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旧制静岡高等学校関係資料の 整理作業 に関す る経過報告

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Academic year: 2021

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旧制静岡高等学校関係資料の 整理作業 に関す る経過報告

1.プロジ ェク トについて

静岡大学人文学部お よび理学部 の前身 は、1922(大11)年に設立 された旧 制静岡高等学校 (以後静岡高校 と略称 す る)である。静岡高校 はいわゆるナン バー ◆スクールではなかったが、東京帝大への進学率 は全国でも トップクラス で、名門校 として知 られていた。卒業生の中には、その後政界や財界、法曹界、

文化界 な どで活躍 した人 も多い。

戦前、全国 には海外 のものも含 めて30以 上の旧制高校 があったが、多 くは戦 時中に被災 し、 その過程 で高校 に関す る資料 の多 くが散逸 して しまった。 その 中にあって静岡高校 に関する各種資料 (以後静高資料 と略称 する)は、事務系 文書 も含 めてかな りしっか りしたかたちで残 っている(現在人文学部A棟2階

「人文学部資料室」 に保存 されている)。 これ は全国的 に見て も非常 に珍 しい。

それゆえ、 しかるべ き方法で保存 を し、地域 の人 々や研究者 が利用 しやすい よ うに整理・ 公開 していかなければな らない。

静高資料 については、 これ まで本学名誉教授 の山下太郎 。原秀二郎お よび教 授 の湯之上隆の三氏 が中心 となって、旧制静岡高等学校同窓会 と協力 しなが ら 資料 の整理 に取 り組んで きた。2002(平14)年には『旧制静岡高等学校―資 料 目録一』(非売品)とい う目録 も刊行 されている。

ただ、資料 の保存、整理、公開 とい う点か ら考 えると、依然 として課題 も多 い。大 きな問題 としては、①人文学部資料室が基本的に非公開なためく資料ヘ の外部 か らのアクセスが難 しい こと、②資料 そのものに対す る調査が依然 とし て不十分であること(『旧制静岡高等学校一資料 目録一』が掲載 しているのは各 資料 の名称・個数 。所蔵場所 のみ)、 な どが挙 げられる。 こうした課題 を解決す れば、静高資料 に対する社会 か らの注 目はこれ まで以上 に高 まると考 える。

そこで、2009(平21)年6月 に人文学部 の教員有志9人 (社会学科 :湯 之上

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隆・重近啓樹 0岩井淳・滝沢誠・澤 田典子0篠原和大・戸部健、法学科 :橋 誠一、言語文化学科 :小 二田誠三)と本学生涯学習教育研究セ ンターの金子淳 とで、静高資料の整理・公開 に関す るプロジェク トを立 ち上 げた (研究代表者: 湯之上隆)。 プロジェク トの名称 は「大学 アーカイヴズ構築 に向けた初歩的作業 一人文学部所蔵 旧制静岡高等学校関係資料 の整理一」 とな り、幸いなことに平 成21年度学部競争的配分経費 (学部 としての重点課題)から補助 を受 けること

も決 まった。

以下では、2009年 度 の活動 内容 について紹介 し、 その上で次年度以降の課題 について簡単 に述べたい。

2.2009年度の活動

  .

本 プロジェク トでは、2009年 度 を、来年度 か ら始 まる本格 的な整理作業のた めの準備期間 と位置づ けている。 そのため、今年度 は主 に (1)『1日制静岡高等 学校―資料 目録一』のデジタル・ データ化、(2)県外のアーカイヴズヘの訪間、

(3)次年度以降の作業 に必要 な基本的 な備 品の購入、 の3つの活動 に力 を注 い だ。

(1)『旧制静岡高等学校一資料 目録一』のデジタル・ データ化

『旧制静岡高等学校一資料 目録一』 は、静岡高校80周年記念大会行事 の一環 として、2002(平14)年11月 に、原秀三郎氏 と湯之上隆の手 によって編 まれ たもので、静高資料 に関す るまとまった 目録 としては最初 の ものである。 この 目録 の登場 によって、静高資料 の内容お よび所蔵場所 の全貌が学外 に対 して明 らかにされた。

