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言語聴覚学科の教育と研究における耳鼻咽 喉科医の関与

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Academic year: 2021

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第17回 新潟医療福祉学会学術集会 P−57

言語聴覚学科の教育と研究における耳鼻咽 喉科医の関与

佐藤克郎

新潟医療福祉大学 言語聴覚学科

【背景・目的】国立大学法人医学部医学科耳鼻咽喉科学講 座の教員として従事した後、私立大学医療技術学部言語聴 覚学科教員に異動したところ、医学部教員業務の3本柱と いわれる「教育・研究・臨床」における各業務の比率は大 きく異なってきた。

医学部臨床医学系講座の教員としての業務は、附属病院 および関連病院における診療に従事する割合が最も多か った。教育においては、医学科の臨床系22講座と基礎系 18講座の中の1分野である耳鼻咽喉科学の講義を複数の 教員で分担していた。一方で、准教授在任中は臨床実習の 責任者として連日実習の指導を行っていた。研究に関して は、臨床業務と並行した臨床研究および動物を用いた基礎 研究を行っていた。

今回は、言語聴覚学科において耳鼻咽喉科医の教員とし て現在担当している業務内容につき教育と研究を中心に 調査し、医学科との差異を比較検討した。

【方法】過去5年間に新潟医療福祉大学医療技術学部言語 聴覚学科教員として担当してきた業務を、まず教育に関す るものを中心に分類して提示した。研究に関する業務は、

医学部教員従事時と同様に診療データを用いた臨床研究 と、医学部では存在しない卒業研究・卒業論文に関連する 学部教育と並行した研究につき調べた。

さらに、研究指導と臨床実習における医学科と言語聴覚 学科の差異と耳鼻咽喉科医としての関わり、および卒業生 との関係の差異についても考察した。

【結果】教育業務においては、言語聴覚学科の学部生対象 の系統講義を5系統、多数の教員で分担するオムニバス科 目を5科目担当していた。言語聴覚学科以外の学科学部生 に対する講義は3科目行っていた。大学院生の講義は、修 士課程対象と博士後期課程対象の2科目を担当していた。

さらに、医学部医学科にはカリキュラムが存在しないゼミ を3系統担当した。実習に関しては、附属病院で学生を直 接指導していた医学科の臨床実習に比べ、職種の差異と実 習施設が多数あることから関与は減少していた。

研究においては、医学部教員従事時に引き続き診療デー タに基づいた臨床研究に関する論文の執筆および著書の 分担執筆を行ってきた。言語聴覚学科において教育と研究 を兼ねた意味を持つ卒業研究・卒業論文は、4年間で計20 編を指導していた。

1 担当科目

【考察】全40講座のうちの1分野を複数の教員で講義し ていた医学科に比べて、言語聴覚学科でははるかに多くの 講義を担当した。一方で、職種と施設の関係から実習への 関与は減少し講義と実習の割合は逆転した。医学科では卒 業後に研究を始めることが多く、研究指導は主として医師 に対して行っていたが、言語聴覚学科ではゼミという形態 で学生時代から研究指導を開始していた。卒業後も言語聴 覚士として臨床研究を継続させる指導が今後の課題と思 われる。

医学科においては卒業生が同業者となるため、卒業後も 交流の継続は容易である。言語聴覚学科の卒業生は異職種 となるため、連絡を継続することは必ずしも容易ではなか った。また、言語聴覚士と耳鼻咽喉科医は本来密接に協力 し合うべき職種であり、医学部附属病院では良好な関係が あると認識していたが、現状では人員の偏在等の問題で困 難な場合もあることが分かり、今後の課題と考えられた。

【結論】耳鼻咽喉科医が医療福祉系大学言語聴覚学科の教 員の立場で臨む業務の現状につき医学部医学科教員の業 務との差異を比較し、問題点と展望につき考察した。

本演題の一部は第 117 回日本耳鼻咽喉科学会総会・学術 講演会(2016年、名古屋)で発表した。

・耳鼻咽喉科学

・呼吸器系構造・機能・病態

・聴覚系構造・機能・病態

・聴覚障害Ⅱ演習

・成人発声発語障害学Ⅲ

・基礎ゼミ

・連携基礎ゼミ

・卒業研究ゼミ

・オムニバス科目 言語聴覚学概論 言語聴覚障害診断学 日本語表現法 特論(前期・後期)

国家試験対策特別講座

・他学科

視機能科学科:聴覚系構造・機能・病態 看護学科:病態生理・治療学Ⅲ

臨床技術学科:医療安全管理学

・大学院

言語聴覚学特論

コミュニケーション科学特殊講義

参照

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