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網 の 付 着 物 に 関 す る 研 究

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Academic year: 2021

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(1)

1.付 着 泥 中 のDiatom群 に 就 い て

飯 塚 昭 二 ・梶 原 武

(2)

Tab.1 ・一・1

O〜1曙にお.ける泥ユ cc中の月別・9・・up別出猫体数 (×iO 3)

\〉埋ミ.

month

Z958

group

1 Juiy

SleeletQnema Centrales Pennales Proto20a

 o Z6 ZO6  0

Aug. 1 Sept.IOct.

濃1盤9謂 }

 o 18 126  0

Nov.

Z61.

10 475  2    cc

i 32. 5

  cc

iO9. . O

  cc

6g. o

704  9 197  3   cc 6工.0

Dec.

8072   1  1

31.る。.

1959 Jan,

232  6 331  2

Feb. Mar.

60

工6

585  1   cc

32. 0

 ,cc

60. 5

   

Apr. May

[ g61 ol 0

   481 51. 6

 1,868 :し158 !,986

   21一 Ol O   cc l13. 5   cc

61. 5

  cc

63. 0

June

2860 81︷1  9

July  8

18 366  1   cc

33. 6

  cc 25.4

Tab. 1一・2 Q〜聴における泥全跡の月別,、,。up脇旧観 (×IO3)

1

group monthl

    l July IAug.

Sleeletonema Centrales Pennales.

Proto20a

Sept.

   ol s QI

 4881 1,962

3 , 445113,. 626

   01 o 1

oct. Nov.

Z, 040i42, 944

  6501 549

30, 875,12, 017

  ユ30 183

Dec. Jan・

24sl 7, 424

   0「ユ92

3,62フ10,592 62

P・ .   .64

Feb.

3,63Q   968 35, 393

  61 Marl

IO,

W96 5,448

?i26i8

  227 Apr.

   o,

  308

.71,2ユ7

   0

M孕y. June

    O! 2,747

,,,

堰Cigll,,,ggg

   Ol Q

    j

July  203  457

9,Q42

  25

十ab.2−1 季節別,永士別の泥1・CC中におけ

る各grOUPの出現個体数(×103)

Skeletonema

         

1。yer鯉1

1958

Augt

〜〃〜紺 0246 1357 0068

Nov.

 704

3, 680 2,896  578

!959 Feb.

6Q 120 126 940

May 0000

Centrales

O N

2 N

4 ..

6 N

﹁⊥3只︶フ乙 8884ム ﹁⊥3︻b8 9・4Q4  3ハ∠−占 60.28 ﹁よ543 戸bO︵U∩︶

Pennqles

O .v−

2 N 4 N

6 .v lm 3 6 7

r   .

 !25  382  430 1,238

Z97 508 408 234

585 392 182 276

!, 986

 372  292

 584.

Pプotogoa

O N

2 ン》

4 Av

6 N

■⊥つ9﹇b7 0588   ︵∠︵∠ 3060 T⊥226 0︵︶00

Tab.2−2 季節別,水深別の泥全量中に        おける各groupの出現1固体

       数(×103)「

Sleeletonema

195白

Aqg.

 o  o 432 564

Nov.

42, 944 393,800 167,968 22,83Z

ユ959

Feb.

3,630 4,620 3, 024 23,g70

May 0000

Centrales

1,962 3,800 9,976 6,922

 549 3,470 1,160  553

 968

ユ,925 1,008  969

378  0

 0,

 o Pennales

Z3,626 38,200 30,,960

87., 279

     r

12 s OI.7

sno,sso 23,664 9,243

  35,393   i5 P92.

@4, 368   7,Q38

125,l18 13,392 Zl,680 20, 440

Protozoa

   o−

 600 2,016 1,974

1s3  e 348  0

6Z 77

48

163

0︐00Q

(3)

結 果 1)付着泥とDialom群との量的関係

 ここで付着泥の量とは沈澱量(cc)をさすもので,勿論その中には微小生物群を含む量であるから,厳密 には泥量のみでない。しかし個4の生物は極めて微小で,その総量においても付着泥量と比較にならないの で沈澱量の大部が泥田を示すものと認めた。唯,5月の試料のみは例外で,優占種であるNitxschia sp.の

2000

ノ ノ

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﹂︿コO一>5Z一 ﹂O

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   一       1  e/一

一 一

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      ノ       ノ      1      −              ノ       ノ   1  t  t 1

ハu6u∫T

e   IO 30 .5P... 70一 一.so lfO cc        VOしUME

      os       MUD

Fig.1泥量と出現個体数との関係(点線の説明につ    いては本文参照)

