四国・本土間貸物流動構造分析
植 村 福 七
目
次序 ロ
工 調 査 経 過
§1瀾査委託 §2.調査期間 §3・調査地 §4・調査荷主
§5.その他
Ⅱ 四国・本土間貸物流勒構
§1‖海上運送の概況 §2小海上貨物輸送数選二 §3・四国・本土間
海上輸出入貨物数盈 §4.移出入別海陸比率 §5u品目構造§6い地域構造
Ⅱ 昭和45年皮における輸送昆の推計
§1.巨瀾的推計一国民総生産(GNP)との相関関係
§2小欲視的推計→品目別生産と輸送故との相関関係
Ⅳ 四国・阪神間発着別品目別輸送数崖及び阪神依存度並びに将 釆における輸送鼠
§1.対阪神及近畿貨物流動状況 §2巾対阪神及び近畿発送貨物
§3.対阪神及び近畿到着貨物 §4い阪神及び近畿依存度
§5.将来に・おける対近畿輸送鼠の推計
Ⅴ フエリ−・ポ、−†利用貨物調査
§11.鳴門【福良問フエリー・ポ−・ト利用貨物 §2・高松一号野 間フェリー・ポー・ト利用貨物 §3.今治・三原間フ・エリー・ポ ー・ト利用貨物
Ⅵ 港湾別発送・到着貨物数鼻
Ⅶ 結 論…鉄道転移可能品の推計
§1..輸送選好因子の比較 §21・鉄道転移可能意の推計
32
34
52
序
R
地域分析(regionalanalysis)において最も車要なのほ.地域(region)の規 定である。地域の構成法には本来組織的地域(nodalregion)と同質的地域
(homogenous region)とがある。組織的地域とは,−L定の組識の中心(node)
をめぐる地域,言いかえれば大都市又は大工業地帯をヰ心として生産及び流通 上の有機的連関を示す一帯の地域である。これは−・走の拡がりをもった嶺域の 各部分が主体を中心として相互依存的セ,しかも分業や財貨及びサービスの交 換によって結合されている。組識的地域はまた機能的地域(functionalregion とも呼ばれる。例えば罵束経済ブロック,近畿経済ブロックのようなものであ る。
これに対し■て1司質的地域とほ,その内部が種々な視点から見て同質的な地域 である。即ち・一つ又ほそIれ以上の特質(characteristics)について同質性
(homogeneity)ないし斉一性(uniformity)が存在する境界内の区域であ る。例えば四国地域,中国地域のようなものである。
組識的地域が焦点(focus)を中心として循環のラインによって,焦点に結び つけられた周辺の空間であるに対し,同質的地域ほ等質等向の空間である。ア メリカでは犬都市を中心とする67の組識的地域の分類と全国3,1PO郡を13の主 要経済地域(economic regions)に分ける同質的地域分類とができている。
地域分析を行う場合いづれの地域分類によるかについて,Bogue教授ほ『斉 一・的地域と組識的地域とは共に等しく妥当性をもつものであり、また等しく人 口在住領域(inhabited territory)を観察する重要な方法である。いずれか
−∵⊃をもって真の(true)地域概念だと主張するのは正しくない。完全な地域 分析は,同時に二つのタイプを含んでいなければならない』と述べている。
(DonaldJ.Bogue, AnOutline of the Complete System of Economic Area: The AmericanJournalof Sociology,Sep.1954)
また,IsaId教授もその論文「地域相互間及び地域的投入産出分析」におい て『諸商昂の地理的流れは,人口,所得等の不均等性と生産の不分割性とい
う二つの基本的要因に規定される。若し−一・定財貨の生産に対してはば同質的市
揚区域が与えられ,区域の境界を超えて流動する財貨を除外するとすれぼ,産 業壇閑分析及びその他の技術を適用することはずっと容易なものに.なるであろ
う。しかし数多い藷財貨の生産者の市場区域ほ財貨の異質性によって特質をあ らわしている。従つて結局地域間及び地域分析のための解析技術は,同質的市 場区域及び異質的市場区域の両者の全範囲を包含することを狙うべきである』
と述べている。(WalterIsard, Interregionaland RegionalInput・Output Analysis. The Review of Economics and Statistics,Nov.1951)具体的
に言つて,四国経済の研究を行う場合に四国経済自体の分析と同時に四国経済 を日本経済乃至西日本経済圏の一一・環と考えて分析する必要がある。
Th也nenの「独立国」,Alfred Weberの「エ巣立地論」の如く,従来の経済 学の知識休系の申に.おいて地域を研究の対象したものが無いでもなかった。し かしMaI血all以降半世紀に亘って経済理論ほ時間的要素のみを強調しこ空間 的考慮ほ全然顧りみられなかった。現代経済学において−蛛僅かにChamberlain の独占競争理論の中に余儀を保っているのみで,経済と地域ないし空間との関 係ほ未開の分野であった。最近二地域分析に関する関心が昂ってくるにつれ,地 域間の連関性を計量的に分析せんとする研究が進められるに至った。従米の地 域分析ほ各種経済統計を蒐集し,比較し,地域経済の特異性を捕促せんとした。
