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イタリア「企業の自由保護法.企業憲章」 法律2011年11月11日第180号.

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(1)

《資 料》

イタリア「企業の自由保護法.企業憲章」

法律2011年11月11日第180号.

吉 田 省 三

2011年のイタリアの「企業の自由保護法.企業憲章1」(企業憲章)につい て解説する。企業憲章は,制定後すでに3年以上を経ている。変化の激しい 現代において数年前の法律を紹介するのは次のような意味がある。

欧州連合が2000年に制定した「欧州小企業憲章」は,小企業を「欧州の社 会的および地域的統合の原動力」と位置づけ,2008年には,憲章を具体化す る「欧州小企業議定書」

Small Business Act for Europe, SBA

2)を定めた。

イタリア下院は,2011年11月,全会一致で

SBA

を国内法化する「企業の自 由保護法.企業憲章」(法律2011年180号)を決定した。欧州連合内の

SBA

の国内法化のうちでもっとも早いものの一つである。

日本においても,2010年に中小企業憲章が閣議決定された。また,昨年

「小規模企業振興基本法3(小規模基本法)が制定され,中小企業政策のパ

1 Legge11novembre2011,n.180.Norme per la tutela della liberta' d'impresa. Statu- to delle imprese.Gazzetta Ufficialen.265del14novembre2011.官報2011年11月15日265 号.

2 欧州小企業憲章,欧州小企業議定書について,三井逸友『中小企業政策と「中小企業 憲章」―日欧比較の21世紀』花伝社,2011年等.

3 小規模企業振興基本法について,『経済』2014年12月特集「中小企業なくして経済発展 なし」所収の諸論文.また小規模基本法第13条による小規模企業振興基本計画の閣議決 定も対象としたものとして,竹内一弘「成立した小規模企業振興基本法を活かし,運動 の発展を」『議会と自治体』199号,2014年11月,pp.39‑46.

(2)

ラダイムシフト(『中小企業白書(2014)4)という評価が行われている。企 業憲章が,国と各州との連携を定めているように,小規模基本法の制定は,

地方自治体における中小企業振興条例の制定運動に影響を与え,また1999年 の中小企業基本法の「改正」が中小企業政策の立案を地方自治体の責務とし たこともあり多くの自治体で中小企業振興条例等が制定されている5。日伊 において小規模企業重視の立法が行われた。イタリアの場合は,主として欧 州連合の圧力又は指導6により,日本の場合は,中小企業政策の一定の「転 換」による。企業憲章の主な条項を紹介し,法形式的な比較を試みる。

企業憲章の主要な内容は,第一に支払い遅延防止に関する欧州連合指令 2011/7/

Ue

の1年以内の政府による受容がある。官公庁の支払いは30日以 内,民間企業間は60日以内の期限を定め,大企業による違反行為については,

イタリアの反トラスト当局である市場・競争保護委員会が制裁を科すことと した(10条)。日本から欧州連合諸国に輸出された日本的生産様式である下 請取引(

subfornitura

)の拡大は,代金の支払遅延という問題ももたらした。

下請代金支払遅延の問題は,欧州連合でも解決すべき重要な課題となってき た。第二に,行政は企業等に対して,従来の規制を廃止しない限り新しい規 制を導入することはできないこととした(7条)。第三に,官公需へのアク セスを容易にした(13条)。第四に,企業に対する助成の少なくとも60%を ミクロ・小・中企業に充てること,そのうち25%を,ミクロ・小企業に優先 的に充てることを定める(16条)。第五に,イタリアで初めて小企業政策を 担当するミクロ・小・中企業保護庁を経済発展省に設置した(17条)。最後 に,ミクロ・小・企業のための年次法の策定を政府に義務付けた(18条)。

4 中小企業庁編『中小企業白書【2014年版】―小規模事業者への応援歌』2014,p.126.

5 地方自治体における中小企業振興条例づくりについて,岡田知弘『中小企業振興条例 で地域をつくる』自治体研究社,2010年等.

6 中小企業分野だけでなく1990年代以降のイタリアの法制度,少なくとも経済法制(消 費者関係を含む)の制定の要因は,欧州連合により促されるものが多い。例えば反トラ スト法である競争・市場保護法Legge10ottobre1990,n.287.

(3)

小・中企業だけではなく企業活動全般に対する規制緩和とそれによる創業の 支援が企業憲章の基調にあり,同時に日本の下請代金支払遅延防止法が対象 とするような公正取引の確保の措置も含む内容となっている。

1.「企業憲章」2011と「中小企業憲章」2010・「小規模企業振興 基本法」2014との比較

(1) 名 称

法律2011年11月11日180号は,「企業の自由保護法.企業憲章」という題名 がついている。企業憲章は,欧州小企業憲章,

SBA

小企業議定書の原理を 受容しながら,企業の自由を擁護することを目的とする。欧州連合の「小企 業憲章」,「小企業議定書」はあらゆる政策を考える際に,「小企業を第一に 考える」という理念から付された名称である。欧州連合から学んで,民主党 政権の時期に閣議決定(2010年6月18日)された憲章は対象を小企業だけに 限定しないで中企業にも拡大して「中小企業憲章」とした。イタリアでは企 業規模による限定は付けずに「企業憲章」とした。規制緩和等に関する条項 は,大企業の自由もに小企業の自由にも共通している。しかし全体としてみ ると,小企業政策に関する内容が多く,「小企業を第一に考える」ためにミ クロ・小企業を優先する規定も備えている(16条)。実質的には小企業憲章 と言ってよいだろう。

企業憲章

Statuto delle imprese

の憲章

statuto

7は,日本語では,憲法,憲 章と訳すことが多い。前者の例は,アルベルト憲法

Statuto Albertino

18488 後者の例では,労働者の権利憲章

Statuto dei dirtti dei lavoratori

1970.

7 イタリア法におけるStatutoの意味について,Michele Ainis(a cura di),Dizionario costituzionale, Laterza, Roma-Bari2000,p.449.

