• 検索結果がありません。

カナダにおける「情報ハイウェー」政策の展開と

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "カナダにおける「情報ハイウェー」政策の展開と"

Copied!
27
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

カナダにおける「情報ハイウェー」政策の展開と情報サービス産業

カナダにおける「情報ハイウェー」政策の展開と

情報サー ビス産業

伊 東 暁 人

は じめに

1章 .カナダにおける「情報ハ イウェー」政策の展開 1節.カナダ連邦政府の「情報ハイウェー」構想 2節CANARIEの 試み

3節 .カナ ダ連邦政府の「情報化」に関する国際戦略 2章 .カナダの情報サー ビス産業

1節.カナダの情報サービス産業の規模 2節 .カナダの情報サニ ビス産業の特質 3節 .カナ ダの情報サービス産業の課題 おわ りに

は じめに

1993年 9月 、米国のアルバー ト。ゴア副大統領は、その前年の大統領選挙キャンペーンの時か ら提唱 していた、NII(National lnformation lnfrastructure)の 行動 アジェンダをク リン ト ン政権 による重要政策の一つ として発表 し、さらに94年3月 にブエ ノスアイ レスで開催 された国 際電気 通信連合 (ITU)の 1回世 界通信 開発会議 の席上 、各国のNIIを 接続 したGII

(Global lnformation lnfrastructure)構 想 を発表 した。この考えは、同年 7月 にナポ リで開催 された先進国首脳会議 (サ ミッ ト)の経済宣言 にもうたわれ、これ以降、先進国はこぞって 自国 の情報 インフラス トラクチュアの再構築に追われることとなった。95年2月 にブラッセルで開催

‑235‑―

(2)

された「情報社会 に関す る先進七 カ国関係閣僚会議」(いわゆる「情報サ ミッ ト」)では、地球規 模 の情報化社会 を実現す る基本8原則 とその8原則 をGIIに適用す るための6方策、情報化社 会への理解 を深めるための11の共同プロジェク ト、などが合意事項 として決定 された。

こうした流れの中で、日本においても94年5月 に通産省が「高度情報化プログラム」を、郵政 省電気通信審議会が「情報通信基盤整備プログラム〜21世紀の知的社会への改革に向けて」と題 する答申を相次いで発表 した。さらに、同年6月 、政府 (羽田内閣)が「高度情報通信推進本部」

(8月 には村山内閣により「高度情報通信社会推進本部」に継承)を設置 し、95年 2月 には 日本 NIIの基本構想 ともいうべ き「高度情報通信社会推進に向けた基本方針」が発表された。

このように各国がこぞつて情報通信の社会基盤 (イ ンフラス トラクチユア)の再構築に邁進 し ようとしている背景には、これからのグローバル化する経済環境において、国家 レベルでの情報 通信能力が自国の産業競争力にとつてきわめて重要な意味を持つようになるからであり、さらに、

高度化する情報通信技術分野において自国の技術を普及させ、事実上の世界標準 (デイフアク ト スタンダー ド)とすることで、その後の技術的なイニシヤチブを握ることがで きるからである。

さて、日本において、そうした「情報ハイウエー」をめ ぐる外国の状況、とりわけ北米の状況 について語 られる場合、その多 くは「情報ハイウエー」構想を初めに提唱 した米国の状況および 政策について語 られることがほとんどであ り、加えて、「情報ハイウエー」の実現 と密接な関わ りをもつと見られる情報サービス産業についても、米国の情報サービス産業について語 られる とはあっても、「北米」を構成する他の国々 (カナダ・メキシコ)について語 られることは きわ めて少ない1)。 た しかに、カナダの情報サービス産業は後述するようにそ.の規模から見 ると米国 とは比較にならないほど小さいものであり、その影響力も小さザように見受けられる。しかし、

カナ ダの情報通信 に関す る社会基盤は先進国の中で も トップ水準 にあ り(表0)、 同時 に、そ の 0。 先進諸国の情報 インフラの普及状況

  カナダ 米 国 日本 ドイツ フランス 英 国 イタリア

電話回線 100人当た り 46

ケーブルTV契約者数 100人当た り 1

)r-r)-tv=>Vz-y' 100人当た り

デ ィジタル回線 %

回線 に接続 している世帯割合 % 94

インターネッ トのホス ト数 100,000人 当た り 0。3

資料 :CANARIE INC。 "Acceleraung the Emergence of Canada'S Informa■ on Society"原 資 料 は 国 際 電 気 通信連 合 (1998年)による。

‑236‑―

(3)

カナダにおける「情報ハイウェー」政策の展開と情報サービス産業

規模力Ⅵヽさいにも関わ らず、カナダの通信・情報サービス産業が世界的に見ても相対的に強い競 争力 を持 っているとい う評価は一般的なものとなっている。

特 に、カナダは1970年代後半か ら80年代前半にかけて、世界的規模で起 こった「ニュー メデ ィ ア」ブームの中で、積極的なビデオテ ックス (videOtex:VTx)の普 及政策 を展 開 し、その情 報通信技術の水準の高 さを世界に知 らしめた2)。 このカナダの「実験」は、その普及 と展 開 にお いては、一般には失敗であった と評価 されているが、その技術開発および政策上の経験は、その 後のカナ ダの高度情報化推進 に様 々な影響 を与えたと推察される。また、カナダが現在推進 して いるスクールネッ トに対する高い評価やIMAX、 SMARTな ど映像やマルチメデ ィアの分野 で、あるいは、WOrdPerfectで知 られるCo r e 13)の ように世界的に活躍 を見せているカナ ダ のい くつかの ソフ トウェア企業の存在 も無視で きない。

