究』(東京:日本キリスト教団出版局、2009) 徐正敏『韓国カトリック史概論- その対立と克服』(大阪:かんよう出版、2015、近刊) 成績評価の基準 授業への参加度 30%、授業期間中のレポートとクイズ、あるいはコメント 70% 高橋 優子(タカハシ ユウコ)
春学期 授業概要 この授業では、キリスト教に関して基本的と考えられるトピックスをいくつかとりあげて概説する。主 として講義の形態をとるが、小グループによるディスカッションも行う。毎回リアクションペーパーに 質問およびコメントを書いて提出すること。また期末レポート(各A4 で 2 枚程度)の提出を課す。 学習目標 キリスト教の基礎を学ぶことを通して、真摯で批判的な思考力を養うことを目標とする。具体的に は、講義や資料の内容に関して、自分の考えを自分の言葉で表現できるようになることである。 授業計画 【第1回】ガイダンス 【第2回】諸宗教とキリスト教 1 【第3回】諸宗教とキリスト教 2 【第4回】諸宗教とキリスト教 3 【第5回】諸宗教とキリスト教 4 【第6回】キリスト教と社会 1 【第7回】キリスト教と社会 2 【第8回】キリスト教と社会 3 【第9回】キリスト教と社会 4 【第 10 回】キリスト教における戦争の問題 1 【第 11 回】キリスト教における戦争の問題 2 【第 12 回】キリスト教における戦争の問題 3 【第 13 回】キリスト教における戦争の問題 4 【第 14 回】キリスト教における戦争の問題 5 【第 15 回】まとめ 授業に向けての準備・アドバイス 授業の中で指示・配布する資料を読んでから授業に出席すること。 教科書
聖書(旧約・新約つきものであれば、どの訳でもよい)。 参考書 必要に応じてプリントを配布する。 成績評価の基準 授業への参加度 30%、リアクションペーパー30%、レポート 40%によって評価する。 秋学期 授業概要 この授業では、キリスト教に関して基本的と考えられるトピックスをいくつかとりあげて概説する。主 として講義の形態をとるが、小グループによるディスカッションも行う。毎回リアクションペーパーに 質問およびコメントを書いて提出すること。また期末レポート(A4 で 2 枚程度)提出を課す。 学習目標 キリスト教の基礎を学ぶことを通して、真摯で批判的な思考力を養うことを目標とする。具体的に は、講義や資料の内容に関して、自分の考えを自分の言葉で表現できるようになることである。 授業計画 【第1回】復習を兼ねたガイダンス 【第2回】キリスト教と正典 1 【第3回】キリスト教と正典 2 【第4回】キリスト教と正典 3 【第5回】キリスト教と正典 4 【第6回】キリスト教と神義論問題 1 【第7回】キリスト教と神義論問題 2 【第8回】キリスト教と神義論問題 3 【第9回】キリスト教と神義論問題 4 【第 10 回】キリスト教における愛と正義 1 【第 11 回】キリスト教における愛と正義 2 【第 12 回】キリスト教における愛と正義 3
【第 13 回】キリスト教における愛と正義 4 【第 14 回】キリスト教のおける愛と正義 5 【第 15 回】まとめ 授業に向けての準備・アドバイス 授業の中で指示・配布する資料を読んでから授業に出席すること。 教科書 聖書(旧約・新約つきのものであれば、どの訳でもよい)。 参考書 必要に応じてプリントを配布する。 成績評価の基準 授業への参加度 30%、リアクションペーパー30%、レポート 40%によって評価する。 手塚 奈々子(テヅカ ナナコ) 春学期 授業概要 「キリスト教の基礎A」では、イエス・キリストの背景である旧約聖書の教えとイスラエル民族の歴史 を概観し、新約聖書の福音書に書かれているイエス・キリストの生涯とその教えを中心的に講義す る。イエス・キリストの生活の座、状況、背景を交えてわかりやすく具体的に講義する。 学習目標 「キリスト教の基礎A」では、「キリスト教の源流—イエス・キリスト—」として、学生がキリスト教の源で あるイエス・キリストの生涯とその教えを的確に把握することを目的とする。 授業計画 【第1回】全講義のアウトライン