8 Statuto albertinoアルベルト憲法は,サルデーニャ国王カルロ・アルベルトにより1848

年3月4日公布され,統一後のイタリア王国の憲法として,1947年の共和国憲法の制定 により廃止されるまで続いた。共和国憲法は,statutoではなくCostituzioneを使う。

(4)

Legge

20

maggio

1970

n

.3009.が有名である。法律2011年180号を「企業憲 章」という法律の副題の使い方は,権利宣言的な内容や基本的な法律という 意味で,後者の労働者の権利憲章と同様な用法である。ただし,企業憲章に は,第14条のテラコッタ部門の強制的組織化等個別分野の政策を含み,一括 法的で,権利宣言とは言えない性格のものも含まれている。

(2) 憲法的根拠

企業憲章第1条は,共和国憲法35条及び41条を制定根拠として言及するの に対し,中小企業憲章は,日本国憲法への言及を含まない。小規模基本法も 同様である。

共和国憲法第35条10は,労働の保護,労働の権利に関する規定,第41条11 は経済的自由,企業活動に関する一般的規定である。共和国憲法35条は,日 本国憲法で言えば,27条に類似し,共和国憲法41条は,日本国憲法22条及び 29条に類似する。

従来のイタリアの小企業に関する立法は,憲法45条2項12を根拠として行 われてきた。立法例として,法律1956年7月25日第860号,法律1985年8月 8日第443号.職人業基本法(

Legge-quadro per l'artigianato

)等がある13 しかし企業憲章は,より一般的な企業活動についての規定である第41条を示 すだけで第45条2項には触れない。第45条が,社会法的に協同組合や職人業 に対する国による保護・発展を定めるのに対し,第41条は,市民法的に企業

9 労働者権利憲章は,労働者の権利に関する共和国憲法に次ぐ重要な法律であり,憲章 という名称にふさわしい。同法についてティツィアーノ・トレウ,山口浩一郎編『イタ リアの労使関係と法』日本労働協会,1978年。近年,労働者の権利憲章の中の労働者の 解雇無効と職場復帰に関する規定(第18条)が金銭による補償に「改正」され,労働者 の権利保護が後退している一方で,企業憲章が制定され企業の自由が同じ「憲章」の名 で宣言されているのは皮肉なことである。.

10 伊共和国憲法第35条第1項「共和国は,あらゆる形態で行われる労働を保護する」

11 伊共和国憲法第41条第1項「私的経済行為は自由である」

12 伊共和国憲法第45条第2項「職人業の保護と発展を図る措置は,法律で定める」

13 職人業基本法について,拙稿「イタリアの職人業と職人業基本法」『経営と経済』1991 年9月,pp.203‑219.

(5)

活動の自由を保障するというものであり,中小企業政策の変化がみられる。

共和国憲法第35条1項は,「あらゆる形態で行われる労働」の保護を定め る。あらゆる形態で行われる労働には,雇用労働だけでなく,自営業,企業 形態で行われる労働も含まれる。これに対し,日本国憲法第27条も「勤労の 権利」をすべて国民に対して保障する。しかし,その解釈は,狭く雇用労働 者の基本権に限定することが支配的であり,このような勤労の権利の狭い解 釈が,日本において自営業,小企業の権利,いわゆる生業権14の憲法的根拠 を求めることを困難にしている。中小企業憲章や小規模基本法が,その憲法 的根拠を示していないことは,日伊の立法の慣習の違いだけでなく,日本国 憲法第27条の解釈の仕方にもその一因がある。

日本国憲法27条は,文字どおり,「すべて国民は,勤労の権利」を有する ことを宣言しているのであり,自営業,小企業者の勤労の権利を含む。雇用 労働者と同様に,社会法的規制による事業活動の機会の確保,取引の機会の 確保によって自営業,小企業の勤労の権利が確立する。上記のような日本国 憲法27条の解釈は,日本版・小企業憲章の制定の運動にも影響を与えてい 15

14 生業権の日本国憲法上の根拠,解釈上の構成について,13条,25条説と27条説がある。

生業権概念は,1970年代に大規模小売店舗法(大店法)等を根拠とした中小小売商業者 の事業機会の確保の運動の中で主張された権利である。その後,大店法の規制緩和,廃 止によりあまり使用されることはなくなった。中小企業の「成長発展」と対比される小 規模企業の「持続する事業活動」という内容は,かつて生業権という言葉に込められて いた生業による生きがいと社会的貢献という内容にふさわしい。

15 「私たちが提案する「日本版・小企業憲章」は,憲法が規定する幸福追求権をはじめ,

生存権や財産権,職業選択の自由など民主的諸権利を踏まえ,小企業・家族経営の営業 の自由が実質的に保障される経済社会の建設をめざすものです」(「日本版・小企業憲章」

の提案にあたって・2011年7月10日 全国商工団体連合会)。ここで言及されているのは,

日本国憲法第13条,25条,29条,22条等であってこられの条項に小企業・家族経営の営 業の自由の憲法的根拠を求めている。27条は登場しない。

(6)

2.ミクロ・小・中企業保護庁

ミクロ・小・中企業保護庁(

Garante per le micro, piccole e medie im- prese

,略称

Grante MicroPMI

又は

Garante MPMI

)は,イタリアで初めて 設置された小企業政策のための独立の部門である。名称の

Garante

は,合 議制の独立行政機関(

le autorita' indipendenti

)の名称に使用されることが 多い16。例えば,個人データ保護委員会は,

Il Garante per la protezione dei dati personali

(法律1996年12月31日第675号)である。しかし,

Garante MPMI

は,経済発展省に置かれ独立行政機関ではないため,名称も日本の 中小企業庁にならって,ミクロ・小・中企業保護庁と訳した。

garante

は,

本来,保証人という意味であるため保護庁とした。ミクロ・小・中企業庁で もよい。

2012年3月16日,マリオ・モンティ首相は,経済発展大臣の提案に基づき,

ジュゼッペ・トリポリを

Garante MPMI

に任命した17。この際,

Garante MPMI

は,責任者の名前(ミクロ・小・中企業保証人)であり又経済発展 省内の部署の名前でもある。トリポリの前職は,経済発展省の企業・国際化 部の部長であった。

Garante MPMI

の任務は,小企業議定書(2008)とその修正2011の実施 を監督すること,

MPMI

に対する規制の事前・事後の影響を分析すること,

MPMI

の発展を図る計画を提案すること,議会,首相,大臣,地方公共団 体に,

MPMI

に関する立法的,行政的措置について通知すること,州の保 護当局18と調整し

MPMI

に関する州法を監督すること,最後に

Garante

16 Garanteという名称をもつ独立行政機関には,上記の他以下のものがある。l'Autorita'

garante della concorrenza e del mercato(競争・市場保護委員会,法律1990年第287号),

l'Autorita' per le garanzie nelle comunicazioni(コミュニケーション保護委員会,法律 1997年7月31日第249号)等。Fabio Merusi e Michele Passaro,Le autorita' indipendenti, il Mulino, Bologna2003.