今回、幸いに も平成七年度文部省在外研究員 としてカナダ・アルバータ大学経営学部に滞在 し、

カナダの情報化政策 と情報サービス産業について、その一端 を調査する機会を得た。

本論文では 日本であ ま り知 られていない、カナダが現在すすめている「情報ハイゥェー」政策 とそれを背負 う重要な要素 となる情報 (および通信)サービス産業の現状 を紹介 し、その政策意 図、産業上の戦略 と課題な どを明 らかに したい。そのことは、単にカナダや北米にとってのみな らず、日本やアジアの情報化の将来 を考える上で も重要な意味を持つ ものと思われる。

‑237‑―

(4)

第 1章.カナダにおける「情報ハイウェー」政策の展開

本章では、現在カナダにおいて推進されている「情報ハイウェー」政策とそれと深 く関連す る い くつかの政策について、おもに1990年代以降の連邦政府の政策を中心に述べ、カナダの情報化 政策の特質を明らかにしたい。

第 1節.カナダ連邦政府の「情報ハイウェー」構想

カナダは10の (および 2準 州)からなる連邦国家であ り、カナダ全体、あるいは州をまたが るような国家的な政策はオタワの連邦政府が立案・施行 し、各州域内の政策については各州政府 がそれを行っている。情報化政策、あるいは情報産業の振興政策についても、こうした分権的な 対応が原則 となつているといえよう。広大な国土を持つカナダにとつて、全土にあまね く情報通 信 と交通・輸送の社会基盤 (イ ンフラス トラクチユア)を展開し、それを維持することは、国家 としての一体化と国の存立に関わる「国是」ともいえるほど重要な意味を持ち、国家設立の当初 より政府の重要政策の一つとなってきた。そうした歴史的な背景 もあ り、カナダはこれまでに も 情報通信の分野において世界の トップレベルの技術開発 とその普及を積極的に推進 して きた。

(「はじめに」でも述べたように、人口当た りの電話回線数、ケーブルTV契約者数は先進七 カ国 の中で最高水準である。)そして現在 も次世代の情報化社会の建設にむけて様 々な政策 をとって いるが、その具体的な方策の一つとして、カナダの「情報ハイウエー」構想を見たい。

1994年 4月、産業大臣によつて、産官学の各分野からの29人の委員からなるカナダ情報ハイウエー 諮問会議 (lHAC:the Canadian lnforrnation Highway Advisory Council)が 設けられた。 こ の会議の目的はカナダの「情報ハイウエー」の実現にもっともよい筋道を政府に助言することで あった。彼 らは94年5月から95年7月 までの間に15回におよぶ会議を開き、その間、94年 9月 に カナダにおける「情報ハイウエー」の基本構想 となる中間報告書"The canadian lnfo・11la●On Highway:Building Canada's lnformation and lnfrastructure"を 発表、それをたた き台 とし 95年 9月 にその最終報告書"Connection,Community,Content The Challenge of the

lnfo■11lation Highway"をまとめたが、これには約300にのぼる各種の提言が盛 り込 まれた。 さ らに96年5月 、その最終報告の具体的な行動指針 として、"Building the lnfomation Society:

Moving Canada into the 21st Century"を 発表 した。その具体的な政策概要は表1‑1にまと

めた通りであるが、同時にこの報告書はカナダがどのように「情報ハイウエー」をつくるべきか

を、その戦略 的 フ レーム ワー クの なかで5つの基本原則 か ら規 定 してい る。

1。 相互 に接 続 され 、相互 に運 用可 能 な ネ ッ トワー クの ネ ッ トワー ク

2.公共 部 門 と私 的部 門が協 力 した開発

‑238‑―

(5)

1‑1.カナダ連邦政府による「情報ハイウェー」政策 政 策 目 標 個 別 の 政 策

政 策 実 行

すでに

実行 これか ら す ぐに

競争的な環境の創出 集中化政策 電話会社 とケーブルTV会社の相互参入 と競争の促進

所有権の法・規則 との調和化 放送法の改訂

海外電気通信政策 テ レグローブヵナダ社の役割 レビュー

新 しいサービスの振興 マルチメディアのための先端

的な衛星サービス 1999年 末 までに、通信衛星 を基盤 とするマルチ メデ ィアサービスを展開する。

世界規模での移動体通信衛星

政策 ?量踏努77守υ

新広帯域無線サービス

と して:碁露 す る。ultipOint COmmunication Systems)を 1997年秋 をめ ど PCS(パー ソナルコミュニケー

シ ョンサー ビス) 塀曽諾記入碁赫3示量雷可。今後5年間に30億ナダ$の

る。

デ イジ タルテ レビジ ョン 1998年中期の早い時期にサービスを開始するように諸環境を整備する。

デ イジ タル ラジオ CRTCで1996年末 までに長期計画を策定する。

情報ハイウェーの研究 開発の振興

科学お よび技術の戦略 空露

    