即ち土地,人口,労働力,主要資源,生産,交通運輸,財政,公共事業費,所
得,貯蓄の各分野に亘って約60の基本的統計数値を府県別に整理配列し,全国に激する各府県のクエートを求めることにより地方経済の特殊性をつかむ方法 である。しかし,この分析方法は労働力,資源,生産力,所得の地域的分布を 示すことによって,その地方の経済構造を荒けずりに示すことができるが,物 資の地域的交流関係,各府県の有機的つながりを把握すること.ほ因難である。
資本主義が発達するにつれて産米内の分業,大量生産,生産の迂回化が地域 的拡がりの上で進められ,各地域ほ相互に−・定の経済交流関係をもって結ばれ
ている。従.,/7:地域経済を考える時は地域内の相査閲係(interregional
Ⅰelations)を無視することほできない。このことは地域経済が国民経済の循環 過程の一一環であることから特にそうである。従って.L今回行われた四国・本土間
国経済の姿を解明することができる。
本調査が(1)四国地域産巣連関分析における移出入の基礎資料として,
(2)四国・本土間の交通政策一鉄道(連絡般む含・む),道路,海
上運送,連絡橋−の基礎資料として,
(3)その他各種経時分析の基礎資料として,
重要な役割を果すことができれば幸甚である。
Ⅰ 調 査 経 過
§1.調 査 委 託
本調査は.国鉄四国支社開発室長発香川大学経済学部長宛文書昭和36年2月 24日付四支開第6号「四国阪神間貸物流動調査依頼について」に基いて行ほ れた。
§2.調 査 期 間
調査期間ほ次の如くである。
昭和36年3月11日より昭和36年3月31日まで
§3.調 査 地 調査地ほ次の56である。
徳島県(9)牟岐,日和佐,由岐,橘,小松島,徳島,今切,撫養 香川県(21)引田,白鳥,三本松,志度,庵治,牟礼,高松,香西,
神在,生島,松浦,坂出,宇多津,丸亀,多度津,詫間,
仁尾,室声,観音寺,豊浜,箕浦
愛媛県(82)川之江,三島,寒川,新居浜,西条,壬生川,今治,波止 浜,波方,菊間,北条,堀江,松前,郡中,長浜,三崎,
川之石,八幡浜,三瓶,吉田,宇和島,岩松
高知県(3)高知,須崎,久礼§ 4 調 査 荷 主
調 査 荷 主 数
県
別 徳 島 香 川 愛 媛 高 知 合 計
数 52, 210 1 268 32
562
§5.そ の 他
本調査の実施に当って,次の諸機関の援助と協力をえたので特に発と.こに 記して感謝したい。
国鉄四国支社開発室
〝 営業部貨物課 四国海運局運航部
名・県土木部港湾課
駅及び港湾 各 事 業 場
Ⅱ 四国・本土間貸物流動構造
§1.海上運送概況
四国は四面還海で本土との唐物輸送は専ら海運に依存している。
昭和36年2月末に・おける四国機帆船保有有隻数ほ4,687隻で,昭和30年度
の136%に達している。また横トン数は32万トンをこえ,これまた昭和30年
度のほ1%に達している。機帆船保有数
年 度 隻
数 繚 ト ン 数 積 ト ン 数
昭和30年皮 3,445(100)
108,335(100) 216,959(100)31
3,721(108)
115,678(107) 247,032(114)32
3,959(115)
132,480(122) 271,886(125)33
4,162(121)
150,139(139) 293,353(411)34 4,432(129)
168,366(155) 301,058(139)36.2月
4,687(136)
184,381(170) 328,456(151)数4.553隻′(昭和36年1月現在)のうら僅かに860隻に過ぎず,大半は100トン 未満である。更にこれを海運支局別にみれば次の表の如ぐである。
海運支局別扱帆船数
(昭36.1月現在)
100トン未満
100トン以上
計・忘聖−
隻数l総トンl馴ン 隻数桓トン桓トン 隻数‡総トーンl積トン 本局(高松) 1,279 30,316 58,176 29 4,609 7,597 1,308 34,925 65,773
徳 島 662 20,936 35,925 81 12,304 18,844 743 33,240 54,769新
松 山 1,184 32,435 60,412 129 20,425 37,015 1,313 52,860 97,427
宇 和 島 472 33,241 25,295 35 4,809 7,740 507 18,050 33,035
高 知 312 41,619 22,406 35 6,138 8,556 347 20,757 30,962計
4,217 125,097 231,345 336 52,431 86,547 4,553 177,528 317,892
以上の機帆船のはかに定期・不定期の汽船があり,四国在籍航路ほ21航路 で,定期船業者,就航船舶ほ鋼船38隻(3,435総トン)−,木船16隻(9,004総