この 目録 は、今後 さらに詳細 なデータベースを作成する上での土台 となるだ けでな く、 当座 の検索手段 として十分 に利用価値 を持つ もので ある。 しか し、

日録作成 の段階で使用 されたデジタル・ データは残念 なが らすでに消失 して し まっていた。そこで、プロジェク トの最初 の作業 として、 この 目録 のデジタル・

データ化 に跡tり かかることになった。

デジタル・ データ化 のための作業 は、 日録 のデータをエクセル に打 ち込 んで い くとい う単純 だが時間のかかるものである。 そのため、人文学部 の学生9人 (社会学科 と言語文化学科 の1年生 と3年生)にお願 い して、 アルバイ トをして もらった。彼 らが努力 して くれたお陰で、12月 にはデータの入力お よび校正 が

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無事終 了 した (その成果 を本稿巻末 に添付 した)。

なお、この作業 を学生 に頼んだのは、教育的な理 由か らでもある。学生 にとっ て、古い資料 に触れ る機会 はそれほ どない。今回の作業 を通 して、歴史的資料 の整理 の仕方や扱 い方 を学んで もらいたい と思 い、作業 を依頼 した。

さて、『旧制静岡高等学校一資料 目録一』のデータ入力が終わった後 は、いよ い よ本格的な目録 の作成 に移 る。その際、1つの資料 につ きどこまで情報 を採取 す るか、 フォーマ ッ トをあ らか じめ決 める必要 があるが、 これについては主 に 生涯学習教育研究セ ンターの金子淳 と相談 して、一応 のものを作成 した。情報 の収集範囲は以下の ようになってい る。

整理番号・所蔵場所・資料名 。年代 (和/西)。 作成者/著者・受信者・

数量 0頁 数・ 薄冊名0備

この フォーマ ットをもとに、次年度以降、本格的 な目録 の作成 に入 る予定で ある。

(2)県外のアーカイ ヴズヘの訪問

2009年 度 は、県外 の2カ所 のアーカイヴズ を訪問 し、資料 の保存・ 整理 。公 開 に向 けた先進的な取 り組み を調査 した。

12月21日 には、湯之上隆 と戸部 が、東京都立川市 にある人間文化研究機構国 文学研究資料館 を訪問 した。 当館 は、近世以降の文書資料 な ビを所蔵す る国内 有数 のアーカイヴであ り、近年 は資料 データベースの構築や デジタル・ アーカ イヴズの事業 にも積極的に取 り組んでい る。当 日は、 当館 アーカイヴズ研究系 の大友一雄氏 よ り、 アーカイブを取 り巻 く近年 の動向や文書 の保存方法、 デー タベースの構築 の仕方 な どについて、3時間 ばか りお話 をうかがった。また、あ わせ て資料館 の書庫 も案内 していただぃたので、資料 の配置の仕方や温度・湿 度 の管理方法、資料 の撮影方法 な どについて、具体的 なことを知 ることがで き た。

       

2010年2月 17日には、小二田誠二 と戸部 が、東京都豊島区にある学習院大学 を訪問 した。 当大学 は様 々なアーカイ ブズ (学習院大学 で は 「アーカイブズ」

とい う用語 を統一的 に使用 している)関連 の施設 を持 っているが、今回はその うち東洋文化研究所 。学習院 アーカイブズ準備室・ 附属図書館書庫・ 史料館 0 大学院文学研究科 アーカイブズ学専攻事務室 の5施設 を訪れた。各館 で学んだ こ