織 躍 離 み〕

if[爾茉難 疑 饗TttT攪灘 論 言難顧L

CANARIEのフェーズ コ

相互交流のためのネッ

トワークづ くり 規格基準におけるこれか らの

尺度

産業界 との規格標準策定 鶴ξGovernment Enterprise Network)「 炉認麓誅糧籍鶴暮肢謂りT裁舗震1…

廿﹁菰

ω

:"B」dng the hわrma■on sOdiン

)等躍 薯the 21st Century",1996,Govemment of Canada

ic‐data/info‐highway/ihac/socie (httpプ/info.ic.gc.ca/

(6)

3.プライバ シー保護 とネ ッ トワー クセキユ リテ イ

4。 施 設・ 設備 、製 品 、サ ー ビス にお け る競 争

5.カナ ダの情報 ハ イウエーのキー となる計画要素 と して 、生涯学 習

上記 の基 本 原則 は、カナ ダの「情報ハ イウエー」が下記 の3つの戦略 的 な政策 目標 に到 達 で き るように意図されている。

1。 カナダ国内における技術革新 と投資を通 じて雇用を創出する。

2.カ ナダの独立国としての主権 と文化的個性 (アイデンテイテイー)を強化する1)。

3.安価なコス トで世界中にアクセスできるようにする。

これらを具体的に設備・施設面での方針から見ると、

1。 従来区別されてきた電気通信事業者 とCATV事業者の事業区分を緩和 し、相互に協力、

分担 した事業の推進を認める。

2.設備の利用にあたつて誰 もが差別されることなく利用できることを原則 とする。

3。 設備の利用は必要な部分だけ利用できるようにし、その対価 も利用 した分だけを支払 え ばよいようにする。

などとなつている。

こうして、カナダの「情報ハイウエー」構築に関する、国家 レベルでの基本方針 と全体構想が まとめられたわけであるが、こうしたカナダの「情報ハイウエー」構想を米国のものと比較 して みよう。表1‑2は1994年にカナダ産業省がとりまとめたカナダと米国の「情報ハイウエー」

構想の相違である。これを見ると、その投資計画の規模の違いに表れているように、カナダの構 想は米国との国家規模の違い以上に控えめな計画 と見受けられるが、これは米国がゴア副大統領 が中心 となつて国家プロジエク トとして「情報ハイウエー」構想を推進 しているのに対 し、カナ ダはできるだけ民間主導でこの構想を実現 しようとしてお り、そうしたスタンスの違いが出てい るものと思われる。では、カナダの「情報ハイウエー」構想は実際にはどのように推進されてい るのであろうか?次節では、その重要な推進体であるCANARIEを 事例 としてカナダの「情 報ハイウエー」構想が現在どうなつているのかを見ていきたい。

2節.CANARIEの 試 み

カナダが現在推進 している「情報ハイウエー」構想 を語 る上で欠かすことがで きないプロジ エ ク トがCANARIE(The Canadian Network for the Advancement of Research,Industry and Education)である。 もつとも、CANARIEそ れ 自体 はゴア米・副大統領が「情報 ハ イ

ウェー」構想お よびGII構想 を発表するよ り以前 に創 られたので、それだけを目的 に創られ た

‑240‑―

(7)

1‑2。 カナダと米国の「情報ハイウェー」構想の比較

  

1.ヴイジ ョン

期 限

:::貫:::31'tilif:省

「言 言 貫 二 環 曽 骨

:]

― ド博士のITAC会議 (1994

NHの払 人薇轟 艦纂

あう生き方を決定的に変える

ηR響(1993年9月)

未 定 2000年までにすべての教室、図書館、医療施設を接続する。

3.目

ナダみ皇種言程出ア『 曇多引サ:夕 L事 1ヒ

する

]]]][mil       lill[派11[

4.管理の枠組み

1

2

3

5。 法 的規制な ど

[]:i[       iち

言 ξ

ttll]I[;年 1・ 28:『

Eヨi;賃:言8書i番:][暴

i:憲

2.景t繁綿班夕2肇F応でき

6.技術 。新産業開発

T版L県

̀ス

F の60億

:1:雪βf子勢にILT膚ξ顆 辱

7.現在進行中の計画 CANARIE:

;」

il      

[│

高性能 コンピュータシステム 246雇罫フデ$

曇 重 争 身 香 鰈昇

3瞥

基 晃 墨 壷 重 ユ

11狂

≡ ≡

::::::::

廿﹁菰

・I

馨ぽ よ尋

AⅢSON OF NFORMA■ ON SUPERⅢGWAY N■ A■VES N cANADA AND THE USA■

(8)