トン)である。不定期船巣者ほ26業者,就航船舶は27隻(7,252総トン)で ある。
§2.海上貨物輸送数鼠
まず,四国発着海上貨物の輸送数鼠を県別にみれば次の表の如ぐである。
海上貨物輸送数量
(昭和34ノ牢皮)
\\\発着別 発 送 貨 物 到 着 袋 物
県別 嵐f二比
率 数 鼻卜比 率トン
%徳 島 県・
1,941,270
%12.7
2,260,010
17.5香 川 県
3,529,387
23い13,263,793 トン】 、 25.3
愛 媛 県
7,050,411
46.16,180,192 47」8
高 知 県
2,778,476 18,2 1,215,267
9.4計
15,299,544 100 12,919,262 100
四 国 ・ 本 土 間 海 送 貨 物 発着別 県別\ 発 四表内l対本土l対外国l 計
トン トン トゾ トン
徳 島 県
106,706 1,834,346
2181,941,270
香 川 県
695,004 2,811,897
22,4863,529,387
愛 媛 県 1,724,787 5,105,304220,320 7,050,411
高 知 県
279,104 2,481,267
18,1052,778,476 封 2,805,601 12,232,814
261,12915,299,544
この表で明らかな如く,海上貨物輸送縁遠2,822万トンのうち四国内部発 着貨物571万トン及び外国への輸出入貨物(沖縄を含む)201万トンを除け ば,対本土との移出入貨物数昌ほ2,050万トンである。
これを発着別に分けれほ発送貨物1,223万トン,到着貨物827万トンで,移 入貨物に比べ移出貨物の方が多い。
更にこれを昭和25年度以降の趨勢についてみれば次の如くである。
これによると,四国発着海上貨物輸送盈は…2,822万トンで,うら発送貨物 1,530万トン,到着貨物1,292万トンである。これを県別にみると発送貨物,
到着貨物ともその46〜48%が愛媛県で,香川県は23〜25%,徳島県ほ13ん18
%,高知県ほ9〜18%である。これによって四国四県の経済規模をうかがい 知ることができる。
§3.四国・本土間海上移出入貨物数量
以上の数字の中に・ほ四国内のみで発着する貨物輸送数景も含まれているの で,とれを四国内のみで発着する貨物,本土との移出入費物,外国との輸出 入貨物の3つ紅分けて観察すれば次の表の如くになる。
上 貨 物 数 量 (昭和34年虔)
到 着 貨 物
四 国 内l対 本 土‡対 外国l 計
トン
トンl
トン トン505,480 1,743,495
11,035
2,260,010 872,079 2,204,716 186,368 3,263,793 1,035,358 3,606,5881,538,246
6,180,192 489,549 713,739 11,979 1,215,267 2,903,096 8,268,538 1,747,628 12,919,262四国・本土間海上貨物数量の趨勢
発着別 発送貨物 到着貨物
発着別 発送貨物 到着貨物 年度 ㌃竃下表 数 量l比、 年度 数 最卜比率 数 塩匝率
トントン トン
トン昭和25年 100 100 昭和30年 349 276 2,638,634 2,013,933 9,208,939 5,568,256
26年 5,805,065 220 3,965,118 197 31年 9,734,111 369 7,228,717 3由 27年 6,789,916 257 3,901,153 194 32年 9,797,370 371 7,607,350 378 28年 8,381,572 318 4,759,929 236 33年 9,525,152 361 8,931,180 443 29年 8,672,180 329 5,216,・317 259 34年 12,232,814 464 8,268,538 411
昭和25年を基準とすれば,昭和34年度において発送貨物は464,到着貨物 は411を示している。即ち発送貨物の伸びは到着貨物よりも高い。
§4.移出入別海陸比率
上述の海上輸送と鉄道輸送とを比較し,海陸比率をみれば,大体移出入貨 物とも海90対陸10の割合である。これを昭和25年皮からの磁勢をみれば,移 出入貨物とも海上比重が増加している傾向を看取することができる。即ち昭 和25,6年頃までは海陸比率は大体85対15であったが,漸次海上比重が高く なって現在の割合となり,近年殆んど安定している。
移出入別海陸比率 (除輸出入)
出
移
入
ー三≡ 移  ̄㌃上】訂一可計 海上l鉄道】討 合 計 増 加 率
トン トン
トン トン トン
トン トン昭和
25年 IOO 2,638,634 773,032 3,411,666 2,013,933 764,507 2,778,440 6,190,106
77% 2亭% 100% 72% 2β% 100%