【第2回】キリスト教の神観 【第3回】イスラエル民族の歴史 【第4回】旧約聖書の教え 【第5回】新約聖書の構造 【第6回】イエス・キリストの誕生について 【第7回】イエス・キリストの思想と生涯(その1;愛の教え) 【第8回】イエス・キリストの思想と生涯(その2;譬え話) 【第9回】イエス・キリストの思想と生涯(その3;山上の垂訓) 【第 10 回】イエス・キリストの思想と生涯(その4;安息日問答) 【第 11 回】イエス・キリストの思想と生涯(その5;最後の晩餐) 【第 12 回】イエス・キリストの思想と生涯(その6;ゲツセマネ) 【第 13 回】イエス・キリストの思想と生涯(その7;十字架) 【第 14 回】復活について 【第 15 回】教会の成立 授業に向けての準備・アドバイス 定期試験は、持ち込み不可。授業の内容で定期試験を行うので、学生は授業時によくノートを取 ること。全講義の3分の2以上出席すること。 教科書 文庫サイズの『新約聖書』(新共同訳、日本聖書協会発行、420円位)を使用する。受講者は新 約聖書を毎回授業時に持参すること。なお旧約聖書に関しては授業時にプリントで配布する。 参考書 授業時適宜指示する。 成績評価の基準 出席が全講義の3分の2に満たない者は評価不可能とする。全講義の3分の2以上の出席回数を 満たした者については、授業への参加度及びレポートで20%そして試験の点数80%で評価す る。
秋学期 授業概要 「キリスト教の基礎B」では、キリスト教の歴史と文化を講義する。1世紀から21世紀の現在に至る までのキリスト教の歴史を振り返り、どのようにキリスト教が伝わり生きられてきたかそして生きられ ているかを考察する。具体的には、修道制、教会と国家の関係、キリスト教の各教派の特徴、様々 な霊性、キリスト教芸術、日本のキリスト教について講義する。時々ビデオを使用する。 学習目標 「キリスト教の基礎B」では、「キリスト教の展開—その歴史と文化—」として、学生が1世紀から21世 紀に至るまでのキリスト教の歴史と文化を的確に把握することを目的とする。 授業計画 【第1回】全講義のアウトライン 【第2回】原始教会 【第3回】殉教 【第4回】ミラノ寛容令 【第5回】修道制の始まり 【第6回】砂漠の修道制 【第7回】イコン崇敬 【第8回】イコンの種類 【第9回】ベネディクト会と中世のキリスト教 【第 10 回】フランチェスコ会 【第 11 回】ルネサンス 【第 12 回】宗教改革 【第 13 回】近代キリスト教 【第 14 回】日本におけるキリスト教の歴史と文化 【第 15 回】現代キリスト教 授業に向けての準備・アドバイス 定期試験は、持ち込み不可。授業の内容で定期試験を行うので、学生は授業時にノートをよく取 ること。全講義の3分の2以上出席すること。
教科書 文庫サイズの『新約聖書』(新共同訳、日本聖書協会発行、420円位)を使用する。『新約聖書』 以外については授業時にプリントで配布するので、学生は『新約聖書』を授業時に持参すること。 参考書 授業時適宜指示する。 成績評価の基準 出席が全講義の3分の2に満たない者は評価不可能とする。全講義の3分の2以上の出席回数を 満たした者については、授業への参加度及びレポートで20%そして試験の点数80%で評価す る。 永野 茂洋(ナガノ シゲヒロ) 春学期 授業概要 キリスト教の中心をなす思想と使信について学びます。歴史と宗教、神と人間、信仰と社会、律法 と預言者、創造と契約、福音、贖罪と十字架など、聖書に遡るキリスト教の重要な事柄を一つ一つ 押さえながら、キリスト教についての理解を深めて行きます。春学期は、日本におけるキリスト教の 歴史と経験、その出発点である聖書とイエスの出来事を取り上げます。また、このクラスは、生きた キリスト教を知るために、百聞は一見にしかず。校外体験学習として半期に2回、教会の日曜礼拝 に参加し、簡単なレポートを提出してもらいます(信教の自由については配慮しますので心配は いりません)。成績評価は平常点にこのレポートと学期末レポートの点数を加味して評価します。 学習目標 キリスト教がどのような宗教であるか理解する。聖書についての基礎知識を得る。生きたキリスト教 の姿を体験的に知る。 授業計画 【第1回】オリエンテーション「キリスト教の基礎」で何を学ぶか