わけではない。カナダ連邦政府は独 自に1992年10月 にはすでにその「行動計画」の中で「情報ハ イウェー」にあたる概念 を明 らかに してお り2)、 結果 としてCANARIEが 、カナダの「情 報 ハ イウェー」構想の推進 と、もっと広い意味では、カナダの情報化知識化社会の実現のために大 き な役割 を担 うようになつたといえる。92年11月 25日 Stentor、 Newbridge、 Unitel、

Gandalf、 Ernst&Young、 IBM、 CA*net、 Northen Telecom、

DMRな どカナダを代表す る情報通信会社など15社は、カナダの情報通信基盤の発展 を主導す る ための組織 としてCANARIE Associatesを 設立 した。同年12月 31日 CANARIE Associatesは 、その事業計画 をマイケル・ウイルソン産業0科学・技術 お よび貿 易担 当大 (当)に提 出 した。この事業計画 を受 け、93年2月19日、連邦政府 を代表 してマイケル0ウ イ ル ソ ンがCANARIEの 役員 と面談 し、連邦政府 が その事 業計画 を認 可 し、 政 府 と して も

CANARIEを 支援 してい くことを伝 えた。こうして連邦政府 の支援 を受 ける こ とに成功 し

CANARIEは 93年 3月 5日 に連邦政府や他の企業 、研 究所 な どが加 わる形 で、非営 利 の会 社組織 として再編 された。それゆえ、現在 は正式 にはCANARIE Inc。 と称す る。現在 、 CANARIE Inc.は 、カナダ国内の56の組織 (研究所 、大学、企業 、政府機 関 な ど)か 来た200人以上のスタッフと、140以上の企業 。公機関を出資 メンバー として擁 し、1999年 まで に カナダが情報化時代 に対応 した産業競争力 を獲得するために行 うべ き事業計画 を、約7年間、3 フェーズ に分けて立案 し、推進 している。CANARIEは 自らに与 えられた使命 (MisSion)を

「カナダにおける知識 をベース とした (Knowledge‐based)社会お よび経済の通信基盤 (commu‐

nications infrastructure)の 重要な事態の進展 を促進 し、それによつて経済のあ らゆる分野にお けるカナダの競争力 、富 、雇用創 出、われわれの生活の質の向上 に寄与す るこ と。」 と定義 して いるが、それはCANARIEの 以下 に示す ような危機感 とも思われるような「情報ハ イウエー」

に対す る認識 に基づいている。

「もう一度繰 り返すが、カナダは今、岐路に立っている。そして、過去の世紀のように国家規 模のインフラス トラクチユア計画が必要とされているが、それは、鉄道のような物的なインフラ ではなく、情報スーパーハイウエーである。それこそが、この時代に焦点を当てたものである。

世界規模での経済構造の再構築 (リ ス トラクチユアリング)が起こり、技術革新は企業と経済に この変化の中から成功する好機を等しく提供 している。3)

そして、この約 7年 間にわたるプロジエクトの間に、206百万カナダ$の 連邦政府支出を含む 10億カナダ$が カナダの情報通信基盤のために投資される予定になつており、この投資により、

カナダ産業界にこれからの約10年間に90億カナダ$の 売上増と24,000人の雇用創出が行われるも

‑242‑―

(9)

カナダにおける「情報ハイウェー」政策の展開と情報サービス産業

の と見込 まれている。

CANARIEの 計画 しているフェーズごとの事業概要は下記の通 りである。

[フェーズI]

(事業期 間 :1993年 4月 〜95年3月 )

フエーズIは下記の大 きく三つの柱か ら成る。

1.情報社会基盤 (イ ンフラス トラクチュア)一CA*netを 更新強化 して、Tl以上 の

速度 を持?たインターネ ッ トに し、教育 と研究分野におけるカナダの武器 とする。

2.テス トと試用 (ト ライアル)一超高速の実験 ネッ トヮークNTNを構築 し、カナダの企 業や研究者が先端的なネ ッ トヮーキング技術 を実験 した り、カナダ製のプロダクッを公 開す ることを可能 とする。

3.応 (アプ リケーシ ョン)一私企業がネ ッ トヮーク技術 に関連 した革新的な製品やそれ らを応用 した商品を開発 した場合に、それ らが市場へ流通することを支援するための補 助金 プログラム。(TD2と oNPS)

上記1のCA*netの 高速化か ら、その具体的な行動 を見てみ よう。cA*netは 199o 10月にそれ までヵナダ国内にあった各州域 を対象 としていたネッ トヮークを相互接続 して設立 された4)ネッ トヮークで、後述するNTNと もにカナダのイ ンターネ ッ トの幹線 となっている。

会社形態 を採 っているため、会社名はCA*net Networking lnc。 と称する。

CA*netは loの地域 (州)コンピュータネッ トヮーク (これ らの地域 ネ ッ トヮー クはそ れぞれ、cA*netの 支線 ネッ トヮークとして働 く。)をカナダ全域 にわたる研 究開発・教 育 用ネ ッ トヮークに接続す るために通信回線 を賃貸 し、管理運用 している5)。 cA*netの 高速