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とは主 に以下の とお りである。東洋文化研究所 :友 邦文庫 (朝鮮総督府関係資 )の整理方法、特 に写真や音声 データの整理方法 について。学習院 アーカイ ブズ準備室 :大 学関係資料 の整理方法、特 に写真資料 の保存 。公開方法 につい て。附属図書館書庫 :歴 代教員 が購入 した貴重書 に関す る整理・公開方法 につ いて。史料館 :文書や物 品 。マイクロフィルム・ 写真乾板 な どの保存0公開方 法 について。大学院人文科学研究科 アーカイ ブズ学専攻 :文書や公文書 を扱 う 専門職 であるアーキ ビス トの養成方法 について。

なお、出張で得 た情報 をプロジェク ト全体で共有化するため、戸部 が詳 しい 報告書 を作成 し、他 のメンバーに送付 した。

(3)次年度以降の作業 に必要 な備 品の購入

データ入力や他県 のアーカイヴズ を調査 す る過程で、次年度 の作業 に必要 な 備品が徐 々に分 かって きた。 ただ、予算 の都合 で今年度 中に揃 えることがで き なかったものもある。

今年度 に購入 した主 な備 品お よび用途 は以下の とお りである。

ノー トパ ソコン・ データベース ソフ ト。外付 けハー ドディスク ドライブ(デ タ入力・保存お よびデータベース作成 に使用)

デジタルカメ ラ・撮影台 (資料 の撮影 に使用)

アーカイヴズ関連書籍 (アーカイヴズに関する近年 の動 向をチェ ックするた めに使用)

また、本 プロジェク トに対 しては当初 の予算補助以外 に追加 の予算補助 が配 分 されたため、 それを利用 して、静高資料の レプ リカを展示するためのケース 1台購入 した。 この展示 ケースは、人文学部A棟入 り口に配置 され る予定であ る。

3.今後の課題

今年度 の作業 はほぼ予定 どお りに完了 したが、次年度以降 に残 された課題 は 依然 として多い。思 いつ く限 りを以下 に列挙 す る。

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(1)詳細 な目録 の作成

本年度、『旧制静岡高等学校一資料 目録一』のデジタル 。データ化が完了 した が、今後 はそのデータを本年度作成 したフォーマ ットに流 し込んだ上で、 さら に情報 を追加 してい く必要がある。 なかで も文書資料 については、依然 として 拾 っていない情報 が多いので、 かな りの時間 と労力 を要す ると思われ る。次年 度 も引 き続 きア′ルバイ トの学生 に作業のお手伝 いをお願 いす る予定である。

(2)資料の画像 データ化

目録 の作成 とあわせて、資料 をデジタルカメ ラで撮影 し、画像 データ化する。

これは、将来 のデジタル 0ア ーカイヴズ立 ち上 げを現んだ動 きである。

また、静高資料 には写真乾板 が多数含 まれているが、その現像 にも着手す る。

現像 した写真 はスキャナーで取 り込 んで画像 データ化 し、 デジタル・ アーカイ ヴズの材料 とす る。

こうした作業 にもや は り時間 と労力がかかるため、学生 に手伝 って もらうこ とになる。

(3)公開・ 非公開資料の選別

文書資料 には、個人情報 を含 んだもの も多い。 こうした資料 の扱 いには特 に 慎重 を要す る。将来資料 を公開す る際、 どこまで公開す るのか、 日録 の公開の 可否 も含 めて議論す る必要 がある。 その際、他 のアーカイヴズの公開基準 な ど

も適宜参考 にす る。

(4)他の部局 との連携

本 プロジェク トは、基本的 には人文学部 が中心 となって取 り組 んでいるもの であるが、将来的には他部局 とも連携す る必要がある。 とい うのも、本来大学 関係 の資料 の整理 は、一部局 のみが単独で行 うのではな く、大学全体 で(あ

程度統一 した基準 の もとに取 り組 まれ るべ きだか らである。今年度すでに、教 育学部 で、退職 した教員 が残 した学内文書の整理 に当たっている矢野敬一准教 授 と目録作成 について話 し合 いを持 った。他部局 との連携 に向 けた こうした取