繁殖が極めて旺盛で生物量は泥量よりはるかに 多い。顕微鏡下の観察ではDiatom群は好ん で付着泥の塊りを求めてその中に身を埋めてい るようにみうけられた。このことから,新しく 懸垂した試験網はそれが直接Diatom群の新 基盤になると考えるよりは試験網に付着した泥 を基盤として付着して繁殖すると考えた方が妥 当であるように思えた。これについては尚考察 しなければならないが,付着泥とDiatom#¥と の間の量的関係をFig.1でみると,試料の数が 少ないため断定的にはいえないが,付着泥量と Pennalesの出現個体数との間には関係がある ようには思われない。盛りにあるとすればそれ は極めて巾の広い,例えば海中2本の点線でか こまれたような関係であろう。一般の環境下で は付着泥量が多ければそれだけ付着性生物に多 くの生活基盤を与えたことになり,繁殖を可能にする条件が良くなることであるが,その他の繁殖を促がす条 件がいつも必ずしも一定でないことが両者の関係を端的に表現出来ない結果にしたのであろう。このうちで も8月と5月の試料は極めて特長的である。8月では生物個体数の訓育に対する割合が極めて少なく, 5月 では反対に極めて多い。8月の試料では盛夏の強い日射が表層のPennales群の繁殖を卸制したことは確 かで,水深別の個体数変動がこのことを裏づけているが,泥量自体も多かった。また5月の例は既述の如 く,Nitgschia sP.が旺盛に繁511iした結果で,泥量の変化は前後の月と異なっているという程ではない。こ の結果付着泥1 cc中に約200万個体のZ)iatom群を記録した。

 2)CentralesとPennales

 CentralesとPennalesとでは生態殉に著しく異なり,前者はおおむね浮游性,/「後者は付着性のものが 多い。従って,回報ではCentralesはSleeletonema以外はほとんど問題にならず,もっぱらPennales のものが主である。 Centrales ではSleeletonema costatum;Chaetoceros comPressus;C翫 didymus; Rhi20solenia setigera; Rh. alata; Coscinodisczas sP;Melosira Borreri; M. sulcata;

M.nummuloides;BiddulPhia mobilensis;EacamPia cornata等が観察され, Cle.didymasではそ のresting sPoreも観察された:が,いつれも海中に浮游していたものが偶然試験個についたものとみら れ,その出現量も極めて少ない(丁a』s.1&2)。唯,SleeletonemaとMelosira Borreriの2種は付着泥 中で繁殖した傾向がうかがわれ,中でもSleeletonemaについては特異な観察がなされた (後述)。

CentralesにくらべてPennalesは出現個体数は多いが,その中でも年間を通じて最も優勢なのは Nit2schiaであり,Naviculaと共にどの月にも出現した。 Nit:schiaには膠質のtubeをつくるものが

3種類みられ,そのこ種はIN.filiformis,他の2種は種名不詳であるが, tube中には多数の個体が充満 しているのが認められ,又,他のNitzochia sp.ではあたかもTrichodesmiumの如く束になって,縦 に何回も長くつらなっている種も観察された。N.closterittmは毎月出現し,出現個体数もおおむね一定し ていた。 その他2V. Paradoxa;2V. acicularis;N. longissimaが出現し, N. sPectabilis;N・

sigma等類似のものもみられたが,海水中に普通みられるN. seriata∫エV. delicatissimaは出現しなか

った。Navicula, Donkiaのある種は亜優占種として多く出現したが種名は不詳である。その他のもの

(4)

は9enuSとしてもSPeciesとしても集団的に出現したものはみられず,出現時期にも顕…斜な特長は認め られなかった。それらは Asterionella; Synedra; Tabellaria; Diatoma; RhabdOnema;

Cocconeis; Thal nema; Thal x; Licmophora; Achnanthes; RhoicosPkenia; DiPloneis;

Pleurosigma;AmPhiProra,: 4mPhora;Cymbe〃a;Tropidoneis;CymatoPleura,の18属で,そ のうち種まで同定し得たものは Asterionella 7 aPonica;Thal nema nitaschioides∫Thal  X Frauenfeldii;  Thal x longis sima; Licmophora abbreviata; Achnanthes longiPes; A.

breviPes; Cocconeis Pseudomarginata; Diploneis splendidd; Ptentbsigma  dffine; Pl.

fasciola;AmPhiProra gigantea卿3%16α妨AmpPhora hyalinai CymatoPleura so 1・ea等であ

るQ

5) 季節変動と水深別変動

Fig・2から1)ennalesの出現には季節変動のある事がうかがわれる。即わち,夏期少なく秋から冬にかけ て増加の傾向をみせ,3,4,5月に最大出現数をしめし』 C・6月から再び減少して,夏期を迎える。ζれは       0〜!〃層の観察であるが,水深   xloi