化 とい う計画それ 自体 は、すでに92年1月 に、このネ ッ トヮークの運用管理 と将来のあ り方を考 えるネ ッ トヮーク組織化会議 (NOC:the Networking Organizing Conference)の 下 に作 られ 5つの ワーキ ンググループの一つである事業計画 (Business Plan)ヮ ーキ ンググループが作 成 した「事業計画の枠組み」(BPF:Business Plan FramewOrk)に 述べ られてい る。 その計画 で は 、 当時 、56Kbpsだ ったcA*netの 回線 速 度 を5年以 内 にTlス ピー ドレベ ル (1.544Mbps)以上 に引 き上げ、最終的にはT3ス ピー ドレベ ル (44.736Mbps)に す る とい うも のであった。この計画はその後、CANARIE創 設 とともに引 き継がれ、フェーズIの期 間内 Tlスピー ドレベルに引 き上げることを達成 している。 しか し、このスピー ドは他の先進諸国 の研究用基幹回線のス ピー ドと比較 して格段に高速 というわけではない。例えば、米国のNSF net6)は2年以上前 にすでにT3レベルを達成 してお り、また、日本の学術情報ネッ トヮー

‑243‑―

(10)

クも1994年に主要幹線 を6 Mbpsに増強済みである。さらに急速に進行す る情報技術 の発展 ― と りわけ、マルチメデ イア化の進行 による伝送情報量の飛躍的増大 によ り、先進諸国は どこも研 究 用基幹 ネッ トワークの速度 をさらに高速 にすべ く、計画 。実行 している。CANARIE自 身 も そうした認識に立って、21世紀の情報通信市場でカナダが成功をおさめるには、いわゆる「ギガ ビット」スピー ドの回線に強化 していかなければならないとしている。

次に、二つ 目の柱であるNTNについて述べたい。CANARIEの プロジェク トのなかで、

中核的役割を占めている計画の一つが、NTN(National Test Network)と 呼ばれる、世界最 大の高速実験ネットワークである。これは、St.John'S(Newfoundland州 のカナダ最東端の都市)

からBoC.州Vancouverまで、カナダ全土を東西に横断する約6,000kmのネットワークで、11の 地域高速試験ネットワークを相互 に繋いで構成 されている (図 1‑1)。 NTNはDS3/

OC3と 呼ばれる45 Mbpsと 155 Mbpsの インターネッ ト(TCP/1P)接続 とATM接続 を提供

してお り、そこからTeleglobe社 などを通 じてヨーロツパ、アメリカに接続 している。このネ ッ トヮークを通 じて、高速広帯域通信を利用 した新たな応用技術の開発が、ビジネス、教育、医療 保健などの分野で行われている。それらのうち、典型的なものはマルチメデイア技術を応用 した 遠隔教育システムや医療分野での画像通信、先端的なビデオ会議システムの実験などがある。産

1‑1. CANARIE NTN and CA*net NAT10NAL NETWORKS

CAOo00 10 MbpB NTN DS3′OC3‐ BAC

‐ ‐NrN D13‐ATaT Canada Long Dlstance SerViCe3 U NTN POP

C)CA°・ 01'OP

ACORN(NFLD)

ACORN《NS)

ccnnoctlonl'

‑244‑―

CANTAT 3 Celegiobe》tO Eu● Op●

(11)

カナダにおける「情報ハイウェー」政策の展開と情報サービス産業

業界や大学 はNTNを用いて、ヴァーチ ャル リアリテ ィや高速WWWサー ビス、リアルタイムに よる音声画像通信 といった、新 しいインターネッ トの応用技術 を試行 している。

最後 に、三つ 目の柱であるTD2&ONPSに ついて。TD2プロジェク トは、正式には「技 術開発/技術普及 (Technology Development/Technology Diffusion:TD2)」 プロジ ェク トと 言い、その名の通 り先端的な情報通信技術の開発、ならびにそうした技術の実際面での応用・普 及を促進するために設立された資金援助プログラムである。カナダ各地の産業界・学会から選出 された21人のプロジェク ト諮問委員会 (PAC:PЮject Ad宙sory COmmittee)が178の申請 プロ ジェク トに対 して6ケ月以上にわたる審査を行い、その結果、42のプロジェク トに対 して15百 カナダ$の資金援助を実施 した。ONPS(Operational Network PЮducts and Services)プ ロジェク トは、カナダで実際に稼働 しているネットヮークを利用 した製品やサービスのなかから、

「情報ハイウェー」構想の理念とその将来性に適ったものを選出するというもので、TD2と 様に23人からなる委員会が、カナダ各地 。各団体のネットヮークゃサーバーなど60の申請のなか から15の製品およびサービスを選出 している。

しか しなが らフェーズIにおける、こうした援助 プログラムの実施をCANARIE自 身は、

「 フェーズIプログラムは、カナダの企業がマルチメディアや双方向 (イ ンタラクテ ィブ)な プリケーシ ョンの開発やマーケティングを行 うようにするには、とても小 さな試みで しかなかっ た。応用 ソフ トウェアゃ製品開発のためには、なお多額の投資が必要であることが認識 された。」

と総括 している7)。

[フェーズ Ⅱ]

(事業期 間 :1995年4月99年3月)

