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竹 遮光栽培用・自鋤遊光装置

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Academic year: 2021

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91

遮光栽培用・自鋤遊光装置

一一 ン 計 編一

附属中学校 藤 田 芳 男 技術科研究室 小室一比古

(昭和48年10月24日受理)

1.まえがき       2.構  成

中学校の技術・家庭科の教育内容が改訂され,栽培の   2−1全回路

分野において,科学的な栽培方法が取り入れられた。し  遮光栽培は単に遮光幕等で調光するだけでなく,当然 かし,現実にはほとんどの中学校において設備上に無理  栽培作物を納める為の温室等が必要となる。中学校にお があり,思うように教材を取り扱えないでいる。このよ いて,温室等はすでにあり,温室等から考えて装置を製 うな現状にある中で,遮光栽培は扱い易いので,多くの  作すれば良いのであるが,費用の点で無理がある。そこ 中学校で取り上げられている。だが,この栽培方法も教  で,既成の温室等にそれに合った装置を取り付けるとな 師や生徒が自らの手で遮光等を行ない,栽培中は休日ま  ると,温室等は種々の形式があり,複雑な装置は無理で で仕事をせねばならない現実にある。         ある。当装置は附属中学校にある温室にセットする為に そこで,中学校の教材を充分にこなせ,しかも教師の  製作した装置である。しかし,構造が簡単な為に多くの 手で製作が出来る程度の簡易な構成と安い費用の遮光装  異なった温室にセットする事が可能である・と言うの 置があれば,さらに多くの中学校でこの栽培方法が取り は,主たる部分は利用でき,遮光幕だけを幕にするか,

入れられるだろう。このような目的で考案したのが以下  板にするか,その他の物にするかを考慮するだけで良い に述べる装置である。       からである。

遮光幕移動レール

S.SW 1 S.SW 2

1・M

8

Re l        Re2 o b  c d

F τ互ME sW

MAIN SW←>AC 100V

     

}1 全 回 路 図

装置の作動は,まずタイムスイッチ(当装置では手持  れたままであるから,モータIMは左回転を始める。

ちのものを使用した。24時間計で,任意の時刻に何点か  IMの回転方向と遮光幕の移動方向は同じにしてあるか セットできる。) を遮光幕開放時刻(当装置では午前8 ら,遮光幕は閉じられていたものが,左方向に巻き取ら 時)と閉鎖時刻(午後4時)をセットする。次にメイン  れて開放状態になる。遮光幕が一杯に開かれると,ス スイッチをONにすると後はタイマーの動作で自動的に  トップスイッチS・SW1がONになり,Re1が動作し 装置は動作する。       てa点からb点に接ぎ換えられる。すると,IMは電

午前8時になるとタイマーが働いて,タイムスイッチ  源が切られるのでストップする。IMがストップすると がONになりリレーRe2が動作してd点に接がってい  遮光幕を巻き取る力がなくなるので, S・SW1はON た回路がC点に切り換わる。リレーRe1はa点に接が  の状態からOFFの状態になる・S・SW1がOFFに

(2)

92       茨城大学教育学部紀要 第23号

なると,Re1はリセットされる。しかし接点はb点に接  に,つめ付棒の反対側にスプリングを備え,角片の回転 続されたままである。このような動作をするリレ胃がこ  を助けると共に正しい位置に角片を置く働きどをする。

の装置の特徴であり,このリレーについては後述する。  角片が回転すると,角父の2方向に付けられた突起がマ ここでRe2は動作したままであり・タイムスイッチが  イクロスイッチの腕を押し,マイクロスイッチはONに OFF(タイムスイッチはONになるとOFFになるま  なる。リレーに入っている信号が切れると腕はもとに戻 で約10分位時間がかかる)になってからRe 2はリセッ

トされる。言い換えれば,タイムスイッチと同じ動作を

o

@一一  盟 一「

1      

常時行なう訳である。

L._._一_ ,_一_」

午前8時から8時間後の午後4時になるとタイムスイ

ee

b

9

ッチが動作してRe 2が動作しc点からd点に接点が動 作する。するとIMの電源が入り右回転を始め,遮光幕 は右方向に伸ばされていって・温室は遮光される。遮光 幕が完全に閉じられると,S・SWガがONになり,Re]

が動作しで接点はb点からa点に切り換えられる。する

∈) de

とIMは電源が切られるからストップする。 IMが止ま るとS・SW2はFFになり,Re1はリセットされる。

以上の動作が毎日繰り返えされる訳である。Bは警報器

で,遮光幕が何かの原因でつっかえたりしてIMに過負      e

α1っめ付棒

荷が加わった場合等に,大電流が流れて火災等が発生す

るとも限らないので,過電流が流れた場合にフユーズF

f

b:スプリング棒 が切れ,警報器が動作するようにしてある。停電があっ

c:ロータリー角片

た場合には当装置は動作できないので,停電対策も考え

d:マイクロスイッチ

なければいけないのか知れないが,現在では停電は滅多

¢:腕

になく,工事による停電は前持って知ることもできる f 電磁石 し,例え停電によって1日位光を作物に当てなくても,

又当てっぱなしにしても大した影響は作物に見られない から,当装置では取り付けなかった・

2−2 リレーの構造      ・

図2 リ レーの機構

 前述に「リレーに特徴を持たしてある。」とあるのは,       ,、

d子回路の応用の方が私自身は作り易い漱の理由でメ     ∵:ご1;灘罵霊丸 ヵ二・ク的に構成した.それは,ま髄光幕が動作して 蜘蕪購磁灘 懸蓼曇騒1鷺

いる時間だけ電源が通じていて,他の時間は電源が切れ     欝鱗職鞍       噛富嘱

       5

驕B      勲鱒輔      、糊:1:認       襲灘轡卿贈・ このような理由から,リレーは一般的なものは使用で       .    _      灘