17 Il Sole24Ore,17marzo2012.

18 2012年ロンバルディーア州に最初に州保護庁が設置された。

(7)

MPMI

に,

MPMI

を代表する団体との常設諮問会議を設置することである。

Garante MPMI

は,欧州連合との関係においては,

SME Envoy

の対応当局 となる。

3.ミクロ・小・中企業のための年次法

企業憲章第18条は,ミクロ・小・中企業のための年次法(ミクロ・小・中 企業の擁護と発展のための法案)の制定を政府に求めている。年次法案は経 済発展大臣の提案よる(第18条1項)。企業憲章の施行における年次法の役 割は決定的に重要である。しかし,企業憲章制定後4年を経た現在も,一度 も年次法が制定されたことはなかった。

4.年次報告書(2013年版,2014年版)

保護庁の職務のひとつに,首相に対する活動報告の提出がある(第17条1 項e号)。報告は議会にも提出される。活動報告は,これまでに2013年版19 2014年版20が出されている。

2014年度の報告は,1.ミクロ・小・中企業と経済的背景,2.ミクロ・

小・中企業の措置のモニターと評価,3.ミクロ・小・中企業に対する制度 的的背景,4.企業に対する優先事項の4章構成である。報告書は,イタリ アが採用した諸措置についての欧州連合

SBA

が定める10の原則による指標 を示している(表

SBA

総合指標による増加率)。報告書は,欧州主要国の 中で,イタリアは,最下部を離脱しつつあること,「企業家性」,「第二のチ ャンス」「市場統合」の指標においては,欧州平均だけでなくフランス,ド

19 Garante per le micro, piccole e medie imprese,Relazione al Presidente del Consiglio, 2013.

20 Garante per le micro, piccole e medie imprese,Relazione al Presidente del Consiglio, Roma,6febbraio2014.

(8)

イツ,イギリスよりも良好な数字を示していること,「国際化」指標におい ても,イギリスには負けるが,仏独を超えていることを強調している21

SBA総合指標による増加率(2008/2013)

S B Aの 原 則 27カ国 フランス ドイツ イタリア 連合王国

企 業 家 性 1.5 ‑0.6 ‑0.3 1.9 ‑0.5 第2のチャンス 1 ‑1.6 ‑0.3 1.6 ‑0.2 小企業第一原則

による規則の制定 0.1 1.6 1.8 ‑0.4 1.6 適 合 し た 行 政 1.9 0.5 0.9 0.2 ‑0.6 官公需と国の支援 ‑0.9 1.2 ‑4 ‑7.5 4

金 融 0.2 ‑2.2 ‑0.5 ‑4.9 ‑3

市 場 統 合 1.1 8.1 1.7 14.3 0.6 技 術 革 新 ‑1 ‑2.1 0.9 ‑0.8 ‑0.6

国 際 化 0.7 ‑0.7 0.5 1.1 1.4

Garante per le micro, piccole e medie imprese,Relazione al presidente del consiglio, Roma,

06.02.2014, p .20.

5.財政危機と財源保証

企業憲章は,欧州連合の

SBA

の国内法化であった。同時に,欧州委員会 管理の下で企業憲章は,イタリアの財政危機を背景として,小企業政策の新 規予算等を用意していない。財源の保証が無くいわば予算ゼロで小企業政策 を実施することになっている。この法律の実施のため国や地方自治体の新た な行政的,財政的負担を伴わない等の規定が繰り返し使用され,それは一般 的条項(第2条3項)から個別の施策に関する条項(第6条2項,4項,第 13条2項,第16条1項,第17条1項,6項等)までにみられる。

21 Garante per le micro, piccole e medie imprese, Relazione al presidente del consiglio, Roma,06.02.2014,p.20.

(9)

新設のミクロ・小・中企業保護庁も予算は,第17条6項に定めるようにゼ ロである。保護庁は,経済発展省の施設,人員のを利用して実施し,新規の 財政的負担を伴わない範囲で行われる。

法律2011年11月11日第180号.企業の自由保護法.企業憲章.

下院及び上院は,共和国大統領が,以下の法律を公布することを承認した。

第一章 目的及び諸原理 第1条 (目的)

この法律は,企業及び企業家憲章を定め,憲法35条及び41条に従って,

自営または企業形式で行われる勤労の価値を通じた人格の発展を保障するこ と及び私的な経済的活動の自由を保障することを目的とする。

この法律の諸原理は,共和国の経済的社会的改革の基本法及び国の法秩 序の原則を構成するとともに,「小企業のための優先的コース―小企業に対 する新しい基本的枠組みの探求のために(欧州「小企業議定書」」に帰属す る欧州委員会の勧告

COM

(2008)394 決定版,2008年6月25日の完全な適 用ならびに欧州委員会議定書の具体的適用に関して,国及び各州によって採 用された諸規定と欧州連合の諸規定の一貫性の保障を意図する。

特別州の権限並びにトレント及びボルツァーノ自治県の権限は,常に各 特別州法及び関連施行法に従って例外とされる。

立法権限が競合する問題においては,憲法117条3項に従い,各州及び トレント,ボルツァーノ自治県は,本法の基本的原理に従い立法権限を行使 する。

本法の企業及び企業家憲章は,特別に以下のことを目的とする。a)雇 用の増加及び経済的繁栄に対する企業の基本的貢献の認識,さらに企業家が その活動をするにあたって従うべき義務を認識すること,b)法的枠組みの

(10)

形成さらに企業の発展及びその家族的性格の発展を支援する社会的文化的状 況の形成を促進すること,c)企業の行政に対する履行に関係する現行の制 裁システムをより公平にすること,d)企業活動の展開及び企業の社会的諸 団体との関係における社会的問題及び環境的課題の包摂を推進すること,e)

新企業の開始,とくに青年及び女性による起業を支援すること,f)企業の 成長性,生産性,技術革新の潜在力を,とくにミクロ,小企業について,評 価すること,g)欧州及び国際的関連において全国的生産体制の競争力を支 援すること,h)現行法の人的,構造的,資金的資源の制限内で,公的資金 に対する新規あるいは大きな責任を課すことなく,公的介入及び行政の活動 を,ミクロ・小・中企業の要請に応じて適正化すること。

第2条 (一般的諸原理)