フエーズIに継続 して現在展 開されているフェーズIは、どちらか といえば通信基盤 と実験環 境整備 といった色彩 の強かったフェーズ Iと 異 な り、より具体的で、市場性 をもった製品や技術 開発の支援 に重点 を置いている。そのためフェーズ Ⅱでは以下の四領域 を「重点領域」 (Areas of Special Focus)と して特に定め、この領域で市場性を持った製品や応用 ソフ トウェアの研究 開発 を促進す るとしている。

1。 ビジネス

2.調査研究

3.健康管理 (ヘルスケア)と生活の質 (Quality of Life)

4.教育お よび生涯学習 (Life‐Long Leaming)

フエーズIの具体的なプログラムは下記の四点 をその柱 としている。

―‑245‑―

(12)

1。 技術 お よび応 用 ソ フ トウ ェ ア 開発 プ ロ グ ラ ム (TAD:Technology and Applications Development Program)

2.NTN(National Test Network)

3。 ONU(OperatiOnal NetWOrk Upgrade)

4。 OP (Outreach Program)

TADは フェーズIにお けるTD2の 後継 プ ログ ラム に当 た る もので 、前述 した四重 点領域 に 関 わ る技術 開発 を行 う中小 の企業 ・研 究機 関 を対 象 と して 、有望 と見 られ る開発 プロジエ ク トに 資金援助を行 うというもので、具体的には、 1件 あたり1百 万カナダ$を 上限として、開発 コス ト総額の50%までをCANARIEが 補助するというものである。すでに、初年度である1995〜

96年に一回目が実施され (1996年度分は97年3月 までが申請期間である)、 申請のあった334の ロジェク ト(内109の計画は完全な事業計画として提出された)か50件のプロジェク トを選び、

総額18.5百万カナダ$の補助を行つた。これらのプロジェク トにより、総額70百万 カナダ$の 資 と175の各組織の参加が見込まれている。

NTNについて、その 目的 と概要はフエーズIで述べた通 りであるが、フェーズ Ⅱではこれ を さらに強化 し、ATM(非 同期転送モー ド:100Mbps以上の高速通信が可能)をベ ース と した、

よ り高速で広帯域 な通信 を可能 とす るバ ックボー ン・ネ ッ トワークヘ と更新 してい く予定である。

ONUはCA*netの 更新 をサポー トしてい くプログラムで、特 に他のネ ッ トワークとの 接続 を強化することが図 られている。具体的には、(1)各州 などをベース と した地域 ネ ッ トワー クの接続強化、(2)イ ンターネッ トとしての国際的なネッ トワーク接続の強化 ―米国のNAPs、

CIXs、 GIXsと の接続 も含む一などが計画 されている。

OPは「情報ハイウェー」構想 とそれに対する取 り組み を広報するためのプログラムであ り、

具体的には、(1)カ ナグの国内外 における「情報ハイウエー」に関す る情報 をオ ンライ ンで提供 する。これには、CANARIEの 諸活動 について広報するためのWWWや gopherの

作成 を含 む。(2)「情報ハイウェー」 に関す るワークシ ヨップやセ ミナーのスポ ンサー となる。

(3)Inet'96の よ うな国際 会 議 や 国 内会 議 の 主催 者 とな り、 カナ ダの企 業 や研 究 所 が

CANARIEの 資金援助 を受 けた プロジエク トの成果 につ いて公 開で きる場 を提供 す る。

(4)カ ナダの「情報ハイウエー」に関す る論文 を出版する。(5)CATAやロイヤルバ ンク ととも に「IWAY Award」 (「情報ハイウエー」の推進 に貢献 したカナ ダ人に与 えられる賞)の

共同スポ ンサー となる。、な どとなつている。このOPで広 く知 らしめる必要が あ る技術情 報 に ついてCANARIEは 、表1‑3の諸技術群 を挙 げている。

‑246‑一

(13)

カナダにおける「情報ハイウェー」政策の展開と情報サービス産業

1‑3.ア ウ トリーチプログラム (oP)で Showcaseと して挙 げ られている技術群

[広 (広)/メデ ィア]

(ソフ トウェァ/システムズ) 0机上会議システム

[コミュニケーションズ]

(ハー ドウェア/システムズ) ATM技  ・ 光 ファイバー伝送   IsAバWANカー ド

OISDNプ リッジ/ルータ   ●ネッ トヮークセキュリティ

PCMCIAベ ースの Encryptionデ バ イス 0遠 隔ビデオ監視  ・ ビデォ会議

・ 会議システム技術  ・ エ レク トロニ ックコマース (電子商取引)

・ 会社規模での電子メール  ・ ネッ トヮーク管理

OATM技  0テレーロボティクス

(ソフ トウェア)

(v77Ax,/+r-e7.)