きないので詩殊な髄とな・てしま・た・一つの信号 舞雛綴灘.  繊蒙灘嬉

       。 。、鳥 薫葦、

ェ入るとONになり,信号が切れてもONの状態を維持   攣韓撫・       響細      灘 魯

オており,また信号が入ると・FFの状態になってこの 1離     蕪頻繰鞭鱒 態を信肺…も維持しで・るものでな一ら繍

信号が入。てリレーが動作すると腕が押され,腕にっ 講灘 難罷冗

いているスプリングのつめ付棒が動き,ロータリー式の   聾 角片が90度回転する。角片が90度正確に回転させる為

(3)

藤田,小室:遮光栽培用自動遮光装置      93

るが,つめ付棒は角片の側面をすべって動作するのでつ       O め付棒が戻る時には角片は動作しない。次に信号が入る     ㊤

と同じ様な動作をリレーはするが,このときはマイクロ      α

スイッチはOFFになる。ここにマイクロスイッチを使   ・

肌鯉由は,軽い力で動作し,大さ、、容量の電流の  e    bc

ON・OFFができるからである。当装置では5Aまで    o      Q

の容量である。

@      ・  dO     O 2−3 ストップスイッチ機構

       図3ストップイッチ機構遮光幕の両端のストップスイッチは一リレーに使用した

スイッチと同じマイクロスイッチを使用した。機構は図  でcの圧力がなくなるとバネの力でもとに戻る。cは遮一 3に示す。この機構で注意する点は,遮光幕がモータで  光幕の末端に取り付けられた腕木である。dは車で遮光 引かれている力が働いている時はスイッチがONの状態  幕が取り付けられる。eは車用のガイドレールである。

で,モータが止まって遮光幕を引く力が無くなった時

       2−4 巻き取り機構に,バネの力で遮光幕が若干戻されてスイッチがOFF

になる点である。      機構図は図4に示す。図には遮光幕ガイドレールを含 図中でのアルファベットは,aはマイクロスイッチ,  めて記してあるので,まず図中の文字が何を指すかを説 bはcの圧力によってマイクロスイッチ押す為の連結棒  明すると,

巨]       f      [至コ

         一一一 

o

α

b

o

 q

S

C

図4 巻 き 取 り 機構

a:遮光幕移動用ロープガイドローラ。        減速機を使用するのは,モータを巻き取り機に直結する b:モータ 洗濯機用コンデンサモータ。ナショナル   とあまりにも巻き取り機の回転が早く,遮光幕を引く速

100V,1.6A,1425rpm,75W      度が早すぎて遮光幕ガイドレール等をいためる原因にな c:減速機減速比1:500.2KW LA型      るし,またそれほど早く遮光幕を開閉しなければならな

青木精密工業製      いこともないからである。遮光幕の移動速度を10秒間に d:ロープ巻き取機       1mにするには,ロープ巻き取り軸の円周が50cmであ e:ストップスイッチ         、      るから・1分間に軸は12回転すればよい。巻きとり軸が f:遮光幕ガイドレール      毎分12回転で,モータは毎分1425回転であるから,モー

タイマーが動作して,電源が入るとモータが回転をは  タの回転速度を約100分の1に落とせばよいことになる。

じめる。モータは上記の規格である。このモータを使用  そこで1:50の回転比を持つ減速機を利用し,かっプーリ した理由は,洗濯機用の中古品を利用することにより,  で2分の1に落とせば目的の回転数が得られる・減速機 安く手軽に手に入り出力も適当だからである。モータの  が1:50の回転比でなく1:100ならばよいのであるが,価 回転力はプーリからVベルトを通して減速機に伝わる。  格が非常に高くなるので,プーリに減速の役割を与えれ

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94      茨城大学教育学部紀要 第23号

ばこの方が得策であるからである。減速機からはやはり 扱われている為,今の希節は必要なくプ装置のセゴトは Vベルトにより巻き取り機に回転力が伝わる。巻き取り 来春待ちである。各部品は完成しているが遮光栽培装置 機は簡単にして,数回ロープを巻くだけでも遮光幕を引  としては完成していないので,とりあえず設計編として く力は出せる・しかしこの方法では永く使用している  発表した。全体の装置にするには何点か改良する部品が と,ロープがゆるんだりロープと巻きとり軸との間にす  出るとは思う。実際に使用するまでには時期があるの ぺりが生じてくる。確実な動作をさせる為に,ロープの  で,他の中学校にもセットし,その分も含めて完全なも 両端を巻き取り軸に固定して,ロープの一方が巻かれて  のは次回にゆずりたい。

くると,他方はほどけていくといった方法をとった。

参 考 文 献

3.あとがき      (1) 電気学会通信教育会  自動制御

附属中学校において遮光栽培は春から夏にかけて取り

Automatic light−intersepting system for light−intersepting cultivation

一Vol Plan−一

@       φ Yoshio Fuzita, Kazuhiko Komuro

       o

̀bstract

This automatic light4ntersepting system has making as an educational utensil of a middle

schoo1,

Feature of this system is,

(1) The structure of this system is a 6imple.      1

(2) It possibleto making even a teacher of a middle schoo1.

(3) It possible to setting in glass−house of many middle shっoo1. , The electrical circuits and the plans is Fig14.

L       冒

@       ,

@      /

参照

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の観察が可能である(図2A~J).さらに,従来型の白

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