り組み は今後 も続 けてい きたい。

以上 の ような課題 は短期間で解決で きるものではない。来年度以降 も、長期 的な視野 に立 って着実 に作業 を進 めてい きたい。

‑125‑

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︱  NO I

(暫) 1番IFrl蔵│,,:11サ│:ill〕    ::懸:1薄:菫薫筆):量: 簿12年17年1923年1942年2冊1峡(要3冊) 簿12年17年1937年1942年2冊1軟(要3冊) 簿13年17年1924年1942年2冊1峡(要2冊) 簿12年17年1923年1942年2冊1峡(要2冊) 簿12年17年1923年19424F2冊1峡(要2冊) 簿17年18年1942年1943年1冊 簿22年簿22年1947年1冊 簿22年9月9日簿22年9 9日1947年9 9日1冊 5冊 5冊 1冊 1冊 1冊 (於 )写1袋 (表12 2月)12年2 1923年2 1冊 (表10年 9年)9年1934年1冊 5年5月1930年5 1冊 1冊 6年4月1931年4 1冊 (写)2冊

(7)

IHく︱

:爾:套:翻 (綴)1冊 (綴)1冊 簿1冊 1冊 25 5枚 26

(含 )

1面

(含 0人 5)

(御?)1面

(含 )

1面

(含 0人 )

1面

(8)

I HN∞ ︱ :薔:驚溺嘩鐵1麟 (自:画苺菫:攀:

(含 )

(十)1面

(含 )

1軸 32

(含 0人 )

(印)1軸 33

(含 0人 )

(印)1軸 34

(含 )

4年3月 3日19294F3 3日1軸 35

(含 )

1軸

(含 )

1軸

(9)

I HDO I :響:1:;::::::I::l:i:│(葛::蓉 37

(含 5)

(拓)4枚1組 38

(含 0人 )

1枚

(含 0人 )

1枚 40

(含 0人 )

(部)1枚 41

(含 0人 )

1個 42

(含 0人 )

1個 43

(含 0人 )

1枚

(10)

︱いωOI :新1│̀;i)   │:;li:il:11:=資1名:和 =0自(菫)i1茜麿(饉):画(菫):容:量 44

(含 0人 3)

4イ 45

(含 0人 )

6年1月 28日1931年1 28日2冊 46 (仰)1枚 47 2枚 48 2枚 49 (乾)2箱 50 (丼)1箱 (段ボール 箱

)

(含 )

1箱 52

(含 0人 5)

(穆)1箱

(11)

1響:勲:鐵:

一 欄

尊鐵: 53

(含 0人 )

(箱)10枚 54

(含 0人 )

9包 55

(含 )

1個 56 1本 57 2本 4枚 15枚 15枚 62 6枚 63 1東 64 8個

(12)

︱ ︻∞N I :機:1欄:繁1 1箱 66 1枚 67 1本 68 1枚 69 1箱4部 70

1箱 1イ 72 3個 73 5枚 3枚 34年6 24日19594F6 24日2枚 1通

(13)

IHω∞︱

:1薩(:自雑轟)1蓉:量: 77

(成 )1包 78 2枚 79 1冊 80 7年5月1932年5 82 2音 83 2枚 2本 1通 86 1通 87 1通

(14)

I Hωト ー

1欄:藤(:自1:爾羅菫) 2音β 1枚 1枚 92 1冊j)堂Б 93 簿13年17年1924年1942年2211 94 1括 95 7*t.,v1揃 96 1個 97 1イ 98 2音

(15)

IH釧︱

:続 4個 100 2個 101 2枚 102 1冊 103 2冊 104 1冊 105 簿45年 48年1970年 1973年2冊 106

1、2回2冊 107

日 召44年1969年1冊 1984年1冊10833号59年 109

参照

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