[コンピュー タ]

(r.'- 1." t zT ,/ i

^ii/^X) (vzI-at7)

・ デジタルメデ ィアサーバー

0マルチ メデ ィアデー タベース ッール ・ 仮想高性能コンピューティング [教 ]

(遠隔教育) ・ コースウェア  ・ マルチメデ ィアォーサ リング

・ ハ イプリッ ドアプリケーション

(インターネット/マ ルチメディア)

[厚/医]

$XfrFtt>r4>t-€z) ・ 医療情報の公表  ・ 医学的資格審査 (メディカルスクリーニング)

[インターネット]

(ソフ トゥェァ) 0ア プリケーション開発  0地図情報プラウザ  ・ 地図参照データ

・ 以前か らあるシステムとの接続性  ・ 他言語型の電子メール

・ 予約お よび発券システム   ●共用型のマルチメディア環境

・ 文書の復旧  ・ ゥェブヵタログの開発 [法的サービス]

(双方向オンラインサービス) 0会社名、氏名、商標などの検索 [衛星通信]

(vZfaLf-Cx) 0ハ イブリッドネットヮークATMサービス ・ 衛星型ATM技 [テレヴィジョン]

(データ放送)

(vzFtzTLrzfA) ・ 双方向サービス

以上述べたフェーズIの各種 プログラムの実行のために、CANARI

を予定 している。(表1‑4)

―…247‑―

Eは 下記のような予算

(14)

これ らを、上記 の主要4プログラムにつ いて見てみ る と、

1‑5。 フェーズⅡの予算案(2)

会計年次 1995ノ/96

1‑4.フ ェーズ Ⅱの予算案(1) 会計年次

(単:百万カナダ$)

1995ノ/96 96ノ/97 97ノ/98 合 計 80.0 54.0 342.0 476.0

(単:百万 カナダ$)

97ノ/98 合 計

政府か ら 産業界か ら 非政府組織か ら

  

TAD NTN ONU OP

25.0 21.3 104.3 150.6

12.0 5.1

5.5 0.4

27.0 16.3

129。3 172.6

12.0 6.2 6.3 0.4

28.0

16。4

108。4 152.8

12.0 6.7 7.2

0。4

36.0 18.0 19.0 1.2

となってお り、TADを通 じた技術開発の比重が大 きいことがわかる。(表1‑5)

[フェーズ Ⅲ]

(事業予定期間 :1998年 4月 〜2000年3月 )

フェーズ Ⅲの期間における詳細 な事業 プログラムおよび予算案 などは、まだ公表 されていない が、新 しいネッ トワーク技術やそれ らを用いた製品、サー ビスを (実験的なネ ッ トワークか ら) 実際 に運用 されているネ ッ トワークヘ と、うま く移転す ることに焦点 をあてることになつている。

とりわけ、経済の分野でネッ トワーク技術の普及を妨げている様々な障壁 を崩すために、まだ抽 象的なが らフェーズ ⅢでcANARIEが 支援すべ き方向 として 、以下 の3点を挙 げてい る。

(1)どの ようにすれば最先端の技術が生産性、有効性、競争力 を増進す る ようにな りうるのか を 実例 を示 し説明す る。(2)ネッ トワークの利用者が 自分たちの要求 を満足 させ られるように、ネッ トワーク技術の設計 プロセスに もつと関与 させる。(3)研究・教育機関が 自分 た ちの運 用環境 を 使 つて先端的なネ ッ トワーク技術 を見せ られるようにすることを支援する。

これ らの方向性か らもわかるように、フエーズ Ⅲではそれまでの実験段階、あるいは移行段 階 資料:CANARIE Inc。 "Phase  Business Plan",1994

資料 :表1‑4と同 じ。

―…248‑―

(15)

カナダにおける「情報ハイウェー」政策の展開と情報サービス産業

か らさらに進んで、エ ンターテ ィメン ト、商業的サービス、各種の公共的なサービスを含んだマ ス・マ ーケ ッ トで、消費者、ビジネスマ ン、公共機関など幅広い利用者が「情報ハイウェー」 を 利用で きるようになることをその 目標 としてお り、技術的にも広帯域の画像データを中心 とした もの を想定 している。この フェーズ Ⅲにおける構想の総 コス トは概算で約300億カナ ダ$が想 定 されている3)。

以上 、フェーズIからフェーズⅢにわたってcANARIEの プログラムについて見てきたが、

上記の各プログラ

^と

平行 してCANARIEは 、具体的な成果 を国民 に還元する目的 もあ り、

厚生/健康領域 と教育の領域 において連邦政府 と協力する形でい くつかのプロジェク トを推進 し ている。なかで も、いち早 く小中学校 をネッ トヮーク化 した sch001 Net"や 医療保

健情報の統合化 をめ ざ して進め られている Canadian Health I― way"は

外国か らも注 目を浴びている。これ らはCANARIEの 一つのプロジェク トでぁると同時に、

各省庁、連邦 と州政府、民間部門 と公共部門がそれぞれの垣根を越え、様々な形でパー トナ¬シッ プを築 きなが ら進めている「国家的プロジェク ト」でぁ り、その構想や推進の仕方 もきわめてカ ナダ的 と思 われる特徴 を示 しているが、これ らのプロジェク トの詳細については、また、稿をあ らためて述べ たい。