【第2回】現代日本における宗教:”Religio”とは何か 【第3回】旧約聖書と旧約時代の歴史 【第4回】創造:自然と共に生きる人間 【第5回】契約:多文化多民族世界を生きる人間 【第6回】律法:法によって生きる人間 【第7回】預言者:法を越えて生きる人間 【第8回】知恵:時代の閉塞状況を生きる人間 【第9回】リアクションペーパーへの応答 【第 10 回】新約聖書と新約時代の歴史 【第 11 回】イエスの生涯と律法主義批判:民族的遮断の乗り越え 【第 12 回】福音と福音書:価値の転倒を生きる人間 【第 13 回】パウロの生涯とイエスの批判活動の継承 【第 14 回】パウロ書簡と偽パウロ書簡 【第 15 回】まとめ 授業に向けての準備・アドバイス この科目は、自分と異質な思想・ものの考え方に触れる機会でもあります。柔軟な姿勢で授業に 臨んでくださればと思います。質問は大歓迎です。参考文献やレジュメを参考に自分のノートを 整理するなど、予習・復習をしっかり行ってください。聖書はほぼ毎回参照しますので授業に必ず 持参してください。 教科書 『新共同訳聖書』(日本聖書協会)を教科書として用いますが、それ以外の聖書を既に持っている 場合はそれでも構いません。新約聖書のみのものは不可とします。 参考書 武藤一雄・平石善司編『キリスト教を学ぶ人のために』世界思想社、1985 年。 秋田稔『聖書の思想―キリスト教思想の根柢』 (塙新書 23)、塙書房、1968 年。 坂口ふみ『信の構造―キリスト教の愛の教理とそのゆくえ』岩波書店、2008 年。 リチャード・ボウカム『イエス入門』新教出版社、2013 年。 ドロテー・ゼレ『ナザレの人イエス』日本基督教団出版局、2014 年。 青野太潮『最初期キリスト教思想の軌跡—イエス・パウロ・その後』新教出版社、2013 年。
成績評価の基準 リアクションペーパー等の授業時の提出物 30%、教会礼拝体験レポート 30%、学期末レポート 40% 備考 授業内容は変更される場合があります。 秋学期 授業概要 キリスト教の歴史と思想を学びます。初期キリスト教時代から現代に至るキリスト教の歴史の中から、 特にキリスト教の特色がよく現れている事柄を取り上げ、議論をして行きます。現代の市民社会を 支える宗教のあり方についても取り上げてみたいと考えています。春学期と同じく、このクラスでは、 説教、祈り、讃美歌、教会建築などを通して、生きたキリスト教への理解を深めるために、学期中 に2回、教会の日曜礼拝に出席し、レポートを提出します(信教の自由は配慮されます)。成績評 価は平常点にこのレポートと学期末レポートの点数を加味して評価します。 学習目標 キリスト教と社会との関わり、また、現代世界におけるキリスト教の課題について、理解を深める。 キリスト教主義大学としての明治学院大学の拠って立つ価値観の根底についてを理解を深める。 授業計画 【第1回】キリスト教の急速な伝播とキリスト教教義の確立 【第2回】三位一体論の教義とキリスト教の人格理解 【第3回】中世の修道院運動と禁欲のエートス 【第4回】中世の叙任権闘争と政教分離の歴史 【第5回】ドイツの宗教改革:ルターの罪の理解と聖書の理解 【第6回】スイスの宗教改革:カルヴィニズムと再洗礼派 【第7回】17-18 世紀のキリスト教:啓蒙主義とキリスト教 【第8回】19 世紀のキリスト教:キルケゴール実存主義によるキリスト教批判 【第9回】19 世紀のキリスト教:ドストエフスキー数世紀にわたる信仰の戦いの開始
【第 10 回】20 世紀のキリスト教:危機神学の登場とキリスト教の大転換 【第 11 回】近世日本のキリスト教:カトリック教会の対抗改革と日本伝道 【第 12 回】近代日本のキリスト教:プロテスタント諸教派の海外伝道と日本伝道 【第 13 回】戦後のキリスト教と戦責告白:いま日本のキリスト教に問われていること 【第 14 回】グローバル・エキュメニズム—アジアのキリスト教との対話に向けて— 【第 15 回】まとめ 授業に向けての準備・アドバイス 聖書を毎回忘れずに持参してください。聖書の参照箇所は、予習・復習の際に内容、前後の文 脈を必ず確認しておいてください。質問を大いに歓迎します。 教科書 授業用のレジュメと『新共同訳聖書』(日本聖書協会)を教科書の代わりに用います。『新共同訳 聖書』以外の聖書を既に持っているという場合はそれでも構いません。新約聖書のみのものは不 可とします。 参考書 武藤一雄・平石善司編『キリスト教を学ぶ人のために』世界思想社、1985 年。 小田垣雅也『キリスト教の歴史』講談社学術文庫、1995 年。 坂口ふみ『個の誕生—キリスト教教理を作った人々』岩波書店、1996 年。 菊地栄三・菊地伸二『キリスト教史』教文館、2005 年。 栗林輝夫他『総説キリスト教史 3 近・現代篇』日本基督教団出版局、2007 年。 成績評価の基準 リアクションペーパー等の授業時の提出物 30%、教会礼拝体験レポート 30%、学期末レポート 40% 備考 授業内容は変更される場合があります。