この法律の一般的諸原理は,企業及び企業家憲章の定めを分担する以下 のものである。a)経済的活動の自由,結社(組合)の自由,会社の様式の 自由,役務の提供並びに欧州連合で承認されている原理である競争の自由,

b)公的政策の指導原理についての水平的補完性は,企業の創設,とくに青 年及び女性による企業の創設に関して,簡素化,企業家精神の刺激,企業の 相続及び企業の認証,c)一定の法律に従って企業を運営する権利,時宜を 得たかつ品位のある役務を受け,行政裁量の余地を最小にすること,d)企 業に課せられた諸義務の漸進的減少,とくにミクロ,小・中企業に対するも のについて,欧州規則に定められたものに適合すること,e)とくにミクロ,

小・中企業の技術革新に関する公共政策への参加とアクセス,f)企業と行 政の間の関係における権利と義務の相互性,g)企業の発明及び技術的能力 の保護,知的財産権を保護するための投資と手段に対するアクセスの優遇措 置,h)充分な情報提供の枠組みと透明性及び平等でかつ過酷でない条件で 信用へアクセスすることを享受できる企業の権利,i)各制度及び段階の学 校教育システム及び職業養成における企業家文化及び自営業の格上げ,でき

(11)

る限り,企業内で行われる職業養成,とくに勤労の世界への青年の入り口の 扉となる契約の諸類型を評価する,l)企業の譲渡及び相続を簡略化する手 段の促進,m)ミクロ,小・中企業,とくに青年,女性,技術革新的企業に 対して,適切な法的措置よる行政の簡略化を手段とする公的支援,n)ディ ストレット及び企業レーテの支援も通じた,企業間の結集に向けた政策の推 進,o)適切な立法的措置よる,企業間の信用の回復に関する民事訴訟の期 間の短縮。1年以内を目標とした合理的に短期の期間内とする,p)公平,

連帯,社会性を精神とする企業の定款の承認と評価。

欧州連合条約107条に定められた諸原理を守り,第一項に定める諸規定 は,主としてすでに法律によって特定されている低開発地域の均等化型の措 置をとる公平機能の条件を企業に保障することに向けられ,特にインフラ条 件,信用,行政との関係に関連する諸問題に配慮する。

第1項d),l),m),n),o)号及び第2項の諸規定は,新規及び過 大な財政的及び行政的負担を含まずに適用される。

第3条 (組合の自由)

各企業は,一つ又はそれ以上の組合に属することは自由である。

最大限に所轄地域の範囲により関係する経済的分野の代表性を保障する ため,管理組織の構成員の数は各商業会議所の理事会の三分の一を超えるこ とはできない。

第二項は,組合を基礎とする商業,工業,職人業及び農業の会議所のシ ステムにも適用される。

この法律の施行から1年以内に,企業の組合は,定款に倫理規定を組み 込む。定款は,加入した諸企業及びその代表者が,組合の設立価値の中で,

犯罪組織及びマフィア並びに自由な競争の事実を変える企業及びその協力者 の管理の形態に反対し減少させる目的で法律に反対する行動に対する訴訟を 提起する諸主体との関係の拒絶を承認すること。上述の組合に属する企業は,

(12)

犯罪組織又はマフィアによるゆすり,暴利またはその他類型の犯罪を拒否か つ阻止し,警察及び諸機関と協力し,組合の支援のもとに違法活動の事件を 告発する。組合の倫理規定及び組合の義務に対する尊重の欠如は,組合の定 款及び倫理規定の諸規定により制裁を受ける。

第4条 (組合の訴訟適格)

①少なくとも5つの商業,工業,職人業,農業の会議所(以下「商業会議所」

という)であって業界を代表する団体,若しくは,全国経済労働会議及びそ の地方・業界支部は,専門業界に関する一般的な問題に関する利益の保護の ために,また単一の主体に関する利益の保護について訴訟を起こす適格があ る。

全国,州,県の段階の最大の代表性をもつ業界団体は,行政に対する不 服の申立てを行う適格がある。

第5条 (定 義)

この法律の目的のために以下の定義をする。a)「ミクロ企業」,「小企 業」,「中企業」22は,欧州委員会勧告により定義する欧州連合官報2003年5 月20日124号において公布された欧州委員会勧告2003年5月6日,2003/361/

CE

に定められた定義による企業である,b)「ディストレット」とは,主 としてミクロ,小・中規模の企業の高い集中に特徴があり,企業のシステム の生産の専門化をともなう同質の生産関係である,c)「技術的ディストレ ット」とは,研究及び技術革新のシステムによって強い関係の存在によって 特徴づけられる同質の生産関係である,d)「メタ技術的ディストレット」

とは,地域的制限から独立に,未だ構造的及び組織網として管理されていな い技術革新的かつ優れた生産地域である,e)「商業的ディストレット」と

22 欧州連合の基準は,ミクロ企業(マイクロ企業とも)は,従業員9人以下,小企業は,

従業員10人から49人まで,中企業は,従業員50人249人までと定める。

(13)

は,活動を市民,企業,社会的教育が,自由に集まり,地域が使用できる資 源のすべてを評価の要素として商業を行なっている生産的地域,f)「企業 レーテ23」とは,暫定措置令2009年2月10日第5号,法律2009年4月9日33 号により修正された暫定措置令2010年5月31日78号,法律2010年7月30日に よる修正の定義による企業の機能の集積である,g)「外国商業のための組 合」とは,連合した企業の製品を輸出及び必要な販促活動という目的をもつ 組合または組合会社,h)「誘導会社」とは,他の企業と契約的な関係を有 する企業で,決定又は後者に関する経営上の事件が,経済循環又は組織にに よって決定されるというやり方で条件づけられる,i)「新企業」とは,活 動が5年未満であり,過半を他企業に所有されていないこと,集中またはリ ストラによって設立されたものではないこと,企業の一部門を構成するもの ではないこと,l)「女性企業」とは,女性の所有が過半であるものあるい は協同組合企業で,女性が過半であるものまたは,個人企業で女性によって 経営されるもの,m)「青年企業」24とは,過半の所有権が35歳を超えない主 体にあるものまたは協同組合企業で,35歳を超えない主体が過半であること または,個人企業で35歳を超えない主体によって経営されるもの,n)「技 術的企業」とは,科学的及び技術的研究の費用の支出が,年間の全体のコス トの少ないとも15%を超える企業,o)「シード・キャピタル」とは,市場 分析,企業家的アイデアの開発,新商品及び新役務,企業の開始の段階(所 謂スタート・アップ)において利用される融資を含む企業家計画の開始にた めに利用される融資。

23 レーテ企業,レーテ契約について,拙稿「企業レーテ契約と小企業」『経営と経済』93 巻4号,2014年3月,pp.57‑68.

