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平成31年度/令和元年度 分担研究報告書

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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金(移植医療基盤整備研究事業)

平成31年度/令和元年度  分担研究報告書

研究課題:非血縁者間末梢血幹細胞移植における末梢血幹細胞の効率的提供と至適な 利用率増加に繋がる実践的支援体制の整備

課題番号:H29―難治等(免)―  一般―101 研究代表者:所属機関  慶應義塾大学医学部内科学(血液)教室

氏    名  岡本  真一郎

研究分担者  所属機関  大阪国際がんセンター血液内科・副部長 氏    名  藤 重夫

A. 研究目的 

非血縁者間末梢血幹細胞移植(uPBSCT)が増加傾向に あり、さらにHLA不適合uPBSCTも施行可能となっている。

しかし、本邦におけるHLA不適合uPBSCTの治療成績に関 する報告は  これまではなく、uPBSCTにおけるHLA不適 合の影響を明らかにすることを目的に本研究を行った。 

  また、GVHD発症後の予後が移植源やHLA不適合度に応 じて異なるのか否かはデータが限られており、その点 を明らかにすることを目的に新規の研究の準備を進め た。 

 

B. 研究方法 

uPBSCTに関しては日本造血細胞移植学会データベース に登録された非血縁者間移植の症例のデータを後方視 的に解析した。また、GVHD発症後の予後については全 移植源のデータを用いてデータベースの作成を進めた。 

<倫理面への配慮> 

大阪国際がんセンターの倫理審査委員会において承認 を得た。 

 

C. 研究結果 

生存者の観察期間がuPBSCT群において1年程であるこ とから長期的な成績の評価は困難であった為、短期的 な治療成績の比較検討を中心に行った。また、uPBSCT 群においてはHLA不適合移植例が少ない点が本研究の 限界ではあった。uBMTにおけるHLA不適合の影響と比し てuPBSCTにおけるHLA不適合の影響に大きな差はない ことが示された。 

  GVHD発症後の予後に関してはpreliminaryな結果で はPBSCTの方がBMTよりも予後が不良である可能性が示 された。また、HLA不適合があるほうが予後が不良であ る可能性が示された。 

 

D. 考察 

少なくとも短期的な成績ではuPBSCTのHLA不適合の影 響はuBMTにおける影響と同等であると考えられた。た だし、今回のデータでは長期的な合併症としての慢性G VHDなどを評価するのが困難であり、今後の研究課題と 考えられた。 

  GVHD発症後の予後については今後データベースのク リーニングならびに解析をさらに進めていく予定であ る。 

 

E. 結論 

少なくとも短期的な成績ではuPBSCTのHLA不適合の影 響はuBMTにおける影響と同等であった。HLA適合ドナー がいない場合にHLA不適合uPBSCTドナーを選択するこ とは妥当であると考えられた。今後長期フォローアッ プに関しての検討を進めていく予定である。 

また、GVHD発症後の予後の改善ならびにGVHD予防の 最適化の為に、GVHD発症後の予後がuPBSCTを含む移植

源およびHLA適合度により違いがあるのかどうかの検 討については今後も継続して解析を進めていく。 

 

F.研究発表   

【1】 論文発表 

1. Fuji S, Miyamura K, Kanda Y, Fukuda T, Kobayashi T, Ozawa Y, Iwato K, Uchida N, Eto T, Ashida T, Mori T, Sawa M, Ichinohe T, Atsuta Y, Kanda J; HLA Working Group of the Japan Society for Hematopoietic Cell Transplantation. Short-term clinical outcomes after HLA 1-locus mismatched uPBSCT are similar to that after HLA-matched uPBSCT and uBMT. Int J Hematol. 2019 Jun;109(6):684-693.

2. Fuji S, Tada Y, Nakata R, Nakata K, Koike M, Kida S, Tsutsumi K, Masaie H, Yoshida H, Ishikawa J. GVHD prophylaxis by tacrolimus and mini-MTX in single-unit CBT: a single institute experience. Int J Hematol. 2019 Oct 28. pii:

10.1007/s12185-019-02762-3. doi:

10.1007/s12185-019-02762-3.

3. Fuji S, Oshima K, Ohashi K, Sawa M, Saito T, Eto T, Tanaka M, Onizuka M, Nakamae H, Shiratori S, Ozawa Y, Hidaka M, Nagamura-Inoue T, Tanaka H, Fukuda T, Ichinohe T, Atsuta Y, Ogata M. Impact of pretransplant donor-specific anti-HLA antibodies on cord blood transplantation on behalf of the Transplant Complications Working Group of Japan Society for Hematopoietic Cell Transplantation Bone Marrow Transplant. 2019 Oct 7. pii: 10.1038/s41409-019-0712-0. doi:

10.1038/s41409-019-0712-0.

【2】学会発表  なし 

G.知的財産権の出願・登録状況(予定も含む) 

【1】特許取得  なし 

【2】実用新案登録  なし 

(2)

【3】その他  なし

参照

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