26年 5,805,065 965,031 6,770,096 3,965,118 883,742 4,848,860 11,618,956 188
86% 14% 100% 82% 18% ,100%27 6,789,916 960,232 7,750,148 3,901,153 852,328 4,753,481 12,503,629 202
88% 12% 100% 82% 18% 車00%
28年
89% 11% 100% 86% 14% 100%
29年
89% 11% 100% 75% 25% 100%
3b年
89% 11% 100% 87% 13% 100%
31年
84% 16% 100% 89% 11% 100%
32年
89% 11% 100% 88% 12% 100%
33年
89% 11% 100% 91%
9% 100%
34年 12,232,814 1,267,584 13,500,398 8,268,538 1,113,713 9,382,251 22,882,649 370
91% 9% 100% 88% 12% 100%§5.品 目 構 造
海上貨物の品目構造を発着貨物別にみれば次の真の如ぐである。
海上貨物発着別品日構造 (昭和34年度)
種細 別】 発送貨物 到着貨物
5
1
物ぎ≡
米 穀 …煩 米 5,477 1,896
麦 2,207 355
毅 頬 30,722 123,270
雑 穀 200
134
油 類 鉱 油
1,219,208
670,118植 物 性 油
6,713
1,891その他の油脂
246
1,832原 油 24,934 217,836
ス三 池
20,524
11,729動植物性油
16こ178
食 品戯 粉
14,517
砂 糖
39
飲食物
73,482
薬 品 薬
品】 569灘】
369,008 生
糸l生 糸l
3,044 1,240石炭及びコ−ク 石 炭 ス コ−・クス
1・7
鉱舷石及び 石 灰
一同 製 品 土
石 石 2,
2
種一紙 別 発 送 貨 物 到 着 貨 物
鉱 石 18,572 60,684
燐 鉱.石 59,381 鉱 砿 石
トン トン 1,301
273,818
その他鉱物製品 104,959 13,889
石 粉 2,480 7bo
鉱 物 1,349
非鉄鹿属鉱 4,930
微 粉
216
寒 水 石 8,396 綿
花l綿
花
3,627 141,892
肥 料 人 造肥 料 233,201
280,514
その他肥料 5,957 24,782 化 学 肥 料 115
6,283
動植物性肥料 172
447
セメントセメント
179,389 546,070金属及び同製品 鉄
131,940
238,104その他金属 16,659 18,967
屑 鉄 1,160
銅 102,978 8,210
金 属 製 品
26,630 183,767鉛 187 1,513
非 鉄 金 属 288
機
械 26630
木材類 材
427,555
木 木製品 2,090,575 転.仁∴云空′j 673,907 85,705
種 細 別 発 送 貸 物 到 着 袋 物
トン トン
製
材146,147
356薪 炭 19,891
8
竹及び同製品
389 220
材 料 2,200
漁 獲 物 70,207 159,184
鮮
魚 1433,015
2,485鮮魚介 冷凍魚
11水産物 生鮮水産物 1,209
水産加工品 13,993
磯.械頬 貴輌・時計・ 機械 頬 2,880
その他雑貨 穀 粉
4,637
34,859塩
395,542 76,367
水製加工品 140,847
36,014
飲 食 物
587,331
339,337 陶磁器、ガラス 品 424,986 145,597 及同製穀 物
26,945 2,958
雑 660,884
927,761
植 物 1,320 10,632
飼 料 50,919 55,298
かん水
1,560
衣料履物及同製
lコ
18,048 37,325104,639 149,846
ロロ 製紙原料紙及同 製品
卑両・時討機械 333,354 388,246 布吊及び同製品 201,873 105,257
種 細
別 発 送貨 物
到 着 貨 物 糸桜縄索及同材料
109,315 60,349茶 45 102
塗 料 224
10,682皮毛骨角類及同
製品
90 131
澱 粉
280
和 酒
300
木 炭
780
果 実 461
5
紙 類 98,405
農 産 物
221
織 物
578
雑 貨
94
繊 維 製 品 49 4,280
生 糸 35
糸
ゴム及同製品 12,000
料
1,960脂
30
≡f 67
合
計 12,232,814 8,268,538
主な発送貨物(10万トン以上)としては材木209万トン,鉱油122万トン,
石灰石79万トン,薬品57プチトン,陶磁器ガラス製品42万トン,塩40万トン,
貴両機械33万トン,人造肥料23万トン,セメント1.8万トン,製材15万トン,
鉄13万トン,銅10万トン,製紙原料及び製品10万トン等である。