24 青年企業について,拙稿「イタリア青年企業家奨励法−協同組合,中小企業による失 業対策・地域開発」『経営と経済』76巻4号,1997年3月,pp.157‑187.拙稿「イタリア の失業問題と中小企業・非営利部門」『法の科学』26号,1997年7月,pp.191‑198.

(14)

第二章 諸制度との関係 第6条 (評価の手続)

国,州,地方自治体,公的団体は,実施する前に,立法及び規則制定,

財政的活動について,その企業に対する影響を評価するようにし,以下の手 段をとる。a)提案における評価の結果を総合すること,b)規制影響分析

AIR

)及び規制影響評価(

VIR

)に関する法律2005年11月28日第14条1項 及び4項の原理の効果的適用による,c)比例の基準の適用及び,企業に対 する過度の損失がある場合には,企業に対する新規の施行及び負担の導入の 場合,規模,従業員数及び活動の商品部門を考慮し,漸進性の基準を適用す る。

法律2005年11月28日246号14条は,以下のように修正される。a)1項 の末尾に,以下の文言を加える。「選択肢の特定と比較において,権限のあ る行政は,市場の競争的機能及び個人的自由の保護を保障する必要性を考慮 する」,b)5項a)は,以下と差し替える。「a)一般的規準及び

AIR

手続は,適切な報告,関連する協議の状況により終了するものとする」,c)

5項の次に以下を追加する。「5‑

bis

.5項a)の

AIR

の報告は,適切な部 門で,小企業及び中企業に対する影響の評価及び情報に関する負担及び関連 する行政的費用,企業及び市民にへの負担の導入又は廃止を考慮する。情報 に関する負担につき,行政に対する情報及び文書の収集,処理,移転,保存 及び生産について履行の猶予するものとする。

法律2005年11月28日246号14項5‑

bis

の定める行政的費用の推定の効率 化の基準は,本条第2項の導入により,本法の施行の日から120日以内に,

閣議決定により定められ,行政改革省及び法律簡素化省の提案に基づき,暫 定措置令2008年6月25日第25条,法律2008年8月6日133号修正による活動 を考慮する。

④州及び地方自治体は,自治組織の内部で及び財政の新規又は過大な負担無 く,1項の活動の調整の責任事務所を特定する。内部資源又は他公的主体を

(15)

利用できない場合,行政は,現行法を守り,新規又は過大な財政負担無く,

商業会議所のシステムを利用することができる。

⑤第1項の諸主体は,立法的,規制的又は行政的,財政的性格の提案の承認 の以前に,企業の最大の代表性を有する組織の諮問機関への申し出を定め管 理する。法律2005年11月28日第246号第14条第5項a)号の規定は,本条第 2項による差し替えにより例外とする。

⑥暫定法律2001年3月30日第165号第1条第2項及びその修正の定める行政 の義務を定める諸規定は,その権限の中に含まれる申請に対する各行政手続 について機関のサイトにより公表すること,証書及び書類の目録は,申請者 は申請の一式を作成する義務を有し,法律の規定,規則又は官報による公布 により定められる証明又は書類に対しても適用される。

第7条 (市民や企業の負担となる行政行為の減少と透明性)

市民及び企業に対する報告の負担を減少させる目的で,各省の規制又は 複数の省に関する規制,国の行政が認可,許可又は認証の権限の行使を規制 する目的で採用した一般的性格の行政的措置,公共サービスへのアクセス若 しくは便宜の許可についても,市民及び企業に対して同様の行為によって導 入又は廃止される情報に関する全ての負担の目録に帰属させなければならな い。情報に関する負担につき,行政に対する情報及び文書の収集,処理,移 転,保存及び生産について履行を猶予するものとする。

第一項の行為は,官報で公布されている場合においても,適切な規則に よる定められた基準と様式に従い各行政の機関のサイトで公表され,行政改 革大臣の提案により,閣議決定により本法の施行の日により90日以内に公布 される。

公共職務課は,毎年3月31日までに,第1項及び第2項の規定の実施状 態に関する年次報告を準備し,市民及び企業に対する行政の遂行の簡素化及 び削減の影響を評価し,又業界及び関係主体の諮問の手段を利用し,議会に

(16)

送付する。

第2項の規則により,関係課の指導者の責任の必要な人物の評価のため に,市民及び企業による本条の規定の適用の欠如に対する申告の提出のため の様式を特定される。

第8条 (規制的,情報的,行政的負担の調整)

一般的な性格の立法行為及び行政手続において,市民,企業及びその他 の私的な主体に対し,同時に他のものを減少あるいは廃止することなく,新 しい規制的,情報的,行政的負担を課すことはできない。

第1項の目的のために,法律2005年11月28日246号第14条1‑11項の規定 は例外として,法的及び行政的措置の計画に定められた負担の特別な予防的 評価は義務的なものである。上述の評価は,すでに施行されている法律の定 める規制,情報,行政の負担を特定し,負担の不変を保障する目的で,削減 又は廃止しなければならない。

第9条 (行政と民法第2630条の改正の関係)

立法政令2001年3月30日165号及びその修正1条2項の定める行政は,

企業との関係を,透明性,行政文書へのアクセスの効率性,経済性の基準に よる行政活動の展開による条項と役務,効果性,効率性,適宜性,公平性,

待遇の統一性,比例性,公表性の諸原理とともに形成し,企業活動の開始に 関連する単に官僚的かつ形式的な負担,私的部門における労働関係の開始,

労働者及び企業にかかる実質的でない負担や履行は,可能であれば,減少さ せ廃止する。

第1項の行政は,商業会議所を通じて,規則及び企業活動の各類型によ る活動の最小限の要請更新を保障する。この目的のため,行政は,商業会議 所に対して,毎年12月31日までに,規則の目録及び企業の活動の型による活 動の最小限の要請を通知する。

(17)