      別に.はこれとは異なった傾向を示       すてTab.2)。即わち,8月は底層       に多く,単位容積あたりの個体数       では表層の約10倍の値を示した。

      2月は反対に表層が多い。両型の       移行期であるll月は2・v 3 m層に       max.があり,5.月は2,月と同じ       傾向を示した。これらは日射量に       対するPennalesの生態的反応       と考えられる。 大体,Pennales       に属し本研究の対象になるような       種はほとんどが付着性(ここでは       佐藤のように付着性と三二性の区       別はしない)のものであるから,

      栄養生活に太陽エネルギーを強く       要求しない事が推定され,従って  Fig.2 0「 》工m層における付着性SleeletonemaとPennalesの季  夏期は底層1の方がoptimumに     節変動。黒く塗りつぶした部分は浮游性Sheletonemaの  なり,冬期に漸く表層に上昇する     海水中における出現傾向を示す。       もの.と思われる。

1800

1600 PEN購臣S

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JUNE・JりしY

19i;8

1959

4) Slep.letonema costatum

 Tabs.1&2中ではSleeletonemaを他のCentralesと別のgroupとして位置づけし:たが,これは他の Central e,sの各種とくらべて著しい生態的特長を示したためで,この生態的特長とは付着泥中で積極的に増 殖したという点を指す。』

 試験網につく付着泥の中には,常にSleeletorpema が含まれているとは限らず,ある月の試料にはまった くみられなかったし,また,ある月の試料には他のCentralesの種と同様に海水中に浮游していたものが 隅然網にかかって顕微鏡下で観察されたと思われるようなあらわれ方をするものもあったが,ll月の試料で は様相は極めて異なり,泥中の出現個体数は・704×103ce〃s/ccを言己録しその月の優占種となった。これは 積極的に付着泥中で増殖したからで,浮游性のものが網にかかったものとは思えなV・。ちなみに同時期の表 層における浮游性種の出現数は,海水中には433×IQ3 ce〃s/1(n月7日観察)で, ll月初旬ではこの出現 数が最高である。更に,試験網では2〜3m層で3580×IO3 ce.lls/cc,4 》5m層で,2896×103 cells/cc・

6〜7m層でさえ578×103 ce〃s/ccを記録した。匠じ傾向は翌年の工月に再び見られた。また・9月に懸

(5)

係 を1カ 月 網 の試 料 に つ い て 記述 す る と共 に,Diatom群 を 主 とす る微 小 生 物 群 に つい て特 長 的 な 点 を 記 載 し た。

1)泥 量 と,そ れ を生 活 基盤 とす る付着 性Diatomの 出現 個 体 数 との間 に は相 関 が あ る よ うに は認 め られ な か った。

2)Centralesは11種 出現 した が,Skeletonemaを 除 く と浮游 中 の も の が 隅 然網 にか か り観 察 され た も の で あ るか ら出 現個 体 数 も少 な く,こ の種 の研 究 で はCentralesは ほ とん ど問 題 に な らなか った。

3 )Pennalesで 出 現 した も の は21属 で あ るが,種 名 不詳 の ものが 多 く,種 数 は明 らか で ない 。 年 間 を 通 じ

て毎 月 優 位 を保 った の はNitzschia属,次 がNavicula属 で あ る。Donkiaも 亜 優 占種 とな る こ とが あ る。

4)Pennalesは 夏少 な く,秋 か ら冬 にか けて 増 加 の 傾向 を 示 し,3,4,5月 にmax.と な り,6月 か ら 減 少 し て,夏 に至 る季 節 変動 を 示 した 。 しか し これ は 表 層 につ い ての 観 察 で,水 深別 に は異 な った 傾 向 を 示 す 。

5)水 深 別 の 出現 で は,夏 期 は底 層 に,ま た 冬 期 は 表 層 に それ ぞれ 多 く,日 射 に対 す る 明瞭 な生 態 反 応 を 示 し た。

6)SkeletonemaはCentralesに 属 す る もの で あ るが,付 着泥 中 で 積 極 的 に 繁 殖 し た。 そ の 結果,1cc あ た りの 泥 中 に704×103cellsを 記 録 した が,こ れ は 同期 の 浮 游 性種 が 海 水1l中 に433×103cellsで った こ と と く らべ て,泥 中 の 付 着性Skeletonemaの 繁 殖 力 の旺 盛 な こ とを 示 す も の で あ った 。

(6)

の高 い 時 期 に 出現 し た。

Tab. 1一・2 Q〜聴における泥全跡の月別,、,。up脇旧観 (×IO3)

参照

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