また,主な到着貨物(同上)としては,石炭177万ト.ン,鉱石67方トン,
材木43万トン,車両機械39万トン,薬品37万トン,飲食物34万トン,人造肥
料28万トン,鉄24万トン,原油22万トン,金属製品18万トン,漁獲物16万ト
ン,製紙原料及び製品15万トン,陶磁器ガラス製品15万トン,穀類1・2万トン
等である。§6.地 域 構 造
海上貨物の地域構造を発着貨物別にみれば次ゐ表の如くである。
海上貨物輸送の地域構造 (昭和34年皮)
発 送 貨 物 到 着 貨 物 仕向地又ほ仕出地
数
監l比率 数
塩l,完率トン % トン %
九 州 1,646,783
13.5
2,494,74630.2 中
国2,498,428
20.4 −1,731,648 20.9 近 畿1,748,998
14.3 847,225 10、.2阪 神
5,258,102
43.02,958,055
35り8中 部 250,477
2nO
27,0610・
北 陸
24,901 0.2
5000.1
関 東
556,986
4.5 40,5600.5
東 北
40,010
0..3 11,4030.1
北 海 道 92,239
0.8 25,425 0.3
鍔 港
48,463 0.4
30,987 0.4海 上
67,427 0い6
100,9281」2
合 計
12,232,飢4 1 100 / 8,2吼538 ト100
発送,到着貨物とも西日本経済圏内(近畿,中国,九州)の輸送が圧倒的 に多い。即ら発送貨物においてほβ1.2%,到着貨物においては97.1%が対近 畿,中国,九州との輸送である。
更に地域構造を詳細に.分析すると,発送貨物の43%が大阪市及び神戸市
(阪神地区)で,阪神以外の近故地方ほ14.3%である.から,両者合せて57・3
%が近畿地方く送られていることになる。中国は20.4%,九州は13.5%,関 束は4.5%,中部は2%でこれについでいる。
者合せて46%で最も多く,九州の30.2%,中国の飢.9%がこれについてい る。
海上貨物の地域構造は必ずしも各県一にしないので.,各県別の構造をみる と次のとおり。
発送貨物の各県別地域構造(昭和34年皮)
県別 仕向地 徳島県 壷ノー丁五「
トン 九 州 1,138 111
(0巾06) (3.98)
中
国16,143 1,101,459
_(0.88)
(39.17)
近 親
421,746 305.755
(22い99) (10.87)
阪 神
1,319,464 1,049,621
(71、93) (37.33)
中
部 9,436 22,285(0.51)
北 陸
関 東 66,221
衆 北
(3.牒1)
(0‖85)
北 海:道
].98
24522(0小01)
(0、87)諸 港
上
…喜三三≡…j
合
1,834,346
釘 (100・00%)l
‖ (0・7叫
愛媛県 高知県 合 計 1,419,574 トン
(27.21)
1,246,776
(24.42)
488,243
(9ハ56)
1,614,723
(31巾63)
23,770
(0..47)
114,135 トン
(4.60)
134,050
(5.40)
533,254
(21巾49)
1,274,294
(51.36)
2,498,428 1,748,99 5,258,102
250,477 194,986
(7,.86)
204,339
(8.24)
3,093
(0い12)
6,195
(0い25)
ヨ莞貞室賀営巨 674,427
∴−・−∴∴ ∴…..∴こ丁
12,232,814 (100.00%)
()内は甚率
即ち徳島県では阪神依存度が極めて高く71.9%を占め,その他近畿地方を 含めると95%に及んでいる0徳島県では対中国,九州への発送貨物は極めて 微々で1%にもみたない。これに対して.杏川県では一・番クエ叫卜の高いのほ 中国で40%近くを占め,阪神依存度は37.3%であり,その他の近畿地方を含
めると48%に達する。
愛媛県では阪神依存度は31・6%で,その他の近故地方を含める
する。愛媛県で特異的なのは対九州向のクエ・−トがかなり高いことで28%を 占めている。高知県発送貨物の地域構造ほ徳島県に類似し,阪神依在皮ほ 別.4%で,その他の近畿地方を含めると73%に達する。対中国,九州は徳島 県よりやや多く,それぞれ約5%である。
到着貨物の各県別地域構造
(昭和34年度)
徳 島 香 川 愛 媛 高 知 合
計「、−、県別 仕出地
F・ン
トン トン トン トン九 州 365,231 517,002 1,382,196 230,317 2,494,746 (20.95) (23:45) (3由..32) (32.27)
中
国 127,049 709,913 786,285 108,401 1,731,648 (7。29) (32.20) (21..80) (15.19)近 畿 388,158
94,098 338,336 26,633
(22.26) (4い27) (9.38) (3.73)