法律1990年8月7日第241号第10‑

bis

条の末尾に,以下を追加する。

「不履行の要請を妨げる理由又は行政の責任に帰す遅延の理由を採用するこ とはできない。

法律1990年8月7日第241号第19条第1項及びその修正の定める場合を 除き,企業に関する証明書は,法律1993年12月29日第580条第8条及びその 修正の企業登記簿により通知されねばならない,また暫定措置令2008年6月 25日第112号,法律2008年8月6日第133号による法律への転換,第38条第3 項c)による企業のための機関を通じて,商業会議所により経済行政目録

REA

)に挿入される。本条第1項の行政に対して,企業登記簿への登録 のコードを通知する企業は,企業登記簿に対する無料の通信によるアクセス が保障される。第1項の行政は,企業に対して,同登記簿に存在する文書の 複写を請求することはできない。

商業会議所が保持する企業登記簿を保管する企業に課された届出,報告,

登記の確認システムのより公正にする目的により,民法第2630条は,以下と 差し替えられる。

「2630条.−(届出,報告,登記の実施の省略).−何人も,会社又は組合 において,届出,報告又は企業登記簿への登記を省略し,又は文書,通信,

データ通信による情報の提供において民法第2250条第1項,第2項,第3項 及び第4項に定められた証明を省略したものは,103ユーロから1,032ユーロ までの行政制裁金を課す。届出,報告,登記が30日以内に行われた場合,行 政制裁金は,3分の1に縮小される。決算の登記が省略された場合は,行政 制裁金は3分の1増加させる」

第10条 (立法政令2002年10月9日の統合及び改正に関する政府への委任及 び企業の国際化に関する補助金)

政府は,本法の施行の日から12カ月以内に,以下の諸原理及び指導基準

(18)

に基づき,欧州議会指令 2011/7/

UE

及び欧州理事会指令2011年2月16日の 総合的受容のための立法政令2002年10月9日231号の修正に関する立法政令 を適用することを委任される。a)供給者又は下請企業,とくにミクロ・小・

中企業である場合,に対する企業の市場支配的地位の否定的影響の対立,b)

法律1990年10月10日287号第12条に定める場合を除いて,競争・市場保護委 員会は,最初に,大企業の行った違法行為に関する警告及び制裁を科すこと により調査の手続をとることができる。

法律1998年6月18日第9条3‑

bis

項に,以下の文章を追加する。「立法 政令2002年10月9日第231号の規制の広範な違反及び繰り返しの違反の場合,

企業の損害があり,小企業及び中企業の損害に特別に注意し,濫用は,経済 的依存の確認を除外して形成される」

本法第4条1項の訴訟提起の適格は,法律1998年6月18日第192号第9 条の定める経済的依存の濫用の場合においても,本条第2項によって修正さ れたように,適用される。

法律2009年7月23日99号及びその修正に対し,以下の修正を施す。a)

3条2項の「18カ月」は「34カ月」に差し替える。b)12条2項の「18カ月」

は「28カ月」に差し替える。

第11条 (代替的認証及び確認手続)

権限を有する標準化団体及び専門的組合又は資格をもつ職業人から企業 に許可されたによる製品,加工及び施設に関する認証は,行政及び権限のあ る当局による認証に代替される。但し,刑事的側面をもつ認証を除く。

行政は,企業に対して,認証の手続の根拠として第9条2項の最小限の 要請を請求することはできない。また最小限の要求に関係のない制裁を科す ことはできない。

本条第2項に定める認証手続の遅延の場合及び本法最小限の要請の調整 のために第9条2項の臨時の合意条件は,法律1990年8月7日第241号第2

(19)

条及びその修正は,1回以上,またいかなる場合においても,30日を超える 期間中断することはできない。企業の活動は,停止することはできず,重大 な不一致又は同一の条件の欠如の場合を除き,管轄する行政は制裁権限を行 使することはできない。

第12条 (立法政令2006年4月12日第163号第91条の修正)

立法的政令2006年4月12日第163号及びその修正,労働,役務,物品供 給に関する公共契約法第91条1項に定める計画に対するミクロ・小・中企業 のアクセスを支援するため,「輸入が10万ユーロを超える」という文言を

「輸入が,第28条第1項a)及びb)に定める値を超える」に変更する。

第13条 (官公需の規制)

国,州,地方公共団体は,各機関のサイトを通じて,関係書類の手続及 び,とくに,欧州連合の定めた規準よりも下回り,さらにミクロ・小・中企 業にとって,参加の刺激となる金額の官公需についての情報を入手できるよ うにする。

公共入札に関する欧州連合の諸規定を遵守し,ミクロ・小・中企業のア クセスを支援する目的で,行政及び権限のある当局は,新規の大きな財政的 負担を負わない範囲で,以下のことを措置する。a)立法政令2006年4月12 日第163号第29条の労働,役務及び物品に関連する公契約コードの規定を遵 守し,再入札の可能性を検証し,銀行送金の実施による直接支払の給付を保 障し,進行の諸段階における落札者の事業所による支払の動機を得るために,

入札を部分又は作業に分割すること,b)公契約の問題を規制する管理分野 において,企業の一時的な組合,連合体及び企業レーテを優先し,ミクロ・

小・中企業の集合体の入札に対するアクセスを簡素化する,c)住民5,000 人を下回るコムーネにより布告され又欧州連合が決定した規準を下回る金額 の地方公共サービスによって供給する公共入札にについてミクロ・小・中企

(20)

業のアクセスを簡素化するために以下を行う。1)一般組合員の選抜が公的 書類による競争的手続を通じ,経済性,効率性,公平性,透明性,適切な抗 告,非差別的,平等待遇,相互の承認及び欧州連合の定める比例性の諸原理 を守るという条件での公的書類による競売手続を通じての割り当て,又は公 私混合会社に対する割り当て,同時に,組合員の質及び入札の管理に関する 作業課題への貢献を目的とする,2)a)号の規定について,地方公共サー ビスの適切な規模に相応しい部分の特定,3)地域社会の特徴と互換性のあ る役務の分野の特定,特に廃棄物の収集,解体と修復,地方公共交通,エネ ルギーの保守及び修理役務,公共的照明,墓地役務,公的建築遺産の修復,

各種インフラの保守及び緑地帯の保守に関連した分野,d)統合あるいは補 償的な工事と関連し,州内及び地域内の企業の投資に限定し,ミクロ・小・

中企業に特別の配慮をし,大規模インフラの実施に共同で参加する様式を導 入する。

労働,役務,物品供給の入札に参加するミクロ・小・中企業は,請求さ れた適性のために自己による証明を提出することができる。行政及び権限の ある当局は,企業に対し,すでに行政が所有している書類または証明または,