以上見て きたょぅに、CANARIEは カナダのおける「情報ハイゥェー」構想推進の中核 を 担い、さまざまなプログラムを実行 しているが、これらの推進に当たって、彼らは「情報ハイウェー 構想が単 に産業振興 、企業の競争力強化 を目的 とした ものではなく、この「情報ハイウェー」 構 想の推進 こそが、ヵナダの全国民に、社会的に誰にで も便益が生 まれるものであるということを 常 に強調 しなが ら進めている点が特徴である。 しかも、1993年秋か ら政権 を担 っている自由党 の クレチェン内閣は、連邦政府支出の大幅な抑制政策を実施 しているので「情報ハイゥェー」構 想 にのみ突出 した予算配分を行 うわけにもいかず、全体の基調 としては民間主導でこの構想を推進 していか ざるを得ない状況である。このようにカナダ連邦政府が15%にお よぶ連邦政府職員の削 減 をは じめ とする大規模 な行政改革 と財政再建を行いなが らも、「情報ハイウェー」構想 を進め えている背景 にはCANARIEと い う民間主導の組織が果た している役割が きわめて大 きいと 思われる。

3節.カナダ連邦政府の「情報化」に関する国際戦略

カナダにとって「情報ハイゥェー」構想の推進は、従来か ら国際的に見ても強い競争力を持つ 情報通信分野でよ り強い地位を占めるための重要な布石の一つで もある。カナダの産業分野にお ける国際的な戦略は、政府から毎年発行 されている "Canada's lntematiOnal Business Strategy

―…249‑―

(16)

(CIBS)"に その概要が述べ られている9)。 それによると、カナダは情報通信機器の世界市場 に 占めるシェアを現在の3.7%か ら2000年までに4%以上に、輸出額で195百万カナダ$か900百 万カナダ$に 増加 させるという目標を打ち出している。中でも、中国およびアジア諸国は急激 な マーケットの拡大が見込まれているだけに、カナダにとつても最重視する地域 となっている。

こうしたカナダ連邦政府の情報通信分野における積極的な姿勢は、単に民間レベルの国際的な 産業競争力の面にとどまってはいず、外交政策の上でも表れている。1996年 5月 に南アフリカ共 和 国で"情報化社会 と開発 に関する国際会議 (ISAD:Information Society and Development South AfHca‐ May 13‐15,1996)が開催 されたが、その席上、カナダを代表 してPierre S.

Pettigrew(国 際協力 ・ フ ラ ンス語 担 当大 臣Minister of lntemational Cooperation and Minister responsible for La Francophoneie)は 、以下の諸点を表明 している。

1。 カナダ国際開発局 (CIDA:The Canadian lntemattonal Development Agency)は これから向こう3年間に350万カナダ$を 、南アフリカの情報産業の発展 を支援す るた めに提供する。

2。 スクールネット(カナダ産業省によつて編成されたカナダ全土の学校を繋 ぐネットワー )のシステムに関するノウハウを南アフリカに提供 し、そのシステムにつなぐことで 遠隔教育、電子授業、相互に有益な情報のや りとりが可能となるようにする。

3.カナダ国際開発研 究 セ ンター (IDRCIntemational Development Reserach Centre) は、CIDAと 協力 して、南 アフリカ政府が情報通信 を管理す るための戦略、法律 、機 関を設けることを支援す る。

すでに、IDRCは アジアの途上国の情報通信基盤整備のために、シンガポールにアジア事 務 所 を設立 し、途上国か ら研修生 を受け入れるとともに、ラオスのイ ンターネ ッ ト基盤 を立 ち上 げ るために、10万カナダ$を予算化、同様 にモ ンゴル (10万カナダ$)、 ス リラ ンカ (ノ ル ウェー と共同で25万カナダ$)にも支出 している。その他、バ ングラデシユ、ネパール、ブータ ン、 カ ンボジア とも支援策 を協議中である。。

この報告 と同時に、彼はテ レグローブ・ カナダ社 (Teleg10be Canada lnc。 )が、他 のG7各

国の国際通信キヤリアとともに広帯域 ネッ トワー クの相互運 用 (GIBN:Global lnteЮperability for Broadband Network)の接続実験 に成功 した ことも報 じた。この実験 は、1995年 2月24〜 26 日にブラ ッセルで開催 された「情報社会 に関す る先進 7カ 国関係閣僚会議」で行 うことになつた、

国際共同プロジエク トの一つである。この関係閣僚会議 にカナ ダは一国 としては最多3人の大 臣を派遣 し、各セ ッシ ヨンの基調報告 を行 うなど積極的に関与 している。。この会議では先 にあ

‑250‑―

参照

関連したドキュメント

はじめに

島根県農業技術センター 技術普及部 農産技術普及グループ 島根県農業技術センター 技術普及部 野菜技術普及グループ 島根県農業技術センター 技術普及部

現時点の航続距離は、EVと比べると格段に 長く、今後も水素タンクの高圧化等の技術開

~自動車の環境・エネルギー対策として~.. 【ハイブリッド】 トランスミッション等に

結果は表 2

浦田( 2011

当面の施策としては、最新のICT技術の導入による設備保全の高度化、生産性倍増に向けたカイゼン活動の全

各国が最近の状況等についてそれぞれ発言するとともに、SDS-SEA の改定(Updated ) 及びポスト 2015 戦略目標(Post 2015 Targets)について審議し、最後に、PEMSEA のポス