847,225 阪 神 803,430 、814,293 1,043,500 296,832 2,958,055 (46り08) ′(36…93) (28,.93) (41.59)中
部3,079 8,425 13,917
1,940(0.18) (0.38) (0.39) (0、23)
27,061北 陸
(0,02) 500 500
関 26,991
8,1ウ1
5,398(1.22)
(0…23)(0.76)
4,560東 北 9,132
2,271
(0,41) (0.06) 11,403
北 海 道 500
7,921 6,915 10,089
(0い03) (0.36) (0.19) (1巾41)
25,425諸 港 744
4,846 24,997
400(0.04) (0.22) (0.、69) (0.06)
30,987 海 上55,304 (3.17〉 11,595 34,029
(0爪53)
(4.77)
100,928合 3,606,588 計 1,743,495 2,204,716 713,739 8,268,538 (100..00%) (100…00%) (100‖00%) (100小00%)
()内ほ比率
到着貨物の各県別地域構造をみると,徳島県でほ阪神依存度が最も高く 46.1%を占め,その他近敵地方を含めると.68%に達している。また九州発の 貨物もかなり多く21%を示めしているが,中国発貨物ほわずかに7%に過ぎ ない。香川県もやはり阪神依存度はかなり高く36・9%で,そ?他の近畿地方
を含めると41%となる。香川県の特異性は中国発貨物が多い点で,32%を占 めている.。九州発貨物がこれにつぎ23.5%である。愛媛県の特異性ほ九州発 貨物が多く38.3%を占め,阪神発は28.9%,その他の近故地方を含めても 38.3%である。中国発貨物もかなり多く21.8%を占めている。高知県は阪神 依存度が高く41.6%であるがその他近畿地方ほ極めて少く3.7%に過ぎない。
次に九州発貸吻は多く32.3%,中国発貨物は15.2%である。
以上の如く発着貨物とも各県県様の地域構造をもっているが,−・般的にい って,徳島・高知両県は発着貨物とも阪神依存度が極めて高いが,発送貨物 については中国,九州向は少くない。香川県ほ発着貨物ともに阪神依存度は かなり高いが,同じクエートだけ中国との物資の交流がある。愛媛県は阪神
発 送
口 仕
叩 種 細 別 ′、
由 国卜九 叫中 国1近 畿
動
物
3,876 5,957米 穀 親 米 17,鑓2 73 飢2
麦
776
866 962穀 類
27.085 9,215 8,101 218
‡芸
28独 英員 鉱 油 91,285 425,455 262,192 211,692
植 物 性 油 1, 24
3 4,725
その他わ油脂 595 200
原 油
22,949 6,081 18,715
石 油
10,681 10,054 − 5,899 2,572
肌一打薬 品い91可司議「㌫
依存度は他の3県よりも低く,九州のウエートがかなり高くなっているとい える。
次に品目別に地域構造をみると,発送貨物においては鉱油,薬品、セメン ト,人造肥料,材木,塩ほ全国各地方に発送せられて−いる普遍性貨物である に対して,動物,石炭,鉱鉱石及び同製品等は九州,中国,近親(西ト】本経 済圏)に限定せられた限地性貨物である。到着貨物においては,鉱石,薬品,
人造肥料,材木,飲食物等が全国各地より到着する普遍性貨物で,動物,米 穀,鉱砿石及び同製品,機械,金臥鉛,塩等ほ眉日本経済圏に限定されてい
る限地性貨物である。
貨 物
(単位トン)
細 別
四 国1九 叫中 国l近 畿
生 糸 生 糸
綿 花 綿 花
石
炭コ ー・
ク ス
石炭及コークス鉱砥石及同製品 土 石
石 材
鉱 砥 石 その他鉱物製品 石 灰 石
石 粉
非鉄金属鉱 そ の 他
微 粉
寒 水 石 燐 鉱 石
鉱 石
193i976
−一1一
905,519
99,009 2,495 48,289
248 23,520
46,276
セ.メ ソ ト セ メ ン ト
154,088金属及同製品 鉄
その他金属
屑 鉄
銅
向
6,607 1 440
1,434
589,757 10 2,205
21,285 1,200
62,138 470
697,236
3,00 2,232
216 7,603
4,】67
44,703 723
12,452 16 1,160
102,978
11,789 1,345
288
細 別
四 国l九 叫中 国l、近 畿
肥 料
人 造 肥 料
その他肥料 化 学 肥 料 動植物性肥料 配 分 肥 料
木 材 材 木
木 製 品
製
材薪
炭竹及同製品
材 料
192,337 27,454
252,391 43,843 27,345
2,620 160
524,063 84,333
2,279 5,183
漁 控 物 獲 魚 物 魚 介
その他雑貨 穀 粉
塩 水産加工品 飲 食 物 陶磁器、ガラス 及 同 製 品