暫定法律2006年4月12日第163号のコードが定める追加的書類を請求するこ とはできない。

行政及び権限のある当局は,ミクロ・小・中企業について,落札企業だ けに対して暫定法律2006年4月12日163号のコードが定める要件である証拠 能力のある文書を請求することができる。要件を保持することを立証するこ とができない企業の場合においては,法律2005年11月28日第246号に定める 制裁を適用することとし,さらに1年間の信用の手続への参加を停止を適用 する。

行政,入札者の事業所,落札者の団体及び落札主体は,第1項の手続に ついて,契約の対象である商品及び役務の価値に比して不均衡な金融条件に 協力する企業に要求することは禁止される。

(21)

第14条 (テラコッタ産業部門の強制的組織化)

テラコッタ産業部門の諸企業によって,民法2616条25により,その製品

Ateco

コード23.32 に含まれるテラコッタの生産者によってテラコッタ産 業部門生産過程効率化強制的連合体(

COSL

26)が,設立され,環境にたい する影響を軽減し効率を改善し,品質の評価,製品の技術革新を目的とし,

経済発展省に法定の事務所を置く。

COSL

は,営利を目的とせず,20年を継続期間として,その設立に際し ての法的前提を維持する。満期以前に設立の法的前提が欠けた場合,清算す ることができる。

COSL

は,私法上の法人格を有し,営利を目的とせず,製品の販売と譲 渡から出される請求書ごとに,エネルギー的及び環境的に上昇した費用が古 くかつ効率的でないテラコッタ生産装置の閉鎖を促進する目的のため,強制 的支払を基礎に連合した組合員から供給される基金を創設し管理するために 設立される。この目的のために

COSL

は,組合員の負担として,撤去され た生産能力のトン当たりの基金への分担金を,環境的最小の値を超えるエネ ルギー消費を特徴とする施設に関し,生産された原料のトン当たりの中位の エネルギー消費の期間を評価して定める。第三者の臨時の寄付について,

COSL

による助言又は役務の場合,組合員による臨時の特別の寄付について,

総会の決定により国の又は共同体の受取人になることができる。

基金の一定割合は,建物の環境的影響を削減する目的の原料の研究及び テラコッタの熱分離の高度の能力による解決に関連して連合した企業によっ

25 民法2616条は,同業組合の強制的連合体の設立について定める。

① 利害関係ある同業組合の意見を聴き,行政官庁の処分をもって,特定の地域につい ても,その設立が生産組織の要求に応えるものであるときは,経済活動の同一の業種ま たは類似した業種を行うものの間に強制的な連合体の設立を命じることができる。

② 同一の態様において,前項所定の諸条件が競合する場合には,任意に設立された連 合体を強制的なものに変更することができる。

26 Consorzio Obbligatorio per l'efficientamento dei processi produttivi nel Settore dei Laterizi(COSL)

(22)

て維持される研究及び開発の年次の費用の割当に対する融資に充てることが できる,

COSL

の定款は,経済発展省の承認を必要とし,民法の原理に従い,社 会的機関の設立を定め,満期前の廃止又は清算の場合において,残余財産は,

清算の時点における組合員の間で再配分されることを定める。

COSL

は,その活動を経済発展省及び必要な場合はその他の行政当局と 連携及び協力して実施する。

COSL

は,連合の目的に対して経営が効果的でかつ効率的であることを 保障するに適切な様式により,経済発展省の監督のもとに置かれる。この目 的のため,

COSL

は経済発展省に対し,年次事業計画及び予算を送付するこ とを定める。

第15条 (履行中の設置供給契約)

立法政令2006年4月12日163号及びその修正令118条3項2段の措置は,

給付は,作業の前進の状態又は供給品の前進の状態を基礎として支払われる 履行中の供給下請契約の執行者に対する債務額に対してもまた適用される。

第三章 ミクロ・小・中企業及び公共政策に関する規定 第16条 (競争力に関する公共政策)

ミクロ・小・中企業と企業レーテの競争力と生産力を保護する目的で,

国は,公共政策及び適切な法的措置を通じて,研究及び技術革新,国際化及 び資本形成,「メイド・イン・イタリー」の促進のため有利な諸条件の創出 のために対策を講じ,とくに以下の措置をとる。a)ミクロ・小・中企業及 び企業レーテのため,自動的な又は評価に基づくすべての助成措置について,

少なくとも60%が留保されることを保障し,そのうち少なくとも25%をミク ロ・小企業に充てる。b)大学とミクロ・小・中企業との戦略的協力を支援 する。c)中間金融とミクロ・小・中企業及び企業レーテとの関係における

(23)

透明性を支援し,健全,適正,高利でない信用へのアクセスの条件を,以下 の手段により確保する。1)企業に対する中間業者の行動の透明性の諸条件 を検証し,協調行為,合意又は了解を確認する目的の金融中間業者に対する 法律1990年10月10日287号及びその修正第12条及び第15条に定める競争市場 保護委員会の権限,2)経済金融省に対して定期的に伝える金融仲介者の義 務的予測,電子データによる公表,国及び州を基礎とする平均的行動の条件 に関する報告,信用の認可に関する制度の平均的期間,雇用の量及び企業規 模類型ごとの配当,d)ミクロ・小・中企業及び企業レーテが,国内及び国 際市場において行なう販売促進活動を支援するために以下の手段を用いる。

1)新規又は過大な財政的及び行政的負担無く,経済発展省は,「メイド・

イン・イタリー」のためのウェブサイトをつくる。そのサイトは,消費者が,

イタリアの特産品,大衆消費の「メイド・イン・イタリー」の産品を探すこ とに特化したものとする,2)経済発展省は,イタリア商業,工業,職人業,

農業会議所連合が署名した計画の1又は複数の合意により,全国レベルでミ クロ・小・中企業の大部分を代表する全国団体から意見を聴いて,ガイドラ イン,優先権,産業政策の方針に基づく介入の評価システムの定義を行いま た,商業会議所の資源を効果的にする目的で,ミクロ・小・中企業のお祭イ ヴェント及び販売促進活動への参加を促進する,3)経済発展省は,ミクロ・

小・中企業を全国的に代表する代表機関の意見を聴いて,ミクロ・小・中企 業が国内及び国際市場においておこなう販売促進活動の組織体制に対して,

又職業養成,優遇措置,補助金及び融資の手段の確認,監視・監督を通じて,

企業の国際化に必要な諸措置の容易化のための機関によって,支援する,e)