横山 正美(ヨコヤマ マサミ) 春学期 授業概要 宗教的言説の領域に足を踏み入れる準備として最初に宗教的文書や宗教的世界の位置づけを 行う。続いて、現代における生命をめぐる諸問題を取り上げる。戦争や殺人をはじめ生命を軽視 する多くの問題があるが、生命に対する聖書の捉え方を掘り起こすことで、生きるに値する命と値 しない命を振り分ける現代の生政治からの出口を探る。授業は講義形式で行い、ビデオなども使 用。授業内での発表なし。郊外実習なし。毎回、授業の感想・意見・質問などを記入するリアクショ ンペーパーを配布し、それを出席カードとする。 学習目標 (1)宗教的世界へアプローチする際に注意すべき問題の理解。(2)聖書やキリスト教の死生観の 理解。(3)生命を損傷する力やそのメカニズムの理解。(4)隣接する諸科学の研究成果との対話 の仕方。(5)思考放棄や思考停止に抗する論理的な思考の習得。 授業計画 【第1回】オリエンテーション、宗教の位置づけ 【第2回】聖書における人間創造の物語 【第3回】楽園追放物語の読み解き 【第4回】ビデオ「天地創造」 【第5回】「イサクの奉献」物語−−贈与と交換を考える 【第6回】聖書の死生観−−聖書は生命や身体をどのように捉えているか 【第7回】なぜ人を殺してはいけないのか?−−十戒の「汝殺すなかれ」について 【第8回】キリスト教は命の始まりと終わりをどう考えるか−−中絶と脳死・臓器移植 【第9回】聖書の病い観−−優生思想と障害学の視点 【第 10 回】スピリチュアリティとパーソン論 【第 11 回】生政治と生権力 【第 12 回】生きるに値する命と値しない命−−尊厳概念の検討 【第 13 回】命をめぐる正義 【第 14 回】日雇い労働者の譬え話 【第 15 回】まとめ
授業に向けての準備・アドバイス (1)成績評価とは関係ありませんが、学内のチャペル礼拝への出席をお勧めします。(2)授業の 妨げとなる行為は厳しく対処されます。 教科書 教科書は使用しない。毎回プリントを配布する。 参考書 『聖書・新共同訳』(日本聖書協会)、『旧約・新約聖書大事典』(教文館)、木田献一他編『聖書の 世界・総解説』(自由国民社)、関根清三『倫理の探求−−聖書からのアプローチ』(中央公論社)、 近藤均他編『新版生命倫理事典』(太陽出版)、大澤真幸『「正義」を考える』(NHK 出版)、小松 美彦『生権力の歴史』(青土社) 成績評価の基準 授業への参加度 30%、定期試験 70% 秋学期 授業概要 最初に「出血症の女性」の物語を手がかりにして、エンパワメントの視点から神やイエスの働きの 捉えなおしを試みる。その後、キリスト教の中心である十字架の出来事をナルシシズムの克服や 神の赦しの問題として捉え、暴力や虐待、犯罪被害者に対して神の赦しが何をどのように迫るの かを考察し、キリスト教の現代的な意味を明確にする。授業は講義形式で行い、ビデオなども使 用。授業内での発表なし。校外実習なし。毎回、授業の感想・意見・質問などを記入するリアクショ ンペーパーを配布する。 学習目標 (1)神やイエスの働きが人間をエンパワメントする働きであることの理解。(2)ナルシシズム的信仰 の問題点とその克服の道筋の理解。(3)キリスト教の根幹である十字架の意味の理解。(4)神の 赦しの現代的な意味の理解。
授業計画 【第1回】「出血症の女性の物語」(1)−−イエスのエンパワメント的働き 【第2回】「出血症の女性の物語」(2)−−暴力被害からの回復 【第3回】「出血症の女性の物語」(3)−−秩序形成と暴力発現のメカニズム 【第4回】イエスにおける対話−−徴税人ザアカイとの対話 【第5回】ナルシシズム的信仰の克服(1)−−ボンヘッファーの「無宗教的キリスト教」 【第6回】ナルシシズム的信仰の克服(2)−−全能感願望と去勢。大人になるとはどういうことか。 