穀 物
雑
植 物
飼
料
か ん 水 衣類履物及同製 ロ】コ
lコ
9 3 5 9 0 9 4
3 1 9 7 9 7 0
0 5 3 9 4 5 0
1 5 5 3 2 7
1 1 4 2
350 4,744 10,031 136,369 192,618
8,150 84,675
134 17,720 22,839
39,591 37,263 52,478 1,729
41、621
4,479
260
17,305
種 細 別
四 国一九 製紙原料紙及同
製品
車両時計機械 布吊及同製品 糸鞍縄索及同製
ロ ロロ
茶
塗 料
生鮮水産物 皮毛骨角類及同 製品
澱 粉
和 酒
木 炭
船 用 品
果 実
紙 頬
農 産 物
放 物
雑 貨
繊 維 製 晶
生 糸
糸
4,603 287,242
144 35,629
771
48
合 計
2,805,601
1、646、7832,498,428 1,748;998
向 地
合計
…外国
37,343 1,234 118,16
●7,056
198 220174,315 120 202,369
52,529 12 112,666
45 51
1,674
442
78 137
280 280
300 亭00
325 780
1,750 461
55,330 6,530 15,178 98,444
298
500 13 578
142
49 49
35 35
4,280 4,280
5,258,102 250,477 24,901 556,986 40,010 92,239 48,463 67,427 261ヰ5,299,544
種 細 別
四 国1九 州l中 国l近、畿
獣
類鳥
類
動 物
1
;;;;;llO ;;:
米 穀 類
米麦
穀 顆
雑 穀
鉱 油
植 物 性 油 その他の油脂 動植物性抽
石 油
原 油
油 類
粉 糖 物
食
穀 砂 飲
薬
品 卜 薬生 糸 生 糸
(単位トン)
1,900′1,809,434
別
種 細
鉱 石 燐 鉱 石 その他の鉱物製 口 ロロ
石 粉
鉱 物
金属及同\製品
鉄金 属 製 品 機
銅 械 鉛 その他金属
肥
料 人 造 肥 料
その他肥料 動植物性肥料
\ 化 学 肥 料 木 材 頬 材 木
木 製 品
製
材薪 炭
竹 製 品 漁 獲 物 漁 獲 物
冷 凍 魚 鮮 魚 介
綿 花l綿
花
四 国J九 叫中 国」近 畿
水 産 物 生鮮水産物
水産加工品 21,256
敵一械 頬 車両時計機械 719l 26 360
その他雑貨 塩
202,249 46,913
飲 食 物
70,752 9,439 65,320
水産加工品
4,313 11,825 12,737
衣類・履物及同
製鼠 1,170 426 穀 物 3,497
糸桜純索及同製 ⊂1
ロロ ●972
岳両時計機械
植 物 187
50
製紙原料紙及同
製品
布吊及同製品 1,823 ゴム及同儲品
茶
3
かん水
染 料
穀
′11,571
樹脂類 344
果 実
53
玩 具
地 合 計 阪鱒l中瓢1北陸l閑束l東北匪海道l諸港」海上」外 国
;司 I
3,120l 1、,556‡
−738,433
4,025
1,657 35,295
2,494
l I 】 l l 1 l3,599
28,574 14,557
237,158 13,130 4,074 410,089
10,475 456 40,327
35,519 250 62,541
23,243 38,495
1,498 6,455
48,531 71 61,05
61,893 4,715 172,257
736,260 665 246 4,753
1,071,134
49,128 94 77
8
1010,566
876
10,81987,754
440
150,70450
131
97,949 107,080
12,000 12,000
1q2
105
121,832
9,043
7
11,1021ナ28
1,96027,474 46,430
29
37458
67 67
2,958,055 27,0611ヰ560巨ヰヰ98ケ】10ヰ,747,628 12,919,262
Ⅱ 昭和45年度における輸送量の推計
将来の四国・本土間貨物輸送量を推計するに次の2っのアブローーチがある。
§1.巨視推計一国民総生産(GNP)との相関関係
昭和28〜32年間の過去の5カ年間に.おける貨物輸送量と国民総生産との相 関関係により,昭和45年度の貨物輸送量を求めんとすれば,次の相関方程式 に.より得られる。
N∑YT−(∑Y)(∑T)
工=相関係数
丁(∑Y)2)(N∑T2−((∑T)2〉
N∑T−・(∑Y)(∑T)
(Y一亨) 輸送蛍
T−テゴー÷
N∑T忠一(∑Y)2
鉄道貨物 Tl=1.41Y+5.07
(工七0.912)
海上貨物 T9=8.07Y−401.31 (工=0 784)
合 計 T=6,40Y−299.37 (Ⅰ=0..791)