企業に対する補助金による助成における生産的部門間の水平性を製品群の論 理を促進することによって保障する,f)功績,効率及び責任の価値の普及 を支援し,労働者の上質な関係の待遇の職業の選択の完全な自由を支持する,

g)企業利益に対する労働者の参加を促進する。h)ミクロ・小・中企業に 課される電気料金,ガス料金の軽減を支援する目的により,電力市場及びガ

(24)

ス市場における効率性,透明性,競争を促進する。

女性企業のため国は以下を通じて,機会の均等原則を発展させより効果 的にする諸手段の採用を保障する。a)揺籃期役務につき,2000年3月23‑

24日開催のリスボン欧州理事会が取り決めた目標に準じ,役務供給の品質水 準の達成を保障するための全国レベルで展開される活動を強化する。b)生 活時間と労働時間を調和させるための特別計画を施行すること。

第1項のすべての措置は,法律2066年12月27日296号第1条第846項第2 段に定める常設の調停において州の意見を聴取した経済発展大臣のあらかじ め定める戦略的計画を基礎として適用される。

低開発地域に存在する諸企業のため国は欧州連合の諸規則を全面的に遵 守し,公平及び自由競争の原理の保障と効果的な施行に向けた手段を採用す ることを保障する。

第17条 (ミクロ・小・中企業保護庁)

経済発展省に,ミクロ・小・中企業保護庁を設置し以下の職務を行なう。

a)「欧州小企業議定書」の修正,2011年2月23日欧州委員会勧告,欧州小 企業議定書の制度の施行を監視する,b)ミクロ・小・中企業に対する法規 制の影響を予防的及び事後的に分析する,c)ミクロ・小・中企業のシステ ムの発展を支援することを目指す諸提案を起草する,d)立法的又は規制的 若しくは一般的な行政的措置が,ミクロ・小・中企業の負担となる財政的又 は行政的負担を課すことになる事象について,議会,首相,諸大臣,関係地 方団体に注意を促す,e)首相に対し毎年2月28日までに活動報告を提出す る。同報告は,ミクロ・小・中企業に対する公共政策の影響の事前分析及び 事後の評価及び競争力を支援する手段の特定に充てられる部分を含む。首相 は,30日以内に報告を議会に提出する,f)ミクロ・小・中企業の利益に関 する州法を監視・監督し,改善事例の普及を促す,g)定期会合及びe)に 定める報告の編集の予備的討論を手段として,州に設立されたミクロ・小・

(25)

中企業の保護当局の調整を行う。

第1項の分析活動の目的で,保護庁は,適切な報告により,諸企業が関 係する法的及び行政的活動に全体として含まれる負担に関する業界及びミク ロ・小・中企業を代表する他の主体の評価を考慮する。政府の法的な活動計 画の場合,保護庁は,法案を提出するため法的な事業を提案する権限を有す る行政と連携し,第1段に定める評価及び同じ期間

AIR

と関連する報告を 得る。第2段の目的のため,法的な事業を提案する権限を有する行政は,保 護庁に対して,ミクロ・小・中企業に対して負担を課しあるいは除去する政 府の報告行動計画を,通知する。

政府は,報告から60日以内に,すなわち毎年4月30日までに,1号e)

号の報告の内容について,両院に声明をおくる。保護庁は,1項b),c)

号の活動に,議会の方針に含まれる優先的手段に集中する。

自己の活動の実施のために第1項の保護庁は,イタリア銀行から示され る分析,国家統計局,関係庁の協力,商業会議所の関係データを利用する。

主要な民間を含む研究機関との協力及びデータの供給や分析のために強制的 でない協定を結ぶことができる。商業会議所は,9条2項に定める情報を基 礎として,保護庁に対して,企業活動の開始及び実施に関する規則の簡素化 を提案することができる。

1項に定める保護庁に,ミクロ・小・中企業の分野を充分に代表する業 種別組合の常設諮問会議を設置し,州と連携し,ミクロ・小・中企業の発展 政策の後見的機関の職務を行う。討論及び恒久的で規則的な交流の機会を活 発にする目的で,諮問機関は,規則的に開催し,また諸団体が,提案を公表 し訴訟や批判を代表する可能性を承認する。

1項に規定する保護庁は,経済発展大臣の提案により,経済発展省の第 一線の職員から,首相令により任命され,同省の施設の職務を利用し,本条 の任務のため追加的な報酬を加えることなく行う。本条の実施に関し現行法 上で利用できる人的,構造的及び財政的資源の範囲とし,新規又は過大な財

(26)

政の負担を伴わないものとする。

第四章 ミクロ・小・中企業のための年次法 第18条 (ミクロ・小・中企業のための年次法)

欧州委員会勧告

COM

(2008)394,2008年6月25日,を実現するため,

毎年6月30日までに,政府は,経済発展大臣の提案により,立法政令1997年 8月28日第281号第8条及びその修正に定める統一会議の意見を聴いて,両 院に,ミクロ・小・中企業の保護及び発展のための次年度の政策を定める年 次法案を上程する。

第1項の法案は,以下の異なる部分からなる。a)即時に適用する規定,

ミクロ・小・中企業の発展を支援し,発展を妨げる障害を除去し,環境的義 務を減少させ,ミクロ・小・中企業が行政に対して直面する現行の制裁的手 続に関する行政的簡素化の手段を導入する,b)1項の目的のため法律の発 効から120日以内に,立法政令の施行について政府に対する1人あるいはそ れ以上の代表,c)1項の目的のために,規則,省令及びその他決定の適用 の監督,d)修正又は廃止法の明確な指示による現行法に含まれる規定の補 完,修正。

第1項の法案,現行規定に定める報告は,以下のことの証明と関連する。

a)第1項の欧州委員会の声明に含まれる諸原理及び目的に照らしての制度 の適合性,b)市民,企業及び行政に対する影響を示すことによるミクロ・

小・中企業の保護と発展のための先行の年次法に定める助成の実現状態,c)

ミクロ・小・中企業の経済及び発展政策の影響の予防的分析及び事後の評 価,d)過小開発地域の公正な発展を保障する目的でミクロ・小・中企業の 競争力及び発展を支援するために採用された特別な手段。

第1項の目的のために,経済発展大臣は,第17条5項に定める業種別組 合の常設諮問機関の会議を招集し,所見と提案を得る。

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