【第7回】ナルシシズム的信仰の克服(3)−−隣人愛と社会倫理 【第8回】イエスの十字架(1)−−贖罪論的十字架理解の挫折(尾崎豊のケース) 【第9回】イエスの十字架(2)−− 赦しの問題に関連した DVD の視聴 【第 10 回】イエスの十字架(3)−−パウロの十字架理解(1) 【第 11 回】イエスの十字架(4)−−アガンベンの「アデュナミス(「非の潜勢力」)」 【第 12 回】イエスの十字架(5)−−パウロの十字架理解(2) 【第 13 回】イエスの十字架(6)−−応答能力の形成としての赦し 【第 14 回】イエスの十字架(7)−−赦しの贈与 【第 15 回】まとめ 授業に向けての準備・アドバイス (1)成績評価とは関係ありませんが、学内のチャペル礼拝への出席をお勧めします。(2)授業の 妨げとなる行為は厳しく対処されます。 教科書 教科書は使用しない。毎回プリントを配布する。 参考書 『聖書・新共同訳』(日本聖書協会)、栗林輝夫『日本民話の神学』(新教出版社)、青野太潮『「十 字架の神学」の展開』(新教出版社)、大貫隆『イエスの時』(岩波書店)、森岡正博『宗教なき時代 を生きるために』(法蔵館)、水島広子『トラウマの現実に向き合う』(岩崎学術出版社) 成績評価の基準 授業への参加度 30%、定期試験 70%
渡辺祐子(ワタナベ ユウコ) 春学期 授業概要 日本はキリスト教国ではありません。キリスト教を全く知らなくても困らない社会に生きています。け れども、キリスト教を知っていれば、世界はもっと広く、豊かになるはずです。そのことをいくつかの 映画を通して確認し、同時に映画に込められたテーマがキリスト教とどのようにかかわっているか を考えたいと思います。 学習目標 聖書やキリスト教教理について基本的な理解がなければ十分に理解することができない映画をテ ーマ別に複数取り上げ、キリスト教への理解を促し、異なる宗教、文化に目を開くことの重要性を 学ぶ。 授業計画 第1回 オリエンテーション 第2回 クリスマスとは? 第3回 『マリア』1 第4回 『マリア』2 第5回 清貧と心の平安 第6回 『ブラザーサン・シスタームーン』1 第7回 『ブラザーサン・シスタームーン』2 第8回 非暴力について 第9回 『刑事ジョン・ブック』1 第 10 回 『刑事ジョンに・ブック』2 第 11 回 暴力について 第 12 回 『告発の時』1 第 13 回 『告発の時』2 第 14 回 異文化理解について 第 15 回 『30 デイズ』
授業に向けての準備・アドバイス 映画中心の授業だから楽勝だと思ってはいけない。むしろ鑑賞力、思考力、文章力が問われる 決して負担の小さくない授業だと思って覚悟して臨んでほしい。 教科書 授業でプリントを配布する。 参考書 授業中適宜紹介する。 成績評価の基準 映画を観賞するたびにレポートを課す。それぞれの課題テーマに沿ったレポートかどうかを基準 に厳格に採点し、その合計点で成績を評価する。1 レポートにつき 20 点満点で採点。合計 100 点満点。 秋学期 授業概要 日本はキリスト教国ではありません。キリスト教を全く知らなくても困らない社会に生きています。け れども、キリスト教を知っていれば、世界はもっと広く、豊かになるはずです。そのことをいくつかの 映画を通して確認し、同時に映画に込められたテーマがキリスト教とどのようにかかわっているか を考えたいと思います。 学習目標 聖書やキリスト教教理について基本的な理解がなければ十分に理解することができない映画をテ ーマ別に複数取り上げ、キリスト教への理解を促し、異なる宗教、文化に目を開くことの重要性を 学ぶ。 授業計画 第1回 寛容について考える 1 「他者を受容すること」 第2回 『ショコラ』1
第3回 『ショコラ』2 第4回 寛容について考える 2 「権力と心の自由」 第5回 『炎のランナー』1 第6回 『炎のランナー』2 第7回 良心について考える 第8回 『さよなら子どもたち』1 第9回 『さよなら子どもたち』2 第 10 回 戦争について考える 第 11 回 『キングダム・オブ・ヘブン』 第 12 回 『キングダム・オブ・ヘブン』 第 13 回 抵抗について考える 第 14 回 『白バラの祈り』1 第 15 回 『白バラの祈り』2 授業に向けての準備・アドバイス 映画中心の授業だから楽勝だと思ってはいけない。むしろ鑑賞力、思考力、文章力が問われる 決して負担の小さくない授業だと思って覚悟して臨んでほしい。 教科書 授業でプリントを配布する。 参考書 授業中適宜紹介する。 成績評価の基準 映画を観賞するたびにレポートを課す。それぞれの課題テーマに沿ったレポートかどうかを基準 に厳格に採点し、その合計点で成績を評価する。1 レポートにつき 20 点満点で採点。合計 100 点満点。