海上貨物の相関式で常数項がマイナ■スを示しているのほ基準年度である昭 和28年皮の輸送墨が極めて小さく昭和29年皮から3倍以上軋急激に.上昇した ためである。
以上の数式により昭和45年皮の貨物輸送鼠を求めれば次の如くである。
鉄 道 貨 物
海 上 貨 物403.0ガトン 2,840い0万トン 3,243.0万トン
§2.微視的推計膚品目別生産と輸送鼠との相関関係
この方法ほ運輸調査局「四国・本土問における客貨輸送実績の分析と将来 輸送需要量の試算」(昭和35年3月)に・おいてと.った方法である。ただ同試算
では,四国における生産と移出貨物輸送長の相関関係のみを測定して:いるの で,移入貨物数鼠についてほ㌧比率を乗じて推定した。
品目ほ個々の品目では煩雑なので,移出貨物を農畜産晶,林産品,水産品,
鉱産品及びエ業製品の5品類に大別し,各品類の生産指数とその移出畳との 相関関係をみた。
Tl=alYl+bl T2=a2Y2十b2
∑Ti=∑aiYi+・∑bi
晶類別の移出量をTl,T2 T6年し,その生産指数をYl,Y2
Y6
として回帰方程式を求めれば次の式となる。農 畜 産 晶 林 産 品 水 産 品 鉱 産 品 工 米 製 品
Tl=3.3140Y+94.4 T2ニ16.8823Y+887.5 T$=4.8558Y−45.O T4=8.5635Y+391.2 T6=46..9252Y・十576..6 四国における晶類別の生産の伸びは各種の資料により次の如く推定でき る。
(昭和32年皮を100とする生産指数)
農畜産品 林産品 水産品 鉱産品 工蔑製品
昭和37年 119…9 102小3 98・8 137・2 157・8
昭和42年 146.7
110.0 101・7 1札9 189・6
次に将来における移出数監は上記の相関方程式により次の如く算出するち とができる。昭和42年皮
58d.6(136.7)
2,744.6(104.8)
448.3(99.6)
1,854.7(149ゆ2)
9,473.6(197.7)
昭和37年皮 農 畜 産 品
491.7(115・8)
林 産 品 2,614・6(99l・8)
水 産 品
435..2(96.6)
鉱 産 品
1,566.1(125.9)
工 巣.製 品
7,9飢.4(166.5)
計 13,089..0(137.3)
15,101…8(158..5)
(単位千†ン)
これによると,昭和42年庶の本土向移出貨鼠ほ.1,510万トンである。昭和 32年度の生産規模に一おける正常移出畳は995.9万トンであるから,51.6%の増 加となる。若し移入貨物も同率だけ増加すると.すれほ(過去の実績ははほ同
り,昭和45年度には3,246.5万トンとなり,トクロ方式による相関式より導か られた数値と殆んど同じとなる。
昭和45年度移出入貨物数鼠推計
3,243.0万トン
方 法 移出入貨車数盈 マ ク ロ分 析 ミ ク ロ 分 析 3,246.5万トン
これに.よると移出入貨物数量の増加率4・6%である。
Ⅳ 四国・阪神間発着別品目別数:畳及び阪 神存度並び【こ将来における輸送塞
§1・対阪神及び近淑貨物流動状況
昭和34年度対阪神発送貨物数量は526万トンに達し,これに阪神以外ゐ近畿 地方を含めると701万トンとなる。とれに顕して.阪神発四国到着貨物は296万
トンで,これに阪神以外の近故地方を含めると381万トンとなる。
対阪神及び近親貨物流動状況(昭和34年皮)
§2.対阪神及び近改発送貨物・
次に阪神発送貨物について−,品目別,什出県別にみれば,愛媛県161万ト ン,徳島県132万トン,高知県127万卜,香川県105万†ンで,品目別には木材 88万トン,鉱磁石56万トン,木製品49万トン,薬品30万トン等が最も多い。
対阪神発送貨物数量 (昭和34年皮)
L−ク
品 種 細 別 徳 島】香 川」愛 媛 高 知J合 封 セメント
セ メ ン ト
金属及
同製品 鉄
その他金属
屑 鉄
銅 金 属 製 品 非 鉄 金 属
機 械
44,703 12,452
1ク160
102,978 11,789
288 126 肥 料 人 造 月巴 科
その他肥料
78,836 3,589
木 材 材 木
木 製 品
製
材薪 炭
竹及同製品
283,030 83,093
19,624 23,994
308,706 86,922 87,379 12,063
47
221,208 294,326
832,5(う8
488,335 87,379 12,063
47 漁披物 漁 獲 物
鮮 魚 介 ::;;;l773
58,483 1,342
穀 粉
塩 水産加工品 飲 食 物 陶磁器ガラス及 び同製品
2,167 33,076 41,044 119,756
3,490
3,248 104,436
 ̄
一・−
131,628
4
70,542 11,237 83,249 119,396
3,239 121,332
158
818 31,690 157,157
7,797 10,566 143,865
6,218 11,604
945
物 品 物
161,834 1,028
49,583